| 【発明の名称】 |
ウェハ搬送用ロボットの教示方法および教示用プレート |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 伸一
【氏名】脇迫 仁
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| 【要約】 |
【課題】単純かつ安価な装置を用いるウェハ搬送用ロボットの教示方法であって、フロントエンド内のクリーン度を維持でき、しかも教示作業を省力化する教示方法を提供する。
【解決手段】ウェハ搬送用ロボット1のハンド2に位置決め用マーク3を設け、位置決め用マーク3を撮像するカメラ6を備えた教示用プレート5を所定の場所に配置し、位置決め用マーク3をカメラ6で撮影し、位置決め用マーク3がカメラ5の画像内の所定の位置を占めるようにハンド2の位置をオペレータの操作によって修正して、ハンド2を水平面内で位置決めする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】所定の場所に載置されたウェハを搬出、あるいは所定の場所にウェハを搬入するウェハ搬送用ロボットの教示方法において、ウェハ搬送用ロボットのハンドに位置決め用マークを設け、前記位置決め用マークを撮像するカメラを備えた教示用プレートを前記所定の場所に配置し、前記位置決め用マークを前記カメラで撮影し、前記位置決め用マークが前記カメラの画像内の所定の位置を占めるように前記ハンドの位置をオペレータの操作によって修正して、前記ハンドを水平面内で位置決めすることを特徴とするウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項2】前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像のピントが合うように、前記ハンドの高さ方向の位置をオペレータの操作によって調整し、ピントの合った高さを基準に前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうことを特徴とする請求項1に記載のウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項3】所定の場所に載置されたウェハを搬出、あるいは所定の場所にウェハを搬入するウェハ搬送用ロボットの教示方法において、ウェハ搬送用ロボットのハンドに位置決め用マークを設け、前記位置決め用マークを撮像するカメラを備えた教示用プレートを前記所定の場所に配置し、前記位置決め用マークを前記カメラで撮影し、前記カメラで撮影した前記位置決め用マークの画像における前記位置決め用マークの位置と前記ハンドを正規の位置に位置決めしたときに得られる前記画像における前記位置決めマークの位置の差異を計測して、前記差異で前記ハンドの位置を自動的に補正して、前記ハンドを水平面内で位置決めすることを特徴とするウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項4】前記ハンドを垂直方向に動かしながら、前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像の画素の濃淡の微分値を求め、前記微分値が所定のしきい値を越える画素の数が最大となる位置で前記ハンドを停止し、その時の高さを基準に前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうことを特徴とする請求項3に記載のウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項5】前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像の大きさを求め、前記画像の大きさを所定の大きさと比較し、前記画像の大きさが前記所定の大きさに等しくなるように前記ハンドを上下に移動させて、前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうことを特徴とする請求項3に記載のウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項6】前記カメラの画像信号を無線で送信する送信機を備えた前期教示用プレートを用いることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のウェハ搬送用ロボットの教示方法。 【請求項7】実際のウェハと同様に位置決めできる形状および寸法を備え、ウェハ搬送用ロボットのハンドの位置決め用のマークを撮像するカメラを備えたことを特徴とする教示用プレート。 【請求項8】前記カメラの画像信号を無線で送信する送信機を備えたことを特徴とする請求項7に記載の教示用プレート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ウェハ搬送用ロボット、特にウェハカセットに収容されたウェハを前記ウェハカセットから搬出するウェハ搬送用ロボットの教示方法およびそれに用いる教示用プレートに関する。 