トップ :: B 処理操作 運輸 :: B29 プラスチツクの加工;可塑状態の物質の加工一般




【発明の名称】 金型交換装置
【発明者】 【氏名】石橋 尚吾

【氏名】御厨 陽一朗

【氏名】佐野 保之

【要約】 【課題】成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を成形機上に搬送する際に、金型に接続された可撓性ホースがホース接続具あるいは金型から外れることを防止できる金型交換装置を提供する。

【解決手段】金型16に係合ピン38を金型の搬送方向と直交する方向に水平に設けるとともに、この係合ピン38に係合して金型16とホース接続具34とを連結する連結機構40をホース接続具34に設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を支持する複数のローラを有する搬送架台と、前記ローラを駆動して前記金型を前記成形機上に搬送するローラ駆動手段と、前記金型の温度を調整する温度調整装置と、この温度調整装置に接続された可撓性ホースを前記金型に接続された可撓性ホースに中継接続するホース接続具と、このホース接続具を前記金型の搬送方向に移動可能に支持するホース接続具支持手段とを備えた金型交換装置において、前記金型に係合部材を設けるとともに、この係合部材に係合して前記金型と前記ホース接続具とを連結する連結機構を前記ホース接続具に設けたことを特徴とする金型交換装置。
【請求項2】 前記係合部材は、前記金型の搬送方向と直交するように前記金型に水平に設けられた係合ピンであることを特徴とする請求項1記載の金型交換装置。
【請求項3】 前記連結機構は、前記ホース接続具に取り付けられたブラケットと、このブラケットに前記係合ピンと平行に支持されたピボット軸と、このピボット軸に回動自在に枢支された連結部材と、この連結部材を所定方向に付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項2記載の金型交換装置。
【請求項4】 前記連結部材は、前記係合ピンに係合するフック部を有していることを特徴とする請求項3記載の金型交換装置。
【請求項5】 前記連結部材は、前記搬送架台に設けられた係合解除ピンと協働して前記係合ピンと前記フック部との係合を解除するための楔状先端部を有していることを特徴とする請求項4記載の金型交換装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機やプレス成形機などの成形機に付属設備として付設される金型交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機やプレス成形機などの成形機に搭載される金型には、一般に、温度調整用の温水供給口と温水排出口が形成されており、これらの温水給排口に可撓性ホースを介して接続された温度調整装置と金型との間で温水を循環させて金型の温度を所定温度に保つようにしている。従って、このような金型を成形機上に搬送して金型の交換作業を行う場合、従来では成形機上に搬送された金型を成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着した後、金型と温度調整装置とを可撓性ホースにより接続しているため、金型の交換作業に時間がかかり、成形機の稼働率を低下させる要因となっていた。そこで、このような問題を解決するために、成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型と温度調整装置とを可撓性ホースにより接続したままの状態で金型の交換作業を行えるようにした金型交換装置が特開平1−272427号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平1−272427号公報に開示された金型交換装置は、金型を成形機上に搬送する際に、温度調整装置に接続された可撓性ホースを金型に接続された可撓性ホースに中継接続するホース接続具(マニホールド)が金型側の可撓性ホースに牽引される形態で金型と共に移動する。このため、金型側の可撓性ホースに作用する負荷が過大な場合には、金型に接続された可撓性ホースがホース接続具あるいは金型から外れてしまうという問題があった。
【0004】本発明は前述した点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を成形機上に搬送する際に、金型に接続された可撓性ホースがホース接続具あるいは金型から外れることを防止できる金型交換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するために、本発明は、成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を支持する複数のローラを有する搬送架台と、前記ローラを駆動して前記金型を前記成形機上に搬送するローラ駆動手段と、前記金型の温度を調整する温度調整装置と、この温度調整装置に接続された可撓性ホースを前記金型に接続された可撓性ホースに中継接続するホース接続具と、このホース接続具を前記金型の搬送方向に移動可能に支持するホース接続具支持手段とを備えた金型交換装置において、前記金型に係合部材を設けるとともに、この係合部材に係合して前記金型と前記ホース接続具とを連結する連結機構を前記ホース接続具に設けたことを特徴とする。
