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【発明の名称】 中空樹脂長尺体の成形方法及び成形装置
【発明者】 【氏名】藤原 覚

【氏名】山本 昭宏

【氏名】大堀 篤

【要約】 【課題】射出成型時の金型内の溶融樹脂の流速を均一にさせることで、成形品の精度を向上させることができる中空樹脂長尺体の成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。

【解決手段】シャフト2を中心に有し環状空間部3を形成する金型1と、環状空間部3の軸心方向cの一端部に連通する円環平板状フィルムゲート14と、フィルムゲート14に連通する拡大円環空室状の樹脂溜13と、樹脂溜13に射出成形機7からの溶融樹脂を供給する複数本のスプル11を金型1の上記軸心方向cに向けて有するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 溶融樹脂Rを、複数個のスプル11から、拡大円環空室状の樹脂溜13へ一旦充填した後に、薄いフィルムゲート14を通じて金型1の環状空間部3内へ供給することを特徴とする中空樹脂長尺体の成形方法。
【請求項2】 環状空間部3を鉛直方向縦向きに配置し、溶融樹脂Rを、複数個のスプル11から、拡大円環空室状の樹脂溜13へ一旦充填した後に、薄いフィルムゲート14を通じて金型1の該環状空間部3内へ供給することを特徴とする中空樹脂長尺体の成形方法。
【請求項3】 シャフト2を中心に設けて環状空間部3を形成する金型1と、該環状空間部3の軸心方向cの一端部に連通する円環平板状フィルムゲート14と、該フィルムゲート14に連通する拡大円環空室状の樹脂溜13と、該樹脂溜13に射出成形機7からの溶融樹脂Rを供給する複数本のスプル11を上記軸心方向cに向けて有することを特徴とする中空樹脂長尺体の成形装置。
【請求項4】 シャフト2を中心に設けて環状空間部3を形成する金型1と、該環状空間部3の軸心方向cの一端部に連通する円筒状フィルムゲート14と、該フィルムゲート14に連通する拡大円環空室状の樹脂溜13と、該樹脂溜13に射出成形機7からの溶融樹脂Rを供給する複数本のスプル11を該樹脂溜13の拡大円環外周側寄りに有することを特徴とする中空樹脂長尺体の成形装置。
【請求項5】 上記金型1を鉛直方向縦向きに配設した請求項3または請求項4記載の中空樹脂長尺体の成形装置。
【請求項6】 上記シャフト2が中空状であって、上記溶融樹脂Rと一体化されて成形品として金型1から取り出される請求項3,請求項4または請求項5記載の中空樹脂長尺体の成形装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中空樹脂長尺体の成形方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融樹脂を射出成形にて中空長尺体を製造するために、シャフトを内部に有する金型の一端部に多点ピンゲート又は、フィルムゲートを設け、金型内部に熱可塑性の溶融樹脂を供給して行う成形装置、成形方法が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すように、金型41内部に供給された溶融樹脂Rは、金型41内部で樹脂の流動速度が、ゲート44の配置及び溶融樹脂供給バランスにより金型41内部で不均一となる。この時、溶融樹脂Rが先行した箇所では、図10の二点鎖線に示すように、溶融樹脂Rの圧力によりシャフト42が曲がった状態で成形され、成形品を金型41から外したとき、曲げられたシャフト42が戻ろうとするため、成形品が逆方向に湾曲してしまうという問題点がある。
【0004】また、成形品としては、コピー機、プリンター等のOA機器に使用されるローラがあり、現在、これらは高速処理、大型紙対応の傾向にあり、長尺かつ高精度のものが特に要求されている。このように製品の中空長尺体が長く、かつ、細い形状の場合、金型41内の溶融樹脂Rの流路も狭くなり、溶融樹脂Rの流動抵抗が大きくなるため溶融樹脂Rの射出圧力が大きくなり、その結果シャフト42の変形を助長してしまう問題点がある。
