| 【発明の名称】 |
縦はぎベニヤ単板及びその製造法 |
| 【発明者】 |
【氏名】長澤 潔
【氏名】杉浦 茂
【氏名】大川 勝
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| 【要約】 |
【課題】後工程でのホットプレスによる再度の熱圧時にスカーフ斜面の接合面が剥離しない縦はぎベニヤ単板およびその製造法を提供する。
【解決手段】ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端1a,1aのスカーフ斜面2に、ホットプレスで熱圧しても溶けないが次の糊付工程またはホットプレス工程までの待機時間内に硬化して所望の接合強度が得られる湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)3と、ホットプレスで熱圧すると溶けるが縦はぎ工程では瞬時に硬化して所望の接合強度が得られる熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)4を平行状態に塗布し熱圧接合した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端をスカーフ斜面に形成し、前記スカーフ斜面に、ホットプレスで熱圧しても溶けない湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶ける熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し熱圧接合したことを特徴とする縦はぎベニヤ単板。 【請求項2】 ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端をスカーフ斜面に切削し、前記スカーフ斜面に接着剤を塗布して熱圧接合する縦はぎベニヤ単板の製造法において、前記スカーフ斜面にホットプレスで熱圧しても溶けない湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶ける熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し、この状態で熱圧接合することを特徴とする縦はぎベニヤ単板の製造法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば繊維方向を製品の長さ方向に向けて多数枚を積層接着して成る平行合板、またはLVLまたはLVBと通称される長尺単板積層材を生産する際に必要な厚みが約1〜4ミリ、長さが約1.5〜6メートルにおよぶ長尺のベニヤ単板を、通常の約1メートル程度の方形ベニヤ単板または約1メートル×約2メートル程度の矩形ベニヤ単板から得るため、多数の方形または矩形ベニヤ単板を繊維方向に縦はぎして単板積層材用の長尺のベニヤ単板に形成するための縦はぎベニヤ単板およびその製造法に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来のこの種縦はぎベニヤ単板としては、図3に示すようにベニヤ単板10の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端10aを斜状に切削して形成したスカーフ斜面11,11に、従来周知の熱可塑性ホットメルト12(EVA型ホットメルトと称す)を塗布し、これを溶融・使用温度が例えば160〜200℃という高温のホットプレス(図示せず)で熱圧接合していたものであるが、上記縦はぎベニヤ単板10を図4示のように後工程で各積層間に従来周知の例えば尿素樹脂系またはアルカリフェノール系等の熱硬化型の接着剤13を塗布してホットプレス(図示せず)で熱圧接着し積層板となす時に、前記熱可塑性ホットメルト12が単板10の導管中に吸収されて接合面に残らず、これがために接合面が剥離して不良品となる等の問題点があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】またその製造法においても前記縦はぎ単板10の各スカーフ斜面11,11は単に従来周知の熱可塑性ホットメルト12を塗布しただけのものであるから、図4示のように積層し、前記の場合と同様に後段のホットプレス(図示せず)で熱圧接着した時に、前記表裏に位置するベニヤ単板10の熱可塑性ホットメルト12の接合面が見た目には接合されているかの如く見えるが前記熱可塑性ホットメルト12が単板10の導管中に吸収されて接合面に残らず、これがために何らかの外力が加わるとその個所が剥離して欠けてしまうという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の縦はぎベニヤ単板およびその製造法は、上記課題を解決することを目的とし、■請求項1に係る発明は、ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端のスカーフ斜面に、ホットプレスで熱圧しても溶けないが次の糊付工程またはホットプレス工程までの待機時間内に硬化して所望の接合強度が得られる湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶けるが縦はぎ工程では瞬時に硬化して所望の接合強度が得られる熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し熱圧接合したことを特徴とする。■また請求項2に係る発明は、ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端をスカーフ斜面に切削し、前記スカーフ斜面に接着剤を塗布して熱圧接合する縦はぎベニヤ単板の製造法において、前記スカーフ斜面にホットプレスで熱圧しても溶けないが次の糊付工程またはホットプレス工程までの待機時間内に硬化して所望の接合強度が得られる湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶けるが縦はぎ工程では瞬時に硬化して所望の接合強度が得られる熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し、この状態で熱圧接合することを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】以下,本発明に係る縦はぎベニヤ単板およびその製造法の具体的形態について,図面を参照して詳細に説明する。図1は,本発明に係る縦はぎベニヤ単板の実施の一例を示す一部切欠斜現図であり、図2は同積層状態の一例を示す断面図である。図1において、1は縦はぎベニヤ単板、2,2は縦はぎベニヤ単板1の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端1a,1aのスカーフ斜面、3はホットプレス(図示せず)で熱圧しても溶けない、湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)であって、例えば一液湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤からなり、空気中または被着体中の水分と反応することにより反応後は、もはや再溶融することのない接着剤である。4はホットプレスで熱圧すると溶ける熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)であって、例えば一般的にベニヤ単板の接合に利用される110℃程度の温度で軟化し、約40℃以下に冷却すると瞬時に硬化するという性質を有するホットメルト接着剤等が利用され、糊付工程等へ接合された縦はぎベニヤ単板を挿入する際に接合部が剥離する不具合のない初期の接合強度が得られるものが選択されるものである。 【0006】 【発明の効果】以上詳述したように,請求項1に係る発明の縦はぎベニヤ単板は、ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端のスカーフ斜面に、ホットプレスで熱圧しても溶けないが次の糊付工程またはホットプレス工程までの待機時間内に硬化して所望の接合強度が得られる湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶けるが縦はぎ工程では瞬時に硬化して所望の接合強度が得られる熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し熱圧接合したものであるから、糊付工程等への縦はぎベニヤ単板の供給時の初期の接合強度が充分得られるものであり、後工程等で縦はぎベニヤ単板の熱圧接合部を再度ホットプレスで熱圧するような場合でも、前記縦はぎベニヤ単板の熱圧接合部に存在する湿気硬化型のホットメルトにより前記熱圧接合部が剥離する恐れは全く無く、不良品の発生を防止することができる効果がある。また請求項2に係る発明の縦はぎ単板の製造法は、ベニヤ単板の繊維方向の直交方向の一側端もしくは両側端のスカーフ斜面に切削し、前記スカーフ斜面に接着剤を塗布して熱圧接合する縦はぎベニヤ単板の製造法において、前記スカーフ斜面にホットプレスで熱圧しても溶けないが次の糊付工程またはホットプレス工程までの待機時間内に硬化して所望の接合強度が得られる湿気硬化型のホットメルト(PURホットメルト)と、ホットプレスで熱圧すると溶けるが縦はぎ工程では瞬時に硬化して所望の接合強度が得られる熱可塑性ホットメルト(EVA型ホットメルト)を平行状態に塗布し、この状態で熱圧接合するものであるから、後工程等で縦はぎベニヤ単板を所要枚数積層し、ホットプレスで再度熱圧接合部を熱圧した時に、前記熱圧接合部は湿気硬化型のホットメルトの存在により剥離する恐れは全く無く、良品を得ることができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162869 【氏名又は名称】橋本電機工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月1日(2001.3.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−254406(P2002−254406A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−56405(P2001−56405) |
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