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【発明の名称】 バッテリ・パック・アセンブリ及びその携帯ツールとの組合せ体
【発明者】 【氏名】ロバート スコット ビュトー

【氏名】ラリー モエラー

【氏名】パトリック ジェイ.ドリスコル

【氏名】ピーター デー.プロス

【要約】 【課題】携帯ツール内に組み入れられる新規で改良されたデュアル状態バッテリパック掛止/固定装置を提供する。

【解決手段】バッテリケース212と、該バッテリケース内に配設されたセルパック214と、バッテリキャップ222と、上記セルパックと上記バッテリキャップとの間において長手方向に介設されたスペーサ224と、を備えたバッテリパック掛止/固定取付装置が提供される。上記スペーサには第1ラッチ要素232もしくはデテントが取付けられ、且つ、上記バッテリキャップには第2ラッチ要素236もしくはデテントが取付けられる。上記第1ラッチ要素は、バッテリパックをそのOFF位置に固定すべくツールハウジングソケットの側壁部分に画成された単一開孔に固定的に係合する。上記第2ラッチ要素は、バッテリパックをON位置に固定すべくツールハウジングソケットの側壁に画成された単一開孔に係合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯ツール内で使用されるバッテリ・パック・アセンブリであって、バッテリ・ケースと、上記バッテリ・ケース内に配設された少なくとも一個のバッテリ電源セルと、上記携帯ツールに取付けられた電力用接点に対する電気接続の為に上記バッテリ・パック・アセンブリに配設された電気接点と、デュアル掛止デテント・システムと、を備え、該デュアル掛止デテント・システムは、上記携帯ツールの単一窓部開孔と協働する第1および第2掛止用デテントであって上記携帯ツール上の第1および第2位置に当該バッテリ・パック・アセンブリを夫々固定的に掛止すべく上記バッテリ・ケース上に取付けられた第1および第2掛止用デテントを備えることから、上記バッテリ・パック・アセンブリを上記第1位置に固定的に掛止すべく上記第1掛止用デテントが上記携帯ツールの上記単一窓部開孔に係合されたときに当該バッテリ・パック・アセンブリの上記電気接点は上記携帯ツールの上記電力用接点から電気的に分離されることにより上記携帯ツールはOFF状態に置かれ、且つ、上記バッテリ・パック・アセンブリを上記第2位置に固定的に掛止すべく上記第2掛止用デテントが上記携帯ツールの上記単一窓部開孔に係合されたときに当該バッテリ・パック・アセンブリの上記電気接点は上記携帯ツールの上記電力用接点に電気的に係合されることにより上記携帯ツールはON状態に置かれる、バッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項2】 前記デュアル掛止デテント・システムは第1および第2の片持ち式可撓アームを備え、且つ、前記第1および第2掛止用デテントは上記第1および第2の片持ち式可撓アームの各末端部に夫々取付けられる、請求項1記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項3】 前記第2片持ち式可撓アームは前記第1片持ち式可撓アームの径方向外方に配設されることから、上記第2片持ち式可撓アームが径方向内方に移動すると上記第1片持ち式可撓アームは径方向内方に移動されて、前記第1掛止用デテントは前記携帯ツールの前記単一窓部開孔から解除され且つ上記第2掛止用デテントは上記携帯ツールの上記単一窓部開孔に係合し得る、請求項2記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項4】 当該バッテリ・パック・アセンブリは、バッテリ・パック端部キャップと、上記バッテリ・パック端部キャップと前記少なくとも一個のバッテリ電源セルとの間に介設されたバッテリ・スペーサとを更に備え、前記第1および第2の片持ち式可撓アームは上記バッテリ・スペーサおよび上記バッテリ・パック端部キャップに夫々一体的に取付けられる、請求項2記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項5】 当該バッテリ・パック・アセンブリはバッテリ端部キャップを更に備え、前記第1および第2の片持ち式可撓アームは両者ともに上記バッテリ端部キャップに取付けられる、請求項2記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項6】 前記第1および第2の片持ち式アームの第1のものは前記バッテリ端部キャップに一体化され、且つ、上記第1および第2の片持ち式アームの第2のものは上記バッテリ端部キャップに超音波溶着される、請求項5記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項7】 