| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】新井 康雄
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| 【要約】 |
【課題】権利消滅を防止し、通常時においても遊技性の向上を図ることができるパチンコ機を提供する。
【解決手段】遊技盤2の遊技領域3の略中央部に、球誘導路31を設け、遊技盤2の左側に普通電動役物作動入賞口22を設け、右側に一般入賞口32aを設け、球誘導路31は、一般入賞口32aに向かって下り傾斜となるように構成した。通常遊技中に普通電動役物作動口22を狙って発射されて遊技盤2の左側(普通電動役物作動入賞口22方向)を流下する遊技球について、球誘導路31を通して一般入賞口32a方向にも流下可能となる。このため、普通電動役物作動入賞口22への入賞ひいては特別遊技状態の発生のチャンスを狙いつつ、一般入賞口32aへの入賞のチャンスも確保でき、ひいては球持ちがよくなり、その分、興趣の向上を図ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤の遊技領域の所定部位に球誘導路と、前記球誘導路の側方のいずれか一方に遊技者にとって有利な遊技状態となる特別遊技状態を生起させることに関連のある特別入賞口と、前記球誘導路の側方のいずれか他方に前記特別遊技状態を生起させることに関連のない一般入賞口と、を備え、前記球誘導路は、前記一般入賞口に向かって下り傾斜となるように形成されたことを特徴とするパチンコ機。 【請求項2】 請求項1記載の構成において、前記球誘導路の側方のいずれか他方に前記特別遊技状態時に作動する大入賞口を設けたことを特徴とするパチンコ機。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記球誘導路は、少なくとも前記特別入賞口を形成する部材及び前記一般入賞口を形成する部材と一体に構成されたことを特徴とするパチンコ機。 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の構成において、前記球誘導路の前面側には、当該球誘導路を視認不能とする遮蔽部材を設けたことを特徴とするパチンコ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のパチンコ機の一例として、普通電動役物作動入賞口への遊技球の入賞後、特定入賞口への入賞等を含む所定の条件が成立することにより、大当たり発生のチャンスが生じる権利発生作動を行い、権利発生作動時に第3種始動口に遊技球が入賞することにより、特別装置を作動して権利状態(特別遊技状態)となり大入賞口を所定時間又は所定入賞個数まで等の所定の条件で開放する、いわゆる3種パチンコ機がある。この3種パチンコ機は、権利発生(特別遊技状態)時に、遊技球が普通電動役物作動入賞口に入賞し、特定入賞口へ入賞する(特定条件が成立する)と、当該権利が解除されてしまう、いわゆるパンクしてしまうことになる。 【0003】上記パンク発生の防止を図るようにしたパチンコ機の一例として、特開平5−277234号公報に示すものがある。この公報に示すパチンコ機は、特定入賞口の周辺に、特定経路(盤面に配置された振分通過装置、及び遊技盤の裏面側に配置され一端側が振分通過装置に連通され他端側が特定入賞口の上方に形成された球放出口に連通される球誘導樋等からなる流路)以外からの球の流入を防止する障害釘を設け、障害釘により特定入賞口に不用意に遊技球が入賞しないようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したパチンコ機では、権利消滅(いわゆるパンクの発生)を防止できると共に、通常時においても遊技性の向上を図ることが望まれている。しかしながら、上述した公報に示すパチンコ機では、障害釘を設けることにより権利消滅を確実に防止し得るものの、通常時には障害釘は、遊技性に寄与することがなく、上記要望に適切には応え得るものになっていなかった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、権利消滅を防止し、通常時においても遊技性の向上を図ることができるパチンコ機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係るパチンコ機の発明は、遊技盤の遊技領域の所定部位に球誘導路と、前記球誘導路の側方のいずれか一方に遊技者にとって有利な遊技状態となる特別遊技状態を生起させることに関連のある特別入賞口と、前記球誘導路の側方のいずれか他方に前記特別遊技状態を生起させることに関連のない一般入賞口と、を備え、前記球誘導路は、前記一般入賞口に向かって下り傾斜となるように形成されたことを特徴とする。 