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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】中村 一義

【氏名】竹内 則一

【要約】 【課題】図柄の高速変動時に付加図柄を遊技者に視認させることができる遊技機を提供する。

【解決手段】第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に各々表示される主図柄H1乃至H6が高速で回転しているときにも、付加図柄F1乃至F6を主図柄H1乃至H6と独立に変動させて、遊技者に視認可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられ、所定の条件の充足により図柄表示部の図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に、確定表示され、確定表示された図柄が予め設定された大当たり図柄である場合には、通常の状態より遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起する遊技機であって、前記図柄表示部に表示される図柄には、主図柄と、当該主図柄に付設表示され前記主図柄の種類を識別可能とする付加図柄とがあり、前記図柄表示部に主図柄が変動表示される場合において、前記付加図柄は前記主図柄と独立して変動表示されることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられ、所定の条件の充足により図柄表示部の図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に、確定表示され、確定表示された図柄が予め設定された大当たり図柄である場合には、通常の状態より遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起する遊技機であって、前記図柄表示部に表示される図柄には、主図柄と、当該主図柄に付設表示され前記主図柄の種類を識別可能とする付加図柄とがあり、前記図柄表示部に前記主図柄が遊技者に識別不可能な速度で変動表示される場合においては、前回確定表示された前記主図柄に付設された前記付加図柄が遊技者に視認確認できるように前記主図柄と独立して表示され、その後、前記付加図柄は前記主図柄に付設されて変動表示されることを特徴とする遊技機。
【請求項3】 前記付加図柄は、文字及び/又は記号及び/又は図柄番号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機における図柄表示装置の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機等の遊技機では、遊技球が打ち込まれる遊技領域に特別図柄表示装置が設けられ、当該特別図柄表示装置の画面に複数の図柄表示部が設けられているものが知られている。そして、このような従来の遊技機では、所謂始動口に遊技球が入賞すると、当該各図柄表示部に表示される図柄が変動を開始し、所定時間の後に図柄が停止表示される。この各図柄表示部に表示される図柄の変動方法の一例としては、図柄がそれぞれ独楽のように自転するものがある。
【0003】しかしながら、上記の遊技機では、図柄表示部に変動表示される図柄が高速で変動表示されてしまうと遊技者は全く図柄を視認できなくなり、図柄が停止する数秒前の停止動作になって初めて停止する図柄が何かを予測することが可能となるのが主流であった。その為、通常変動時間の大半の時間を占める高速変動時において、遊技者は何ら興味を持って遊技に興ずることがなく、単なる消化時間となりがちであった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、図柄表示部の図柄が変動する遊技機において、図柄の高速変動時においても、図柄とは独立して、遊技者に視認できる付加図柄を見せることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技機では、複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられ、所定の条件の充足により図柄表示部の図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に、確定表示され、確定表示された図柄が予め設定された大当たり図柄である場合には、通常の状態より遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起する遊技機であって、前記図柄表示部に表示される図柄には、主図柄と、当該主図柄に付設表示され前記主図柄の種類を識別可能とする付加図柄とがあり、前記図柄表示部に主図柄が変動表示される場合において、前記付加図柄は前記主図柄と独立して変動表示されることを特徴とする。
【0006】この構成の遊技機では、前記図柄表示部に表示される主図柄には、当該主図柄の種類を識別可能とする付加図柄が付設表示され、前記図柄表示部に主図柄が変動表示される場合において、前記付加図柄は前記主図柄と独立して変動表示されることができる。
【0007】また、請求項2に係る発明の遊技機では、複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられ、所定の条件の充足により図柄表示部の図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に、確定表示され、確定表示された図柄が予め設定された大当たり図柄である場合には、通常の状態より遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起する遊技機であって、前記図柄表示部に表示される図柄には、主図柄と、当該主図柄に付設表示され前記主図柄の種類を識別可能とする付加図柄とがあり、前記図柄表示部に前記主図柄が遊技者に識別不可能な速度で変動表示される場合においては、前回確定表示された前記主図柄に付設された前記付加図柄が遊技者に視認確認できるように前記主図柄と独立して表示され、その後、前記付加図柄は前記主図柄に付設されて変動表示されることを特徴とする。
【0008】この構成の遊技機では、前記図柄表示部に表示される主図柄には、当該主図柄の種類を識別可能とする付加図柄が付設表示され、前記図柄表示部に前記主図柄が遊技者に識別不可能な速度で変動表示される場合においては、前回確定表示された前記主図柄に付設された前記付加図柄が遊技者に視認確認できるように前記主図柄と独立して表示され、その後、前記付加図柄は前記主図柄に付設されて変動表示される。
【0009】さらに、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記付加図柄は、文字及び/又は記号及び/又は図柄番号であることを特徴とする。この構成の遊技機では、主図柄の種類を識別可能とするために、付加図柄として文字及び/又は記号及び/又は図柄番号を用いることができる。
【0010】なお、本発明では、複数の図柄を表示可能な図柄表示部に図柄を変動表示させる図柄変動制御手段や、大当たり判定手段や、前記図柄表示部に変動表示されている主図柄を変動させる主図柄変動制御手段や、付加図柄を変動させる付加図柄変動制御手段等を設けても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態であるパチンコ機1についての機械的構成について、図面を参照して説明する。図1はパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、上皿5から溢れた賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられている。
