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【発明の名称】 バランス型動力回転工具
【発明者】 【氏名】ロバート エル、ハートマン

【氏名】スチーブン シー、カーニイ

【氏名】イシドロ エム、アラニス

【要約】 【課題】バランスの良い手持ち式動力回転工具を提供すること。

【解決手段】手持ち式動力回転工具は、頂部を含むハウジングと、ハンドル部と、相対的にT字形状に配置した基部とを備える。モータはハウジングの基部内に配置される。入力シャフトは、モータからハンドル部を通過して延びるとともに、モータをハウジングの頂部にあるギアボックスに回転可能に結合する。出力シャフトは、入力シャフトの長手軸線にほぼ垂直な角度でギアボックスから延びており、回転のためにチャックと結合されている。前記工具は、使用時に入力シャフトと出力シャフトの面内での回転を抑制するようにバランスされている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 概ねT字形のハウジングであり、前端部および後端部を有する頂部と、前端部と後端部の間で頂部に接合されたハンドル部と、ハンドル部から懸垂させた基部とを含むハウジングと、前記基部内に配置したモータと、前記頂部内に配置したギアボックスと、前記モータと前記ギアボックスを回転可能に結合する入力シャフトと、前記ギアボックスに結合されて、そこから前記入力シャフトとほぼ直角の方向に延びる、出力シャフトとを備える、バランス型回転工具。
【請求項2】 前記ハンドル部が、前記入力シャフトによって画定される軸線に対して約15度の角度で傾けたグリップ領域を含む、請求項1に記載の回転工具。
【請求項3】 前記グリップ領域と前記頂部の間に配置したトリガ機構をさらに備える、請求項1に記載の回転工具。
【請求項4】 前記ハンドル部を把持する使用者の手によってアクセス自在に配置したスライド可能な方向制御機構をさらに備える、請求項1に記載の回転工具。
【請求項5】 前記ハンドルが、入力シャフトから前方へギアボックス通過する軸線を画定している、請求項1に記載の回転工具。
【請求項6】 モータに導電可能に結合した電源コードをさらに備える、請求項1に記載の回転工具。
【請求項7】 ハンドル部が人間工学的に造形されたグリップ領域を含む、請求項1に記載の回転工具。
【請求項8】 先端部と後端部を有する頂部と、先端部と後端部の間で頂部に接合されるとともに人間工学的グリップ領域を含むハンドル部と、ハンドル部から懸垂させた基部とを含むハウジングと、前記基部内に配置したモータと、前記ドライブモータに導電可能に結合されて、基部を通過して延びる電源コードと、前記頂部内に配置したギアボックスと、前記ドライブモータを前記ギアボックスに回転可能に結合する入力シャフトと、前記ギアボックスに回転可能に結合されて、そこから前記入力シャフトとほぼ直角の角度で前記ギアボックスから延びている出力スピンドルとを備える、バランス型回転工具。
【請求項9】 前記ハウジングが概ねT字形である、請求項8に記載の回転工具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は、概して動力回転工具に関する。より詳細には、本出願はバランスをとれた重量分布と狭所作業性を備える手持ち式の動力回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】手持ち式動力回転工具は一般的であり、ピストルグリップ型回転工具と直角型回転工具の2つのタイプが主に市販されている。この2つのタイプの工具は、工具全体の向きについて大きな違いがある。標準的なピストルグリップ型回転工具では、モータ、ギアボックス、および出力シャフトを有し、それらのすべてがハウジングおよびハウジングの後部から吊り下げられているハンドルの内部に水平向きに並べられている。直角型回転工具は、狭所で使用する目的で、もっと垂直向きになっている。直角型回転工具では、モータとギアボックスがハンドル内部に垂直向きに並べられ、出力シャフトはギアボックスから水平方向に延びている。
【0003】ピストルグリップ型回転工具の欠点の1つは、比較的バランスが悪いことである。この種のドリルのほとんどは、通常回転工具の最も重い部品であるギアボックスとモータがハンドル前方に位置した、かたよった前方積載となっている。このことから、ドリルの後部にとりつけたハンドルに回転トルクが生じる。工具を正確に使用するためには、まず手でこの回転トルクを克服しなくてはならない。この先端負荷によって生じる回転トルクのバランスをとるのに費やす労力によって、ユーザの手は疲れ、工具の使用が不正確になる可能性がある。
【0004】直角型回転工具は、一般に作業スペースが狭くてピストルグリップ型回転工具が使えない用途に用いられる。これらの工具の主要な欠点は、使い方が難しいことである。この理由は、通常モータが工具のハンドル部内に配置されているため、ハンドルの幅が、ユーザの手で人間工学的に快適に把持できる幅よりも、大きくなってしまうからである。全体的に、直角型回転工具は、ピストルグリップ型回転工具よりも人間工学的にみてユーザフレンドリではなく、このために直角型回転工具は一般に特殊工具としてだけ使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本出願の一般的な目的は、従来のデザインの欠点を回避し、なお追加的な構造上および操作上の利点をもたらす手持ち式動力回転工具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】重要な特徴は、比較的バランスが良く、ハンドル上の回転トルクを最小化する手持ち式動力回転工具の提供である。
