| 【発明の名称】 |
生ゴミ処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片岡 寿太郎
|
| 【要約】 |
【課題】悪臭の発生を防止可能な生ゴミ処理装置を提供する。
【解決手段】生ゴミ処理装置10は、生ゴミ入口から投入された生ゴミを微生物によって液化物に分解し排出口34から排出する処理槽30と、この処理槽30の下方に配置され排出口34から排出された液化物を一時的に貯留する貯留槽42とを備えている。そして、貯留槽42には液化物の貯留時間を長くする仕切り板が設けられている。仕切り板によって液化物が貯留槽に長く貯留されると、微生物は液化物中の有機物質を多く分解する。このため、生ゴミ処理装置からの排水に含まれる有機物質の量が少なくなり、悪臭の発生を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生ゴミ入口から投入された生ゴミを微生物によって液化物に分解し排出口から排出する処理槽と、この処理槽の下方に配置され排出口から排出された液化物を一時的に貯留する貯留槽とを備えており、貯留槽には液化物の貯留時間を長くする仕切り板が設けられていることを特徴とする生ゴミ処理装置。 【請求項2】 液化物は貯留槽の一端側に排出され、貯留槽の他端側に液化物の上澄みを排水する上澄み排水口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項3】 貯留槽底部には貯留された液化物を排水する強制排水口が設けられ、貯留槽底面に立設された仕切り板には貯留槽底面近傍に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項4】 強制排水口は貯留槽の側面でかつ貯留槽底面近傍に設けられ、強制排水口と貫通孔は直線状に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項5】 強制排水口と貫通孔を結ぶ直線状部は貯留槽底面の他の部分よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項6】 生ゴミ入口と排出口は処理槽の長手方向にずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項7】 処理槽内で回転する撹拌板と、この撹拌板を駆動する手段とを備えており、撹拌板は生ゴミをその回転軸方向に移動させながら撹拌することを特徴とする請求項6に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項8】 撹拌板はその回転軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項9】 複数の撹拌板が設けられ、それら撹拌板の中の一部の撹拌板の傾斜方向が他の撹拌板の傾斜方向と異なることを特徴とする請求項8に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項10】 生ゴミ入口から投入された生ゴミを微生物によって液化物に分解し排出口から排出する処理槽と、処理槽内で回転する撹拌板と、この撹拌板を駆動する手段とを備えており、撹拌板は生ゴミをその回転軸方向に移動させながら撹拌することを特徴とする生ゴミ処理装置。 【請求項11】 撹拌板はその回転軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項10に記載の生ゴミ処理装置。 【請求項12】 複数の撹拌板が設けられ、それら撹拌板の中の一部の撹拌板の傾斜方向が他の撹拌板の傾斜方向と異なることを特徴とする請求項11に記載の生ゴミ処理装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、微生物によって生ゴミを分解する生ゴミ処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 生ゴミを微生物によって液化物とガスに分解する生ゴミ処理装置が開発されている。この種の生ゴミ処理装置は、処理槽内に生ゴミを収容して撹拌する。撹拌は、例えばドラム状の処理槽を回転させたり、処理槽内で複数の撹拌板を回転させることによって行われる。このような生ゴミ処理装置で生ゴミを分解処理する際には、処理槽の生ゴミ入口から生ゴミと菌床を投入する。処理槽に投入された生ゴミは撹拌され、これによって菌床に生息している微生物(好気性発酵菌)に酸素が供給される。