| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯田 勉
【氏名】山根 清貴
【氏名】風岡 喜久夫
【氏名】岩橋 雅人
【氏名】吉田 宏
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| 【要約】 |
【課題】複数の図柄が変動表示される表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には作動口3及び大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部13aを備えた表示装置13が組込まれている。表示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数種類の図柄によって構成されている。制御装置24は、図柄が特定の停止態様となる前段階に、表示部13aにおいてリーチ遊技状態を演出表示する。制御装置24は、所定のリーチ遊技状態に際し、特定の停止態様に関連する図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも複数の図柄を可変表示しうる表示装置と、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所定の条件が成立したことを検出する条件成立検出手段と、前記条件成立検出手段の検出に基づいて、前記表示装置における図柄の変動表示を行う変動表示制御手段と、前記変動表示制御手段により変動表示されていた図柄が特定の停止態様となることを必要条件に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、少なくとも前記図柄が特定の停止態様となる前段階に、前記表示装置においてリーチ遊技状態を演出表示するリーチ遊技状態演出表示手段とを備えた遊技機であって、前記リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技状態に際し、前記特定の停止態様に関連する図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示することを特徴とする遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄が変動表示される表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための変動表示装置を備えたパチンコ機が知られている。 【0003】この種のパチンコ機では、表示装置での変動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特別遊技図柄、外れリーチを発生させるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄がある。 【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこと(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)に基づいて、表示装置において、図柄の変動表示が開始される。また、上記特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリーチ図柄、及び、外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択される。そして、その選択された停止図柄で前記変動表示が停止させられる。この場合、停止図柄が予め定められた特定の図柄(大当たり図柄)であることを必要条件に、上述した特別遊技状態が発生させられる。より詳しくは、大入賞口が所定時間開放され、その開放時において、当該大入賞口に遊技球を入賞させることにより、遊技者に対し多くの景品球が払い出される。 【0005】ところで、上記大当たり図柄、又は外れリーチ図柄にて図柄が停止する場合には、必ずリーチ状態を経ることとなる。リーチ状態とは、例えば左・中・右と3つの図柄列がある場合において左・右図柄列の図柄がそれぞれ「7」、「7」の数字図柄で停止しており、かつ、中図柄列が未だ変動しているような状態をいう。この状態下で、もしも中図柄列の図柄が「7」の数字図柄で停止すると、上述した特別遊技状態が発生する。従って、このようなリーチ状態の間、遊技者は、図柄が大当たり図柄で停止することを願って、わくわくどきどきしながら遊技を行うこととなる。 【0006】近年、上記のようなリーチ状態における演出効果を高めるべく、多種多様なリーチパターンが採用されるようになってきている。例えば、図柄がスクロール変動するタイプのパチンコ機にあって、「ノーマルリーチ」と称されるリーチパターンにおいては、スクロール変動中の図柄が何ら特段の変化を起こすことなくそのまま停止する。また、「スーパーリーチ」と称されるリーチパターンにおいては、表示される図柄がフラッシュしたり、コマ送り状態で変動したり、図柄が高速又は低速で変動したり、或いは種々のキャラクタが種々の動作を行う等、表示装置上において、「ノーマルリーチ」とは異なる何らかの演出が行われる。 【0007】一般に、「ノーマルリーチ」よりも「スーパーリーチ」の方が大当たり状態が発生させられる期待値が高く設定されている。このため、遊技者は、リーチ状態の中でも、「ノーマルリーチ」よりもむしろ「スーパーリーチ」が出現することを期待するとともに、もし「スーパーリーチ」が出現した場合には、大当たり状態が発生することを期待感をもって切望する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技術においては、次に記すような課題があった。すなわち、従来では、リーチ状態発生中において、キャラクタが種々の動作を行ったりするといった演出が行われるものの、図柄に関しては、単にスクロール表示がなされたり、コマ送り表示が行われたりする程度であった。このため、図柄に関するさらなる演出内容の充実、ひいては、さらなる興趣の向上が求められていた。 【0009】本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の図柄が変動表示される表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。 【0011】手段1.少なくとも複数の図柄を可変表示しうる表示装置と、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所定の条件が成立したことを検出する条件成立検出手段と、前記条件成立検出手段の検出に基づいて、前記表示装置における図柄の変動表示を行う変動表示制御手段と、前記変動表示制御手段により変動表示されていた図柄が特定の停止態様となることを必要条件に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、少なくとも前記図柄が特定の停止態様となる前段階に、前記表示装置においてリーチ遊技状態を演出表示するリーチ遊技状態演出表示手段とを備えた遊技機であって、前記リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技状態に際し、前記特定の停止態様に関連する図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示することを特徴とする遊技機。 