| 【発明の名称】 |
単板の処理方法及び単板の処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 幸男
【氏名】山田 義昭
【氏名】太田 隆
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| 【要約】 |
【課題】ベニヤレースから送出される単板を連続的に切断処理するに際し、必要な処理装置の設備費を低額化することができると共に、単板の歩留りを低下させないで済む、単板の処理方法(及び単板の処理装置)を提供する。
【解決手段】ベニヤレース(図示省略)の後位へ単板1を連続的に切断して上下に分別する切断装置Hを備えると共に、該切断装置Hの後位へ上下二段から成る有効単板の通路a・bと開閉自在な屑の排出路cとを、下段の有効単板の通路bが屑の排出路cの後位に位置すべく設け、ベニヤレースから送出される単板1を前記切断装置Hによって順次と切断処理するに際し、定尺切断すべき単板が到来するまでは、屑の排出路cを常に開放して、単板1の不要部分を屑Sとして切除する屑切除処理を行い、また定尺切断すべき単板が到来した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、屑の排出路cを閉塞して、定尺毎の切断処理のみを行う. |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベニヤレースの後位へ単板を連続的に切断して上下に分別する切断装置を備えると共に、該切断装置の後位へ上下二段から成る有効単板の通路と開閉自在な屑の排出路とを、下段の有効単板の通路が屑の排出路の後位に位置すべく設け、ベニヤレースから送出される単板を前記切断装置によって順次と切断処理するに際し、定尺切断すべき単板が到来するまでは、屑の排出路を常に開放して、単板の不要部分を屑として切除する屑切除処理を行い、また定尺切断すべき単板が到来した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、屑の排出路を閉塞して、定尺毎の切断処理のみを行うことを特徴とする単板の処理方法。 【請求項2】 ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、定尺毎の切断動作のみを行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置。 【請求項3】 刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラーと、刃先を単板の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラーの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃と、該切断刃を交互に片道回動させる回動機構とを有する切断機構と、該切断機構の前位に於て単板の不要部分を検知する単板検知器を単板の進行方向と直交方向に適数個配設して成る単板検知機構と、前記切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを適宜位置に於て直接的又は間接的に計測する定尺計測機構とを具備して成り、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、前記単板検知機構からの検知信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、前記定尺計測機構からの計測信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、定尺毎の切断動作のみを行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置。 【請求項4】 ベニヤレースの後位へ単板を連続的に切断して上下に分別する切断装置を備えると共に、該切断装置の後位へ上下二段から成る有効単板の通路と開閉自在な屑の排出路とを、下段の有効単板の通路が屑の排出路の後位に位置すべく設け、ベニヤレースから送出される単板を前記切断装置によって順次と切断処理するに際し、定尺切断すべき単板が到来するまでは、屑の排出路を常に開放して、単板の不要部分を屑として切除する屑切除処理を行い、また定尺切断すべき単板が到来した際は、屑の排出路を閉塞して、必ず一度は定尺切断処理を行い、更にその後に於ても、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断処理を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に屑の排出路を開放して、不要部分を屑として切除する屑切除処理を行うことを特徴とする単板の処理方法。 【請求項5】 ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した際には、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、必ず一度は定尺切断動作を行い、更にその後に於ても、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断動作を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置。 【請求項6】 刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラーと、刃先を単板の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラーの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃と、該切断刃を交互に片道回動させる回動機構とを有する切断機構と、該切断機構の前位に於て単板の不要部分を検知する単板検知器を単板の進行方向と直交方向に適数個配設して成る単板検知機構と、前記切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを適宜位置に於て直接的又は間接的に計測する定尺計測機構とを具備して成り、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、前記単板検知機構からの検知信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した際は、前記定尺計測機構からの計測信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、必ず一度は定尺切断動作を行い、更にその後に於ても、前記単板検知機構からの検知信号と前記定尺計測機構からの計測信号とに基づき、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