| 【発明の名称】 |
マスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット |
| 【発明者】 |
【氏名】廣瀬 茂男
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| 【要約】 |
【課題】多くの人々がマスター・スレーブ方式で操作することにより「操作次第で歩行できる」とのロボットの「遊び」の要素を体験可能な遠隔操作型ロボットを提供すること。
【解決手段】操作者の身体に装着されるマスター操作装置100により遠隔操作されるマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット10において、胴12と、胴12の上方部に回動自在に連結された一対の腕部16a、16bと、胴12の下方部に連結された一対の脚部18とを具備し、18脚部の大腿部22、下腿部24、足部30を駆動する駆動モータ44、46、48を胴12内部に配設した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作者の身体に装着されるマスター操作装置により遠隔操作されるマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットにおいて、胴と、前記胴の上方部に回動自在に連結された一対の腕部と、前記胴の下方部に連結された一対の脚部とを具備し、前記脚部は、前記胴の下方部において腰部回転軸を介して回動自在に連結された大腿部と、前記大腿部の下端部において膝部回転軸を介して回動自在に連結された下腿部と、前記下腿部の下端において足首回転軸を介して回動自在に連結された足部とを有しており、前記ロボットは、更に、前記腰部回転軸、膝部回転軸、足首回転軸の各々を独立に回転させる腰部駆動モータ、膝部駆動モータ、足首駆動モータを具備し、前記駆動モータの各々は前記胴内に配設されて、張力伝達部材を介して前記駆動モータの各々の回転動力を対応する前記回転軸に伝達するようになっているマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット。 【請求項2】 前記足部は、前記ロボットを左右方向に容易に揺動させるようになっている請求項1に記載のマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット。 【請求項3】 前記足部は、その底面に柔軟に変形する板状の部材を有しており、前記ロボットを左右方向に容易に揺動させるようになっている請求項1に記載のマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット。 【請求項4】 前記足部は、その底面が下方に突出する湾曲面を有しており、前記ロボットを左右方向に容易に揺動させるようになっている請求項1に記載のマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットに関する。 【0002】 【従来の技術】これまで、多くの人々が身近なロボットとして感じることのできるヒューマノイドの研究も多方面で行われており、先行している各々の研究はこの分野に多大な成果を残している。また、近年、様々なロボットコンテストを初めとした多くの大会が催され、特にアミューズメントの分野において人々がロボットを接する機会が確実に増加している。アミューズメントロボットがより身近な存在になるにつれ、ロボットは「見て楽しむ」ものから「参加する」「体験する」ものになると考えられる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、多くの人々がマスター・スレーブ方式で操作することにより「操作次第で歩行できる」とのロボットの「遊び」の要素を体験可能なマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットを提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、操作者の身体に装着されるマスター操作装置により遠隔操作されるマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットにおいて、胴と、前記胴の上方部に回動自在に連結された一対の腕部と、前記胴の下方部に連結された一対の脚部とを具備し、前記脚部は、前記胴の下方部において腰部回転軸を介して回動自在に連結された大腿部と、前記大腿部の下端部において膝部回転軸を介して回動自在に連結された下腿部と、前記下腿部の下端において足首回転軸を介して回動自在に連結された足部とを有しており、前記ロボットは、更に、前記腰部回転軸、膝部回転軸、足首回転軸の各々を独立に回転させる腰部駆動モータ、膝部駆動モータ、足首駆動モータを具備し、前記駆動モータの各々は前記胴内に配設されて、張力伝達部材を介して前記駆動モータの各々の回転動力を対応する前記回転軸に伝達するようになっているマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットを要旨とする。本発明によれば、胴内に脚部の各関節を回転させる駆動モータを配設したために、脚部が軽量化され、かつ、関節の回転角度を大きくすることが可能となる。 【0005】前記足部は、好ましくは、前記ロボットを左右方向に容易に揺動させるようになっている。これにより、操作者は容易にロボットを左右方向に揺動させ、ロボットの足部を床面から上方へ離反させることが可能となり、従って、ロボットは、その少ない自由度、簡単な制御装置により容易に足を前後に振り出すことが可能となり容易に歩行可能となる。このように、ロボットを左右方向に容易に揺動可能とするために、前記足部は、好ましくは、その底面に柔軟に変形する板状の部材を有し、または、その底面が下方に突出する湾曲面を有することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、図1は本発明によるマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボットの好ましい実施形態の正面断面図を示しており、図1の紙面に垂直な方向を前後方向とし、図1の紙面内で水平方向を左右方向と定義する。 【0007】本発明の好ましい実施形態によるマスター・スレーブ式遠隔操作型二足歩行ロボット10(以下、単にロボット10と記載する)は、3自由度の脚と、1自由度の腕で構成する8自由度の2脚2腕のロボットである。