【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記球誘導路の側方のいずれか他方に前記特別遊技状態時に作動する大入賞口を設けたことを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記球誘導路は、少なくとも前記特別入賞口を形成する部材及び前記一般入賞口を形成する部材と一体に構成されたことを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の構成において、前記球誘導路の前面側には、当該球誘導路を視認不能とする遮蔽部材を設けたことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係るパチンコ機を図1及び図2に基づいて説明する。図1において、パチンコ機1は、遊技盤2を備え、遊技盤2の前面には図示しないレールにより囲まれるようにして略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3の中央部には、普通電動役物4及び普通図柄表示装置5を備えるセンター役物6が設けられている。センター役物6の下側には、特別装置作動領域7を含む権利発生装置8等を有する下側入賞装置9が設けられている。 【0008】遊技領域3におけるセンター役物6の左側には、左肩入賞口10aを有する左肩入賞具10が設けられ、右側には第3種始動口11を有する始動入賞具12が設けられている。始動入賞具12の下側には、大入賞口13を有する特別装置14が設けられている。センター役物6の左斜め上側、右斜め上側及び左斜め下側には、それぞれ風車15が設けられている。左肩入賞具10の左側及び始動入賞具12の右側にはそれぞれ表示灯16が設けられている。 【0009】普通電動役物4は、特定入賞口20と、この特定入賞口20に対応して設けられる回動可能の一対の羽根部材21とを有している。一対の羽根部材21は、アクチュエータ(図示省略)に駆動され、特定入賞口20に対して遊技球が入り難い第1状態と、遊技球が入りやすい第2状態に切換え可能とされている。普通電動役物4の羽根部材21は、常時は第1状態とされ、遊技球が普通電動役物作動入賞口(特別入賞口)22に入賞して普通電動役物作動装置23に備えられた入賞検出スイッチ(以下、普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24という。)が遊技球の入賞を検出することにより、第2状態に所定時間だけ切換えられるようになっている。 【0010】特定入賞口20は、図示しない回転盤及びワープを介して権利発生装置8に設けられる普通図柄表示装置作動用ゲート25に連通しており、特定入賞口20に入賞した遊技球が普通図柄表示装置作動用ゲート25に流入可能とされている。回転盤には五つの穴が形成され、そのうち周辺部が切欠となっている一つの穴に、特定入賞口20に入賞した遊技球が流入することにより、その遊技球が普通図柄表示装置作動用ゲート25に流入されるようになっている。 【0011】普通図柄表示装置作動用ゲート25の下流側には、遊技球の待機部26が設けられている。普通図柄表示装置作動用ゲート25から流下した遊技球は、後述する図柄判定結果により回転体27が作動されるまで、この待機部26に保持される。待機部26の上流側にゲート通過検出スイッチ28が配置されており、普通図柄表示装置作動用ゲート25を通過した遊技球を検出するようにしている。 【0012】普通図柄表示装置5は、ゲート通過検出スイッチ28が遊技球の通過を検出すると、これに応じて図柄変動を開始し、所定時間(例えば約2.2秒)経過すると、図柄の変動を停止する。停止された図柄が、予め定めた特定の図柄(例えば、「V,V」「7,7」又は「3,3」)であると判定されると、権利発生装置8に設けられる回転体27を回転し、遊技球を権利発生装置8に設ける特別装置作動領域7に案内する。特別装置作動領域7の近傍には、入賞検出スイッチ(特別装置作動領域入賞検出スイッチ29)が設けられており、この特別装置作動領域7に流入された遊技球を検出するようにしている。 【0013】また、停止された図柄が、前記特定の図柄と異なる場合には、回転体27を回転し、遊技球をはずれ穴30に案内する。また、遊技球が特別装置作動領域7に案内されて、特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が遊技球を検出すると、権利発生(特別遊技状態)となる。特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が遊技球を検出し、権利が発生した状態で、始動入賞具12の第3種始動口11に遊技球が入賞する毎に、特別装置14の大入賞口13が、所定時間(約10秒間)経過するか又は大入賞口13に遊技球が所定個(例えば10個)流入するまで開放される動作を所定回数実行する。 【0014】下側入賞装置9は、図2に示すように、球誘導路31、前記権利発生装置8、普通電動役物作動入賞口22を有する普通電動役物作動装置23(特別入賞口を形成する部材)、一般入賞口32aを有する一般入賞具32(一般入賞口を形成する部材)及び基板(以下、下側入賞装置用基板33という。)