【0005】そこで本発明は、射出成型時の、金型内の溶融樹脂の流速を均一にさせることで、成形品の精度を向上させることができる中空樹脂長尺体の成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明に係る中空樹脂長尺体の成形方法は、溶融樹脂を、複数個のスプルから、拡大円環空室状の樹脂溜へ一旦充填した後に、薄いフィルムゲートを通じて金型の環状空間部内へ供給するものである。
【0007】また、環状空間部を鉛直方向縦向きに配置し、溶融樹脂を、複数個のスプルから、拡大円環空室状の樹脂溜へ一旦充填した後に、薄いフィルムゲートを通じて金型の環状空間部内へ供給するものである。
【0008】また、本発明に係る中空樹脂長尺体の成形装置は、シャフトを中心に設けて環状空間部を形成する金型と、環状空間部の軸心方向の一端部に連通する円環平板状フィルムゲートと、フィルムゲートに連通する拡大円環空室状の樹脂溜と、樹脂溜に射出成形機からの溶融樹脂を供給する複数本のスプルを上記軸心方向に向けて有するものである。
【0009】また、シャフトを中心に設けて環状空間部を形成する金型と、環状空間部の軸心方向の一端部に連通する円筒状フィルムゲートと、フィルムゲートに連通する拡大円環空室状の樹脂溜と、樹脂溜に射出成形機からの溶融樹脂を供給する複数本のスプルを樹脂溜の拡大円環外周側寄りに有するものである。
【0010】また、上記金型を鉛直方向縦向きに配設したものである。上記シャフトが中空状であって、上記溶融樹脂と一体化されて成形品として金型から取り出されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0012】図1は、本発明に係る中空樹脂長尺体の成形装置の実施の一形態を示し、この成形装置は、シャフト2を中心に配置可能な射出成形用の金型1と、溶融樹脂供給路本体8と、溶融樹脂射出成形機7と、により構成されている。上記金型1は、長尺体成形用の円孔9を有し、その中心にシャフト2を挿入状に設けることにより、金型1の内部に環状空間部3───キャビティ───を形成したものである。上記金型1及びシャフト2は、射出成形機7が連通された供給路本体8に着脱可能に固定されている。また、図2は、本発明の他の実施の形態を示し、上記環状空間部3(金型1)を鉛直方向縦向きに配設して、環状空間部3の下端側に供給路本体8が設けられた中空樹脂長尺体の成形装置である。
【0013】また、本発明の成形装置に於て、熱可塑性の溶融樹脂Rが環状空間部3内に射出され、金型1内の環状空間部3に充填し、冷却固化され、シャフト2と共にローラ36を得るものである(図7参照)。つまり、金属製のシャフト2の外周に溶融樹脂Rを射出成形にて被覆させローラ36を作製する。このシャフト2は、両端部に、突出軸21を有し、この突出軸21が供給路本体8に設けられた保持孔22に嵌挿し、シャフト2を保持している。また、このシャフト2に溶融樹脂Rを被覆して得る成形品(ローラ36)は、順次金型1から取り出されるので、上記シャフト2は、次々と金型1内に供給される部品に相当する。
【0014】また、本発明の成形装置にて作製されるローラ36は、コピー機、プリンター等のOA機器に使用され、これらは現在、高速処理、大型紙対応の傾向にあり、使用されるローラは長尺かつ高精度のものが特に要求されている。
【0015】また、図1又は図2に示すように、上記金型1の環状空間部3の軸心方向cの一端部(図2においては下端部)には、環状空間部3の半径方向r向きに円環平板状のフィルムゲート14が連設されている。そのフィルムゲート14の他端(外径端)側には、拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13が連設している。この樹脂溜13は、環状空間部3の軸心方向c及び半径方向r向きの空間を有するもので、環状短円柱形をなすものである。また、この樹脂溜13には、複数本のスプル11が上記軸心方向cに向けて配設されている。また、このスプル11の(樹脂溜13との)接続位置は、樹脂溜13に連通するフィルムゲート14と離れた位置が望ましい。
