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手持ち式工具装置用のスイッチ機構 - 特開2002−264041 | j-tokkyo
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【発明の名称】 手持ち式工具装置用のスイッチ機構
【発明者】 【氏名】ヨーゼフ ヒュンファー

【要約】 【課題】低出力の手持ち式工具装置に容易に適用可能なコンパクトなスイッチ機構を提案し、技術的に簡単な手段で工具スピンドルを確実に拘束可能とすることことである。

【解決手段】少なくとも部分的な回転運動及び/又は打撃運動を生じさせる手持ち式工具装置(2)の作動モードを切替えるためのスイッチ機構は、切替可能な打撃駆動部(6)のための第1シフトスリーブ(11)と、カウンタ軸(3)を介して工具スピンドル(4)に結合する切替可能な回転駆動部のための第2シフトスリーブ(12)と、両シフトスリーブ(11,12)を互いに相対回転可能に結合する切替え補助手段(10)とを具える。カウンタ軸(3)と打撃駆動部(6)の打撃駆動軸(5)とを共通の軸線方向領域(B)内で互いに近接させて平行に配置し、さらに、カウンタ軸(3)及び打撃駆動軸(5)によりそれぞれシフトスリーブ(11,12)を介して駆動歯車対(7)を回動可能に支持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも部分的な回転運動及び/又は打撃運動を生じさせる手持ち式工具装置(2)の作動モードを切替えるためのスイッチ機構であって、切替可能な打撃駆動部(6)のための第1シフトスリーブ(11)と、カウンタ軸(3)を介して工具スピンドル(4)に結合する切替可能な回転駆動部のための第2シフトスリーブ(12)と、両シフトスリーブ(11,12)を互いに相対回転可能に結合する切替え補助手段(10)とを具え、カウンタ軸(3)と打撃駆動部(6)の打撃駆動軸(5)とを共通の軸線方向領域(B)内で互いに近接させて平行に配置し、さらに、カウンタ軸(3)及び打撃駆動軸(5)によりそれぞれシフトスリーブ(11,12)を介して駆動歯車対(7)を回動可能に支持することを特徴とするスイッチ機構。
【請求項2】 請求項1記載のスイッチ機構において、切替え補助手段(10)が軸線方向に切替え変位可能であり、かつ、半径方向に配置されたクラッチ手段(15,15’,15”)を有するシフトスリーブ(11,12)に相対回転可能に係合する係合端部(16)を有すると共に、両軸(3,5)間の主面内に配置されていることを特徴とするスイッチ機構。
【請求項3】 請求項1又は2に記載のスイッチ機構において、軸線方向に切替え変位可能な切替え補助手段(10)が、工具装置(2)のハウジング(14)の外側から手動操作可能な操作手段(8)に形状結合したことを特徴とするスイッチ機構。
【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載のスイッチ機構において、切替え補助手段(10)に、軸線方向の弾性力が負荷されていることを特徴とするスイッチ機構。
【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載のスイッチ機構において、切替え補助手段(10)の軸線方向における第1端末位置(I)で、回転駆動部の第2シフトスリーブ(12)だけがクラッチ結合すること、又は、切替え補助手段(10)の軸線方向における隣接した中間位置で、両シフトスリーブ(11,12)がクラッチ結合すること、又は、切替え補助手段(10)の軸線方向における別の中間位置で、第1シフトスリーブ(11)だけがクラッチ結合すると共に第2シフトスリーブ(12)が相対回転可能とされることを特徴とするスイッチ機構。
【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載のスイッチ機構において、第1シフトスリーブ(11)に対応するクラッチ部材が、軸線方向の相対回転を許容するアンダカット(19)を有することを特徴とするスイッチ機構。
【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載のスイッチ機構において、第2シフトスリーブ(12)は、軸線方向の両側に半径方向で形状結合するクラッチ手段(15’,15”)を有し、該クラッチ手段が、ハウジング(14)内に回動不能に配置されたカラー(13)を含むことを特徴とするスイッチ機構。
【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項に記載のスイッチ機構において、切替え補助手段(10)の軸線方向における第2端末位置(II)では、カウンタ軸(3)がハウジング(14)に回動不能に結合すると共に、打撃駆動部(6)の第1シフトスリーブ(11)がクラッチ結合されることを特徴とするスイッチ機構。