酸素が供給された微生物は、生ゴミを液化物と炭酸ガスに分解する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、処理槽から排出される液化物には、未分解の有機物質が多く含まれている。液化物に未分解の有機物質多く含まれていると、液化物から悪臭が発生し、人に不快感を与える。 【0004】本発明は上述した実状に鑑みてなされたものであり、悪臭の発生を防止可能な生ゴミ処理装置を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段および作用と効果】上記課題を解決するために、請求項1に記載の生ゴミ処理装置は、生ゴミ入口から投入された生ゴミを微生物によって液化物に分解し排出口から排出する処理槽と、この処理槽の下方に配置され排出口から排出された液化物を一時的に貯留する貯留槽とを備えている。そして、貯留槽には液化物の貯留時間を長くする仕切り板が設けられている。上記の生ゴミ処理装置の貯留槽には、液化物の貯留時間を長くする仕切り板が設けられている。また、処理槽から排出される液化物には未分解の有機物質と一緒に微生物が含まれている。従って、液化物が貯留槽に長く貯留されると、微生物は液化物中の有機物質を多く分解する。このため、生ゴミ処理装置からの排水に含まれる有機物質の量が少なくなるため、悪臭の発生を防止することができる。 【0006】請求項1に記載の生ゴミ処理装置において、液化物は貯留槽の一端側に排出され、貯留槽の他端側に液化物の上澄みを排水する上澄み排水口が設けられていることが好ましい(請求項2)。このように構成された生ゴミ処理装置は、処理槽から排出された液化物はすぐに貯留槽から排水されるのではなく、貯留槽の一端側から他端側に流れ、その後に上澄み排水口を通って排水される。このため、液化物は微生物によってより多く分解される。 【0007】請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置において、貯留槽底部には貯留された液化物を排水する強制排水口が設けられ、貯留槽底面に立設された仕切り板には貯留槽底面近傍に貫通孔が形成されていることが好ましい(請求項3)。このように構成された生ゴミ処理装置は、強制排水口を通して貯留槽底部から液化物を排水することができる。また、仕切り板に貫通孔が形成されているので、この貫通孔を通して液化物を効率的に排水することができる。 【0008】請求項3に記載の生ゴミ処理装置において、強制排水口は貯留槽の側面でかつ貯留槽底面近傍に設けられ、強制排水口と貫通孔は直線状に配置されていることが好ましい(請求項4)。このように構成されている生ゴミ処理装置は、液化物の掻き出し手段(例えば、耳掻き状の棒)を強制排水口から挿入し、仕切り板の貫通孔を通過させて貯留槽の奥まで差し込み、貯留槽の底面に溜まった液化物を掻き出すことができる。このため、貯留槽の清掃を容易に行うことができる。 【0009】請求項4に記載の生ゴミ処理装置において、強制排水口と貫通孔を結ぶ直線状部は貯留槽底面の他の部分よりも低いことが好ましい(請求項5)。上記の生ゴミ処理装置は、強制排水口と貫通孔を結ぶ直線状部が貯留槽底面の他の部分よりも低い。液化物は貯留槽底面の他の部分よりも低い強制排水口と貫通孔を結ぶ直線状部に溜まるので、強制排水口から掻き出し手段を挿入して行う貯留槽の清掃をより容易に実施することができる。 【0010】請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置において、生ゴミ入口と排出口は処理槽の長手方向にずれた位置に配置されていることが好ましい(請求項6)。上記の生ゴミ処理装置は、生ゴミ入口と排出口が処理槽の長手方向にずれた位置に配置されている。よって、生ゴミ入口から処理槽に投入された生ゴミは、すぐに排出されるのではなく、処理槽の長手方向に生ゴミ入口から排出口に移動してから排出される。このため、生ゴミは微生物によってより多く分解される。 【0011】請求項6に記載の生ゴミ処理装置において、処理槽内で回転する撹拌板と、この撹拌板を駆動する手段とを備えており、撹拌板は生ゴミをその回転軸方向に移動させながら撹拌することが好ましい(請求項7)。上記の生ゴミ処理装置は、処理槽内で回転する撹拌板が生ゴミを回転軸方向に移動させながら撹拌する。したがって、生ゴミが回転軸方向に移動されながらより多くの撹拌が行われるので、微生物による生ゴミの分解がより促進される。ここで、「処理槽内で回転する」とは、処理槽内の生ゴミに対して回転することを言い、処理槽に対して撹拌板が回転することのみならず、処理槽の内壁に撹拌板が設けられ、処理槽自体が回転するような場合をも含む意である。 