| 【発明の名称】 |
マイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板の製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】四谷 真一
【氏名】清水 信雄
【氏名】原 和弘
【氏名】小林 義武
|
| 【要約】 |
【課題】第1基板と第2基板との位置合わせを容易、正確かつ確実に行うことができるマイクロレンズ基板の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】マイクロレンズ基板1は、複数の第1凹部38と第1アライメントマーク71とが設けられた第1基板2と、複数の第2凹部39と第2アライメントマーク72とが設けられた第2基板8と、樹脂層9と、スペーサー5とを有し、樹脂層9では、第1凹部38と第2凹部39との間に充填された樹脂によりマイクロレンズ4が形成されている。製造の際は、第1基板2に未硬化の樹脂を供給し、減圧下または真空中で、その樹脂を介して第1基板2と第2基板8とを接合する。次いで、基板間距離をスペーサー5で保ちつつ、第1基板2と第2基板8とを相対的に移動し、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72とを用いて第1基板2と第2基板8との位置合わせを行う。次いで、前記樹脂を硬化させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 位置合わせ用のアライメントマークが設けられ、レンズ曲面を備えた第1基板と、位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第2基板との間に、未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して前記第1基板と前記第2基板とを接合し、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマイクロレンズを形成するマイクロレンズ基板の製造方法であって、前記第1基板と前記第2基板とを接合した後、前記第1基板と前記第2基板との間の距離をスペーサーで保ちつつ、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動し、前記アライメントマークを用いて前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行うことを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項2】 前記アライメントマークを光学的に検出して前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行う請求項1に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項3】 前記第1基板は、レンズ曲面を備えた凹部を複数有し、前記第2基板は、レンズ曲面を備えた凹部を複数有し、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1基板の凹部と前記第2基板の凹部とが対向するように、前記樹脂を介して接合し、前記第1基板と前記第2基板との間に両凸レンズよりなるマイクロレンズを複数形成する請求項1または2に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項4】 前記スペーサーは、該スペーサーを含む未硬化の樹脂を供給することにより設けられる請求項1ないし3のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項5】 前記スペーサーは、粒子状である請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項6】 前記スペーサーは、球状粒子または円柱状粒子である請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項7】 前記第1基板と前記第2基板とを接合する前に、前記第1基板および/または前記第2基板を加熱する請求項1ないし6のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項8】 前記樹脂を供給する前に、前記加熱を行う請求項7に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項9】 前記加熱された第1基板および/または前記第2基板を保温しつつ、前記第1基板と前記第2基板とを接合する請求項7または8に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項10】 前記樹脂を供給する前に、その樹脂を加熱する請求項1ないし9のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項11】 前記第1基板と前記第2基板とを減圧下または真空中で貼り合わせる請求項1ないし10のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項12】 前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせる前に減圧または真空にする請求項11に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項13】 前記第1基板と前記第2基板とが接近する方向へ加圧して前記貼り合わされた前記第1基板と前記第2基板とを接合する請求項11または12に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項14】 少なくとも前記第1基板と前記第2基板とを加圧するまで、減圧または真空にした状態を維持する請求項13に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項15】 少なくとも前記第1基板と前記第2基板とを加圧するまで、前記加熱された第1基板および/または前記第2基板を保温する請求項13または14に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項16】 前記減圧または真空にした状態における圧力は、1.3〜670Paである請求項11ないし15のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【請求項17】 レンズ曲面を備えるとともに位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第1基板と位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第2基板との間に未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して前記第1基板と前記第2基板とを接合し、前記樹脂を硬化させてマイクロレンズを形成するためのマイクロレンズ基板の製造装置であって、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる移動手段を有する位置合わせ手段を備え、前記第1基板と前記第2基板とが接合された後、前記第1基板と前記第2基板との間の距離をスペーサーで保ちつつ、前記位置合わせ手段により、前記アライメントマークを用いて前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行うよう構成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板の製造装置。 【請求項18】 前記アライメントマークを光学的に検出して前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行う請求項17に記載のマイクロレンズ基板の製造装置。 【請求項19】 前記位置合わせを行った後、前記樹脂の硬化または仮硬化を行う樹脂硬化手段を有する請求項17または18に記載のマイクロレンズ基板の製造装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板の製造装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】スクリーン上に、画像を投影する投射型表示装置が知られている。このような投射型表示装置では、その画像形成に主として液晶パネル(液晶光シャッター)が用いられている。 【0003】この液晶パネルは、例えば、液晶を駆動する液晶駆動基板と液晶パネル用対向基板とが、液晶層を介して接合された構成となっている。また、液晶パネルには、光の利用効率を高めるべく、液晶パネル用対向基板の各画素に対応する位置に多数の微小なマイクロレンズを設けたものがある。液晶パネル用対向基板を透過する光は、このマイクロレンズにより集光され、光の透過率が高まる。このマイクロレンズは、通常、液晶パネル用対向基板が備えるマイクロレンズ基板に設けられている。 【0004】このようなマイクロレンズ基板としては、多数の凹部が設けられたガラス基板と、かかるガラス基板の凹部が設けられた面に樹脂層を介して接合されたガラス層とを有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレンズが形成されたものが知られている。 【0005】このマイクロレンズ基板は、前記ガラス基板の凹部が形成された面に未硬化の樹脂を供給し、この樹脂を介して前記ガラス基板と前記ガラス層とを接合し、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマイクロレンズを形成する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者は、レンズ曲面を備えた凹部を複数有する第1基板と、レンズ曲面を備えた凹部を複数有する第2基板とが、第1基板の凹部と第2基板の凹部とが対向するように樹脂層を介して接合され、第1基板と第2基板との間に両凸レンズよりなるマイクロレンズが形成されているマイクロレンズ基板を提案しており、特に、このようなマイクロレンズ基板の場合には、その製造の際、第1基板と第2基板との位置合わせを行う必要がある。 【0007】本発明の目的は、第1基板と第2基板との位置合わせを容易、正確かつ確実に行うことができるマイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板の製造装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】このような目的は、下記(1)〜(19)の本発明により達成される。 