| 【発明の名称】 |
卵殻切断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小島暢夫
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| 【要約】 |
【課題】クラックをほとんど発生させることなく卵殻の一部を任意の大きさの円形に切断することができる卵殻の切断装置を提供する。
【解決手段】丸鋸状の円形刃物4と、該円形刃物4を高速回転させる刃物回転部3と、卵を固定する卵ホルダ10と、該卵ホルダ10を低速回転させる卵ホルダ回転部9と、前記刃物回転部3の円形刃物4と前記卵ホルダ10に固定された卵Tとの間の切断相対位置を変更可能に構成する切断作用調節部(可動ブラケット8)とを備えたことを特徴し、該円形刃物4を卵の頭頂部に押しあてて回転させ、卵5の卵殻の一部を切り開く。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】丸鋸状の円形刃物と、該円形刃物を高速回転させる刃物回転部と、卵を固定する卵ホルダと、該卵ホルダを低速回転させる卵ホルダ回転部と、前記刃物回転部の円形刃物と前記卵ホルダに固定された卵との間の切断相対位置を変更可能に構成する切断作用調節部とを備えたことを特徴とする卵殻切断装置。 【請求項2】切断作用調節部を構成するのに刃物回転部を固定配置し、卵ホルダ回転部を往復移動可能に構成して、前記刃物回転部の円形刃物と前記卵ホルダに固定された卵との間の切断相対位置を変更可能にしたことを特徴とする請求項1記載の卵殻切断装置。 【請求項3】卵ホルダを、卵の一端を露出させ、多端を弾圧支持する受け部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の卵殻切断装置。 【請求項4】固定位置で横軸周りに回転する円形刃物に対して、卵を固定して横軸周りに回転する卵ホルダを、水平方向に沿って移動させながら卵ホルダに固定した卵の横方向より該円形刃物を前記軸中心に回転させて前記卵の卵殻の一部を切り開くことを特徴とする請求項1記載の卵殻切断装置。 【請求項5】卵を固定して横軸周りに回転する卵ホルダを、水平方向に沿って移動させる操作に連動して、刃物回転部と卵ホルダ回転部の回転を駆動停止せしめるべく構成し、卵ホルダに固定した卵の横方向より該円形刃物を当接する時に刃物回転部と卵ホルダ回転部の回転を駆動構成したことを特徴とする請求項1記載の卵殻切断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は切断した卵殻を菓子類等の食品容器に利用することを目的とする卵殻の切断装置に係り、特に生の卵殻の一部を切り開く場合に簡単な構造でありながら切断箇所からのクラック(ひび)をほとんど発生させない卵殻の切断装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、特開平7−60688号公報に縦軸周りの円筒型刃物を持つ卵殻の切断装置及び特許第2602409号公報に示されるように卵の両側を吸盤で吸着して卵を割る装置等が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらは卵を効率良く割ることを目的としており構造が複雑で簡単に構成する配慮はされていないものであった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、第一に、丸鋸状の円形刃物と、該円形刃物を高速回転させる刃物回転部と、卵を固定する卵ホルダと、該卵ホルダを低速回転させる卵ホルダ回転部と、前記刃物回転部の円形刃物と前記卵ホルダに固定された卵との間の切断相対位置を変更可能に構成する切断作用調節部とを備えたことを特徴とし、第二に、切断作用調節部を構成するのに刃物回転部を固定配置し、卵ホルダ回転部を往復移動可能に構成して、前記刃物回転部の円形刃物と前記卵ホルダに固定された卵との間の切断相対位置を変更可能にしたことを特徴とし、第三に、卵ホルダを、卵の一端を露出させ、多端を弾圧支持する受け部材で構成したことを特徴とし、第四に、固定位置で横軸周りに回転する円形刃物に対して、卵を固定して横軸周りに回転する卵ホルダを、水平方向に沿って移動させながら卵ホルダに固定した卵の横方向より該円形刃物を前記軸中心に回転させて前記卵の卵殻の一部を切り開くことを特徴とし、第五に、卵を固定して横軸周りに回転する卵ホルダを、水平方向に沿って移動させる操作に連動して、刃物回転部と卵ホルダ回転部の回転を駆動停止せしめるべく構成し、卵ホルダに固定した卵の横方向より該円形刃物を当接する時に刃物回転部と卵ホルダ回転部の回転を駆動したことを特徴とする構成を提供することにより上記課題を解決したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、図示の実施例によって本発明を説明する。