前記第1および第2の片持ち式アームの第1のものは前記バッテリ端部キャップに一体化され、且つ、上記第1および第2の片持ち式アームの第2のものは、上記第1および第2の片持ち式アームの上記第1のものに対してリベット留めされる、請求項5記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項8】 前記バッテリ・パック端部キャップ上に前記バッテリ・スペーサを取付けるべく該バッテリ・パック端部キャップには少なくとも一個の取付用スタッドが一体的に取付けられ、且つ、上記バッテリ・パック端部キャップは前記バッテリ・ケースに音波溶着される、請求項4記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項9】 前記第1片持ち式可撓アームに関する前記第2片持ち式可撓アームの前記径方向内方移動を促進すべく且つ前記第1位置から前記第2位置までの前記バッテリ・パック・アセンブリの移動を促進すべく、上記第2片持ち式可撓アームは操作者の指を受容する凹形手動部材を有する、請求項3記載のバッテリ・パック・アセンブリ。
【請求項10】 携帯ツールとの組合せ体であって、該携帯ツールに取付けられるバッテリ・パック・アセンブリが、バッテリ・ケースと、上記バッテリ・ケース内に配設された少なくとも一個のバッテリセルと、上記携帯ツールに取付けられた電力用接点に対する電気接続の為に上記バッテリ・パック・アセンブリに配設された電気接点と、デュアル掛止デテント・システムと、を備え、該デュアル掛止デテント・システムは、上記携帯ツールの単一窓部開孔と協働する第1および第2掛止用デテントであって上記携帯ツール上の第1および第2位置に当該バッテリ・パック・アセンブリを夫々固定的に掛止すべく上記バッテリ・ケース上に取付けられた第1および第2掛止用デテントを備えることから、上記バッテリ・パック・アセンブリを上記第1位置に固定的に掛止すべく上記第1掛止用デテントが上記携帯ツールの上記単一窓部開孔に係合されたときに当該バッテリ・パック・アセンブリの上記電気接点は上記携帯ツールの上記電力用接点から電気的に分離されることにより上記携帯ツールはOFF状態に置かれ、且つ、上記バッテリ・パック・アセンブリを上記第2位置に固定的に掛止すべく上記第2掛止用デテントが上記携帯ツールの上記単一窓部開孔に係合されたときに当該バッテリ・パック・アセンブリの上記電気接点は上記携帯ツールの上記電力用接点に電気的に係合されることにより上記携帯ツールはON状態に置かれる、携帯ツールとの組合せ体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファスナ打込ツール(fastener driving tool)に関し、特に、斯かるファスナ打込ツールに組み入れられる新規な改良バッテリ・パック掛止アセンブリ(battery pack latching assembly)に関する。
【0002】
【従来の技術】本願は1998年4月20日に出願された米国特許出願第09/063,149号の分割出願として1999年6月10日に出願された米国特許出願第09/329,452号の一部継続出願であるが、これらの米国特許出願に開示された如く、被加工材(workpiece)へとファスナを打込むべく使用される燃焼動力式携帯ファスナ打込ツールは当然公知である。斯かる燃焼動力式携帯ファスナ打込ツールに関しては、コストの削減及び重量の削減が重要であり且つツールの作製もしくは製造に関して常に考慮される要因である。想定しているファスナ打込ツールが携帯ファスナ打込ツールであるという事実に鑑みると、斯かるツールは、燃焼プロセスに必要な電力を提供すべく且つ燃焼チャンバ用ファンの作動に必要な電力を提供すべく必要とされる複数のバッテリを備えた例えばバッテリ・パックもしくはホルダを含む自蔵式電源を有する。
【0003】ファスナ打込ツールのコストおよび重量を減少する公知のひとつの手法もしくは手段は、ツールに対するON/OFFスィッチを排除することである。故に、ツールの偶発的な作動を防止すべく且つ操作者および他の現場人員の両方の安全性を確実にすべく一定の操作者は、ツールのハウジングもしくはハンドル内に画成された適切な中空部分もしくはバッテリ・パック・ソケット内に通常的に保持もしくは保有されるバッテリ・パックもしくはホルダを電気的に解除する。しかし、ファスナ打込ツール内における電力接続モードもしくは電力接続状態からバッテリ・パックもしくはホルダをその様に電気的に解除すると、他の作動上の問題および安全上の問題が生ずる。すなわち、例えば、操作者が梯子を上りつつあり又は足場に沿って移動しているなどの様に操作者が移動している場合、無拘束的に保持されて接続されていない従来のバッテリ・パックもしくはホルダはツールから脱落したり落下したりすることもある。故にこのことは、そのバッテリ・パックを回収し又は別のバッテリ・パックとの交換が強いられる操作者にとり不都合である。これに加え、バッテリ・パックが落下すると損傷してその交換を必要とすることもあり、また最終的には、バッテリ・パックが落下すると近くに居る他の現場人員に対して危険となり得る。