ロボット10は胴12を有しており、胴12の上部または肩部12aから一対の腕16a、16bが、胴12の両側部に沿って延設されている。より詳細は、腕16a、16bは胴12の内部に配設された腕駆動モータ14の出力軸14bに連結されている。一対の腕16a、16bの各々を駆動する腕駆動モータ14は、胴12に対して前後方向に平行な軸線回りに回動自在に連結されており、胴12に対する各々の腕16a、16bの角度を調節可能となっている。図1において向かって左側の腕16aは胴12の側部から離反した位置にあり、右側の腕16bは胴12の側部に沿った位置にある。 【0008】胴12の下部には一対の脚部18が、腰部回転軸20を中心として回動自在に連結されている。脚部18は、膝回転軸26により回動自在に連結された大腿部22と下腿部24とを有しており、下腿部24の下端部には、足首回転軸28を介して足部30が回動自在に連結されている。腰部回転軸20には腰部プーリ32が固着され、膝部回転軸26には膝部プーリ34が固着され、足首回転軸28には足首プーリ36が固着されている。腰部プーリ32、膝部プーリ34、足首プーリ36の各々は、張力伝達部材としてのベルトまたはワイヤ38、40、42を介して腰部駆動モータ44、膝部駆動モータ46、足首駆動モータ48の各々の出力軸に連結されている。特に、本実施形態では、回動動作する大腿部22および下腿部24内にベルトまたはワイヤ40、42を適正に張り渡すために、腰部回転軸20、膝部回転軸26には、ベルトまたはワイヤ40、42のための案内プーリ54、56が取り付けられている。また、脚部18内には、膝部および足首を駆動するベルトまたはワイヤ40、42に適当な張力を付与するためのテンショナとしての回転体50、52が設けられている。 【0009】また、腰部回転軸20、膝部回転軸26、足首回転軸28内には、胴12に対する大腿部22の回転位置、大腿部22に対する下腿部24の回転位置、下腿部24に対する足部30の回転位置を検知するための回転検知手段としてのポテンシオメータ54、56、58が配設されている。更に、足部30は、床面に接する底面30aにゴム等の柔軟な材料が貼付されており、ロボット10が歩行する際の衝撃を吸収するようになっている。また、底面30aを柔軟な材料にて形成することにより、底面30aが容易に変形して、ロボット10は、図1において矢印Rで示すように左右方向に揺動、すなわちローリングし易くなる。ロボット10をローリングし易くするために、足部30の底面を図3に示すように、足部30の前後方向に延びる中心軸に対して対称な蒲鉾形に類する湾曲面にて形成しても良い。 【0010】ロボット10の操作装置は、ロボット10を操作する操作者の身体に装着する所謂マスター操作装置100を具備しており、マスター操作装置100は、操作者の肩から上腕にかけて装着される腕マスター操作部120と、操作者の腰から脚の外側に沿って足首にかけて装着される脚マスター操作部130から成る。腕マスター操作部120は、例えば、操作者の両肩の間に延設させたアルミニウムパイプ110の両端にポテンシオメータ102を取り付け、腕ポテンシオメータ102に操作者の腕の動きを検知するための検知部102aを連結して形成することができる。脚マスター操作部130は、操作者の大腿部、下腿部および足部に対応させた大腿部112、下腿部114および足部116を具備し降り、操作者の腰、膝、足首の各動作を検知するための腰ポテンシオメータ104、膝ポテンシオメータ106、足首ポテンシオメータ108が配設されている。 【0011】以下、本実施形態によるロボット10の作用を説明する。先ず、操作者が図2に示すようにマスター操作装置100をその身体に装着する。その状態で、操作者がその手足を動かすと、その動作は、腕ポテンシオメータ102、腰ポテンシオメータ104、膝ポテンシオメータ106、足首ポテンシオメータ108により、特に、操作者の腕の胴に対する回転角度、大腿部の胴に対する回転角度、下腿部の大腿部に対する回転角度、足の下腿部に対する回転角度が検知される。これは、例えばマイクロコンピュータ等の処理装置(図示せず)により処理されて、回転角度および角速度等が生成され、無線または有線の通信手段(図示せず)を介してロボット10の腕駆動モータ14、腰部駆動モータ44、膝部駆動モータ46、足首駆動モータ48の各々のためのドライバー回路(図示せず)に指令信号として伝達される。 【0012】前記ドライバー回路は、この指令信号に応答して各々の駆動モータ14、44、46、48を駆動する。腕駆動モータ14の回転は、出力軸14bに直結されている腕16a、16bに直接伝達され、腕駆動モータ14の回転角に一致する回転角を以て腕16a、16bが回転する。駆動モータ44、46、48の回転は、ベルトまたはワイヤ38、40、42を介して腰部プーリ32、膝部プーリ34、足首プーリ36に伝達され、腰部回転軸20、膝部回転軸26、足首回転軸28の各々を回転させる。腰部回転軸20、膝部回転軸26、足首回転軸28の各々の回転角は、腕ポテンシオメータ14a、腰ポテンシオメータ104、膝ポテンシオメータ106、足首ポテンシオメータ108により検知され、その出力がフィードバック信号として前記ドライバー回路に入力され、各駆動モータ14、44、46、48がフィードバック制御される。 【0013】本実施形態では、ロボット10の足部30の底面30aは、ロボット10のローリング動作を容易にするようになっているために、操作者は容易にロボット10を図1の矢印Rで示す左右方向に揺動させ、ロボット10の足部30を床面から上方へ離反させることが可能となっている。これにより、ロボット10は、その少ない自由度、簡単な制御装置により容易に足を前後に振り出すことが可能となり容易に歩行可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】899000013 【氏名又は名称】財団法人 理工学振興会
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| 【出願日】 |
平成13年3月12日(2001.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−264046(P2002−264046A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月18日(2002.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−69499(P2001−69499) |
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