【0002】 【従来の技術】半導体製造の過程においては、ウェハを常にクリーン度の高い環境に置く必要があるので、ウェハをFOUP(Front Opening Unified Pod)やSMIFポッド(Standard Mechanical Interface Pod) と呼ばれる密封されたウェハカセットに格納して各処理装置間を搬送する。また、ウェハカセットから処理装置へのウェハの受け渡しは、外部に比べクリーン度の高いフロントエンドと呼ばれる区画の中で行われる。図10は、フロントエンドの構成を示す概念図である。図において、1はフロントエンド20内に配置されたウェハ搬送用ロボットである。フロントエンド20は処理装置21に付属する一種のエアロックであり、外部と処理装置21の間を連絡する区画である。ウェハ22はウェハカセット4に格納されて、フロントエンド20の外側まで運ばれる。ウェハカセット4とフロントエンド20の間には図示しないゲートがあり、このゲートを開いて、ウェハカセット4の内部のウェハ22をウェハ搬送用ロボット1が取り出して処理装置21に搬入する。ところで、ティーチングプレイバック型のロボットの教示作業では、オペレータがロボットの近くでその動きを目視しながら行なうのが一般的である。しかし、フロントエンド装置においては、装置の幅が狭くてオペレータが出入りしにくく、さらにフロントエンド内のクリーン度を維持するために可能な限り人の出入りを避ける必要があるため、オペレータがロボットに近づけず、従来の方式によるロボットの教示作業は困難である。この問題を解決するために、ロボットのハンド部に距離センサとカメラを取り付け、作業ステージ側にマークを設けて、距離センサの距離情報とカメラ撮像内のマークを見ながらロボットの位置の教示を行なう方法が特開平8−71973号公報で提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平8−71973号公報で提案された方法では、垂直方向には距離センサ、水平方向にはカメラと2種類の機器が必要となり、コストがかかるという問題がある。また、これらの機器はロボットの先端に取り付けられているのでロボットと共に機器が移動することになり、信号線の引き回しなどによるトラブルも発生しやすいという問題もある。また、教示時以外はこれらの機器は必要ないため、着脱する必要があるが、着脱の際に発生する磨耗紛などでフロントエンド内のクリーン度を落としてしまうという問題もある。そこで本発明は、単純かつ安価な装置を用いるウェハ搬送用ロボットの教示方法であって、フロントエンド内のクリーン度を維持でき、しかも教示作業を省力化する教示方法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、所定の場所に載置されたウェハを搬出、あるいは所定の場所にウェハを搬入するウェハ搬送用ロボットの教示方法において、ウェハ搬送用ロボットのハンドに位置決め用マークを設け、前記位置決め用マークを撮像するカメラを備えた教示用プレートを前記場所の所定の場所に配置し、前記位置決め用マークを前記カメラで撮影し、前記位置決め用マークが前記カメラの画像内の所定の位置を占めるように前記ハンドの位置をオペレータの操作によって修正して、前記ハンドを水平面内で位置決めするものである。また、前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像のピントが合うように、前記ハンドの高さ方向の位置をオペレータの操作によって調整し、ピントの合った高さを基準に前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうものである。また、前記カメラで撮影した前記位置決め用マークの画像における前記位置決め用マークの位置と前記ハンドを正規の位置に位置決めしたときに得られる前記画像における前記位置決めマークの位置の差異を計測して、前記差異で前記ハンドの位置を自動的に補正して、前記ハンドを水平面内で位置決めするものである。また、前記ハンドを垂直方向に動かしながら、前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像の画素の濃淡の微分値を求め、前記微分値が所定のしきい値を越える画素の数が最大となる位置で前記ハンドを停止し、その時の高さを基準に前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうものである。また、前記カメラで撮影された前記位置決め用マークの画像の大きさを求め、前記画像の大きさを所定の大きさと比較し、前記画像の大きさが前記所定の大きさに等しくなるように前記ハンドを上下に移動させて、前記ハンドの垂直方向の位置決めを行なうものである。また、前記カメラの画像信号を無線で送信する送信機を備えた前記教示用プレートを用いてウェハ搬送用ロボットを教示するものである。