【0006】本発明の好適な一実施形態では、係合部材が金型の搬送方向と直交するように金型に水平に設けられた係合ピンであり、連結機構はホース接続具に取り付けられたブラケットと、このブラケットに係合ピンと平行に支持されたピボット軸と、このピボット軸に回動自在に枢支された連結部材と、この連結部材を所定方向に付勢する付勢部材とを備えている。また、連結部材は係合ピンに係合するフック部を有し、さらに搬送架台に設けられた係合解除ピンと協働して係合ピンとフック部との係合を解除するための楔状先端部を有している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1乃至図4を参照して説明する。図1において、符号10は射出成形機を示し、この射出成形機10の片側には、本発明の一実施形態に係る金型交換装置20が設置されている。
【0008】金型交換装置20は搬送架台22を備えており、この搬送架台22上には、射出成形機10の固定ダイプレート12及び可動ダイプレート14に装着される金型16を支持する多数のローラ24が設けられている。これらのローラ24は搬送架台22上に二列に配列されており、各ローラ24のローラ軸には、同ローラを駆動して金型16を射出成形機10上に搬送するローラ駆動手段としてのスプロケット26(図2参照)が取り付けられている。
【0009】また、金型交換装置20は金型16の温度を温水等により調整する温度調整装置28と、この温度調整装置28に接続されてた可撓性ホース30を金型16に接続された可撓性ホース32に中継接続するホース接続具34と、このホース接続具34を金型16の搬送方向に移動可能に支持する一対の案内バー36とを備えており、金型16には係合部材としての係合ピン38が突設されている。この係合ピン38は金型16の搬送方向に直交するように水平に設けられており、前記ホース接続具34には、係合ピン38に係合して金型16とホース接続具34とを連結する連結機構40が設けられている。
【0010】連結機構40は、図3に示されるように、ホース接続具34に固定されたブラケット42と、このブラケット42に係合ピン38と平行に支持されたピボット軸44と、このピボット軸44に回動自在に支持された連結部材46とを備えており、連結部材46には係合ピン38に係合するU字形のフック部48が設けられているとともに、搬送架台22の前端部に設けられた係合解除ピン50と協働して係合ピン38とフック部48との係合を解除する楔状先端部52が設けられている。また、連結機構40は連結部材46を所定方向(図中時計方向)に付勢する付勢部材としてのコイルばね54とを備えており、前記ブラケット42にはコイルばね54により付勢された連結部材46を受け止めるストッパ56が設けられている。
【0011】なお、前記射出成形機10の固定ダイプレート12及び可動ダイプレート14には、図4に示されるように、金型交換装置20により搬送された金型16を射出成形機上に案内する複数のガイドローラ58が設けられているとともに、これらのガイドローラ58により案内された金型16をクランプするクランプ装置60と位置決めピン62(図1参照)が設けられている。
【0012】このように構成される本発明の一実施形態では、搬送架台22上に設けられたローラ24をスプロケット26により駆動して金型16を搬送架台22の前端部へ搬送すると、連結機構40を介して金型16と連結されたホース接続具34が連結機構40の連結部材46に牽引されながら金型16と共に搬送架台22の前端部へ移動する。従って、金型16を搬送する際に金型側の可撓性ホース32に過大な負荷が作用することがないので、成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を成形機上に搬送する際に、金型に接続された可撓性ホースがホース接続具あるいは金型から外れることを防止できる。
【0013】また上述した実施形態では、搬送架台22の前端部に搬送された金型16が射出成形機10上に乗り移ろうとすると、連結部材46の楔状先端部52が搬送架台22の前端部に設けられた係合解除ピン50と当接し、これにより連結部材46がコイルばね54の付勢力に抗して図中反時計方向に回動することによって係合ピン38とフック部48との係合が自動的に解除されるため、金型16の交換作業をより迅速に行うことができる。
【0014】なお、上述した実施形態では射出成形機に付設される金型交換装置に本発明を適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プレス成形機にも本発明を適用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、金型に係合部材を設けるとともに、この係合部材に係合して金型とホース接続具とを連結する連結機構をホース接続具に設けたことにより、成形機の固定ダイプレート及び可動ダイプレートに装着される金型を成形機上に搬送する際に、金型に接続された可撓性ホースがホース接続具あるいは金型から外れることを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000003458
【氏名又は名称】東芝機械株式会社
【識別番号】000185617
【氏名又は名称】小島プレス工業株式会社
【出願日】 平成12年6月29日(2000.6.29)
【代理人】 【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
【公開番号】 特開2002−11726(P2002−11726A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−197126(P2000−197126)