【0012】上記手段によれば、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所定の条件が成立したことが条件成立検出手段によって検出される。また、前記条件成立検出手段の検出に基づいて、変動表示制御手段では、表示装置において複数の図柄の変動表示が行われる。そして、変動表示制御手段により変動表示されていた図柄が特定の停止態様となることを必要条件に、特別遊技状態発生手段によって、遊技者に有利な特別遊技状態が発生させられる。さらに、少なくとも前記図柄が特定の停止態様となる前段階に、リーチ遊技状態演出表示手段では、表示装置においてリーチ遊技状態が演出表示される。 【0013】さて、かかる遊技機において、リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技状態に際し、特定の停止態様に関連する図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示する。従って、遊技者は、拡大表示された図柄を注視するとともに、当該図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示されるため、特定の停止態様となる可能性が高いことを察知し、わくわくどきどきする。特に、当該図柄が拡大表示されるため、表示装置において、当該図柄が占有する割合が大きいものとなる。従って、特定の停止態様となりやすいのではないかという遊技者にとっての期待感に拍車がかけられることとなる。 【0014】手段2.上記手段1において、前記表示装置は複数の図柄列を備え、かつ、前記特別遊技状態発生手段は、予め定められた特別遊技状態発生ライン上に同一の図柄が停止することを必要条件に前記特別遊技状態を発生させるものであることを特徴とする遊技機。 【0015】手段3.上記手段2において、前記図柄が拡大表示されるに際しては、前記図柄列をはみ出した状態で表示されることを特徴とする遊技機。 【0016】手段4.上記手段1〜3のいずれかにおいて、リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技状態に際し、前記拡大表示された図柄とは異なる種類の図柄の変動表示を禁止するものであることを特徴とする遊技機。上記手段によれば、変動表示されている図柄は、特別遊技状態に直結する図柄ばかりであるため、かなり高い確率で特別遊技状態が発生するのではないかという期待感が一層高められる。 【0017】手段5.上記手段4において、前記拡大表示された図柄は、遊技者にとってほぼ隙間なく表示されているかの如く視認されうるものであることを特徴とする遊技機。 【0018】手段6.上記手段4又は5において、前記拡大表示された図柄の停止位置に基づいて前記特別遊技状態発生の有無が遊技者に報知されることを特徴とする遊技機。 【0019】手段7.上記手段1〜6のいずれかにおいて、前記図柄が拡大表示された場合に、特別遊技状態が発生する確率は、見かけ上3分の1以上又は2分の1以上であることを特徴とする遊技機。 【0020】手段8.上記手段1〜7のいずれかにおいて、前記図柄は複数の図柄因子によって構成され、少なくとも1つはキャラクタ図柄を含んでおり、かつ、少なくとも当該キャラクタ図柄が拡大表示されるものであることを特徴とする遊技機。 【0021】手段9.上記手段1〜8のいずれかにおいて、前記拡大表示された図柄は、その変動停止後において、元の大きさに縮小表示されることを特徴とする遊技機。上記手段によれば、縮小表示されることにより、特定の停止態様となったか否かを最終的に確認することができる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下に、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 【0023】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の奥の右側にはVゾーンが、左側には入賞通路が設けられている(図示略。また、左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球5は、Vゾーン又は入賞通路のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態となることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口4は閉鎖される。 【0024】遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれている。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列として上図柄列14、中図柄列15及び下図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。なお、前記表示部13aには、背景画面等が適宜表示されるようになっている。 【0025】各図柄列14〜16は、基本的には、図2,3に示すように、複数種類で複数個の図柄17A〜17Hと、1種類で複数個の図柄17Kとによって構成されている。各図柄17A〜17Hは、各種「犬」のキャラクタ図柄(絵図柄)DG1〜DG8と、「1」〜「8」の数字図柄N1〜N8との組合せによって構成されている。「1」〜「8」の数字は、上図柄列14については降順に、中、下図柄列15,16については昇順にそれぞれ配列されている。より詳しくは、図柄17Aは「1」の数字図柄N1及び「ドーベルマン」の絵図柄DG1の組み合わせによって構成されている。また、図柄17Bは「2」の数字図柄N2及び「ダックスフンド」の絵図柄DG2、図柄17Cは「3」の数字図柄N3及び「プードル」の絵図柄DG3、図柄17Dは「4」の数字図柄N4及び「オールドシープドッグ」の絵図柄DG4、図柄17Eは「5」の数字図柄N5及び「土佐犬」の絵図柄DG5、図柄17Fは「6」の数字図柄N6及び「テリア」の絵図柄DG6、図柄17Gは「7」の数字図柄N7及び「ブルドッグ」の絵図柄DG7、図柄17Hは「8」の数字図柄N8及び「セントバーナード」の絵図柄DG8の組み合わせによって、それぞれ構成されている。これらの図柄17A〜17Hは、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後述する)。 【0026】また、図柄17Kは「ハート」のマークによって構成されており、前記図柄17A〜17H間に配置される。さらに、当該図柄17Kは、外れ図柄にのみなりうる。 【0027】図4に示すように、各々の図柄列14〜16においては、あたかも草原(背景画面)を、表示される図柄17A〜17H,17Kが、右から左方向へと駆け抜けるかのごとく表示される。 【0028】表示装置13の表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回転変動)が、遊技球5の作動口3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜16が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、上図柄列14、下図柄列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。 