【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項に記載のスイッチ機構において、カウンタ軸(3)をべべルギアにより工具スピンドル(4)に結合することを特徴とするスイッチ機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも部分的な回転運動及び/又は打撃運動を生じさせる手持ち式工具装置の作動モードを切替えるためのスイッチ機構に関し、特に、切替可能な打撃駆動部のための第1シフトスリーブと、カウンタ軸を介して工具スピンドルに結合する切替可能な回転駆動部のための第2シフトスリーブと、両シフトスリーブを互いに相対回転可能に結合する切替え補助手段とを具えるスイッチ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した構成を有する手持ち式工具装置において、電動モータ等の共通駆動部の出力は、選択的に、軸線方向の往復運動に係る打撃駆動部を経て打撃機構に伝達され、回転駆動部を介して工具スピンドルを回転駆動する。更に、所要に応じて、工具スピンドルを切替え可能として自由変位可能とするか、あるいは拘束することができる。操作性を向上するため、例えば4つの作動モード:すなわち、<回動ドリルモード>、<打撃回動モード>、<チゼル位置決めモード>、<チゼルモード>は、回動可能な手動操作部材により選択・切替えるのが普通である。
【0003】特開平9−239675号公報に記載された手持ち式工具装置は、工具スピンドルに対して平行なカウンタ軸を具える。中央で切替可能としたスイッチ機構は、作動モード<チゼル位置決めモード>を含むモード切替えのため、カウンタ軸を切替える同軸のシフトスリーブと、カウンタ軸及びハウジングに係合する回動拘束部とのための、回動可能なモード切替えスイッチを具える。
【0004】特開平9−57650号公報に記載された手持ち式複合工具装置のスイッチ機構は中央で切替え可能とされており、<チゼル位置決めモード>を含む4つの作動モードを切替える。回転駆動部は、スイッチ金具を介してモード切替えスイッチで制御される第1シフトスリーブにより、回転駆動部のためのピニオン軸に切替わる。工具スピンドルに対して同軸の第2シフトスリーブにより、工具スピンドルがハウジングに対して拘束される。ハウジング内における工具スピンドルの直接的な拘束はコストが嵩むのみならず、相当のスペースを占めるために例えば出力が800W以下の低出力工具装置には適用が困難である。
【0005】特開平9−70771号公報に記載された手持ち式工具装置は、工具スピンドルに対する平行なカウンタ軸を具える。モード切替えを行うために中央で切替え可能としたスイッチ機構は、共通のカウンタ軸上に同軸的に配置された2個のシフトスリーブを具える。これらのシフトスリーブは、回動可能なモード切替えスイッチによって制御され、それぞれ回転駆動部と打撃駆動部とに分けられる。
【0006】
【発明の課題】本発明の課題は、低出力の手持ち式工具装置に容易に適用可能なコンパクトなスイッチ機構を提案し、技術的に簡単な手段で工具スピンドルを確実に拘束可能とすることことである。
【0007】
【課題の解決手段】この課題を解決するため、本発明によるスイッチ機構は、請求項1に記載された事項を特徴とするものである。また、本発明の好適な実施形態は、従属請求項に記載したとおりである。
【0008】本発明によるスイッチ機構は、少なくとも部分的な回転運動及び/又は打撃運動を生じさせる手持ち式工具装置において、切替可能な打撃駆動部のための第1シフトスリーブと、カウンタ軸を介して工具スピンドルに結合する切替可能な回転駆動部のための第2シフトスリーブと、両シフトスリーブを互いに相対回転可能に結合する切替え補助手段とを具え、カウンタ軸と打撃駆動部の打撃駆動軸とを共通の軸線方向領域内で互いに近接させて平行に配置し、さらに、カウンタ軸及び打撃駆動軸によりそれぞれシフトスリーブを介して駆動歯車対を回動可能に支持することを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、個別的に切替え可能なカウンタ軸及び打撃駆動軸を、共通の軸線方向領域に近接して平行に配置した構成に基づき、極めてコンパクトなスイッチ機構を実現することが可能である。
【0010】本発明の好適な実施形態においては、切替え補助手段が軸線方向に切替え変位可能であり、かつ、半径方向に配置されたクラッチ手段を有するシフトスリーブに相対回転可能に係合する係合端部を有すると共に、両軸間の主面内に配置されている。この場合、両軸間の自由空間を利用して、両シフトスリーブが統合配置されたスイッチ機構を収めることが可能である。
【0011】本発明の好適な実施形態においては、軸線方向に切替え変位可能な切替え補助手段が、工具装置のハウジングの外側から手動操作可能な操作手段に形状結合する。更に、作動手段を偏心的に配置した、切替え補助手段に形状結合する偏心ロッドを有するロータリスイッチとして形成するのが有利であり、この場合には作動モードを切替え順序に応じて整列配置することができる。