【0012】次に、遊技盤2の機械的構成について図2を参照して説明する。図2はパチンコ機1の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。遊技領域4の略中央には、液晶画面を備えた特別図柄表示装置8が設けられている。また、特別図柄表示装置8の右上方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設けられている。さらに、特別図柄表示装置8の右側には普通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通図柄始動ゲート12が設けられている。
【0013】また、特別図柄表示装置8の直下には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。大入賞口16の左右には入賞口30及び入賞口31が各々設けられ、大入賞口16下方には、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口13が設けられている。
【0014】さらに、普通図柄始動ゲート11の下方には、入賞口19が設けられ、普通図柄始動ゲート12の下方には、入賞口20が設けられている。さらに、特別図柄表示装置8の下部には遊技球を暫時載置可能なステージ21が遊技盤2の表面に対して略垂直に設けられ、特別図柄表示装置8の右肩には遊技球通過口22が設けられ、特別図柄表示装置8の左肩にも遊技球通過口23が設けられている。これらの遊技球通過口22,23を通過した遊技球が特別図柄表示装置8の内部通路(ワープゾーン)を通ってステージ21に現出するようになっている。ステージ21に現出した遊技球は、ステージ21の直下に設けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下するようになっている。
【0015】また、特別図柄表示装置8の上方には、普通図柄表示装置24が設けられており、一桁の数字や一文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっている。さらに、普通図柄表示装置24の左右には各々2個ずつのLEDから成る特別図柄始動保留部25が設けられており、特別図柄始動電動役物15に入賞したいわゆる保留球の数を表示することができる。また、特別図柄表示装置8と普通図柄表示装置24との間には、4個のLEDから成る普通図柄始動保留部26が設けられており、この普通図柄始動保留部26は、普通図柄始動ゲート11,12を通過した遊技球のいわゆる保留球数を表示することができる。なお、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾ランプ、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
【0016】次に、特別図柄表示装置8の構造及び表示画面を図3を参照して説明する。図3は、特別図柄表示装置8の正面図である。図3に示すように、特別図柄表示装置8の液晶画面には、上段の左側に第1図柄表示部L1、上段の中央に第2図柄表示部L2、上段の右側に第3図柄表示部L3の3つが横方向に並べて設けられ、下段の左側に第4図柄表示部L4、下段の中央に第5図柄表示部L5、下段の右側に第6図柄表示部L6の3つが横方向に並べて設けられ、合計6つの図柄表示部が設けられている。なお、特別図柄表示装置8は、上記の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6の表示以外に、動画やメッセージ等も表示できるようになっている。なお、特別図柄表示装置8は、液晶表示装置を用いるだけでなく、CRT、LED、プラズマディスプレイ等の各種の表示装置を用いることが出来ることは言うまでもない。また、第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6の位置は任意に変更可能である。さらに、特別図柄表示装置8は、裏面に図4に示す図柄表示基板44を備えている。
【0017】上記の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に各々表示される図柄の一例としては、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「$」、「¥」の12種類があり、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞して、第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6の6つの図柄が特定の同じ数字や文字あるいは図柄等で揃った場合(例えば、「7,7,7,7,7,7」や「$,$,$,$,$,$]や「¥,¥,¥,¥,¥,¥」で揃った場合)や、特定の数字や文字あるいは図柄の組み合わせ等で揃った場合には、大当たりとなる。そして、大入賞口16が開放される特別遊技状態が生起され、大入賞口16内に設けられているVゾーン(図示外)に遊技球が入賞すると、大入賞口16の開放が再度行われ、所定回数(例えば、15回や16回等)まで繰り返される。
【0018】また、前記12図柄の内、「3」、「5」、「7」、「9」、「$」、「¥」を確率変動図柄(以下「特定図柄」という。)とし、これらの内の何れかの図柄が第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に揃った場合には、確率変動突入とし、特定遊技状態(有利状態)として次の大当たりを引く確率を高くするように変更する。大当たりの確率は、一例としては、通常状態(低確率状態)では、300分の1であり、確率変動状態(高確率状態又は有利状態)では、63分の1であるが、必ずしもこの値に限られるものではない。なお、「0」、「1」、「2」、「4」、「6」、「8」は非確率変動図柄(以下、「非特定図柄」という。)であり、その後に大当たりを引く確率は通常状態となる。
【0019】また、特別図柄表示装置8には、上記大当たり状態になった場合に、大当たり図柄が第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に表示された後に、大当たり状態であることを示す「大当たり〜!!」等の文字が表示される。
【0020】次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4は、パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。パチンコ機1の制御部40はパチンコ機1の裏側に設けられ、この制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47から構成され、主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51、フラグやカウンタ値やデータやプログラム等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや特別図柄表示装置8への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。
