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【発明の名称】 メダル等の洗浄装置
【発明者】 【氏名】鈴木 隆徳

【要約】 【課題】一度に大量のメダルが回収されてもメダルが積み重なってメダル洗浄装置を通過することがなく、かつごみ等が混入しないメダル等の洗浄装置。

【解決手段】供給された洗浄前のメダルを洗浄しながら移送する洗浄コンベヤと、洗浄コンベヤのベルト上面との間にメダル等一枚分のクリアランスを設けベルトと直交する方向に軸支されベルトの回転方向に逆らう方向にメダル等表面と接触回転しベルトコンベヤにより移送されるメダルを洗浄するメダルの洗浄装置において、供給された洗浄前のメダル等を一旦蓄積し一枚づつ洗浄コンベヤへ供給するメダル供給装置を介在させたので、一度に多量のメダルが供給されても、洗浄ローラとベルトコンベヤの間をメダルが重なって通過することがなく、供給されたメダルの全てを洗浄することができる。また、供給されたメダルの中にごみ等の異物が混入しても、メダルのみが洗浄コンベヤへ供給される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 供給された洗浄前のメダル等を洗浄しながら移送する洗浄コンベヤと、前記洗浄コンベヤのベルト上面との間にメダル等一枚分のクリアランスを設け前記ベルトと直交する方向に軸支され前記ベルトの回転方向に逆らう方向にメダル等表面と接触回転し前記ベルトコンベヤにより移送されるメダル等を洗浄する洗浄ローラと、前記ベルトコンベヤにより移送されるメダル等または前記洗浄ローラに洗浄液を散布する洗浄液散布装置と、前記ベルトコンベヤの前記ベルトと直交する方向に軸支され表面が給水性材料で形成され相互に付勢された上下一対のローラからなり前記ベルトコンベヤの移送端に配置され前記ベルトコンベヤにより移送されてくる洗浄後のメダル等を前記上下のローラの間に挟持して回転しメダル等に付着した洗浄液を吸着する洗浄液吸着ローラと、前記洗浄液吸着ローラに圧接して回転し前記洗浄液吸着ローラに吸着された洗浄液を絞りとる洗浄液絞りローラとからなるメダル等の洗浄装置において、供給された洗浄前のメダル等を一旦蓄積し一枚づつ前記洗浄コンベヤへ供給するメダル供給装置を介在させたことを特徴とするメダル等の洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技場でスロットルマシンの打玉として用いられたメダルやこれに類似する形状の機械部品等(以下メダル等と略称する。)を洗浄するメダル等の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のメダル等の洗浄装置の洗浄部の要部は、供給された洗浄前のメダル等を移送する洗浄コンベヤと、この洗浄コンベヤのベルト上面との間にメダル等一枚分のクリアランスを設けこのベルトと直交する方向に軸支されベルトの回転方向に逆らう方向にメダル等表面と接触回転し、ベルトコンベヤにより移送されるメダル等を洗浄する洗浄ローラとからなるものである。
【0003】しかし、この従来のメダル等の洗浄装置においては、洗浄コンベヤへの洗浄前のメダル等の供給は、簡単な構造のホッパを介してされるため、メダル等が洗浄コンベヤの上で折り重ならない程度に順序よく供給される場合は問題ないが、一度に大量のメダル等が供給されると、洗浄ローラとベルトコンベヤの間をメダルが重なって通過することがあり、メダルの洗浄が十分に行われないおそれがある。また、供給されたメダルの中にごみ等の異物が混入しても、これを除去する機構がないため、これがメダル等の洗浄装置の故障の原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のメダル等の洗浄装置の前記のごとき問題点を解決すべく成されたものであって、洗浄コンベヤへの洗浄前のメダル等の供給が、一度に大量に供給されても、メダル等が洗浄コンベヤと洗浄ローラとの間を折り重なって通過することがなく、メダル等の洗浄が完全に行われ、かつごみ等が混入しても、洗浄の際に除去することができるメダル等の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のメダル等の洗浄装置は、供給された洗浄前のメダル等を洗浄しながら移送する洗浄コンベヤと、前記洗浄コンベヤのベルト上面との間にメダル等一枚分のクリアランスを設け前記ベルトと直交する方向に軸支され前記ベルトの回転方向に逆らう方向にメダル等表面と接触回転し前記ベルトコンベヤにより移送されるメダル等を洗浄する洗浄ローラと、前記ベルトコンベヤにより移送されるメダル等または前記洗浄ローラに洗浄液を散布する洗浄液散布装置と、前記ベルトコンベヤの前記ベルトと直交する