【0029】図5,6は、表示部13aにおける大当たり時の画面を示す図である。同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ遊技状態(リーチ状態)を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されている図柄17A〜17Hの組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄17A〜17Hが大当たりラインL1〜L5に沿って並んでいるときの同図柄17A〜17Hの組合せとなる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。 【0030】本実施の形態では、左右の縦ラインL1,L2(図5(a),(b)参照)、中央の縦ラインL3(図6(a)参照)、及び斜めの2本のラインL4,L5(図6(b)参照)によって大当たりラインL1〜L5が構成されている(5ラインと称される)。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの景品球を獲得することが可能となる。 【0031】また、図7(a)〜(d)、図19に示すように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もある)。リーチ状態には、下図柄列16の図柄変動が、大当たりラインL1〜L5上において上図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。例えば図7(a)に示す例では、大当たりラインL1上において、上図柄列14及び下図柄列16が同一の図柄17Aで停止しており、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが未だ変動中の状態を示している。この場合において、中図柄列15の大当たりラインL1上における停止図柄が図柄17Aであることを必要条件に、大当たり状態が発生させられる。 【0032】上記のリーチ状態には、中図柄列15の図柄変動が、最終的に上・下両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停止した後、再度全図柄列(或いは一部の図柄列)が変動し、その後全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,17Kが停止するような場合(再変動リーチとも称される)も含まれる。 【0033】上記リーチ状態においては、種々のリーチパターンが設定されている。リーチパターンとしては、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが単にスクロールする「ノーマルリーチ」の外に、キャラクタとしてどろぼうが表示される「どろぼうリーチ(図7(a)参照)」、川及び丸太が表示される「丸太リーチ(図7(b)参照)」、背景画面に氷が表示される「氷リーチ(図7(c)参照)」、キャラクタとして女の子が表示される「女の子リーチ(図7(d)参照)」、絵図柄DG1〜DG8が拡大表示される「拡大リーチ(図19参照)」等が設定されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。また、「スーパーリーチ」においても、各リーチパターンによって大当たり期待値が異なったものとなっている(例えば、「どろぼうリーチ」よりも「拡大リーチ」の方が大当たり期待値は高い)。これらのリーチパターンは、図8に示すリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定される。なお、上記各リーチパターンの動作状態等については後述することとする。 【0034】遊技球5の作動口3への入賞に基づいて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が作動口3に入賞した場合には、その分の変動表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。 【0035】図1に示すように、表示装置13において、表示部13aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18dが組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。 【0036】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤2には、作動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23等がそれぞれ取付けられている。作動口用スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5の大入賞口4のうちのVゾーンへの入賞を検出し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出する。 【0037】本実施の形態では、各スイッチ21〜23の検出結果に基づき大入賞口用ソレノイド12、表示装置13(表示部13a)、各保留ランプ18a〜18d、スピーカ等をそれぞれ駆動制御するために制御装置24が設けられている。制御装置24は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図9に示す図柄乱数バッファ31〜36、図10に示す図柄乱数エリア41(i)〜45(i)、図11に示す停止図柄エリア46〜48等に一時的に記憶する。 【0038】図9に示すように、図柄乱数バッファは、上・中・下の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,33と、上・中・下の3つの外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36とによって構成されている。図10に示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)と、5つの上外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの下外れ図柄乱数エリア45(i)とによって構成されている。iは、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するためのものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表示の回数に対応している。また、図11に示すように、停止図柄エリアは、上・中・下の各停止図柄乱数エリア46,47,48によって構成されている。 【0039】次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図13から図18のフローチャートは、制御装置24によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDB、及びリーチ種別決定カウンタCV等よりなっている。 【0040】なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCEは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントするためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これらの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0は、保留されていない状態を意味する。 