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【発明の名称】 電動工具
【発明者】 【氏名】樋口 紀久

【要約】 【課題】電動工具において、使用中に冷却風の吸込口より粉塵を吸い込み、コンミテータの表面や軸受に付着することにより電動工具の寿命を短くしていた。

【解決手段】アマチュア7に保持された冷却ファン8と、スイッチケース37部に形成した吸込口13と、フレーム5とギアケース40との間に形成した排風口14と、コンミテータ9の外周部及び軸受11を覆うように配設した略円筒状の第1ガードと、出力軸側の軸受12を覆うようにアマチュア7に保持された略皿状の第2ガード3とから構成する電動工具1。
【特許請求の範囲】
【請求項1】外殻であり持ち手部となるフレームと、このフレーム内周部に装着された固定子と、両端或いは端部近傍が軸受で保持され、反負荷側にコンミテータが設けられたアマチュアと、このアマチュアの回転を減速する減速機構部と、この減速機構部の出力軸に保持された工具とから構成された電動工具において、前記アマチュアの負荷側に保持された冷却用ファンと、フレーム部或いはスイッチケース部に形成した吸込口と、前記フレームとギアケースとの間に形成した排風口と、前記コンミテータの外周部及び近傍にある軸受を覆うように配設した略円筒状の第1ガードと、出力軸側の軸受を覆うように前記アマチュアの軸に保持された略皿状の第2ガードとからなることを特徴とする電動工具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動工具内部の冷却および防塵構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来技術の電動工具の断面構造の一例を示したものである。
【0003】電動工具30に使用されるモータ31は、単相整流子電動機(別称:シリースモータ)が使用されている。このモータ31のアマチュア32は2〜3万回転という高速で回転するものであり、ギアで減速することにより目的に合ったパワー並びに回転数を得ている。また、電動工具は機能として、小形でかつ高出力が必要であるため、モータ31に冷却用ファン33が設けられている。さらに、この冷却用フアン33の回転により冷却風34を循環させて冷却効果を上げるため、フレーム36またはスイッチケース37に吸込口38が設けられ、フレーム36とギアケース40との間には排風口39が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電動工具、特にディスクグラインダーにより作業を行う場合は、作業中に必ず粉塵が発生しており、使用中に吸込口より粉塵を吸い込み内部に堆積し、モータに悪影響を及ぼしている。これらの粉塵が、コンミテータの表面や軸受に付着することにより電動工具の寿命を著しく短くしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】外殻であり持ち手部となるフレームと、このフレーム内周部に装着された固定子と、両端或いは端部近傍が軸受で保持され、反負荷側にコンミテータが設けられたアマチュアと、このアマチュアの回転を減速する減速機構部と、この減速機構部の出力軸に保持された工具とから構成された電動工具において、前記アマチュアの負荷側に保持された冷却用ファンと、フレーム部或いはスイッチケース部に形成した吸込口と、前記フレームとギアケースとの間に形成した排風口と、前記コンミテータの外周部及び近傍にある軸受を覆うように配設した略円筒状の第1ガードと、出力軸側の軸受を覆うように前記アマチュアの軸に保持された略皿状の第2ガードとから構成することにより問題を解決している。
【0006】
【作用】スイッチを入れることによりアマチュアが回転し、このアマチュアのシャフト部に圧入されている冷却ファンが回される。このファンの回転により、電動工具内の空気が排風口より排出され、同時に吸込口より冷却風が流入してくる。この時にコンミテータ及びこのコンミテータの近傍にある軸受の外周を第1ガードが覆うように配設されているので、コンミテータ及びその近傍に保持された軸受は粉塵などから守られる。
【0007】また、排風口側の軸受部に軸受を覆うように略皿状の第2ガードが配設されているので、軸受が粉塵などから守られて電動工具の寿命を延ばすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の電動工具であり、図2は第1ガードの一実施例であり、図3は第1ガードの他の実施例であり、図4は第2ガードの一実施例である。
【0009】図1において、フレーム5内に配置されている固定子6、アマチュア7、冷却用ファン8、軸受11、12などは従来の電動工具に使用されているものと同一であるので説明を省略する。
【0010】本発明は、コンミテータ9及びこの近傍にある軸受11を図2のような略円筒形をした第1ガード2で覆うことにより、外部より侵入してきた粉塵が第1ガード2とフレーム5の間を通過し、冷却用ファン8側に行くので、粉塵がコンミテータ9及び軸受11の方に行くことがない。なお、図2の第1ガード2はボールハウジングの外周部に圧入して保持するものであるが、図3のような形状のガード10でもよい。
【0011】そして、冷却用ファン8近傍の軸受12を略皿状をした第2ガード3で覆うことにより、冷却風4が軸受12に直接当たることがなくなり、軸受12を粉塵より守ることができる。
【0012】この様に、第1ガード2、10及び第2ガード3を設けた構造にすることにより電動工具1内の風の流れがスムーズになり、吸込口13より入った粉塵の大部分を排風口14より外へ排出することができ、電動工具1の寿命を延ばすことができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の構造にすることにより、内部に入った粉塵を蓄積することがなく排出できるので、電動工具の寿命、特にコンミテータ及び軸受の寿命を延ばすことができる。
【出願人】 【識別番号】398061810
【氏名又は名称】日本電産シバウラ株式会社
【出願日】 平成12年10月18日(2000.10.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−127048(P2002−127048A)
【公開日】 平成14年5月8日(2002.5.8)
【出願番号】 特願2000−317522(P2000−317522)