【0009】(1) 位置合わせ用のアライメントマークが設けられ、レンズ曲面を備えた第1基板と、位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第2基板との間に、未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して前記第1基板と前記第2基板とを接合し、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマイクロレンズを形成するマイクロレンズ基板の製造方法であって、前記第1基板と前記第2基板とを接合した後、前記第1基板と前記第2基板との間の距離をスペーサーで保ちつつ、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動し、前記アライメントマークを用いて前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行うことを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。 【0010】(2) 前記アライメントマークを光学的に検出して前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行う上記(1)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0011】(3) 前記第1基板は、レンズ曲面を備えた凹部を複数有し、前記第2基板は、レンズ曲面を備えた凹部を複数有し、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1基板の凹部と前記第2基板の凹部とが対向するように、前記樹脂を介して接合し、前記第1基板と前記第2基板との間に両凸レンズよりなるマイクロレンズを複数形成する上記(1)または(2)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0012】(4) 前記スペーサーは、該スペーサーを含む未硬化の樹脂を供給することにより設けられる上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0013】(5) 前記スペーサーは、粒子状である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0014】(6) 前記スペーサーは、球状粒子または円柱状粒子である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0015】(7) 前記第1基板と前記第2基板とを接合する前に、前記第1基板および/または前記第2基板を加熱する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0016】(8) 前記樹脂を供給する前に、前記加熱を行う上記(7)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0017】(9) 前記加熱された第1基板および/または前記第2基板を保温しつつ、前記第1基板と前記第2基板とを接合する上記(7)または(8)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0018】(10) 前記樹脂を供給する前に、その樹脂を加熱する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0019】(11) 前記第1基板と前記第2基板とを減圧下または真空中で貼り合わせる上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0020】(12) 前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせる前に減圧または真空にする上記(11)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0021】(13) 前記第1基板と前記第2基板とが接近する方向へ加圧して前記貼り合わされた前記第1基板と前記第2基板とを接合する上記(11)または(12)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0022】(14) 少なくとも前記第1基板と前記第2基板とを加圧するまで、減圧または真空にした状態を維持する上記(13)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0023】(15) 少なくとも前記第1基板と前記第2基板とを加圧するまで、前記加熱された第1基板および/または前記第2基板を保温する上記(13)または(14)に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0024】(16) 前記減圧または真空にした状態における圧力は、1.3〜670Paである上記(11)ないし(15)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の製造方法。 【0025】(17) レンズ曲面を備えるとともに位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第1基板と位置合わせ用のアライメントマークが設けられた第2基板との間に未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して前記第1基板と前記第2基板とを接合し、前記樹脂を硬化させてマイクロレンズを形成するためのマイクロレンズ基板の製造装置であって、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる移動手段を有する位置合わせ手段を備え、前記第1基板と前記第2基板とが接合された後、前記第1基板と前記第2基板との間の距離をスペーサーで保ちつつ、前記位置合わせ手段により、前記アライメントマークを用いて前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行うよう構成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板の製造装置。 【0026】(18) 前記アライメントマークを光学的に検出して前記第1基板と前記第2基板との位置合わせを行う上記(17)に記載のマイクロレンズ基板の製造装置。 【0027】(19) 前記位置合わせを行った後、前記樹脂の硬化または仮硬化を行う樹脂硬化手段を有する上記(17)または(18)に記載のマイクロレンズ基板の製造装置。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、本発明のマイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板の製造装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、本発明におけるマイクロレンズ基板には、個別基板およびウエハーの双方を含むものとする。 【0029】図1は、本発明のマイクロレンズ基板の製造装置の実施形態を示す斜視図、図8は、本発明のマイクロレンズ基板の製造方法および製造装置の一実施形態を説明するためのマイクロレンズ基板の模式的な縦断面図である。なお、以下の実施形態で示すマイクロレンズ基板は、液晶パネルの構成部材として用いられる場合を例に説明するが、本発明では、これに限定されないことは、言うまでもない。 【0030】図8に示すように、マイクロレンズ基板1は、第1基板(第1マイクロレンズ用凹部付き基板)2と、第2基板(第2マイクロレンズ用凹部付き基板)8と、樹脂層9と、マイクロレンズ4と、樹脂層9の厚みを規定(規制)するスペーサー5とを有している。 【0031】第1基板2は、第1ガラス基板(第1透明基板)29上にレンズ曲面(凹曲面)を有する複数(多数)の第1凹部(マイクロレンズ用凹部)38と第1アライメントマーク71とが形成された構成となっている。 【0032】第2基板8は、第2ガラス基板(第2透明基板)89上にレンズ曲面(凹曲面)を有する複数(多数)の第2凹部(マイクロレンズ用凹部)39と第2アライメントマーク72とが形成された構成となっている。 【0033】そして、マイクロレンズ基板1は、第1基板2と第2基板8とが、第1凹部38と第2凹部39とが対向するように、樹脂層(接着剤層)9を介して接合された構成となっている。また、マイクロレンズ基板1では、第1基板2と第2基板8との間に、第1凹部38と第2凹部39との間に充填された樹脂で、両凸レンズよりなるマイクロレンズ4が構成されている。 【0034】マイクロレンズ基板1は、2つの領域、すなわち、有効レンズ領域99と非有効レンズ領域100とを有している。有効レンズ領域99とは、第1凹部38および第2凹部39内に充填される樹脂により形成されるマイクロレンズ4が、使用時にマイクロレンズとして有効に用いられる領域をいう。一方、非有効レンズ領域100とは、有効レンズ領域99以外の領域をいう。 【0035】このようなマイクロレンズ基板1は、例えば、第1基板2側から光Lを入射させ、第2基板8側から光Lを出射させて、使用される。 【0036】このようなマイクロレンズ基板1では、第1基板2の厚さT1が、第2基板8の厚さT2よりも厚いものとなっている。 【0037】また、マイクロレンズ基板1では、マイクロレンズ4の入射側のレンズ曲面の曲率半径R1は、出射側のレンズ曲面の曲率半径R2よりも大きなものとなっている。すなわち、マイクロレンズ基板1では、第1凹部38の曲率半径は、第2凹部の曲率半径よりも大きなものとなっている。 【0038】さらには、マイクロレンズ基板1では、第1基板2と第2基板8の互いに対向する端面間の距離(マイクロレンズ4が形成されていない部分の樹脂層9の厚さ)が、マイクロレンズ4のコバ厚とほぼ一致・対応している。 【0039】本発明のマイクロレンズ基板1のように、マイクロレンズ4を両凸レンズで構成すると、マイクロレンズ4の収差(特に球面収差)が低減する。このため、マイクロレンズ4の中心部近傍はもちろんのこと、マイクロレンズ4の縁部近傍に入射した入射光Lも、マイクロレンズ4で好適に集光されるようになる。つまり、マイクロレンズ4の光利用効率は、高い。したがって、マイクロレンズ基板1は、高い輝度を有する出射光Lを出射することができる。 【0040】例えば、レンズパワーを高めるために、凸形状のマイクロレンズが設けられた基板を2枚、凸部と凸部とが互いに対向するように接合することにより、半球状の平凸レンズ2個で構成されたレンズ系を基板に設けることが考えられる。しかし、このようなレンズ系では、マイクロレンズの収差を十分に改善することができない。これに対して、このマイクロレンズ基板1のように、マイクロレンズ4を両凸レンズで構成すると、マイクロレンズ4の収差を好適に低減できる。 【0041】特に、図8に示すマイクロレンズ基板1のように、マイクロレンズ4の入射側のレンズ曲面の曲率半径R1が出射側のレンズ曲面の曲率半径R2よりも大きいと、マイクロレンズ4の収差(特に球面収差)が極めて小さなものとなる。したがって、図8に示すマイクロレンズ4では、マイクロレンズ4の光軸から大幅にずれた方向に、出射光Lが出射することが極めて好適に防止される。