【0012】請求項7に記載の生ゴミ処理装置において、撹拌板はその回転軸に対して傾斜していることが好ましい(請求項8)。上記の生ゴミ処理装置は、撹拌板を回転軸に対して傾斜させることで、撹拌板が生ゴミを回転軸方向に移動させながら撹拌する。 【0013】請求項8に記載の生ゴミ処理装置において、複数の撹拌板が設けられ、それら撹拌板の中の一部の撹拌板の傾斜方向が他の撹拌板の傾斜方向と異なることが好ましい(請求項9)。撹拌板の傾斜方向が異なっていると、撹拌板は生ゴミを回転軸の一定の方向だけではなくその反対方向にも移動させる。このため、より多くの撹拌が行われ、微生物による生ゴミの分解がより促進される。 【0014】請求項10に記載の生ゴミ処理装置は、生ゴミ入口から投入された生ゴミを微生物によって液化物に分解し排出口から排出する処理槽と、処理槽内で回転する撹拌板と、この撹拌板を駆動する手段とを備えている。そして、撹拌板は生ゴミをその回転軸方向に移動させながら撹拌する。上記の生ゴミ処理装置は、処理槽内で回転する撹拌板が生ゴミを回転軸方向に移動させながら撹拌する。したがって、生ゴミが回転軸方向に移動されながらより多くの撹拌が行われるので、微生物による生ゴミの分解がより促進される。 【0015】請求項10に記載の生ゴミ処理装置において、撹拌板はその回転軸に対して傾斜していることが好ましい(請求項11)。上記の生ゴミ処理装置は、撹拌板を回転軸に対して傾斜させることで、撹拌板が生ゴミを回転軸方向に移動させながら撹拌する。 【0016】請求項11に記載の生ゴミ処理装置において、複数の撹拌板が設けられ、それら撹拌板の中の一部の撹拌板の傾斜方向が他の撹拌板の傾斜方向と異なることが好ましい(請求項12)。撹拌板の傾斜方向が異なっていると、撹拌板は生ゴミを回転軸の一定の方向だけではなくその反対方向にも移動させる。このため、より多くの撹拌が行われ、微生物による生ゴミの分解がより促進される。 【0017】 【発明の実施の形態】(第1実施形態) 本発明の第1実施形態に係る生ゴミ処理装置10について、図1〜図10を参照しながら説明する。まず最初に、生ゴミ処理装置10の構成について説明する。図1〜図3に示されているように、生ゴミ処理装置10は、外部ケーシング12と、外部ケーシング12内に設けられた内部ケーシング40と、内部ケーシング40内に装着された処理槽30と、処理槽30の下方に配置された貯留槽42等から構成されている。外部ケーシング12は、複数の部材が結合された箱状の形状を有しており、生ゴミ処理装置10の外郭を形成している。内部ケーシング40も複数の部材が結合されて構成されており、処理槽30を支持している。 【0018】処理槽30は、図4、図5に示されているように、ドラム状に形成されており、この内部に生ゴミと菌床が収容され、生ゴミの分解が行われる(図4においては、明瞭化を目的として、開口部等の細部を省略して図示している)。処理槽30の円周面32には複数の開口部33が形成されており、この開口部33の内の半数(図4の左半分)に透液プレート34が取り付けられ、残りの開口部33はプレート35によって塞がれている。透液プレート34は、図6に示されているように、ステンレス鋼板に多数の丸穴34aが穿孔されている。この丸穴34aは、生ゴミが分解されて生じる液化物のみを通過させ、菌床や生ゴミを通さない寸法に形成されている。なお、生ゴミの種類に応じて、開口部33を塞いでいるプレート35を透液プレート34に置き換え、より多くの液化物を排出するように構成することもできる。 【0019】処理槽30の内面に突出して複数の板状の撹拌板31が取り付けられている。撹拌板31は、図4に示されているように、処理槽30の軸30a方向に3個連なった列が、図5に示されているように、円周方向に等間隔に6列配置されている。そして、図4によく示されているように、撹拌板31の板面31aは処理槽30の軸30aに対して角度31bだけ傾斜して取り付けられ、この角度31bは、一列置きに反対とされている。また、内部ケーシング40内に温風を吹き込む送風ファンとヒータ(両者とも図示省略)が設けられている。 【0020】図1、図3に示されているように、内部ケーシング40に4個の支持部46が固定されている。支持部46は、回転可能な円柱状のローラ46aを有しており、このローラ46aに処理槽30の外周面の両端が載せられる。このため、処理槽30は、内部ケーシング40内で支持部46に案内されて回転することができる。