トップ :: B 処理操作 運輸 :: B01 物理的または化学的方法または装置一般




【発明の名称】 撹拌混合装置
【発明者】 【氏名】佐々木 博康

【要約】 【課題】簡単な装置により粉粒体を均一に混合させる。

【解決手段】駆動手段3により回転される回転軸6と、該回転軸に傾斜して固定された外筒容器7と、外筒容器の内部に固定された内筒9を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間13に粉粒体を収納し、撹拌混合させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】駆動手段により回転される回転軸と、該回転軸に傾斜して固定された外筒容器と、外筒容器の内部に固定された内筒を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合させることを特徴とする撹拌混合装置。
【請求項2】駆動手段により回転される回転軸と、該回転軸に傾斜して固定された内筒と、該内筒の外周に固定された外筒容器と、該外筒容器にロータリジョイントを介して装着された粉粒体の自動給排装置と、該自動給排装置の内部で前記回転軸に形成された搬送羽根とを備え、前記回転軸を正転または逆転させることにより、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合し、排出させることを特徴とする撹拌混合装置。
【請求項3】駆動手段により回転される駆動ギヤおよび複数の支持ギヤと、前記ギヤに支持される一対の回転リングと、該回転リングに傾斜して固定された外筒容器と、外筒容器の内部に固定された内筒を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合させることを特徴とする撹拌混合装置。
【請求項4】駆動手段により回転される一対の回転軸と、該一対の回転軸間に仕切板を介して固定された複数の外筒容器と、外筒容器の内部に固定された内筒と、前記仕切板に形成された開口部と、該開口部に形成された開閉扉とを備え、前記外筒容器のうち両端の外筒容器それぞれ一対の回転軸に対して傾斜するように固定され、中間の外筒容器は正面視でV字型になるように固定され、各外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を順次搬送し、撹拌混合させることを特徴とする撹拌混合装置。
【請求項5】前記外筒容器および内筒が多角形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の撹拌混合装置。
【請求項6】前記外筒容器の外周面および内筒の内周面に蒸気または冷水が供給される熱交換器を装着したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の撹拌混合装置。
【請求項7】前記外筒容器と内筒の間に複数の撹拌羽根を配設したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の撹拌混合装置。
【請求項8】前記外筒容器と内筒の間に仕切壁を形成し、該仕切壁内に複数の撹拌羽根を配設したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の撹拌混合装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント原料、化学原料、薬品原料、セラミックス、化粧品原料、金属材料、肥料、飼料、塗料原料、食品原料、汚泥、磁気研磨材など、2種類以上の粉粒体を撹拌混合する装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来の撹拌混合装置としては、粉粒体を容器に入れて容器を自転および公転させる方式や、容器内に撹拌羽根を装着して撹拌羽根により粉粒体を混合させる方式が一般的である。