ゆえに、マイクロレンズ4の光利用効率は、非常に高い。このため、マイクロレンズ基板1は、極めて高い輝度を有する出射光Lを、出射することができる。 【0042】しかも、マイクロレンズ4の収差が低減されると、マイクロレンズ4の光軸から大幅にずれた方向に出射光Lが出射することが好適に防止されるようになる。このため、マイクロレンズ基板1を液晶パネルに用いると、マイクロレンズ4を通過した出射光Lが隣接する画素内に入射することが、好適に防止されるようになる。すなわち、画素間でクロストークが防止されるようになる。したがって、このマイクロレンズ基板1を備えた液晶パネルを用いて画像を形成すると、黒色の輝度が極めて低いものとなる。 【0043】マイクロレンズ基板1は、このような利点を有しているので、当該マイクロレンズ基板1を備えた液晶パネルを用いて画像を形成すると、黒色はより暗く、白色はより明るくなる。したがって、このマイクロレンズ基板1を備えた液晶パネルでは、高いコントラスト比が得られ、より美しい画像を形成することが可能となる。 【0044】また、図8に示すマイクロレンズ基板1のように、第1基板2の厚さT1が第2基板8の厚さT2よりも厚いと、マイクロレンズ4の出射光Lの焦点を第2基板8の表面付近に設定することが容易となる。このため、このマイクロレンズ基板1を備えた液晶パネルにおいて、マイクロレンズ基板1上にブラックマトリックスを形成しても、出射光Lの輝度が大幅に低下することを、容易に防止できる。 【0045】さらには、図8に示すマイクロレンズ基板1のように、第1基板2と第2基板8との間に設けられた樹脂がマイクロレンズ4を構成していると、すなわち、第1凹部38と第2凹部39とが対向するように、樹脂層9を介して第1基板2と第2基板8とが接合(接着)されていると、入射側の基板すなわち第1基板2の厚さを薄くする必要がなくなる。このため、マイクロレンズ基板1の強度が向上する。また、図8に示すマイクロレンズ基板1のように、第1凹部38および第2凹部39内に樹脂が充填されていると、第1基板2および第2基板8と、樹脂層9との接触面積が増大する。このため、第1基板2と第2基板8との接合強度が増大する(アンカー効果)。 【0046】また、図8に示すマイクロレンズ基板1のように、第1基板2と第2基板8の互いに対向する端面間の距離がマイクロレンズ4のコバ厚とほぼ一致・対応していると、所望の光学特性が得られるようにマイクロレンズ基板1を設計することが、容易となる。 【0047】以上述べた効果に加えて、図8に示す構成のマイクロレンズ基板1は、比較的安価に製造できるという利点を有している。 【0048】前述した効果をより有効に得る観点からは、マイクロレンズ基板1は、以下の条件を満足することが好ましい。 【0049】マイクロレンズ基板1が液晶パネル等に用いられる場合、マイクロレンズ4の焦点距離は、20〜1000μm程度であることが好ましく、50〜200μm程度であることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ基板1を備えた液晶パネルは、高いコントラスト比を有する画像を形成しやすくなる。加えて、マイクロレンズ基板1では、前述したような範囲内にマイクロレンズ4の焦点距離を設定することは、比較的容易である。 【0050】また、マイクロレンズ4の最大厚さTmは、10〜120μm程度であることが好ましく、15〜60μm程度であることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ4は、光をより好適に集光できるようになる。しかも、出射光Lの焦点を第2基板8の表面付近に設定することが、容易となる。 【0051】マイクロレンズ基板1では、第1基板2と第2基板8の互いに対向する端面間の距離、すなわちマイクロレンズ4のコバ厚は、0.1〜100μm程度であることが好ましく、1〜20μm程度であることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ基板1は、上述した効果をより効果的に得られるようになる。 【0052】マイクロレンズ基板1が液晶パネル等に用いられる場合、マイクロレンズ4の入射側のレンズ曲面の曲率半径R1、すなわち、第1凹部38の曲率半径は、5〜50μm程度であることが好ましい。また、マイクロレンズ4の出射側のレンズ曲面の曲率半径R2、すなわち、第2凹部39の曲率半径は、3〜30μm程度であることが好ましい。これにより、液晶パネルでは、より高いコントラスト比が得られるようになる。また、液晶パネルの設計が容易となる。 【0053】また、マイクロレンズ基板1では、マイクロレンズ4の入射側のレンズ曲面の曲率半径R1とマイクロレンズ4の出射側のレンズ曲面の曲率半径R2との関係が、1<R1/R2≦3.3なる関係を満足することが好ましく、1.1≦R1/R2≦2.2なる関係を満足することがより好ましい。これにより、マイクロレンズ4は、より好適に収差を低減できるようになる。 【0054】第1基板2の厚さT1は、第1基板2を構成する材料、屈折率等の種々の条件により異なるが、0.3〜5mm程度とすることが好ましく、0.5〜2mm程度とすることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ基板1でコンパクト性と強度とを両立させることが容易となる。 【0055】第2基板8の厚さT2は、マイクロレンズ基板1が液晶パネル等に用いられる場合、5〜1000μm程度とすることが好ましく、10〜150μm程度とすることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ4の出射光Lの焦点をマイクロレンズ基板1の表面付近に設定することが容易となる。 【0056】また、第2基板8の厚さT2は、第1基板2の厚さT1の1/1000〜1/2程度であることが好ましく、1/200〜1/5程度であることがより好ましい。これにより、マイクロレンズ基板1は、高い強度を確保しつつ、出射光Lの焦点をマイクロレンズ基板1の表面付近に設定することが、容易となる。 【0057】このようなマイクロレンズ基板1が液晶パネルに用いられ、かかる液晶パネルが第1ガラス基板29以外にガラス基板を有する場合には、第1ガラス基板29の熱膨張係数は、かかる液晶パネルが有する他のガラス基板の熱膨張係数とほぼ等しいもの(例えば両者の熱膨張係数の比が1/10〜10程度)であることが好ましい。これにより、得られる液晶パネルでは、温度が変化したときに二者の熱膨張係数が違うことにより生じるそり、たわみ、剥離等が防止される。 【0058】かかる観点からは、第1ガラス基板29と、液晶パネルが有する他のガラス基板とは、同種類の材質で構成されていることが好ましい。これにより、温度変化時の熱膨張係数の相違によるそり、たわみ、剥離等が効果的に防止される。 【0059】特に、マイクロレンズ基板1を高温ポリシリコンのTFT液晶パネルに用いる場合には、第1ガラス基板29は、石英ガラスで構成されていることが好ましい。TFT液晶パネルは、液晶駆動基板としてTFT基板を有している。かかるTFT基板には、製造時の環境により特性が変化しにくい石英ガラスが好ましく用いられる。このため、これに対応させて、第1ガラス基板29を石英ガラスで構成することにより、そり、たわみ等の生じにくい、安定性に優れたTFT液晶パネルを得ることができる。 【0060】このようなマイクロレンズ基板1では、第2ガラス基板89の熱膨張係数は、第1ガラス基板29の熱膨張係数とほぼ等しいもの(例えば両者の熱膨張係数の比が1/10〜10程度)とすることが好ましい。これにより、第1ガラス基板29と第2ガラス基板89の熱膨張係数の相違により生じるそり、たわみ、剥離等が防止される。特に、マイクロレンズ基板1では、第1ガラス基板29と第2ガラス基板89とを同種類の材料で構成することが好ましい。これにより、かかる効果がより効果的に得られるようになる。 【0061】第1凹部38および第2凹部39を覆っている樹脂層9は、例えば、第1ガラス基板29および第2ガラス基板89を構成する構成材料の屈折率よりも高い屈折率の樹脂(接着剤)で構成することができる。例えば、樹脂層9は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂等の紫外線硬化型樹脂などで好適に構成することができる。 【0062】なお、第1凹部38に充填する樹脂と第2凹部39に充填する樹脂とに、異なる樹脂を用いてもよい。 【0063】このようなマイクロレンズ基板1では、マイクロレンズ4が設けられた領域の外側、すなわち非有効レンズ領域100内の樹脂層9に、樹脂層9の厚みを規定(規制)するスペーサー5が設置されている。かかるスペーサー5は、粒子状であるのが好ましく、例えば、球状粒子等で構成されている。 【0064】マイクロレンズ基板1にスペーサー5を設置することにより、後述するように、樹脂層9の厚さを所定の厚さに設定することが容易となる。しかも、樹脂層9の厚みムラを抑制することができるようになる。 【0065】また、スペーサー5を非有効レンズ領域100内に設置することにより、スペーサー5がマイクロレンズ4の光学特性に悪影響を与えにくくなる。 【0066】また、スペーサー5が粒子状であると、樹脂層9と第1基板2との密着性および樹脂層9と第2基板8との密着性が低下することを、好適に防止できる。また、スペーサー5が球状粒子であると、スペーサー5が互いに重なることが好適に防止される。このため、樹脂層9の厚み規定精度をさらに高めることができ、しかも、樹脂層9の厚みムラも極めて好適に防止できる。 【0067】スペーサー5の平均粒径は、例えば、樹脂層9の厚みとほぼ同じものとすることができる。すなわち、スペーサー5の平均粒径は、設計した樹脂層9の厚さと樹脂の硬化収縮率に応じて適宜選択することができる。一般的には、スペーサー5の平均粒径は、0.1〜100μm程度とするのが好ましく、1〜60μm程度とするのがより好ましい。スペーサー5の平均粒径をこの範囲内とすると、マイクロレンズ4を通過した出射光Lの焦点がマイクロレンズ基板1の表面付近に位置するように、樹脂層9の厚みを設定することが容易となる。これにより、マイクロレンズ基板1の光利用効率が高められる。 【0068】スペーサー5の粒径分布の標準偏差は、スペーサー5の平均粒径の20%以内であることが好ましく、5%以内であることがより好ましい。これにより、樹脂層9の厚みムラがさらに好適に抑制されるようになる。 【0069】また、スペーサー5の密度は、0.5〜2.0g/cm3程度であることが好ましく、0.7〜1.5g/cm3程度であることがより好ましい。さらには、スペーサー5の密度をρ1(g/cm3)、樹脂層9を構成する樹脂の密度(例えば硬化後の密度)をρ2(g/cm3)としたとき、ρ1/ρ2は、0.6〜1.4程度であることが好ましく、0.8〜1.2程度であることがより好ましい。これにより、後述するような効果が得られる。 【0070】なお、マイクロレンズ基板1では、スペーサー5を球状粒子としたが、スペーサーは、球状の粒子としなくてもよい。例えば、スペーサーの粒子形状を、針状、棒状、円柱状(円柱状粒子)、卵型、長円状等としてもよい。