また、教示用プレートに実際のウェハと同様に位置決めできる形状および寸法と、ウェハ搬送用ロボットのハンドの位置決め用のマークを撮像するカメラを備えるものである。また、前記カメラの画像信号を無線で送信する送信機を前記教示用プレートに備えるものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の実施例を示すウェハ搬送装置の構成図である。図において、1はウェハ搬送用ロボットであり、その先端にはウェハを載せて保持するハンド2が装着され、ハンド2には位置決め用マーク3が付けられている。4はウェハを収容するウェハカセットである。5は実際のウェハの代わりにウェハカセットに挿入された教示用プレートである。6は教示用プレート5の下側を撮影するように設置されたカメラである。ウェハ搬送用ロボット1はコントローラ7によって制御され、オペレータはコントローラ7に接続された操作ボックス8を用いて、ハンド2を鉛直軸回りに回転させる動作、ウェハカセット4に対し進退させる動作、および上下方向に昇降させる動作を教示することができる。また、カメラ6が撮影した映像はTVモニタ9に出力され、オペレータはTVモニタ9の画像を確認しながらウェハ搬送用ロボット1を動かして教示を行なえる。 【0006】図2は本発明の実施例を示すハンドの平面図である。ハンド2はウェハを載置して保持する平板であり、その上面に位置決め用のマーク3が付けられている。本実施例では十字マークであるが、ハンド2の位置と方向が特定できる形状であればどのようなマークでもかまわない。また、使用状況によっては上面だけでなくハンド2の両面に付けてもよい。 【0007】図3は本発明の実施例を示す教示用プレートの平面図である。教示用プレート5はウェハ搬送用ロボット1の教示の際に、実際のウェハの代わりにウェハカセット4に挿入したときに実際のウェハと同様に位置決めされるよう、実際のウェハと同一の径を有する半円部を有している。なお、点線は実際のウェハの形状を示している。6は教示用プレート5に取り付けられたカメラである。カメラ6はできるだけ小型であることが望ましい。カメラ6は、教示用プレート5に対してハンド2を正しく位置決めした場合に位置決め用マーク3がTVモニタ9の中央に写るように配置されている。 【0008】図4は本発明の実施例を示すフローチャートである。教示用プレート5はこのフローを実行する前にウェハカセット5内に正しく位置決めされる。ウェハカセット4は25枚のウェハを搬送するため25段のスロットが等ピッチで上下に並んでいるが、何段目に挿入するかは予め決めておく。ステップ101では、まずロボット1を水平方向に動かしハンド2をウェハカセット4内の教示用プレート5の下に挿入する。この水平位置は予めオフラインシミュレータ等で計算した位置を用いる。ステップ102では、操作ボックス8を使ってロボット1を上下方向に動かし、ハンド2を教示用プレート5に近づけていく。このときオペレータはカメラ6により撮影された画像をTVモニタ9で監視しており、位置決め用マーク3にピントが合った時点でロボット1の上下動作を停止する。図5に示すように、焦点距離fのレンズ11を用いて撮像素子(図示せず)上に被写体12の像13を結ぶとき、レンズ11から被写体12までの距離aとレンズ11から像13までの距離bの間には次のような関係がある。1/f = 1/a + 1/b (式1)つまり、式1が成り立つ状態がピントが合った状態である。本実施例では、カメラ6のレンズ11の焦点距離fは固定であり、またレンズ11から撮像素子までの距離bも固定であるため、ピントが合った時のレンズ11から被写体12までの距離aは一意に決まる。したがって、ステップ102の操作において、教示用プレート5に対するハンド2の垂直方向の位置を常に一定に同定することができる。次にステップ103では水平方向の位置を調整する。図6はステップ102が終了した時点で、カメラ6により撮影された位置決めマーク3の画像の例であり、位置決めマーク3の位置が予め決められた位置とはずれた状態である。オペレータはTVモニタ9の画面を見ながらロボット1の鉛直軸回りの回転動作、ウェハカセット4に対する進退動作により図7のように位置決めマーク3の位置が画面中央になるよう、ハンド2の水平方向の位置と方向を操作ボックス8を用いて調整する。ここまでの操作で、ウェハカセット4のある段に位置決めされた教示用プレート5に対するハンド2の位置と方向は一意に決まる。そこでステップ104では、この位置をもとにウェハカセット4の他の各段(教示用プレート5が配置されていない段)にウェハが置かれた場合のロボット1の各教示点を計算によって求める。つまり、ある段について教示した位置データを高さ方向にシフトして他の各段の位置データを作成する。以上のようにして、ウェハを出し入れするときのロボット1の教示点を定めることができる。 【0009】図8は本発明の別の実施例を示す構成図である。