| 【発明の名称】 |
側溝用集水孔成型部材、及びそれを備えた集水孔部を有する側溝の成型型枠 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩丸 達生
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| 【要約】 |
【課題】コンクリート側溝の成型・脱型時に、集水孔成型部を成型型枠に設置及び除去する作業工数を大幅に減らすことができ作業性と生産性に優れ、さらにリブ部の損傷が少なく製品得率に優れるとともにリブ部が正確に仕上がるので品質の向上も図ることができ、耐久性にも優れた側溝用集水孔成型部材を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の側溝用集水孔成型部材は、中子の中子壁面に底部が圧接される成型台部と、成型台部の頂部に固着され第1の磁性材料で形成された少なくとも1個以上の固着用孔成型部と、を備えた集水孔成型部と、固定台部と、固定台部の所定部に集水孔成型部の固着用孔成型部を磁着する第2の磁性材料で形成された磁着部と、を備えた固定部と、を備えた構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側溝の側壁と排水路とに連通する集水孔部を成型する側溝用集水孔成型部材であって、中子の中子壁面に底部が圧接される成型台部と、前記成型台部の頂部に固着され第1の磁性材料で形成された少なくとも1個以上の固着用孔成型部と、を備えた集水孔成型部と、固定台部と、前記固定台部の所定部に前記集水孔成型部の前記固着用孔成型部を磁着する第2の磁性材料で形成された磁着部と、を備えた固定部と、を備えていることを特徴とする側溝用集水孔成型部材。 【請求項2】 前記集水孔成型部が、前記成型台部の前記頂部に固着又は一体形成された少なくとも1個以上の孔成型部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項3】 前記集水孔成型部が、前記孔成型部の一部又は全部の先端部に固着又は一体成型された係合突起を備え、前記固定部が、前記固定台部の所定部に形成された前記係合突起を係合する係合孔部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項4】 前記成型台部,前記孔成型部,前記係合突起の全部若しくは一部が、合成樹脂製又はゴム製の内いずれか1種以上の弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項5】 少なくとも1部の前記孔成型部が、前記固着用孔成型部よりも前記成型台部の両側部寄りに形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項6】 前記集水孔成型部の前記成型台部が、前記固着用孔成型部に代えて、一部又は全部の前記先端部に固着又は一体成型された前記係合突起を有する前記孔成型部を備え、前記固定部の前記固定台部が、前記磁着部に代えて、前記孔成型部に形成された前記係合突起を係合する前記係合孔部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項7】 前記固定部の前記固定台部が、前記固定台部に形成された前記係合孔部に代えて、前記係合突起を備え、前記集水孔成型部の前記孔成型部が、前記孔成型部に形成された前記係合突起に代えて、前記係合孔部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項8】 前記固着用孔成型部及び前記孔成型部が、先端部から基部に向かって拡がる拡開形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材。 【請求項9】 底面部と、前記底面部の両端部に回動自在に立設される側板と、前記底面部の他の両端部に立設され前記側板の両端部に当接される妻板と、前記妻板の妻板孔部に固着される中子と、を備えた側溝の成型型枠であって、前記側板に配設又は一体に形成された請求項1乃至8の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材の固定部と、前記固定部に固着される請求項1乃至8の内いずれか1に記載の前記側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部と、を備えていることを特徴とする集水孔部を有する側溝の成型型枠。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、側溝の側壁と排水路とに連通する集水孔部を成型する側溝用集水孔成型部材、及び、それを備えた集水孔部を有する側溝の成型型枠に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、歩道に雨水を浸透させる透水性舗装路が普及するにつれ、高速道路や交通量の多い車道等にも、路面より雨水等を速やかに排水することを目的とした排水性舗装路が適用されてきている。排水性舗装路は、路面に降り注いだ雨水等を舗装内に浸透させるための空隙を有するアスファルト混合物からなる排水性の表層(排水性舗装)と、耐久性や強度の確保のために路盤以下の層に水を浸透させない不透水性の基層(不透水性舗装)より構成され、雨天時のすべり抵抗性の向上や水はねの緩和による車両の安全走行性の向上、夜間雨天時の視認性向上の他、車両走行騒音の低減等の付加的効果もあり、年々普及してきている。しかし、この排水性舗装路は、排水性舗装の下地として不透水性舗装が施工されているため、多量の降雨や積雪があった場合には、雨水等が地下へ円滑に浸透されないという問題がある。即ち、排水性舗装内を浸透した雨水が排水性舗装と不透水性舗装との境界部に貯留してしまい、排水性舗装を劣化させ、更に路面に排水されなかった雨水が溢れるという問題である。そのため、排水性舗装内を浸透した雨水等が排水性舗装内で貯留するのを防止し、速やかに排水することができる側溝として排水性側溝が提案されている。 