| 【発明の名称】 |
床ワックスの剥離方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 利和
【氏名】山田 陽子
【氏名】衣川 良平
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| 【要約】 |
【課題】剥離作業が簡単ですぐに再塗布作業に移行できると共に、健康被害のおそれがない床ワックスの剥離方法を提供する。
【解決手段】建物内に配設した床仕上材2の上面2aに塗布された床ワックス1を、この床ワックス1の下面1bと床仕上材2の上面2aとの接触際3に加圧水蒸気Sを噴霧しながら引き剥がす。床ワックス1の一部を、加圧水蒸気Sを噴霧しながらブラシ(スクラッチ部材)5を擦り付けて剥離、破裂させることにより、床ワックス1の所定位置に剥離開始用穴4をあらかじめ形成しておく。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物内に配設した床仕上材の上面に塗布された床ワックスを、この床ワックスの下面と前記床仕上材の上面との接触際に加圧水蒸気を噴霧しながら引き剥がすことを特徴とする床ワックスの剥離方法。 【請求項2】 前記床ワックスの一部を、加圧水蒸気を噴霧しながらスクラッチ部材を擦り付けて剥離、破裂させることにより、前記床ワックスの所定位置に剥離開始用穴をあらかじめ形成しておくことを特徴とする請求項1記載の床ワックスの剥離方法。 【請求項3】 前記スクラッチ部材を、加圧水蒸気を噴出する加圧水蒸気発生機のノズルの先端に配設された状態で前記床ワックスの一部に擦り付けることを特徴とする請求項2記載の床ワックスの剥離方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、フローリング等の床仕上材の上面に塗布された床ワックスの剥離方法に関する。 【0002】 【従来の技術】建物内に配設したフローリング等の床仕上材の上面に塗布された床ワックスを剥がす場合、一般的には、強アルカリ洗剤や溶剤系洗剤等の剥離剤により床ワックスを溶解させている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような方法では、下記(1)〜(3)のような問題点がある。 (1)剥離剤の除去作業が面倒である。 (2)剥離剤を除去した後、乾燥に時間がかかり、すぐに床ワックスの再塗布作業に移行できない。 (3)剥離剤が残留して居住者の健康を害することが多い。 【0004】この発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、剥離作業が簡単ですぐに再塗布作業に移行できると共に、健康被害のおそれがない床ワックスの剥離方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明は、建物内に配設した床仕上材の上面に塗布された床ワックスを、この床ワックスの下面と前記床仕上材の上面との接触際に加圧水蒸気を噴霧しながら引き剥がすものである。 【0006】請求項2の発明は、前記床ワックスの一部を、加圧水蒸気を噴霧しながらスクラッチ部材を擦り付けて剥離、破裂させることにより、前記床ワックスの所定位置に剥離開始用穴をあらかじめ形成しておくものである。 【0007】請求項3の発明は、前記スクラッチ部材を、加圧水蒸気を噴出する加圧水蒸気発生機のノズルの先端に配設された状態で前記床ワックスの一部に擦り付けるものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図7に示すように、この実施形態に係る床ワックス1の剥離方法は、建物内に配設した床仕上材2の上面2aに塗布された床ワックス1を、この床ワックス1の下面1bと床仕上材2の上面2aとの接触際3に加圧水蒸気Sを噴霧しながら引き剥がすものである。 【0009】床ワックス1は、従来公知の水性ワックス又は油性ワックスで構成され、床仕上材2の上面2aに塗布されている。 【0010】床仕上材2は、建物内の床(図示せず)上に配設されている。このような床仕上材2としては、例えば、単層フローリング,複合フローリング,フローリングボード,フローリングブロック,モザイクパーケットブロック等のフローリング、寄せ木、合板、合成樹脂系塗り床材、プラスチック系タイル、ビニル系タイル、プラスチック系シート、木れんが、木質ブロック等が挙げられる。 【0011】接触際3は、床ワックス1を引き剥がす前及び引き剥がしている途中の床ワックス1と床仕上材2との接触部分(被覆部分)の端部に位置している。床ワックス1を引き剥がす前においては、通常、接触際3は内壁や幅木と床仕上材2との角部等に形成されている。