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【発明の名称】 臭気吸着及び電磁波シールドボード
【発明者】 【氏名】川 下 資 文

【氏名】照 井 満

【氏名】石 原 茂 久

【要約】 【課題】車両等に搭載された電子機器等から発生する電磁波や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽する。電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止する。車室内の異臭を臭気吸着剤に有効に吸着させる。

【解決手段】ボード21を薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体23から形成する。表裏一対のボード本体23間に電磁遮蔽シート25を設ける。電磁遮蔽シート25を金属細線25aをネット状に編み込んで形成する。表裏一対のボード本体23間に電磁遮蔽シート25と共に臭気吸着剤27を添加する。表裏一対のボード本体23の相互に対向する面に接着剤29を接合する。接着剤29を電磁遮蔽シート25に接合する。ボード本体23の表面に凹凸部35を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入されていることを特徴とする臭気吸着及び電磁波シールドボード。
【請求項2】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合されていることを特徴とする臭気吸着及び電磁波シールドボード。
【請求項3】 薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されていることを特徴とする臭気吸着及び電磁波シールドボード。
【請求項4】 前記臭気吸着及び電磁波シールドボードが車両用シートのシートバックの背面側に設けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両内装品であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の臭気吸着及び電磁波シールドボード
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭気吸着及び電磁波シールドボードに関し、更に詳細に説明すると、薄い木質繊維基材から成形されたボード本体を備える臭気吸着及び電磁波シールドボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両用内装品に種々のボードが用いられ、例えば、車両用シート等のフロント及びリアシートのシートバックの背面側にはバックボードが取付けられ、またアームレストの後方にスクリーンボード等が設けられている。
【0003】図9に示す如く、車両用シート1のシートバック3には内側に収納される部品、例えばサイドエアーバッグ装置,ランバーサポート装置等をシートバックの背面側から取付けた後に、シートバックの背面側にハードボード等の木質繊維基材から形成されたバックボード5が取付けられ、シートバックの背面側の外観の向上を図っている。尚、図9中、符号2はシートクッションである。
【0004】また、図10に示す如く、バックボード5は木質繊維基材から所望の形状に成形されたボード本体7と、このボード本体7の表面側に積層された感触及び外観を向上させる表皮材8とから形成されている。この表皮材8の外周縁はボード本体7の裏面側に巻き込まれてタッカー9止めされている。更に、バックボード5の表面側に伸縮性を有する布地やネット等を張設して形成されたポケット10が取付けられている。
【0005】図10に示す如く、バックボード5のボード本体7の裏面側の上部にはシートバック3に係止するための断面略L字状の取付けブラケット12が左右一対設けられ、またボード本体7の裏面側の下部にはシートバック3に係止するためのクリップ14が左右に上下一対づつ合計4個設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、近時コンピュータ化が進み、車両等においては電子機器が多数搭載され、これら電子機器が電子制御されるようになっている。これら電子機器から発生する電磁波の着座者に対する影響を防止することが要求され、またインターネット及び携帯電話,ノートパソコン等の情報機器の普及によりこれら携帯電話等の情報機器から発生する電磁波が車両等に搭載された電子機器の電子制御に影響を与えるのを最小限に抑えることが要求されている。更に医療機器として例えば、心臓のペースメーカーに悪影響を及ぼす等の弊害が発生している。然し乍ら、これらの電子機器,情報機器から発生する電磁波を有効に遮蔽する簡易な手段が存在していなかった。また車両等においては空調設備が設けられ、エアコン等に発生するカビや車室内の汚れ等により車室内が異臭を発することがあり、車室内の快適性を阻害していた。