【0003】排水性側溝は、排水性舗装に降り注いだ雨水等を側溝内に取り入れるために側溝の側壁に形成された集水孔部と、集水孔部と連通して集水孔部から取り入れられた雨水等を集めて排水する排水路と、を備えている。集水孔部の大きさは、敷設時にアスファルト混合物からなる排水性の表層(排水性舗装)の骨材や小石等が侵入して目詰まりがおきないように、また敷設後に十分な量の雨水等を側溝内に取り入れることができるように設計される。 【0004】以下、従来の集水孔部を有する排水性側溝について、図面を参照しながら説明する。図8は従来の集水孔部を有する排水性側溝の正面図であり、図9は図8のB−B線における断面図である。図中、35はコンクリートによって成型された従来の排水性側溝、36は側溝底部、37,38は側溝底部36の両側に立設された側壁、39は側溝頂部、40は側溝頂部39と側壁37の稜部に形成され道路境界ブロック(図示しない)を搭載可能に形成された切欠部、41は排水性側溝35の長手方向に沿って貫設された排水路、42は排水性側溝35の長手方向の端面である側溝端面、43は側壁37の側溝頂部39寄りに形成された集水孔部である。集水孔部43において、44は外縁が略長方形で側壁37側が広く排水路41側が狭い凹部が形成された集水凹部、45は集水凹部44内に複数形成され外縁が長円形状に形成された縦長の縦長集水孔部、45aは縦長集水孔部45間に形成され縦長集水孔部45の強度を確保するとともにその形状を決定するリブ部、46は縦長集水孔部45の排水路41側に連通して形成された横長集水孔部である。以上のように構成された従来の集水孔部を有する排水性側溝を成型する側溝用集水孔成型部材としては、縦長集水孔部45を成型する凸状の金属製のピン状部材と、横長集水孔46を成型する塊状部材と、を備えているものが用いられていた。また、排水性側溝35を成型するには、そのように構成された側溝用集水孔成型部材を排水性側溝35の側壁37を成型する成型型枠に複数のボルトで固着したものが用いられていた。従って、コンクリートの打設前には、側溝用集水孔成型部材のピン状部材と塊状部材とをその都度ボルト締めによって成型型枠に固着し、脱型の際には、成型型枠から取り外すために、その都度ボルトを外していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の側溝用集水孔成型部材及びそれを備えた側溝の成型型枠は、以下のような課題を有していた。 (1)コンクリートの打設前に、多数の集水孔成型部の各々をボルト締めによって成型型枠に固着しなければならないので作業が煩雑で多大の工数を要し、作業性とコスト性に劣るという課題を有していた。 (2)集水孔成型部を成型型枠に固定するボルトは、集水孔部の幅よりも小さな外径を有する小さなものなので、紛失し易いという課題を有していた。 (3)また、集水孔成型部に螺設された孔部にノロ等が入り込み、ボルトが入らなくなったり、螺設された溝部が損傷してボルトが固着できなくなったりすることがあるという課題を有していた。 (4)脱型の際には、その都度成型型枠にボルト締めで固着されていた集水孔成型部を取り外すために各々のボルトを外さなければならないので、工数を要し作業性とコスト性に劣るという課題を有していた。 (5)リブ部が細く形成された排水性側溝の縦長集水孔部から金属製のピン状部材を脱型する際には、コンクリートの剥離性が悪いためリブ部が損傷され易く、製品得率が低下するとともにリブ部が正確に仕上がり難いという課題を有していた。 【0006】本発明は上記従来の課題を解決するためのもので、コンクリート側溝の成型・脱型時に、集水孔成型部を成型型枠に設置及び除去する作業工数を大幅に減らすことができ作業性と生産性に優れ、さらにリブ部の損傷が少なく製品得率に優れるとともにリブ部が正確に仕上がるので品質の向上も図ることができ、耐久性にも優れた側溝用集水孔成型部材を提供することを目的とする。また、本発明は、集水孔成型部の脱型が極めて容易で作業性や生産性に優れた集水孔部を有する側溝の成型型枠を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決するために本発明の側溝用集水孔成型部材、及びそれを備えた集水孔部を有する側溝の成型型枠は、以下のような構成を有している。 【0008】本発明の請求項1に記載の側溝用集水孔成型部材は、側溝の側壁と排水路とに連通する集水孔部を成型する側溝用集水孔成型部材であって、中子の中子壁面に底部が圧接される成型台部と、前記成型台部の頂部に固着され第1の磁性材料で形成された少なくとも1個以上の固着用孔成型部と、を備えた集水孔成型部と、固定台部と、前記固定台部の所定部に前記集水孔成型部の前記固着用孔成型部を磁着する第2の磁性材料で形成された磁着部と、を備えた固定部と、を備えた構成を有している。この構成により、以下のような作用が得られる。 (1)第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部と第2の磁性材料で形成された磁着部とを備えており、固着用孔成型部と磁着部とが磁着されるので、ボルト締め等を行わなくても固着用孔成型部が磁着部に容易に固定され、また脱型時に容易に取り外すことができ作業性に優れる。 (2)固着用孔成型部が磁性材料で形成されているので、各々の固着用孔成型部毎に固定部に固着したり固定部から取り外したりする必要がなく作業性に優れるとともに、固着用孔成型部を紛失することがなく作業性と生産性に優れる。 (3)固着用孔成型部が磁性材料で形成されているので、脱型する際に、ハンマー等で固着用孔成型部の先端部に外力を加えるだけで脱型でき作業性に優れる。 (4)成型台部は、中子壁面に圧接される底部を有しているので、集水孔成型部が中子壁面と固定部とに安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する。 【0009】ここで、側溝としては、DO側溝等の管状の側溝、U字側溝等のU字溝、桝、VS側溝等の自由勾配側溝等が用いられる。 【0010】また、第1の磁性材料と第2の磁性材料としては、少なくとも一方に磁極を有する磁性材料(磁石)が用いられる。