トップ :: B 処理操作 運輸 :: B27 木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステ−プル打ち機一般




【発明の名称】 たがのズレない木桶
【発明者】 【氏名】宮下 武雄

【要約】 【課題】木桶等において、たが(金輪,締め輪)がズレることなく使用できる製品を提供すること。

【解決手段】木桶は、たが締め側板組み2と底板3から成る。たが締め側板組み2は多数枚の短冊状の側板1の側端面を突き合せて輪状に寄せ木組みした後、たが締め側板組み2にアールの溝8を機械加工等で入れ、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9を、たが締め側板組みのアール面の溝8に密着させ固定し、底板3を底板嵌め込み溝6に嵌め込む。従って、たが締め側板組みのアール面の溝8と、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9の密着面積も大きくなる。又、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9が膨張のとき、たが締め側板組みのアール溝のかど10にあたるので更にズレにくくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】たが締め側板組み、底板嵌め込み木桶において、たが(金輪,締め輪)がズレないように加工した木桶。
【請求項2】請求項1に記載の木桶において、たが締め側板組み面より、たが(金輪,締め輪)が外に出ない、凸にならない事を特徴とする木桶。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、寿司桶、岡持桶、片手桶、湯桶、湯豆腐桶、半切桶、小判型桶、たらい、おひつ等の木桶の特に、たが(金輪,締め輪)に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば一般に、従来の寿司桶ような木桶は、図1、図2(a)に示す如く、たが締め側板組み2と、底板3から成る。たが締め側板組み2は多数枚の短冊状側板1の側端面を突き合わせて輪状に寄せ木組みした後、たが(金輪,締め輪)4、5を嵌め込む。底板嵌め込み溝6に接着剤を塗布し、底板嵌め込み溝6へ底板3を嵌め込んで木桶となる。底板3も数枚の板11を寄せ木組みして円盤状に切り抜いたものである。必要に応じ木桶の表面には、油性塗料表面処理、天然樹脂塗料表面処理、合成樹脂塗料表面処理、紫外線硬化塗料表面処理等が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記の従来型桶にあっては、次のような問題点がある。
【0004】 木桶は図1、図2(a)に示す如く、たが締め側板組み2と底板3から構成されている。木材の物理的性質として、ある一定の温湿度下に放置しておくと、やがて水分の出入は平均状態に達し、含水率は一定になる。これが平均含水率である。
【0005】 又、木材の物理的性質として、乾燥と収縮がある。木材の平均含水率や、木材の密度により収縮率や膨張率が違うものの、木材は収縮及び膨張を繰り返す。
【0006】 通常、木桶等を使用し付着物を取り除き清潔にするため、洗浄及び膨張を繰り返す。
【0007】 木桶等に使用している木材が膨張すれば、たが(金輪,締め輪)も木材の膨張にともない膨張する。木材は状態により収縮するため小さくなるが、たが(金輪,締め輪)は木材程収縮しないため、図2の(b)7の隙間ができる。たが締め側板組み2と、たが(金輪,締め輪)4、5の間に隙間ができ、たが(金輪,締め輪)がズレるという問題があった。
【0008】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題は、たが(金輪,締め輪)がズレにくい木桶等を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の講じた手段は、図3のたが締め側板組み2に、アールの溝8を機械加工等で入れ、溝のアール面にたが(金輪,締め輪)のアール面9を密着させ、締め付けることを特徴とする。即ち本発明は、通常の木桶等の図2の4、5のたが(金輪,締め輪)を使用し、たが締め側板組み2に密着している面の反対の面のアール面9を図3の8のたが締め側板組みの溝のアール面に密着させる。
【0010】通常の木桶等のたが(金輪,締め輪)は図2(a)の4、5の形状である。本発明のたが(金輪,締め輪)は図3の9のたが(金輪,締め輪)で、凸部分がないことを特徴とする。
【0011】
【作用】 このように木桶等に、たが締め側板組みアール面の溝8を機械加工等で入れ、たが締め側板組みのアール面の溝8に、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9を密着させているので、木材が膨張や収縮を繰り返し、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9の収縮以上に木材が収縮したとしても、たが締め側板のアールの溝のかど10にあたり、たが(金輪,締め輪)9と、たが締め側板組みのアール面8の間に隙間ができず、たが(金輪,締め輪)ズレを起さないことである。又、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9と、たが締め側板組みの溝のアール面8とで密着面積が通常のたが(金輪,締め輪)4、5より大きくなるため木桶等製造工程においても、締め付ける力も大きくなり、たが(金輪,締め輪)ズレをより防止することができる。
【0012】 更に、たが(金輪,締め輪)のアール面を使用した、たが(金輪,締め輪)9が、たが締め側板組み2より外に出ない、凸にならない状態になっているため、衝撃等によりたが(金輪,締め輪)が変形することなく美観を損なうこともない。
【0013】
【出願人】 【識別番号】301016218
【氏名又は名称】有限会社ニセン工芸
【出願日】 平成13年3月26日(2001.3.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−283303(P2002−283303A)
【公開日】 平成14年10月3日(2002.10.3)
【出願番号】 特願2001−134652(P2001−134652)