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【発明の名称】 電動切断機
【発明者】 【氏名】吉田 憲一郎

【要約】 【課題】本発明の課題は、電動機が焼損する等して寿命が低下してしまうことを抑制することができる電動切断機を提供することである。

【解決手段】電動機2の温度を検出する温度検出手段14を設け、温度検出手段14の出力により起動する教示手段20、あるいは鋸刃カバー回動規制手段21を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動機により回転駆動し、被切断材を切断するための鋸刃を有する電動切断機において、前記電動機の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段の出力により起動する教示手段を設けたことを特徴とする電動切断機。
【請求項2】 前記温度検出手段の出力により教示手段が起動する出力値を設定する設定温度手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動切断機。
【請求項3】 前記教示手段をランプあるいはブザーとしたことを特徴とする電動切断機。
【請求項4】 電動機により回転駆動し、被切断材を切断するための鋸刃、該鋸刃を覆う回動可能な鋸刃カバーを有する電動切断機において、前記電動機の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段の出力により前記鋸刃カバーの回動を規制する回動規制手段を設けたことを特徴とする電動切断機。
【請求項5】 前記温度検出手段の出力により起動する教示手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の電動切断機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸のこやカッタ等、電動機により回転駆動する鋸刃で被切断材を切断する電動切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3、図4は従来の電動切断機の携帯用丸のこの一例を示すものであり、鋸刃1を回転駆動させる電動機2を備えたハウジング3は鋸刃1を備えたソーカバ4に連結され、ソーカバ4には電動機2からの動力を鋸刃1へ伝達する歯車5、歯車5を支持する転がり軸受け6、転がり軸受け6を保持する転がり軸受け保持部7が固定されている。転がり軸受け保持部7には鋸刃カバー8が、鋸刃1を覆い鋸刃1の外周に沿って回動可能に取付けられ、鋸刃カバー8には鋸刃1を覆う方向に作用するスプリング9が取付けられ、ストッパ10により所定の位置にて静止している。電動機2には回転駆動した際、電動機2自身を冷却するための冷却用ファン11が組込まれている。
【0003】上記携帯用丸のこは、図示しない起動スイッチを投入し鋸刃1を回転駆動させ、被切断材に対して本体を押し進め、鋸刃カバー8を被切断材に押し当てることにより鋸刃カバー8を鋸刃1の外周、切断方向とは逆方向に回動させることにより、鋸刃1を露出させて被切断材に鋸刃1を接触させることで切断が行われる。切断作業が終わり本体を被切断材から離すと、スプリング9により鋸刃カバー8は鋸刃1を覆う方向に回動し、ストッパ10により所定の位置に静止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動切断機は、許容以上の負荷が加わり、電動機2が焼損する程度まで温度上昇した場合でも、本体が通常よりも多少熱くなる、電動機2から少々異臭がする等、作業者は前記した程度しか感知できず、電動機2がどの程度まで使用できるのかが判断し難いものであった。
【0005】また、電動機2に許容以上の付加が加わっている際でも、切断作業は通常時となんら変わらず使用可能なため、例えば作業者が前記した事態に気付かずにこの切断作業を続行した場合、電動機2が更に温度上昇し、最終的に焼損してしまうというものであった。
【0006】本発明の目的は、上記欠点を解消し、電動機が焼損する等して寿命が低下してしまうことを抑制することができる電動切断機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電動機の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手段の出力により起動する教示手段、あるいは鋸刃カバー回動規制手段を設けることにより達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明電動切断機を図1、図2を用いて説明する。なお、図1は本発明電動切断機の回路構成の一実施形態であり、図2は本発明電動切断機の一実施形態を示す正面図である。
