トップ :: B 処理操作 運輸 :: B25 手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレ−タ

【発明の名称】 電動工具の照明装置
【発明者】 【氏名】酒向 正彦

【氏名】松本 敏男

【氏名】原 章人

【要約】 【課題】例えば、卓上マルノコにおいて、切断部位を明るく照らすために聡明装置を備えたものが提供されているが、従来の照明装置は白熱ランプを光源としていたためフィラメントが断線する等して寿命が短く、この点で耐久性の低いものであった。この発明では、耐久性の高い照明装置を提供する。

【解決手段】卓上マルノコ10に対する取り付け部と、取り付け部から延びて、任意の方向に指向可能なフレキシブル支柱3と、フレキシブル支柱3の先端に取り付けた蛍光ランプ5と、蛍光ランプ5をインバータ制御するインバータ回路を備え、取り付け部をハンドル部23の近傍に配置し、該取り付け部にインバータ回路を組み込んだ回路基板を取り付けた構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動工具に対する取り付け部と、該取り付け部から延びて、任意の方向に指向可能なフレキシブル支柱と、該フレキシブル支柱の先端に取り付けた蛍光ランプと、該蛍光ランプをインバータ制御するインバータ回路を備えた照明装置。
【請求項2】 請求項1記載の照明装置であって、電動工具のハンドル部近傍に取り付け部を配置し、該取り付け部にインバータ回路を組み込んだ回路基板を取り付けた照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばマルノコ盤等の電動工具に装備された照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば夜間あるいは暗い室内等においてマルノコ盤を用いて切断作業をする場合のために、切断部位(切断刃と切断材が交差する部位、以下同じ)およびその周辺を明るく照らすための照明装置を備えたマルノコ盤が提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の照明装置は、タングステンフィラメントを加熱して光を得るいわゆる白熱電球を光源とするものであったため、電動工具の振動等によりフィラメントが断線する等して寿命が短い問題があった。本発明では、電動工具に好適な照明装置であって、従来の白熱電球よりも耐久性の高い照明装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前記各請求項に記載した構成の照明器具とした。請求項1記載の照明装置によれば、蛍光ランプを光源とする構成であるので、従来の白熱電球よりも寿命が長く、また振動等に対して高い耐久性を有している。また、蛍光ランプを光源としているので、従来の白熱電球よりも照射範囲が広く、加工部位周辺を従来よりも明るく照らすことができるとともに、蛍光ランプがインバータによりインバータ制御されるのでいわゆるチラツキが少なく、これらの点で電動工具を用いた作業に好適に用いることができる。
【0005】さらに、フレキシブル支柱を変形させて加工部位の左側および右側の何れの側をも照らすことができるので、当該電動工具を用いた作業の効率を高めることができる。また、作業者の利き腕に関係なく常に加工部位を当該照明装置により照らして確認することができる。
【0006】請求項2記載の照明装置によれば、インバータ回路を組み込んだ回路基板が取り付け部側に取り付けられているので、蛍光ランプの近傍に配置した構成に比して、フレキシブル支柱の先端側(蛍光ランプ側)をコンパクトに構成することができ、これにより当該照明装置を電動工具の使い勝手(操作性)を損なうことがない状態に配置することができる。また、取り付け部に照明用スイッチを配置することにより、ハンドル部を把持した手でそのまま該照明用スイッチをオンオフ操作することができ、この点で当該照明装置の使い勝手をよくすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本実施形態の照明装置1を備えた電動工具を示している。本実施形態では電動工具の一例として卓上形のマルノコ10を例示する。このマルノコ10は、切断材(図示省略)を載置するテーブル11と、該テーブル11の後部に設けた支持部12と、該支持部12の先端に上下に傾動可能に支持したマルノコ本体20を有している。マルノコ本体20は、電動モータ21により回転する円形の切断刃22と、作業者が上下動操作をする際に把持するためのハンドル部23を備えている。切断刃22の上側ほぼ半分はブレードケース24により覆われ、下側半分はブレードカバー25により覆われている。このブレードカバー25はマルノコ本体20の下方への傾動操作に連動して開放され、上方への傾動操作に連動して閉じられる。これらマルノコ10自体の構成については従来と同様であり、本実施形態の実施にあたって特に変更を要しないので以上で説明を終わる。