を備えている。下側入賞装置用基板33に球誘導路31、権利発生装置8、普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32が固定されており、下側入賞装置9は一体化されたものになっている。すなわち、球誘導路31は、権利発生装置8、普通電動役物作動入賞口22を形成する部材及び一般入賞口32aを形成する部材と一体に構成されている。なお、前述したように普通電動役物作動入賞口(特別入賞口)22に遊技球が入賞すると普通電動役物4の一対の羽根部材21が回動するため、普通電動役物作動入賞口(特別入賞口)22は遊技者にとって有利な遊技状態となる特別遊技状態を生起させる最初の契機となる。よって特別遊技状態を生起させることに関連がある。また、一般入賞口32aに遊技球が入賞しても、図示しない賞球払出装置から賞球が遊技者に所定個数払出されるだけであり、一般入賞口32aは遊技者にとって有利な遊技状態となる特別遊技状態を生起させることと関連はない。 【0015】下側入賞装置用基板33は、中央部が拡幅された略三日月状をなし、大略左右対称に形成されている。下側入賞装置用基板33の中央部の下側部分に権利発生装置8(特別装置作動装置)が設けられ、上側に球誘導路31が設けられている。下側入賞装置用基板33の中央部から左側に延びる部分には、普通電動役物作動装置23が設けられ、右側に延びる部分には、一般入賞具32が設けられている。 【0016】球誘導路31は、高さ寸法(図2紙面表裏方向)が遊技球の径よりわずかに大きい透明の板材(プラスチック材)からなり、一般入賞口32aに向かって下り傾斜となるようにして下側入賞装置用基板33に取付けられている。球誘導路31の下側には、略コ字形の板材35が球誘導路31と共に一体化されるように固着されている。板材35には、雌ねじ部(符号省略)が形成されている。固着された球誘導路31及び板材35の前面側(遊技者側)には、球誘導路31の上側に突出するようにして、透明の前壁36が保持されている。前壁36の前面には図柄表示されたフィルム37(遮蔽部材)が貼付されており、遊技者から前壁36側ひいては球誘導路31が見えないようにされている。なお、普通電動役物作動装置23の前壁54、一般入賞具32の前壁60及び権利発生装置8の前壁50の各前面にも図柄表示されたフィルム37A,37B,37Cがそれぞれ貼付されており、遊技者から普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32等が見えないようにされている。この場合、フィルム37A,37Bには、入賞口が実際よりも若干大きく見える図が記載されている。 【0017】前記球誘導路31の下側入賞装置用基板33への取付けは、球誘導路31及び板材35が固着された状態で、下側入賞装置用基板33の図示しない孔を通して雄ねじを雌ねじ部に螺合することにより行われている。球誘導路31及び板材35により内側に空間部が形成されている。下側入賞装置用基板33における空間部に対応する部分には2つの孔(符号省略)が形成されており、その孔にランプ(図示省略)が挿入されるようになっている。 【0018】権利発生装置8は、遊技球を載置し得る高さ(図2紙面表裏方向)の透明のプラスチック板材を、内側に空間部を形成するように周回状に形成してなる枠部40と、枠部40内に配置され、図示しないアクチュエータにより回動される前記回転体27と、ゲート通過検出スイッチ28とを備えている。枠部40は金属材からなる細い軸状の固定部材(図示省略)等により下側入賞装置用基板33に固定されている。 【0019】枠部40の内側に形成される空間部の上側部分に対応する下側入賞装置用基板33の部分に、孔が形成されており、普通図柄表示装置作動用ゲート25を構成し、ワープ(図示省略)を通して特定入賞口20に連通している。前記枠部40の内側の空間部には、普通図柄表示装置作動用ゲート25から左右に分岐して2つの流路(以下、左側流路41、右側流路42という。)が設けられている。左側流路41は、先端側が遊技盤2に形成されたはずれ穴30Aに連通している。右側流路42は、先端側が待機部26に連通している。右側流路42の途中(待機部26の上流側)に前記ゲート通過検出スイッチ28が配置されている。 【0020】左側流路41、右側流路42の分岐部分には、シーソー板43が設けられている。シーソー板43は、通常時は、遊技球を右側流路42(待機部26)に案内するように、時計方向に回動された状態とされている。また、待機部26に遊技球が保持されている際には、遊技球が左側流路41(はずれ穴30A)に案内されるように反時計方向に回動された状態とされるようにしている。 【0021】回転体27は、所定高さの板材からなる壁44により囲まれている。壁44の一部(図2右上側部分)には、切欠45が形成されており、右側流路42の開口部とされている。この開口部(切欠45)が形成された部分が回転体27と共に待機部26を構成している。壁44の左下側部分及び右下側部分には、それぞれ回転体27から離間する方向に凹む凹み部46、47が形成されている。