| 【発明の名称】 |
シート類供給装置及び断裁機 |
| 【発明者】 |
【氏名】弓倉 清
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| 【要約】 |
【課題】シート類供給装置及び断裁機において、テーブル上に置かれたシート類を定盤の上に移動させる際、シート類を破損したり、端折れを生じさせたりすることなく移動させられるようにする。
【解決手段】移動テーブル25は、テーブル駆動機構26により、断裁機定盤11の右外側から断裁機定盤11の上方まで移動させられる。移動テーブル25の上にシート類39を揃えて積んだ後、移動テーブル25を断裁機定盤11の真上に移動させる。ついで、移動テーブル25の上のシート類39をグリッパー32で掴んで移動テーブル25を断裁機定盤11の外側へ後退させると、シート類39はグリッパー32で掴まれたまま断裁機定盤11の上に落ちる。シート類39が断裁機定盤11の上に供給されると、グリッパー32はシート類39を離して始めの位置に戻る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 定盤の上にシート類を供給するシート類供給装置であって、前記定盤の上方と定盤の外側との間で移動できるようになった移動テーブルと、前記移動テーブルに載せて前記定盤の上方へ搬入されたシート類を保持する手段とを備えたシート類供給装置。 【請求項2】 定盤の上にシート類を供給し、ブレードによってシート類を断裁する断裁機であって、前記定盤の上方と定盤の外側との間で移動できるようになった移動テーブルと、前記移動テーブルに載せて前記定盤の上方へ搬入されたシート類を保持する手段とを備えた断裁機。 【請求項3】 シート類をブレード側に向けて押し出すための押出し部材を前記定盤の上面に設け、前記定盤の下に前記押出し部材を駆動するための駆動機構を設け、前記定盤に前記押出し部材と前記駆動機構とを連結させるための開口を設けた請求項2に記載の断裁機において、前記移動テーブルは、前記定盤の上方へ移動する場合には、前端部が少なくとも前記開口を越える位置まで移動するようにしていることを特徴とする断裁機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シート類供給装置及び断裁機に関する。特に、積み重ねられたシート類を定盤の上に供給するためのシート類供給装置と、当該シート類供給装置を備えた断裁機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】シート類を断裁するための断裁機は、断裁用のブレードを断裁機定盤の前部上方に設け、シート類を揃えた状態でブレードに向けて押し出すための定規を断裁機定盤の後部に設けた構造となっている。定規は、断裁機定盤の上面に設けられており、断裁機定盤の下に設けられた定規駆動機構によって前後方向に動かされるようになっている。 【0003】また、断裁機定盤の右側部には一旦シート類を移載させるためのテーブルが設置されており、左側部にはシート類を掴んで断裁機定盤の上に引き込むためのグリッパーが設けられている。 【0004】しかして、シート類の断裁を行う際には、図1に示すように、積み重ねられたシート類1を一旦テーブル2の上に移載する。テーブル2の上にシート類1が置かれると、左側からテーブル側へグリッパー3が進み出てシート類1を2箇所で掴み、シート類1を掴んだままでグリッパー3が後退することにより、シート類1を断裁機定盤4の上に移動させる。この後、定規が前方へ移動してシート類1をブレード側へ押しだし、断裁寸法だけブレードの前方へ突出した状態でシート類1を静止させ、ブレードを落下させてシート類1を断裁する。シート類1が断裁されると、さらに定規が前進してシート類1を前方へ押しだし、ブレードで断裁する。 【0005】また、定規駆動機構によって定規を前後方向に動かすため、図1に示すように、断裁機定盤4には前後方向に伸びた長孔上の開口5が形成されており、定規と定規駆動機構とは、当該開口5を通して連結されている。さらに、この開口5から切り屑やほこりが断裁機定盤4の下に落ちるのを防ぐため、断裁機定盤4の開口5は定規から前方へ延出された溝ベルト6によって塞がれている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の断裁機は上記のような構造を有していたので、テーブル2上のシート類1を断裁機定盤4の上に引き込む際、シート類1のグリッパー3間で垂れた部分が断裁機定盤4の開口5や溝ベルト6に引っ掛かり、端折れが生じたり、破れたりすることがあった。特に、溝ベルト6は、使用による変形で浮き上がってきたり、摩耗によって開口5内に沈み込んできたりするので、溝ベルト6が浮き上がってきた場合には、シート類1が溝ベルト6に引っ掛かり易くなり、溝ベルト6が沈み込んできた場合には、シート類1が開口5の縁に引っ掛かり易くなったりする。 【0007】本発明は上記の従来例の解決課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはテーブル上に置かれたシート類を定盤の上に移動させる際、シート類を破損したり、端折れを生じさせたりすることなく移動させられるようにしたシート類供給装置及び断裁機を提供することにある。 