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【発明の名称】 パーティクルボードを用いたドア
【発明者】 【氏名】兵頭 孝史

【要約】 【課題】重量感と軽量さを併せもつ、パーティクルボードを用いたドアを安価に提供すること。

【解決手段】縦枠および横枠からなる枠組みの内側に、縦枠の長さ方向における内法の30%〜80%となる範囲にパーティクルボードを芯材として嵌入せしめ、これら枠組みおよび芯材からなるコア部材の表裏両平面に表面材を固着してなるパーティクルボードを用いたドア。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦枠および横枠からなる枠組みの内側に、縦枠の長さ方向における内法の30%〜80%となる範囲にパーティクルボードを芯材として嵌入せしめ、これら枠組みおよび芯材からなるコア部材の表裏両平面に表面材を固着してなるパーティクルボードを用いたドア。
【請求項2】 芯材として枠組みの内側に嵌入されるパーティクルボードが、比重:0.3〜0.6の範囲内にある軽量パーティクルボードである請求項1に記載のパーティクルボードを用いたドア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量感を有しながら軽量な、パーティクルボードを用いたドアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集成材やパーティクルボードを枠組み構成した枠材の表裏面に、プリント合板或は中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)を基板としその外表面に突板や化粧紙或は塩化ビニルシート等の化粧シートを貼着した化粧板を表面材として貼り合せたフラッシュ構造のドアが知られている。丁番やドアノブ等の力が加わる部位には補強材を組み込むとともに、場合によっては空洞部分にはハニカムコアやスチレンフォームなどを組み込むことがなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の、軽量化を指向したフラッシュ構造のドアは、中空であることに起因して質感や重量感の欠如は如何ともし難く、高級感に欠ける問題があった。また、従来の軽量ドアにあっては、ハニカムコアやスチレンフォームなどが複合されており、リサイクルが困難であった。
【0004】本発明は、重量感と軽量さを併せもつ、パーティクルボードを用いた安価なドアを提供することを目的とする。また、本発明は、廃棄に際してリサイクル可能なドアを提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、縦枠および横枠からなる枠組みの内側に、縦枠の長さ方向における内法の30%〜80%となる範囲にパーティクルボードを芯材として嵌入せしめ、これら枠組みおよび芯材からなるコア部材の表裏両平面に表面材を固着してなるパーティクルボードを用いたドアである。
【0006】請求項2に記載の発明は、芯材として枠組みの内側に嵌入されるパーティクルボードが、比重:0.3〜0.6の範囲内にある軽量パーティクルボードである請求項1に記載のパーティクルボードを用いたドアである。
【0007】
【作用】本発明は叙上の構成になるから、無垢材のドア並みの重量感を有し、しかも20kg以下と軽量なドアを提供できる。また、ドアの廃棄に際しては、ドアにおける金具を取外せばそのままパーティクルボード製造用原料としてリサイクルが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施形態に則して説明する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明のパーティクルボードを用いたフラット構成ドアの正面図、図2は、図1におけるA−A矢視断面図である。
【0010】図1および図2において、1は芯材であって、パーティクルボードからなる。本発明においては、ドアの軽量化が発明の眼目の1つであるから、この実施例においては、比重:0.3〜0.6の軽量パーティクルボードを用いている。
【0011】2は縦枠、3は横枠であり、これらはたとえば合板やLVL(Laminated Veneer Lumber :単板積層材)などを用いて構成することができる。4は表面板であって、突板、化粧紙、塩化ビニルシートといった化粧シートによって表面化粧が施された中密度繊維板(MDF)等を用いることができる。表面板4は、縦枠2および横枠3からなる枠組みならびに芯材1によって構成されるコア部材の表裏両平面に接着剤を介して貼着される。
【0012】本発明においては、芯材1は、図1に示すように、縦枠2および横枠3からなる枠組みの内法の、縦枠2の長さ方向における30%〜80%となる範囲に設けられる。芯材1は、好ましくは、面の中心がドアの面の中心と一致するように内設される。芯材1が内設されている範囲外の枠組み内法部分は、中空のいわゆるフラッシュ構造部分となる。芯材1は、この実施例においては、枠組みの横枠3の長さ方向(ドアの幅方向)においては、枠組みの内法一杯に設けられる。
【0013】芯材1が内設される範囲が、縦枠2の長さ方向において、枠組みの内法の30%に満たないと、ドアに重量感を出すことができず、重厚さに欠けることとなる。一方、枠組みの内法の80%を超えると、ドアの軽量化を図るという観点から好ましくない。
【0014】次に、本発明のパーティクルボードを用いたフラット構成ドアの製造プロセスについて説明する。先ず、合板、LVL等からなる木質枠材(縦枠2、横枠3)を四方枠組みし、この枠体内側に芯材1として、枠体長さ方向における内法の30%〜80%の範囲の寸法をもち、比重が0.3〜0.6の軽量パーティクルボードを嵌入する。
【0015】こうして形成された縦枠2および横枠3からなる枠体と芯材1とで構成されるコア部材(板状体)表裏面に、突板化粧合板、プリント合板や表面化粧が施された中密度繊維板(MDF)を、それ自体周知の酢酸ビニル樹脂接着剤やアミノ系樹脂接着剤を介して貼着する。然る後、縦枠2における丁番取付け部位やドアノブ取付け部位に、金具取付け用欠き込み加工を施す。
【0016】実施例1厚さ:32mm、幅:120mmのLVLを四方枠組みし、幅:724mm、長さ(高さ):2000mmのドア枠体を構成した。このドア枠体内側に比重:0.4、厚さ:32mm、幅:484mm、長さ(高さ):1056mm(ドア高さ方向の内法の60%)の軽量パーティクルボードを嵌入し、コア部材を構成した。
【0017】こうして得られたコア部材の表裏面に、厚さ:2.3mmの中密度繊維板(MDF)の表面に厚さ:0.3mmの強化化粧紙(段谷産業(株)製商品名:PEP)を貼着した表面板を、接着剤を介して固着した。
【0018】然る後、縦枠2における丁番取付け部位やドアノブ取付け部位に、金具取付け用欠き込み加工を施してドアパネルとした。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、軽量にして重量感あるドアを安価に提供できる。また、パーティクルボードからなる芯材が内設される範囲を種々選択することによって、重量感および軽量化何れかに力点を置いた種々の組合わせが可能となる。さらに、ドアの廃棄に際しては、ドアにおける金具を取外せばそのままパーティクルボード製造用原料としてリサイクルが可能である。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、さらに軽量なドアを提供できる。
【出願人】 【識別番号】000209636
【氏名又は名称】段谷産業株式会社
【出願日】 平成13年2月15日(2001.2.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−240005(P2002−240005A)
【公開日】 平成14年8月28日(2002.8.28)
【出願番号】 特願2001−37804(P2001−37804)