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【発明の名称】 シリコンゴム材料自動成形供給機
【発明者】 【氏名】仲澤 伸哉

【要約】 【課題】シリコンゴム材料自動成形供給機の材料戻りを防止して、材料の詰まりや機械停止のないシリコンゴム材料自動成形供給機を提供する。

【解決手段】シリンダ部21内に、シリコンゴム材料押出し用のスライド可能なピストン25を有し、前記シリンダ部21の一端はテーパ部23と接続されていて、前記テーパ部23には棒12が突設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダ部内に、シリコンゴム材料押出し用のスライド可能なピストンを有し、前記シリンダ部の一端はテーパ部と接続されていて、前記テーパ部には棒が突設されていることを特徴とするシリコンゴム材料自動成形供給機。
【請求項2】 前記棒の表面には、刻みが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシリコンゴム材料自動成形供給機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンゴム材料自動成形供給機に関し、特に粘着性の高いシリコンゴム材料がピストンに粘着しづらいシリコンゴム材料自動成形供給機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリコンゴム材料自動成形供給機が図7に示されている。図7は、従来のシリコンゴム自動成形供給機の平面図である。図において、20はシリコンゴム材料自動成形供給機であって、内部が中空円筒状に形成されているシリンダ部21が形成されている。シリンダ部21は外層の一部分が厚みのある構造に形成されている。シリンダ部21の一端にはフランジ22を有し、図示しないボルトによってテーパ部23と接合されている。テーパ部23は口金部24と接続されている。
【0003】シリンダ部21の内部にはピストン25が設けられている。ピストン25はシリンダ部21の厚みのある部分に設けられた供給口26からシリコンゴム材料27を供給し、ピストン25によって口金部24の方向へ押出すようになっている。
【0004】図8にはシリコンゴム材料自動成形供給機20の側面図が示されている。図において、28は供給台で、上下にスライドするピストン機構29によって供給台28が上下に可動可能になっている。ピストン機構29は油圧などで制御されていて、供給台28に砲弾状のシリコンゴム材料27が供給されると、ピストン機構29の可動部30が矢印A方向に可動するようになっている。可動部30が可動すると、シリンダ部21と供給台28を接続する蝶番状の軸31を中心として、供給台28が矢印Bの方向に可動して、砲弾状のシリコンゴム材料27が矢印C方向に転がることによって、シリンダ部21の供給口26に装填されるようになっている。
【0005】図9には、シリコンゴム材料27がピストン25によって押出される動きが示されている。図において、ピストン25は矢印方向に動き、フランジ22の位置まで移動してシリコンゴム材料27を口金部24に押し込む動きをするものである。ピストン25によって口金部24に押し込まれたシリコンゴム材料27は、口金部24に設けられた孔から外部に押出されてシリコンゴム材料の自動成形が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のシリコンゴム材料自動成形供給機20には次のような問題があった。先端部が硬質樹脂で形成されているピストン25は、表面加工がやや荒い形状であったのでシリコンゴム材料27がピストン25の表面に貼り付きやすかった。このため、図10に示すように、ピストン25がスライドして口金部24から離れた際に、ピストン25に粘着性の高いシリコンゴム材料27が貼り付いてしまうことが多かった。
【0007】このため、ピストン25にシリコンゴム材料27が貼り付いた状態で供給口26までスライドさせて、供給口26からシリンダ部21内部に新たに砲弾状のシリコンゴム材料27を装填しようとしても、ピストン25に粘着したシリコンゴム材料27が妨げとなってしまっていた。
【0008】また、ピストン25にシリコンゴム材料27が貼り付いた状態で新たに砲弾状のシリコンゴム材料27が装填されると、砲弾状のシリコンゴム材料27が正しく装填されずに図11に示すように供給口26からはみ出した状態となってしまい、新たな砲弾状のシリコンゴム材料27を正常に装填することができなくなっていた。仮に、この図11の状態で砲弾状のシリコンゴム材料27がシリンダ部21の内部に供給されても、空気が中に入ってしまい、口金部24における吐出のための孔で破裂をしてしまうことがあった。さらに、破裂を起こした箇所で材料が切れると、シリコンゴム材料27の供給が止まってしまい、機械が停止するという状態となってしまうことがあった。
【0009】本発明の目的は、シリコンゴム材料自動成形供給機の材料戻りを防止して、材料の詰まりや機械停止のないシリコンゴム材料自動成形供給機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載のシリコンゴム材料自動成形供給機は、シリンダ部内に、シリコンゴム材料押出し用のスライド可能なピストンを有し、前記シリンダ部の一端はテーパ部と接続されていて、前記テーパ部には棒が突設されていることを特徴としている。このように請求項1に記載の発明によると、材料がピストンに貼り付くのを防ぐことができるので、シリコンゴム材料自動成形供給機の詰まりや機械停止のないシリコンゴム材料自動成形供給機を提供することができる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2に記載のシリコンゴム材料自動成形供給機は、前記棒の表面には、刻みが設けられていることを特徴としている。