【0007】別の重要な特徴は、狭い場所で使用できる手持ち式の動力回転工具の提供である。
【0008】別の重要な特徴は、ユーザが手でグリップするのに快適なように人間工学的な設計をした手持ち式動力回転工具の提供である。
【0009】保護を求める主題の理解を容易にする目的で、添付の図面に一実施形態を示す。これを検分するとともに以下の説明をあわせて考慮されれば、保護を求める主題と、その構成、動作、およびその利点を理解かつ評価されるであろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、手持ち式動力回転工具10の一実施形態は、頂部12を備えるハウジング11、ハンドル部13、相対的にT字形状に配置した基部14とを含む。ハンドル部13および基部14は、頂部12下方に長手方向に延びており、ハンドル部13が頂部12と基部14との間に位置している。ハンドル部13は、その周りにユーザの手を置くのに適合化させた曲面を備える人間工学グリップ部19を含む。
【0011】チャック15は、ツールビットを取り付けるためのジョー16を備え、頂部12から前方に延びている。トリガ17は、モータの作動制御用としてハンドル部13の前方に突き出ている。逆転シャトルスイッチ18は、モータの回転方向の制御用として頂部12とハンドル部13の中間につけられている。
【0012】図2を参照すると、モータ22はハウジング11の基部14の内に置かれている。入力シャフト21は、モータ22に回転可能に結合されており、モータ22からハンドル部13を通過して、最後はハウジング11の頂部12中に置かれたギアボックス20と回転可能に結合される。
【0013】出力シャフト24もギアボックス20と回転可能に結合されており、そこから入力シャフト21の長手方向軸線とほぼ垂直な角度で延びている。出力シャフト24は、ハウジング11の頂部12から延びており、回転のためにチャック15と結合されている。
【0014】スイッチアセンブリ23はトリガ17に結合されており、起動のためにモータ22と回路上で電気的に接続されている。スイッチアセンブリ23はハンドル部13の上部に沿って配置されている。逆転シャトルスイッチ18は、スイッチアセンブリ23のすぐ上の、頂部12とハンドル部13の中間にある。シャトルスイッチ18は、公知の方法でモータにも結合され、回転方向を制御する。電源コード25は基部14に沿って配置され、モータ22に電気的に結合されて、給電する。
【0015】図2および図3を参照すると、動力回転工具10は、片手操作に最適になるように設計されている。入力シャフト21が長いことから、モータ22をハンドル部13より下に配置することができ、ハンドル部13は、ユーザの手で快適にグリップできるように適切にかつ人間工学的に設計して十分に薄くしてある。ハンドル部13は、ドリルに対して安全で快適な位置に手を置くことができるように人間工学的に設計したグリップ部19を含むことができる。このグリップ部19は、手の平の表面に合致する曲面を有する。手をドリルにあてたときの手の自然な角度を快適に受け入れるように、ハンドル部13は、入力シャフト21によって画定される軸線に対してわずかに、約15度、傾けてもよい。また、トリガ17とシャトルスイッチ18は、グリップ部19をグリップしている手の指先で、比較的容易に届くように配置されている。
【0016】動力回転工具10を最適な片手操作設計に追加するということは、工具の相対的なバランスをとることである。ハウジングがT字形状であることによって、工具の重量を効率的に分布させて、重量によるハンドル上の回転トルクを最小化することができる。ハウジング11の当該形状によって、回転工具10で最も重い構成部品、すなわちギアボックス20およびモータ22を、使用時に実質上垂直になるように配置し、回転トルクを最小化できる。さらに、モータ22をハンドル部13の下に配置することにより、チャック15に対するカウンタバランスとすることで、さらに回転トルクを低減できる。シャフト21より前方の、ハウジング11の頂部12内の構成部品の重量により生成された回転トルクは、ハウジング11の基部14に配置された構成部品の重量から反力を受ける。
【0017】前記回転工具のさらなる利点は、ハンドル部13の下にモータ22を配置することにより、頂部12の長さを最小化し、狭い場所へのアクセス性がよくなることである。
【0018】前述の説明と添付の図面により示した内容は、説明のためだけに提示したものであり、制限となるものではない。特異な実施形態を提示して説明したが、当業者は、本出願の広義の態様から離れることなく、変更や修正を行うことができることは明らかであろう。保護を求める実際の範囲は、従来技術に基づく適切な展望の下で、請求範囲に定義しようとする内容である。
【出願人】 【識別番号】598130044
【氏名又は名称】スナップ − オン テクノロジーズ,インコーポレイテッド
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
【公開番号】 特開2002−264042(P2002−264042A)
【公開日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【出願番号】 特願2001−272833(P2001−272833)