【0004】故に、上述の各米国特許出願中に示されると共に上述の各特許出願の図10乃至12に対応する図1乃至図3から理解される開示内容、教示および原理に依ればファスナ打込ツールは独特なバッテリ・パックもしくはホルダを有するが、該バッテリ・パックもしくはホルダは別個に固定される作動位置および待機位置を有することから、操作者はファスナ打込ツールからバッテリ電源を分離することで該ツールを効率的に給電停止(OFF)すると同時に該ツールからバッテリ・パックもしくはホルダが落下するのを防止すべく該ツール内にバッテリ・パックもしくはホルダを固定し得る。より詳細には図1および図2に示された如くファスナ打込ツールは参照番号10で表されると共に、参照番号82で示されたハンドル・アセンブリを備えることが理解される。ハンドル・アセンブリ82の下部内には中空部分もしくはソケット部材102が画成され、且つ、図3で最も良く見られる如く複数のバッテリ116を収納し得るバッテリ・パックもしくはホルダ100は別個に固定される作動位置および待機位置の間においてハンドル82の中空部分もしくはソケット部材102内で移動可能とされ得る。より詳細には図3に最も良く見られる如く、ファスナ打込ツール10はソケット部材102への入口の反対側で該ソケット部材102の端壁上に取付けられた複数の電力用接点114を備え、且つ、バッテリ・パックもしくはホルダ100も同様に複数のバッテリ接点112を備える。図3においてバッテリ・パックもしくはホルダ100は明らかに待機位置、状態もしくはモードで示されており、この位置においてバッテリ接点112は動力ツール用接点114から電気的に解除もしくは分離されることから、不図示のツール回路に対してバッテリ116からは電力が供給されずに上記動力ツールは実効的に作動不能とされる。
【0005】中空部分もしくはソケット部材102に関してバッテリ・パックもしくはホルダ100を作動位置もしくは待機位置のいずれかに固定的に保有するために、中空部分もしくはソケット部材102は2個の開孔104a、104bを備え、且つ、バッテリ・パックもしくはホルダ100は単一のデテント(detent)即ち移動止め、もしくは付勢された歯状部材106を備える。バッテリ・パックもしくはホルダ100が最初に中空部分もしくはソケット部材102内に挿入されたとき、歯状部材106は先ず図3に示された如く第1開孔104aに係合することから、バッテリ・パックもしくはホルダ100は非作動位置すなわち待機位置で中空部分もしくはソケット部材102内に固定される。バッテリ・パックもしくはホルダ100は例えば図2で118で示された如き文字“OFF”などの文字記号を備え得るものであり、該文字記号は開孔104bを介して視認可能とされることから、ツール10の非作動もしくは待機の状態もしくはモードの視認表示が操作者に提供される。ファスナ打込ツール10の起動が所望されるときに操作者が第1開孔104aから付勢歯状部材106を解除すべく該付勢歯状部材106に一体的に接続されたタブ120を押圧すると、バッテリ・パックもしくはホルダ接点112が動力ツール用接点114に電気的に係合するまでバッテリ・パックもしくはホルダ100が中空部分もしくはソケット部材102の長手方向内方に移動され、係合した時点で、バッテリ・パックもしくはホルダ100をその作動位置もしくは状態に固定すべく付勢歯状部材106が又第2開孔104b内に係合され得る。また、ファスナ打込ツール10の作動状態が達成されたことの視認表示を操作者に提供すべく開孔104aを介して視認可能となる如く、バッテリ・パックもしくはホルダ100上に例えば不図示の文字“ON”などの適切な付加的文字記号が備えられ得る。
