| 【発明の名称】 |
流体混合器 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 勝次
【氏名】増田 佳文
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、2種の流体を効率よく混合することができる流体混合器を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の流通管1の外周部接線方向に連結された第1の導入管3から第1の流体を供給することにより第1の流通管1内で第1の流体の旋回流が発生する一方、第2の流通管2の外周部接線方向に連結された第2の導入管4から第2の流体を供給することにより第2の流通管2内で第2の流体の旋回流が発生し、それぞれ旋回しながら進んできた第1の流体と第2の流体が混合点Mで衝突して混合される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の流体と第2の流体を混合点で混合させる流体混合器において、第1の流体を混合点まで導く第1の流通管と、第2の流体を混合点まで導く第2の流通管と、第1の流通管に設けられ且つ第1の流体に旋回流を発生させる第1の旋回流発生手段と、第2の流通管に設けられ且つ第2の流体に旋回流を発生させる第2の旋回流発生手段とを備え、それぞれ旋回流を生じた第1の流体と第2の流体を混合点で混合させることを特徴とした流体混合器。 【請求項2】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管に偏心方向から第1及び第2の流体を供給させるための第1及び第2の導入管からなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項3】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置されたプロペラからなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項4】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された偏向板からなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項5】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された捻り板からなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項6】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された偏向多孔板からなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項7】 第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管に設けられたコルゲート管部からなる請求項1に記載の流体混合器。 【請求項8】 第1及び第2の流通管は、混合点において互いに所定の角度で交差するように連結された請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体混合器。 【請求項9】 第1及び第2の流通管は、混合点において互いに同一方向を向くように連結された請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体混合器。 【請求項10】 第1及び第2の流通管は、混合点において互いに反対方向を向くように連結された請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体混合器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、流体混合器に係り、特に2種の流体を均一に混合するための流体混合器に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば特開平9−287883号公報には、主流ガスが流通される混合槽にその外周部接線方向から従流ガスを噴出させて混合槽で旋回流を発生させ、この旋回流によって主流ガスと従流ガスとの混合を行う混合器が開示されている。この混合器によれば、主流ガスへの従流ガスの噴出により二次流れである旋回流を形成し、この旋回流を利用するため、単に主流ガスに従流ガスを供給する場合に比べて効率よく混合させることが可能となる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従流ガスの噴出により形成された二次流れの利用だけでは、混合効率は未だ満足し得るものではなく、長い距離と時間を要しなければ十分に混合することができなかった。また、特開平10−339396号公報には、主流体に混合用流体を供給した後にこれらを旋回させることにより混合する装置が開示されているが、この装置においても、十分に混合するためには、旋回させてから長い距離と時間を要するという問題点があった。 【0004】この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、2種の流体を効率よく混合することができる流体混合器を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明に係る流体混合器は、第1の流体を混合点まで導く第1の流通管と、第2の流体を混合点まで導く第2の流通管と、第1の流通管に設けられ且つ第1の流体に旋回流を発生させる第1の旋回流発生手段と、第2の流通管に設けられ且つ第2の流体に旋回流を発生させる第2の旋回流発生手段とを備え、それぞれ旋回流を生じた第1の流体と第2の流体を混合点で混合させるようにしたものである。 【0006】第1及び第2の旋回流発生手段は、それぞれ第1及び第2の流通管に偏心方向から第1及び第2の流体を供給させるための第1及び第2の導入管、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置されたプロペラ、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された偏向板、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された捻り板、それぞれ第1及び第2の流通管内に固定配置された偏向多孔板、及びそれぞれ第1及び第2の流通管に設けられたコルゲート管部のうちのいずれかから構成することができる。また、第1及び第2の流通管は、混合点において互いに所定の角度で交差するように、あるいは互いに同一方向を向くように、または互いに反対方向を向くように連結することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1(a)にこの発明の実施の形態1に係る流体混合器を示す。第1の流通管1と第2の流通管2とが互いに直角に連結されている。図1(b)に示されるように、第1の流通管1には、その偏心方向から第1の流体を供給させるための第1の導入管3が接続されている。同様に、図1(c)に示されるように、第2の流通管2には、その偏心方向から第2の流体を供給させるための第2の導入管4が接続されている。 【0008】次に、この実施の形態1の動作について説明する。