断動作を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベニヤレースから送出される単板を連続的に切断処理する処理方法と、該処理方法の実施に用いる処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ベニヤレースによって原木を旋削すると、当初不定形な原木の外周部からは、前後端に欠点(不要部分)を有する不定形な不連続状の単板が、次いで原木が略円柱状となってからは、主として先端寄りに欠点を有する連続状の単板が夫々送出されるが、例えば乾燥工程・横矧工程等の以降の工程の省力化・効率化等を図る為に、不連続状の単板については、前後端の欠点を切除する処理が、また連続状の単板については、欠点を切除する処理と併せて、単板の繊維と直交方向の所望定尺幅(定尺長さとも称する)毎に定尺切断する処理が要求され、而もベニヤレースの稼働を妨げない為に、前記各処理は単板の移送を止めないで連続的に行うことが要求されることから、本出願人は、先に「単板の連続截断処理方法および装置」(特公昭56−13603号公報)に開示する如く、それらの要求に対応する処理方法と処理装置を開発して、単板の処理工程の合理化に貢献した。 【0003】前記処理方法の概要は、単板の不要部分を連続的に切除する連続有寸切断弁別工程と、該連続有寸切断弁別工程から送出される有効単板を互いに詰め寄せながら所定長さ(一般的には、220cm前後)毎に連続的に定尺切断して先行有効単板群と後続有効単板群とを弁別搬送する連続定尺切断弁別搬送工程と、該連続定尺切断弁別搬送工程から送出される有効単板群を所定位置まで搬送して堆積する堆積工程とを一連工程とすることによって、前述の要求に対応できるようにしたものであり、また処理装置の概要は、刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラーと、刃先を単板の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が前記搬送ローラーの各々の出口側周面に接する区間内を適時交互に片道回動するように備えられた切断刃とを有する切断機構の二基を、ベニヤレースの後位へ直列状に備えると共に、各切断機構の間に中間コンベアを備え、更に後側の切断機構の後位に上下二段の集積コンベアと、各集積コンベアに個別に連なる二基の堆積機構とを夫々備えて構成することにより、前記処理方法の実施を可能にしたものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述の如き処理方法及び処理装置によれば、単に連続的な切断処理が可能であるのみならず、ベニヤレースから送出される全ての単板を、所定の定尺に切り揃えて堆積できるので、後工程への堆積山の移送や、堆積山からの単板群毎の取り出しなどを簡便に行うことができ、総じて単板処理工程全体の省力化・効率化に有効である長所を有する反面、前記切断機構を直列状に二基備えるので、装置全体の設備費が高額化する難点があると共に、有効単板群を所定の定尺に切り揃える為に、最後に有効単板群に組み込まれる有効単板の殆ど全てを二枚に分断することが必要となるので、後の横矧工程等に於て、前記分断箇所の両側で本来は無用な整形屑を余分に発生させ、結果的に単板の歩留りを低下させる難点があり、更に二基の切断機構を常に稼働状態にしておく必要があるので、前記刃受体を兼ねる搬送ローラーや切断刃等の如く、稼働状態に比例して消耗が増大する消耗部材を有する切断機構を用いると、消耗部材の更新に要する維持管理費が高額化する難点もあった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の処理方法の難点を解消し得るよう改良を施した処理方法と、該改良を施した処理方法の実施に用いる処理装置を提供することによって、単板処理工程の省費用化を図ると共に、単板の歩留りの向上を図らんとするものである。 【0006】具体的には、先ず構成が比較的簡単な処理方法として、ベニヤレースの後位へ単板を連続的に切断して上下に分別する切断装置を備えると共に、該切断装置の後位へ上下二段から成る有効単板の通路と開閉自在な屑の排出路とを、下段の有効単板の通路が屑の排出路の後位に位置すべく設け、ベニヤレースから送出される単板を前記切断装置によって順次と切断処理するに際し、定尺切断すべき単板が到来するまでは、屑の排出路を常に開放して、単板の不要部分を屑として切除する屑切除処理を行い、また定尺切断すべき単板が到来した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、屑の排出路を閉塞して、定尺毎の切断処理のみを行うことを特徴とする単板の処理方法(請求項1)を提案する。 【0007】次に、それの処理装置として、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、定尺毎の切断動作のみを行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置(請求項2)を提案する。 【0008】次に、好ましい処理装置として、刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラーと、刃先を単板の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラーの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃と、該切断刃を交互に片道回動させる回動機構とを有する切断機構と、該切断機構の前位に於て単板の不要部分を検知する単板検知器を単板の進行方向と直交方向に適数個配設して成る単板検知機構と、前記切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを適宜位置に於て直接的又は間接的に計測する定尺計測機構とを具備して成り、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、前記単板検知機構からの検知信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した後は、後続する単板に不要部分が存在するか否かに拘わらず、前記定尺計測機構からの計測信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、定尺毎の切断動作のみを行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置(請求項3)を提案する。 