| 【発明の名称】 |
射出成形機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 茂男
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| 【要約】 |
【課題】第1、第2の部材を正確に回収することができるようにする。
【解決手段】金型装置の下方に移動自在に配設され、第1、第2の排出口を備え、移動に伴って、第1の部材を第1の排出口から、第2の部材を第2の排出口から選択的に排出する受け部材と、該受け部材を移動させる移動機構とを有する。そして、前記第2の排出口は、第1の部材の通過を阻止する通過阻止部、及び第2の部材の通過を許容する通過許容部を備える。この場合、受け部材を揺動させることによって、第1の排出口から第1の部材を、第2の排出口から第2の部材を選択的に排出することができる。したがって、仕切板を備えた分離シュートを配設する必要がないので、第1、第2の部材を正確に回収することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)金型装置の下方に移動自在に配設され、第1、第2の排出口を備え、移動に伴って、第1の部材を第1の排出口から、第2の部材を第2の排出口から選択的に排出する受け部材と、(b)該受け部材を移動させる移動機構とを有するとともに、(c)前記第2の排出口は、第1の部材の通過を阻止する通過阻止部、及び第2の部材の通過を許容する通過許容部を備えることを特徴とする射出成形機。 【請求項2】 前記受け部材は揺動自在に配設される請求項1に記載の射出成形機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、射出成形機は、射出装置、金型装置及び型締装置を備え、射出装置の加熱シリンダ内において溶融させられた樹脂を、スクリューを前進させることによって射出ノズルから射出するようになっている。前記金型装置は、固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置を駆動することによって、型閉じ、型締め及び型開きが行われ、型締めが行われた状態で固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。そして、前記射出ノズルから射出された樹脂は、金型装置に形成されたスプルー、ランナ、ゲート等を通ってキャビティ空間に充填(てん)され、該キャビティ空間内において冷却され、固化させられることによって成形品になる。 【0003】また、該成形品は、型開きが行われ、可動金型が後退させられるのに伴って、固定金型から分離させられ、その後、エジェクタピンが突き出されるのに伴って、可動金型から離型させられる。 【0004】ところで、例えば、樹脂がキャビティ空間に充填された後に、ゲートカットを行うことによって、ランナ及びスプルー内とキャビティ空間内とを分離させて成形を行うようにした射出成形機においては、型開きが行われ、エジェクタピンが突き出されるのに伴って、ランナ及びスプルー内において固化した樹脂から成るランナ部が固定金型から、キャビティ空間内において固化した樹脂から成る成形品が可動金型から、それぞれ別々に離型させられる。 【0005】その場合、ランナ部及び成形品を同じ収容ボックスによって回収すると、その後、ランナ部と成形品とを選別する処理が必要になり、作業が煩わしい。 【0006】そこで、金型装置の下方に分離シュートを配設するとともに、該分離シュート内に仕切板を配設し、該仕切板によってランナ部と成形品とを分離させ、ランナ部をランナ部回収体によって回収し、成形品を成形品回収体によって回収するようにしている。なお、前記成形品によって第1の部材が、ランナ部によって第2の部材が構成される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の射出成形機においては、前記仕切板の位置が正確でない場合、金型装置の開き量が変更された場合等においては、成形品がランナ部回収体によって回収されたり、ランナ部が成形品回収体によって回収されたりして、成形品及びランナ部を正確に回収することができない。 【0008】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、第1、第2の部材を正確に回収することができる射出成形機を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射出成形機においては、金型装置の下方に移動自在に配設され、第1、第2の排出口を備え、移動に伴って、第1の部材を第1の排出口から、第2の部材を第2の排出口から選択的に排出する受け部材と、該受け部材を移動させる移動機構とを有する。 【0010】そして、前記第2の排出口は、第1の部材の通過を阻止する通過阻止部、及び第2の部材の通過を許容する通過許容部を備える。 【0011】本発明の他の射出成形機においては、さらに、前記受け部材は揺動自在に配設される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 【0013】図2は本発明の実施の形態における射出成形機の正面図である。 【0014】図において、10は射出成形機フレーム、11は射出装置、12は該射出装置11より前方(図における左方)に図示されない金型装置を包囲して配設された金型装置ケース、13は図示されない型締装置を包囲して配設された型締装置ケース、17は射出成形機の制御を行う制御部であり、該制御部17に所定の操作部が形成される。なお、前記射出成形機フレーム10は、射出装置11、金型装置ケース12、型締装置ケース13及び制御部17を支持する。 