【0041】図12(a)に示すように、内部乱数カウンタCIは、表示装置13での大当たり状態を決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものである。これらのカウンタCI,CO,CBはそれぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出される。また、各カウンタCI,CO,CBは、各値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。 【0042】上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBは、停止図柄等を決定するためのものである。上図柄乱数カウンタCDUは、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、上図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。下図柄乱数カウンタCDBは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。 【0043】また、図8及び図12(b)に示すリーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、所定時間毎(例えば上図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎)に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。ただし、各リーチパターンには重み付けがなされており、各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。また、本実施の形態においては、大当たりとなる場合(大当たり時)と、外れとなる場合(外れリーチ時)とで各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。ただし、図8中の数値はあくまでも一例であって、各リーチパターンの選択される確率は任意である。 【0044】併せて、入賞判定フラグFEは、Vゾーンへの入賞の有無を判定するために用いられるものである。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定され、入賞ありの場合に自動的に「1」に設定される。 【0045】さて、図13のフローチャートは、上述した各カウンタCI,CO,CB,CDU,CDC,CDB,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値(乱数)の組合せを分別し(振分け)、その振分けられた値を、対応する図柄乱数バッファ31〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」を示している。このルーチンは、パチンコ機1の電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチンが開始されると、制御装置24はまずステップS1において、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞれ「1」を加算する(更新する)。 【0046】また、ステップS2において、上図柄乱数カウンタCDUに「1」を加算する。中・下図柄乱数カウンタCDC,CDBに関しては、それぞれ上・中図柄乱数カウンタCDU,CDCの値に応じて更新処理を行う。詳しくは、上図柄乱数カウンタCDUが初期値に戻されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタCDCが初期値に戻されるタイミングであれば下図柄乱数カウンタCDBに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDBの値を維持する。さらに、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種別決定カウンタCVを適宜更新する。 【0047】次に、ステップS4において、図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せが、予め定められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS5において各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,33に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ31〜33とは、具体的には上図柄乱数カウンタCDUに関しては上外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ32を指し、下図柄乱数カウンタCDBに関しては下外れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するステップS7に関しても同様)。そして、制御装置24は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を一旦終了する。 【0048】一方、前記ステップS4の条件が満たされていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せが、予め定められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS7において各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了する。 【0049】なお、ステップS6の条件が満たされていない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいずれの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組合せの場合である。 【0050】このように、「乱数振分けルーチン」では、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せがチェックされる。そして、外れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納される。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数はどの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。 【0051】次に、図14のフローチャートに示す「格納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主な機能は、遊技球5が作動口3に入賞する毎に、乱数カウンタCI,CO,CDU,CDC,CDBの値を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納することである。 