【0006】容易に理解され得る如く、上述のバッテリ・パックおよび掛止システムが商業的に成功しているのは勿論である。実際、斯かるバッテリ・パックおよび掛止システムは、実質的に全ての種々のタイプの携帯ツールに組み入れるのが望まれるほどに成功している。しかし、斯かるバッテリ・パックおよび掛止システムを既存の携帯ツール内に組み入れる上では実施方式の問題が在る。より詳細には、上記した各米国特許出願に開示された特定のツールを除き、既存の携帯ツールは、上記各米国特許出願のツール・ハウジング内に配備された開孔104a、104bと類似したツール・ハウジング内に画成される一対の開孔を有しておらず、逆に、斯かる既存の携帯ツールは該ツール内においてバッテリ・パックをON位置に固定もしくは掛止する単一開孔のみを備え、斯かるツールは該ツールに関してバッテリ・パックをOFF位置に掛止もしくは固定する手段を何ら備えていない。故に、上記した各米国特許出願に開示されたバッテリ・パックおよび掛止システムを既存の携帯ツールに組み入れようとしても、ツールのOFFおよびONの二つの固定状態に対応するデュアル掛止システム(dual latching system)は達成され得ない。
【0007】より詳細には、上記各米国特許出願に開示されたバッテリ・パックおよび掛止システムが既存の携帯ツールに組み入れられた場合、ツール・ハウジングの側壁に画成された単一開孔と協働するバッテリ・パックの単一デテントもしくはラッチによりツールに対する第1の掛止もしくは固定OFF状態は達成され得るが、バッテリ・パックがツール・ハウジング・ソケット内に更に押し入れられもしくは挿入されたときにバッテリ・パックの単一ラッチもしくはデテント要素を収容する付加的なもしくは第2の開孔はツール・ハウジング側壁には画成されていないという事実に鑑みると第2の掛止もしくは固定ON状態は達成され得ない。或いは逆に、バッテリ・パックの単一のデテント要素もしくはラッチの載置もしくは配設に依存して、ツール・ハウジング側壁に画成された単一開孔と協働するバッテリ・パックの単一のデテント要素もしくはラッチによりツールに対する第2の掛止もしくは固定ON状態のみは達成され得るが、バッテリ・パックがツール・ハウジング・ソケットから引抜かれるときにバッテリ・パックの単一ラッチもしくはデテント要素を収容する付加的なもしくは第2の開孔はツール・ハウジング側壁には画成されていないという事実に鑑みると第1の掛止もしくは固定OFF状態は達成され得ない。明らかに、携帯ツールに関してバッテリ・パックを単一の配置もしくは状態で掛止もしくは固定するというこれらの選択肢は、いずれも望ましくない。
【0008】故に当業界においては、単一の固定用もしくは掛止用開孔を備えた既存の携帯ツールに対して有効かつ改装的に容易に組み入れられ得ることにより斯かる既存ツールに関して固定もしくは掛止されたONおよびOFF状態の両者を達成し得るデュアル・モードのバッテリ・パック掛止もしくは固定システムに対する要望が在る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】故に本発明の目的は、携帯ツール内に組み入れられる新規で改良されたデュアル状態バッテリ・パック掛止もしくは固定システムを提供するに在る。
【0010】本発明の他の目的は、ツール・ハウジング・ソケット内においてバッテリ・パックがOFFおよびON状態の両者にて掛止もしくは固定され得るという新規で改良された携帯ツール用デュアル状態バッテリ・パック掛止システムを提供するに在る。
【0011】本発明の付加的な目的は、単一の固定用もしくは掛止用開孔を備えた携帯ツール・ハウジング・ソケット内においてOFFおよびON状態の両者にてバッテリ・パックが掛止もしくは固定され得るという新規で改良された携帯ツール用デュアル状態バッテリ・パック掛止システムを提供するに在る。
【0012】本発明の更なる目的は、単一の固定用もしくは掛止用開孔を備えた既存の携帯ツール・ハウジング・ソケット内にバッテリ・パックが容易に改装的に組み入れられ既存の携帯ツールに取付けられたバッテリ・パックがOFFおよびON状態の両者にて掛止もしくは固定され得るようにするという新規で改良された携帯ツール用デュアル状態バッテリ・パック掛止システムを提供するに在る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述のおよび他の目的は、バッテリ・ケースと、該バッテリ・ケース内に配設されたセル・パックと、バッテリ・キャップもしくは端部蓋体と、上記セル・パックと上記バッテリ・キャップもしくは端部蓋体との間において長手方向に介設されたスペーサと、を備えた新規で改良されたバッテリ・パック掛止/固定取付システムの提供により、本発明の教示および原理により達成される。上記スペーサには第1ラッチ要素もしくはデテントが取付けられ、且つ、上記バッテリ・キャップもしくは端部蓋体には第2ラッチ要素もしくはデテントが取付けられる。上記バッテリ・パックが最初にツール・ハウジング・ソケット内に取付けられるとき、上記スペーサの上記第1ラッチ要素もしくはデテントはバッテリ・パックをその第1のOFF位置もしくは状態に固定すべく、上記ツール・ハウジング・ソケットの側壁部分に画成された単一開孔に固定的に係合する。