【0009】次に、別の処理方法として、ベニヤレースの後位へ単板を連続的に切断して上下に分別する切断装置を備えると共に、該切断装置の後位へ上下二段から成る有効単板の通路と開閉自在な屑の排出路とを、下段の有効単板の通路が屑の排出路の後位に位置すべく設け、ベニヤレースから送出される単板を前記切断装置によって順次と切断処理するに際し、定尺切断すべき単板が到来するまでは、屑の排出路を常に開放して、単板の不要部分を屑として切除する屑切除処理を行い、また定尺切断すべき単板が到来した際は、屑の排出路を閉塞して、必ず一度は定尺切断処理を行い、更にその後に於ても、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断処理を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に屑の排出路を開放して、不要部分を屑として切除する屑切除処理を行うことを特徴とする単板の処理方法(請求項4)を提案する。 【0010】次に、それの処理装置として、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した際には、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、必ず一度は定尺切断動作を行い、更にその後に於ても、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断動作を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置(請求項5)を提案する。 【0011】次に、好ましい処理装置として、刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラーと、刃先を単板の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラーの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃と、該切断刃を交互に片道回動させる回動機構とを有する切断機構と、該切断機構の前位に於て単板の不要部分を検知する単板検知器を単板の進行方向と直交方向に適数個配設して成る単板検知機構と、前記切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを適宜位置に於て直接的又は間接的に計測する定尺計測機構とを具備して成り、ベニヤレースから送出される単板をベニヤレースの後位に於て連続的に切断して上下に分別する切断装置の後位に、上下二段から成る有効単板の搬送機構を、下段の搬送機構と切断装置の間に屑の排出路が形成されるべく備えると共に、下段の搬送機構の始端部付近に、前記屑の排出路を開閉する開閉部材と、該開閉部材を開閉作動させる作動機構とを備え、更に切断装置に到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、前記単板検知機構からの検知信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行い、また到来する単板の幅が定尺切断を要する幅に達した際は、前記定尺計測機構からの計測信号に基づき、作動機構を介して前記開閉部材を閉作動させ、屑の排出路を閉塞すると共に、必ず一度は定尺切断動作を行い、更にその後に於ても、前記単板検知機構からの検知信号と前記定尺計測機構からの計測信号とに基づき、後続する単板に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路へ流入する単板に不要部分が存在する場合については、屑の排出路を閉塞したまま、定尺毎の切断動作を行い、上段の有効単板の通路へ流入する単板の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に作動機構を介して前記開閉部材を開作動させ、屑の排出路を開放すると共に、単板の不要部分を屑として切除する屑切除動作を行うように、前記切断装置を作動させる制御機構を備えたことを特徴とする単板の処理装置(請求項6)を提案する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に例示した実施の一例と共に更に詳述するが、ここで予め言及しておくと、単板は乾燥に伴って不均一に収縮して歪み易い性質があり、ベニヤレースから送出される単板の欠点を切除するに際して、仮に欠点の全部を不要部分として切除すると、乾燥工程後の横矧工程等に於て最終的に有効単板を矩形に整形する際に、乾燥歪みの部分だけ余分に整形屑を発生させる虞があることから、通常は単板の欠点の全部を不要部分として切除せずに、例えば有効単板の前後端に若干欠点を残すように処理したり、或は例えば比較的幅の狭い欠点・隙間等はたとえ検知しても処理せずにそのまま通過させたりするのが慣例であり、図示した例も斯様な慣例に倣って処理したものである。また定尺に満たない寸法を指す俗称としては、例えば乱尺・有寸・端尺・バラ寸など種々あるが、本発明の説明に際しては便宜的に乱尺を用いた。 【0013】図1は本発明に係る単板の処理装置と該処理装置に接続した堆積装置の概略側面説明図であり、図2は図1に例示した堆積装置の概略背面説明図である。 【0014】図中、2は、移送コンベアであって、図示は省略したが、後述する切断機構4の駆動源と同一の駆動源により直接的に(又は下側の搬送ローラー4bを介して間接的に)回動せしめられるか、或は減速機付き電動機・サーボモーター等の適宜の専用の駆動源(図示省略)の駆動を得て、ベニヤレースと同期する速度で図示矢印方向に回動せしめられ、ベニヤレース(図示省略)から送出される単板1を、後述する切断装置Hへ移送する。 【0015】3は、切断装置Hの一部を構成する単板検知機構であって、移送コンベア2の終端部上に位置するコロ3aを有し単板1の厚さに応じて揺動する揺動アーム3bと、該揺動アーム3bの揺動に伴ってON・OFF動作する接点3dを有するリミットスイッチ・光電式スイッチ等の単板検知器3cとを単板1の進行方向と直交方向に複数個配設して成り、後述する切断機構4の前位に於て単板1の不要部分を検知し、後述する制御機構13へ検知信号を発信する。 【0016】詳述すると、各単板検知器3cの接点3dは、常態に於てONで並列に接続されており、到来した単板1の厚さに対応する揺動アーム3bの揺動に伴って全部の接点3dがOFFになった時に、単板1の不要部分が通過して有効部分に至ったことを検知し、他方、いずれか一個の接点3dがONになった時に、単板1の有効部分が通過して不要部分に至ったことを検知し、後述する制御機構13へ検知信号を発信する。 【0017】4は、切断装置Hの主要部を構成する切断機構であって、減速機付き電動機・サーボモーター等の適宜の駆動源(図示省略)によりベニヤレースと同期する速度で図示矢印方向に回動せしめられる上下一対の搬送ローラー4a・4bと、刃先を単板1の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラー4a・4bの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃5と、支点軸5aを介して切断刃5を交互に片道回動させる流体シリンダー・カム等の回動機構11とを有して成り、後述する制御機構13の制御を得て所要時に切断刃5が交互に片道回動し、単板1の不要部分を屑Sとして連続的に切除する屑切除動作と、定尺毎に単板1を連続的に切断して上下に分別する動作とを行う。 