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【発明の名称】 電動工具
【発明者】 【氏名】安達 禎章

【氏名】坂井 正登

【氏名】黒沢 秀樹

【要約】 【課題】ハウジング及びギヤカバーを覆う保護カバーの組立性を向上すると共に保護カバーが抜けづらい電動工具を提供する。

【解決手段】モーター3を収納するハウジング4の前面に減速部を収納するギヤカバー7を当接固定し、ハウジング4とギヤカバー7を覆う保護カバー1の内面を傾斜部4aを有するハウジング4とギヤカバー7に密着させ、保護カバー1の側面に、頂点13が風窓10近傍まで延び、開口端部12側から風窓10に向かったV字状の切り欠き11を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モーターを収納し、前方に冷却窓を設けたハウジングと、ハウジングの前面に当接固定され、減速部を収納するギヤカバーと、ギヤカバー前面からハウジング後方に向かって移動させ弾性変形によりハウジング、ギヤカバーにかぶせられ、前記冷却窓に相当する場所に風窓が設けられた弾性材からなる保護カバーとから構成される電動工具であって、前記保護カバーに後端から頂点が風窓近傍まで延びるほぼV字状の切り欠きを設けると共に保護カバーによって覆われるハウジングに後方に行くに従って小径となる傾斜部を設けたことを特徴とする電動工具。
【請求項2】 前記ハウジングの断面積をギヤカバーとの当接部において最大としたことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
【請求項3】 前記ハウジングの傾斜部の後方に水平なフラット部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
【請求項4】 前記弾性材をゴムとしたことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーターを収納するハウジングの前面に減速部を収納するギヤカバーを当接固定し、ギヤカバーとハウジングを覆う弾性材からなる保護カバーを備えた電動工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人が製造販売している日立電子セーバソーCR12Vにおいては、モーターを収納したハウジングの前面に当接固定され減速部を収納したギヤカバーを握り易くするため、ゴム等の弾性材からなる保護カバーでギヤカバーを覆っている。保護カバーはギヤカバーとほぼ同じ形状で、後端は真っ直ぐとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】保護カバーをギヤカバーに装着する際には保護カバーの後端を広げる必要があるが、後端が真っ直ぐなため広げにくく保護カバーを変形させるのに大きい力を必要とし、組立性が悪いという欠点があった。
【0004】また本出願人が先に出願した特願2000−301411号において、後述する本発明保護カバーとほぼ同じ形状でハウジング及びギヤカバーを覆う保護カバーを装着し、ギヤカバーを握り易くすると共に保護カバーとハウジング及びギヤカバーとの間に冷却風が通るスペースを設けたセーバソーを提案した。この保護カバーは、プラスチック等の変形しにくい材料からなり、2部材で構成されネジで止めるものであった。このためネジ用のボスが必要となりボス部分が大きくなると共に構成部品が多く結果として高価なセーバソーとなるという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、保護カバーの組立性を向上すると共に保護カバーが抜けづらくした電動工具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、弾性材からなる保護カバーの後端から頂点が風窓近傍まで延びるほぼV字状の切り欠きを設けると共に保護カバーによって覆われるハウジングに後方に行くに従って小径となる傾斜部を設けることにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明電動工具をセーバソーとした一実施形態を図1、図2に示す。
【0008】1は保護カバーでゴム等の弾性材で構成されている。2は減速部でモーター3からの出力を減速し、回転を往復動に変換している。7はギヤカバーで減速部2を収納している。4はモーター3を収納するハウジングであり、前面にギヤカバー7が当接固定されている。ハウジング4はギヤカバー7との当接部8の断面積が最大となり、当接部8から後方に行くに従い断面積が漸減するすなわち小径となるように傾斜部4aが形成され、傾斜部4aの後方には更に水平なフラット部4bが設けられている。当接部8近傍のハウジング4にはモーター3を冷却するための冷却窓9が設けられている。5はスイッチで電源である電池6の電力をモーター3に供給している。前記減速部2、モーター3等はセーバソーにおいて周知の構成であると共に本発明に直接関係する部分ではないので詳細な説明を省略する。
【0009】保護カバー1はその内面がギヤカバー7とハウジング4に密着するような形状に形成されている。保護カバー1の両側面の冷却窓9に相当する場所に風窓10が設けられると共にV字状の切り欠き11が開口端部12側から細肉部16を形成するように設けられている。切り欠き11の頂点13は風窓10近傍まで延びている。前記細肉部16は保護カバー1の他の部分より細く変形し易くなっており、保護カバー1の開口部端部12を矢印14、15の方向に広げると、保護カバー1は頂点13を支点として開き、弾性限度内での伸びを生じ、保護カバー1の開口範囲がより大きくなる。
【0010】従って、保護カバー1を組み込む際に矢印14と矢印15の方向に保護カバー1の後端を広げると、保護カバー1の開口範囲がより大きくなり、ギヤカバー7とハウジング4に対し、密着部分が少なく組立時の摩擦を軽減できるので、最大断面積の当接部8も容易に通過させてハウジング4のフラット部4bまで位置させることができ、組立装着が容易になる。すなわち保護カバー1は小さな力で変形させることが可能となって組立が容易になり、組立性を向上できる。組立装着後は保護カバー1の変形が戻り、保護カバー1の内面がギヤカバー7及びハウジング4に密着すると共にハウジング4の傾斜部4aと係合するので保護カバー1は外れ難くなる。
【0011】上記した実施形態によれば、保護カバー1を装着するのに、ネジやボス部が不要となり構成が簡単になると共に組立性も向上できるようになり、結果として安価な電動工具を提供できるようになる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、V字状の切り欠きを設けた保護カバーとしたので、保護カバーを小さい力で変形させることが可能となり組立性を向上できるようになる。また保護カバーが装着された後は保護カバーがハウジングの傾斜部と係合してハウジングが外れ難くなる等の作用効果を奏し得るようになる。
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成12年12月28日(2000.12.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−200580(P2002−200580A)
【公開日】 平成14年7月16日(2002.7.16)
【出願番号】 特願2000−400265(P2000−400265)