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【発明の名称】 電動工具
【発明者】 【氏名】マルクス ハルトマン

【要約】 【課題】ツールを解放させる固定装置をユーザーが誤操作して解放することがないよう構成した固定装置及び安全素子を有する電動工具を得る。

【解決手段】手持ち丸鋸装置、表面研磨装置等の電動工具であって、駆動軸1を介してモータにより駆動するツールを具え、固定レバー12で操作することができる固定装置によりツールを駆動軸1に固定することができるようにし、更に、ツールの動作を制動する機械的なブレーキ装置2と、モータをオンオフするスイッチ素子3と、安全位置にあってはスイッチオンを阻止しかつブレーキ装置2を作動させ、また解放位置にあってはスイッチオンを可能にしかつブレーキ装置2を不作動にする安全素子4とを具え、ブレーキ装置2を安全素子4に機械的に連結した電動工具において、安全位置にあるとき固定状態をとる固定レバー12を解錠し、解放位置にあるとき固定レバー12を錠止する錠止機構を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 特に、手持ち丸鋸装置、表面研磨装置等の電動工具であって、駆動軸(1)を介してモータによって駆動するツールを具え、固定レバー(12)で操作することができる固定装置により前記ツールを駆動軸(1)に固定することができるようにし、更に、ツールの動作を制動する機械的なブレーキ装置(2)と、モータをオンオフするスイッチ素子(3)と、安全位置にあってはスイッチオンを阻止しかつ前記ブレーキ装置(2)を作動させ、また解放位置にあってはスイッチオンを可能にしかつ前記ブレーキ装置(2)を不作動にする安全素子(4)とを具え、前記ブレーキ装置(2)を前記安全素子(4)に機械的に連結した電動工具において、前記安全位置にあるとき固定状態をとる固定レバー(12)を解錠し、前記解放位置にあるとき前記固定レバー(12)を錠止する錠止機構を設けたことを特徴とする電動工具。
【請求項2】 前記錠止機構には、前記ブレーキ装置(2)に固定したフック素子(11)を設け、前記固定レバー(12)の固定状態にあるとき前記フック素子(11)が前記固定レバー(12)の凹所(13)に進入し、この錠止状態では前記収容部(13)の端縁(14)の少なくとも一部分が前記フック素子(11)に掛合し、前記固定レバー(12)を固定状態に錠止する請求項1記載の電動工具。
【請求項3】 前記凹所(13)を固定レバーの回動領域の外方に配置した請求項2記載の電動工具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、手持ち丸鋸装置、表面研磨装置等の電動工具であって、駆動軸を介してモータによって駆動するツールを具え、固定レバーで操作することができる固定装置により前記ツールを駆動軸に固定することができるようにし、更に、ツールの動作を制動する機械的なブレーキ装置と、モータをオンオフするスイッチ素子と、安全位置にあってはスイッチオンを阻止しかつ前記ブレーキ装置を作動させ、また解放位置にあってはスイッチオンを可能にしかつ前記ブレーキ装置を不作動にする安全素子とを具え、前記ブレーキ装置を前記安全素子に機械的に連結した電動工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動工具装置、特に、上述の技術の丸鋸装置は、ユーザーの誤操作を回避するための安全装置を使用する。例えば、手持ち丸鋸装置のような円形のツールを有するすべての電動工具はこのような安全装置を設けている。スイッチ素子によりモータの作動をオフにする際に、ブレーキ装置によりツールにブレーキをかけ、不慮の意図しない再回転を防止する。安全素子はこの状態では安全位置をとり、スイッチ素子によるモータの新たなスイッチオンを回避する。ツールをモータによって新たに駆動するためには、ユーザーは先ず安全素子を操作し、ブレーキ装置の機械的な連結を不作動にする。安全素子がこの解放位置にあるとき、ユーザーはスイッチ素子を操作してモータをスイッチオンし、これにより、駆動軸によってツールを駆動することができるようになる。モータによるツールの回転数を一定にするため、例えば、モータとツールの間に伝動装置を介在させることができる。
【0003】モータによって駆動される円形のツールを有するこのような電動工具は、例えば、ヨーロッパ特許第444909号に記載されており、ツールを固定装置によってモータに連結した駆動軸に固定する。ツールにブレーキをかけるため電動工具に機械的なブレーキ装置を設け、このブレーキ装置は安全素子に機械的に連結する。安全素子は、モータのスイッチオンを不能にしかつブレーキ装置を動作させる安全位置をとるようにする。安全素子の解放位置ではモータのスイッチオンを可能にしかつブレーキ装置を不作動にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この既知の技術は、回転するツールがゆるむという欠点がある。特に、時間を節約するため、ユーザーは例えば、ツールが依然として回転しているか、又は電動工具のスイッチがオンになっている状態で固定装置を操作することがある。ツールを解放させる固定装置にはこのような欠点があり、また例えば、電動工具を破損する危険性がある。
【0005】従って、本発明の目的は、ツールを解放させる固定装置をユーザーが誤操作して解放することがないよう構成した固定装置及び安全素子を有する電動工具を得るにある。更に、このような構成の電動工具を安価に製造することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明は、駆動軸を介してモータによって駆動するツールを具え、固定レバーで操作することができる固定装置により前記ツールを駆動軸に固定することができるようにし、更に、ツールの動作を制動する機械的なブレーキ装置と、モータをオンオフするスイッチ素子と、安全位置にあってはスイッチオンを阻止しかつ前記ブレーキ装置を作動させ、また解放位置にあってはスイッチオンを可能にしかつ前記ブレーキ装置を不作動にする安全素子とを具え、前記ブレーキ装置を前記安全素子に機械的に連結した電動工具において、前記安全位置にあるとき固定状態をとる固定レバーを解錠し、前記解放位置にあるとき前記固定レバーを錠止する錠止機構を設けたことを特徴とする。