【0015】前記射出装置11は、加熱シリンダ15、及び該加熱シリンダ15より後方(図における右方)に配設された駆動部16を備え、前記加熱シリンダ15の前端(図における左端)に図示されない射出ノズルが配設される。そして、前記加熱シリンダ15内に図示されないスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。したがって、前記駆動部16を駆動することによってスクリューを回転させると、計量が行われ、スクリューの前端のスクリューヘッドより前方(加熱シリンダ15の前部)に溶融させられた成形材料としての樹脂が蓄えられ、さらに、前記駆動部16を駆動することによってスクリューを前進させると、射出が行われ、スクリューヘッドより前方に蓄えられた樹脂が前記射出ノズルから射出される。 【0016】また、前記金型装置は、前記射出装置11と対向させて配設され、固定金型、及び該固定金型に対して接離自在に配設された可動金型を備える。前記型締装置は、前記金型装置より後方に配設され、固定金型が取り付けられた固定プラテン、可動金型が取り付けられた可動プラテン、及び該可動プラテンを進退させるためのトグル機構を備える。そして、該トグル機構を作動させ、前記可動プラテンを進退させることによって、型閉じ、型締め及び型開きが行われ、型締めが行われた状態で固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。 【0017】したがって、前記射出ノズルから射出された樹脂は、型締めが行われた金型装置のスプルー、ランナ及びゲートを通ってキャビティ空間に充填され、冷却されて固化され、成形品が成形される。なお、図示されない温調器が配設され、該温調器によって所定の温度の媒体が金型装置に送られ、金型装置が温調されるとともに、キャビティ空間内の樹脂が冷却される。 【0018】続いて、金型装置の型開きを行い、可動金型を後退させて前記成形品を固定金型から分離させるとともに、可動金型側に配設された図示されないエジェクタ装置を作動させ、可動金型からエジェクタピンを突き出すことによって、成形品を可動金型から離型させる。 【0019】ところで、例えば、樹脂がキャビティ空間に充填された後に、ゲートカットを行うことによって、ランナ及びスプルー内とキャビティ空間内とを分離させて成形を行うようにした射出成形機においては、型開きが行われ、エジェクタピンが突き出されるのに伴って、ランナ及びスプルー内において固化した樹脂から成るランナ部が固定金型から、キャビティ空間内において固化した樹脂から成る成形品が可動金型から、それぞれ別々に離型させられる。 【0020】その場合、ランナ部及び成形品を同じ収容ボックスによって回収すると、その後、ランナ部と成形品とを選別する処理が必要になり、作業が煩わしい。 【0021】そこで、離型させられ、落下させられたランナ部及び成形品をそれぞれ分離させて取り出すために、射出成形機フレーム10における金型装置より下方に、図示されない分離シュート、ランナ部回収体、成形品回収体等を備えた成形品取出部P1が配設される。したがって、落下させられた成形品は、ランナ部と共に分離シュートに沿って案内され、該分離シュートによってランナ部と成形品とに分離させられ、ランナ部回収体及び成形品回収体にそれぞれ収容される。なお、ランナ部によって第1の部材が、成形品によって第2の部材が構成される。 【0022】また、成形品がディスクである場合、型開きに伴ってエアブローが行われる。そこで、エアブローを行うのに必要な図示されない空気供給源、バルブ、ベンチュリー管等を備えたエアユニット18が、前記成形品取出部P1に隣接させて配設される。 【0023】次に、成形品取出部P1の詳細について説明する。 【0024】図1は本発明の実施の形態における成形品取出部の概略図、図3は本発明の実施の形態における受け板の断面図、図4は本発明の実施の形態における受け板の平面図である。 【0025】図において、10は射出成形機フレームであり、該射出成形機フレーム10は、射出成形機の前面側(図1における左側)及び背面側(図1における右側)にそれぞれ配設された支柱21、22、該支柱21、22の上端において水平方向に、かつ、射出成形機の軸方向(長手方向)に延在させられる上フレーム23、24、前記支柱21、22の下端において水平方向に、かつ、射出成形機の軸方向に延在させられる下フレーム25、26、前記上フレーム23、24間を連結し、射出成形機の前面側から背面側にかけて延在させられる上連結バー27、前記下フレーム25、26間を連結し、射出成形機の前面側から背面側にかけて延在させられる下連結バー28、及び前記支柱21、22を、高さ方向における中央の近傍において連結する中央連結バー29を備える。 【0026】前記金型装置ケース12(図2)内の金型装置の下方には、上フレーム23、24間に筒状の案内部材(シュート)31が配設される。該案内部材31は、上端に広い開口32を、下端に狭い開口33を備え、ランナ部及び成形品が落下させられると、案内部材31はランナ部及び成形品を案内し、周囲に飛散するのを防止する。 【0027】また、前記案内部材31の下方には、受け部材としての受け板35が軸36を中心にして揺動自在に配設され、実線で表される第1の位置、及び2点鎖線で表される第2の位置を選択的に採る。そのために、前記軸36は中央連結バー29に取り付けられたベアリング37によって回動自在に支持され、前記軸36の所定の箇所に連結バー38が固定され、該連結バー38の先端に、駆動手段としてのエアシリンダ41のピストンロッド42が進退(図1における左右方向に移動)自在に連結される。前記エアシリンダ41は、支柱21に対してブラケット43を介して取り付けられ、図示されない空圧回路に連結される。したがって、該空圧回路に配設された切換弁を制御部17によって切り換え、前記エアシリンダ41を駆動することによりピストンロッド42を進退させると、受け板35が揺動させられる。