【0012】切替え補助手段には、軸線方向の弾性力を付加するのが好適であり、この場合には互いに切替え可能に係合するクラッチ部材の具体的な対応位置関係に拘わらず、同期切替えを行うことが可能である。
【0013】本発明の好適な実施形態においては、切替え補助手段の軸線方向における第1端末位置で、回転駆動部の第2シフトスリーブだけがクラッチ結合し、又は、切替え補助手段の軸線方向における隣接した中間位置で、両シフトスリーブがクラッチ結合し、又は、切替え補助手段の軸線方向における別の中間位置で、第1シフトスリーブだけがクラッチ結合すると共に第2シフトスリーブが相対回転可能とされて<チゼル位置決めモード>に切替え可能とされる。
【0014】本発明の好適な実施形態においては、第1シフトスリーブに対応するクラッチ部材が、軸線方向の相対回転を許容するアンダカットを有する。
【0015】本発明の好適な実施形態において、第2シフトスリーブは、軸線方向の両側に半径方向で形状結合するクラッチ手段を有する。
【0016】クラッチ手段におけるクラッチ部材の一つとして、ハウジング内にカラーを回動不能に配置することができる。
【0017】打撃駆動部の第1シフトスリーブがクラッチ結合される、切替え補助手段の軸線方向における第2端末位置において、カウンタ軸(3)がハウジング(14)に回動不能に結合すると共に、打撃駆動部(6)の第1シフトスリーブ(11)がクラッチ結合されることにより<チゼルモード>に切替え可能とするのが好適である。
【0018】カウンタ軸は、ベベルギアにより工具スピンドルに結合するのが有利であり、この場合には手持ち式工具装置のコンパクトな構造形態を容易に実現することが可能である。
【0019】
【好適な実施形態】以下、本発明を図示の好適な実施形態について更に具体的に説明する。
【0020】図1は本発明によるスイッチ機構1を示しており、このスイッチ機構1は、例えば、部分的な回転運動及び打撃運動を生じさせる手持ち式複合工具装置2において、該装置2の作動モードを中央で切替えるものである。スイッチ機構1は、工具スピンドル4のためのカウンタ軸3と、打撃駆動部6の打撃駆動軸5とを具える。カウンタ軸3は、先端にベベルギヤを有する。また、駆動軸5は、先端に偏心ピンを有する偏心軸として構成されている。これらの軸3,5は、共通の軸線方向領域内で互いに近接して平行に配置されており、かつ、互いに噛合わされた歯車対7を相対回転可能に案内する。カウンタ軸3は工具スピンドル4に直交して配置され、ベベルギアにより工具スピンドル4と結合されている。外部から手動操作可能なロータリスイッチとして構成された操作部材8が、偏心ピン9を介して、第1端末位置I及び第2端末位置IIの間で軸線方向に切替変位可能な切替え補助手段10に形状結合されている。切替え補助手段10は、それぞれ第1シフトスリーブ11及び第2シフトスリーブ12に相対回転可能に係合する。カウンタ軸3に対して同軸的に配置される工具装置2のハウジング14内には、カラー13が回転不能に配置されている。
【0021】図2に示すように、スイッチ機構1における切替え補助手段10は、切替え可能な打撃駆動部6のための第1シフトスリーブ11と、カウンタ軸3を介して工具スピンドル4に結合された切替え可能な回転駆動部のための第2シフトスリーブ12とを、互いに相対回転可能に結合するものである。シフトスリーブ11,12により個別的に切替え可能な軸3,5を、共通の軸線方向領域Bにおいて互いに近接させて平行に配置する。シフトスリーブ11,12は、互いに軸線方向で形状結合するクラッチ手段15を具える。切替え補助手段10は、シフトスリーブ11,12に対して相対回転可能に係合する係合端部16,16’を有し、軸線方向に切替変位可能とされている。切替え補助手段10は、両軸3,5間の軸線方向領域B内でスイッチ機構1の主面内に配置され、スイッチ機構1の基本的なジオメトリから突出することなく、軸線方向に延在すると共に端部側で互いに逆向きに曲げられた金具部材として構成されている。この金具部材には、ばね17により軸線方向に弾性力が負荷されている。歯車対7の二個の歯車のうち、第1シフトスリーブ11に対応する歯車18は、軸線方向に相対回転可能なアンダカット19を有する。第2シフトスリーブ12は、軸線方向の両側にクラッチ手段15’,15”を有する。クラッチ手段15”は、ハウジング14内に回動不能に配置されたカラー13に対して半径方向に形状結合可能とされている。
【出願人】 【識別番号】591010170
【氏名又は名称】ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
【出願日】 平成14年3月12日(2002.3.12)
【代理人】 【識別番号】100072051
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 興作 (外1名)
【公開番号】 特開2002−264041(P2002−264041A)
【公開日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【出願番号】 特願2002−67074(P2002−67074)