さらには、スペーサーは、粒子状でなくてもよい。例えば、スペーサーは、シート状、繊維状等であってもよい。 【0071】但し、スペーサー5は、粒子状であるのが好ましく、球状粒子または円柱状粒子であるのがより好ましく、このうち、特に球状粒子であるのが好ましい。 【0072】第1基板2上には、マイクロレンズ4(第1凹部38)が設けられた領域の外側、すなわち非有効レンズ領域100内に、位置合わせの指標となる第1アライメントマーク71が設けられている。さらには、第2基板8上には、マイクロレンズ4(第2凹部39)が設けられた領域の外側、すなわち非有効レンズ領域100内に、位置合わせの指標となる第2アライメントマーク72が設けられている。 【0073】マイクロレンズ基板1に第1アライメントマーク71および第2アライメントマーク72を設けると、第1凹部38と第2凹部39との位置合わせを、容易、正確、かつ確実に行うことができる。 【0074】ここで、第1アライメントマーク71および第2アライメントマーク72の非有効レンズ領域100内における位置や、形状などは、それぞれ、これらを用いて(指標として)第1基板2と第2基板8との位置合わせを行うことができるようになっていれば、特に限定されない。 【0075】すなわち、図8に示すマイクロレンズ基板1では、第1アライメントマーク71および第2アライメントマーク72が、それぞれ、2箇所(有効レンズ領域99の図8中右側および左側)に設けられているが、これに限らず、3箇所以上、例えば、3箇所または4箇所に設けられていてもよい。 【0076】また、図8に示すマイクロレンズ基板1では、第1基板2の厚さT1を第2基板8の厚さT2よりも厚くしたが、両者の厚さは同じにしてもよい。また、図8に示すマイクロレンズ基板1では、マイクロレンズ4の入射側のレンズ曲面の曲率半径R1を出射側のレンズ曲面の曲率半径R2よりも大きくしたが、両者の曲率半径は同じにしてもよい。また、曲率半径R2を曲率半径R1よりも大きくしてもよい。さらには、マイクロレンズ4のコバ厚は、第1基板2と第2基板8の互いに対向する端面間の距離と一致・対応していなくてもよい。また、マイクロレンズ基板1では、第2基板8側から光Lを入射させ、第1基板2側から光Lを出射させて、使用してもよい。 【0077】次に、図1に示すマイクロレンズ基板の製造装置200について説明する。図1に示すように、マイクロレンズ基板の製造装置200は、チャンバユニット20と、樹脂供給ユニット(樹脂供給手段)30と、位置合わせユニット(位置合わせ手段)40と、4つのウエハーキャリア51、52、53および54と、真空ポンプ(減圧手段)55と、搬送ロボット56と、第1基板2を加熱(予備加熱)するホットプレート(加熱手段)57と、第2基板8を加熱(予備加熱)するホットプレート(加熱手段)58と、この製造装置200の駆動を制御する図示しない制御手段と、製造装置200を操作するための図示しない操作部と、種々の情報を表示する図示しない表示部とを有している。 【0078】樹脂供給ユニット30は、X−Yステージ31と、先端部にシリンジ保持部321が設けられたアーム32と、ディスペンサ33とを有している。 【0079】アーム32は、X−Yステージ31に設置され、そのX−Yステージ31により、前記ホットプレート57および58の表面(上面)と略平行なX−Y平面上において、任意の位置(X方向およびY方向)に移動し得るようになっている。 【0080】また、アーム32の先端部に設けられたシリンジ保持部321には、図2に示す後述する2つのシリンジ34および35を、着脱自在に、かつ同時に装着することができるようになっている。 【0081】図2は、図1に示す製造装置200の樹脂供給ユニット30のアーム32のシリンジ保持部321に装着される2つのシリンジの構成例を模式的に示す縦断面図である。 【0082】同図に示すシリンジ34は、スペーサー5を含まない未硬化の樹脂91を供給するための器具であり、外筒340と、この外筒340内を摺動し得るガスケット343とを有している。 【0083】外筒340の先端には、ノズル(縮径部)341が形成されている。また、外筒340の基端部には、管路342が形成されている。この管路342は、前記ガスケット343より基端側に位置し、図示しないチューブを介してディスペンサ33に接続されている。 【0084】また、外筒340の外周部には、円筒状の金属体345が設置され、その金属体345の外周部には、ヒータ(加熱手段)344が設置されている。 【0085】外筒340内におけるガスケット343の先端側には、樹脂91が収納される。 【0086】このシリンジ34は、ディスペンサ33から送出される圧縮空気によって、そのガスケット343が図2中上下方向に移動するようになっている。ディスペンサ33からシリンジ34へ向けて圧縮空気が送出されると、ガスケット343が先端側へ移動してノズル341から樹脂91が吐出する。従って、X−Yステージ31を作動させてシリンジ34を移動し、樹脂91を吐出することにより、樹脂91を所定の部位(位置)へ供給することができる。 【0087】一方、シリンジ35は、スペーサー5を含む未硬化の樹脂92を供給するための器具であり、外筒350と、この外筒350内を摺動し得るガスケット353とを有している。 【0088】外筒350の先端には、ノズル(縮径部)351が形成されている。また、外筒350の基端部には、管路352が形成されている。この管路352は、前記ガスケット353より基端側に位置し、図示しないチューブを介してディスペンサ33に接続されている。 【0089】また、外筒350の外周部には、円筒状の金属体355が設置され、その金属体355の外周部には、ヒータ(加熱手段)354が設置されている。 【0090】外筒350内におけるガスケット353の先端側には、樹脂92が収納される。 【0091】このシリンジ35は、ディスペンサ33から送出される圧縮空気によって、そのガスケット353が図2中上下方向に移動するようになっている。ディスペンサ33からシリンジ35へ向けて圧縮空気が送出されると、ガスケット353が先端側へ移動してノズル351から樹脂92が吐出する。従って、X−Yステージ31を作動させてシリンジ35を移動し、樹脂92を吐出することにより、樹脂92を所定の部位(位置)へ供給することができる。 【0092】前記シリンジ34とシリンジ35とは、互いに独立して作動(樹脂を吐出)させることができるようになっている。 【0093】なお、前記シリンジ34およびシリンジ35を作動させるためにディスペンサ33からそのシリンジ34および35へ送出される気体は、それぞれ、空気に限らず、例えば、窒素等を用いてもよい。 【0094】また、本実施形態では、樹脂供給ユニット30は、異なる2種(スペーサー入りと、スペーサーなしの2種)の未硬化の樹脂91、92を供給し得るように構成されているが、本発明では、異なる3種以上の未硬化の樹脂を供給し得るように構成されていてもよい。 【0095】次に、チャンバユニット20について説明する。図3は、チャンバユニット20を模式的に示す縦断面図である。なお、図3中、上側を「上」、下側を「下」または「底」として説明する。 【0096】同図に示すように、チャンバユニット20は、チャンバ(真空炉)21を有し、そのチャンバ21内には、接合装置(接合手段)22が設置されている。 【0097】接合装置22は、基台23と、加圧板24と、一対の基板保持部25、26とを有している。 【0098】基台23は、チャンバ21内の底部(底壁211)に固定されている。基台23の表面(図3中上側の面)、すなわち、後述する加圧板24との対向面は、水平面(水準面)に対して略平行な平面である。 【0099】この基台23は、加圧の際、加圧板としても機能するので、その表面は、平坦であるのが好ましい。 【0100】この場合、基台23の表面の有効加圧領域における平面度(平坦度)、すなわち、基台23の表面の有効加圧領域における最高点と最低点との高さの差(最高点と最低点との間の図3中上下方向の距離)は、10μm以下であるのが好ましく、6μm以下であるのがより好ましく、1〜5μm程度であるのがさらに好ましい。 【0101】基台23の表面の有効加圧領域における最高点と最低点との高さの差を10μm以下とすることにより、加圧の際、均一に加圧することができ、これにより樹脂層9の厚さをより均一にすることができる。 【0102】基台23の内部には、ヒータ(加熱手段)231と、断熱材232とが設けられている。ヒータ231は、基台23内の上側に位置し、断熱材232は、そのヒータ231の下側に位置している。 【0103】また、加圧板24は、図3中上下方向に移動可能に、チャンバ21内の上部に設置されている。この加圧板24は、前記基台23に対向するように配置されている。 【0104】加圧板24の表面(図3中下側の面)、すなわち、前記基台23との対向面は、平面である。この加圧板24の表面は、平坦であるのが好ましい。 【0105】この場合、加圧板24の表面の有効加圧領域における平面度(平坦度)、すなわち、加圧板24の表面の有効加圧領域における最高点と最低点との高さの差(最高点と最低点との間の図3中上下方向の距離)は、10μm以下であるのが好ましく、6μm以下であるのがより好ましく、1〜5μm程度であるのがさらに好ましい。 【0106】加圧板24の表面の有効加圧領域における最高点と最低点との高さの差を10μm以下とすることにより、加圧の際、均一に加圧することができ、これにより樹脂層9の厚さをより均一にすることができる。 【0107】ここで、前記有効加圧領域とは、加圧において有効に作用する部分(領域)であり、例えば、本実施形態では、加圧板24については、その表面(図3中下側の面)全体であり、また、基台23についても、その表面(図3中上側の面)全体である。 【0108】加圧板24の内部には、ヒータ(加熱手段)241と、断熱材242とが設けられている。ヒータ241は、加圧板24内の下側に位置し、断熱材242は、そのヒータ241の上側に位置している。 【0109】この加圧板24は、ボールジョイント272を介して軸271の一端側(図3中下側)に連結されている。 【0110】このボールジョイント272により、加圧板24は、軸271に対してその姿勢を自在に変更することができる。このため、加圧の際、均一に加圧することができ、これにより樹脂層9の厚さをより均一にすることができる。 【0111】なお、前記ボールジョイント272に限らず、例えば、ユニバーサルジョイント等を用いてもよい。 【0112】チャンバ21の上壁212には、貫通孔が形成されており、前記軸271は、この貫通孔を貫通し、チャンバ21に対して図3中上下方向に移動可能に設置されている。前記貫通孔には、図示しないパッキンが設置され、このパッキンにより、チャンバ21の内部と外部とが遮断され、チャンバ21の気密性が保持されている。 【0113】軸271の他端側(図3中上側)には、図示しないエアーシリンダのピストンロッドが接合されている。このエアーシリンダは、図示しないエアーコンプレッサから送出される圧縮空気によって、そのピストンロッドが伸長または収縮するようになっている。このピストンロッドの伸長・収縮により、加圧板24は、上側または下側に移動する。 