基本的には図1に示された構成と同一であるが、カメラ6により撮影された画像を画像処理装置10によって解析し、その結果をコントローラ7に出力する点が異なる。図9はこの別の実施例に示すフローチャートである。ステップ201では、まずロボット1を水平方向に動かしハンド2をウェハカセット4に挿入する。この水平位置は予めオフラインシミュレータ等で計算した位置を用いる。ステップ202では、画像処理装置10により画像のボケ具合を計測し、その情報を元に上下方向の動作指令をロボットコントローラ7に出力する。画像のボケ具合は、画面全体の微分値を計算し、その値の大きさで知ることができる。ここで言う微分値とは、画像の明るさ(濃淡値)の空間的な変化の割合を指し、さらに具体的に言えば、隣り合う画素の濃淡値の差分を指す。画像に対して微分処理を行うと、その輪郭部が抽出される。ピントが合っている画像では、輪郭部がはっきりするためその微分値は大きくなる。よってあらかじめ決めたしきい値より微分値が大きい画素の数が最大になったときにピントが合っていると言える。そこでこの時点でロボット1の上下動作を停止する。ステップ203では、画像処理装置10によりマーク3の位置と予め決められた位置とのずれを求め、その情報を元にロボット1の回転動作、進退動作の指令をロボットコントローラ7に出力する。カメラ6により撮影された画像からマーク3を抽出しその位置と方向を求める手法は、適切なしきい値による画像の二値化、重心の計算などの公知の画像処理方法の中から選択すればよい。最終的に図7のように位置決めマーク3の位置が画面中央になったときにロボット1の動作を停止する。ステップ204は、ある段のスロットについて教示した位置データを高さ方向にシフトして他の各段の位置データを作成するステップである。 【0010】ハンド2の高さ方向の位置決めは、前述のピント合わせを利用する方法に代えて、カメラ6で撮影した位置決めマーク3の画像の大きさが所定の大きさになるように、ハンド2の高さを自動調整する方法を用いてもよい。具体的には次の(1)から(3)の手順を用いればよい。 (1)ハンド2がウェハに対して正確に位置決めした時のカメラ6で撮影した位置決めマーク3の画像の大きさ(例えば、位置決めマーク3を構成する線の幅方向の画素の数など)を事前に計算あるいは実験で求めておく。 (2)つぎに、実際のティーチングの際に、位置決めマーク3の大きさを画像処理装置10で求め、あらかじめ求めておいた値と比較する。 (3)位置決めマーク3の画像が大きければ、ハンド2を下げる(教示用プレート5から遠ざける)指令を画像処理装置10からコントローラ7に出力する。位置決めマーク3の画像が小さければ、ハンド2を上げる指令を出力する。 【0011】図1および図8では、カメラ6とTVモニタ9あるいは画像処理装置10を有線で繋いだ例を示したが、カメラ6の画像信号を電波信号で送信する無線送信機を教示用プレート5に取り付けて、カメラ6とTVモニタ9あるいは画像処理装置10を無線で繋いでもよい。なお、以上の実施例では、ウェハカセット4内のウェハを搬送するための教示方法について述べたが、本発明の方法の対象はウェハカセット4からのウェハの搬出の教示には限られない。処理装置21内のステージ上にウェハの代わりに教示用プレート5を置けば、処理装置21からのウェハの搬出の教示に適用できることは言うまでもない。 【0012】 【発明の効果】以上、説明したような本発明は次のような効果を奏する。オペレータがカメラにより撮影された画像を見ながらロボットの位置を教示できるため、フロントエンド内に入る必要がない。また、カメラを教示用プレートに取り付けるため、ロボット側にはマークを施すだけでよく、ロボットの先端に機器を搭載する必要がなくなり、トラブルの要因を排除できる。さらにロボットへの機器脱着の工程が発生しないため、フロントエンド内のクリーン度を維持することができる。また、教示点の垂直方向の調整にはカメラのピント合わせ、あるいは位置決めマークの画像の大きさを利用しているため、距離センサが不要となりコストを押さえることができる。さらに画像処理技術を用いることで、前記の効果に加え、ロボットの水平方向および垂直方向の位置調整を自動的に行い教示作業の大幅な省力化を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006622 【氏名又は名称】株式会社安川電機
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| 【出願日】 |
平成13年4月13日(2001.4.13) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−307348(P2002−307348A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−115453(P2001−115453) |
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