第1の流体が第1の導入管3を介して第1の流通管1に供給されると共に第2の流体が第2の導入管4を介して第2の流通管2に供給される。このとき、図1(b)に示されるように、第1の導入管3が第1の流通管1の外周部接線方向に連結されているため、第1の流通管1内で第1の流体の旋回流が発生する。同様に、図1(c)に示されるように、第2の導入管4が第2の流通管2の外周部接線方向に連結されているため、第2の流通管2内で第2の流体の旋回流が発生する。このようにして、それぞれ旋回しながら進んできた第1の流体と第2の流体が混合点Mで衝突することにより混合される。 【0009】一般に、乱流中の渦の波数とエネルギー密度との間には、図2に示されるような関係があることが知られている。すなわち、エネルギー密度の大きい領域では渦の波数が少なく(渦の径は大きい)、エネルギー密度が小さくなるにつれて渦の波数が多くなり(渦の径は小さくなる)、ついには熱エネルギーとして逸散してしまう。 【0010】ここで、第1の流通管1に濃度C1の流体を供給すると共に第2の流通管2に濃度C1より低い濃度C2の流体を供給してこれらの流体を混合点Mで衝突させ、混合点Mからの距離に対応する混合流体の濃度を測定すると、図3に示されるような結果が得られる。混合前の初期エネルギー密度の大きい流体を使用した場合が曲線S1、初期エネルギー密度の小さい流体を使用した場合が曲線S2で示されている。混合流体の濃度が濃度C1より低く且つ濃度C2より高い所定の値Cに達するまでの混合点Mからの距離は、初期エネルギー密度の大きい流体の場合にL1であるのに対して初期エネルギー密度の小さい流体の場合はL2(>L1)となり、初期エネルギー密度の大きい流体の方がより短い距離で混合し得ることが分かる。 【0011】この発明においては、第1の流体と第2の流体がそれぞれ旋回しながら、すなわち初期エネルギー密度の大きい状態で混合点Mにおいて衝突するので、短い距離で効率よく混合することができる。 【0012】実施の形態2.図4(a)に実施の形態2に係る流体混合器を示す。この流体混合器は、図1に示した実施の形態1の流体混合器において、第1及び第2の導入管3及び4の代わりに第1及び第2の流通管1及び2の内部にそれぞれ図4(b)及び(c)に示されるようなプロペラ5及び6を固定配置したものである。プロペラ5及び6は、それぞれ偏向した翼を有しており、これらのプロペラ5及び6を通過することにより、それぞれ第1及び第2の流体の旋回流が発生する。その結果、実施の形態1と同様に、短い距離で効率よく混合することが可能となる。 【0013】実施の形態3.図5(a)に実施の形態3に係る流体混合器を示す。この流体混合器は、図1に示した実施の形態1の流体混合器において、第1及び第2の導入管3及び4の代わりに第1及び第2の流通管1及び2の内部にそれぞれ図5(b)及び(c)に示されるような偏向板7及び8を固定配置したものである。偏向板7及び8は、それぞれ流体の流れに対して偏向させて取り付けられた扇形、長方形、三角形等の板からなり、これらの偏向板7及び8を通過することにより、それぞれ第1及び第2の流体の旋回流が発生する。その結果、実施の形態1と同様に、短い距離で効率よく混合することが可能となる。 【0014】実施の形態4.図6(a)に実施の形態4に係る流体混合器を示す。この流体混合器は、図1に示した実施の形態1の流体混合器において、第1及び第2の導入管3及び4の代わりに、図6(b)及び(c)に示されるように、第1及び第2の流通管1及び2の内部にそれぞれ捻り板9及び10を固定配置したものである。捻り板9及び10は、それぞれ平板を捻って形成したもので、これらの捻り板9及び10を通過することにより、それぞれ第1及び第2の流体の旋回流が発生する。その結果、実施の形態1と同様に、短い距離で効率よく混合することが可能となる。 【0015】実施の形態5.図7(a)に実施の形態5に係る流体混合器を示す。この流体混合器は、図1に示した実施の形態1の流体混合器において、第1及び第2の導入管3及び4の代わりに第1及び第2の流通管1及び2の内部にそれぞれ図7(b)及び(c)に示されるような偏向多孔板11及び12を固定配置したものである。偏向多孔板11及び12は、それぞれ厚板に斜めに多数の流通孔13及び14を形成したもので、これらの偏向多孔板11及び12の流通孔13及び14を通過することにより、それぞれ第1及び第2の流体の旋回流が発生する。その結果、実施の形態1と同様に、短い距離で効率よく混合することが可能となる。 【0016】実施の形態6.図8に実施の形態6に係る流体混合器を示す。この流体混合器は、図1に示した実施の形態1の流体混合器において、第1及び第2の導入管3及び4の代わりに第1及び第2の流通管1及び2にそれぞれコルゲート管部15及び16を設けたものである。コルゲート管部15及び16は、それぞれ管内が捻られたもので、これらのコルゲート管部15及び16を通過することにより、それぞれ第1及び第2の流体の旋回流が発生する。その結果、実施の形態1と同様に、短い距離で効率よく混合することが可能となる。 【0017】実施の形態7.上記の実施の形態1〜6においては、第1の流通管1と第2の流通管2とが互いに直角に連結されていたが、図9に示されるように、第1の流通管17内の流体の流れに対して第2の流通管18の先端部19が同一方向を向くように第1の流通管17と第2の流通管18とを連結してもよい。この場合にも、第1の流通管17内を旋回しつつ進んできた第1の流体と第2の流通管18内を旋回しつつ進んできた第2の流体とが混合点で衝突して混合される。 【0018】実施の形態8.上記の実施の形態1〜6においては、第1の流通管1と第2の流通管2とが互いに直角に連結されていたが、図10に示されるように、第1の流通管17内の流体の流れに対して第2の流通管18の先端部19が反対方向を向くように第1の流通管17と第2の流通管18とを連結してもよい。この場合にも、第1の流通管17内を旋回しつつ進んできた第1の流体と第2の流通管18内を旋回しつつ進んできた第2の流体とが混合点で衝突して混合される。 【0019】また、第1の流通管と第2の流通管とを、直角でも同一方向でも反対方向でもなく、互いに鋭角あるいは鈍角の所定の角度で交差するように連結することもできる。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、第1の流通管に設けられた第1の旋回流発生手段で第1の流体に旋回流を発生させると共に第2の流通管に設けられた第2の旋回流発生手段で第2の流体に旋回流を発生させ、この状態で第1の流体と第2の流体を混合点で混合させるようにしたので、短い距離及び短い時間で効率よく混合することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年6月6日(2001.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−361056(P2002−361056A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月17日(2002.12.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−171059(P2001−171059) |
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