【0008】さて、本実施形態の照明装置1は、上記ハンドル部23の側面であって、該ハンドル部23を把持したまま指が届く部位に取り付けられている。図5には、本実施形態の照明装置1が単独で示されている。この照明装置1は、ハンドル部23の側面に取り付けられた取り付け部2と、該取り付け部2から上方へ延びるフレキシブル支柱3と、該フレキシブル支柱3の先端に取り付けたランプホルダ4と、該ランプホルダ4内に取り付けられた蛍光ランプ5と、この蛍光ランプ5をインバータ制御するためのインバータ回路を組み込んだ回路基板2cを備えている。この照明装置1の電源には、マルノコ本体20の電動モータ21に供給する電源が共用されている。取り付け部2は箱体形状をなし、固定ビス2a,2aによりハンドル部23の側面に固定されている。この取り付け部2に、照明スイッチ2bと上記回路基板2cが取り付けられている。また、この取り付け部2の上面には円形の凹部2dが形成されている。この凹部2dにフレキシブル支柱3の基端側が嵌め込まれている。フレキシブル支柱3の基端側は、固定ビス2eにより凹部2dから抜け不能に固定されている。
【0009】フレキシブル支柱3は、いわゆるジャバラ構造を有するパイプであり、任意の位置で任意の方向に折り曲げてその先端側を任意の方向に指向させることができる可撓性を有している。図ではL字形に折れ曲がった状態が示されているが、U字形や直線形に変形させることができる。このフレキシブル支柱3の内周側には蛍光ランプ5に電源を供給するための電気配線等(図示省略)が挿通されている。フレキシブル支柱3の先端側には、蛍光ランプ5を取り付けるためのランプホルダ4が取り付けられている。このランプホルダ4も固定ビス4bによりフレキシブル支柱3の先端から脱落しないように固定されている。このランプホルダ4のソケット部4aに、蛍光ランプ5の取り付け部(ガラスグローブ)5aを差し込んで当該蛍光ランプ5がランプホルダ4に覆われるように取り付けられている。ランプホルダ4の開口部には透明のカバー7が取り付けられており、これにより蛍光ランプ5は外部から遮蔽されて、切断粉等が付着しないようになっている。また、図示は省略したが、取り付け部2には安定器すなわちインバータ回路が内蔵されている。
【0010】以上のように構成した本実施形態の照明装置1によれば、マルノコ本体20のハンドル部23を把持したまま、指を伸ばせば照明スイッチ2bに指先が届く。この指先で照明スイッチ2bをオンすると、蛍光ランプ5が点灯する。従って、夜間や暗い室内等においても切断部位を明るく照らすことができるので、なんら不自由を感ずることなく切断作業を効率よく行うことができる。しかも、ハンドル部23を把持したまま照明スイッチ2bに指が届くので、切断作業を中断することなく該照明スイッチ2bをオンオフして蛍光ランプ5を点灯、消灯することができ、この点で操作性に優れた照明装置1となっている。また、従来とは異なって光源が蛍光ランプ5であるので、振動等に対してもフィラメントが断線するといった問題なく、この点で高い耐久性を発揮し、また従来の白熱ランプに比してより広い範囲を照らすことができる。
【0011】さらに、蛍光ランプ5は回路基板2cに組み込んだインバータ回路よりインバータ制御されているので、いわゆるチラツキが少なく、この点でも切断作業を楽に行うことができる。また、ランプホルダ4は、任意の方向に指向させることができるジャバラ構造のフレキシブル支柱3により支持されているので、該ランプホルダ4を手で移動させて蛍光ランプ5の照らす範囲を自由に変更することができる。例えば、図3に示すように、ランプホルダ4を水平に移動させて蛍光ランプ5により照らす範囲を切断刃22に対して左側または右側(切断刃22の表側または裏側)に任意に変更して照らすことができ、この点で当該照明装置1の使い勝手がよくなっている。また、図2に示すように切断刃22に対して例えば左側の範囲において、ランプホルダ4を下方に傾動させて切断部位をより局所的に照らしたり、上方へ傾動させて切断部位およびその周辺のより広い範囲を照らしたりすることができる。また、インバータ回路を組み込んだ回路基板2cをランプホルダ4に取り付けるのではなく、取り付け部2に取り付けられているので、ランプホルダ4をコンパクトに構成することができ、この点で当該マルノコ10の操作性が阻害されないようになっている。また、インバータ回路を組み込んだ回路基板2cは、従来の白熱ランプを光源とする場合に必要なトランス(電源電圧100Vを例えば12Vに降圧する器具)を必要としないので、この点でも当該照明装置1のコンパクト化を図ることができる。
【0012】以上説明した実施形態には、種々変更を加えて実施することができる。例えば、電動工具の一例として卓上形のマルノコ10を例示したが、携帯用のマルノコ、定置式のマルノコ盤、電気ドリル、電動スクリュウドライバ、レシプロソー等その他の電動工具にも広く適用することができる。また、ハンドル部23の側面に取り付ける構成を例示したが、例えばブレードケース24の側面、テーブル11の側面または上面等、その他の様々な部位に取り付けて実施することができる。
【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成12年11月16日(2000.11.16)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外3名)
【公開番号】 特開2002−154074(P2002−154074A)
【公開日】 平成14年5月28日(2002.5.28)
【出願番号】 特願2000−349968(P2000−349968)