【0018】尚、図示は省略したが、前記上下一対の搬送ローラーの外周面へ斜め溝を多数条分散状に形成すれば、単板搬送力が増強されて単板の切断が安定化するので効果的であり、更には上下一対の搬送ローラーの外周面の相対する位置に、円周方向に連なる溝を多数条分散状に形成すれば、該溝の部分に於ける切断刃の刃先の摩耗が著しく軽減されて、切断刃の寿命が延びると共に、単板に対する切断刃の刃先の食い込み性が長期的に維持されて、単板の切断がより安定化するので一層効果的である。 【0019】6・7は、上下二段の有効単板の搬送路a・bを構成する搬送機構として用いた搬送コンベアであって、上段の搬送コンベア6は切断装置Hの直後に、また下段の搬送コンベア7は、切断装置Hとの間に屑の排出路cが形成されるべく適宜の空間を隔てて夫々備えられており、而も上段の搬送コンベア6の前半部6aと下段の搬送コンベア7は、減速機付き電動機・サーボモーター等の適宜の駆動源(図示省略)によりベニヤレースと同期する速度で、また上段の搬送コンベア6の後半部6bは、変速機付き電動機・サーボモーター等の可変速型の駆動源(図示省略)によりベニヤレースと同期する速度と、定尺切断された単板を下段の搬送コンベア7によって搬送される別の定尺単板の上に重ねるのに適した速度との二段階の速度で、夫々図示矢印方向に回動すべく制御器(図示省略)によって制御され、切断装置Hから送出される単板を後述する堆積装置14へ搬送する。 【0020】詳述すると、上段の搬送コンベア6の後半部6bは、切断装置Hが屑切除動作を行う際には、常にベニヤレースと同期する速度で回動し、処理された単板をそのまま下段の搬送コンベア7へ移乗させるように、他方、切断装置Hが定尺毎の切断動作を行う際には、定尺切断された単板が前半部6aから移乗されるまではベニヤレースと同期する速度で、また該単板が前半部6aから移乗された後は、該単板を下段の搬送コンベア7によって搬送される別の定尺切断された単板の上に重ねるのに適した速度で夫々回動し、点線で示す如く、定尺切断された単板同志を下段の搬送コンベア7上に於て順次重ね合わせるように制御される。 【0021】8は、開閉部材として用いたダンパーであって、下段の搬送コンベア7の始端部付近に支軸8aを中心として揺動可能に備えられており、流体シリンダー・カム等の作動機構12の作動を得て、実線で示す位置と点線で示す位置との間を交互に揺動し、所要時に屑の排出路cを開閉する。 【0022】9は、切断装置Hの一部を構成する定尺計測機構であって、有効単板の搬送路a・bの途上の適宜位置に、より詳細には、切断機構4の切断刃5の刃先から所要距離隔てた位置に、リミットスイッチ・光電式スイッチ等の定尺計測器9a・9bを有して成り、切断刃5の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至るのを直接的に計測し、後述する制御機構13へ計測信号を発信する。 【0023】13は、制御機構であって、切断装置Hに到来する単板1の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、前記単板検知機構3からの検知信号に基づき、作動機構12を介してダンパー8を開作動させ、屑の排出路cを開放すると共に、単板1の不要部分を屑Sとして切除する屑切除動作を行い、また到来する単板1の幅が定尺切断を要する幅に達した後は、後続する単板1に不要部分が存在するか否かに拘わらず、前記定尺計測機構9からの計測信号に基づき、作動機構12を介してダンパー8を閉作動させ、屑の排出路cを閉塞すると共に、定尺毎の切断動作のみを行うように、前記切断装置Hを作動させる。 【0024】制御機構13の制御態様を切断装置Hの作動態様に沿って一層具体的に詳述すると、切断装置Hの始動時には、回動機構11を介して切断刃5を点線で示す位置に待機させると共に、作動機構12を介してダンパー8を実線で示す位置に待機させるよう制御する。やがてベニヤレースからの単板1の到来に伴って、全ての単板検知器3cの接点3dがOFFになり、単板検知機構3から単板1の前端側の不要部分の検知信号が発信されると、該不要部分が切断刃5の刃先の位置を通過する時期に対応させて、回動機構11を介して切断刃5を実線で示す位置へ片道回動させるよう制御する。該切断刃5の切断動作によって、単板前端側の不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出されると共に、単板1が上段の搬送路aへ搬入される。次に該単板1の先端が定尺計測器9aの位置に到達する前に、いずれか一個の単板検知器3cの接点3dがONになり、単板検知機構3から単板1の後端側の不要部分の検知信号が発信されると、該不要部分が切断刃5の刃先の位置に到達する時期に対応させて、回動機構11を介して切断刃5を点線で示す位置へ片道回動させるよう制御する。該切断刃5の切断動作によって、単板後端側の不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出されると共に、単板1はそのまま上段の搬送コンベア6と下段の搬送コンベア7とを介して後述する堆積装置14へ搬送され堆積される。 【0025】但し、単板検知機構3から単板1の前端側の不要部分の検知信号が発信された場合であっても、次に後端側の不要部分の検知信号が発信されるまでの期間が所望最少期間に満たない場合は、単板の幅が所望の幅(最少幅)に満たないことを表わしており、斯様な幅狭の単板は、仮に収得したとしても実用性に欠け、また後の乾燥工程等に於て引っ掛かる、詰まる等のトラブルの誘因となる虞もあるので、前述の如き切断刃の切断動作を休止させ、全て屑として屑の排出路cへ排出するのが実用的であるから、前段で述べた制御に於て、前端側の不要部分の検知信号が発信されてから後端側の不要部分の検知信号が発信されるまでの期間が所望最少期間に満たない場合は、例外的に切断刃の切断動作を休止させる制御を併用するのが好ましく、本例に於ても斯様な制御を併用する。 【0026】一方、前述の如く単板前端側の不要部分を屑Sとして切除した後であって、而も単板検知機構3から単板1の後端側の不要部分の検知信号が発信される前に、単板1の先端が定尺計測器9aの位置に到達し、定尺計測機構9から計測信号が発信された場合には、作動機構12を介してダンパー8を閉作動させ、屑の排出路cを閉塞すると共に、回動機構11を介して切断刃5を実線で示す位置へ片道回動させるよう制御する。該切断刃5の定尺切断動作によって、先行する単板1は定尺位置に於て切断され、引き続き上段の搬送コンベア6によって搬送されると共に、後続する単板1は下段の搬送路bへ搬入される。