左下側の凹み部46は、前記はずれ穴30に連通している。右下側の凹み部47は、特別装置作動領域7とされ、その近傍に上述したように特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が設けられている。 【0022】回転体27の外周部には遊技球を収納し得る大きさの凹部(以下、回転体凹部27aという。)が形成されている。回転体27は、普通図柄表示装置5の停止図柄の判定結果に応じて回動し、待機部26に待機されている遊技球について、回転体凹部27aを介して、はずれ穴30又は特別装置作動領域7に案内するようにしている。枠部40の前側(遊技者側)には、透明のプラスチックからなる前記前壁50が取付けられている。 【0023】普通電動役物作動装置23は、遊技球を通すように略上下方向に延びる球通路(普通電動役物作動入賞口22)を形成するように配設された左側、右側通路壁51,52を有している。右側通路壁52は、鉛直方向に延びる右側通路壁本体部52aと、右側通路壁本体部52aの上部に連接されて、左斜め上方に向けて曲面状に延びる落下防止部52bと、右側通路壁本体部52aの下部に連接されて、左側通路壁51に向けて湾曲して延びる右側通路壁下縁部52cと、から構成されている。 【0024】左側通路壁51は、鉛直方向(図2上下方向)に延び、右側通路壁本体部52aに比して短い寸法(図2上下方向の寸法)の左側通路壁本体部51aと、左側通路壁本体部51aの上部(右側通路壁本体部52aの中間部分に相当する高さ部分)に連接し、左斜め上方に延びる障害部51bと、障害部51bの上部に連接して鉛直方向(図2上方向)に延びる左側通路開口側壁部51cと、左側通路壁本体部51aの下部に連接されて、右側通路壁52に向けて湾曲して延び右側通路壁下縁部52cに連接される左側通路壁下縁部51dと、から構成されている。 【0025】右側通路壁本体部52a、右側通路壁下縁部52c、左側通路壁本体部51a及び左側通路壁下縁部51dに囲まれる部分に対応して遊技盤2には穴(以下、普通電動役物用穴53という。)が形成されている。前記普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24は左側、右側通路壁51,52(左側通路壁本体部51a及び右側通路壁本体部52a)に保持されており、普通電動役物用穴53の上部を通して下側入賞装置用基板33の裏面側に延びている。 【0026】普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24は、球通路(普通電動役物作動入賞口22)における左側通路壁本体部51a及び右側通路壁本体部52aに臨む部分を通過する遊技球を検出するようにしており、当該部分が球通路の球球検出領域を構成している。普通電動役物用穴53の下部側は遊技球を通す大きさとされており、普通電動役物作動入賞口22に入賞した遊技球を当該部を通して下側入賞装置用基板33(遊技盤2)の裏面側に配置される流路(図示省略)に案内するようにしている。左側、右側通路壁51,52の前側には、透明のプラスチック材からなる前壁54が設けられている。 【0027】一般入賞具32は、普通電動役物作動装置23と対比して、左右を逆にして略同等形状とされている。一般入賞具32は、一般入賞口32aを形成するように配設された右側、左側通路壁(以下、右側、左側一般入賞用通路壁56,57という。)を有している。 【0028】左側一般入賞用通路壁57は、鉛直方向に延びる左側一般入賞用通路壁本体部57aと、左側一般入賞用通路壁本体部57aの上部に連接されて、右斜め上方に向けて曲面状に延びる落下防止部57bと、左側一般入賞用通路壁本体部57aの下部に連接されて、右側一般入賞用通路壁に向けて湾曲して延びる左側一般入賞用通路壁下縁部57cと、から構成されている。右側一般入賞用通路壁56は、鉛直方向(図2上下方向)に延び、左側一般入賞用通路壁本体部57aに比して短い寸法(図2上下方向の寸法)の右側一般入賞用通路壁本体部56aと、右側一般入賞用通路壁本体部56aの上部(左側一般入賞用通路壁本体部57aの中間部分に相当する高さ部分)に連接し、右斜め上方に延びる障害部56bと、障害部56bの上部に連接して鉛直方向(図2上方向)に延びる右側通路開口側壁部56cと、右側一般入賞用通路壁本体部56aの下部に連接されて、左側一般入賞用通路壁57に向けて湾曲して延び左側一般入賞用通路壁下縁部57cに連接される右側一般入賞用通路壁下縁部56dと、から構成されている。 【0029】左側一般入賞用通路壁本体部57a、左側一般入賞用通路壁下縁部57c、右側一般入賞用通路壁本体部56a及び右側一般入賞用通路壁下縁部56dに囲まれる部分に対応して遊技盤2には穴(以下、一般入賞用穴58という。)が形成されている。右側、左側一般入賞用通路壁56,57に一般入賞口検出スイッチ59が保持されており、この一般入賞口検出スイッチ59は一般入賞用穴58の上部を通して下側入賞装置用基板33の裏面側に延びている。