【0007】本発明の目的は、電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、車両内装品である車両用シート等に用いた場合に、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、また心臓にペースメーカーを取付けた者を電磁波から守ることができ、更にエアコン等に発生するカビや汚れ等から発生する異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができ、組付け作業を簡易迅速に行え、然もガタツキのない確実な取付け状態を得ることができ、外観及び経済性に優れ、高級感をだすことができる臭気吸着及び電磁波シールドボードを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードは、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードは、車両用シートのシートバックの背面側に設けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両内装品であることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項1に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、臭気吸着及び電磁波シールドボードが車両用シートのシートバックの背面側に設けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両内装品であるので、電磁遮蔽シートにより車両等に搭載された電子機器等から発生する電磁波や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤がエアコン等に発生するカビや汚れ等から発生する車室内の異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室内の快適性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボードを図面を参照して詳述する。図1及び図2には、本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボードの実施の形態が夫々示されており、また図3(a),(b)及び図4(a),(b),(c)には本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボードをシートバックのバックボードに適用した実施の形態が夫々示されている。尚、従来の技術で示した図10の車両用シート1の構成は本発明において援用する。
【0017】図1及び図2に示す如く、臭気吸着及び電磁波シールドボード21は、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体23,23を有し、この表裏一対のボード本体23,23間に電磁遮蔽シート25が設けられている。この電磁遮蔽シート25は金属細線25aをネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体23,23間に挿入されている。
【0018】このボード本体23は木質繊維としての木材のチップとバインダーを主成分として形成されている。尚、本実施の形態で、木材のチップを木質繊維として用いたが、これ以外の木質繊維、例えば、ボール紙等の紙や、通気性を有する繊維、例えば、カポックその他の中空繊維を混入して用いることもできる。前記ボード本体23は厚さ1.5mm〜2.0mmに設定されている。
【0019】尚、ボード本体23の厚みはシートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両用内装品の使用される部分に応じて適宜変更することができる。また表裏一対のボード本体23,23の厚みは同一でなくてもよく、また異なる材質とすることもできる。
【0020】前記電磁遮蔽シート25は、直径0.05mm〜0.1mmの金属細線25aを平織のネット状に編み込んだものから形成されている。また電磁遮蔽シート25は銅線,鉄線,ステンレス及びその他の金属細線25aから形成された場合にも、3〜5メッシュでもマイクロ波,中波を遮蔽することができる。
【0021】尚、本実施の形態では電磁遮蔽シート25は直径0.1mmの銅線からなる金属細線25aを80メッシュ及び100メッシュでネット状に編み込んだものを用いた。この電磁遮蔽シート25はボード本体23,23の補強となり、強度を向上させることができる。
【0022】この電磁遮蔽シート25によれば、周波数100MHz〜1GHzの範囲で65dBの減衰効果が得られた。また他の金属細線25aから形成された電磁遮蔽シート25の場合には、50〜70dBの減衰効果が得られた。尚、電磁遮蔽シート25は図示の構成に限定されるものではない。また電磁遮蔽シート25は2枚の薄い木質繊維からなる表裏一対のボード本体23,23の間に設けるものに限定されるものではない。
【0023】前記表裏一対のボード本体23,23間に臭気吸着剤27が挿入されている。この臭気吸着剤27は本実施の形態では木炭微粉末から形成され、この木炭微粉末が電磁遮蔽シート25の金属細線25aのネット状の編目に浸入した状態で表裏一対のボード本体23,23間に添加されている。尚、臭気吸着剤27としては木炭微粉末に限定されるものではなく、活性炭その他の種々の臭気吸着物質を用いることができる。