【0003】しかしながら、前者の方式は、装置構造が複雑であるという問題を有し、後者の方式は、粉粒体を均一に混合させることが困難であり、また、撹拌羽根の洗浄などのメンテナンスに労力を要するという問題を有している。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、簡単な装置により粉粒体を均一に混合させることができる撹拌混合装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の撹拌混合装置は、駆動手段3により回転される回転軸6と、該回転軸に傾斜して固定された外筒容器7と、外筒容器の内部に固定された内筒9を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間13に粉粒体を収納し、撹拌混合させることを特徴とし、また、請求項2記載の発明は、駆動手段により回転される回転軸6と、該回転軸に傾斜して固定された内筒9と、該内筒の外周に固定された外筒容器7と、該外筒容器にロータリジョイント35を介して装着された粉粒体の自動給排装置33と、該自動給排装置の内部で前記回転軸に形成された搬送羽根42とを備え、前記回転軸を正転または逆転させることにより、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合し、排出させることを特徴とし、請求項3記載の発明は、駆動手段により回転される駆動ギヤ56および複数の支持ギヤ55と、前記ローラに支持される一対の回転リング53、54と、該回転リングに傾斜して固定された外筒容器7と、外筒容器の内部に固定された内筒9を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合させることを特徴とし、請求項4記載の発明は、駆動手段により回転される一対の回転軸6a、6bと、該一対の回転軸間に仕切板57を介して固定された複数の外筒容器7A〜7Eと、外筒容器の内部に固定された内筒9と、前記仕切板に形成された開口部59と、該開口部に形成された開閉扉61とを備え、前記外筒容器のうち両端の外筒容器7A、7Eそれぞれ一対の回転軸6a、6bに対して傾斜するように固定され、中間の外筒容器7B〜7Dは正面視でV字型になるように固定され、各外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を順次搬送し、撹拌混合させることを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記外筒容器および内筒が多角形状であることを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記外筒容器の外周面および内筒の内周面に蒸気または冷水が供給される熱交換器26、27を装着したことを特徴とし、請求項7記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記外筒容器と内筒の間に複数の撹拌羽根49を配設したことを特徴とし、請求項8記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記外筒容器と内筒の間に仕切壁43、44を形成し、該仕切壁内に複数の撹拌羽根を配設したことを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明の撹拌混合装置の1実施形態を示し、図1(A)は正面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た模式的断面図、図2(A)および図2(B)は図1(A)の要部を示す拡大図、図3は本発明の作用を説明するための図である。
【0007】本実施形態の撹拌混合装置1は、図1に示すように、架台2と、架台2に装着された可変速式モータ(駆動手段)3と、架台2上に立設された一対の支柱4、4と、支柱4の上部に軸受5を介して回転自在に軸支持された回転軸6と、回転軸6に固定された多角形状の外筒容器7と、外筒容器7の内部に相似形状に固定された多角形状の内筒9と、回転軸6の一端に連結された被駆動ギヤ(又はプーリ)10と、被駆動ギヤ10にチェーン(又はベルト)11を介して連結された駆動ギヤ(又はプーリ)12とを備え、駆動ギヤ12は可変速式モータ3に連結されている。回転軸6は水平方向に外筒容器7を貫通し、外筒容器7の軸心は回転軸6に対して傾斜するように配設され、外筒容器7の側板7cが回転軸6に固定されている。