上記バッテリ・パックが第2のON位置もしくは状態に移動されるべく長手方向において上記ツール・ハウジング・ソケット内に更に移動されたとき、上記バッテリ・キャップもしくは端部蓋体の上記第2ラッチ要素もしくはデテントは上記スペーサの上記第1ラッチ要素もしくはデテントに係合して該スペーサの該第1ラッチ要素もしくはデテントを径方向内方に押圧し、該第1ラッチ要素もしくはデテントが上記ツール・ハウジング・ソケット内に収容され得る如く、上記ツール・ハウジング・ソケットの上記側壁部分に画成された上記単一開孔から上記第1ラッチ要素もしくはデテントを解除する。更に、今や携帯ツールに関して上記バッテリ・パックをON位置もしくは状態に固定もしくは掛止すべく、上記バッテリ・キャップもしくは端部蓋体の上記第2デテントもしくはラッチ要素は上記ツール・ハウジング・ソケットの上記側壁に画成された上記単一開孔に係合し得る。
【0014】本発明の他の種々の目的、特徴および付随する利点は、幾つかの図を通して同一の参照番号が同一のもしくは対応する部材を示すという添付図面に関連して以下の詳細な説明を考慮すれば更に十分に理解されよう。
【0015】
【発明の実施の形態】添付図面の特に図4を参照すると、本発明の原理および教示に従い構築された新規な改良バッテリ・パック・アセンブリが参照番号210により示されている。示された如くバッテリ・パック・アセンブリ210は実質的に中空のバッテリ・ケース212を備え、該バッテリ・ケース212の内部には、相互に接続された複数のバッテリ・セル216を実際に含むセル・パック214が収容されることが理解される。より詳細には、3個のバッテリ・セル216の2組もしくは2列が配備されて相互に接続されるが、一定の携帯ツールに関しては、特定ツールの電力要件を満足しもしく電力要件に応じるべく5個のバッテリ・セル216のみが必要とされる。斯かる場合において各バッテリ・セル216の内の1個のセルは、セル・パック214の全体的外部形状および空間的寸法が同一のままとなる如く1個のバッテリ・セル216と類似した形状のダミーもしくはスペーサにより置換される。セル・パック214の最前部のもしくは長手方向の最内部のバッテリ・セル対216の側方外側部にはバッテリ・ケース212の夫々の部分もしくは対応する部分に配備された各窓部220を介して側方外方に突出され得る各電気接点218を備えることから、以下で論じられる如くバッテリ・パック・アセンブリ210が上記動力ツール・ソケット内で長手方向内方に移動されてON位置もしくは状態すなわちツールがONとなる状態に至ったときバッテリ・パック電気接点218は上記動力ツールの不図示の対応電気接点に電気接続される。バッテリ・パック・アセンブリ210は更に、バッテリ端部キャップ222と、該バッテリ端部キャップ222とバッテリ・セル・パック214との間に介設され得るバッテリ・スペーサ224とを備える。バッテリ端部キャップ222はその内側面にて側方に離間されて軸心方向に突出する一対の端子(post)もしくはスタッド226を備えるが該スタッド226の一方は不図示であり、且つ、バッテリ・スペーサ224はこれに対応して不図示の一対の開孔を備え、斯かる開孔によりバッテリ・スペーサ224はバッテリ・キャップ222の内側面に取付けられ得る。一方、バッテリ・キャップ222はバッテリ・パック・アセンブリ210が完成される如くバッテリ・ケース212に音波溶着され得る。アセンブリ210内における任意の空間的許容性を提供すべく、バッテリ・セル・パック214の外側端または後端とバッテリ・スペーサ224との間には圧縮可能なラバーパッドもしくはスペーサ228が介設され得る。
【0016】本発明の特に独特な構造特性に依れば更に、バッテリ・スペーサ224は、末端部に配設された第1ラッチ部材232を有する第1アーム部材230を備えることを銘記されたい。第1アーム部材230の基端部はバッテリ・スペーサ224に一体的に接続されることから、この様にして第1ラッチ部材232は有効にバッテリ・スペーサ224に片持ち式に可撓的に取付けらることは明らかである。同様にしてバッテリ・キャップ222は、末端部に第2ラッチ部材236が配設された第2アーム部材234を備えている。第2アーム部材234の基端部はバッテリ・キャップ222に一体的に接続されることから、この様にして第2ラッチ部材236は同様に有効にバッテリ・キャップ222に片持ち式に可撓的に取付けられることは明らかである。更に、バッテリ・スペーサ224の不図示の各開孔を介して突出する端子またはスタッド226の結果としてバッテリ・スペーサ224がバッテリ・キャップ222上に取付けられたときに第2アーム部材234は第1アーム部材230上に重なることを銘記されたい。