【0024】即ち、一方のボード本体23の裏面側に接着剤としてのホットメルトシート等からなる熱可塑性合成樹脂シート29を積層し、この熱可塑性合成樹脂シート29上に電磁遮蔽シート25を載置する。木炭微粉末等から形成された臭気吸着剤27を電磁遮蔽シート25の上方から添加すると、電磁遮蔽シート25の金属細線25aのネット状の編目に木炭微粉末等の臭気吸着剤27が浸入した状態となる。尚、本実施の形態では、熱可塑性合成樹脂シート29を用いたが澱粉系質接着剤を用いてもよい。
【0025】次いで、電磁遮蔽シート25の上方から熱可塑性合成樹脂シート29を積層し、他方のボード本体23を熱可塑性合成樹脂シート29の上方から積層し、電磁遮蔽シート25を表裏一対のボード本体23,23で挟持する。この積層状態で加熱プレス成型することにより所望形状の臭気吸着及び電磁波シールドボード21を得ることができる。
【0026】尚、図2に示す如く、臭気吸着及び電磁波シールドボード21の表裏から球状の押圧部材31により電磁波シールドボード21の表裏を押圧することにより電磁波シールドボード21の表裏に凹部33を形成し、ボード本体23の表面に凹凸部35を形成することができる。
【0027】前記臭気吸着剤27が表裏一対のボード本体23,23を通過する空気により車室内の臭気の吸着により空気を浄化する。また車室内の湿度変化に対して吸放湿作用を行い臭気吸着剤27が臭気を吸着して空気を浄化する。またボード本体23の表面に凹凸部35を形成した場合にはボード本体23,23の表面積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室内の快適性を向上させることができる。
【0028】図3(a),(b)には、本発明に係わる臭気吸着及び電磁波シールドボード21をフロントシートのシートバックのバックボード41に適用した状態が示されており、シートバック3の背面形状に対応して形成されたバックボード41は薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体23,23を有し、この表裏一対のボード本体23,23間に電磁遮蔽シート25が設けられ、表裏一対のボード本体23,23間に臭気吸着剤27が挿入されていることは前述せる実施の形態で示した構成と対応するものである。
【0029】前記バックボード41は表面側のボード本体23の表面側に取付けられた表皮材43とを有している。尚、バックボード41は表皮材43を省略してボード本体23のみから形成するものであってもよい。また表皮材43はバックボード21の表面側に接着剤等により接合させてもよい。
【0030】図3(b)に示す如く、前記バックボード41の上部にはシートバック3の上部フレーム3aのフレームブラケット等に係止するための左右一対の取付けブラケット45が形成され、またバックボード41の下部にはシートバック3の下部フレーム3bのフレームブラケット等に係止するためのクリップ47が左右に上下一対づつ合計4個設けられている。
【0031】図4(a),(b),(c)には、リヤシートのシートバック3のバックボード51に本発明を適用した状態が示されており、前述せる実施の形態で示した構成と対応する部分には同一符号を付してこれ以上の詳細説明はこれを省略するも、この実施の形態では、リヤシートのシートバック3の背面側のリヤバックフレーム53にリヤバックボード51の取付用穴55が形成され、この取付用穴55に前述せるクリップ47によりバックボード51が取付けられている。
【0032】このリヤバックボード51には臭気吸着及び電磁波シールドボード21と、このボード21の表面側に取付けられた表皮材57とを有している。表皮材57の端末は裏面側に巻き込まれタッカー59止めされている。
【0033】図5(a),(b)及び図6(a),(b)にはリヤシートのシートバック3のアームレスト61の後方のスクリーンボード63に本発明を適用した状態が示されており、このスクリーンボード63は、図6(a),(b)に示す如く、臭気吸着及び電磁波シールドボード21と、このボード21の表面側に取付けられた表皮材65とを有している。
【0034】前記表皮材65の端末は裏面側に巻き込まれタッカー59止めされている。また、スクリーンボード63の下端には合成樹脂製の取付部材67が設けられ、スクリーンボード63の上端には係止部材69が取付けられている。
【0035】従って、リヤシートのシートバック3の凹部に収納されたアームレスト61を前方に引き出して使用状態とした場合に、スクリーンボード63が露出し、外観を向上させることができ、且つ臭気吸着及び電磁波シールドボード21の電磁遮蔽シート25が電磁波を遮断し、臭気吸着剤27が表裏一対のボード本体23,23を通過する空気により車室内の異臭の吸着により空気を浄化する。
【0036】前記図4(a),(b),(c)に示すリヤバックボード51とスクリーンボード63とを用いることにより、リヤシートのシートバック3の前後で確実に電磁波を遮断することができる。またフロントシートのシートバック3にも同様に臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いることにより、リヤシートの着座者を前後方向からの電磁波を遮断することとなり、リヤシートの着座者がペースメーカーを取付けている場合にも確実に電磁波から防護することができる。