【0021】また、CPUユニット50には、割込リセット回路57が接続され、割込リセット回路57は、0.002秒(以下「2ms」と略す。)毎に、割込信号をCPU51に与えるようになっており、CPU51は、ROM53に記憶された制御プログラムに従って、パチンコ機1の制御を行う。なお、CPU51の一例としては、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット等のCPUが使用されている。
【0022】また、主基板41には、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等とデータ信号の送受信を行うI/Oインターフェース54が設けられている。このI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。なお、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、及び電飾基板46にも、CPU(図示外)、RAM(図示外)、ROM(図示外)、I/Oインターフェース(図示外)が各々搭載されている。なお、主基板41はパチンコ機1の主制御を司り、電源基板42は各基板に直流電流を供給し、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示装置8の制御を行い、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、電飾基板46はパチンコ1の各電飾の発光態様を制御し、中継基板47は、各センサーの配線の中継を行っている。
【0023】ここで、電飾基板46には、普通図柄始動保留部26を構成する普通図柄記憶数表示LED59、特別図柄始動保留部25を構成する特別図柄記憶数表示LED60、その他のLED62及び電飾ランプ63が接続され、また、図柄表示基板44には特別図柄表示装置8が接続され、また、音基板43には、スピーカー48が接続され、また、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続され、さらに、中継基板47には、普通図柄表示装置24、大入賞口開放ソレノイド70、特別図柄始動電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11,12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した遊技球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口19,20,30,31に入賞して図示外の案内通路により入賞球集合部に集められた入賞球を検出する入賞口スイッチ76とが接続されている。
【0024】また、電源基板42は、主基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。なお、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12V及び5V等を供給できるようになっている。なお、図4では、特に図示しないが、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47は、全て、アースラインで接続されている。
【0025】次に、図5を参照して、RAM52の記憶エリアについて説明する。RAM52には、ループカウンタ記憶エリア52a、特別図柄乱数記憶エリア52b、普通図柄乱数記憶エリア52c、特別図柄始動入賞数記憶エリア52d、普通図柄始動入賞数記憶エリア52e、大当たりフラグ記憶エリア52f、確率変動フラグ記憶エリア52g、普通図柄大当たりフラグ記憶エリア52h、初期設定記憶エリア52l、入賞球フラグ記憶エリア52m、予備記憶エリア52n、第1停止図柄記憶エリア52o、第2停止図柄記憶エリア52p、第3停止図柄記憶エリア52q、第4停止図柄記憶エリア52r、第5停止図柄記憶エリア52s、第6停止図柄記憶エリア52t等が設けられている。なお、第1停止図柄記憶エリア52o乃至第6停止図柄記憶エリア52tには、各々、主図柄記憶エリア(図示外)と補助図柄記憶エリア(図示外)が設けられている。
【0026】また、ループカウンタ記憶エリア52aには、図示外の普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4、特別図柄作成カウンタLC5、特別図柄作成カウンタLC6、特別図柄作成カウンタLC7、特別図柄作成カウンタLC8、確率変動判定ループカウンタLC9、リーチ判定カウンタLC10、リーチパターン決定カウンタLC11等が各々記憶されている。これらのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するように、図4に示す割込リセット回路57からのリセット信号に従って、一定間隔の時間(例えば、2ms)毎に所定量ずつインクリメントされ、各々設定されている最大値になると、次は、「0」に戻るように構成されている。
【0027】次に、各カウンタについて以下に詳述する。まず、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値(乱数)は、普通図柄表示装置24の図柄を決定するために使用される。カウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms)に1加算され256以上で0クリアされる。従って、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値「0」から「255」までの何れかの値を取り、1周期は、512msとなる。次に、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、大当たりを判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms)に1加算され300以上で0クリアされる。従って、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、「0」から「299」までの何れかの値を取り、1周期は、600msとなる。
【0028】特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、大当たりの場合は、大当たり図柄を決定するために使用される。また、はずれリーチの場合は、第1図柄表示部L1、第2図柄表示部L2、第3図柄表示部L3、第4図柄表示部L4、第5図柄表示部L5に表示される図柄を決定するために使用される。さらに、はずれの場合は、第1図柄表示部L1に表示される第1停止図柄を決定するために使用される。この特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2msのリセット毎)に1加算され12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は24msとなる。