【0008】 【発明の開示】請求項1に記載のシート類供給装置は、定盤の上にシート類を供給するシート類供給装置であって、前記定盤の上方と定盤の外側との間で移動できるようになった移動テーブルと、前記移動テーブルに載せて前記定盤の上方へ搬入されたシート類を保持する手段とを備えたことを特徴としている。 【0009】このシート類供給装置にあっては、シート類を載置するテーブルが移動テーブルとなっているので、定盤の開口などシート類の端が引っ掛かる恐れのある箇所をシート類の前端部が越える位置まで移動テーブルによってシート類を運ぶことができる。そして、運ばれたシート類をシート類保持手段で掴んで保持した状態で移動テーブルを後退させることにより、シート類を定盤の上に供給することができる。よって、シート類が定盤の開口などに引っ掛かって端折れが生じたり、破れたりするのを防止することができる。 【0010】請求項2に記載の断裁機は、定盤の上にシート類を供給し、ブレードによってシート類を断裁する断裁機であって、前記定盤の上方と定盤の外側との間で移動できるようになった移動テーブルと、前記移動テーブルに載せて前記定盤の上方へ搬入されたシート類を保持する手段とを備えたことを特徴としている。 【0011】この断裁機にあっても、シート類を載置するテーブルが移動テーブルとなっているので、定盤の開口などシート類の端が引っ掛かる恐れのある箇所をシート類の前端部が越える位置まで移動テーブルによってシート類の運ぶことができる。そして、運ばれたシート類をシート類保持手段で掴んで保持した状態で移動テーブルを後退させることにより、シート類を定盤の上に供給することができる。よって、シート類が定盤の開口などに引っ掛かって端折れが生じたり、破れたりするのを防止することができる。 【0012】請求項3に記載の実施態様は、シート類をブレード側に向けて押し出すための押出し部材を前記定盤の上面に設け、前記定盤の下に前記押出し部材を駆動するための駆動機構を設け、前記定盤に前記押出し部材と前記駆動機構とを連結させるための開口を設けた請求項2に記載の断裁機において、前記移動テーブルは、前記定盤の上方へ移動する場合には、前端部が少なくとも前記開口を越える位置まで移動するようにしたものである。 【0013】この実施態様で明らかなように、シート類の端折れ等を防止するためには、移動テーブルは、少なくとも前端部が前記開口を越える位置まで移動できるようになっていれば十分である。 【0014】 【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施形態による断裁機の構造を示す平面図、図3は当該断裁機の右側面図である。また、図4は図2のX−X線に沿った概略断面図である。以下、これらの図に従って本発明の実施形態を説明する。 【0015】図3に示すように、断裁機定盤11の前部には断裁処理部12が設けられている。断裁処理部12内には、シート類の断裁箇所を押えるための断裁押え13とブレード14とが内蔵されており、断裁処理部12の側部にはブレード14を上下に駆動するためのブレード駆動部15が設けられている。 【0016】断裁機定盤11の後部上面には、シート類を背後から押してシート類をブレード14の前方へ押し出すための定規16が設けられている。定規16は、断裁機定盤11のほぼ全幅にわたって伸びている。断裁機定盤11の下面には、定規16を前後方向に駆動するための定規駆動機構17が設けられている。 【0017】定規駆動機構17は、図3に示すように、断裁機定盤11の下面で水平に配設され前後方向に延びた定規送りネジ18と、モータ19と、該モータ19と定規送りネジ18を連結するギアボックス20と、定規送りネジ18に螺合されたスライダ21とによって構成されている。断裁機定盤11には、定規送りネジ18と対向するようにして長孔状をした開口22があいており、上記スライダ21は当該開口22を通って定規16と連結されている。図4に示すように、断裁機定盤11の下面には、開口22を挟んで2本のレール23が設けられており、スライダ21はレール23に沿ってスライドできるようになっている。従って、モータ19を正逆回転させ、ギアボックス20を介して定規送りネジ18を回転させることにより、スライダ21と共に定規16を前後方向に移動させることができる。 【0018】また、断裁機定盤11に設けられた開口22のうち定規16よりも前方は、図5に示すように、溝ベルト24によって塞がれている。この溝ベルト24は、開口22の両側部上面に設けられた溝部22aに両側部が納まるようになっており、定規16に設けられた溝ベルト巻き取り部(図示せず)に巻き取られており、定規16が前進すると溝ベルト巻き取り部に巻き取られ、定規16が後退すると溝ベルト巻き取り部から巻き戻される。 【0019】図2に示されているように、断裁機定盤11の右側部には、移動テーブル25が設けられている。移動テーブル25は、断裁機定盤11の側方から断裁機定盤11の上面まで水平に移動できるようになっており、テーブル駆動機構26によって水平移動させられる。 【0020】テーブル駆動機構26は、図4に示すようにスプロケット27間に掛け回されたチェーン28と、図2に示すように一方のスプロケット27に接続されたモータ29とからなり、移動テーブル25の背板30はチェーン継手31によってチェーンに連結されている。しかして、チェーン28を正逆回転させることにより、移動テーブル25を断裁機定盤11の外側から断裁機定盤11の上面へ移動させ、あるいは、断裁機定盤11の上面から断裁機定盤11の外側へ移動させることができる。 