【0008】外筒容器7と内筒9間には、撹拌混合すべき粉粒体を収納する収納空間13が形成され、収納空間13には必要に応じて複数のワイヤー14が左右の側板7c間に張設されている。また、多角形状の外筒容器7の隣接する2辺を開閉蓋7a、7bとし、開閉蓋7a、7bには把手15が設けられ、開閉蓋7a、7bの一端はヒンジ16により回動自在にされ、他端は図2(B)にも示すように、フック17aと留め具17bからなる係合手段17により係合可能にされている。また、図2(A)に示すように、開閉蓋7a、7bの両側端には、係止板19aが設けられ、外筒容器7の側板7cには締付ハンドル19bが回動可能に設けられ、この締付手段19により、開閉蓋7a、7bと側板7cを密閉できるようにしている。外筒容器7の任意の箇所には、撹拌混合状態を確認するための覗き窓20が設けられている。
【0009】上記構成からなる撹拌混合装置1の作用について説明する。係合手段17および締付手段19の係合、締付を解除し把手15を持って、図1(B)の点線に示すように、開閉蓋7a、7bを開けて収納空間8内に粉粒体を収納し、開閉蓋7a、7bを閉じる。次に、可変速式モータ3を駆動し、その粉粒体の撹拌混合に適した回転数に調整し、回転軸6を回転させ、外筒容器7を回転させる。撹拌混合が終了した場合には、開閉蓋7a、7bが下方にきた位置でモータ3を停止させ、開閉蓋7a、7bを開いて撹拌混合された粉粒体を取り出す。排出完了後、再び粉粒体を混合する場合には、開閉蓋7a、7bを閉じた後、モータ3を駆動して開閉蓋7a、7bが上方にきた位置で停止させ、以降、前記処理を繰り返す。
【0010】本発明においては、図3(A)に示すように、外筒容器7が矢印方向に回転するとき、外筒容器7と内筒9が多角形状のため角の部分で溜められた粉粒体が落下して粉粒体の乱流が生じ粉粒体を均一に撹拌混合することができる。また、外筒容器7の軸心は水平な回転軸6に対して傾斜するように配設されているため、図3(B)、図3(C)に示すように、回転軸6が180°回転する毎に、外筒容器7の傾斜方向が左右で逆転され、その結果、粉粒体の動きは収納空間13内で点線矢印に示す如く波状の運動になり、上層部の粉粒体は、反対側の下層部の粉粒体の下に流れ込み、均一に撹拌混合することができる。
【0011】また、撹拌により塊状になりやすい性質の粉粒体を混合する場合には、収納空間13内にワイヤー14を張設することにより、塊状の粉粒体をワイヤー14に衝突させ塊を崩すようにする。
【0012】図4は、図1の実施形態の変形例を示し、図4(A)は模式的断面図、図4(B)は図4(A)の掻き上げ板の側面図である。本例においては、外筒容器7の内面各辺および内筒9の外面各辺に、その全長にわたってプレート状の掻き上げ板21を設けている。これにより粉粒体をより均一に混合させることができる。なお、掻き上げ板21は、外筒容器7または内筒9のいずれか一方に設けてもよく、また、外筒容器7および内筒9の多角形の角に設けるようにしてもよい。
【0013】図5は、図1の実施形態の変形例を示し、図5(A)は模式的断面図、図5(B)は図5(A)の掻き上げ板の平面図、図5(C)は同じく側面図である。本例においては、外筒容器7の内面各角および内筒9の外面各辺に、幅の狭い掻き上げ板21を多数設けている。掻き上げ板21は、図5(B)に示すように、交互に斜めに配置され、また、図5(C)に示すように、外筒容器7と内筒9の掻き上げ板21は千鳥状に配置されている。なお、掻き上げ板21は、外筒容器7または内筒9のいずれか一方に設けてもよい。
【0014】図6は、図1の実施形態の変形例を示す模式的断面図である。本例においては、外筒容器7の内面各辺に、先端がシャベル状のの掻き上げ板21を設けている。これにより粉粒体をより上部まで持ち上げることができ、より均一に混合させることができる。なお、掻き上げ板21は、外筒容器7または両方に設けてもよい。
【0015】図7は、図1の実施形態の変形例を示し、図7(A)は模式的断面図、図7(B)は図7(A)の突起の側面図である。本例においては、内筒9の外面各辺に、多数の突起22を形成し、突起22により塊状の粉粒体を崩すようにしている。なお、突起22は、外筒容器7または両方に設けてもよい。
【0016】図8は、図1の実施形態の変形例を示す模式的断面図である。図8(A)は、外筒容器7と内筒9の角をずらした例であり、図8(B)は内筒9の内側に更に内筒9′を設け、収納空間13を2つ設けた例であり、図8(C)は、外筒容器7と内筒9の多角形の各辺を曲面(凹面または凸面)にした例であり、図8(D)は、外筒容器7と内筒9を円筒にした例である。