第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部と第2の磁性材料で成型された磁着部とを磁着させるためである。従って、第1の磁性材料と第2の磁性材料の両方が磁石の場合は、磁着されるように極性を考慮して配設される。磁性材料としては、鉄,低炭素鋼,ケイ素鋼,パーマロイ,センダスト,KS鋼,MK鋼,Fe−Co合金,Cu−Ni−Fe合金,Fe−Cr−Co合金,フェライト磁石,希土類コバルト磁石,MnAl磁石等が用いられる。 【0011】固着用孔成型部としては、円柱状,長円柱状,角柱状,長孔状等の形状のものが用いられる。なお、側溝の成型部材には、通常、抜き勾配が設けられるので、固着用孔成型部も、基部から先端部に向かってその外縁をわずかに小さく形成することができる。これによって、成型後の側溝からの脱型がスムーズになる。 【0012】固定台部としては、頂部と底部が略同じ大きさに形成された角板形状や円盤形状、頂部から底部に向かって拡がる角錐台状、一面が広く対向する他面が狭い寄棟状等に形成されたものが用いられる。角板形状,円盤形状,角錐台状に形成された固定台部の頂部及び寄棟状に形成された固定台部の一面は、成型台部の頂部と略同一か少し大きめに形成され、固着用孔成型部の先端部と密着される大きさに形成される。これにより、側溝の側壁と排水路とに連通する集水孔部を成型することができる。 【0013】なお、集水孔成型部の成型台部及び固定部の固定台部の大きさは自由に設定できる。そのため、成型台部の大きさに応じて頂部に複数の固着用孔成型部を形成することができるし、連続的に形成することもできる。固定部もそれに応じた大きさに形成する。 【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記集水孔成型部が、前記成型台部の前記頂部に固着又は一体形成された少なくとも1個以上の孔成型部を備えた構成を有している。この構成によって、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)孔成型部は成型台部に固着又は一体に形成されているので、第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部の材料コストや製造コストと比較して小さく、コスト性に優れる。 (2)孔成型部がゴム製や合成樹脂製で形成された場合は、第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部よりも軽量化が図れ、作業者に負担をかけないので生産性が向上する。 【0015】孔成型部の形状は、請求項1に記載の固着用孔成型部と同様なので、省略する。 【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記集水孔成型部が、前記孔成型部の一部又は全部の先端部に固着又は一体成型された係合突起を備え、前記固定部が、前記固定台部の所定部に形成された前記係合突起を係合する係合孔部を備えた構成を有している。この構成により、請求項2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)孔成型部の先端部に形成された係合突起が、固定台部に形成された係合孔部に係合され固定されるので、コンクリート打設の際に成型型枠にバイブレータ等で与えられる振動を吸収するとともに集水孔成型部の横ずれ等を防止し、集水孔部のリブ部が正確に仕上がり品質が向上する。 【0017】ここで、係合突起としては、略円柱状,略楕円柱状,角柱状,略球状,略半球状等の形状のもの、略三角形や略四角形の薄板状等のものやこれらを組み合わせたものが用いられる。係合孔部は、これらの形状に形成された係合突起が挿入又は嵌着されて係合固定される大きさや形状に形成される。また、係合突起と係合孔部との脱着を容易にするために、固定台部が合成樹脂製やゴム製で形成されている場合は、係合孔部の縁部に切れ目等を形成することができる。これにより、脱着時には切れ目が拡がるため係合孔部が拡がり、係合時には切れ目が閉じて係合孔部が係合突起に係合される。なお、係合孔部の内縁を孔成型部の先端部の外縁よりも小さく形成すると、係合突起が係合孔部に係合されたときに、係合孔部が孔成型部の先端部で閉塞される。これにより、打設されたコンクリートやノロ等が係合孔部内に入り込んで係合孔部を閉塞することがないため、リブ部の精度が向上するとともに、係合孔部内に浸入したノロ等を掃除する必要がなく作業性に優れるので好ましい。 【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記成型台部,前記孔成型部,前記係合突起の全部若しくは一部が、合成樹脂製又はゴム製の内いずれか1種以上の弾性体で形成された構成を有している。この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)成型台部,孔成型部,係合突起の全部若しくは一部が、合成樹脂製又はゴム製の内いずれか1種以上の弾性体で形成されているので、中子壁面と固定面とに集水孔成型部が安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する。 (2)また、脱型の際には、係合孔部内に係合された係合突起が変形しながら抜けるので引っかかり難く、係合突起が磨耗や破損し難く耐久性に優れる。 (3)さらに、合成樹脂製又はゴム製の孔成型部はコンクリートと容易に剥離するため、脱型時に集水孔部のリブ部を損傷させ難く、リブ部が正確に仕上がり品質が向上する。 【0019】ここで、ゴムとしては、コンクリート等による劣化を受けにくい耐油性,耐水性,耐アルカリ性,耐候性に優れ、弾性の大きなエチレンプロピレンゴム,ニトリルブタジエンゴム,ウレタンゴム,シリコーンゴム,水素化ニトリルゴム,フッ素ゴム,四フッ化エチレン・プロピレンゴム,液状ゴム等が用いられる。 