一般入賞用穴58の一般入賞口検出スイッチ59の下側部分は遊技球を通す大きさとされており、一般入賞口32aに入賞した遊技球を、当該部(一般入賞用穴58の一般入賞口検出スイッチ59の下側部分)を通して下側入賞装置用基板33(遊技盤2)の裏面側に配置される流路(図示省略)に案内するようにしている。右側、左側一般入賞用通路壁56,57の前側には、透明のプラスチック材からなる前記前壁60が設けられている。 【0030】始動入賞具12は、図1に示すように回転体(以下、始動入賞回転体61という。)を有している。始動入賞回転体61は、本パチンコ機1の電源投入から継続して回動されるようになっている。特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が遊技球を検出する(すなわち、権利発生装置8が権利発生作動を行う)と、この権利発生作動時に、始動入賞具12の開口部に遊技球が流入して始動入賞回転体61に載ると、始動入賞回転体61は、当該遊技球を第3種始動口11に誘導する。第3種始動口11に遊技球が誘導されることにより、特別装置14に設けられた開閉翼(図示省略)が作動されて特別遊技状態(権利状態)となり、所定時間(約10秒間)が経過するか又は大入賞口13への入賞個数が所定数(約10個)に達するまで大入賞口13が開放される動作が所定回数実行される。 【0031】なお、特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が遊技球を検出していない(権利発生装置8が権利発生作動を行っていない)状態で、始動入賞具12の開口部に遊技球が流入しても、大入賞口13は開放されない。また、権利発生(特別遊技状態つまり特別装置14の開閉翼の開放作動)中に、遊技球が普通電動役物作動入賞口22に入賞し、その後、特別装置作動領域入賞検出スイッチ29が遊技球を検出する(権利発生装置8が権利発生作動を行う)と、当該権利が解除され、特別装置14の開閉翼が閉じられるようになっている。 【0032】上述したように構成されたパチンコ機1では、特別遊技状態ではない通常遊技中は、特別遊技状態を生起させるための最初の契機となる普通電動役物作動入賞口22を狙って発射することが有利である。そして、通常遊技中に普通電動役物作動入賞口22を狙って発射されて遊技盤2の左側(普通電動役物作動入賞口22方向)を流下する遊技球について、球誘導路31を通して一般入賞口32a方向にも流下可能となる。このため、普通電動役物作動入賞口22への入賞ひいては特別遊技状態の発生のチャンスを狙いつつ、一般入賞口32aへの入賞のチャンスも確保でき、ひいては賞球の払出が多くなることで球持ちがよくなり、その分、興趣の向上を図ることができる。 【0033】また、特別遊技状態中に右打ちした遊技球が、仮に球誘導路31の上面部に当接した場合、球誘導路31は、上述したように傾斜していることから、この遊技球を一般入賞口32a側に案内し普通電動役物作動入賞口22への入賞を抑制することが可能であり、その分、パンク発生を気にすることなく、特別遊技状態を楽しむことができる。 【0034】球誘導路31は、権利発生装置8、普通電動役物作動装置23(特別入賞口を形成する部材)及び一般入賞具32(一般入賞口を形成する部材)と一体に構成されている。このため、球誘導路31を権利発生装置8、普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32と合せて集約化することが可能であり、これにより、限られたスペースである盤面への球誘導路31の配置を、効率よく行うことができる。 【0035】また、球誘導路31の上側に突出するようにして、透明の前壁36が保持され、その前壁36の前面には装飾が施されたフィルム37(遮蔽部材)が貼付されており、遊技者から球誘導路31が見えないようにされている。これにより、遊技者には球誘導路31が傾斜していることが分からず、遊技者は球誘導路31による遊技球の特異な動きを予想できない。このため、遊技球の動作に関して遊技者に意外性を与える演出を図ることができる。なお、本実施の形態では、遮蔽部材としてフィルム37を用いた場合を例にしたが、これに代えて、非透明部材からなる前壁を用いるようにしてもよい。 【0036】さらに、落下防止部52bを左斜め上方に向けて曲面状に延びるように構成したことにより、遊技球が落下防止部52bに当接した際、遊技球を落下防止部52bの傾斜方向に案内するので、遊技球が過度に入賞することが抑制される。また、落下防止部52bの先端部と左側通路開口側壁部51cの先端部との間は遊技球を通過し得る大きさで狭くされている。このように落下防止部52bの先端部と左側通路開口側壁部51cの先端部との間を狭くしたことにより、遊技球の過度な入賞をさらに抑制できる。 【0037】また、上述したように普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32にそれぞれフィルム37A,37Bがそれぞれ貼付され、遊技者から普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32が見えないようにされ、さらにフィルム37A,37Bには、入賞口が実際よりも若干大きく見える図が記載されているので、遊技者に入賞の期待感を持たせることができ、興趣の向上を図ることができる。