また、図1に示されているように、処理槽30の一方の端面に開口部36が形成され、この開口部36に供給装置20(後述する)が装着されている。開口部36の周縁には、図1、図3に示されているように、ブラケット65を介してスプロケット66(鎖車)が固定されている。スプロケット66の下方には電動モータ62が装着されており、この電動モータ62の駆動軸にスプロケット62aが固定されている。そして、スプロケット66とスプロケット62aにチェーン68が巻き付けられている。このように構成されているので、電動モータ62が駆動されると、チェーン68を介して処理槽30が回転される。 【0021】処理槽30の開口部36に装着される供給装置20は、図1、図3に示されているように、外部ケーシング12に固定された架台16上に取り付けられる。この供給装置20は、生ゴミが投入されるホッパー22と、このホッパー22と処理槽30を連通する供給管25等とを備えている。ホッパー22の上端は生ゴミ投入口22aとされており、この生ゴミ投入口22aは、開閉蓋14によって開閉可能とされている。供給管25内には、電動モータ24(図3に図示)によって回転駆動されるシャフト27と、シャフト27に固定された螺旋状のスクリュー26が収容されている。シャフト27は、内部が中空の円筒状に形成されており、この中空部分が水の通路とされている。シャフト27の一端27bには水供給源から水が供給され、図示しない水開閉弁によって水の供給/停止が制御される。図1に示されているように、供給管25の先端は処理槽30内に突き出され、この突き出し部分に開口部25aが形成されている。また、供給管25の先端には、図1に示されているように、棒状のステー70が上方に向けて設けられており、このステー70の上端に散水管72が水平に取り付けられている。散水管72には複数の散水口72aが形成されるとともに、その一端72bとシャフト27の他端27aとがホース74によって接続されている。 【0022】図1〜図3に示されているように、処理槽30の下方に貯留槽42が設けられている。貯留槽42は、図7〜図9によく示されているように、上部が開放された液槽であり、その底部断面はV字状に形成されている。また、貯留槽42の底面42dは、図7の右下方に向かって傾斜している。図7によく示されているように、貯留槽42内には複数の板状の仕切り板(42a、42b)が交互に固定されている。仕切り板42aと貯留槽42の底面42dとの間には、図9によく示されているように、隙間42cが形成されている。仕切り板42bは、図8によく示されているように、その中央下部に貫通孔42eが設けられているとともに、その上縁42fは仕切り板42aの上縁42gよりも低い位置に形成されている。 【0023】図7に示されているように、貯留槽42の下部に強制排水口18が設けられている。強制排水口18は、使用者がハンドル18aを操作することにより開閉することができる開閉弁である。また、強制排水口18と仕切り板の貫通孔42eは直線状に配置されているとともに、この直線部は貯留槽42の底面の他の部分よりも低くされている。貯留槽42の上部には、上澄み排水口19が設けられており、図1、図2に示されているように、この上澄み排水口19にホース15の一端が接続されている。ホース15の他端は生ゴミ処理装置10の外部に連通されている。 【0024】図1に示されているように、外部ケーシング12内にコントローラ76が装着されている。コントローラ76は、CPU、RAM、ROM、入力処理回路、出力処理回路等から構成されており、入力信号を所定のプログラムに従って処理し制御信号として出力する。コントローラ76には、信号線77を経由して操作パネル71(後述する)からの指示信号が入力されとともに、電動モータ(24、62)、水開閉弁(図示省略)、電気ヒータ(図示省略)等に制御信号が出力される。操作パネル71は、使用者が生ゴミ処理装置10を操作する操作端末であり、図1に示されているように、外部ケーシング12の外面に装着されている。操作パネル71には、図10に示されているように、ファンクションボタン71a、アップボタン71b、ダウンボタン71c、エンターボタン71d、クリアボタン71f、ディスプレイ71eが設けられている。 【0025】これらのボタンの機能を説明する。ファンクションボタン71aは、押される毎に入力モードを順番に切り替え、これによって使用者は入力モードを選択することができる。入力モードは、撹拌時間入力モード、スクリュー運転時間入力モード、給水時間入力モード、処理槽回転時間入力モード、給水時間入力モード、処理槽内温度入力モード等である。