トップ :: B 処理操作 運輸 :: B01 物理的または化学的方法または装置一般




【発明の名称】 油吸収用の紙ブロック
【発明者】 【氏名】鈴木 芳男

【要約】 【課題】一般家庭ではテンプラ油を棄てる場合、凝固剤を加え凝固させたり、吸収材を充填した廃油収容袋に注入するなど、手間がかかったり収容時に零れないよう注意をする必要なく、簡便に廃油を吸収し汚すことなく棄てることのできる、油吸収材を提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サイズ剤など薬品を添加せずに抄造した油を吸収する性質を有する紙を手で掴める大きさの円柱状に巻きあげてなる油吸収用の紙ブロック。
【請求項2】 請求項1記載の油を吸収する性質を有する紙を紙管に円筒状に巻き付けてなる油吸収用の紙ブロック。
【請求項3】 請求項1、2記載の紙ブロックを、紐を紙ブロックの中心を通して結ぶなどして取り付け、該紐で紙ブロックを持ち上げることのできるようにした油吸収用の紙ブロック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃油を廃棄するために使用する油吸収用の紙ブロックに関するもので、主として家庭の廃テンプラ油などを燃えるごみとして廃棄するときに使用するものである。
【0002】
【従来の技術】廃テンプラ油などを廃棄するときは、冷却後瓶や缶などに貯めておき、集めて石鹸に加工したり、燃料に加工し使用するなどしてきたが、一般家庭では油脂系の脂肪酸などよりなる油凝固剤を熱いうちに加えて凝固させ、ごみ袋などに入れて燃えるごみとして棄てるか、実公平3−22161,実公平5−15446などの公報に見られるように、耐油性の紙袋に吸油性シートに棉状パルプを積層した吸油材を収納した廃油処理用容器や、新聞紙など故紙を解繊して繊維状にしたものを充填した廃油収容袋に、冷却した廃油を注入して密封し、燃えるごみとして棄ててきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食堂などテンプラ油が大量にでるところでは、集めて他の用途に加工するなどして処理することができるが、一般家庭ではテンプラ油を棄てる場合、前述の如く、凝固剤を加えて凝固させ棄てるか、耐油性の紙袋に繊維状の吸収材を充填した廃油収容袋に注入し密封し、棄ててきた。然し乍ら、凝固剤を加えて凝固させ棄てる場合熱いうちに加えて凝固させ、紙などで包み耐油性の袋などに入れ油が漏れないようにする必要があり、耐油性の紙袋に繊維状の吸収材を充填した廃油収容袋に注入して密封し棄てる場合、廃油を収容袋に注入しにくく外にこぼれたり、油の量が多いと密封できなかったり、他の燃えるごみと共にごみ袋に入れたとき廃油収容袋が圧せられて油が漏れることがあり、注意して棄てる必要があるなど、手間がかかり面倒であるなどの問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決するため、本発明は、一般家庭で廃テンプラ油を棄てる場合、油吸収用の紙ブロックを用いて油を吸収させ棄てるようにしたもので、フライパンなどの棄てるテンプラ油の中に直接油吸収用の紙ブロックをいれ、油の量により紙ブロックの数を加減し、手や周囲を汚すことなく棄てられるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、サイズ剤など薬品を添加せずに抄造した油を吸収する性質を有する紙を、手で掴んで操作できる大きさ、即ち直径約90mm、高さ約40mmぐらいの大きさの円柱状に巻いた紙ブロックである。紙は回収故紙などより抄造したトイレット紙など無サイズの油を吸収する紙なら特に限定するものでなく、また、クレープ処理、エンボス加工を施した紙は油吸収性が向上するので好ましい。
【0006】上記紙ブロックは、油を吸収する性質を有する紙を、直径約28mmの紙管に巻き付けたのち、所要幅(高さ)に切断して円筒状の紙ブロックとしてもよい。紙管の直径は特に限定するものでなく、肉壁が薄く固くないものが望ましい。
【0007】また、紙ブロックを紐を紙ブロックの中心をとおして結ぶなどして取り付け、紐で紙ブロックを持ち上げることのできるようにすると取り扱いに便である。なお、紐は紙紐を使用することが望ましい。
【0008】上記のように構成された油吸収用の紙ブロックを、廃テンプラ油を棄てる場合、棄てるテンプラ油の入ったフライパンなどの中に、直接油を吸収するだけ紙ブロックを入れ油を吸収させる。
【0009】
【実施例】本発明を実施例にもとずき図面を参照して説明する。
(実施例1) ここで使用した紙は、回収故紙より抄造した無サイズのエンボス加工を施したトイレット紙を用いた。一般に、抄紙機で抄造されたトイレット紙は、米坪量約19g/m、幅約2mの巻取で供給され、これを約40mm幅に切断しながらシャフトに巻付け、直径約90mmとし、シャフトより取り外し、紙ブロックとせるものである。この場合、無サイズ紙なので、巻初め及び巻終わりの紙の接着には少量の水で紙を濡らし乾燥させることにより、容易に接着させることができる。約40mm幅の切断は後から行なってもよい。
【0010】(実施例2) 本実施例2は上記実施例1においては、ボビン機のシャフトに直接巻付け紙ブロックとしたが、約40mm長さに切断した28mm径の紙管をシャフトに装着しておき、無サイズのエンボス加工紙を約40mm幅に切断しながら直径約90mmに巻付け、円筒状の紙ブロックとせるものである。なお、前述の如く紙管に巻付けたのち所要幅に切断してもよい。
【0011】(実施例3)上記実施例1、2で得た紙ブロックを、中心の透孔又は紙管の透孔を通して紙紐を環状に結び又は紙紐で縛り、紙紐を持って紙ブロックを持ち上げられるように構成する。紙紐はできうる限り細いものを使用することが望ましい。なお、図面は実施例3のみ示し、実施例1、2は省略した。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0013】紙ブロックは手で掴むことのできる大きさであり、棄てるテンプラ油の入ったフライパンなどの容器のなかに、目視しながら入れることができるので、紙ブロックが油を吸収する個数だけ使用出来、無駄が無い。また、油を吸収した後や少量の油など紙ブロックで拭きとることもできる。
【0014】油を吸収した紙ブロックは、燃えるごみとして廃棄することができ、巻かれた紙の中に吸収保持されているので、紙などで包み棄てたとき、圧せられても油がもれる恐れがない。また、テンプラ油は植物油なので生ごみと共に腐蝕させコンポーストとして処理することもできる。
【0015】紙ブロックは、トイレットペーパーの巻き上げ時に生ずる損紙となる両端の裁ち屑や、製品と成らない巻損紙なども使用できるので、安価に提供できるものである。
【0016】また、家庭用ばかりでなく、ガソリンスタンドなどで自動車の廃エンジンオイル等の処理に使用することもでき、広く用途開発が期待できるものである。
【出願人】 【識別番号】597031324
【氏名又は名称】鈴丸紙業有限会社
【出願日】 平成13年6月7日(2001.6.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−361078(P2002−361078A)
【公開日】 平成14年12月17日(2002.12.17)
【出願番号】 特願2001−211391(P2001−211391)