方向に軸支され表面が給水性材料で形成され相互に付勢された上下一対のローラからなり前記ベルトコンベヤの移送端に配置され前記ベルトコンベヤにより移送されてくる洗浄後のメダル等を前記上下のローラの間に挟持して回転しメダル等に付着した洗浄液を吸着する洗浄液吸着ローラと、前記洗浄液吸着ローラに圧接して回転し前記洗浄液吸着ローラに吸着された洗浄液を絞りとる洗浄液絞りローラとからなるメダル等の洗浄装置において、供給された洗浄前のメダル等を一旦蓄積し一枚づつ前記洗浄コンベヤへ供給するメダル供給装置を介在させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】供給された洗浄前のメダル等は、メダル供給装置に一旦蓄積される。メダル供給装置は、蓄積したメダル等を一枚づつ洗浄コンベヤへ供給するので、一度に多量のメダルが供給されても、洗浄ローラとベルトコンベヤの間をメダルが重なって通過することがなく、供給されたメダル等の全てを洗浄することができる。また、供給されたメダルの中にごみ等の異物が混入しても、メダル等のみが洗浄ローラへ供給され、混入したごみ等の異物はメタル供給装置内に残留し、ごみ等の異物の混入による故障を回避できる。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の好適な一実施の態様について以下図面に従って説明する。図1はメダル供給装置を取り付けたメダル等の洗浄装置の側断面図に示す。図1において装置10は上面開口した箱体の中に収納されており、この箱体の上面開口部には、それと略同じ大きさの上面開口部12aを有するホッパー12が嵌着されている。ホッパー12は下方に向かって開口面積を縮小する漏斗部2bを介して下方開口部12cに連通する。従ってホッパー12の上面開口部12aから投入されたメダル等は、漏斗部12bに誘導されて、下方開口部12cを通って落下する。
【0008】ホッパー2の下方開口部12cの下には、移送コンベヤ14が水平に配置され、ホッパー12の下方開口部12cから落下したメダル等は移送コンベヤ14の上に載せられシュート16へ運ばれる。シュート16は下方斜めに傾斜し、下端開口部16aは、メダル供給装置44のリザーブタンク46の上面開口部46aの上方に位置しており、移送コンベヤ14の上に載せられシュート16へ運ばれたメダル等はシュート16の中を滑ってリザーブタンク46の中へ落下する。
【0009】メダル供給装置44のリザーブタンク46の排出側側面46bは、外側に向けて傾斜しており、底面46cは傾斜した排出側側面46bに向けて傾斜している。排出側側面46bには直結モータ48により回転するメダル排出円板50が取り付けられている。メダル排出円板50は、図2に示す図1のA−A線における断面図および図3に示した図2におけるB−B断面図に示すように、メダルを保持して回転する円板であって、直結モータ48の出力軸52が貫通し、出力軸52の先端部は固定ナット54により排出円板50の表面に固定されている。
【0010】排出円板50の表面外周には、図3に示した図2におけるB−B断面図に示すように、メダル56が嵌入する幅と高さの環状凹段部58が設けられ、この環状凹段部58には、メダル一個分の間隔を隔てて、セパレートピン60が立設されている。
【0011】また、排出円板50の上半の四分の一には、メダル排出通路64が設けられ、上半部の残り四分の一と下半部には、排出円板50の外周に近接して、円筒状のメダル保持フード62が立設されている。そのため、排出円板50の下半部において、環状凹段部58に嵌入したメダル56は、2本のセパレートピン60と、メダル保持フード62により排出円板50に保持されて半周し、メダル排出通路64に至る。
【0012】図2の断面図に示すように、排出円板50の上半の四分の一に設けられたメダル排出通路64には、セパレートピン60に囲まれて頂上付近に達したメダル56の下端を掬うメダル取込ナイフ66が固定されており、ナイフ66により掬い取られたメダル34は、回転する排出円板50のセパレートピン60に押され、ナイフ66に接続して形成されたメダル誘導路68を通り、メダル払出口70から払い出される。
【0013】メダル供給装置44のメダル払出口70から払い出されたメダル56は、洗浄コンベヤ18の低い側の一端18aに落下する。洗浄コンベヤ18は高い側の他端18bから低い側の一端18aに向けて、洗浄液が流れるように、傾斜して取り付けられている。
【0014】この洗浄コンベヤ18の高い側の他端18bの近くのベルト18cの上方には、図1の断面図に示すように、洗浄ローラ20がメダル等一枚分弱のクリアランスを設けて、ベルト18cと直交する方向に軸支され、ベルト18cの回転方向に逆らう方向に逆回転し、洗浄コンベヤ18により低い側18aから高い側18bへ移送されるメダル等に洗浄ローラ20の表面が接触回転することにより、メダル等が洗浄されるようになっている。