そして、斯様に一度切断刃5を定尺切断動作させるよう制御した以降は、たとえその後に単板検知機構3から不要部分の検知信号が発信されたとしても、該検知信号に基づく切断刃5の切断動作は行わず、またダンパー8による屑の排出路cの閉塞は、切断装置Hを再び始動状態に復帰させるまで継続するよう制御する。 【0027】やがて下段の搬送路bへ搬入された単板1の先端が定尺計測器9bの位置に到達し、定尺計測機構9から計測信号が発信された場合には、回動機構11を介して切断刃5を点線で示す位置へ片道回動させるよう制御する。該切断刃5の定尺切断動作によって、単板1は定尺位置に於て切断され、引き続き下段の搬送コンベア7によって搬送されると共に、後続する単板1は上段の搬送路aへ搬入される。以下、単板1の到来が途絶えるまで、定尺計測機構9からの計測信号に基づいて同じ定尺切断動作を繰り返すよう制御する。 【0028】因に、単板の到来が途絶えると、例えば一定期間以上経過しても、単板検知機構が単板の存在を全く検知しなかったり、或は例えば切断刃が一定期間内に一度も動作しない等の正常な稼動状態とは異なる現象が発生する。そこで、斯様な現象等に基づいて、単板1の到来が途絶えたことを検出(判断)し、次に別の単板1が到来するのに備えて、切断装置Hを再び始動状態に復帰させるベく、切断刃5を点線で示す位置に、ダンパー8を実線で示す位置に夫々待機させるよう、回動機構11と作動機構12を作動させる制御も併せて行う。 【0029】14は、半手動式の堆積装置であって、単板1を片側の端部のみに於て上下から挟持すべく、上下方向に殆ど間隔を隔てることなく上下に対設され(好ましくは図2に示す如く、上側を下側よりも単板の端部寄りに位置させて)、減速機付き電動機・サーボモーター等の適宜の駆動源(図示省略)により下段の搬送コンベア7と同期する速度で図示矢印方向に回動せしめられる上下一対の挟持コンベア14a・14bと、自動(又は手動)によって単板堆積面の高さをほぼ一定に維持し得る昇降自在な堆積台14cとを有して成り、下段の搬送コンベア7から移乗される単板1を片持状態にて挟持搬送すると共に、作業者が適時挟持コンベア14a・14bから単板1を抜き出して落下させる都度、単板1をほぼ一定の高さて受け止め、堆積山10として堆積する。 【0030】本発明に係る好ましい単板の処理装置は、例えば前記の如く構成するものであり、該構成によって奏される作用を、ベニヤレースから送出される単板の平面展開説明図を参考にして以下順次説明する。 【0031】図3は、標準的な原木を旋削した場合にベニヤレースから送出される単板の平面展開説明図であり、切断装置Hの切断刃5が点線で示す位置に、ダンパー8が実線で示す位置に夫々待機する状態(始動時)に於て、最初に図3の上部右側に例示する如き略三角状の単板1が到来しても、単板検知機構3によって検知されず、また更に所望の幅に満たない単板1が到来しても、制御機構13が切断刃5の切断動作を例外的に休止させるよう制御するので、それらの単板1はいずれも屑Sとして屑の排出路cへ排出される。 【0032】次いで、図3の上部左側から下部右側にかけて例示する如き所望の幅を越える幅を有する単板1が到来すると、単板検知機構3からの前端側の不要部分と後端側の不要部分との検知信号に基づいて、制御機構13が都度切断刃5を交互に片道回動させるよう制御するので、各単板1の前後端の不要部分が切断線Kの位置に於て屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出されると共に、単板1(乱尺単板)は上部の搬送コンベア6と下段の搬送コンベア7とを介して堆積装置14へ搬送され堆積される。 【0033】次いで、図3の下部中央から下部左側にかけて例示する如き連続状の単板1が到来すると、単板検知機構3からの前端側の不要部分の検知信号に基づいて、制御機構13が切断刃5を実線で示す位置に片道回動させるよう制御するので、切断線Kの位置に於て前端側の不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出されると共に、単板1は上段の搬送路aへ搬入される。そして、図示する如く単板1の先端から定尺に満たない幅だけ隔てた位置に不要部分、本例に於ては切除するに足る幅を有する欠けZが存在し、該欠けZの前端が単板検知機構3の位置に到達すると、少なくともいずれか一個の単板検知器3cの接点3dがONになって、単板検知機構3から後端側の不要部分の検知信号が発信され、制御機構13が切断刃5を点線で示す位置に片道回動させるよう制御するので、切断線Kの位置に於て単板1が切断され、該単板1(乱尺単板)は上段の搬送コンベア6と下段の搬送コンベア7とを介して堆積装置14へ搬送され堆積される。一方、前記欠けZを有する部分は屑の排出路cへ搬入されるが、やがて前記欠けZの後端が単板検知機構3の位置に到達すると、全ての単板検知器3cの接点3dがOFFになって、単板検知機構3から前端側の不要部分の検知信号が発信され、制御機構13が切断刃5を実線で示す位置に片道回動させるよう制御するので、前記欠けZを含む不要部分が切断線Kの位置に於て切断され、屑Sとして屑の排出路cへ排出される。 【0034】次いで、切除を要しない欠けZ1しか存在しない単板1が到来して(或は欠けや節穴等の欠点が存在しない単板が到来して)、単板検知機構3から後端側の不要部分の検知信号が発信される前に、単板1の先端が定尺計測器9aの位置に到達し、定尺計測機構9から計測信号が発信された場合には、制御機構13が作動機構12を介してダンパー8を閉作動させ、屑の排出路cを閉塞すると共に、回動機構11を介して切断刃5を実線で示す位置へ片道回動させるよう制御するので、先行する単板1は定尺位置に於て切断され、引き続き上段の搬送コンベア6によって搬送されると共に、後続する単板1は下段の搬送路bへ搬入される。そしてそれ以降は、制御機構13が単板検知機構3から不要部分の検知信号に基づく切断刃5の切断動作は行わず、定尺計測機構9からの計測信号に基づいて定尺切断動作のみを繰り返すよう制御するので、単板1は順次定尺毎に切断され、上段の搬送路aと下段の搬送路bへ交互に搬入されると共に、下段の搬送コンベア7上に於て二枚毎に重ね合わされて堆積装置14へ搬送され堆積される。 【0035】一方、最近ではあまり見掛けなくなったが、極く太い原木を旋削した場合に、図4の上部中央から下部右端にかけて例示する如き定尺に満たない幅を有する不連続状の単板1に続いて、図4の下部中央右側に例示する如き定尺を越える幅を有する不連続状の単板1が送出されるが、斯様な単板1が到来した場合には、単板検知機構3からの前端側の不要部分の検知信号に基づいて、前端側の不要部分が屑Sとして切除された後であって、後端側の不要部分の検知信号が発信される前に、単板1の先端が定尺計測器9aの位置に到達し、定尺計測機構9から計測信号が発信されるので、該単板1は定尺位置に於て切断され、而も前記制御態様によると、それ以降は定尺毎の切断動作の制御を行うのみであるから、図4の下部中央から下部左側にかけて例示する如き前記不連続状の単板1とそれに続く連続状の単板1との境界Eの前後端の不要部分や、連続状の単板1に存在する切除するに足る幅を有する欠けZを含む不要部分は、結果的に切除せずに、収得する単板(定尺単板)に残存させる処理を行うことになる。 