これらの数値は、アップボタン71bとダウンボタン71cを押すことによって増減させることができる。液晶表示装置であるディスプレイ71eには、選択された入力モードと設定された時間等の数値が表示される。設定された数値はエンターボタン71dを押すことによって決定され、生ゴミ処理装置10が運転される。クリアボタン71fが押されると、設定された数値がクリアされる。 【0026】以上、本生ゴミ処理装置10の構成について説明した。以下においては、本生ゴミ処理装置10の動作を説明する。生ゴミ処理装置10で生ゴミを処理する際には、開閉蓋14を開けてホッパー22内に所定量の菌床を投入し、操作パネル71から操作して電動モータ24を作動させる。電動モータ24が作動されると、シャフト27とともにスクリュー26が回転し、供給管25の先端に菌床が送られ、開口部25aから処理槽30内に菌床が供給される。菌床としては、比較的低温で生ゴミを分解する微生物(好気性発酵菌)が棲息しやすいものが望ましく、例えば籾殻や木質チップやオガクズを用いる。そして、電気ヒータ(図示省略)に通電して処理槽30内の温度を微生物が生ゴミを活発に分解する温度まで上昇させる。ただし、春から秋にかけての季節においては、微生物が発する発酵熱によって処理槽30内の温度が上昇するので、電気ヒータを用いる必要はない。 【0027】次に、ホッパー22内に生ゴミと適量のPH調整剤を投入し、電動モータ24を作動させてスクリュー26を回転させ、生ゴミを処理槽30内に供給する。続いて、電動モータ62を作動させると、チェーン68を介して処理槽30が回転され、その内周面に突出して形成されている撹拌板31が生ゴミを撹拌する。上述したように、撹拌板31の板面31aは、処理槽30の軸30aに対して傾斜した状態で取り付けられているので、生ゴミは処理槽30の軸30a方向に移動され、撹拌がより多く行われる。撹拌がより多く行われると、生ゴミ中の微生物に酸素が十分に供給され、生ゴミの分解が促進される。また、撹拌板31の板面31aの傾斜(角度31b)は、一列置きに反対とされているので、生ゴミは処理槽30の軸30aの一定方向に移動するのではなく、方向を変化させながら軸30a方向の移動を繰り返す(行ったり来たりする)。このことも生ゴミの撹拌が多く行われることに寄与している。 【0028】また、撹拌板31によって生ゴミが処理槽30の軸30a方向に移動させられると、処理槽30内に生ゴミを供給する供給管25の開口部25aの下に生ゴミが山状に積み重なることがなく、生ゴミの上面が平らにならされる。生ゴミの上面がならされると、処理槽30内により多くの生ゴミを供給することが可能となる。処理槽30の回転速度は1〜2rpmであり、また生ゴミが十分に撹拌された後には、1時間に5分程度回転させるだけでもよい。また、処理槽30の回転と同時に水開閉弁(図示省略)が開かれ、シャフト27とホース74を通った水が散水管72の散水口72aから処理槽30内に散水される。処理槽30内に散水されると、微生物による生ゴミの分解が促進される。なお、処理槽30内に投入される菌床と生ゴミの量は、撹拌効果の観点からその上面が処理槽30の高さの約1/2程度とすることが望ましい。また、処理槽30内に供給するPH調整剤の量は、生ゴミの分解にともなって酸性化する生ゴミや菌床を中性化する程度で十分である。 【0029】このようにして、生ゴミは処理槽30内で分解されて液化物となり、透液プレート34を通過して貯留槽42に落下する。液化物には未分解の有機物質や微生物が含まれている。図7に示されているように、上澄み排水口19が貯留槽42の上部に設けられているので、液化物の液面41は仕切り板42bの上縁42fよりも僅かに高い位置に保たれる。そして、透液プレート34から貯留槽42に落下した液化物は、仕切り板42aと貯留槽42の底面42dとの隙間42cを通過し、仕切り板42bの上端42fを乗り越え、再び仕切り板42aと底面42dとの隙間42cを通過する。すなわち、液化物は上下に方向を変化させながら長時間に渡って貯留槽42に滞留され、その後に上澄み排水口19から排水される。また、液化物に含まれている高粘度成分(油脂分等)は仕切り板(42a、42b)に付着する。液化物が貯留槽42に長時間滞留され、また仕切り板(42a、42b)に高粘度成分が付着すると、液化物や高粘度成分は微生物によって十分に分解される。微生物によって分解された液化物は、上澄みとして上澄み排水口19から排出され、ホース15を通過して生ゴミ処置装置10の外部に導かれる。このように、液化物は微生物によってさらに分解されてから生ゴミ処理装置10の外部に排水されるので、悪臭の発生が防止される。 