図中、符号1はこの発明に係る卵殻切断装置の架台である。該架台1は上部の水平状テーブル面1Aと四隅にそれぞれ設けられた脚1B、1B、・・で構成されている。該テーブル面1Aの上部一方にL字状の固定ブラケット2が螺子等で固設され、該固定ブラケット2の垂直部上方側に刃物回転部としての高速用電動モータ3が螺子等で固設されている。そして、該高速用電動モータ3のモータ軸3Aが固定ブラケット2の垂直部に設けた孔2Aを貫通してそのモータ軸3Aの軸端に丸鋸状の円形刃物4が着脱可能に固定されている。該固定ブラケット2の垂直部下方側には卵殻を切断した時に卵から流動落下する卵の黄身及び白身を受け止め樋状のシュータ5が固定されている。シュータ5の傾斜下端は架台1の外側に延設されており、卵の黄身及び白身を滑落誘導して下方に配置する容器6に収納する。 【0006】前記架台1のテーブル面1A上部他方に縦軸7を中心として水平旋回往復移動可能な状態にL字状の可動ブラケット8が配設されている。該可動ブラケット8には移動操作用の把持部8Aが設けられ、該可動ブラケット8の垂直部上方側に卵ホルダ回転部としての低速用電動モータ9が螺子等で固設されている。そして、該低速用電動モータ9のモータ軸9Aが可動ブラケット8の垂直部に設けた孔8Bを貫通してそのモータ軸9Aの軸端に円筒状の卵ホルダ10が連設されている。 【0007】該卵ホルダ10の詳細は図6及び図7に実施例を開示する。卵ホルダ10は円筒状に構成され、筒部の内周二カ所にピン11、11が突設されており、筒部の奥側に圧縮スプリングからなる弾機12が設けられている。13はすり鉢状の受底13Aを有する卵受け部材で中央に逃げ孔13Bが穿設されている。該卵受け部材13は卵Tの大小に応じて各種仕様のものが用意されており、これらを卵Tのサイズに応じて択一的に選択して使用する。例えば卵Tのサイズが小さい時には該卵受け部材13のすり鉢の底13A位置が実線X図示のものを使用し、卵Tのサイズが大きい時にはすり鉢の底13A位置が二点鎖線Y図示のものに交換して使用する。 【0008】符号14は卵抱持部材を示す。該卵抱持部材14は円筒状に構成されて円筒外端に卵押さえ孔14Aを有する鍔部14Bが配設され、円筒内側の外周に二本の位置決め溝14C、14Cが開設されている。この構成により、卵Tの一端頭部を鍔部14Bの卵押さえ孔14Aから露出させた状態で該卵抱持部材14の内周部に位置させ、該卵Tの他端尻部を該卵抱持部材14の内周部に挿入される前記卵受け部材13で受け止める形態とし、これらの3部材をセットした状態で弾機12の弾圧力に抗して卵ホルダ10の内周部に卵抱持部材14を挿入し、位置決め溝14C、14Cの終端をピン11、11に係合して卵抱持部材14の抜けを阻止する。これにより卵Tは、その一端を露出させた状態を維持されて卵ホルダ10に支持される。 【0009】前記可動ブラケット8の移動終端にはスイッチ15が設けられている。該スイッチ15の入り切り操作は可動ブラケット8の往復移動操作に連動されており、該可動ブラケット8が移動終端に往道して、卵ホルダ10に支持された卵Tが円形刃物4に当たる直前に入り操作されて、刃物回転部としての高速用電動モータ3及び卵ホルダ回転部としての低速用電動モータ9が回転駆動されるように構成され、該可動ブラケット8が復動して移動終端より離れると該スイッチ15が切り操作されて両電動モータ3、9が停止する。 【0010】上記スイッチ15が可動ブラケット8の移動終端位置のストッパーに兼用され、円形刃物4による卵Tの切り込み深さを1ミリ程度に制御して、卵殻内側の薄皮残す感じに卵殻を切断するにとどめ、白身と黄身を切断しないようにスイッチ15のストッパー位置を設定して、円形刃物4の切り込み深さを適宜に調節できる。なお、上記ではスイッチ15をストッパーに兼用する例で説明したがストッパーをスイッチ15とは別に設けるようにしても良い。 【0011】上記実施例構成による本案卵殻切断装置の使い方、作用を説明する。