【0029】また、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、はずれの場合は、第2図柄表示部L2に表示される第2停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、12割込毎(24ms毎、特別図柄作成カウンタLC3の1周期毎)に「1」加算され、12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は、288msとなる。さらに、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、はずれの場合は、第3図柄表示部L3に表示される第3停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、144割込毎(288ms毎、特別図柄作成カウンタLC4の1周期毎)に1加算され12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は、3456msとなる。
【0030】また、特別図柄作成カウンタLC6のカウント値は、はずれの場合は、第4図柄表示部L4に表示される第4停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され、12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC6のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は、24msとなる。さらに、特別図柄作成カウンタLC7のカウント値は、はずれの場合は、第5図柄表示部L5に表示される第5停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、12割込毎(24ms毎、特別図柄作成カウンタLC6の1周期毎)に「1」加算され、12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC7のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は、288msとなる。
【0031】また、特別図柄作成カウンタLC8のカウント値は、はずれの場合は、第6図柄表示部L6に表示される第6停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、144割込毎(288ms毎、特別図柄作成カウンタLC7の1周期毎)に1加算され12以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC8のカウント値は、「0」から「11」までの何れかの値を取り、1周期は、3456msとなる。
【0032】さらに、確率変動判定ループカウンタLC9の値は、本実施の形態の変形例として、第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に停止した大当たり図柄に基づかずに確率変動突入か否かを決定する場合に使用される。確率変動判定ループカウンタLC9の値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2msのリセット毎)に「1」加算され、10以上で0クリアされる。従って、確率変動判定ループカウンタLC9のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は、20msとなる。
【0033】次に、リーチ判定カウンタLC10のカウント値は、はずれリーチを判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「200」以上で「0」クリアされる。従って、リーチ判定カウンタLC10のカウント値は、「0」から「199」までの何れかの値を取り、1周期は、400msとなる。なお、リーチ判定カウンタLC10のカウント値が、「20」から「39」までの間の場合には、はずれリーチの動作が行われる。このはずれリーチでは、第1図柄表示部L1に停止表示される第1停止図柄乃至第5図柄表示部L5に停止表示される第5停止図柄とが、同じ図柄となり、第6図柄表示部L6の図柄が所定時間だけ変動表示し、結局、第6図柄表示部L6に停止表示される第6停止図柄は、第1停止図柄乃至第5停止図柄とは異なる図柄となるものである。
【0034】また、リーチパターン決定カウンタLC11のカウント値は、大当たり又ははずれリーチと判定された場合のリーチパターンを決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「60」以上で「0」クリアされる。従って、リーチパターン決定カウンタLC11のカウント値は、「0」から「59」までの何れかの値を取り、リーチのパターンは60通りとなる。なお、1周期は、120msとなる。なお、大当たり判定用ループカウンタLC2の最大カウント値は、単一の設定値としても良いし、設定1、設定2、設定3というように、異なる値を選択して設定できる設定手段を設けても良い。
【0035】次に、図6及び図7を参照して、特別図柄乱数記憶エリア52b及び普通図柄乱数記憶エリア52cについて説明する。図6は、特別図柄乱数記憶エリア52bの模式図であり、図7は、普通図柄乱数記憶エリア52cの模式図である。特別図柄乱数記憶エリア52bには、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3乃至LC8、確率変動判定ループカウンタLC9、リーチ判定カウンタLC10、リーチパターン決定カウンタLC11の各々のカウント値を乱数として取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリア4の4つの記憶エリアと、大当たりの判定処理を行うために記憶エリア1に記憶された各乱数をシフトして記憶する判定エリアが1つ設けられており、併せて5つの記憶エリアが設けられている。
【0036】また、普通図柄乱数記憶エリア52cには、普通図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過時に、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値を乱数として取得して記憶できる記憶エリア1乃至記憶エリア4の4つの記憶エリアと、普通図柄の当たりの判定処理を行うために記憶エリア1に記憶された乱数をシフトして記憶する判定エリアが1つ設けられており、併せて5つの記憶エリアが設けられている。
【0037】次に、図8を参照して、ROM53の記憶エリアについて説明する。図8は、ROM53の記憶エリアの模式図である。図8に示すように、ROM53には、制御プログラム記憶エリア53aと、大当たりリーチパターンテーブル記憶エリア53bと、はずれリーチパターンテーブル記憶エリア53c等が設けられている。さらに、ROM53には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0038】次に本実施の形態のパチンコ機1の作動内容の詳細について、図9及び図10のフローチャートに従って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下「S」と略す。図9は、パチンコ機1のメインルーチンのフローチャートであり、図10は、パチンコ機1の大当たり判定処理のフローチャートである。図9に示すメインルーチンのフローチャートは、一定間隔の時間(例えば、2ms)で、図4に示す割込リセット回路57が発生するリセット信号に従って、主基板41のCPU51がスタートから順に処理を行い、スタートから終了までの処理を、2ms以内で行うようになっている。従って、2ms間隔でリセット信号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行われる。なお、図9及び10に示すフローチャートの処理を行うプログラムはROM53の制御プログラム記憶エリア53aに記憶されている。