【0020】また、合成樹脂としては、コンクリート等による劣化を受けにくい耐油性,耐水性,耐アルカリ性,耐候性に優れ、弾性の大きなアクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、フッソ樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレン等が用いられる。 【0021】なお、合成樹脂やゴムには、合成樹脂組成物やゴム組成物に通常配合される添加剤、例えば炭酸カルシウム,クレー,シリカ等の充填材、プロセスオイル等の軟化剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡剤、硬化剤・架橋剤、紫外線吸収剤等を配合することができる。これら添加剤の添加量は孔成型部や成型台部若しくは係合突起の大きさに応じて適宜決められる。 【0022】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、少なくとも一部の前記孔成型部が、前記固着用孔成型部よりも前記成型台部の両側部寄りに形成された構成を有している。この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)少なくとも一部の孔成型部が硬度の大きな固着用孔成型部よりも成型台部の両側部寄りに形成されているので、孔成型部がクッションの役目を果たし、脱型時に集水孔成型部が側溝の排水路内に落下する衝撃で排水路が破損するのを防止でき、高い製品得率で側溝を製造することができる。 【0023】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記集水孔成型部の前記成型台部が、前記固着用孔成型部に代えて、一部又は全部の前記先端部に固着又は一体成型された前記係合突起を有する前記孔成型部を備え、前記固定部の前記固定台部が、前記磁着部に代えて、前記孔成型部に形成された前記係合突起を係合する前記係合孔部を備えた構成を有している。この構成によって、請求項2乃至5の内いずれか1で得られる作用に加え、以下の作用が得られる。 (1)係合突起と係合孔部とが係合されるので、ボルト締め等を行わなくても孔成型部が固定部に容易に固定され、また脱型時には容易に取り外すことができ作業性に優れる。 (2)成型台部に少なくとも1個以上の孔成型部が固着されているので、各々の孔成型部を一括して固定部に固定したり、また脱型時には取り外すことができ作業性に優れる。 (3)成型台部の底部が、中子壁面に密接される中子壁面にならった形状を有しているので、集水孔成型部が中子壁面と固定部とに安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する。 【0024】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記固定部の前記固定台部が、前記固定台部に形成された前記係合孔部に代えて、前記係合突起を備え、前記集水孔成型部の前記孔成型部が、前記孔成型部に形成された前記係合突起に代えて、前記係合孔部を備えた構成を有している。この構成によって、請求項1乃至6の内いずれか1で得られる作用と同様の作用が得られる。 【0025】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材であって、前記固着用孔成型部及び前記孔成型部が、先端部から基部に向かって拡がる拡開形状に形成された構成を有している。この構成によって、請求項1乃至7の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)固着用孔成型部及び孔成型部が拡開形状に形成されているので、脱型がスムーズになり作業性に優れる。 (2)また、脱型がスムーズなため、集水孔部と固着用孔成型部及び孔成型部との摩擦が小さく、固着用孔成型部及び孔成型部の磨耗を防止できるので耐久性に優れる。 (3)側壁側の集水孔部の内径を排水性舗装の骨材や小石等の外径寸法以下にして骨材や小石等の侵入を防止し、排水路側の集水孔部の内径を大きく形成して雨水等の取り入れ量を確保することができる集水孔部を成型することができ、側溝の集水能力の向上と維持を図ることができる。 (4)雨水等に混ざった微粒子状の細土等が乾燥して集水孔部の両側面に付着しても、乾燥するたびに剥離して排水路内に落下し易く、また、集水孔部の通水路を確保することができるので、集水孔部が閉塞されるのを防止でき排水能力を維持することができる。 【0026】ここで、拡開形状としては、抜き勾配以上に先端部から基部に向かって拡がる形状に形成したものが用いられる。 【0027】本発明の請求項9に記載の集水孔部を有する側溝の成型型枠は、底面部と、前記底面部の両端部に回動自在に立設される側板と、前記底面部の他の両端部に立設され前記側板の両端部に当接される妻板と、前記妻板の妻板孔部に固着される中子と、を備えた側溝の成型型枠であって、前記側板に配設又は一体に形成された請求項1乃至8の内いずれか1に記載の側溝用集水孔成型部材の固定部と、前記固定部に固着される請求項1乃至8の内いずれか1に記載の前記側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部と、を備えた構成を有している。この構成によって、以下のような作用が得られる。 (1)固定部が成型型枠の側板に配設又は一体に形成されているので、脱型時に側板を回動すると、固定部と固定部に固着されている集水孔成型部とを曲折する大きな力が働き、集水孔成型部が固定部から容易に取り外され作業性に優れる。 (2)脱型時に集水孔成型部が固定部から容易に取り外されるので、固着用孔成型部又は磁着部は大きな磁力を有する磁性材料(磁石)で形成することができる。また、係合突部が係合孔部に強く嵌合されるように形成することができる。そのため、集水孔成型部は大きな固着力によって固定部に安定して固定され、コンクリートの打設作業中にぶれたりしないので側溝の品質が向上する。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態1における側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部の斜視図であり、図2は、本実施の形態1における側溝用集水孔成型部材の固定部の斜視図である。