第2アーム部材234は更に凹形のもしくは凹状の手動部材(finger member)238を備えるが、以下において更に十分に論じられる如く該部材238によれば、上記ファスナ打込ツールのソケット部分に関してバッテリ・パック・アセンブリ210が前方もしくは挿入方向および後方もしくは引抜方向の両方に操作され得るだけでなく更に、第2アーム部材234はバッテリ端部キャップ222上に可撓的に片持ちで取付けられることから第1アーム部材230に係合すべく下方に押圧され得る。第2アーム部材234の斯かる下方への押圧および可撓移動、第1アーム部材230に対する第2アーム部材234の係合、および、バッテリ・スペーサ224上での第1アーム部材230の可撓的な片持ち移動もしくは取付けの結果として、第1ラッチ部材232は上記ファスナ打込ツールの上記ソケット部分の側壁部分に形成された上記開孔から解除され得るが故に、バッテリ・パック・アセンブリ210は上記ファスナ打込ツールの上記ソケット部分内へと更に移動可能とされ且つ第2ラッチ部材236は上記ファスナ打込ツールの上記ソケット部分の側壁部分に形成された上記開孔に固定的に係合し得る。
【0017】より詳細には図5を参照し且つ斯かる図面に最適に示された如く、現存の典型的なファスナ打込ツールは240で示されるが該ツール240は例えば他の構成要素の中でも特に、トリガ機構244を有するハンドル部分242と、中空ソケット部分248が内部に一体的に画成された基礎部分246とを備える。理解され得る如く中空ソケット部分248は、携帯バッテリ・パック・アセンブリ210が挿入され得る開放端部領域250を備える。図5に示された如くバッテリ・パック・アセンブリ210は、該バッテリ・パック・アセンブリ210がそのOFF位置、すなわちファスナ打込ツール240がそのOFF状態に置かれる如く該ツール240の不図示の各電気接点からバッテリ・パック・アセンブリ210の各電気接点218が電気的に分離される位置、にて固定的に係合もしくは掛止される如く、ファスナ打込ツール240のソケット部分248内に配設されて示される。
【0018】より詳細には、ファスナ打込ツール240の中空ソケット部分248は該ソケット部分248の側壁部分254内に画成された単一の開孔252を備えることが理解されるが、該開孔252は、バッテリ・パック・アセンブリ210がOFF位置に配設されるようにファスナ打込ツール240のソケット部分248内に挿入されたときに第1ラッチ部材232により掛止的にもしくは固定的に係合され得る。この状態は図6を付加的に参照すると更に理解され得るが、図6においては、ファスナ打込ツール240のソケット部分248、特にその開孔252に対する2個のラッチ部材232および236の配置が示されている。更には、ファスナ打込ツール240の中空ソケット部分248の側壁部分254は開放端部領域250から長手方向にもしくは軸心方向に凹状とされた横手方向延在壁部256を含み、且つ、斯かる壁部256の長手方向もしくは軸心方向寸法は携帯バッテリ・パック・アセンブリ210が組立てられたときに第1および第2ラッチ部材232および236間に画成される長手方向もしくは軸心方向距離に略々対応することが理解される。この様にして、携帯バッテリ・パック・アセンブリ210がそのOFF位置もしくは状態にてファスナ打込ツール240のソケット部分248内に取付けられたとき、第1ラッチ部材232は壁部256の第1もしくは下流側に配設される一方、第2ラッチ部材236は壁部256の第2もしくは逆の上流側に配設される。
【0019】ファスナ打込ツール240に電力を提供して該ファスナ打込ツール240をON状態とすることが所望された場合、携帯バッテリ・パック・アセンブリ210はファスナ打込ツール240の中空ソケット部分248内で長手方向にもしくは軸心方向に更に移動されて図7および図8に示された位置に至り、この位置にてバッテリ・パック・アセンブリ210の各電気接点218はファスナ打込ツール240の不図示の電力用各接点と電気的に係合し得る。より詳細には依然として図5および図6も参照すれば理解され得る如く、ファスナ打込ツール240の中空ソケット部分248に関する斯かるバッテリ・パック・アセンブリ210の長手方向もしくは軸心方向の移動を達成するために、操作者の指がバッテリ端部キャップ222の凹形手動部材238内にもしくはその上に置かれ、次いで該凹形手動部材238が図6に示された如く下方に押圧される。凹形手動部材238の斯かる下方押圧の結果として且つバッテリ端部キャップ222に対する片持ち取付けに依る第2アーム部材234の可撓性の結果として、凹形手動部材238と一体的であり且つ第2ラッチ部材236が同様に一体的に形成されている第2アーム部材234もまた同様に、第2アーム部材234の底部もしくは下面が第1アーム部材230の上側表面に係合する如く、下方に押圧もしくは移動される。