また、普通電動役物作動装置23及び一般入賞具32の前面側に図柄表示されることにより見栄えするものになり、意匠性の向上を図ることができる。 【0038】さらに、遊技球が普通電動役物作動装置23の球通路(普通電動役物作動入賞口22)に流入すると、遊技球は障害部(肩部)51bに当接して落下速度が減速され、減速された状態で球検出領域を通過する。そして、普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24は、遊技球を減速された状態で検出することになる。このため、普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24は、遊技球を確実に検出することができる。 【0039】また、左側通路壁51に障害部51bを設け、右側通路壁52に落下防止部52bを設けて、上述したように普通電動役物作動入賞口入賞検出スイッチ24による遊技球の確実な検出、遊技球の過度な入賞の抑制を果たしている。このため、遊技球の確実な検出、遊技球の過度な入賞の抑制を行う上で、装置を遊技者側へ何等突出させなくて済むので、その分、装置のコンパクト化を図ることができる。 【0040】さらに、落下防止部57bを右斜め上方に向けて曲面状に延びるように構成したことにより、遊技球が落下防止部57bに当接した際、遊技球を落下防止部57bの傾斜方向に案内するので、遊技球が過度に入賞することが抑制される。また、遊技球が一般入賞具32の球通路(一般入賞口32a)に流入すると、遊技球は障害部56bに当接して落下速度が減速され、減速された状態で球検出領域を通過する。そして、一般入賞口検出スイッチ59は、遊技球を減速された状態で検出することになる。このため、一般入賞口検出スイッチ59は、遊技球を確実に検出することができる。 【0041】また、右側一般入賞用通路壁56に障害部56bを設け、左側一般入賞用通路壁57に落下防止部57bを設けて、上述したように一般入賞口検出スイッチ59による遊技球の確実な検出、遊技球の過度な入賞の抑制を果たしている。このため、遊技球の確実な検出、遊技球の過度な入賞の抑制を行う上で、装置を遊技者側へ何等突出させなくて済むので、その分、装置のコンパクト化を図ることができる。なお、本実施の形態ではいわゆる3種パチンコ機において説明を行ったが、これ以外のパチンコ機として特別入賞口に入賞すると特別図柄が変動し、停止図柄が所定のものであれば特別遊技状態が発生する1種パチンコ機等にも適用可能である。 【0042】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、特別遊技状態中でない通常遊技中は、特別入賞口を狙って発射されて特別入賞口方向を流下する遊技球について、球誘導路を通して一般入賞口方向にも流下可能となる。このため、特別入賞口への入賞ひいては特別遊技状態の発生のチャンスを狙いつつ、一般入賞口への入賞のチャンスも確保でき、球持ちをよくすることができ、興趣の向上を図ることができる。 【0043】請求項2記載の発明によれば、特別遊技状態中に大入賞口方向へ移動する遊技球が、仮に球誘導路の上面部に当接した場合、球誘導路はこの遊技球を一般入賞口側に案内し特別入賞口への入賞を抑制するので、その分、パンク発生を気にすることなく、特別遊技状態を楽しむことができる。 【0044】請求項3記載の発明によれば、球誘導路は、普通電動役物作動装置(特別入賞口を形成する部材)及び一般入賞具(一般入賞口を形成する部材)と一体に構成されているので、球誘導路を普通電動役物作動装置及び一般入賞具に含まれるように集約化することが可能であり、これにより、限られたスペースの盤面への球誘導路の配置を効率よく行うことができる。 【0045】請求項4記載の発明によれば、球誘導路の前面に遮蔽部材が設けられており、遊技者には球誘導路が傾斜していることが不明であり、球誘導路により遊技球が遊技者の予想しない動作をすることになり、遊技球の動作に関して遊技者に意外性を与える演出を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和
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| 【出願日】 |
平成13年6月1日(2001.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−355386(P2002−355386A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−166736(P2001−166736) |
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