【0039】図9に示すフローチャートでは、まず、最初のリセット信号が入ると、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックポインタセット処理を行う(S1)。次いで、RAM52の記憶内容をチェックするRAMチェックが行われる(S2)。このRAMチェック(S2)は、電源投入時の初期設定処理が行われているか否かを判断するものである。このとき、RAM52の初期設定記憶エリア52lにS3に示す電源投入時初期設定処理で書き込まれる所定の数値が書き込まれているか否かが判断される。初期設定記憶エリア52lに所定の数値が書き込まれていない場合は(S2:NO)、電源投入後の初期処理が行われていない状態であるので、電源投入時初期設定処理が行われる(S3)。この処理では、RAM52の各記憶エリアの記憶値をリセットし、さらに、ループカウンタ記憶エリア52aに記憶されている各ループカウンタの値を各々初期値(例えば、「0」)にセットし、初期設定記憶エリア52lに所定の数値を記憶させる。その後、処理を終了する。
【0040】次のリセット信号で、また、スタートから処理が行われる。まず、RAMチェック(S2)では、初期設定記憶エリア52lに所定の数値が書き込まれているので、RAM52は正常と判断され(S2:YES)、次の液晶画面コマンド出力処理(S4)に移行する。この液晶画面コマンド出力処理(S4)では、I/Oインターフェース54を介して、図柄表示基板44に特別図柄表示装置8を制御する信号が送られる。次いで、音コマンド出力処理(S5)に移行する。この音コマンド出力処理(S5)では、I/Oインターフェース54を介して、音基板43にスピーカー48を駆動するための信号が送られる。次いで、ランプコマンド出力処理(S6)を行う。このランプコマンド出力処理(S6)では、パチンコ機1に設けられている各種のランプの点滅の制御を行う信号を電飾基板46へ出力する。次いで、ポート出力処理を行う(S7)。このポート出力処理(S7)では、図示外のホール管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート55を介して出力する。
【0041】次いで、スイッチ読込処理(S8)が行われる。このスイッチ読込処理(S8)では、普通図柄始動ゲート11,12、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、普通入賞口19,20,30,31等への遊技球の入賞を検出するものである。このスイッチ読込処理(S8)では、具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16のVゾーンに設けられているVスイッチ74、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75、普通入賞口19,20等入賞口からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ76が遊技球の入賞を検出した場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア52mに各スイッチに対応したフラグが立つ。
【0042】ここで、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出した場合には、4個まで、入賞数がRAM52の特別図柄始動入賞数記憶エリア52dに記憶され、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73が遊技球の通過を検出した場合は、4個まで、入賞数がRAM52の普通図柄始動入賞数記憶エリア52eに記憶される。
【0043】また、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出した場合には、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに記憶されている大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3乃至LC8、確率変動判定ループカウンタLC9、リーチ判定カウンタLC10、リーチパターン決定カウンタLC11の各値を特別図柄乱数記憶エリア52bの記憶エリア1乃至記憶エリア4に順次記憶させ、それに対応した特別図柄始動保留部25のLEDが点灯する。従って、最大の保留数は4回である。
【0044】また、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73が、遊技球の通過を検出した場合には、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに記憶されている普通図柄選択用ループカウンタLC1の値を普通図柄乱数記憶エリア52cの記憶エリア1乃至記憶エリア4に順次記憶させ、それに対応した普通図柄始動保留部26のLEDが点灯する。従って、最大の保留数は4回である。
【0045】スイッチ読込処理(S8)が終了すると、次いで、ループカウンタ更新処理(S9)を行う。このループカウンタ更新処理(S9)では、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに各々記憶されている普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3乃至LC8、確率変動判定ループカウンタLC9、リーチ判定カウンタLC10、リーチパターン決定カウンタLC11の値を上記の所定量だけ増加する(インクリメントする)。なお、各ループカウンタに設定されている最大値を越える場合には、各ループカウンタの値は0クリアされ、「0」に戻るようにプログラムされている。
【0046】次に、図9に示すパチンコ機1のメインルーチンでは、ループカウンタ更新処理S9が終了すると、パチンコ機1にエラーが発生しているか否かが判断され(S10)、パチンコ機1にエラーが発生している場合には(S10:YES)、条件装置処理(S11)、特別図柄処理(S12)、普通図柄処理(S13)を飛ばして処理を行い、特別図柄表示装置8にエラー表示等をさせる。エラーが発生していないときには(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進む。
【0047】次いで、この条件装置処理(S11)では、大入賞口16の開放、閉鎖、特別図柄表示装置8への大当たりデモ表示処理が行われる。一巡目の処理では、後述する特別図柄処理(S12)での大当たり判定処理がまだ行われていないので、条件装置処理(S11)では、何も行われず次の処理に進む。次いで、特別図柄処理(S12)が行われる。