【0017】図9は、図1の実施形態の変形例を示す模式的断面図である。図9(A)は、内筒9の中央部を絞った例であり、図9(B)は内筒9の一側を傾斜させた例であり、図9(C)は、内筒9の中央部を膨らませた例であり、図9(D)は、図9(A)に加えて外筒容器7の中央部を絞った例である。
【0018】図10および図11は、本発明の撹拌混合装置の他の実施形態を示し、図(A)は正面図、図(B)は図(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た模式的断面図である。なお、以下の説明において、前述の実施形態と同一の構成については同一番号を付して説明を省略する。
【0019】図10の実施形態は、開閉蓋7a、7bおよび締付手段19をエアシリンダ23により駆動させるようにしている。エアシリンダ23へのエアの供給は、エア供給ジョイント24、回転軸6内のエア通路、配管25を経て行う。
【0020】図11の実施形態は、撹拌混合装置に乾燥機能または冷却機能を付加するものである。外筒容器7の外周面に複数の熱交換器26を装着するとともに、内筒9の内周面にも熱交換器27を装着する。回転軸6の一端には、蒸気または冷水供給ジョイント29が接続され、回転軸6内の通路、配管30を経て熱交換器26、27に蒸気または冷水が供給される。また、回転軸6の他端には、水分吸引ジョイント31が装着され、収納空間13内の水分が配管32を経て排出される。
【0021】図12は、本発明の撹拌混合装置の更に他の実施形態を示す正面図である。本実施形態においては、外筒容器7に粉粒体の自動給排装置33を装着している。この自動給排装置33は、外筒容器7を貫通して内筒9に取り付けられた回転軸6と、外筒容器7に固定された回転筒34と、回転筒34および回転軸6にロータリジョイント35、35を介して固定された固定筒36を備え、固定筒36の上方には供給ホッパ37が形成され、固定筒36の下方には排出ホッパ39が形成されている。供給ホッパ37と排出ホッパ39には、それぞれ開閉ダンパ40、41が設けられている。そして、回転軸6には、その回転筒34と固定筒36に沿って搬送羽根42が設けられている。駆動手段3は、正転逆転が可能なモータにより構成されている。なお、aは加熱蒸気供給口、bは加熱蒸気排出口、cは外筒容器7内を減圧するための真空ポンプ接続口である。
【0022】本実施形態の作用について説明する。開閉ダンパ40を開いて粉粒体を供給ホッパ37から供給し、回転軸6を図示実線矢印の如く回転させると、粉粒体は搬送羽根42により外筒容器7と内筒9内に供給され、所定の粉粒体が外筒容器7内に搬送されると開閉ダンパ40を閉じて粉粒体を撹拌混合させる。粉粒体の撹拌が終了すると、回転軸6を図示点線矢印の如く逆転させ、粉粒体を搬送羽根42により排出ホッパ39に搬送し、開閉ダンパ41を開いて装置外に搬出可能にしている。
【0023】図13〜図14は、本発明の撹拌混合装置の更に他の実施形態を示し、図13は正面図、図14(A)は図13のAーA線に沿う断面図、図14(B)は図13のBーB線に沿う断面図、図14(C)は一部断面図である。
【0024】本実施形態においては、外筒容器7と内筒9との間に、円弧面が連続する外壁43と内壁44(仕切壁)が対向して配設され、外壁43と内壁44間に粉粒体の収納空間13が形成され、また、外筒容器7と外壁43の間および内筒9と内壁44間に加熱蒸気室45、46が形成されている。収納空間13には複数の撹拌軸47が配設され、各撹拌軸47には複数の撹拌羽根49が設けられている。各撹拌軸47の一端にはプーリ50が固定され、各プーリ50には駆動ベルト又はチェーン51がテンションプーリ52を介して巻回されている。そして、任意のプーリ50には駆動モータ53が連結されている。なお、自動給排装置33の構成は、図12の実施形態と同様である。
【0025】本実施形態の作用について説明する。モータ3により回転軸6を駆動し外筒容器7を図14(A)の実線矢印の如く回転させ、また、駆動モータ53を駆動し撹拌軸47を点線矢印の如く回転させると、粉粒体は外筒容器7の回転による撹拌に加えて、各撹拌羽根49の撹拌作用により更に均一に撹拌混合されることになる。なお、図14(C)に示すように、隣接する撹拌軸47に設けた一部又は全部の撹拌羽根49a、49bを軸方向に対して互に傾斜角度を逆向きにすれば、図示矢印に示す如く、粉粒体が右から左に、左から右方向に搬送されるので、更に均一に撹拌混合されることになる。