【0007】固定レバーにより固定及び解放を行う本発明のこの構成により、構造が簡単になり、上述の目的を効果的に解決することができる。特に、電動工具のユーザーは、固定装置が錠止状態にあることを即座に知覚できる。固定レバーを安全素子に錠止機構を介して機械的に連結することにより、安全位置において固定状態に確実に錠止することができる。他の機械的な解決方法では、固定装置の作用連鎖に遅れを生じ、構造が複雑になり、製造コストに関しても、メリットが少なくなる。更に、電子的な解決方法に比べると、電流低下の際にも機能性は確保されるという大きな利点があり、電子的解決方法では基本的に製造コスト及び堅牢性に関して効果が薄くなる。
【0008】本発明の好適な実施例において、前記錠止機構には、前記ブレーキ装置に固定したフック素子を設け、前記固定レバーの固定状態にあるとき前記フック素子が前記固定レバーの凹所に進入し、この錠止状態では前記収容部の端縁の少なくとも一部分が前記フック素子に掛合し、前記固定レバーを固定状態に錠止する。フック素子をブレーキ装置に固定することによって、安全素子の操作の際の相対運動が錠止機構の錠止及び解錠に直接伝達される。錠止機構には形状ロック部を設ける。電気的な安全素子によっては、安全素子によって制御されるフック素子のアクチュエータ例えば、線形的アーマチャを移動することができる。フック素子が固定レバーの凹所の端縁に掛合することによって、固定レバーとフック素子との間の形状ロックを介して安定した錠止が保証される。フック素子が凹所の領域に一層大きな距離にわたり移動できるようにするため、フック素子には例えば、少なくとも1個の継手部を設けることができる。他の好適な実施例としては、例えば、フック素子を固定素子に配置し、凹所をブレーキ装置に配置するか、又は付加的な機構を介してブレーキ装置の相対運動によって形状ロックを生ずるようにすることができる。
【0009】本発明の好適な実施例においては、前記凹所を固定レバーの回動領域の外方に配置し、固定レバーの回動軸線に対してできるだけ大きな距離がとれるようにする。錠止すべき固定レバーに外方で作用するため、錠止機構の最適な応力分散が保証される。錠止機構が固定レバーの力の作用位置に近ければ近いほど、誤操作の際の錠止機構の負荷を少なくすることができる。これにより、錠止機構がうまく機能しない事態を減少することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0011】図1〜図4には、図示しないモータで駆動する円形のツールを有する本発明による電動工具を示し、このツールは固定装置によってモータの駆動軸1に固定することができるようにする。ツールを制動するため、電動工具に機械的なブレーキ装置2を設け、このブレーキ装置2は作用部分5を介して安全素子4に機械的に連結する。安全素子4は、図1に示すような、モータの作動が起こり得ずかつブレーキ装置2が動作する安全位置をとる。解放位置では、図2に示すように、スイッチ素子3によってモータを作動させかつブレーキ装置2が不作動となる。
【0012】ブレーキ装置2には、作用部分5に固定したブレーキ部分6と、駆動軸1に固定したブレーキドラム7とを設ける。安全素子4が安全位置にあるとき、作用部分5は、ねじ9によって作用部分5に固定したばね8によってほぼ半径方向に駆動軸1に向かって押圧される。ブレーキドラム7及びブレーキ部分6は、この状態では互いに接触し、存在する摩擦によってツールを駆動軸1とともに制動する。図示の実施例ではロッカスイッチとして構成した安全素子4を押し込むとき、作用部分5はばね8の力に抗して駆動軸1から引き離され、安全素子4は図2に示す解放位置をとる。解放位置にあるブレーキ部分6はブレーキドラム7とは接触せず、ブレーキ装置2は不作動状態となる。
【0013】図3及び図4に示す本発明による錠止機構により、図3に示す解放位置ではツールを固定するための固定レバー12の操作を阻止する。ボルト15は、このボルト15に直交する固定レバー12を回動自在にし、かつ固定レバー12がボルト15の軸線方向には移動しないようにする。錠止機構として、ブレーキ装置2に固定したフック素子11を設け、固定レバー12の固定状態でこのフック素子11が固定レバー12の凹所13に掛合するようにする。この錠止状態では、凹所13の端縁14の少なくとも一部分がフック素子11に掛合し、従って、固定レバー12の回動が阻止される。これにより、ユーザーは、固定装置を操作することができなくなる。解錠状態では、フック素子11は凹所13の外部の位置をとり、固定レバー12は自由に回動することができる。
【0014】フック素子11はブレーキ装置2に設け、また安全素子4の解放位置では錠止機構が錠止を行い、安全素子4の安全位置では錠止機構が解錠されるように凹所13に対して相対配置する。このことは、安全素子4が安全位置にあるときのみ固定レバー12を操作することができ、例えば、ユーザーがツールを交換できることを意味する。
【出願人】 【識別番号】591010170
【氏名又は名称】ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
【出願日】 平成13年8月13日(2001.8.13)
【代理人】 【識別番号】100072051
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 興作 (外1名)
【公開番号】 特開2002−127046(P2002−127046A)
【公開日】 平成14年5月8日(2002.5.8)
【出願番号】 特願2001−245343(P2001−245343)