【0036】また更に、一旦不要部分が存在しない単板が到来した以降に於ても、例えば原木の芯部に割れが内在していることなどに起因して、図5の上部に例示する如き顕著な割れWを有する単板1が到来したり、或は例えば旋削途上に於て原木の一部が欠落するなどに起因して、図5の下部に例示する如き新規に生成した切除するに足る幅を有する欠けZを有する単板1が到来することがあるが、前記制御態様によれば、斯様な単板1が到来した場合に於ても、前記顕著な割れWの前後端の不要部分や、切除するに足る幅を有する欠けZを含む不要部分は、結果的に切除せずに、収得する単板(定尺単板)に残存させる処理を行うことになる。 【0037】しかしながら、たとえ斯様に従前なら切除の対象となる不要部分(欠点)を、幾分残存させる処理方法を実施しても、収得する単板の全量に比較すれば、不要部分が残存する割合は、以降の工程に於て格別支障となるほど多くはないので、実用的に特に問題はなく、斯様な処理方法によれば、概して比較的簡単な構成を以って、ベニヤレースから送出される単板を円滑に処理することができる。 【0038】もっとも、不要部分は、できるならば収得する単板に残存させない方が好ましく、前記処理方法の構成を若干変更して成る別の処理方法を実施することによって、より多くの不要部分を切除することが可能であり、図1・図2に例示した処理装置も、制御機構の構成を若干変更することによって、より多くの不要部分を切除する別の処理方法に用いることができる。 【0039】具体的には、図1・図2に例示した処理装置の制御機構13の構成を、切断装置に到来する単板1の幅が定尺切断を要する幅に達するまでは、単板検知機構3からの検知信号に基づき、作動機構12を介してダンパー8を開作動させ、屑の排出路cを開放すると共に、単板1の不要部分を屑Sとして切除する屑切除動作を行い、また到来する単板1の幅が定尺切断を要する幅に達した際には、定尺計測機構9からの計測信号に基づき、作動機構12を介してダンパー8を閉作動させ、屑の排出路cを閉塞すると共に、必ず一度は定尺切断動作を行い、更にその後に於ても、単板検知機構3からの検知信号と定尺計測機構9からの計測信号とに基づき、後続する単板1に不要部分が存在しない場合と、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1の最先端部に不要部分が存在する場合と、下段の有効単板の通路bへ流入する単板1に不要部分が存在する場合については、屑の排出路cを閉塞したまま、定尺毎の切断動作を行い、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限っては、暫定的に作動機構12を介してダンパー8を開作動させ、屑の排出路cを開放すると共に、単板1の不要部分を屑Sとして切除する屑切除動作を行うように制御する構成に変更するのである。 【0040】前記の如く変更した構成によって奏される作用を、先例と同様に単板の平面展開説明図を参考にして以下順次説明すると、仮に処理の対象となる単板が、図3の例の如き形態である場合には、単板1について単板検知機構3からの検知信号と定尺計測機構9からの計測信号が発信される順序や、制御機構13の制御態様が先例と同じであるから、奏される作用も、先例の作用と全く同じであって、斯様な形態の単板を対象とする限りに於ては、構成の相違によって作用に差異が生じることはない。それに対して、図6の例は、図4の例の形態と全く同じ形態の単板1を処理の対象とする例であるが、構成の相違によって後述の如く作用の一部に差異が生じる。 【0041】即ち、図6の上部右側に例示する如き所望の幅に満たない単板1を、全て屑Sとして屑の排出路cへ排出するよう処理してから、図6の下部中央右側に例示する如き定尺を越える幅を有する不連続状の単板1を、定尺位置に於て定尺切断するよう処理するまでについては、単板1について単板検知機構3からの検知信号と定尺計測機構9からの計測信号が発信される順序や、制御機構13の制御態様が先例と同じであるから、奏される作用は、先例の作用と全く同じであり、更に前記不連続状の単板1とそれに続く連続状の単板1との境界Eを含む単板1を処理する際も、制御機構13は、やはり定尺位置での切断動作の制御を行う(念の為に言及すると、前記境界Eの前後端の不要部分を、単板検知機構3が検知して検知信号を発信しても、境界Eを含む単板1は、下段の有効単板の通路bへ流入するので、制御機構13は境界Eの前後端の不要部分を屑Sとして切除する屑切除動作の制御を行わない)。しかし、図6の下段左側に例示する如く、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分、本例に於ては切除するに足る幅を有する欠けZが存在する場合には、該欠けZの前後端の通過を単板検知機構3が検知して検知信号を発信するのに基づいて、制御機構13が暫定的にダンパー8を開作動させると共に、切断刃5による屑切除動作の制御を行うので、前記欠けZを含む不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出される。 【0042】また、例えば図7の上部中央に例示する如く、下段の有効単板の通路bへ流入する単板1に顕著な割れWが存在しても、制御機構13は、前記顕著な割れWの前後端の不要部分を切除する屑切除動作の制御を行わないが、図7の下部中央に例示する如く、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1に顕著な割れWが存在する場合には、該顕著な割れWの前後端の通過を単板検知機構3が検知して検知信号を発信するのに基づいて、制御機構13が暫定的にダンパー8を開作動させると共に、切断刃5による屑切除動作の制御を行うので、前記顕著な割れWの前後端の不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出される。 【0043】また更に、例えば図8の上部中央右側に例示する如く、下段の有効単板の通路bへ流入する単板1に切除するに足る幅を有する欠けZが存在しても、制御機構13は、前記欠けZを含む不要部分を切除する屑切除動作の制御を行わないが、例えば図8の上部中央左側から下部中央にかけて例示する如く、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1に切除するに足る幅を有する欠けZが存在する場合には、該欠けZの前後端の通過を単板検知機構3が検知して検知信号を発信するのに基づいて、制御機構13が暫定的にダンパー8を開作動させると共に、切断刃5による屑切除動作の制御を行うので、前記欠けZを含む不要部分が屑Sとして切除され、屑の排出路cへ排出される。 