【0030】貯留槽42に設けられている強制排水口18は、通常は閉じられている。使用者によってハンドル18aが操作されて強制排水口18が開かれるのは、貯留槽42の清掃を実施する場合である。強制排水口18が開かれると、貯留槽42内の液化物が排出される。そして、長い清掃棒を強制排水口18から、仕切り板42aの隙間42c、仕切り板42bの貫通孔42eを通過させ、貯留槽42の上澄み排水口19側の端面まで挿入することができる。清掃棒を貯留槽42に挿入することができると、貯留槽42の底部に溜まった汚物等を掻き出すことができる。なお、上述したように、貯留槽42の底部が傾斜しているので、汚物等の掻き出しを容易に行うことができる。 【0031】(第2実施形態) 本発明の第2実施形態に係る生ゴミ処理装置110について、図11〜図12を参照しながら説明する。なお、以下においては、第1実施形態と重複する説明は省略し、本第2実施形態として特徴的な部分のみを述べる。処理槽130は、図12に示されているように、取り付け台136上に設置され、処理槽130の下部に貯留槽142が配置されている。処理槽130の断面は、図12に示されているように、下半分が半円状、上半分が矩形状に形成されている。図11に示されているように、処理槽130の一端近傍の上部に、開閉蓋143によって開閉される生ゴミ投入口139が設けられている。処理槽130の他端近傍の下部には開口部144が開口されており、この開口部144に透液プレート145が取り付けられている。 【0032】処理槽130の両端外部に装着されている軸受け132は、処理槽130内を貫通するシャフト122の両端を回転自在に支持している。シャフト122には、図12に示されているように、4本のアーム124が十字状、かつ、図11に示されているように、シャフト122の軸方向に等間隔にずれて固定されている。それぞれのアーム124の先端には、矩形板状の撹拌板126が取り付けられている。撹拌板126の板面126aは、図11によく示されているように、シャフト122の軸に対して傾斜した状態で取り付けられている。このように構成されているので、シャフト122が駆動手段(図示省略)によって回転駆動されると、撹拌板126はシャフト122の回りを矢印151の方向に回転する。貯留槽142の構成は、第1実施形態の生ゴミ処理装置10と同様である。 【0033】生ゴミ処理装置110で生ゴミを処理する際には、開閉蓋143を開けて生ゴミ投入口139から生ゴミと所定量の菌床とPH調整剤を投入し、シャフト122を駆動して撹拌板126を回転させる。また、撹拌板126の回転と同時に散水管(図示省略)から水を散水するとともに、温度が低い場合には電気ヒータ(図示省略)に通電し、処理槽130内の温度を上昇させる。撹拌板126が回転されると、処理槽130内の生ゴミが撹拌される。また、上述したように、撹拌板126の板面126aはシャフト122の軸に対して傾斜しているので、生ゴミはシャフト122の軸方向にも移動させられ、撹拌がより効率的に行われる。生ゴミが撹拌されると、微生物による生ゴミの分解が促進される。このようにして、生ゴミは処理槽130内で分解されて液化物となり、透液プレート145を通過して貯留槽142に落下する。液化物中の油脂分は貯留槽142でさらに分解され、油脂分から悪臭が発生することが防止されるが、その細部は第1実施形態の生ゴミ処理装置10と同様であるので、説明は省略する。 【0034】以上、本発明の実施の形態に係る生ゴミ処理装置について説明したが、本発明は上記の実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500069895 【氏名又は名称】大浜機工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年6月6日(2001.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091742 【弁理士】 【氏名又は名称】小玉 秀男 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−361209(P2002−361209A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月17日(2002.12.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−171066(P2001−171066) |
|