既に床ワックス1の一部が破損して破損穴が形成されている場合や後述する剥離開始用穴4を形成した場合は、これら破損穴の周囲や剥離開始用穴4の周囲も接触際3となる。 【0012】図1乃至図4に示すように、床ワックス1の所定位置に剥離開始用穴4を形成するには、床ワックス1の一部を、加圧水蒸気Sを噴霧しながら例えばブラシ(スクラッチ部材)5を擦り付けることにより剥離、破裂させればよい。この際、床ワックス1の断片が生じた場合は、必要に応じて除去しておく。 【0013】加圧水蒸気Sを噴霧するには、従来公知の加圧水蒸気発生機(例えば、噴出可能温度:80〜130℃程度,最高噴出圧力:0.5MPa程度)(図示せず)を使用すればよい。加圧水蒸気発生機には加圧水蒸気Sを噴出するノズル6が取付けられており、このノズル6の先端には必要に応じてブラシ5等が装着される。 【0014】ブラシ5は、例えば、ノズル6の先端に着脱自在に装着される円管状等の装着体7と、この装着体7の先端に植設された多数の毛体8とから構成されている。毛体8は、床仕上材2に傷を付けないように、床仕上材2より軟らかい合成樹脂等で構成しておくのが望ましい。装着体7は、所定範囲を覆い、内部に加圧水蒸気Sの複数の噴出口を有するフード状のもの等であってもよい。 【0015】なお、スクラッチ部材の構成はこれに限定されるものではなく、床仕上材2に傷を付けないものであれば種々の部材を使用できる。また、ノズル6の先端にスクラッチ部材を一体的に形成しておいてもよい。このように、ブラシ5等のスクラッチ部材を、加圧水蒸気発生機のノズル6の先端に装着等して配設された状態で床ワックス1の一部に擦り付ければ、加圧水蒸気Sの噴霧と剥離開始用穴4の形成とを同時に行えるので、作業効率が良いという利点がある。 【0016】剥離開始用穴4を形成した後は、図4に示すように、接触際3としての剥離開始用穴4の周囲に加圧水蒸気Sを噴霧しながら一部をめくり上げればよい。この際、その後の剥離作業を連続してできるように、剥離開始用穴4の周囲の全部をめくり上げておいてもよい。 【0017】次いで、図5に示すように、接触際3に加圧水蒸気Sを噴霧しながら、めくり上げた部分から床ワックス1の適当な範囲を破るようにして引き剥がしていけばよい。なお、剥離開始用穴4を形成しない場合は、既述の内壁や幅木と床仕上材2との角部等に位置する接触際3から引き剥がせばよいが、上記のようにして剥離開始用穴4をあらかじめ形成しておけば、剥離作業を開始し易いという利点がある。 【0018】図6に示すように、床仕上材2の上面2aに形成された溝部9等に床ワックス1が残った場合は、図7に示すように、上記と同様にして接触際3に加圧水蒸気Sを噴霧しながら引き剥がせばよい。 【0019】以上のように、剥離剤を使用せずに加圧水蒸気Sにより床ワックス1を剥離できるので、剥離作業が簡単であると共に、健康被害のおそれもないという利点がある。また、加圧水蒸気Sが凝結した水を拭き取れば短時間で乾燥するので、すぐに床ワックス1の再塗布作業に移行できるという利点がある。 【0020】 【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば、剥離剤を使用せずに加圧水蒸気により床ワックスを剥離できるので、剥離作業が簡単であると共に、健康被害のおそれもない。また、加圧水蒸気が凝結した水を拭き取れば短時間で乾燥するので、すぐに床ワックスの再塗布作業に移行できる。 【0021】請求項2の発明によれば、床ワックスの所定位置に剥離開始用穴をあらかじめ形成しておくので、剥離作業を開始し易い。 【0022】請求項3の発明によれば、スクラッチ部材を加圧水蒸気発生機のノズルの先端に配設された状態で床ワックスの一部に擦り付けるので、加圧水蒸気の噴霧と剥離開始用穴の形成とを同時に行うことができ、そのため作業効率が良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198787 【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月23日(2001.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080182 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 三彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−248434(P2002−248434A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−47562(P2001−47562) |
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