【0016】また、図3は本発明の他の実施の形態を示したものであり、上記図1の成形装置と同様に、シャフト2を中心に配置可能な射出成形用の金型1と、溶融樹脂供給路本体8と、溶融樹脂射出成形機7と、により構成されている。また、上記金型1は、長尺体成形用の円孔9を有し、その中心にシャフト2を挿入状に設けることにより、金型1の内部に環状空間部3───キャビティ───を構成したものである。上記金型1及びシャフト2は、射出成形機7が連通された供給路本体8に着脱可能に固定されている。また、図4は、本発明のさらに他の実施の形態を示し、図3に示す環状空間部3(金型1)を鉛直方向縦向きに配設した中空樹脂長尺体の成形装置である。
【0017】そして、図3及び図4に示すように、上記金型1の環状空間部3の軸心方向cの一端部(図4においては下端部)には、環状空間部3の軸心方向c向きに円筒状のフィルムゲート14が連設されている。そしてそのフィルムゲート14の他端側には、拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13が連設している。この樹脂溜13は、環状空間部3の軸心方向c及び半径方向r向きの空間を有するもので、環状短円柱形をなすものである。このフィルムゲート14は、上記環状短円柱形の樹脂溜13の円環内周側に接続されている。また、図3及び図4に示すように、この樹脂溜13には、複数本のスプル11が環状短円柱形の樹脂溜13の円環外周側寄りに、金型1内環状空間部3の軸心方向cに向けて配設されている。または、図3,図4中に二点鎖線にて示したように、複数本のスプル11aを環状短円柱形の樹脂溜13の円環外周面に接続してもよい。つまり、複数本のスプル11aを樹脂溜13の外周面に環状空間部3の半径方向r向きに連設してもよいものとする。
【0018】また、上記フィルムゲート14は環状空間部3の半径方向r又は軸心方向c(軸心に直角又は平行)に配置するのみならず、環状空間部3に対して角度は任意としてもよい。つまり、フィルムゲート14は薄いシェルの円錐台形状としてもよい。また、スプル11に於ても、その向き(傾斜)は自由であるが、スプル11出口の延長上が、フィルムゲート14となることは避けることが望ましい。
【0019】次に、図2に示す成形装置による中空樹脂長尺体の成形方法について説明する。射出成形機7のノズルから供給された溶融樹脂は、供給路6、複数個のスプル11へと順次送られ、さらにスプル11から拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13へと流動する。続いて、図5(イ)に示すように、溶融樹脂Rは一旦、この樹脂溜13へと充填され、直ちに、フィルムゲート14へと押し流され、図5(ロ)に示すように、環状空間部3へ流出する。
【0020】次に、図4に示す成形装置による中空樹脂長尺体の成形方法について説明する。射出成形機7のノズルから供給された溶融樹脂は、供給路6、複数個のスプル11へと順次送られ、さらにスプル11から拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13へと流動する。続いて、図6(イ)に示すように、溶融樹脂Rは一旦、この樹脂溜13へと充填され、直ちに、フィルムゲート14へと押し流され、図6(ロ)に示すように、環状空間部3へ流出する。
【0021】これら図5及び図6において、溶融樹脂Rが樹脂溜13を通じてフィルムゲート14から環状空間部3に射出され、金型1内の環状空間部3に充填していく際(射出成形時)、一旦溶融樹脂Rが樹脂溜13において満管状態となるため、フィルムゲート14内の溶融樹脂Rの射出圧力は、樹脂溜13内で均一となる。つまり、フィルムゲート14から射出する溶融樹脂Rは、この均等射出圧力により、環状空間部3内へ円周方向位置すべてにおいて均等な射出速度を有して射出させることができる。
【0022】しかして、この樹脂溜13による圧力制御機能により、円周方向にわたり同一の開口面積(同一の厚さ)を有するフィルムゲート14から、射出速度の等しい溶融樹脂Rが射出され、その射出流量差を無くすことができるため、溶融樹脂Rが環状空間部3内に金型1の同一高さ(軸心方向c)に均一に充填される。即ち、ゲート形状及び溶融樹脂Rの流量差などによって、生じる流動速度分布の不均一を、上記樹脂溜13の等圧制御作用により、発生させないものである。つまり、環状空間部3の同一横断面での溶融樹脂Rの流動速度分布の差を無くすことができる。
