| 【発明の名称】 |
絵柄印刷フィルムのラミネート装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小倉 司
【氏名】栗秋 仁
【氏名】田中 渉
|
| 【要約】 |
【課題】樹脂基材シート上に絵柄を付与する際に、形状精度良く、しかも、しわや密着不良などの発生がなく、歩留まり良く熱圧着することができる絵柄印刷フィルムのラミネート装置を提供するものである。
【解決手段】絵柄印刷フィルム13を樹脂基材シート12上に熱圧着する際に、上記絵柄印刷フィルム13のたるみを防止するたるみ防止機構7を少なくとも1ヶ所以上設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 絵柄印刷フィルムを樹脂基材シート上に熱圧着する際に、上記絵柄印刷フィルムのたるみを防止するたるみ防止機構を少なくとも1ヶ所以上設けたことを特徴とする絵柄印刷フィルムのラミネート装置。 【請求項2】 上記絵柄印刷フィルムをしわ取り張力を付加する張力ロール外周面に対して少なくとも15度以上の角度で巻きかけたことを特徴とする請求項1記載の絵柄印刷フィルムのラミネート装置。 【請求項3】 上記絵柄印刷フィルムが挿入される方向が、挟み込んで加圧して熱圧着させる上下式熱圧着ロールの外接点を含む水平面に対してなす角度2〜10度の範囲に設定されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の絵柄印刷フィルムのラミネート装置。 【請求項4】 上記たるみ防止機構が、アイドラであることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の絵柄印刷フィルムのラミネート装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、絵柄印刷フィルムのラミネート装置に関するものであり、具体的には、樹脂基材シートに対して、絵柄の位置と形状を正確に再現する必要のある熱圧着用の絵柄印刷フィルムなどに有用な絵柄印刷フィルムのラミネート装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、樹脂基材シートへの絵柄印刷フィルムの貼付としては、例えば、絵柄の位置と形状を正確に再現する必要の無い連続模様や、透明無地、単色地などで行われていたものであった。 【0003】そこで、従来の絵柄印刷フィルムのラミネート装置としては、しわを抑えるにはしわ取り張力を強くすることで対応していたものであり、絵柄の伸縮によって外観品質が左右される場合もなく、しわを抑えるにはしわ取り張力を強くすることで対応が可能なものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、絵柄印刷フィルムを加熱加圧ロールで、樹脂基材シート上に熱圧着するような場合であると、外観品質確保のために、しわ取り張力が必要となるものであるが、このような従来の絵柄印刷フィルムのラミネート装置においては、しわ取り張力によって絵柄が伸びてしまい、所定の形状を再現することができないという問題があった。 【0005】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、樹脂基材シート上に絵柄を付与する際に、形状精度良く、しかも、しわや密着不良などの発生がなく、歩留まり良く熱圧着することができる絵柄印刷フィルムのラミネート装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置は、絵柄印刷フィルムを樹脂基材シート上に熱圧着する際に、上記絵柄印刷フィルムのたるみを防止するたるみ防止機構を少なくとも1ヶ所以上設けたことを特徴とする。 【0007】すなわち、本発明の絵柄印刷フィルムのラミネート装置は、絵柄印刷フィルムのしわ取り張力を低く抑えても、外観品質を確保して、所定の絵柄形状を再現可能なものである。 【0008】本発明の請求項2に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置は、上記絵柄印刷フィルムをしわ取り張力を付加する張力ロール外周面に対して少なくとも15度以上の角度で巻きかけたことを特徴とする。 【0009】本発明の請求項3に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置は、上記絵柄印刷フィルムが挿入される方向が、挟み込んで加圧して熱圧着させる上下式熱圧着ロールの外接点を含む水平面に対してなす角度2〜10度の範囲に設定されたことを特徴とする。 【0010】本発明の請求項4に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置は、上記たるみ防止機構が、アイドラであることを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係るそれぞれの図面に基いて詳しく説明する。 