図1において、1は本実施の形態1における側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部、2はゴム製や合成樹脂製の硬質弾性体で略長四角錐台形状に形成された集水孔成型部1の成型台部、3は成型台部2の略長方形状の平面に形成された頂部、4は後述する中子の外周表面に合わせて湾入面状に(略同一形状に)形成された成型台部2の底部、5は成型台部2の頂部3に固着された第1の磁性材料で略長円柱形状に形成された固着用孔成型部、6は固着用孔成型部5の先端部、7は成型台部2の頂部3に固着されている固着用孔成型部5の基部である。8は成型台部2の両側端に成型台部2と一体に固着用孔成型部5と略等しい大きさと形状に形成された孔成型部、9は孔成型部8の先端部、10は孔成型部8が固定台部2の頂部3と一体化している孔成型部8の基部である。本実施の形態においては、固着用孔成型部5及び孔成型部8は、各々の先端部6,9から各々の基部7,10に向かって拡開した形状にテーパーを有して形成されている。また、固着用孔成型部5の基部7と孔成型部8の基部10の長径が、いずれも成型台部2の頂部3の短辺の長さと略等しい長さに形成され、各孔成型部8間と、固着用孔成型部5と孔成型部8間とが略等間隔で、成型台部2の頂部3の短辺と略平行して同一高さで形成されている。11は成型台部2の両側端に形成された孔成型部8の先端部9に孔成型部8と一体に略三角形の薄板状に形成された係合突起である。 【0029】図2において、12は本実施の形態1における側溝用集水孔成型部材の固定部、13は後述の上面傾斜面部14が広く対向する他面が狭い寄棟状に形成された固定台部、14は成型台部2の頂部3と略同一か少し大きめに形成され固着用孔成型部5及び孔成型部8の先端部6,9と密着されるように固定台部13に形成された上面傾斜面部、14aは固定台部13の頂部、15は固定台部13の上面傾斜面部14よりも広い略長四角形状に形成された底部、16は第2の磁性材料で略円柱形状や長円形状に形成されその頂部が固定台部13の上面傾斜面部14と面一に上面傾斜面部14に複数配設固定された磁着部である。磁着部16は、集水孔成型部1の固着用孔成型部5が固着された位置に応じた位置に配設固定されている。17は固定台部13の上面傾斜面部14にスリット状に形成され内縁が孔成型部8の先端部9の外縁よりも小さく形成されている係合孔部で、集水孔成型部1の孔成型部8の先端部9に形成された係合突起11を挿着若しくは嵌着する。 【0030】ここで、本実施の形態1では、固着用孔成型部5と孔成型部8は略等しい大きさと形状に形成されるとともに、固着用孔成型部5と孔成型部8とが略等間隔で、成型台部2の頂部3の短辺と略平行して形成されていたが、これに限られるものではなく、集水孔部の大きさや形状等に応じて任意の大きさや形状、間隔等に形成することができる。また、係合突起11の先端角αとしては、集水孔部の角度や係合孔部17の大きさ等にもよるが、35〜140度、好ましくは45〜120度に形成されるのが好ましい。先端角αが45度よりも小さくなるにつれ係合孔部17から係合突起11を外す際に引っ掛かって抜け難くなる傾向がみられ、120度よりも大きくなるにつれ係合孔部17内への嵌入量が小さくなり固定強度が低下する傾向がみられるため好ましくない。特に、35度よりも小さくなるか140度よりも大きくなるとこの傾向が著しくなるため、いずれも好ましくない。また、係合突起11が孔成型部8の先端部9に形成され、係合孔部17が固定台部13の上面傾斜面部14に形成されている場合について説明したが、孔成型部8の先端部9に係合孔部が形成され、固定台部13の上面傾斜面部14に係合突起が形成される場合もある。この場合も、本実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。また、係合突起11が成型台部2の両側端に形成された孔成型部8の先端部9に形成されている場合について説明したが、成型台部2がさらに大きく形成され孔成型部8も多数形成される場合等には、係合突起11は他の孔成型部8の先端部9にも形成されると係合固定がより強固になるため好ましい。 【0031】次に、以上のように構成された本実施の形態1における側溝用集水孔成型部材を備えた集水孔部を有する側溝の成型型枠について、以下、図面を用いて説明する。 (実施の形態2)図3は、実施の形態2における実施の形態1の側溝用集水孔成型部材を備えた成型型枠の斜視図であり、図4は、図3のA−A線の側溝用集水孔成型部材の装着部を示す要部断面図である。なお、従来の技術及び実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。図3において、21は本実施の形態2における集水孔部を有する排水性側溝35の成型型枠、22は排水性側溝35の側溝頂部39を成型する成型型枠21の底面部、23は底面部22に回動可能に立設され排水性側溝35の側壁37及び側板38を成型する側板であり、側板23の下部寄りに側溝用集水孔成型部材の固定部12の固定台部13が配設固定されている。固定部12と側板23との固定方法については、後述する。24は側板23の側板頂部、25は底面部22の端部に回動可能に立設されるとともに側板23の端部に固定され側溝端面42を成型する妻板、26は妻板25に形成された妻板孔部25aに両端部が装着された縮径・拡径可能な中子、27は排水性側溝35の排水路41を成型する中子26の中子壁面である。なお、中子26の縮径・拡径方法及びその機構については、既知のものなので(例えば、実用新案第2600719号公報)、説明を省略する。 【0032】図4において、23aは側板23の集水孔部の形成部に形成され固定部12が嵌入される略長方形の嵌合孔部、28は固定部12に穿設され螺刻された固定孔部、29は固定孔部28に螺着されたボルト、30はボルト29に螺着しているナット、31は嵌合孔部23aよりも下部の側板23に螺着され頭部につまみの付いた固定用ボルト、32は固定用ボルト31の螺子部に螺着された固定用ナット、33はボルト29と固定用ボルト31に掛架され略楕円形状に形成された固定部材である。