【0023】また、複数のスプル11から樹脂溜13に流入する溶融樹脂Rは、流速が大きく、また、それぞれのスプル11からの流速はそのスプル11の位置により不均一である。そのため、直接(樹脂溜13を介さずに)溶融樹脂Rを環状空間部3へ射出すると、溶融樹脂Rの流動速度分布に差が生じ充填速度が、位置によりまちまちとなる。しかし、図5(イ)及び図6(イ)に示すように、複数のスプル11から流出された溶融樹脂Rは、樹脂溜13の内壁へ一旦衝突して後、この樹脂溜13内に充填される。そのため、上記のような、それぞれのスプル11からの流速が、そのスプル11の位置により不均一であっても、環状空間部3内へ射出する溶融樹脂Rの流速には影響を与えないものである。つまり、環状空間部3への射出速度は、樹脂溜13内の内圧(射出成形機7の射出圧力)のみに、影響を与える構成とし、この樹脂溜13の整圧により、環状空間部3内に均等に溶融樹脂Rを充填させることができる。このように、この樹脂溜13は、スプル11からの溶融樹脂Rの流入速度差を抑え、フィルムゲート14への流出速度を整える作用を有するものである。
【0024】このように、上記樹脂溜13による溶融樹脂Rの流動速度制御機能により、溶融樹脂Rは、金型1内の軸心方向cに向かって同一高さに金型1内の環状空間部3に充填され(図7参照)、その後、冷却されるため、溶融樹脂Rの射出圧力の差によるシャフト2の変形による、成形後のローラ36の歪み、及び、射出速度の違いによる冷却速度むらによる、成形後のローラ36外径の不均一、及び、ローラ表面のスジや模様などの表面粗度の悪化を著しく防ぐことが可能となる。
【0025】また、本発明の成形方法によれば、シャフト2が湾曲することなく、また、溶融樹脂Rの流れが均一なため、シャフト2は不均衡な外力を受けないため、シャフト2に内部歪みが生じにくく、また、残留応力が発生しにくいため、完成品のローラ36を長期に渡り使用したとき、特に長尺で細長比が大きいローラ36においては、ローラ36の軸心の振れなどの径年変化を少なくすることが可能となる。
【0026】次に、本発明による成形品(樹脂溜13あり)と、従来の成形品(樹脂溜13なし)との寸法検査結果を表1に示す。なお、成形装置は図2に示すように、環状空間部3を鉛直方向縦向きに配置したものである。また、表1中の外径差dとは、ローラの最大外形と最小外形の差を、また、全振れεとは、ローラを回転させたときの半径方向の表面高さの最大位置と最小位置との差を意味する。
【0027】
【表1】

【0028】表1に示すように本発明による成形品は、外径差d、全振れεとも、従来の物に比べ約50%と非常に高精度で成形することができる。また、成形品の表面の状態も、溶融樹脂Rの冷却差によるすじ模様について改善がされている。よって、本発明の、樹脂溜13による圧力制御機能は、樹脂長尺体の成形品の寸法精度の向上において、簡単な構成により行うことができ、かつ、非常に有効な効果を発揮することがわかる。
【0029】次に、図2における成形装置により成形した成形品を取り出す方法は、図8に示すフィルムゲート14部拡大断面図のように、シャフト2に樹脂R′が被覆されてできた成形品を有する金型1と、供給路本体8と、を分離する。このとき成形品の下部に残る不要部31は図8の矢印Sに示すように、薄いフィルムゲート14部において、(図示省略するが)切断具により切断を行う。その後、完成品はシャフト2と共に、金型1から抜き出して取り出す。また、フィルムゲート14は薄い平板状からなるため、円形状刃を有する切断具により、容易に不要部31を切断除去することが可能である。
【0030】また、金型1は円孔9を有した筒形状の一体ものであり、その軸心方向cには及び円周方向に於て、継ぎ目のない金型1である。つまり、成形品の樹脂R′の表面で金型1を分離するものではない。そのため、成形品の表面には、金型1の継ぎ目による段差及びバリは生じず、表面精度の高い製品を得るために、2次加工(円筒研削)を行う必要も無い。これにより、製品の製作工数を減らすこととなり、製造コストの低減が可能となる。