【0044】尚、図9の上部中央右側に例示する如く、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1に不要部分(本例に於ては切除するに足る幅を有する欠けZの一部)が存在する場合であっても、該不要部分が単板1の最先端部に存在する場合については、該不要部分を切除して屑の排出路cへ排出するには手後れであるから、制御機構13は、不要部分を切除する屑切除動作の制御は行わず、あくまで、図9の上部中央左側に例示する如く(或は前記図8の上部中央左側から下部中央にかけて例示する如く)、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分が存在する場合に限ってのみ、暫定的にダンパー8を開作動させると共に、切断刃5による屑切除動作の制御を行うよう構成する。 【0045】但し、図9の下部中央に例示する如く、上段の有効単板の通路aへ流入する単板1の最先端部以外の部位に切除すべき不要部分(本例に於ては切除するに足る幅を有する欠けZ)が存在する場合であっても、単板1の先端から切除すべき不要部分(欠けZ)までの距離Xが比較的短い場合には、不要部分を切除する屑切除動作の制御を行うと、比較的幅の狭い単板(乱尺単板)が収得されることになり、該比較的幅の狭い単板は、後の乾燥工程等に於て引っ掛かる、詰まる等のトラブルの誘因となる虞があるので、定尺計測機構9から計測信号が発信されてから単板検知機構3から不要部分の前端側の検知信号が発信されるまでの期間が所望最少期間に満たない場合についても、例外的に切断刃の切断動作を休止させる制御を併用するのが好ましく、斯様な制御を併用した場合には、図示する如く、比較的幅の狭い単板に相当する部分と不要部分(欠けZ)とが後続する単板(本例に於ては乱尺単板)に繋がったまま上段の有効単板の通路へ流入することになるが、実用的に全く問題はない。 【0046】前述の如き異なる構成の制御機構を備えた処理装置によれば、本発明に係る別の単板の処理方法を実施することが可能であるが、本発明に係る単板の処理方法の実施に用いる処理装置としては、これまでに説明した構成の処理装置に限るものではなく、制御機構以外の構成について、種々の変更例・設計例等が挙げられるので、以下それら変更例・設計例等について順次説明する。 【0047】先ず、切断装置を構成する単板検知機構としては、検知精度からして、図1・図2の例の如く、単板の厚さに対応して作動する単板検知器を備えて成る単板検知機構が好ましいが、必ずしも斯様な構成に限るものではなく、図示は省略したが、図1・図2の例の揺動アーム及び単板検知器に代えて、図1・図2の例の定尺計測器と同様に単に単板の有無に対応して作動するリミットスイッチ・光電式スイッチ等の単板検知器を備えて成る単板検知機構であっても、或はイメージセンサーの如く単板の投影形状を判別する単一の単板検知器を備えて成る単板検知機構であっても、要は単板の不要部分を検知できる機構であれば足りる。 【0048】次に、図10の例は、図1・図2の例の定尺計測器9a・9bに代えて、移送コンベア2の回動に従動して回転するロータリーエンコーダー15を備えて定尺計測機構を構成し、単板検知機構3からの前端側の検知信号と前記ロータリーエンコーダー15の計測信号とに基づいて、単板検知機構3の位置を通過する単板1の幅を予め計測することにより、切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを間接的に計測できるよう構成した例であり、定尺計測機構としては、その他にも図示は省略したが、例えばイメージセンサーの如く単板の投影形状を判別する定尺計測器を、切断機構の前位又は上下二段の有効単板の搬送路の夫々に臨む位置に備えて成る定尺計測機構であっても、要は切断刃の刃先位置を通過した単板の先端が定尺可能位置に至ることを直接的又は間接的に計測できる機構であれば足りる。 【0049】また、図10の例は、図1・図2の例の半可変速式の上段の搬送コンベア6に代えて、上下二段の有効単板の搬送路a・bの合流点に至るまでの、上段の有効単板の搬送路aの搬送工程長が、下段の有効単板の搬送路bの搬送工程長に比べて単板の定尺幅の略奇数倍だけ長くなるよう、搬送工程長を可変可能に構成して成る上段の搬送コンベア16を備えて上段の有効単板の搬送路aを構成し、定尺切断された単板同志を下段の有効単板の搬送路bを構成する下段の搬送コンベア17上に於て順次重ね合わせるようにした例である。 【0050】詳述すると、上段の搬送コンベア16は、図示する如く相互に係合する前後一対の折返し搬送コンベア16a・16bによって構成されており、該折返し搬送コンベア16a・16bの係合状態を、実線で示す状態から点線で示す状態に変化させることによって、上下二段の有効単板の搬送路a・bの合流点に至るまでの、上段の有効単板の搬送路aの搬送工程長が、下段の有効単板の搬送路bの搬送工程長に比べて単板の定尺幅の略奇数倍だけ長くなるように、その搬送工程長を変えることが可能であり、たとえ単板の定尺幅が変わっても、定尺切断された単板同志を下段の搬送コンベア17上に於て順次重ね合わせることができる。 【0051】因に、図1・図2の例に於ては、装置を構成する各部材の機能を区別して説明する便宜上、どの部材も分離状に備えるよう図示したが、図10の例の如く、切断刃5の支点軸5a内に上段の搬送コンベア16を張架すると共に、ダンパー8の支軸8a内に下段の搬送コンベア17を張架するよう構成すれば、単板の搬送が一層安定するので好ましく、図1・図2の例も同様に変更可能である。また、図10の例の如く、必要に応じて堆積台14cを二基備えて堆積装置14を構成すれば、乱尺単板の堆積山10aと定尺単板の堆積山10bとに区分して堆積することが可能であり、図1・図2の例も同様に変更して差し支えない。 【0052】次に、屑の排出路を開閉する開閉部材としては、応動の迅速性・開閉の適確性等からして、図1・図2の例の如き揺動式のダンパー(中空翼状が好ましいが、複数枚の板状でも足りる)が好適であるが、必ずしも揺動式のダンパーに限るものではなく、例えば図11の例の如く、板状或は櫛状の往復式のダンパー18を下段の搬送コンベア7cの始端部付近に備え、制御機構13の制御により、流体シリンダー・カム等の作動機構19を介して、前記往復式のダンパー18を適時前後に往復動させるよう構成しても、切除した屑Sを屑の排出路cへ排出することが可能であり、要は屑の排出路を開閉できる部材であれば足りる。 【0053】因に、図11の例は、上段の有効単板の搬送路aを構成する上段の搬送コンベア6cには、堆積台14cを二基備えた堆積装置14を、下段の有効単板の搬送路bを構成する下段の搬送コンベア7cには、堆積台14cを一基備えた堆積装置14を夫々接続し、乱尺単板の堆積山10aと定尺単板の堆積山10bとに区分して堆積するようにした例であるが、本発明に係る単板の処理装置に接続する堆積装置としては、必ずしも先記半手動式の堆積装置に限るものではなく、図示は省略したが、従来公知の種々の自動式の堆積装置を用いることが可能であり、幅が不揃いな乱尺単板についても、自動的に落下させる際の落下位置の基準を、例えば前端側と後端側とに交互に切替えるなどすれば、著しく堆積姿勢を悪化させることなく、概ね立方体状の堆積山に堆積することが可能である。 