固定部材33は一端側がナット30で押圧固定されるとともに、他端側が固定用ボルト31の頭部のつまみと固定用ナット32とで締着されており、これにより側板23に固定台部13が固定される。なお、固定部12の側板23への固定方法は本実施の形態2で説明したものに限らず、ボルト29,ナット30,固定部材33に代えて、一端側が固定用ボルト31に回動可能に軸着され他端側が固定部12を係止する係止具を配設して固定部12を固定するようにしても良い。但し、この場合には、係止具を軸着する固定用ボルト31を嵌合孔部23aの上部の側板23にも固着して、複数の係止具で固定部12を固定するようにする。 【0033】以上のように構成された本実施の形態2の成型型枠21を用いた排水性側溝35の成型方法及び動作を説明する。図5は、図3に示す本実施の形態2の成型型枠21で排水性側溝35を成型する様子を示した図3のA−A線の側溝用集水孔成型部材の装着部を示す要部断面図であり、図5(a)は成型型枠にコンクリートを打設した状態を示す図であり、図5(b)はコンクリートの硬化後に中子を縮径した状態を示す図であり、図5(c)は側板を回動させて脱型した状態を示す図であり、図5(d)は成型された排水性側溝から集水孔成型部を脱型した状態を示す図である。図中、34は成型型枠21に打設されたコンクリートである。 【0034】始めに、成型型枠21の側板23に固定された固定部12の磁着部16及び係合孔部17に、集水孔成型部1の固着用孔成型部5及び孔成型部8の係合突起11を磁着及び挿入係合し固定する。次いで、中子26を拡開し中子壁面27で集水孔成型部1の成型台部2の底部4を圧接した後、成型型枠21内にコンクリート34を打設する(図5(a))。 【0035】コンクリート34の養生・硬化後、成型型枠21の脱型を行うために、まず、中子26を縮径させる。中子26が縮径されると、コンクリート34の内壁面から中子壁面27が離型される(図5(b))。次に、コンクリート34から離型された中子26を妻板25の妻板孔部25aから抜き取る。次いで、底面部22に立設された側板23を回動させ傾斜させると、固定部12の磁着部16と磁着されている集水孔成型部1の固着用孔成型部5の磁着が解かれるとともに、係合突起11が係合孔部17から抜かれる(図5(c))。 【0036】この後、成型されたコンクリート34をクレーン等を使って上方へ持ち上げ底面部22から離型した後、集水孔部43に保持されている集水孔成型部1がコンクリート34の上方に位置するように、コンクリート34の上下を反転させる。次いで、集水孔成型部1の固着用孔成型部5の先端部6にハンマー等を用いて集水凹部44から排水路41へ向かう外力を加えると、集水孔成型部1は集水凹部44側から排水路41側へ向かって拡開しているテーパーを有しているので、集水孔部43から排水路41に向かって落下して容易に脱型され側溝の集水孔部43が成型される(図5(d))。 【0037】以上のように構成された本実施の形態1の側溝用集水孔成型部材、及び側溝用集水孔成型部材を備えた本実施の形態2の側溝の成型型枠によれば、以下のような作用が得られる。 (1)側溝用集水孔成型部材は、第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部と第2の磁性材料で形成された磁着部とを有しているので、ボルト締め等を行わなくても固着用孔成型部が磁着部に容易に固定され、また脱型時に容易に取り外すことができ作業性に優れる。 (2)固着用孔成型部が磁性材料で形成されているので、脱型する際に、ハンマー等で固着用孔成型部の先端部に外力を加えるだけで脱型でき作業性に優れる。 (3)成型台部は、中子壁面に合わせて形成された底部と高さを有しているので、集水孔成型部が、中子壁面と固定部とに安定して押圧固定され、集水孔形成部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する。 (4)孔成型部の先端部に形成された係合突起が、固定台部に形成された係合孔部に係合され固定されるので、コンクリート打設の際にバイブレータ等で成型型枠に与えられる振動を吸収するとともに集水孔成型部の横ずれ等を防止し、集水孔部のリブ部が正確に仕上がり品質が向上する。 (5)係合孔部の内縁が孔成型部の先端部の外縁よりも小さく形成されているので、係合孔部が孔成型部の先端部で閉塞されるため、打設されたコンクリートやノロ等が係合孔部内に入り込んで係合孔部を閉塞することがないため、リブ部の精度が向上するとともに、係合孔部内に浸入したノロ等を掃除する必要がなく作業性に優れる。 (6)孔成型部が硬度の大きな固着用孔成型部よりも成型台部の外縁部寄りに形成されているので、孔成型部がクッションの役目を果たし、脱型時に集水孔成型部が側溝の排水路内に落下する衝撃で排水路が破損するのを防止し、高い製品得率で側溝を製造することができる。 (7)固定台部が頂部から底部に向かって拡がる寄棟状に形成されているので、固定台部で縦長集水孔部に連通する集水凹部を一体成型することができ、集水孔部の集水能力を向上させるとともに容易に脱型され作業性に優れる。 【0038】なお、本実施の形態においては、固定部12が側板23に固着されている場合について説明したが、側板23と固定部12とが一体に形成される場合もある。また、固定部12の頂部14aの高さを種々変えることにより、集水凹部44の凹部の深さを集水孔部の形状に応じて適宜選択することができる。 【0039】次に、実施の形態1で説明した側溝用集水孔成型部材の応用例について説明する。 (実施の形態3)図6は、本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部の斜視図であり、図7は、本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材の固定部の斜視図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。