【0031】また、本発明により成形される樹脂長尺体は、上述の実施の形態に於ては、中心にシャフト2を有し、その外周に樹脂R′を被覆させたローラ36の場合について説明したが、これを図9に示すように、シャフト2を(中実ではなく)中空状として、このシャフト2に樹脂R′を被覆して、非常に高精度な中空樹脂長尺体(複合材料パイプ)とすることもできる。これにより、非常に高強度かつ、高精度な長尺の複合材料パイプを作製することが可能となる。
【0032】あるいは、金型1内に設けられるシャフト2を製造装置(金型1)の一部品として繰り返し使用しても良い場合がある。つまり、射出成型後、上記シャフト2を樹脂R′の成形品から抜き出し、高精度な樹脂パイプを作製することができる。他の実施例としては、上記シャフト2を抜き出した樹脂パイプに金属パイプを挿着した複合パイプとしてもよい。または、所定長さの金属シャフトを挿着してもよい。これらは、金属パイプ及び金属シャフトを補強材として、金属芯を有する樹脂製長尺パイプ及びシャフトを作製することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0034】(請求項1によれば)金型1内部に供給された溶融樹脂Rの環状空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置において均一にさせることができる。また、この樹脂溜13が有する圧力制御機能により、成形品の中空長尺体が長く、かつ、細い形状の場合でも、成形品の寸法精度を簡単な方法にて向上させることが可能である。
【0035】(請求項2によれば)充填された溶融樹脂Rの上端面が常に水平となり、金型1内部に供給された溶融樹脂Rの環状空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置においてさらに均一にさせることができる。また、この樹脂溜13が有する圧力制御機能により、成形品の中空長尺体が長く、かつ、細い形状の場合でも、成形品の寸法精度を簡単な方法にて著しく向上させることが可能である。
【0036】(請求項3によれば)金型1内部に供給された溶融樹脂Rの環状空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置において均一にさせることができる。また、溶融樹脂Rの圧力制御機能を有する樹脂溜13により、成形品の中空長尺体が長く、かつ、細い形状の場合でも、成形品の寸法精度を簡単な構成にて向上させることが可能である。さらに、(図8で説明した如く)成形後、不要部31の除去が容易である。
【0037】(請求項4によれば)金型1内部に供給された溶融樹脂Rの環状空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置において均一にさせることができる。また、溶融樹脂Rの圧力制御機能を有する樹脂溜13により、成形品の中空長尺体が長く、かつ、細い形状の場合でも、成形品の寸法精度を簡単な構成にて向上させることが可能である。
【0038】(請求項5によれば)充填された溶融樹脂Rの上端面が常に水平となり、金型1内部に供給された溶融樹脂Rの環状空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置においてさらに均一にさせることができ成形品の寸法精度を簡単な構成にて向上させることが可能である。
【0039】(請求項6によれば)非常に高強度かつ、高精度な長尺の複合材料パイプを簡単な構成により、作製することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000003263
【氏名又は名称】三菱電線工業株式会社
【出願日】 平成13年3月28日(2001.3.28)
【代理人】 【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
【公開番号】 特開2002−283406(P2002−283406A)
【公開日】 平成14年10月3日(2002.10.3)
【出願番号】 特願2001−92176(P2001−92176)