【0114】また、一対の基板保持部25、26は、図3中上下方向に移動可能に、チャンバ21内の加圧板24と基台23との間に設置されている。 【0115】これら基板保持部25、26の対向部には、それぞれ、第1段差部251および第2段差部252、第1段差部261および第2段差部262が形成されている。 【0116】各第1段差部251および261は、それぞれ、第2段差部252および262の下側に位置しており、一方の第1段差部251と他方の第1段差部261との間の距離は、一方の第2段差部252と他方の第2段差部262との間の距離より短く設定されている。 【0117】ここで、第1基板2の図3中横方向の長さは、一方の第1段差部251と他方の第1段差部261との間の距離より長く、かつ、一方の第2段差部252と他方の第2段差部262との間の距離より短く設定されており、この第1基板2は、一対の第1段差部251、261上に載置(保持)される。 【0118】また、第2基板8の図3中横方向の長さは、一方の第2段差部252と他方の第2段差部262との間の距離より短く設定されており、この第2基板8は、一対の第2段差部252、262上に載置(保持)される。 【0119】なお、前記一対の第1段差部251、261により、第1基板2を保持する保持手段が構成され、また、前記一対の第2段差部252、262により、第2基板8を保持する保持手段が構成される。 【0120】各基板保持部25および26の下側には、それぞれ、軸281および282の一端側(図3中上側)が接続されており、これらの軸281および282の他端側(図3中下側)は、フレーム283で連結されている。 【0121】チャンバ21の底壁211には、一対の貫通孔が形成されており、前記一対の軸281、282は、それぞれ対応する貫通孔を貫通し、チャンバ21に対して図3中上下方向に移動可能に設置されている。各貫通孔には、それぞれ、図示しないパッキンが設置され、このパッキンにより、チャンバ21の内部と外部とが遮断され、チャンバ21の気密性が保持されている。 【0122】フレーム283の所定の部位には、図示しないエアーシリンダのピストンロッドが接合されている。このエアーシリンダは、図示しないエアーコンプレッサから送出される圧縮空気によって、そのピストンロッドが伸長または収縮するようになっている。このピストンロッドの伸長・収縮により、一対の基板保持部25、26は、一体的に、上側または下側に移動する。 【0123】なお、前記基台23、加圧板24、基板保持部25および26は、それぞれ、第1基板2と第2基板8とを樹脂91、92を介して接合する際、互いに干渉しないような形状をなしている。 【0124】ここで、前記基台23および加圧板24等で、加圧手段の主要部が構成される。 【0125】次に、位置合わせユニット40について説明する。図11は、位置合わせユニット40を模式的に示す縦断面図、図12は、位置合わせユニット40の回路構成を示すブロック図である。なお、図11中、上側を「上」、下側を「下」として説明する。 【0126】これらの図に示すように、位置合わせユニット40は、X−Yステージ(移動手段)41と、基台42と、一対のホルダー43、44と、ガラス板45と、摩擦フィルム46と、一対の顕微鏡471、472と、光源ユニット(樹脂硬化手段)481と、駆動機構482と、吸引ポンプ483、484と、一対の撮像部485、486と、撮像部485および486からの信号(データ)に対して所定の信号処理(画像処理)を行う信号処理回路487と、制御部480とを有している。 【0127】図11に示すように、基台42は、X−Yステージ41に設置され、そのX−Yステージ41により、X−Y平面上において、任意の位置、すなわちX方向(図11中、左右方向)およびY方向(図11中、紙面に対して垂直な方向)に移動し得るようになっている。 【0128】基台42の上面421は、水平面に対して略平行な平面であり、また、基台42の上壁422には、図示しない複数の開口が形成されている。 【0129】この基台42には、吸引ポンプ483が接続されており、その吸引ポンプ483の作動により、基台42の上面421に後述する接合体10を真空吸着し得るようになっている。 【0130】一対のホルダー43、44は、駆動機構482により上下方向に移動し得るように設置されている。 【0131】ホルダー43と、ホルダー44とは、図11中横方向に所定距離離間するように配置されている。 【0132】また、ホルダー43の下壁432の図11中右側の端部には、図示しない複数の開口が形成され、同様に、ホルダー44の下壁442の図11中左側の端部には、図示しない複数の開口が形成されている。 【0133】これらのホルダー43および44には、それぞれ、吸引ポンプ484が接続されており、その吸引ポンプ484の作動により、ホルダー43の下面431の図11中右側の端部およびホルダー44の下面441の図11中左側の端部にガラス板45を真空吸着し得るようになっている。 【0134】前述したように、これらのホルダー43、44の下面431、441には、吸引ポンプ484の作動により、ガラス板45が真空吸着される。このガラス板45は、例えば、石英ガラス等で構成されている。 【0135】また、ガラス板45の下側には、摩擦フィルム46が設置されており、第1基板2と第2基板8との位置合わせの際は、接合体10は、基台42と摩擦フィルム46との間にセットされる。 【0136】この摩擦フィルム46により、前記ガラス板45と、接合体10の第2基板8(接合体10を図示と上下反対にセットした場合は、第1基板2)との間に摩擦が生じ、その第2基板8の位置が固定される。 【0137】また、ホルダー43および44の上側には、セットされた接合体10の第1アライメントマーク71および第2アライメントマーク72を光学的に検出する一対の顕微鏡471、472が設置されている。 【0138】顕微鏡471は、図11中左側に位置し、ホルダー43とホルダー44との間の図11中左側の領域、すなわち、セットされた接合体10の図11中左側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を検出し得るように設置される。 【0139】一方、顕微鏡472は、図11中右側に位置し、ホルダー43とホルダー44との間の図11中右側の領域、すなわち、セットされた接合体10の図11中右側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を検出し得るように設置される。 【0140】また、これら顕微鏡471および472の接眼部の近傍には、それぞれ、撮像部485および486が設置されている。 【0141】撮像部485は、撮像レンズおよびCCD(撮像素子)を有しており(いずれも図示せず)、そのCCDにより、顕微鏡471で検出した像(部位)、すなわち、セットされた接合体10の図11中左側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍が撮像される。 【0142】一方、撮像部486は、撮像レンズおよびCCD(撮像素子)を有しており(いずれも図示せず)、そのCCDにより、顕微鏡472で検出した像(部位)、すなわち、セットされた接合体10の図11中右側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍が撮像される。 【0143】また、ホルダー43および44の上側には、セットされた接合体10に対し、ホルダー43とホルダー44との間から紫外線(UV光)を照射する光源ユニット481が設置されている。 【0144】光源ユニット481は、紫外線を発する光源部と、投光光学系(投光レンズ)と、シャッターとを有している(いずれも図示せず)。 【0145】制御部480は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、X−Yステージ41、光源ユニット481、駆動機構482、吸引ポンプ483、484、撮像部485、486および信号処理回路487等、位置合わせユニット40全体の駆動(作動)を制御する。 【0146】次に、マイクロレンズ基板1の製造方法(製造装置200の作用)を説明する。 【0147】前述したマイクロレンズ基板1は、例えば以下のようにして製造することができる。 【0148】<1>マイクロレンズ基板1を製造する際には、第1基板(第1マイクロレンズ用凹部付き基板)2および第2基板(第2マイクロレンズ用凹部付き基板)8を、まず用意する必要がある。かかる第1基板2および第2基板8は、例えば、以下のようにして製造、用意することができる。なお、第2基板8は、第1基板2と同様に製造することができるので、以下、代表として、第1基板2の製造方法を説明する。 【0149】以下に示す第1基板2の製造方法では、第1ガラス基板29上にマスク層6を用いて第1凹部38を形成するとともに、かかるマスク層6の一部を利用して第1アライメントマーク71を形成する。 【0150】まず、母材として、例えば未加工の第1ガラス基板29を用意する。この第1ガラス基板29には、厚さが均一で、たわみや傷のないものが好適に用いられる。 【0151】<1−■>まず、第1ガラス基板29の表面に、図9(a)に示すように、マスク層6を形成する。また、これとともに、第1ガラス基板29の裏面(マスク層6を形成する面と反対側の面)に裏面保護層69を形成する。 【0152】このマスク層6は、後述する工程<1−■>におけるエッチング操作で耐性を有するものが好ましい。 【0153】かかる観点からは、マスク層6を構成する材料としては、例えば、Au/Cr、Au/Ti、Pt/Cr、Pt/Ti等の金属、多結晶シリコン(ポリシリコン)、アモルファスシリコン等のシリコン、窒化シリコンなどが挙げられる。マスク層6にシリコンを用いると、マスク層6と第1ガラス基板29との密着性が向上する。マスク層6に金属を用いると、形成される第1アライメントマーク71の視認性が向上する。 【0154】マスク層6の厚さは、特に限定されないが、0.01〜10μm程度とすることが好ましく、0.2〜1μm程度とすることがより好ましい。マスク層6が薄すぎると、ピンホールなどの欠陥が多発し、第1ガラス基板29を十分に保護できない場合があり、マスク層6が厚すぎると、マスク層6の内部応力によりマスク層6が剥がれ易くなる場合がある。 【0155】マスク層6は、例えば、化学気相成膜法(CVD法)、スパッタリング法、蒸着法等の気相成膜法、メッキなどにより形成することができる。 【0156】第1ガラス基板29の裏面に形成する裏面保護層69は、次工程以降で第1ガラス基板29の裏面を保護するためのものである。この裏面保護層69により、第1ガラス基板29の裏面の侵食、劣化等が好適に防止される。この裏面保護層69は、例えば、マスク層6と同様の材料で構成されている。このため、裏面保護層69は、マスク層6の形成と同時に、マスク層6と同様に設けることができる。 【0157】<1−■>次に、図9(b)に示すように、マスク層6に、開口61および第2開口62を形成する。 【0158】開口61は、例えば、第1凹部38を形成する位置に設ける。