図中、1aは本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材の集水孔成型部、11aは孔成型部8の先端部9に一体に形成された円柱形状の突起基部、11bは突起基部11aの先端に一体に形成された略球状の突起先端部、11cは突起基部11aと突起先端部11bとによって一体に形成された係合突起である。12aは本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材の固定部、13aはゴム製で少なくとも突起基部11aの高さと同じかそれ以上の厚みに形成された固定台部、17aは固定台部13aの上面傾斜面部14に形成され集水孔成型部1aが固定される際には突起先端部11bが挿入され突起基部11aが嵌着される略円形状の係合孔部であり、係合孔部17aの内径は突起基部11aの外径と略等しい大きさに形成されている。17bは係合孔部17aの縁部から形成された切れ目である。なお、固定台部13aの厚みが突起基部11aの高さよりも厚く形成されている場合には、固定台部13aに係合孔部17aと連通し突起先端部11bの挿入される孔部を形成しておく。 【0040】以上のように構成された本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材について、以下その動作を説明する。固定部12aに集水孔成型部1aを固定する際には、集水孔成型部1aの突起基部11a及び突起先端部11bを固定部12aの係合孔部17aに挿入する。係合孔部17aは、突起先端部11bが係合孔部17aに挿入されたときには拡がり、突起基部11aが係合孔部17aに挿着されたときには収縮して突起基部11aを係合する。切れ目17bも、突起先端部11b及び突起基部11aの嵌脱に応じて開閉し、突起基部11a及び突起先端部11bの嵌脱を容易にする。 【0041】以上のように本実施の形態3における側溝用集水孔成型部材は構成されているので、実施の形態1及びそれを用いた成型型枠と同様の作用が得られる他、以下の作用が得られる。 (1)ボルト締め等を行わなくても集水孔成型部の係合突起が固定部の係合孔部に容易に係合されて固定され、また脱型時には容易に取り外すことができ作業性に優れる。 【0042】なお、本実施の形態3においては、係合突起11cが、円柱形状の突起基部11aと略球状の突起先端部11bとを組み合わせたものである場合について説明したが、これらの形状に限られるものではなく、略球状や略半球状の他、略円柱状,略角柱状等の形状のもの、略三角形や略四角形等の薄板状等の形状のものやこれらを組み合わせた形状のものも用いられる。 【0043】 【実施例】本実施の形態1の側溝用集水孔成型部を配置した本実施の形態2の成型型枠を用いて、全長2000mm、側溝頂部の幅400mm、ひとつの集水凹部に幅7mmの長孔集水孔部6本を有し、全部で4個の集水凹部を備えた排水性側溝を100個成型したところ、集水孔成型部の脱着にかかった平均時間は5秒〜十数秒であった。一方、従来のボルトによって固定する全て金属製の集水孔成型部を用いた上記の排水性側溝の成型時の集水孔成型部の脱着にかかった平均時間は10分〜15分であった。また、本実施の形態1では脱型時にリブ部が欠けたり破損したりする事故はなかった。これはゴム製の孔成型部を有しているため、コンクリートの剥離が容易であったためである。なお、従来の孔成型部が全て金属製のものは、コンクリートとの剥離性に欠けるためリブ部が折れたり欠損したものが10%程度認められた。以上のことから、本発明の集水孔成型部材及び成型型枠は、生産性の向上に多大な効果を発揮することが明らかになった。また、高品質の側溝を高い製品得率で得られることが明らかになった。 【0044】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。請求項1に記載の発明によれば、(1)第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部と第2の磁性材料で形成された磁着部とを備えており、固着用孔成型部と磁着部とが磁着されるので、ボルト締め等を行わなくても固着用孔成型部が磁着部に容易に固定され、また脱型時に容易に取り外すことができ作業性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (2)固着用孔成型部が磁性材料で形成されているので、各々の固着用孔成型部毎に固定部に固着したり固定部から取り外したりする必要がなく作業性に優れるとともに、固着用孔成型部を紛失することがなく作業性と生産性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (3)固着用孔成型部が磁性材料で形成されているので、脱型する際に、ハンマー等で固着用孔成型部の先端部に外力を加えるだけで脱型でき作業性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (4)成型台部は、中子壁面に圧接される底部を有しているので、集水孔成型部が中子壁面と固定部とに安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、(1)孔成型部は成型台部に固着又は一体に形成されているので、第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部の材料コストや製造コストと比較して小さく、コスト性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (2)孔成型部がゴム製や合成樹脂製で形成された場合は、第1の磁性材料で形成された固着用孔成型部よりも軽量化が図れ、作業者に負担をかけないので生産性が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0046】請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、(1)孔成型部の先端部に形成された係合突起が、固定台部に形成された係合孔部に係合され固定されるので、コンクリート打設の際に成型型枠にバイブレータ等で与えられる振動を吸収するとともに集水孔成型部の横ずれ等を防止し、集水孔部のリブ部が正確に仕上がり品質が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0047】請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、(1)成型台部,孔成型部,係合突起の全部若しくは一部が、合成樹脂製又はゴム製の内いずれか1種以上の弾性体で形成されているので、中子壁面と固定面とに集水孔成型部が安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (2)また、脱型の際には、係合孔部内に係合された係合突起が変形しながら抜けるので引っかかり難く、係合突起が磨耗や破損し難く耐久性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (3)さらに、合成樹脂製又はゴム製の孔成型部はコンクリートと容易に剥離するため、脱型時に集水孔部のリブ部を損傷させ難く、リブ部が正確に仕上がり品質が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0048】請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、(1)少なくとも一部の孔成型部が硬度の大きな固着用孔成型部よりも成型台部の外縁部寄りに形成されているので、孔成型部がクッションの役目を果たし、脱型時に集水孔成型部が側溝の排水路内に落下する衝撃で排水路が破損するのを防止でき、側溝の製品得率に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0049】請求項6に記載の発明によれば、請求項2乃至5の内いずれか1の効果に加え、(1)係合突起と係合孔部とが係合されるので、ボルト締め等を行わなくても孔成型部が固定部に容易に固定され、また脱型時には容易に取り外すことができ作業性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (2)成型台部に少なくとも1個以上の孔成型部が固着されているので、各々の孔成型部を一括して固定部に固定したり、また脱型時には取り外すことができ作業性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (3)成型台部の底部が、中子壁面に密接される中子壁面にならった形状を有しているので、集水孔成型部が中子壁面と固定部とに安定して押圧固定され、集水孔成型部がぶれたりしないので側溝の品質が向上する側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0050】請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1の効果が得られる。 【0051】請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1の効果に加え、(1)固着用孔成型部及び孔成型部が拡開形状に形成されているので、脱型がスムーズになり作業性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (2)また、脱型がスムーズなため、集水孔部と固着用孔成型部及び孔成型部との摩擦が小さく、固着用孔成型部及び孔成型部の磨耗を防止できるので耐久性に優れる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (3)側壁側の集水孔部の内径を排水性舗装の骨材や小石等の外径寸法以下にして骨材や小石等の侵入を防止し、排水路側の集水孔部の内径を大きく形成して雨水等の取り入れ量を確保することができる集水孔部を成型することができ、側溝の集水能力の向上と維持を図ることができる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 (4)雨水等に混ざった微粒子状の細土等が乾燥して集水孔部の両側面に付着しても、乾燥するたびに剥離して排水路内に落下し易く、また、集水孔部の通水路を確保することができるので、集水孔部が閉塞されるのを防止でき排水能力を維持することができる側溝用集水孔成型部材を提供することができる。 【0052】請求項9に記載の発明によれば、(1)固定部が成型型枠の側板に配設又は一体に形成されているので、脱型時に側板を回動すると、固定部と固定部に固着されている集水孔成型部とを曲折する大きな力が働き、集水孔成型部が固定部から容易に取り外され作業性に優れる集水孔部を有する側溝の成型型枠を提供することができる。 (2)脱型時に集水孔成型部が固定部から容易に取り外されるので、固着用孔成型部又は磁着部は大きな磁力を有する磁性材料(磁石)で形成することができる。また、係合突部が係合孔部に強く嵌合されるように形成することができる。そのため、集水孔成型部は大きな固着力によって固定部に安定して固定され、コンクリートの打設作業中にぶれたりしないので側溝の品質が向上する集水孔部を有する側溝の成型型枠を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598104115 【氏名又は名称】岩丸産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月14日(2000.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095603 【弁理士】 【氏名又は名称】榎本 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−178322(P2002−178322A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−380702(P2000−380702) |
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