第1および第2アーム部材230、234間の斯かる係合と、バッテリ・スペーサ224に対する片持ち取付けに依る第1アーム部材230の可撓性との結果として、第1アーム部材230は下方に押圧もしくは移動されることから、第1固定もしくはラッチ部材232は、開孔252と壁部256に対する係合とから解除もしくは解放され得る。故にバッテリ・パック・アセンブリ210は、バッテリ・パック・アセンブリ接点218がファスナ打込ツール240の不図示の電気接点に対する電気接続を形成することができファスナ打込ツール240に対して電力を提供する如く、ファスナ打込ツール240の中空ソケット部分248内へと長手方向もしくは軸心方向において更に前方へと移動され得る。
【0020】図7および図8を参照し、特に図6と比較して図8を参照すれば明らかに理解され得る如く、第2アーム部材234が下方押圧されて第1アーム部材230と係合することで第1ラッチ部材232がファスナ打込ツール・ソケット部分248の側壁254に形成された開孔252から解除される結果として、バッテリ・パック・アセンブリ210をOFFもしくは待機状態、位置もしくはモードからON状態、位置もしくはモードへと効果的に移動すべく、バッテリ・パック・アセンブリ210はファスナ打込ツール240のソケット部分248内へと長手方向もしくは軸心方向で内方に移動され得る。また、図6および図8に示された構造を比較すれば理解される如く、ファスナ打込ツール・ソケット部分248の開孔もしくは窓部252内に適切に係合されるべく第1ラッチ部材232がバッテリ・ケース212から外方に突出する代わりに、該第1ラッチ部材232は今や径方向内方に押圧され且つ該第1ラッチ部材232は側方離間された電源セル216の最外側の対の間に収容される。この様に第1ラッチ部材232を空間的に収容することから、図6において明らかに理解される如く第1ラッチ部材232はファスナ打込ツール240のソケット部分248内にも収容され得る。
【0021】これに伴い、ファスナ打込ツール240のソケット部分248内へとバッテリ・パック・アセンブリ210を更に長手方向もしくは軸心方向に移動すると、第2ラッチ部材236は、横手方向に配設された壁部256の下方を移動するとともに、壁部256の第1もしくは下流側に配置もしくは係合されるべくファスナ打込ツール240のソケット部分248の側壁部分254内に形成された開孔もしくは窓部252内に弾性的に嵌合され得る。この時点でバッテリ・パック・アセンブリ210はファスナ打込ツール240のON状態に対応する該ファスナ打込ツール240のソケット部分248内の位置もしくは状態にて固定的に係合されるが、バッテリ・パック・アセンブリ210の凹形手動部材238は横手方向に延在する壁部256の第2もしくは上流側に配置もしくは係合されることも同様に銘記されたい。バッテリ・パック・アセンブリ210をファスナ打込ツール240のOFF状態に対応する位置に戻すように移動するためには、第2ラッチ部材236を径方向内方に付勢もしくは押圧することにより第2ラッチ部材236を横手方向延在壁256との係合状態から解除すべく、ツール240の上記ソケット部分の側壁部分254に形成された開孔もしくは窓部252を介して不図示の適切な工具が挿入され得る。次に、凹形手動部材238に作用的に係合された操作者の指により、後方に向けたバッテリ・パック・アセンブリ210の摺動可能移動が達成され得る。
【0022】次に図9を参照するとバッテリ端部キャップ・アセンブリの第1改変例が開示されているが、図4に示された端部キャップ・アセンブリの構成部分と対応するこのバッテリ端部キャップ・アセンブリの構成部分は300番台とされる以外は対応する参照番号で示されることを銘記されたい。図4に示されたバッテリ端部キャップ・アセンブリと比較した場合、図9の実施例のバッテリ端部キャップ・アセンブリの重要な相違点は、図4の実施例の場合では第1ラッチ部材232がバッテリ・スペーサ224に取付けられる一方で第2ラッチ部材236がバッテリ端部キャップ222に取付けられていたのとは対照的に、第1および第2ラッチ部材の両者がバッテリ端部キャップに取付けられる点に在る。より詳細には、図9の実施例のバッテリ端部キャップ・アセンブリは、片持ち式に一体的に取付けられた第1アーム部材334を有するバッテリ端部キャップ322を備えることが理解される。第1アーム部材334の末端は第1ラッチ部材336を備えると共に、第2アーム部材330は該第2アーム部材330と一体的な垂下ブラケット端部331により片持ち式にバッテリ端部キャップ322の内側表面323に固定され得ることにより、第2アーム部材330が有効に第1アーム部材334の下方に配設される。