また、開口61の形状(平面形状)は、形成する第1凹部38の形状(平面形状)に対応していることが好ましい。 【0159】第2開口62は、第1アライメントマーク71を形成する位置に設ける。第2開口62の形状は、例えば、第1アライメントマーク71の形状の一部分に対応している。 【0160】これら開口61および第2開口62は、例えばフォトリソグラフィー法により形成することができる。具体的には、まず、マスク層6上に、開口61および第2開口62に対応したパターンを有するレジスト層(図示せず)を形成する。次に、かかるレジスト層をマスクとして、マスク層6の一部を除去する。次に、前記レジスト層を除去する。これにより、開口61および第2開口62が形成される。なお、マスク層6の一部除去は、例えば、CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチング、フッ酸+硝酸水溶液、アルカリ水溶液等の剥離液への浸漬(ウェットエッチング)などにより行うことができる。 【0161】<1−■>次に、図9(c)に示すように、マスク層6上に、保護層75を形成する。 【0162】この保護層75は、第1アライメントマーク71を形成する位置に設ける。また、保護層75の形状は、第1アライメントマーク71の形状に対応している。 【0163】この保護層75は、後述する工程<1−■>におけるエッチング、および、後述する工程<1−■>におけるマスク層6の除去に、耐性を有することが好ましい。これにより、第1アライメントマーク71の形状を所定の形状に正確に形作ることができるようになる。 【0164】かかる観点からは、保護層75は、例えば、Au/Cr、Au/Ti、Pt/Cr、Pt/Ti、SiC等の金属、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等のシリコン、窒化シリコン等のケイ素化合物、ネガ型レジスト等のレジストなどで構成されていることが好ましい。 【0165】この保護層75は、マスク層6の構成材料と異なる種類の材料で構成することが好ましい。したがって、例えばマスク層6をシリコンで構成した場合、保護層75は、金属等で構成することが好ましい。また、例えばマスク層6を金属で構成した場合、保護層75は、シリコン等で構成することが好ましい。これにより、後述する工程<1−■>でマスク層6を除去する際に、保護層75が食刻されることを、好適に防止できる。 【0166】保護層75は、例えば、蒸着(マスク蒸着)、スパッタリング(マスクスパッタリング)等の気相成膜法などにより形成することができる。また、かかる方法にフォトリソグラフィー法を組み合わせてもよい。例えば、第1ガラス基板29全体に、マスク層6を覆うように保護層75の構成材料を成膜し、次いで、かかる膜上に、第1アライメントマーク71の位置・形状に対応したレジストをパターニングし、次いで、エッチング等を施すことにより、第1アライメントマーク71を形成することができる。 【0167】<1−■>次に、図10(d)に示すように、第1ガラス基板29上に第1凹部38を形成する。 【0168】第1凹部38の形成方法としては、ドライエッチング法、ウェットエッチング法等のエッチング法などが挙げられる。例えばエッチングを行うことにより、第1ガラス基板29は、開口61より等方的に食刻され、レンズ形状を有する第1凹部38が形成される。 【0169】特に、ウェットエッチング法によると、より理想的なレンズ形状に近い第1凹部38を形成することができる。なお、ウェットエッチングを行う際のエッチング液としては、例えばフッ酸系エッチング液などが好適に用いられる。このとき、エッチング液にグリセリン等のアルコール(特に多価アルコール)を添加すると、第1凹部38の表面が極めて滑らかなものとなる。 【0170】<1−■>次に、図10(e)に示すように、マスク層6を除去する。また、この際、マスク層6の除去とともに裏面保護層69も除去する。 【0171】これは、例えば、アルカリ水溶液(例えばテトラメチル水酸化アンモニウム水溶液等)、塩酸+硝酸水溶液、フッ酸+硝酸水溶液等の剥離液(除去液)への浸漬(ウェットエッチング)、CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチングなどにより行うことができる。 【0172】特に、第1ガラス基板29を除去液に浸漬することによりマスク層6および裏面保護層69を除去すると、簡易な操作で、効率よく、マスク層6および裏面保護層69を除去できる。 【0173】このとき、保護層75が形成された部分では、保護層75がマスク層6を保護しているので、マスク層6は除去されず、第1ガラス基板29上に残存する。 【0174】<1−■>次に、保護層75を除去する。これは、例えば、塩酸と硝酸の混合液、アルカリ水溶液等を剥離液としたウェットエッチングなどにより行うことができる。 【0175】これにより、図10(f)に示すように、マスク層6のうち保護層75で保護された部分が、第1アライメントマーク71として露出する。 【0176】以上により、図10(f)に示すように、第1ガラス基板29上に、多数の第1凹部38と第1アライメントマーク71とが所定の位置に形成された第1基板2が得られる。 【0177】このように、マスク層6の一部を残存させることにより第1アライメントマーク71を形成すると、第1凹部38を形成するに際して、第1アライメントマーク71をも形成することができる。したがって、第1基板2を製造する際の工程数を減少させることができる。 【0178】なお、第1凹部38を形成する工程と関係しない別途の工程で、第1アライメントマーク71を形成してもよい。 【0179】第2ガラス基板89の表面に第2凹部39と第2アライメントマーク72とが形成された第2基板8は、第1基板2と同様にして、製造、用意することができる。 【0180】第2基板8を製造するとき、工程<1−■>で形成する開口61の面積、または、工程<1−■>のエッチング条件(例えばエッチング時間、エッチング温度、エッチング液の組成等)のうちの少なくとも1つを、第1基板2を製造する際の条件と異なるものとすることが好ましい。このように、第2基板8の製造条件を第1基板2の製造条件と一部異なるものとすると、第1凹部38の曲率半径と第2凹部39の曲率半径とを異なるものとすることが容易となる。 【0181】このような第1基板2および第2基板8を用い、例えば以下のようにして、マイクロレンズ基板1を製造することができる。 【0182】<2>まず、複数の第1基板2をウエハーキャリア51内に収納するとともに、複数の第2基板8をウエハーキャリア52内に収納する。 【0183】また、シリンジ34の外筒340内におけるガスケット343の先端側に、所定の屈折率(特に第1基板2および第2基板8の屈折率より高い屈折率)を有し、スペーサー5を含まない未硬化の樹脂91を収納するとともに、シリンジ35の外筒350内におけるガスケット353の先端側に、スペーサー5を含む未硬化の樹脂92を収納し、これらシリンジ34および35をそれぞれアーム32の先端部に設けられたシリンジ保持部321に装着する。 【0184】樹脂91と、樹脂92(スペーサー5を除いた部分)とは、同種類の材料で構成することが好ましい。これにより、製造されるマイクロレンズ基板1で、樹脂91と樹脂92との熱膨張係数が相違することにより、そり、たわみ等が生じることが好適に防止される。なお、樹脂91と樹脂92とは、異なる種類の材料で構成してもよいことは言うまでもない。 【0185】前記スペーサー5は、樹脂92中に分散していることが好ましい。スペーサー5が樹脂92中に分散していると、スペーサー5を設置する領域内にスペーサー5を均一に配設することができる。これにより、形成される樹脂層9の厚みムラがより好適に抑制される。 【0186】特に、スペーサー5の密度を前述した範囲内とすると、スペーサー5を樹脂92中に分散させやすくなる。 【0187】さらには、前記ρ1/ρ2が前述した範囲内であると、スペーサー5を樹脂92中に、より均一に分散させることが可能となる。このため、樹脂層9の厚みムラがさらに好適に抑制されるようになる。 【0188】また、スペーサー5が粒子状であると、スペーサー5を樹脂92中に分散させることが容易となる。特に、スペーサー5が球状粒子であると、スペーサー5が樹脂92中に、より均一に分散しやすい。 【0189】樹脂92は、スペーサー5を1〜50重量%程度含有することが好ましく、5〜40重量%程度含有することがより好ましい。スペーサー5の含有量をこの範囲内とすると、樹脂層9と第1基板2との接着性および樹脂層9と第2基板8との接着性が低下するのを抑制しつつ、なおかつ樹脂層9の厚みを高い精度で規定することができる。以上で、準備が完了する。 【0190】<3>次に、製造装置200を作動させる。この製造装置200は、下記のように動作する。 【0191】まず、搬送ロボット56により、ウエハーキャリア51内に収納されている第1基板2を真空吸着して取り出す。この場合、第1基板2の貼り合わせ面(樹脂が設けられる側の面)と反対側の面を真空吸着する。そして、その搬送ロボット56により、前記第1基板2を、ホットプレート57へ搬送し、貼り合わせ面、すなわち第1凹部38が形成された面が上側になるようにホットプレート57上に載置する。第1基板2は、ホットプレート57によって加熱(予備加熱)される。 【0192】また、搬送ロボット56により、ウエハーキャリア52内に収納されている第2基板8を真空吸着して取り出す。この場合、第2基板8の貼り合わせ面と反対側の面を真空吸着する。そして、その搬送ロボット56により、前記第2基板8を、ホットプレート58へ搬送し、貼り合わせ面、すなわち第2凹部39が形成された面が上側になるようにホットプレート58上に載置する。第2基板8は、ホットプレート58によって加熱(予備加熱)される。 【0193】このように第1基板2、第2基板8を予め加熱することにより、供給された樹脂91および92の粘度を所定の値に調整することができる。これにより、樹脂91および92の流動性を最適にすることができ、これにより樹脂層9の厚さを均一にすることができる。 【0194】この場合、基板温度が、20〜80℃程度となるように加熱するのが好ましく、30〜60℃程度となるように加熱するのがより好ましい。 【0195】前記基板温度が前記上限より高いと、未硬化樹脂の変質や、樹脂91および92の粘度が低くなりすぎ、例えば、樹脂92中のスペーサー5が流出して歩留りが低下することがあり、また、前記下限より低いと、樹脂91および92の粘度が高くなりすぎ、その流動性が悪化し、これにより、製造時間が長くなり、また、樹脂層9の厚さにムラが生じる場合がある。 【0196】また、ホットプレート57および58の面内温度分布を、それぞれ、目標温度に対して±1℃以内とするのが好ましく、±0.5℃以内とするのがより好ましい。 【0197】これにより、第1基板2および第2基板8を、それぞれ、温度分布がより均一になるように加熱することができ、供給された樹脂91および92の粘度を一定にすることができる。 【0198】また、シリンジ34のヒータ344およびシリンジ35のヒータ354をそれぞれ作動させ、収納されている樹脂91および92をそれぞれ加熱し、樹脂91および92の粘度を所定の一定の値に調整する。 