【0054】次に、切断装置の主要部を構成する切断機構としては、高速処理の適応性・構造の簡素性等からして、先記各例に図示する如き刃受体を兼ねる上下一対の搬送ローラー4a・4bと、刃先を単板1の進行方向と逆方向に向け、且つ刃先が搬送ローラー4a・4bの各々の出口側周面に接する区間内を交互に片道回動可能に備えられた切断刃5と、該切断刃5を交互に片道回動させる回動機構11とを有する切断機構4が好適であるが、必ずしも該構成の切断機構に限るものではなく、斯様な切断機構とは構成が異なる従来公知の種々の連続切断式の切断機構を用いることが可能であり、要は単板を連続的に切断して上下に分別する機能を有する切断機構であれば足りる。 【0055】因に、先記各例とは構成が異なる切断機構の実例を挙げると、図12の例は、外周に多数の突刺体21aを有する丸鋸状の刺着部材21を回転軸22の軸芯方向に適宜の間隔を隔てて複数枚備えて成り、減速機付き電動機・サーボモーター等の適宜の駆動源(図示省略)によりベニヤレースと同期する速度で図示矢印方向に回動せしめられる刺着搬送体20と、単板1の進行方向と逆方向に向けた刃先が刺着搬送体20に対しては近接状に、また該刺着搬送体20の下方に対設した移送コンベア2の終端部に対しては少なくとも単板1が通過可能な間隔を隔てて位置するように、刃物ホルダー23と刃物押え24とによって保持される切断刃25と、基端側が支点軸26aによって枢支され、先端側が点線位置(待機位置)と実線位置との区間を揺動し得るよう刺着部材21の間隔内に延在する複数枚の板状の上部単板案内部材26と、基端側が支点軸27aによって枢支され、先端側が点線位置(待機位置)と実線位置との区間を揺動し得るよう移送コンベア2の間隔内に延在する複数枚の板状の下部単板案内部材27と、制御機構(図示省略)の制御に基づいて、適時上部単板案内部材26及び下部単板案内部材27を交互に片道回動させる流体シリンダー・カム等の作動機構28と、切断刃25の上方に位置して、突刺体21aからの単板1の離脱を援助する櫛状のはがし部材29と、単板検知機構3のコロ3aの下方に対設した遊転自在な支持ローラー30とを有する切断機構を表示したものである。 【0056】前記構成で成る切断機構によっても、単板検知機構3からの単板1の前後端の不要部分の検知信号、或は定尺計測機構(図示省略)からの計測信号に基づき、作動機構28が都度上部単板案内部材26及び下部単板案内部材27を点線位置と実線位置との区間を交互に片道回動させることによって、単板1の不要部分を屑Sとして切除して屑の排出路cへ排出したり、或は単板1を定尺毎に切断することができるので、本発明に係る単板の処理装置に於ける切断装置の主要部の構成に適用可能であり、その他、図示は省略したが、例えば所定位置に固定した固定刃の前位の斜め上方と斜め下方とに個別に可動刃を備えて、単板の前端側の不要部分は斜め下方の可動刃により、また単板の後端側の不要部分は斜め上方の可動刃により別々に切断するよう構成した切断機構なども適用可能である。 【0057】因に、前記図12の例は、切断刃として、刃物ホルダーと刃物押えとによって固定的に保持される所謂替刃式の切断刃を用いた例であり、公知の再研磨式の切断刃を用いる場合に比べて、概して維持管理費が低減できるので有益であり、先記図1・図2の例、図10の例、図11の例等に於ける揺動式の切断刃5も、公知の再研磨式の切断刃を用いる場合の他に、必要に応じて、図13に例示する如く、支点軸31を中心として揺動可能に備えられた刃物ホルダー33と刃物押え34とによって保持される替刃式の切断刃35に代えるよう設計変更することが可能である。 【0058】また、前記図12の例に図示した刃物ホルダー23の下辺に設けた突起部23aは、屑の排出路を開放するよう開作動した場合のダンパー8の先端を、屑の排出路から隠蔽して、ダンパー8の先端に屑Sが引っ掛かるトラブルを予防するので有効であり、図13の例の刃物ホルダー33にも同様の突起部32を設けて、前記トラブルの予防を図るのが好ましく、更に詳細な図示は省略したが、図1・図2の例、図10の例、図11の例に於て、再研磨式の切断刃を用いた場合についても、該再研磨式の切断刃を支持する刃物支持部材に同様の突起部を設けるのが好ましい。 【0059】尚、前記各例に於ける突起部は、開作動した場合のダンパーの先端を、屑の排出路から隠蔽できれば足りるので、必ずしも連続状である必要はなく、ダンパーの形状に応じては、適数枚の板状としても差し支えない。 【0060】次に、上下二段の有効単板の搬送路を構成する搬送機構としては、先記各例の如く単板を下方から支持して搬送する方式の搬送コンベアが簡便であるが、必ずしも該方式の搬送コンベアに限るものではなく、例えば単板を上方から刺着して搬送する刺着コンベア,或は例えば単板を上方から吸着して搬送する吸着コンベア等々、従来公知の種々の搬送機構を用いることが可能であり、要は切断装置から搬入される単板を、後位の堆積装置等(単板は必ずしも堆積処理のみに限定するものではなく、必要に応じて、例えばそのまま乾燥工程で処理すべく、乾燥装置・乾燥装置への搬入装置等へ搬送しても差し支えない)へ搬送できる搬送機構であれば足りる。 【0061】 【発明の効果】以上明らかな如く、本発明に係る単板の処理方法によれば、単一の切断機構を有する切断装置を備えて単板を連続的に切断処理することができるので、概して装置全体の設備費を低額化することができると共に、定尺切断処理を必要以上に行わないので、後の横矧工程等に於て、無用な整形屑を余分に発生させる虞がなく、結果的に単板の歩留りを低下させないで済み、更に稼働状態に比例して消耗が増大する消耗部材を有する切断機構を用いる場合であっても、単一の切断機構を稼働状態にしておくだけで足りるから、概して消耗部材の更新に要する維持管理費も少額化することができるなど種々の利点がある。また本発明に係る単板の処理方法の実施には、これまでに説明したような種々の構成で成る処理装置を用いることが可能であるが、特に図1・図2の例、図10の例、図11の例の如き切断機構(部分的には、図13の例を含む)を具備する切断装置を備えた処理装置は、高速処理の適応性・構造の簡素性等が優れるので好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000155182 【氏名又は名称】株式会社名南製作所
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−292606(P2002−292606A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−99106(P2001−99106) |
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