【0009】図1に示す2は電動機、12は温度検出回路、13は電動機保護回路であり、温度検出回路12は電動機2の温度を検出するサーミスタ14、電動機保護回路13が起動する温度検出回路12の出力値(温度)を設定する設定温度調整抵抗15、サーミスタ14により検出した電動機2の温度と設定温度調整抵抗15により設定された設定温度とを比較するオペアンプ16、温度検出回路の電源17からなり、電動機保護回路13はスイッチング用トランジスタ18、トランジスタ18に連動するリレースイッチ19、リレースイッチ19がONすることにより起動するランプ20、リレースイッチ19がONすることにより鋸刃カバー8が開口しないように働く電磁石ストッパ21からなる。ここで、温度検出回路12の電源17は12Vとする。なお、図中22は起動スイッチ、23は電源である。
【0010】なお、電磁石ストッパ21は図2に示すように鋸刃カバー8と隣接する個所に配置され、電動機保護回路13が作動した際に鋸刃カバー8に突き当たり、鋸刃カバー8の回動を規制し、鋸刃1が露出しないように働く。
【0011】上記した構成の電気切断機では、電動機2の温度が設定温度よりも高くなった場合、オペアンプ16の動作により温度検出回路12の出力点Aは12Vとなり、トランジスタ18はONする。その結果、リレースイッチ19がONになり、ランプ20が点灯する。このランプ20の点灯により、作業者に電動機2の温度が設定温度よりも高くなったこと、すなわち電動機2に許容以上の付加が加わっていることを教示することができる。
【0012】また、上記と同様にリレースイッチ19がONになると、電磁石ストッパ21が働くことにより、鋸刃カバー8の回動が規制される。
【0013】このため、電動機2の温度上昇を使用者に教示する共に、鋸刃カバー8の回動を規制することによりこれ以上の切断作業が行うことができないようになるため、電動機2の温度上昇を防ぎ、電動機2の焼損を防止することができる。なお、電磁石ストッパ21が働くことにより鋸刃カバー8の回動が規制された状態で電動機2を駆動させることにより、電動機2に組み込まれている冷却用ファン11によって電動機2を冷却することができる。
【0014】なお、設定温度調整抵抗15で電動機保護回路13がONする設定温度を電動機2の焼損する温度より若干低めに設定しておくことが望ましい。
【0015】なお、上記実施形態では、電動機2の温度を検出する温度検出手段であるサーミスタ14と、温度検出手段(サーミスタ14)の出力により起動する教示手段であるランプ20と、温度検出手段(サーミスタ14)の出力により起動し鋸刃カバーの回動を規制する回動規制手段である電磁石スイッチ21とを設けた構成としたが、温度検出手段と教示手段のみを設けた構成、あるいは温度検出手段と回動規制手段のみを設けた構成としても良い。
【0016】ただし、温度検出手段と回動規制手段のみを設けた構成とした場合、電動機2の温度上昇が発生した際に連続的な切断作業時を行っていると鋸刃カバー8を図2に示すように鋸刃1が露出しない状態で規制することができなため、上記実施形態のように温度検出手段と教示手段及び回動規制手段を設けた構成とすることが効果的である。
【0017】また、上記実施形態では、教示手段を視覚的に電動機2の温度上昇を使用者に教示するランプ20としたが、例えば聴覚的に電動機2の温度上昇を使用者に教示するブザー等の手段であっても良い。
【0018】更に、温度検出手段(サーミスタ14)の出力により電動機保護回路13が起動する出力値を設定する設定温度手段である設定温度調整抵抗15を設けたことにより、電動機2種類等に応じて電動機保護回路13が起動する温度を設定することができるようになる。
【0019】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、電動機の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手段の出力により起動する教示手段、あるいは鋸刃カバー回動規制手段を設けたことにより、電動機が焼損する等して寿命が低下してしまうことを抑制することができる電動切断機を提供できるようになる。
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成13年2月23日(2001.2.23)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−254353(P2002−254353A)
【公開日】 平成14年9月10日(2002.9.10)
【出願番号】 特願2001−47722(P2001−47722)