【0199】樹脂91、92を加熱することにより、室温において粘度が比較的高い樹脂でも良好な流動性が得られる。また、第1基板2上へ樹脂91、92を供給する前に、樹脂91、92を加熱してその粘度を一定の値にすることにより、シリンジ34、35からの樹脂91、92の吐出量のばらつきを防止することができる。 【0200】この場合、樹脂91および92の粘度は、30〜500cP程度とするのが好ましく、50〜300cP程度とするのがより好ましい。 【0201】前記樹脂91、92の粘度が前記上限より高いと、その流動性が悪化し、これにより、製造時間が長くなり、また、樹脂層9の厚さにムラが生じる場合があり、また、前記下限より低いと、例えば、樹脂92中のスペーサー5が流出して歩留りが低下することがある。 【0202】次に、X−Yステージ31を作動させてシリンジ34を移動させつつ、ディスペンサ33を作動させ、シリンジ34のノズル341からスペーサー5を含まない未硬化の樹脂91を吐出させ、第1基板2の第1凹部38が形成された面に樹脂91を供給する。かかる樹脂91は、少なくとも有効レンズ領域99に供給され、第1凹部38内に充填される。 【0203】また、X−Yステージ31を作動させてシリンジ35を移動させつつ、ディスペンサ33を作動させ、シリンジ35のノズル351からスペーサー5を含む未硬化の樹脂92を吐出させ、第1基板2上に樹脂92を供給する。かかる樹脂92は、スペーサー5を設置する部位に供給される。 【0204】この樹脂91および92を供給している期間も、ホットプレート57および58により、第1基板2および第2基板8が加熱、保温される。 【0205】なお、樹脂92は、樹脂91を供給する前に第1基板2上に供給してもよいし、樹脂91を供給した後に供給してもよい。さらには、樹脂92は、樹脂91と同時に第1基板2上に供給してもよい。 【0206】この製造装置200では、アーム32の保持部321にシリンジ34および35を同時に装着して、第1基板2上に樹脂91、92を供給することができるので、シリンジ34とシリンジ35とを付け替えて樹脂91、92を供給する場合に比べ、手間がかからず、また、マイクロレンズ基板1の製造時間を短縮することができる。 【0207】<4>次に、搬送ロボット56により、ホットプレート57上の第1基板2の下面(貼り合わせ面と反対側の面)を真空吸着し、その第1基板2を、チャンバ21へ搬送し、貼り合わせ面、すなわち第1凹部38が形成された面が上側になるようにチャンバ21内の一対の第1段差部251、261上に載置する。 【0208】また、搬送ロボット56により、ホットプレート58上の第2基板8の下面(貼り合わせ面と反対側の面)を真空吸着し、その第2基板8を、チャンバ21へ搬送し、反転し、貼り合わせ面、すなわち第2凹部39が形成された面が下側になるようにチャンバ21内の一対の第2段差部252、262上に載置する。 【0209】これにより、基板保持部25および26によって、第1基板2と第2基板8とが、互いの貼り合わせ面同士(互いの凹部が形成された面同士)が向かい合い、所定距離離間した状態で保持される。 【0210】また、第1基板2および第2基板8の貼り合わせ面側を、搬送ロボット56等が触れないようにすることで、第1基板2および第2基板8の貼り合わせ面側の汚染を防止することができる。 【0211】<5>次に、チャンバ21の図示しないゲートバルブを閉じ、図4に示すように、基板保持部25および26を1段階下降させる。 【0212】これにより、第1基板2が下降し、基板保持部25および26から離れ、基台23上に載置される。この段階では、第1基板2上の樹脂91、92と、第2基板8とは、接触しない。 【0213】また、基台23内のヒータ231を作動させて、第1基板2および樹脂91、92を加熱、すなわち、第1基板2および樹脂91、92を保温する。 【0214】<6>次に、真空ポンプ55を作動させて、チャンバ21内の空気を排気し、チャンバ21内を減圧または真空にする。 【0215】これにより、第1基板2と第2基板8とを樹脂91、92を介して接合する際、その樹脂91、92中への気泡の混入、残存を抑制または防止することができる。 【0216】また、第1基板2と第2基板8とを貼り合わせる直前にチャンバ21内を減圧または真空にすることにより、基台23内のヒータ231で第1基板2をより速く加熱することができ、これにより製造時間を短縮することができる。 【0217】チャンバ21内を減圧または真空にした状態におけるチャンバ21内の圧力は、1.3〜670Pa程度であるのが好ましく、3.0〜150Pa程度であるのがより好ましい。 【0218】前記圧力が前記上限より大きいと、第1基板2と第2基板8とを樹脂91、92を介して接合する際に、その樹脂91、92中に気泡が混入することがあり、また、前記下限より小さいと、マイクロレンズ基板1の製造時間が長くなる。 【0219】また、ヒータ231により第1基板2を加熱した状態で所定時間待機(放置)する。これにより、前記待機中に、第1基板2および樹脂91、92の温度が目標温度となり、以降、第1基板2および樹脂91、92が保温される。 【0220】<7>次に、図5に示すように、基板保持部25および26をさらに1段階(合計で2段階)下降させる。 【0221】これにより、第2基板8が下降して第1基板2に接近してゆき、第1凹部38と第2凹部39とが対向するように第1基板2と第2基板8とが貼り合わされ、第2基板8が基板保持部25および26から離れ、これらが基台23上に載置される。 【0222】前記第1基板2と第2基板8とを貼り合わせる際の基板保持部25および26の下降速度、すなわち、第1基板2と第2基板8とが接近するときの第1基板2に対する第2基板8の相対速度は、比較的遅い速度であるのが好ましい。これにより、第1基板2と第2基板8との位置ずれを防止することができ、また、マイクロレンズ基板1の汚染を防止することができる。 【0223】特に、前記第1基板2に対する第2基板8の相対速度は、0.1〜2mm/秒程度であるのが好ましく、0.1〜0.5mm/秒程度であるのがより好ましい。 【0224】前記第1基板2に対する第2基板8の相対速度が前記上限より速いと、第1基板2と第2基板8とが接触したとき、その第2基板8がバウンドし、第1基板2に対する第2基板8の位置がずれることがあり、また、前記下限より遅いと、マイクロレンズ基板1の製造時間が長くなる。 【0225】<8>次に、前記貼り合わされた第1基板2と第2基板8とを基台23上に載置した状態で、これらをヒータ231により保温しつつ、所定時間待機(放置)する。 【0226】この際、第2基板8の自重が第1基板2上の樹脂に加わり、樹脂91、92の片寄り等が減少またはなくなるようにその樹脂91、92が広がってゆく。これにより、樹脂層9の厚さをより均一にすることができる。 【0227】前記待機時間(放置時間)は、1〜15分程度であるのが好ましく、1〜5分程度であるのがより好ましい。なお、この待機工程を省略してもよいことは、言うまでもない。 【0228】<9>次に、図6に示すように、加圧板24のヒータ241を作動させるとともに、その加圧板24を下降させ、加圧板24と基台23とで、前記貼り合わされた第1基板2と第2基板8とを、第1基板2と第2基板8とが接近する方向へ加圧(押圧)して接合する。加圧の際は、ヒータ231および241により、第1基板2、第2基板8および樹脂91、92が保温される。 【0229】この加圧により、第1基板2と第2基板8との互いに対向する端面間の距離(基板間距離)、すなわち樹脂91、92の厚さは、スペーサー5で規定された所定の厚さになり、また、樹脂91、92の厚みムラも抑制される。これにより、容易かつ確実に、樹脂層9の厚さを所定の厚さに設定することができ、しかも樹脂層9の厚さを均一にすることができる。換言すれば、マイクロレンズ4のコバ厚および最大厚さ等を、容易に、高い精度で規定することができる。 【0230】前記貼り合わされた第1基板2と第2基板8とを加圧する際の圧力は、0.1〜1kgf/cm2程度であるのが好ましく、0.15〜0.5kgf/cm2程度であるのがより好ましい。 【0231】また、加圧時間は、30秒〜5分程度であるのが好ましく、30秒〜3分程度であるのがより好ましい。 【0232】なお、前記加圧の際の圧力調整は、例えば、空圧精密レギュレータ等で行うことができる。 【0233】<10>次に、図7に示すように、加圧板24を上昇させる。これにより、加圧板24が第2基板8から離間し、前記加圧が解除される。 【0234】また、基板保持部25および26を2段階上昇させる。これにより、第2基板8は、基板保持部25の第2段差部252と基板保持部26の第2段差部262とに引っ掛かり、基台23から離れ、第2段差部252および262上に載置される。 【0235】このようにして、第1基板2と第2基板8とを未硬化の樹脂91、92を介して接合してなる接合体10が得られる。 【0236】また、前記チャンバ21内を減圧または真空にした状態で前記加圧を解除することにより、接合体10が加圧板24や基台23に貼り付いてしまうのを防止することができる。 【0237】<11>次に、チャンバ21内へ空気を導入し、チャンバ21内の圧力を大気圧に戻す。 【0238】この第1基板2と第2基板8とを樹脂91、92を介して接合する工程中に、前記樹脂91、92を第1基板2上へ供給する工程までを行っておき、次回の接合に備える。これにより、マイクロレンズ基板1の製造時間を短縮することができる。 【0239】<12>次に、第1基板2と第2基板8との間の距離を保ちつつ、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72とを用いて、第1基板2と第2基板8との位置合わせ、すなわち、第1凹部38と第2凹部39との位置合わせを行う。 【0240】これにより、第1凹部38を第2凹部39に対応した位置(第2凹部39を第1凹部38に対応した位置)に正確に位置させることができるようになる。このため、形成されるマイクロレンズ4の形状、光学特性が、より設計値に近いものとなる。 【0241】例えば、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72の平面上の位置が重なるように、あるいは、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72との距離が一定距離となるように、第1基板2と第2基板8とを相対的に移動させることにより、位置合わせを行うことができる。 【0242】なお、本実施形態では、大気中において、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72の平面上の位置が重なるように、第2基板8に対して第1基板2を移動させることにより、位置合わせを行う。 【0243】まず、搬送ロボット56により、接合体10を真空吸着して図11に示す位置合わせユニット40へ搬送し、第2基板8が上側になるようにその接合体10を、位置合わせユニット40の基台42と摩擦フィルム46との間にセットする。 