【0048】この特別図柄処理(S12)では、後述する大当たり判定処理等が行われる。この特別図柄処理(S12)が終了すると、次に、普通図柄処理(S13)が行われる。この普通図柄処理(S13)では、普通図柄始動ゲート11,12への遊技球の通過により、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値が、普通図柄乱数として、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52cに記憶されているので、その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示装置24に図柄が停止表示される。RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52cに記憶される普通図柄乱数は「0」から「255」までであるので、この普通図柄処理(S13)では、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52cに記憶された普通図柄乱数が、「0」から「63」の場合は、はずれとなり、普通図柄表示装置24に、はずれ図柄である「−」が停止表示される。
【0049】また、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52cに記憶された普通図柄乱数が、「64」から「255」の場合は、当たりとなり、普通図柄表示装置24に、当たり図柄である「0」が停止表示されるようになっている。当たり図柄が普通図柄表示装置24に表示されているときには、所定時間、特別図柄始動電動役物15の開閉部材(いわゆるチューリップ)が開成して、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞しやすくなるものである。
【0050】普通図柄処理(S13)が終了すると、次に、賞品球の払い出しを行う払出制御(S14)が行われ、枠ランプ制御(S15)を経てメインルーチンの処理が終了する。なお、このメインルーチンの処理は各サブルーチンの処理を含めて、2ms以内に終了する。そして、割込リセット回路57からのリセット信号により、CPU51は、図9に示すメインルーチンの処理を、スタートから繰り返し行う。従って、図9に示すメインルーチンの処理が、2ms単位で繰り返されていることになる。先の一巡目のメインルーチンの処理の特別図柄処理(S12)で大当たり状態と判定されれば、RAM52の大当たりフラグ記憶エリア52fに「1」が記憶され、大当たりフラグがONし、次の二巡目の条件装置処理(S11)では、大当たりフラグ記憶エリア52fに「1」が記憶されていれば、大入賞口16の開放、閉鎖の動作が所定回数(例えば、15回や16回)行われる。
【0051】遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作することによって、遊技球を遊技領域4に打ち込み、遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、図9に示すメインルーチンのスイッチ読込処理(S8)において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出される。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出したときに、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに各々記憶されている大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3乃至LC8,確率変動判定ループカウンタLC9、リーチ判定カウンタLC10、リーチパターン決定カウンタLC11の値を乱数としてRAM52の特別図柄乱数記憶エリア52bに記憶する。そして、ループカウンタ更新処理(S9)を経てS10に進む。通常時はパチンコ機1にエラーが発生していないので(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進むが、まだ、大当たりの判定がなされていないので、条件装置処理(S11)では何もされず、特別図柄処理(S12)を行う。
【0052】この特別図柄処理(S12)では、図10に示すフローチャートの大当たり判定処理を行う。まず、特別図柄始動電動役物15へ入賞しているか否かが判断される(S21)。この判断は、特別図柄始動入賞数記憶エリア52dに記憶されている入賞球の数が0か否かで行われる。特別図柄始動入賞数記憶エリア52dに記憶されている入賞球の数が「0」の場合には(S21:NO)、大当たり判定処理を終了し、メインルーチンにリターンする。特別図柄始動入賞数記憶エリア52dに記憶されている入賞球の数が「0」でない、すなわち1〜4の何れかであると判断された場合には(S21:YES)、特別図柄乱数記憶エリア52bの記憶エリア1に記憶されている各乱数の値を判定エリアへシフトさせて読み出し、特別図柄乱数記憶エリア52b中の記憶エリア2乃至4に記憶されている各乱数の値を一つずつ記憶エリアをシフトする(S22)。すなわち、特別図柄乱数記憶エリア52bの記憶エリア2の記憶値を記憶エリア1へ、記憶エリア3の記憶値を記憶エリア2へ、記憶エリア4の記憶値を記憶エリア3へ移動させる。次いで、特別図柄始動入賞数記憶エリア52dの記憶数を「1」減算、すなわち入賞球数を減算する(S23)。
【0053】次いで、大当たり判定を行う(S24)。大当たり判定用ループカウンタLC2の値は、本実施の形態では、「0」〜「299」の間をとるので、S22で判定エリアに読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の乱数の値も「0」〜「299」の何れかになっている。ここで、S22で読み出した乱数の値が大当たりの値としてROM53に記憶されている特定の値、例えば、「7」であるか否かが判定される。S22で読み出した乱数の値が「7」である場合には(S24:YES)、大当たりフラグをONするためにRAM52の大当たりフラグ記憶エリア52fに「1」を記憶し(S25)、次いで大当たり図柄選択処理を行う(S26)。ここでは、特別図柄乱数記憶エリア52bの判定エリアに読み出されている特別図柄作成カウンタLC3の値に基づいて大当たり図柄を選択する。特別図柄作成カウンタLC3は、「0」〜「11」の間の何れかの数値である。
【0054】ここで、判定エリアに読み出されている特別図柄作成カウンタLC3の値に対応して、次のように大当たり図柄が選択される(S26)。特別図柄作成カウンタLC3の値と第1図柄表示部L1に表示される第1停止図柄の主図柄乃至第6図柄表示部L6に表示される第6停止図柄の主図柄との関係は、0:「0、0、0、0、0、0」、1:「1、1、1、1、1、1」、2:「2、2、2、2、2、2」、3:「3、3、3、3、3、3」、4:「4、4、4、4、4、4」、5:「5、5、5、5、5、5」、6:「6、6、6、6、6、6」、7:「7、7、7、7、7、7」、8:「8、8、8、8、8、8」、9:「9、9、9、9、9、9」、10:「$、$、$、$、$、$」、11:「¥、¥、¥、¥、¥、¥」となる。選択された大当たり図柄を示すデータは、RAM52の第1停止図柄記憶エリア52o乃至第6停止図柄記憶エリア52tに各々記憶される(S26)。
【0055】次いで、特別図柄乱数記憶エリア52bの判定エリアに読み出されているリーチパターン決定カウンタLC11の値に基づいて、大当たりリーチパターン選択処理が行われる(S27)。この大当たりリーチパターン選択処理では、図8に示す大当たりリーチパターンテーブル記憶エリア53aに記憶された大当たりリーチパターンテーブル(図示外)を参照して、リーチパターンコマンドが選択される(S27)、そして、選択されたリーチパターンコマンドが主基板41のCPU51からI/Oインターフェース54を介して、図柄表示基板44の図示外のCPUと、音基板43の図示外のCPUと、電飾基板46の図示外のCPUとに各々送られる。
