トップ :: B 処理操作 運輸 :: B32 積層体




【発明の名称】 染色が簡単で洗える和紙と布の複合材
【発明者】 【氏名】西山 重勝

【要約】 【課題】和紙のもつ着色しやすくて繊維の強さと柔軟性のある特徴を生かして、着色して布の表面に熱圧着型の接着剤を使用して色素の固着と和紙と布の接着を同時にして少量でも安価で簡単にデザインおよび染色ができて洗える和紙と布の性質を併せ持つ染色が簡単で洗える和紙と布の複合材を提供する。

【解決手段】本発明の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材においては、和紙に顔料などの色素を塗布したものまたは印刷したものと布を、または布の上部に顔料などの色素を塗布したものの上に和紙をのせて、シート状の接着剤を介して両者を全面または部分的に接着し、色素の固着および和紙と布の接着を同時にさせた複合材を製作し、上記色素は水溶性で無い顔料などを使用し、上記接着剤はシート状の有機溶剤不溶型高分子ポリエステルなどの熱圧着型の接着剤を使用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】和紙に顔料などの色素で、塗布したものまたは印刷したものと布を、又は布の上面に顔料などの色素を塗布したものの上に和紙で、シート状の熱圧着型の接着剤を使用して色素の固着および和紙と布の接着を同時にした染色が簡単で洗える和紙と布の複合材。
【請求項2】上記色素は顔料など水溶性で無い色素であることを特徴とする請求項1記載の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材。
【請求項3】上記接着剤はシート状の有機溶剤不溶型高分子ポリエステルなどの熱圧着型の接着剤であることを特徴とする請求項1記載の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、染色が簡単で洗える和紙と布の複合材、すなわち布の染色において、和紙を使用して接着剤を介して布へ貼りつけて染色を簡略化し、日本古来の和紙の持つ丈夫で柔らかい自然素材の良さを布に重ね、しかも洗うことが出来るようにした染色が簡単で洗える和紙と布の複合材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より布の染色には、布への直接の染色か、布への印刷での染色がありました。又、和紙と布との複合には表装などの布の裏に和紙を使ってでんぷん糊で裏打ちや布の表に貼りつけするものがありました。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし布の染色において従来の染色技術での布への染色には、染めては乾かしたりの工程を複数繰り返す必要があり、色素の固着と色止めに時間および手間がかかりました。
【0004】また、布への直接の印刷での染色は、布の表面の凹凸に染色状態の良し悪しが左右される事態が多々あった。
【0005】また、布が色物の場合に、その上に着色した色が下の色と混合することを避ける事に大変な努力が必要な場合が多い。
【0006】また、布への和紙のでんぷん糊による貼りつけおよび裏打ち製品は、糊が水溶性のために水につけて洗うことができませんでした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材は、和紙に顔料などの色素で、塗布したものまたは印刷したものと布を、または布の上面に顔料などの色素を塗布したものの上に和紙で、シート状の熱圧着型の接着剤を使用して色素の固着および和紙と布の接着を同時にしたことを特徴とする。
【0008】上記色素は顔料などの水溶性で無い色素であることを特徴とする。
【0009】上記接着剤はシート状の有機溶剤不溶型高分子ポリエステルなどの熱圧着型の接着剤であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材は、以下図面によって実施例を説明すると、図1〜図2に示すように布1の全面または図3で示すように一部に、シート状の熱圧着型の接着剤2を置き、その上に顔料や顔料系のプリンターでのインキなどの色素4で色および柄を塗布または印刷した和紙3を置いて高温のアイロンで熱を加えて色素4の固着と和紙3と布1との接着を同時にする。
【0011】そして色素4の量や種類や面積など使用状況に応じて接着剤2の量および面積の調節をする。
【0012】本発明の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材は上記のような構成であるから、布ののれんを作る場合に、目的に合わせた種類と大きさの布1を用意し、色や柄を必要とする形および大きさにしたシート状の接着剤2を準備して全面または部分的に布1の上の必要な位置に設置し、顔料や顔料インキ等の色素4で着色した和紙3をその上に重ね、高温のアイロンを当てることで接着剤2が溶けて和紙3および布1に浸透し、和紙3と布1を接着させると共に色素4の固着を同時にする。
【0013】そして、接着剤2で接着されていない部分の和紙3を簡単に手で取りされることで必要な部分に色、柄を部分的に簡単に設けることもできる。
【0014】このとき、接着剤2をしっかり和紙3および布1に浸透させるために、高温のアイロンを当てることが出来る棉や麻などの高温に耐えられる布1を使用することが好ましい。
【0015】また和紙3は、布1の伸縮に耐えられるように、そして和紙3の染めていない部分が布の色を透かして見えるようにするために、そして布1の凹凸にそって接着させるために上質で薄手の手漉き美濃和紙が好ましい。
【0016】それと布1と和紙3が別々に着色できるために、着色した和紙3の色素4と布1の色が混合しないようにするために、着色した和紙3の下部または布1の上部に胡紛などの白い顔料の色素4を塗布することができるので簡単に色の混合を防ぐこともできる。
【0017】また、和紙3を使うことで色が柔らかい色彩となる効果がある。
【0018】
【発明の効果】上記のように本発明の染色が簡単で洗える和紙と布の複合材は、日本古来より存在する和紙を使用することで和紙の持つ安らぎ感や柔らかさなどのイメージを布に重ね合わせることができ、布以外の簡単に着色できる和紙の使用で別途に染め分けて、白い色素を間に挟むことで上下の色を分けて染めることでの色の混合が簡単に避けられて、しかも凹凸のある布に対しても少量でも安価に簡単で綺麗に色や柄の染色やデザインができる。
【0019】また、良質な和紙の持つ張力に対する粘りや柔軟性と柔軟性のある接着剤の浸透で、色素の固着が簡単にできて水につけて洗うことができるようになり、又布の伸縮に追従して十分に使用に耐えられる和紙の特徴を併せ持つ柔らかい色彩効果のある染色が簡単で洗える和紙と布の複合材が製作できる。
【出願人】 【識別番号】599055946
【氏名又は名称】西山 重勝
【出願日】 平成13年5月7日(2001.5.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−326333(P2002−326333A)
【公開日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【出願番号】 特願2001−136226(P2001−136226)