【0026】図15は、前記実施形態の変形例を示し図14(A)と同様の断面図である。本例は、図14(A)の外壁43と内壁44からなる仕切壁を設けずに、外筒容器7と内筒9を多角形に構成し、外筒容器7と内筒9との間に撹拌羽根49を配設している。
【0027】図16は、図12の実施形態の変形例を示す正面図である。図12においては、回転軸6が外筒容器7を貫通しているが、本例においては、回転軸6を外筒容器7の両側面に固定するようにしている。これにより、内筒9の断面積を小さくすることができるため、同一の処理量であれば装置の小型化を図ることができるとともに、動力を低減させることができる。なお、本例は、図12の実施形態に適用されるだけではなく、他の実施形態にも適用可能である。
【0028】図17は、図12の実施形態の変形例を示す正面図である。本例においては、外筒容器7の一側面に粉粒体の自動供給装置33aを装着し、他側面に粉粒体の自動排出装置33bを装着し、自動排出装置33bの出口に排出ホッパ39を設けてている。粉粒体を供給ホッパ37から供給し、回転軸6を図示実線矢印の如く回転させると、粉粒体は搬送羽根42により外筒容器7と内筒9内に供給され、所定の粉粒体が外筒容器7内に搬送されると粉粒体を撹拌混合させる。粉粒体の撹拌が終了すると、回転軸6を図示点線矢印の如く逆転させ、粉粒体を搬送羽根42により排出ホッパ39に搬送する。
【0029】図18は、本発明の撹拌混合装置の更に他の実施形態を示し、図18(A)は正面図、図18(B)は図18(A)のB方向から見た図である。前記各実施形態においては、回転軸6により外筒容器7を回転させているが、本実施形態においては、回転軸6の代わりに回転リング53、54を用いる。
【0030】すなわち、傾斜した外筒容器7の両側面に回転リング53、54を固定し、一方の回転リング53の下方を2つの支持ローラ(またはギヤ)55で支持し、他方の回転リング54を支持ギヤ55と駆動ギヤ56で支持し、駆動ギヤ56は回転リング54の外歯に噛合している。支持ギヤ55および駆動ギヤ56は軸受5を介して支柱に支持されている。また、駆動ギヤ56の他端には被駆動ギヤ10が装着され、チェーン(又はベルト)11を介して連結された駆動ギヤ(又はプーリ)12に連結されている。
【0031】本実施形態においては、回転リング53、54を用いるため、回転軸6を外筒容器7に貫通させる場合と比較して、同一処理能力であれば外筒容器7を小さくできるため、装置自体を小型化することができる。
【0032】図19は、図18の実施形態の変形例を示し、図19(A)は正面図、図19(B)は図19(A)のB方向から見た図である。本例においても、図18と同様に回転軸6の代わりに回転リング53、54を用いる。
【0033】本例においては、架台2をフレーム2a、2bにより箱状に形成し、上下のフレーム2a、2bにそれぞれ4つの支持ギヤ(またはローラ)55を軸受55aを介して装着し、この支持ギヤ55に傾斜した外筒容器7の側面を2つの回転リング53、54により噛合、支持するようにしている。一方の回転リング54の外歯は駆動ギヤ12を介して駆動モータ3に連結されている。本例においては、フレーム2a、2bの内部に装置が収納されるので、より小型化を図ることができる。
【0034】図20および図21は、本発明の撹拌混合装置の更に他の実施形態を示し、図20(A)は正面図、図20(B)は図20(A)の一部拡大断面図、図21は作用を説明するための図である。
【0035】本実施形態の撹拌混合装置は、架台2と、架台2に装着された可変速式モータ(駆動手段)3と、架台2上に立設された支柱4と、架台2の上部に軸受5を介して水平状態で回転自在に軸支持された主軸6aと、主軸6aの外周に固定された回転軸6と、回転軸6に斜めに傾斜して固定された回転変換体70と、回転変換体70に回動自在に支持された多角形状の外筒容器7と、外筒容器7の一端に固定された傘歯車71と、回転軸6の円周上で支柱4に固定されたリングギヤ72とを備え、傘歯車71とリングギヤ72の内歯が噛合されている。外筒容器7の軸7fは、ベアリング74を介して回転変換体70に装着されている。外筒容器7の他端には、開閉蓋73が設けられている。