【0037】更に、図7には、本発明に係わる臭気吸着及び電磁波シールドボード21をコンソールボックス71に適用した状態が示されており、このコンソールボックス71の開閉用の蓋体73に臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いたものである。
【0038】尚、コンソールボックス71の本体75にも臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いることもできる。コンソールボックス71の蓋体73に臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いた場合には、蓋体73を開状態とすることにより側方からの電磁波を遮断することができる。
【0039】また、図8には、本発明に係わる臭気吸着及び電磁波シールドボード21をシートクッション2の下方のアンダートレイとしての中敷板81に適用した状態が示されており、この中敷板81に臭気吸着及び電磁波シールドボード21を用いることにより車両フロアからの 臭気を有効に吸着することができ、また下方からの電磁波を遮断することができる。
【0040】尚、図示を省略したが、このボード本体23のプレス成形時に一体にボード本体23の裏面側に突出する複数の補強用のビードを形成することができる。また、本実施の形態では、車両用シートや車両内装品に本発明を適用した場合につき説明したが、電車や船舶及び航空機等の内装品に適用することができ、更に住宅建材や電気機器のパネルとして用いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上が本発明に係る臭気吸着及び電磁波シールドボードの実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に臭気吸着剤が挿入されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0042】本発明の請求項2に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が挿入され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0043】本発明の請求項3に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、薄い木質繊維基材から成形された表裏一対のボード本体と、該表裏一対のボード本体間に設けられた電磁遮蔽シートとを備え、前記電磁遮蔽シートは金属細線をネット状に編み込んで形成され、前記表裏一対のボード本体間に電磁遮蔽シートと共に臭気吸着剤が添加され、前記表裏一対のボード本体の相互に対向する面に接着剤が接合され、該接着剤が電磁遮蔽シートに接合され、前記ボード本体の表面に凹凸部が形成され、且つ所望の形状に加熱プレス成型され、前記ボードの表面側のボード本体に表皮材が接合されているので、電磁遮蔽シートにより電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤が異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して快適性を向上させることができる。
【0044】本発明の請求項4に記載の臭気吸着及び電磁波シールドボードによれば、臭気吸着及び電磁波シールドボードが車両用シートのシートバックの背面側に設けられるシートバックのバックボード、ドア用ボードまたはその他の車両内装品であるので、電磁遮蔽シートにより車両等に搭載された電子機器等から発生する電磁波や着座者が持ち込む携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、更に表裏一対のボード本体間の臭気吸着剤がエアコン等に発生するカビや汚れ等から発生する車室内の異臭を有効に吸着することができ、ボード本体の表面に形成された凹凸部によりボード本体の表面積が増大し、吸着効果を高めることができ、空気を浄化して車室内の快適性を向上させることができる。
【0045】本発明によれば、電子機器等から発生する電磁波や携帯電話等から発生する電磁波を有効に遮蔽することができ、車両内装品である車両用シート等に用いた場合に、着座者や車両等に搭載された電子機器の電子制御に悪影響を及ぼすのを防止することができ、また心臓にペースメーカーを取付けた者を電磁波から守ることができ、更にエアコン等に発生するカビや汚れ等から発生する異臭を有効に吸着することができ、空気を浄化して快適性を向上させることができ、組付け作業を簡易迅速に行え、然もガタツキのない確実な取付け状態を得ることができ、外観及び経済性に優れ、高級感をだすことができる臭気吸着及び電磁波シールドボードを得ることができる。
【出願人】 【識別番号】593053999
【氏名又は名称】新和木工株式会社
【出願日】 平成12年12月14日(2000.12.14)
【代理人】 【識別番号】100074170
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 修
【公開番号】 特開2002−178313(P2002−178313A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2000−379642(P2000−379642)