先ず上記卵ホルダ10に切断対象の生卵をセットする手順は、可動ブラケット8を図4の後退姿勢位置に退避させた状態で、生卵Tの一端頭部を卵抱持部材14の鍔部14Bの卵押さえ孔14Aから露出させた状態で該卵抱持部材14の内周部に位置させ、該卵Tの他端尻部を該卵抱持部材14の内周部に挿入される前記卵受け部材13で受け止める形態とし、これらの3部材をセットした状態で弾機12の弾圧力に抗して卵ホルダ10の内周部に卵抱持部材14を挿入し、位置決め溝14C、14Cの終端をピン11、11に係合して卵抱持部材14の抜けを阻止する。これにより卵Tは、その一端頭部を露出させた状態で卵ホルダ10に支持される。 【0012】そして、生卵のセットが完了したら前記可動ブラケット8の移動操作用の把持部8Aを手で持って可動ブラケット8を縦軸7回りに水平旋回させて図3の前進姿勢位置に移動させる。前記可動ブラケット8が前進移動終端に近くに至るとスイッチ15が可動ブラケット8の往復移動操作に連動されて入り操作される。即ち、該可動ブラケット8が移動終端に往道して、卵ホルダ10に支持された卵Tが円形刃物4に当たる直前に入り操作されて、刃物回転部としての高速用電動モータ3が一分間に3000回転のスピードで矢印A方向に高速回転し、卵ホルダ回転部としての低速用電動モータ9が一分間に7回転の低速で矢印B方向に回転駆動されるように構成される。従って、この状態で生卵Tを円形刃物4に押し当てると、高速回転する円形刃物4で低速回転する生卵Tの殻を円滑に切断できる。ストッパーの存在構成により殻内側の薄皮を残す程度に切断することができ、切断された殻頭部が薄皮で引っかかるような感じで卵の中身の黄味と白味が下方のシュータ5に流れ落ちて該シュータ5面を滑落誘導されて下方に配置する容器6に収納される。このとき殻頭部は下方に落下する事が無く、切断した殻頭部を破損無く回収することができる。 【0013】上記手順で、生卵Tの殻の切断を完了させ、前記可動ブラケット8の移動操作用の把持部8Aを手で持って可動ブラケット8を復動させ、可動ブラケット8がスイッチ15から離れると該スイッチ15が切り操作されて両電動モータ3、9が停止する。しかる後、安全な状態で殻頭部を手で回収し、残りの殻胴体部を卵ホルダ10から取り外す。これにより、可動ブラケット8を往復移動させるだけの簡単操作で卵の殻を円滑に切断回収することができる。この手順により生卵を中味を取り出しながら清潔な状態で次々と簡単に殻を殻頭部と殻胴体部に分けて切断できる。また、所定数の生卵の殻切断作業が終了した後の卵殻切断装置の清掃も卵ホルダ10の分解が容易でかつ可動ブラケット8も移動可能であり隅々まで綺麗に掃除が可能で衛生的である。 【0014】更に本発明の特徴とするところは、上記のように切断した卵殻の活用方法でありこれについて図8〜図12を例示して説明する。即ち図11に示すように切断した卵殻胴体部TBの中に食材として例えばプリン16を詰め該プリンの上層に生クリーム17を載せて卵殻頭部THで蓋をする。しかる後これらを図12に示されるような市販の卵トレー18等に入れて販売に供する。例えばケーキ屋さん等で販売すれば卵の中からプリンが出てくる意外性が顧客に受けられる。卵の切断面が円滑であればあるほど卵殻胴体部TBと卵殻頭部THの接続が密となり顧客の意外性が更に増す効果がある。 【0015】 【発明の効果】上記の実施例説明のとおり、請求項1の発明によれば、生卵の切り込み深さを安定させて卵殻を破損することなく卵殻頭部と卵殻胴体部に円滑に分割できる。請求項2の発明によれば、卵殻を破損することなく切断面を良好にして卵殻頭部と卵殻胴体部に円滑に分割できる。請求項3の発明によれば、卵の切断位置を一定にして卵殻を安定的に切断できる。請求項4の発明によれば、卵を横方向にして殻の切断と同時に中味を流動することができ、切断による卵殻の断片が卵内部に入り込むことがない。請求項5の発明によれば、卵殻の作業を安全に遂行できる。などの効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】301012036 【氏名又は名称】小島 暢夫
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| 【出願日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−283286(P2002−283286A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月3日(2002.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−89331(P2001−89331) |
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