【0036】本実施形態においては、回転軸6が回転すると、図21に示すように、外筒容器7は矢印A方向に自転するとともに、外筒容器7の自転により傘歯車71がリングギヤ72に沿って矢印B方向に首振り状態で回転するため、外筒容器7内の二種類以上の粉粒体を効率よく混合させることができる。粉粒体の外筒容器7への充填は、図20(A)の点線位置で開閉蓋73を開けることにより行い、粉粒体の排出は実線位置で行う。
【0037】図22および図23は、本発明の撹拌混合装置の更に他の実施形態を示し、図22は正面図、図23(A)は図22のYーY線で切断し矢印方向に見た断面図、図23(B)は要部断面図である。
【0038】本実施形態の撹拌混合装置1は、架台2と、架台2に装着された可変速式モータ(駆動手段)3と、架台2上に立設された一対の支柱4、4と、支柱4の上部に軸受5を介して回転自在に軸支持された回転軸6a、6bとを備えている。一方の回転軸6aの一端には被駆動ギヤ(又はプーリ)10が連結され、被駆動ギヤ10はチェーン(又はベルト)11を駆動ギヤ(又はプーリ)12に連結され、駆動ギヤ12は可変速式モータ3に連結されている。
【0039】回転軸6a、6b間には、複数の多角形状の外筒容器7A、7B、7C、7D、7Eが仕切板57を介して連結固定されている。図22で右端の外筒容器7Aと左端の外筒容器7Eは、それぞれ回転軸6a、6bに対して傾斜するように固定され、中間の外筒容器7B、7C、7Dは正面視でV字型になるように固定されている。各外筒容器7A〜7Eの内部には前記実施形態と同様に多角形状の内筒9が固定されている。
【0040】また、右端の外筒容器7Aの内筒9には回転軸6aが固定され、外筒容器7Aには図12と同様の回転筒34が固定され、回転筒34および回転軸6aにはロータリジョイント35、35を介して固定筒36が装着され、固定筒36の上方には供給ホッパ37が形成されている。回転軸6aには、その回転筒34と固定筒36に沿って搬送羽根42が設けられている。また、左端の外筒容器7Eの内筒9には回転軸6bが固定され、外筒容器7Eには回転筒34が固定され、回転筒34および回転軸6eにはロータリジョイント35、35を介して固定筒36が装着され、固定筒36の下方には排出ホッパ39が形成されている。回転軸6eには、その回転筒34と固定筒36に沿って搬送羽根42が設けられている。
【0041】各外筒容器7A〜7E間の仕切板57には開口部59が形成されている。この開口部59には、図23に示すように、仕切板57に固定された軸60に開閉扉61が回動可能に設けられ図示しない駆動手段により、開口部59の開口面積を調整できるようになっている。また、開閉扉61とは反対側にはガイド板62が設けられ、粉粒体が図示矢印方向に移動するときに逆流を防止している。
【0042】本実施形態の作用について説明する。粉粒体を供給ホッパ37から供給し、回転軸6aを図示実線矢印の如く回転させると、粉粒体は搬送羽根42により外筒容器7A内に供給され、外筒容器7Aと内筒9の間で粉粒体を撹拌混合させる。外筒容器7A内で撹拌混合された粉粒体は、開閉扉61が下方から上方に向かうときに、開閉扉61によりすくい揚げられ、ガイド板62に沿って隣の外筒容器7B内に搬送される。このとき、開閉扉61の開口面積を調整することにより、粉粒体の流量調整を行う。以下、順次、粉粒体を外筒容器7C、7D、7Eへと搬送し、粉粒体を搬送羽根42により排出ホッパ39から排出する。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、駆動手段により回転される回転軸と、該回転軸に傾斜して固定された外筒容器と、外筒容器の内部に固定された内筒を備え、外筒容器と内筒との間に形成される収納空間に粉粒体を収納し、撹拌混合させるので、簡単な構成により粉粒体を均一に混合させることができる。
【出願人】 【識別番号】500443925
【氏名又は名称】梅田工業株式会社
【出願日】 平成13年9月12日(2001.9.12)
【代理人】 【識別番号】100092509
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 博樹 (外7名)
【公開番号】 特開2002−361060(P2002−361060A)
【公開日】 平成14年12月17日(2002.12.17)
【出願番号】 特願2001−276455(P2001−276455)