【0056】図柄表示基板44では、図示外のCPUが、主基板41のCPU51から受信したリーチパターンコマンドに基づいて、図柄表示基板44に設けられた図示外のROMに記憶されているプログラム及び図柄変動表示のデータに基づいて特別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に各々表示される図柄の変動表示及び停止表示を行う図柄表示処理を行う(S28)。そして、図柄表示処理(S28)が終了すると図9に示すメインルーチンにリターンする。
【0057】次に、図柄表示処理の一例を図11乃至図20を参照して説明する。図11は、特別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に図柄が確定表示された状態を示す図である。図11に示すように、特別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6には、各々、主図柄H1乃至H6及び付加図柄F1乃至F6が確定表示される。ここで、主図柄とは、図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に、各々、大きな文字で表示され、特別図柄作成カウンタLC3乃至LC6に基づいて決定される図柄である。また、付加図柄とは、各々主図柄に付設して表示される図柄であり、主図柄の種類(内容)を識別可能とするための文字、記号、図柄番号(図柄が数字でないときに、その図柄が、どの数字に対応するかを示す番号)等である。なお、付加図柄に関するデータはROM53の図示外の記憶エリアに記憶されている。
【0058】図11では、第1図柄表示部L1には、主図柄H1として「7」が表示され、その主図柄H1には、「7」の内容を示すための英文字「NANA」が付設表示されている。また、第2図柄表示部L2には、主図柄H2として「$」が表示され、その主図柄H2には、「$」の内容を示すための英文字「DOLLAR」が付設表示されている。また、第3図柄表示部L3には、主図柄H3として「¥」が表示され、その主図柄H3には、「¥」の内容を示すための英文字「YEN」が付設表示されている。また、第4図柄表示部L4には、主図柄H4として「7」が表示され、その主図柄H4には、「7」の内容を示すための英文字「NANA」が付設表示されている。また、第5図柄表示部L5には、主図柄H5として「$」が表示され、その主図柄H5には、「$」の内容を示すための英文字「DOLLAR」が付設表示されている。さらに、第6図柄表示部L6には、主図柄H6として「¥」が表示され、その主図柄H6には、「¥」の内容を示すための英文字「YEN」が付設表示されている。
【0059】次に、図12乃至図17を参照して、主図柄及び付加図柄の構成について説明する。図12乃至図14は、主図柄の一例を示す図であり、図15乃至図17は、付加図柄の一例を示す図である。
【0060】図12に示すように主図柄H1は、数字の「7」であり、図13に示すように主図柄H2は、記号の「$」であり、図14に示すように主図柄H3は、記号の「¥」である。また、主図柄H1に付設される付加図柄F1は、図15に示すように英文字「NANA」であり、主図柄H2に付設される付加図柄F2は、図16に示すように英文字「DOLLAR」であり、主図柄H3に付設される付加図柄F3は、図17に示すように英文字「YEN」である。なお、主図柄H4乃至H6は、主図柄H1乃至H3と同様であり、付加図柄F4乃至F6は、付加図柄F1乃至F3と同様である。
【0061】本実施の形態では、主図柄H1乃至H6としては、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「$」、「¥」の12種類があり、この主図柄に付加される付加図柄としては、「ZERO」、「ICHI」、「NI」、「SAN」、「YON」、「GO」、「ROKU」、「NANA」、「HACHI」、「KYU」、「DOLLAR」、「YEN」が各々対応する主図柄に付加されて使用される。付加図柄は上記の例に限られず、英語、平仮名、片仮名、漢字、符号、数字、記号、図形等でもよい。
【0062】本実施の形態では、主図柄H1乃至H6と、付加図柄F1乃至F6とは、各々、独立して変動表示可能となっている。この制御について、図11、図18及び図20を参照して説明する。図18乃至図20は、特別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6の変動表示を示す図である。
【0063】まず、図11に示す確定表示状態から、変動表示が始まると、図18に示すように、別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に表示される主図柄H1乃至H6が各々独楽のように回転(自転)を始める。このとき、図18に示すように付加図柄F1乃至F6は、まだ変動せずに確定表示されたままとなっている。そして、図19に示すように、主図柄H1乃至H6が高速で回転(自転)して、遊技者に視認不可能となっても、付加図柄F1乃至F6は、まだ変動せずに確定表示されたままとなっている。この状態が、所定時間続いた後に、図20に示すように、付加図柄F1乃至F6は主図柄H1乃至H6に付設されて、高速回転(自転)して、付加図柄F1乃至F6も図20に示すように、遊技者に視認不可能となる。そして、この状態が、所定時間続いた後に、図11に示すように、主図柄H1乃至H6及び付加図柄F1乃至F6は、確定表示される。ここで、主図柄H1乃至H6及び付加図柄F1乃至F6が、確定表示される前に、各種のリーチ動作を行ってもよい。なお、大当たりの場合には、主図柄H1乃至H6が、同じ図柄で揃って確定表示される。はずれの場合には、主図柄H1乃至H6が、同じ図柄で揃わずに確定表示される。
【0064】なお、S22で読み出した大当たり判定用ループカウンタLC2の乱数の値が例えば、大当たりとされる「7」以外の場合には(S24:NO)、リーチ判定カウンタLC10の値によりはずれリーチ動作を行うか否かが判定される(S31)、リーチ判定カウンタLC10の値が、「20〜39」の場合には、はずれリーチと判定される(S31:YES)。はずれリーチと判定された場合には(S31:YES)、ROM53のはずれリーチパターンテーブル記憶エリア53cに記憶されているはずれリーチパターンテーブル(図示外)を参照して、はずれリーチ図柄選択処理を行い(S32)、はずれリーチの図柄変動の動作を行って、最終的に、はずれの図柄を第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に停止表示する(S33)。
【0065】この図柄表示の処理(S33)では、具体的には、上記同様に主図柄及び付加図柄の変動表示を行って、RAM52の第1停止図柄記憶エリア52o及び第5停止図柄記憶エリア52sに各々記憶している図柄データに基づいて、第1図柄表示部L1及び第5図柄表示部L5に同じ図柄を停止表示してリーチ状態を演出し、その後、第6停止図柄記憶エリア52tに記憶している図柄データに基づいて、第6図柄表示部L6に第6停止図柄を停止表示する(S33)。その後、メインルーチンにリターンする。ここで、はずれリーチの一例を説明すると、例えば、第1図柄表示部L1及び第5図柄表示部L5に、各々「7」を停止し、第6図柄表示部L6を所定時間変動表示させる。そして、第6図柄表示部L6に「$」を停止表示する。従って、停止図柄は、「7,7,7,7,7,$」となり、はずれとなる。