第2アーム部材330の末端は第2ラッチ部材332を備えるが、第2アーム部材330は該第2アーム部材330のブラケット端部331によってのみバッテリ端部キャップ322に固定されることに鑑みると、第2アーム部材330は第1アーム部材334に関して可撓的に且つ弾性的に移動され得る。第2アーム部材330のブラケット端部331は333にてバッテリ端部キャップ322に超音波溶着されるなどの任意の適切な手段により上記バッテリ端部キャップに固定されることができ、結果として得られたバッテリ端部キャップ・アセンブリはそのラッチ部材332、336とともに、図4に示された実施例のラッチ部材232および236と同様に機能する。故に、更なる詳細説明は不要と思われるので省略する。
【0023】次に図10を参照するとバッテリ端部キャップ・アセンブリの第2改変例が開示されているが、図4および図9に示された端部キャップ・アセンブリの構成部分と対応するこのバッテリ端部キャップ・アセンブリの構成部分は400番台とされる以外は対応する参照番号で示されることを銘記されたい。図4および図9の実施例に関して銘記されたのと同様に此処でも、図4に示されたバッテリ端部キャップ・アセンブリと比較した場合、図10の実施例のバッテリ端部キャップ・アセンブリの重要な相違点は、図4の実施例の場合では第1ラッチ部材232がバッテリ・スペーサ224に取付けられる一方で第2ラッチ部材236がバッテリ端部キャップ222に取付けられていたのとは対照的に、第1および第2ラッチ部材の両者がバッテリ端部キャップに取付けられる点に在る。
【0024】より詳細には、図10の実施例のバッテリ端部キャップ・アセンブリは、片持ち式にアーム部材434が一体的に取付けられたバッテリ端部キャップ422を備え、アーム部材434の末端部は第1ラッチ部材436を備えることが理解される。例えば板バネ形状とされ得る第2取付アームもしくは取付プレート430は、端部キャップ422の近傍の位置にて例えばリベット439などの適切な留め具によりアーム部材434の下側部分に固定的に取付けられる第1基端部を有する一方、取付プレート430の末端部は同様のリベット留め具441により取付けられた第2ラッチ部材432を有する。この様にして、第1および第2ラッチ部材436、432が所望に応じたラッチ作動を機能させ且つ達成することができるように、取付プレート430はアーム部材434の下側表面部分に片持ち式に自由に可撓的に取付けられる。此処でも、斯かるラッチ部材432、436の作用は自明と思われることから、その詳細説明は不要なので省略する。
【0025】以上より、本発明の教示および原理に従い、バッテリ・スペーサもしくはバッテリ端部キャップに取付けられた第1および第2のラッチ要素もしくはデテントが、バッテリ・パックを第1のOFF位置もしくは状態および第2のON状態もしくは位置に固定すべく、ツール・ハウジング・ソケットの側壁部分に画成された単一の開孔もしくは窓部に係合するという新規で改良されたバッテリ・パック掛止/固定取付システムが開発されたことがわかる。バッテリ・パックが第1のOFF位置もしくは状態から第2のON位置もしくは状態へと移動されるべく長手方向において上記ツール・ハウジング・ソケット内へと移動されたとき、バッテリ・キャップもしくは端部蓋体の上記第2ラッチ要素もしくはデテントは上記スペーサの第1ラッチ要素もしくはデテントに係合すると共に、該第1ラッチ要素もしくはデテントがツール・ハウジング・ソケット内に収容され得る如く、上記スペーサの該第1ラッチ要素もしくはデテントは径方向内方に押圧されて、上記ツール・ハウジング・ソケットの上記側壁部分に画成された単一の開孔もしくは窓部から解除される。これに加え、上記バッテリ・キャップもしくは端部蓋体の上記第2デテントもしくはラッチ要素は今や、携帯ツールに関するON位置もしくは状態に上記バッテリ・パックを固定もしくは掛止すべく、上記ツール・ハウジング・ソケットの側壁に画成された上記単一の開孔もしくは窓部に係合し得る。
【0026】上記教示に鑑みれば、本発明の多くの変更および改変が可能である。故に、特許請求の範囲内において本発明は本明細書中に詳細に記述された処とは異なる様式で実施され得ることは理解される。
【出願人】 【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
【出願日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
【公開番号】 特開2002−219672(P2002−219672A)
【公開日】 平成14年8月6日(2002.8.6)
【出願番号】 特願2001−344442(P2001−344442)