このように請求項2に記載の発明によると、棒の被表面積を広くすることができるので、シリコンゴム材料の棒への食い込み性を上げることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシリコンゴム材料自動成形供給機の実施の形態について説明する。図1〜図4には、本発明に係るシリコンゴム材料自動成形供給機の動作を示す断面図が、図5には、図4における矢印X−X断面図が、図6には本発明に係るシリコンゴム材料自動成形供給機の一部の概念図がそれぞれ示されている。図1〜図4において、10はシリコンゴム材料自動成形供給機であって、内部が中空で円筒状となっているシリンダ部21の一端と、テーパ部23の一端がフランジ22によって接続されている。シリンダ部21とテーパ部23とを接続するフランジ22には、図示しないボルト等が設けられて接合されている。テーパ部23の他端には、口金部24が接続されている。口金部24は、ピストン25によってシリコンゴム材料27の押し込みを行う部分である。口金部24の中心には孔11が設けられていて、ピストン25によって押し込まれたシリコンゴム材料27は孔11を通って外に押出されるようになっている。さらに、本実施の形態においてはテーパ部23に二本の棒12が設けられていて、テーパ部23に棒12の両端が溶接された形状となっている。
【0013】以下、シリコンゴム材料27の押し込みにおけるピストン25及びシリコンゴム材料27の動きを図面を用いて詳細に説明する。図1において、27−1の位置にあるシリコンゴム材料27は、供給口26からシリンダ部21の内部の27−2の位置に装填される。供給口26の大きさは、シリコンゴム材料27を装填することのできるちょうどよい大きさとなっている。ピストン25はシリコンゴム材料27を口金部24の方向に押出すことのできるように、25−1の位置で静止している。このピストン25を矢印方向にスライドさせた状態が図2に示されている。
【0014】図2は、シリコンゴム材料27を口金部24の方向に押し込むために、ピストン25を25−1の位置から口金部24の方向に移動させる経過を示したものである。図において、ピストン25は25−2の位置までスライドしていて、シリコンゴム材料を27−3の位置まで押し込んでいる状態である。ピストン25をさらに押し込んだ状態を示す図面が図3に示されている。
【0015】図3において、シリコンゴム材料27は、25−3の位置までスライドしたピストン25によって口金部24に設けられている孔11を通過して外部に吐出している。このピストン25は、フランジ22の接合部で停止する。このとき、シリコンゴム材料27は、テーパ部23に設けられている二本の棒12に食い込みながら口金部24の方向に押し込まれている。
【0016】装填されたシリコンゴム材料27の吐出が完了すると、新たな砲弾状のシリコンゴム材料27を装填するために、図4に示すように、ピストン25が口金部24と逆の方向に移動する。このとき、テーパ部23の両端に溶接された二本の棒12にシリコンゴム材料27が食い込み、棒12に引っ掛ることによってシリコンゴム材料27が口金部24ならびにテーパ部23に残った状態となり、ピストン25の先端部とシリコンゴム材料27との粘着を離すことができる。
【0017】シリコンゴム材料27は粘度が非常に低いので、ピストン25によって口金部24の方向に押し込まれる際に、棒12がシリコンゴム材料27に食い込むような状態となり、ピストン25が25−3の位置から離れようとした場合に、シリコンゴム材料27とピストン25との粘着を離すことができる。そして、ピストン25が25−1の位置まで戻ると、新たな砲弾状のシリコンゴム材料27が供給口26から27−2の位置に装填され、ピストン25による押し込みが繰り返される。
【0018】図5は、図4における矢印X−X断面図である。図において、二本の棒12の両端は、テーパ部23に溶接されている状態となっている。シリコンゴム材料27は、二本の棒12に食い込んだ状態で孔11から押出されるようになっている。この二本の棒12は、丸型の形状であって、そのサイズは細すぎてもシリコンゴム材料27の引っ掛りが悪く、太すぎるとシリコンゴム材料27が孔11から吐出する流れが悪くなってしまうことから、本実施の形態における棒12のサイズは「φ7m/m×80m/m×二本」となっている。また、棒12を二本とするのは、本数が少なくてもシリコンゴム材料27の引っ掛りが悪く、多すぎてもシリコンゴム材料27の孔11における流れが悪くなってしまうという理由からである。
【0019】さらに、本実施の形態において、二本の棒12の表面には、刻み13が設けられている。刻み13は図6に示すようにターレット状に設けられていて、棒12の被表面積を大きくする役割をもったものである。棒12の被表面積を大きくすると、シリコンゴム材料27の棒12への食い込み性が良くなり、良好な引っ掛り性を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】請求項1に記載の発明によれば、テーパ部に棒を設けたので、シリコンゴム材料がピストンに貼り付くのを防ぐことができ、シリコンゴム材料の供給をスムーズに行うことができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の棒に刻みを設けたので、棒の被表面積が大きくなり、良好な食い込み性を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
【出願日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【代理人】 【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保 (外1名)
【公開番号】 特開2002−283349(P2002−283349A)
【公開日】 平成14年10月3日(2002.10.3)
【出願番号】 特願2001−83977(P2001−83977)