【0012】図1は、本発明の一実施形態に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置の構成を示した側面図である。 【0013】この図1に示すごとく、熱圧着ロール10a、10bと、引張りロール11a、11bと、樹脂基材シート12と絵柄印刷フィルム13と、たるみ防止機構7であるアイドラ14、たるみ防止機構7であるアイドラ15と、張力ロール16a、16bと、たるみ防止機構7であるアイドラ17で構成されているものである。 【0014】上記熱圧着ロール10a、10bは、金属ロールに樹脂やゴムをライニングしたロールが使用され、内部にロールの温度を調節する発熱体を有し、160〜180℃に加熱されるものである。また、この熱圧着ロール10a、10bは直径100mmで、エアシリンダにより、開閉可能であり、供給エア圧力の調整により、加圧力は2〜4kNに調整されるものである。 【0015】上記引張りロール11a、11bは、金属ロールに樹脂やゴムをライニングしたロールが使用されるものである。また、この引張りロール11a、11bは直径60mmで、エアシリンダにより、開閉可能であり、供給エア圧力の調整により、加圧力は0.2kNに調整されるものである。 【0016】上記熱圧着ロール10bと引張りロール11bはモータにより駆動され、周速が同じくなるように同期運転され、その速度は0.2〜0.6m/minに調整されるものである。 【0017】樹脂基材シート12は、人手により熱圧着ロール10a、10bの開口部に供給され、絵柄印刷フィルム13と重ねあわせた状態で熱圧着ロール10a、10bを閉じて、加熱加圧し、熱圧着を行なうものである。 【0018】また、樹脂基材シート12と絵柄印刷フィルム13が一体となって、熱圧着ロール10a、10bから一定速度で排出されるが、引き続いて引張りロール11a、11bが上記の熱圧着された樹脂基材シート12と絵柄印刷フィルム13を挟んでラミネート装置の外までの排出を行なうものである。 【0019】また、上記絵柄印刷フィルム13は、ロール状態で供給され、アイドラ14、15を経由し、張力ロール16a、16bでしわ取り張力を付加され、アイドラ17を経て、熱圧着ロール10a、10bの加熱加圧部に案内されるものである。 【0020】そして、上記アイドラ15は、張力ロール16aに対して、絵柄印刷フィルム13の巻きかけ角度を調整することができ、絵柄印刷フィルム13のたるみをおこりにくくしているものである。 【0021】上記張力ロール16a、16bとしては、金属ロールに樹脂やゴムをライニングしたロールが使用されているものであり、直径35mmで、トルク調整可能なモータによりしわ取り張力を任意に、容易に設定することができるものである。しかも、エアシリンダにより、開閉可能なものであり、供給エア圧力の調整により、加圧力は0.2kNに調整されるものである。 【0022】上記絵柄印刷フィルム13をラミネート装置に取り付ける場合や上記絵柄印刷フィルム13にたるみやしわが生じた際に開いて、それらの異常を除去することができるものである。 【0023】上記アイドラ17は、上下に移動可能となっており、熱圧着ロール10a、10bへの挿入角度としては2〜10度に調整されるものである。 【0024】次に、図2は、本発明の絵柄印刷フィルムのラミネート装置に用いられる一実施形態に係る絵柄印刷フィルムを示す構成図である。 【0025】この図2に示すごとく、熱圧着時のフィルム供給方向(長手方向)に、予め絵柄を均一に1〜10%縮尺して絵柄印刷が行われている。熱圧着時のしわ取り張力により、絵柄が引き伸ばされて、樹脂基材シート上で所定の形状に再現されるものである。 【0026】本発明の絵柄印刷フィルムは、厚み25〜100μmの透明地に3色グラビア印刷が施されており、一定間隔毎に明確に現れる同じ絵柄が連続した帯状をしており、紙管4に巻かれており、ロール状態の絵柄印刷フィルム3としてラミネート装置に供給されるものである。 【0027】図3は、本発明の絵柄印刷フィルムのラミネート装置に用いられる他の一実施形態に係る絵柄印刷フィルムを示す構成図である。 【0028】この図3に示すごとく、熱圧着時のフィルム供給方向(長手方向)に、予め絵柄を均一に1〜10%倍尺して絵柄印刷が行われているものである。熱圧着時のしわ取り張力により、絵柄が引き伸ばされる量よりも、絵柄印刷フィルムの収縮が大きい場合に有効であり、樹脂基材シート上で所定の形状に再現されるものである。 【0029】本発明の絵柄印刷フィルムは、厚み25〜100μmの透明地に3色グラビア印刷が施されており、一定間隔毎に明確に現れる同じ絵柄が連続した帯状をしており、紙管4に巻かれており、ロール状態の絵柄印刷フィルム3としてラミネート装置に供給されるものである。 