なお、前記連結バー38、エアシリンダ41及びピストンロッド42によって、受け板35を移動させ、揺動させるための移動機構が構成される。 【0028】前記受け板35は、平坦(たん)な箱状の形状を有し、側壁45、46及び背壁47によって三方が閉鎖され、前記ランナ部及び成形品の導入口51となる上面、及びランナ部を排出するための第1の排出口としての排出部52となる前面が開放される。そして、前記受け板35の底面53における背壁47側の半分の領域に、成形品を排出するための第2の排出口としてのスリット部54が形成され、前記底面53における排出部52側の領域に、ランナ部を案内し排出するための案内部55が形成される。また、前記受け板35の下方には、成形品を回収するための成形品回収体61が、射出成形機の前方には、前記成形品回収体61に隣接させてランナ部を回収するためのランナ部回収体62が配設される。なお、ランナ部回収体62及び成形品回収体61によって第1、第2の回収部が構成される。 【0029】前記スリット部54においては、前記側壁45、46と平行に、かつ、所定のピッチで複数のピン57が延在させられ、該ピン57によって格子構造が形成される。前記ピッチは、成形品を容易に通過させ、ランナ部を通過させない寸法に設定される。この場合、前記ピン57によって、ランナ部の通過を阻止する通過阻止部が、ピン57間の隙(すき)間によって、成形品の通過を許容する通過許容部が構成される。なお、本実施の形態においては、ピン57によって格子構造が形成されるが、ピン57に代えて細板を使用することもできる。また、成形品を容易に通過させ、ランナ部を通過させないようにすることが可能であれば、通過阻止部及び通過許容部の形状を変更することができる。なお、前記受け板35、エアシリンダ41等によって分離シュートが構成される。 【0030】前記構成の射出成形機において、前記制御部17が第1のタイミングで前記切換弁を切り換え、エアシリンダ41を駆動してピストンロッド42を後退(図1における左方に移動)させると、受け板35が第1の位置に置かれ、排出部52が背壁47より高くなるように底面53が傾斜させられる。このとき、型開き及びエジェクタピンの突出しに伴って離型させられたランナ部及び成形品は、落下させられて底面53、スリット部54等に当たり、滑って排出部52側から背壁47側に移動させられる。その間に、成形品はスリット部54を通過して下方に落下し、成形品回収体61によって回収される。一方、ランナ部はスリット部54を通過することができないので、更に背壁47側に移動させられ、背壁47に当たって停止させられる。 【0031】また、ランナ部が受け板35上に所定の量以上溜(た)まると、成形品及びランナ部が金型装置から落下しないタイミングで、前記制御部17は前記切換弁を切り換え、エアシリンダ41を駆動してピストンロッド42を前進(図1における右方に移動)させる。これにより、受け板35が第2の位置に置かれ、排出部52が背壁47より低くなるように底面53が傾斜させられて、ランナ部は背壁47側から排出部52側に移動させられる。このとき、ランナ部は、スリット部54を通過することができないので、排出部52側に移動させられ、排出部52から排出され、ランナ部回収体62によって回収される。 【0032】このように、受け板35を揺動させることによって、排出部52からランナ部を、スリット部54から成形品を選択的に排出することができる。したがって、仕切板を備えた分離シュートを配設する必要がないので、成形品がランナ部回収体62によって回収されたり、ランナ部が成形品回収体61によって回収されたりすることがなく、成形品及びランナ部を正確に回収することができる。 【0033】本実施の形態においては、スリット部54から成形品を、排出部52からランナ部を排出するようになっているが、成形品、ランナ部等の形状によっては、スリット部からランナ部を、排出部から成形品を排出することもできる。 【0034】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。 【0035】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出成形機においては、金型装置の下方に移動自在に配設され、第1、第2の排出口を備え、移動に伴って、第1の部材を第1の排出口から、第2の部材を第2の排出口から選択的に排出する受け部材と、該受け部材を移動させる移動機構とを有する。 【0036】そして、前記第2の排出口は、第1の部材の通過を阻止する通過阻止部、及び第2の部材の通過を許容する通過許容部を備える。 【0037】この場合、受け部材を揺動させることによって、第1の排出口から第1の部材を、第2の排出口から第2の部材を選択的に排出することができる。したがって、仕切板を備えた分離シュートを配設する必要がないので、第1、第2の部材を正確に回収することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002107 【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月17日(2001.5.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096426 【弁理士】 【氏名又は名称】川合 誠 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−337185(P2002−337185A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−147865(P2001−147865) |
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