【0021】断裁機定盤11の左側部には、シート類を掴むためのグリッパー32が複数設けられている。各グリッパー32は、エアシリンダ33によって昇降する上顎34と下顎35との間にシート類を挟み込んで掴むようになっている。図3に示すように、テーブル駆動機構26を構成するモータ29の軸は、角ブロック41に挿通されてスプロケット27を取り付けられており、この角ブロック41の上面及び下面に設けられた台座44によって水平に支持されたバー43に沿ってグリッパー摺動ブロック42がスライドできるようになっている。グリッパー32はグリッパー摺動ブロック42によって支持されており、また水平移動用エアシリンダー40を備えているので、水平移動用エアシリンダー40を駆動することでグリッパー32を断裁機定盤11の上に突出させ、あるいは断裁機定盤11の上から後退させることができる。また、移動テーブル25は、グリッパー32と対向する側の縁に、グリッパー32の下顎35を入り込ませるための切欠部36を設けられている。下顎35の上面は、移動テーブル25の上面と面一となるように、移動テーブル25の上面と同じ高さに揃えられている。なお、37は、エアシリンダ38によって昇降させられる昇降式当板である。 【0022】次に、上記のような断裁機によってシート類が断裁されるまでの動作を図6(a)(b)〜図9(a)(b)に従って説明する。シート類39が移動テーブル25の上に置かれる前には、図6(a)に示すように、移動テーブル25は断裁機定盤11の外側で待機している。図6(b)のように、この移動テーブル25の上に揃えて積み重ねられたシート類(例えば、複数枚の葉書を印刷された葉書印刷シートなど)が置かれると、図7(a)のように移動テーブル25は水平に移動して断裁機定盤11の上へ移動する。このときシート類39は移動テーブル25の上に置かれた状態で断裁機定盤11の上に運ばれるので、溝ベルト24が浮き上がっていたり、沈み込んだりしていても、グリッパーで掴んでシート類を断裁機定盤11の上へ引き出す場合のようにシート類39の縁が溝ベルト24や開口22の縁に引っ掛かったりすることがない。 【0023】ついで、図7(b)に示すようにグリッパー32が断裁機定盤11の上へ前進して下顎35を移動テーブル25の切欠部36に挿入し、上顎34を下降させて上顎34と下顎35の間にシート類39の端を挟み込んでシート類39を掴む。この後、移動テーブル25を断裁機定盤11の外側へ後退させる。シート類39はグリッパー32によって端を掴まれているので、移動テーブル25が後退すると、図8(a)に示すようにシート類39はグリッパー32によって揃えられた状態を保持したままで断裁機定盤11の上に落ち、断裁機定盤11の上に載置される。移動テーブル25が断裁機定盤11の上に乗ると、図8(b)に示すように、グリッパー32はシート類39を離して後退する。 【0024】こうして揃えられたままでシート類39が断裁機定盤11の上面に載置されると、図9(a)に示すように、定規16が前進してきてシート類39の後端面に当接し、さらにシート類39を押して図9(b)のように断裁寸法だけブレード14よりも前方にシート類39が飛び出た状態で停止させる。この後、上方から断裁押え13が下降してシート類39を押え、上からブレード14が落下してシート類39を断裁する。 【0025】このようにシート類39は、定規16によって順次所定寸法ずつ前方へ送られてブレード14で断裁寸法に断裁されていく。 【0026】なお、上記実施形態では、移動テーブル25は断裁機定盤11の真上まで移動するようにしているが、移動テーブル25は、その前端部が開口22を越える位置まで移動したところで停止し、その位置から後退してシート類39を断裁機定盤11の上に落とし、ついでグリッパー32によって後退してシート類39を断裁機定盤11の中央部まで引き込むようにしてもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明のシート類供給装置及び断裁機によれば、移動テーブルによってシート類を定盤の上方まで運ぶようにしているので、シート類が定盤の開口などに引っ掛かって端折れが生じたり、破れたりするのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393027246 【氏名又は名称】株式会社共同精機
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| 【出願日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094019 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 雅房
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| 【公開番号】 |
特開2002−346985(P2002−346985A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月4日(2002.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−153183(P2001−153183) |
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