【0030】図4は、本発明の一実施例に係る絵柄印刷フィルムが熱圧着された樹脂基材シートを示す構成図である。 【0031】上述した図2または図3の絵柄印刷フィルムを、樹脂基材シート5(アクリル系樹脂板、□500〜600mm、板厚2mm)上に熱圧着し、所定形状になった円形状絵柄6(直径500〜600mm)の外観を示しているものである。このような絵柄印刷フィルムが熱圧着された樹脂基材シートでは、絵柄を形状精度良く再現することができるものである。また、しわや密着不良等の発生も抑えることができるものである。 【0032】図5は、本発明の絵柄印刷フィルムのラミネート装置に係る湾曲丸棒によるたるみ防止機構を示す構成図である。 【0033】上記アイドラ15において形成されており、中央部に湾曲部分を持ち、その頂点が絵柄印刷フィルムに対して接触することによってフィルム中央部のたるみを吸収して、しわの発生を抑制しているものである。このアイドラ15の湾曲部分の曲率半径としては、10〜20mである。 【0034】以上、上述したように、本発明の絵柄印刷フィルムのラミネート装置によると、図1に示すごとく、絵柄印刷フィルム13を樹脂基材シート12上に熱圧着する際に、上記絵柄印刷フィルム13のたるみを防止するたるみ防止機構7を少なくとも1ヶ所以上設けたので、樹脂基材シート12上に絵柄を付与する際に、このような少なくとも1ヶ所以上設けたたるみ防止機構7により、形状精度良く、しかも、しわや密着不良などの発生がなく、歩留まり良く熱圧着することができるものである。 【0035】すなわち、本発明は、簡易な装置を使用してしわの発生を抑えることができるものである。 【0036】また、図1に示すごとく、上記絵柄印刷フィルム13をしわ取り張力を付加する張力ロール16a外周面に対して少なくとも15度以上の角度で巻きかけているものであると、このような張力ロール16a外周面に対して少なくとも15度以上の角度での巻きかけにより、絵柄印刷フィルム13のたるみを確実に抑えて、たるみをおこりにくくすることができるものである。 【0037】さらに、図1に示すごとく、上記絵柄印刷フィルム13が挿入される方向が、挟み込んで加圧して熱圧着させる上下式熱圧着ロール10a、10bの外接点を含む水平面に対してなす角度、すなわち、挿入角度2〜10度の範囲に設定されているものであると、このような絵柄印刷フィルム13の挿入角度にて絵柄印刷フィルム13のたるみを確実に抑えて、たるみをおこりにくくすることができるものである。 【0038】そして、図1に示すごとく、上記たるみ防止機構7が、アイドラであると、このようなアイドラであるたるみ防止機構7にて絵柄印刷フィルム13のたるみをより一層確実に抑えて、たるみを確実におこりにくくすることができるものである。 【0039】 【発明の効果】本発明の請求項1に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置によると、樹脂基材シート12上に絵柄を付与する際に、このような少なくとも1ヶ所以上設けたたるみ防止機構7により、形状精度良く、しかも、しわや密着不良などの発生がなく、歩留まり良く熱圧着することができるものである。 【0040】すなわち、本発明は、簡易な装置を使用してしわの発生を抑えることができるものである。 【0041】本発明の請求項2に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置によると、請求項1記載の場合に加えて、このような張力ロール16a外周面に対して少なくとも15度以上の角度での巻きかけにより、絵柄印刷フィルム13のたるみを確実に抑えて、たるみをおこりにくくすることができるものである。 【0042】本発明の請求項3に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置によると、請求項1または請求項2記載の場合に加えて、このような絵柄印刷フィルム13の挿入角度にて絵柄印刷フィルム13のたるみを確実に抑えて、たるみをおこりにくくすることができるものである。 【0043】本発明の請求項4に係る絵柄印刷フィルムのラミネート装置によると、請求項1ないし請求項3いずれか記載の場合に加えて、このようなアイドラであるたるみ防止機構7にて絵柄印刷フィルム13のたるみをより一層確実に抑えて、たるみを確実におこりにくくすることができるものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年5月21日(2001.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
|
| 【公開番号】 |
特開2002−337233(P2002−337233A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−150306(P2001−150306) |
|