【0066】次に、図10に示すS31でリーチと判定されなかった場合(S31:NO)には、特別図柄作成カウンタLC3乃至特別図柄作成カウンタLC8から取得した乱数に基づいて、はずれ停止図柄作成処理(S34)を行い、RAM52の第1停止図柄記憶エリア52o乃至第6停止図柄記憶エリア52tに各々記憶させる(S34)。次いで、はずれの図柄表示の処理(S35)を行う。ここでは、上記同様に主図柄及び付加図柄の変動表示を行って、RAM52の第1停止図柄記憶エリア52o乃至第6停止図柄記憶エリア52tに各々記憶している図柄データに基づいて、第1図柄表示部L1乃至第6図柄部L6に、各々、第1停止図柄乃至第6停止図柄を停止表示する(S35)。その後、図9に示すパチンコ機1メインルーチンにリターンする。図9に示すパチンコ機1のメインルーチンでは、特別図柄処理(S12)が終了すると、次に、普通図柄処理(S13)、賞品球の払出処理(S14)、枠ランプ処理(S15)が順次行われる。
【0067】なお、本実施の形態では、上記の例以外に、付加図柄F1乃至F6を主図柄H1乃至H6より低速の速度で回転させて、遊技者に視認可能として変動してもよい。また、一旦、付加図柄F1乃至F6を主図柄H1乃至H6に付設して、高速回転(自転)して、図20に示すように付加図柄F1乃至F6も、遊技者に視認不可能とした後に、付加図柄F1乃至F6だけを先に低速回転にして遊技者に視認可能な速度で変動してもよい。
【0068】以上のように本実施の形態のパチンコ機1では、主図柄の高速変動時においても、主図柄とは独立して、付加図柄を変動表示することができるので、遊技の趣向性を上げることが可能である。また、遊技者に視認できる速度で変動する付加図柄を見ることによって、停止する図柄の予測を立てることが可能であったり、図柄と独立して変動させるために、図柄に先立って停止させることによってリーチの予告動作ともなり、遊技の趣向性をさらに上げることが可能となる。
【0069】さらに、本発明は、上記実施の形態に限られず、各種の変更が可能なことは言うまでもない。例えば、付加図柄の代わりに、図21に示すように、図柄番号Z1乃至Z6を主図柄H1乃至H6に各々付設してもよい。図21は、変形例の特別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6を示す図である。変形例のこの場合には、主図柄「0」に対して図柄番号「0」、主図柄「1」に対して図柄番号「1」、主図柄「2」に対して図柄番号「2」、主図柄「3」に対して図柄番号「3」、主図柄「4」に対して図柄番号「4」、主図柄「5」に対して図柄番号「5」、主図柄「6」に対して図柄番号「6」、主図柄「7」に対して図柄番号「7」、主図柄「8」に対して図柄番号「8」、主図柄「9」に対して図柄番号「9」、主図柄「$」に対して図柄番号「10」、図柄「¥」に対して図柄番号「11」を付設して、変動表示されている主図柄が、どの番号に対応しているかを表示するようにしてもよい。
【0070】上記の変形例の場合でも、図21に示す確定表示状態から、変動表示が始まると、図22に示すように、別図柄表示装置8の第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6に表示される主図柄H1乃至H6が各々独楽のように回転(自転)を始める。このとき、図22に示すように図柄番号Z1乃至Z6は、まだ変動せずに確定表示されたままとなっている。そして、図23に示すように、主図柄H1乃至H6が高速で回転(自転)して、遊技者に視認不可能となっても、図柄番号Z1乃至Z6は、まだ変動せずに確定表示されたままとなっている。この状態が、所定時間続いた後に、図24に示すように、図柄番号Z1乃至Z6は主図柄H1乃至H6に付設されて、高速回転(自転)して、図柄番号Z1乃至Z6も図24に示すように、遊技者に視認不可能となる。そして、この状態が、所定時間続いた後に、図21に示すように、主図柄H1乃至H6及び図柄番号Z1乃至Z6は、確定表示される。このときに、図柄番号Z1乃至Z6を先に低速回転として、遊技者に視認可能とした後に、主図柄H1乃至H6を確定表示してもよい。
【0071】また、本発明は、上記の実施の形態のように、特別図柄表示装置8に第1図柄表示部L1乃至第6図柄表示部L6を設け、図柄が独楽のように自転して変動するものに限られず、図25に示すように、特別図柄表示装置8に第1図柄表示部L1乃至第3図柄表示部L3を横一列に並べ、図柄が上下方向にスクロールするタイプの遊技機にも適用できることは言うまでもない。この場合には、主図柄H1乃至H3が、まず先にスクロール(例えば、上から下方向)を開始して、付加図柄F1乃至F3はそのまま確定表示されており、その後、主図柄H1乃至H3のスクロールの速度が高速となり遊技者に視認不可能となる。そして、この状態が所定時間続いた後に、付加図柄F1乃至F3が主図柄H1乃至H3に付随して高速にスクロールを開始して遊技者に視認不可能となり、その後、付加図柄F1乃至F3が付設された主図柄H1乃至H3が確定表示される。また、本発明は、上記の変形例以外にも各種のタイプの図柄表示機能を有する遊技機に適用できることは言うまでもない。更に、本発明は、確率変動機能を有するパチンコ機に限られず、時間短縮機能を有するパチンコ機、パチコン機等の図柄が変動する各種の遊技機に適用できることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明の遊技機では、前記図柄表示部に表示される主図柄には、当該主図柄の種類を識別可能とする付加図柄が付設表示され、前記図柄表示部に主図柄が変動表示される場合において、前記付加図柄は前記主図柄と独立して変動表示される。従って、図柄表示部に表示される図柄の変動に変化を持たして、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
【0073】また、請求項2に係る発明の遊技機では、前記図柄表示部に表示される主図柄には、当該主図柄の種類を識別可能とする付加図柄が付設表示され、前記図柄表示部に前記主図柄が遊技者に識別不可能な速度で変動表示される場合においては、前回確定表示された前記主図柄に付設された前記付加図柄が遊技者に視認確認できるように前記主図柄と独立して表示され、その後、前記付加図柄は前記主図柄に付設されて変動表示される。従って、図柄表示部に表示される図柄の変動に変化を持たして、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
【0074】さらに、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記付加図柄は、文字及び/又は記号及び/又は図柄番号であることを特徴とする。この構成の遊技機では、主図柄の種類を識別可能とするために、付加図柄として文字及び/又は記号及び/又は図柄番号を用いることができる。従って、付加図柄で、主図柄を判別することができる。
【出願人】 【識別番号】000241234
【氏名又は名称】豊丸産業株式会社
【出願日】 平成12年6月28日(2000.6.28)
【代理人】 【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
【公開番号】 特開2002−11189(P2002−11189A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−329605(P2000−329605)