【0015】また、洗浄ローラ20には、洗浄液噴射管22から洗浄液が散布され、ベルト18cの回転方向に逆らう方向に回転する洗浄ローラ20のブラシに含浸されるので、洗浄コンベヤ18のベルト18cに載せられて移送されるメダル等が洗浄される。洗浄コンベヤ18の下には、受け樋24が設けられ、洗浄ローラ20および洗浄コンベヤ18から流れ落ちる洗浄液は、受け樋24により回収されて、受け樋16から洗浄液供給タンク26へ環流するようになっている。
【0016】洗浄液供給装置21は、受け樋24、洗浄液供給タンク26、ポンプ32、洗浄液供給管34、中間タンク36により構成される。洗浄液供給タンク26内には、ヒータ28および温度センサ30が設けられ、洗浄液を所望の温度に加熱している。洗浄液供給タンク26からは洗浄液がポンプ32により汲み上げられ洗浄液供給管34を介して中間タンク36に一端貯蔵され、さらに中間タンク36から洗浄液噴射管22に洗浄液が供給される。
【0017】洗浄液吸着ローラ38は、洗浄コンベヤ18のエンドプーリ18dと同方向に軸支され相互に付勢された上下一対のローラからなり、ローラ表面層は吸水性材料により形成されている。この洗浄液吸着ローラ38は、洗浄コンベヤ18の移送端に配置され、洗浄コンベヤ18により移送されてくるメダル等を上下のローラの間に挟持して回転し、メダル等に付着した洗浄液を吸着する。
【0018】洗浄液絞りローラ40は、上下一対の洗浄液吸着ローラ38にそれぞれ圧接して回転し、洗浄液吸着ローラ38に吸着された洗浄液を絞りとる。この洗浄液絞りローラ40により絞り取られた洗浄液は、受け樋24に滴下し、洗浄液供給タンク26に環流される。この洗浄液吸着ローラ38および洗浄液絞りローラ40のセットは必要に応じて、タンデム式に2段あるいは3段と連続して接続される。
【0019】以上に説明した本実施例のメダル等の洗浄装置は、ホッパー12へ一度に大量のメダル等が投入されても、移送コンベヤ14により運ばれシュート16から落下するメダル等56は、メダル供給装置44のリザーブタンク46へ落下し、レザーブタンク46内に一旦貯留される。排出側側面46bには直結モータ48により回転するメダル排出円板50が取り付けられているので、排出円板50の下半部において、環状凹段部58に嵌入したメダル56は、2本のセパレートピン60と、メダル保持フード62により排出円板50に保持されて半周し、メダル排出通路64に至る。
【0020】メダル排出通路64には、セパレートピン60に囲まれて頂上付近に達したメダル56の下端を掬うメダル取込ナイフ66が固定されており、ナイフ66により掬い取られたメダル34は、回転する排出円板50のセパレートピン60に押され、ナイフ66に接続して形成されたメダル誘導路68を通り、メダル払出口70から順次一枚づつ洗浄コンベヤ18上に払い出される。
【0021】その結果、洗浄ローラ20と洗浄コンベヤ18の間をメダル56が重なって通過することがなく、メダルの洗浄が十分に行われる。また、回収されたメダルの中にごみ等の異物が混入しても、リザーブタンク46の中に貯留されメダルと共に持ち出されることがなく、ごみ等の混入によるメダル回収および供給回路の故障がなくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明のメダル等の洗浄装置は、供給された洗浄前のメダル等を洗浄しながら移送する洗浄コンベヤと、洗浄コンベヤのベルト上面との間にメダル等一枚分のクリアランスを設けベルトと直交する方向に軸支されベルトの回転方向に逆らう方向にメダル等表面と接触回転しベルトコンベヤにより移送されるメダル等を洗浄するメダル等の洗浄装置において、供給された洗浄前のメダル等を一旦蓄積し一枚づつ洗浄コンベヤへ供給するメダル供給装置を介在させたので、一度に多量のメダルが供給されても、洗浄ローラとベルトコンベヤの間をメダルが重なって通過することがなく、供給されたメダル等の全てを洗浄することができる。また、供給されたメダルの中にごみ等の異物が混入しても、メダル等のみが洗浄ローラへ供給され、混入したごみ等の異物はメタル供給装置内に残留し、ごみ等の異物の混入による故障を回避できる。
【出願人】 【識別番号】591045024
【氏名又は名称】株式会社ベルジー
【出願日】 平成13年4月25日(2001.4.25)
【代理人】 【識別番号】100090321
【弁理士】
【氏名又は名称】土川 晃
【公開番号】 特開2002−320938(P2002−320938A)
【公開日】 平成14年11月5日(2002.11.5)
【出願番号】 特願2001−128145(P2001−128145)