【0244】この場合、まず、吸引ポンプ484を作動させ、ホルダー43、44の下面431、441にガラス板45を真空吸着し、基台42と、ガラス板45および摩擦フィルム46とを所定距離離間させ、この状態で、搬送ロボット56により、接合体10を位置合わせユニット40の基台42上に載置する。 【0245】接合体10は、ホルダー43とホルダー44との間であって、顕微鏡471により、接合体10の図11中左側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を検出することができ、かつ、顕微鏡472により、接合体10の図11中右側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を検出することができるように配置される。 【0246】次に、吸引ポンプ483を作動させ、基台42の上面421に接合体10を真空吸着する。 【0247】また、駆動機構482を作動させ、ホルダー43および44を図11中下側に移動し、ガラス板45と基台42とで、摩擦フィルム46を介し、接合体10を挟持(保持)する。 【0248】これにより、摩擦フィルム46によって、ガラス板45と、接合体10の第2基板8との間に摩擦が生じ、その第2基板8の位置が固定される。 【0249】以上で、位置合わせの準備が完了する。なお、第1基板2が上側になるように接合体10をセットしてもよいことは、言うまでもない。 【0250】<13>次に、撮像部485により、顕微鏡471で検出した像(部位)、すなわち、接合体10の図11中左側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を撮像する。 【0251】同様に、撮像部486により、顕微鏡472で検出した像(部位)、すなわち、接合体10の図11中右側の第1アライメントマーク71、第2アライメントマーク72およびこれらの近傍を撮像する。 【0252】前記撮像部485および486からの信号(データ)は、それぞれ、信号処理回路487に入力される。信号処理回路487では、所定の信号処理(画像処理)がなされ、その信号処理回路487から画像データが出力される。 【0253】前記画像データは、制御部480に入力される。制御部480は、その画像データに基づいて、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72の平面上の位置が重なるように、X−Yステージ41を作動させて、第2基板8に対して第1基板2を移動させる。 【0254】スペーサー5が粒子状、特に球状粒子であると、この位置合わせの際に、スペーサー5が、ころのような働きをする。このため、位置合わせをする際に、第2基板8と平行な方向に、第1基板2を容易かつ円滑に移動させることができる。つまり、スペーサー5が粒子状、特に球状粒子であると、第2基板8に対して第1基板2を動かすことが容易となり、容易に位置合わせができる。 【0255】このようにして、第1アライメントマーク71と第2アライメントマーク72の平面上の位置が重なり、第1基板2と第2基板8との位置合わせが完了する。 【0256】ここで、本実施形態では、大気中において位置合わせを行うので、減圧下または真空中で位置合わせを行う場合に比べ、装置の構造を簡素化することができる。 【0257】なお、減圧下または真空中で位置合わせを行ってもよいことは、言うまでもない。 【0258】<14>次に、光源ユニット481を作動させる。すなわち、光源ユニット481の光源部から所定光量の紫外線を発するとともに、所定時間シャッターを開いて、その光源ユニット481から接合体10の樹脂91および92に、前記紫外線を、所定時間照射する。 【0259】これにより、樹脂91および92が硬化して樹脂層9が形成される。すなわち、第1基板2と第2基板8とが接着され、また、樹脂層9を構成する樹脂のうち、第1凹部38と第2凹部39との間に充填された樹脂により、マイクロレンズ4が形成される。 【0260】このようにして、図8に示すマイクロレンズ基板1を得ることができる。なお、樹脂の硬化は、前記紫外線の照射に限らず、例えば、樹脂に電子線を照射すること、樹脂を加熱することなどにより行うことができる。 【0261】<15>次に、駆動機構482を作動させ、ホルダー43および44を図11中上側に移動する。これにより、ガラス板45および摩擦フィルム46が図11中上側に移動してマイクロレンズ基板1から離間する。 【0262】次に、吸引ポンプ483を停止させ、基台42へのマイクロレンズ基板1の真空吸着を止める。 【0263】<16>次に、搬送ロボット56により、マイクロレンズ基板1を真空吸着してウエハーキャリア53または54へ搬送し、そのマイクロレンズ基板1をウエハーキャリア53または54内に収納する。 【0264】ここで、前記樹脂91および92を硬化させる前(前記位置合わせの前と、前記位置合わせの後とのいずれでもよい)に、接合体10を加熱し、その後、樹脂91および92を硬化させるのが好ましい。これにより、樹脂層9の厚さをより均一にすることができる。 【0265】この場合、加熱温度は、20〜80℃程度であるのが好ましく、30〜60℃程度であるのがより好ましい。 【0266】また、加熱時間は、1〜60分程度であるのが好ましく、1〜30分程度であるのがより好ましい。 【0267】また、前記樹脂91および92を硬化させた後、必要に応じて研削、研磨等を行ない、第2基板8の厚さを調整してもよい。 【0268】製造されたマイクロレンズ基板1は、例えば、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、投射型表示装置、CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マイクロレンズ基板等の各種基板、各種用途に用いることができることは言うまでもない。 【0269】なお、本実施形態では、接合体10のうちの鉛直方向下側の基板を移動させて第1基板2と第2基板8との位置合わせを行うが、本発明では、これに限らず、例えば、接合体10のうちの鉛直方向上側の基板を移動させて第1基板2と第2基板8との位置合わせを行ってもよい。 【0270】また、本発明では、例えば、操作者が、顕微鏡471および472で検出される像を見つつ、X−Yステージ41を作動させて、第1基板2と第2基板8との位置合わせを行ってもよい。 【0271】また、本発明では、例えば、基台42を、その上面421(X−Yステージ41のX−Y平面)に対して垂直で、かつ基台42の中心を通る軸を回転中心として、X−Yステージ41に対し、両方向(正方向および逆方向)に回転可能(回動可能)に設置してもよい。この場合には、例えば、X−Yステージ41に対してその基台42を回転させるモータを設け、そのモータを駆動するとともに、X−Yステージ41を作動させて、第1基板2と第2基板8との位置合わせを行う。これにより、第1基板2と第2基板8との位置合わせを、より正確かつ確実に行うことができる。 【0272】以上説明したように、本発明では、容易、迅速、正確、かつ確実に、第1基板2と第2基板8との位置合わせを行うことができる。 【0273】また、減圧下または真空中において、第1基板2と第2基板8とを貼り合わせ、加圧して接合するので、樹脂91、92中への気泡の混入を抑制または防止することができ、これにより、マイクロレンズ基板1の樹脂層9中の気泡の残存を抑制または防止することができる。 【0274】また、容易かつ確実に、樹脂層9の厚さを所定の厚さに設定することができ、しかも樹脂層9の厚さを均一にすることができる。すなわち、マイクロレンズ4のコバ厚および最大厚さ等を、容易に、高い精度で規定することができる。 【0275】また、製造装置200により、樹脂91、92の供給、第1基板2と第2基板8との接合、第1基板2と第2基板8との位置合わせ、樹脂91、92の硬化等を一連の動作で、自動的に行うことができ、これにより、マイクロレンズ基板1を容易に製造することができ、また、生産性も高く、量産に有利である。 【0276】以上、本発明のマイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板の製造装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。 【0277】例えば、前記実施形態におけるマイクロレンズ基板は、第1基板と第2基板との間に両凸レンズよりなるマイクロレンズを複数有するものであるが、本発明におけるマイクロレンズ基板は、これに限らず、例えば、第1基板と第2基板との間に平凸レンズよりなるマイクロレンズを複数有するものや、凸メニスカスレンズよりなるマイクロレンズを複数有するもの等であってもよい。 【0278】また、前記実施形態では、第1基板および第2基板は、ガラスで構成されているが、本発明では、第1基板および第2基板は、それぞれ、ガラス以外の材料で構成されていてもよい。 【0279】また、前記実施形態では、第1基板に未硬化の樹脂を供給し、その樹脂を介して第1基板と第2基板とを接合するが、本発明では、第2基板に未硬化の樹脂を供給し、その樹脂を介して第1基板と第2基板とを接合してもよく、また、第1基板および第2基板のそれぞれに未硬化の樹脂を供給し、その樹脂を介して第1基板と第2基板とを接合してもよい。 【0280】また、前記実施形態では、位置合わせ手段(位置合わせユニット40)が未硬化の樹脂を硬化または仮硬化する機能(樹脂硬化手段)を有しているが、本発明では、これに限らず、例えば、別途、未硬化の樹脂を硬化または仮硬化する樹脂硬化手段を設けてもよい。 【0281】また、本発明では、例えば、位置合わせ手段(位置合わせユニット40)により未硬化の樹脂を仮硬化するよう構成し、別途、その仮硬化した樹脂を硬化(本硬化)する樹脂硬化手段を設けてもよい。 【0282】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第1基板と第2基板との位置合わせを容易、正確かつ確実に行うことができる。 【0283】特に、スペーサーが粒子状である場合には、位置合わせの際に、スペーサーが、ころのような働きをし、これにより、容易かつ円滑に、第1基板と第2基板とを相対的に移動させることができ、さらに容易に位置合わせを行うことができる。 【0284】また、第1基板と第2基板との間にスペーサーを有しているので、マイクロレンズ基板の樹脂層の厚さを、容易かつ確実に、所定の厚さに設定することができる。 【0285】また、第1基板と第2基板とを接合する前に、第1基板および/または第2基板を加熱する場合には、樹脂層の厚みムラを低減または無くすことができる。 【0286】また、第1基板と第2基板とを減圧下または真空中で貼り合わせる場合には、樹脂層中の気泡の残存を抑制または防止することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−254444(P2002−254444A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−62519(P2001−62519) |
|