【0052】当該「格納処理ルーチン」が開始されると、制御装置24は、ステップS10において、作動口用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が作動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了し、満たされている場合には、ステップS11において、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合「4」)よりも小さいか否かを判定する。 【0053】保留カウンタCHの値が最大保留回数よりも小さい場合には、ステップS12において、保留カウンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS13において、制御装置24は対応する保留ランプ(18aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS14へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が満たされていない場合には、前述したステップS12以降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても図柄変動に関する保留は記憶されない。 【0054】ステップS14において、制御装置24は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41(i)に格納する。また、次のステップS15において、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS16において、制御装置24は、上・中・下の各外れ図柄乱数バッファ31〜33の値(CDU,CDC,CDB)を、対応する上・中・下の各外れ図柄乱数エリア43(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終了する。 【0055】このように、「格納処理ルーチン」においては、乱数カウンタCI,CO,CDU,CDC,CDBの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納される。なお、ステップS14〜ステップS16では、例えばステップS12での更新後の保留カウンタCHの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア44(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)が、今回制御周期での格納場所となる。 【0056】次に、図15、図16のフローチャートに示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて特別電動役物や表示装置13等を制御するためのものであり、パチンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行される。 【0057】この「特別電動役物制御ルーチン」が開始されると、制御装置24はまずステップS20において、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30において、「i」を「0」に設定し、次のステップS40において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否かを判定する。 【0058】そして、この判定条件が満たされている場合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算し、ステップS40へ戻る。 【0059】一方、ステップS40の判定条件が満たされない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタCHに対応するものを消灯させる。また、次のステップS80において保留カウンタCHから「1」を減算する。 【0060】次に、制御装置24は、ステップS90において、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図17の「変動開始処理ルーチン」に示すように、まずステップS901において、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS902において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS905へ移行する。 【0061】一方、ステップS901における判定条件が満たされていないと、ステップS903において、外れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合には、ステップS904において、外れリーチ値に対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS905へ移行する。 【0062】また、ステップS903の判定条件が満たされていない場合には、ステップS906において、ステップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS907へ移行する。 【0063】さて、ステップS902又はステップS904から移行して、ステップS905においては、リーチ種別決定カウンタCVに基づいてリーチパターンを取得する。すなわち、上述した「ノーマルリーチ」、「どろぼうリーチ」、「丸太リーチ」、「氷リーチ」、「女の子リーチ」、「拡大リーチ」のいずれかをリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定する。 【0064】そして、ステップS905又はステップS906から移行して、ステップS907においては、特別図柄表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始処理ルーチン」を終了する。 【0065】上記のように、ステップS90(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、図15のステップS110において、上下両図柄列14,16における図柄17A〜17H,17Kを、前記ステップS902,S904,S906のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。また、差替え後の図柄17A〜17H,17Kが上下両図柄列14,16にて表示されるよう図柄変動を停止させる。 【0066】次に、ステップS120において、制御装置24は、リーチ動作処理を行う。詳しくは、図18の「リーチ動作処理ルーチン」に示すように、ステップS1201において、ステップS905で取得したリーチパターンが「ノーマルリーチ」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合(「ノーマルリーチ」の場合)には、ステップS1202において、制御装置24は、当該ノーマルリーチ動作処理を実行する。より詳しくは、各種ランプを点滅させるとともに、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kをそれまでよりもゆっくりと変動表示させる。 【0067】また、ステップS1201で肯定判定された場合には、ステップS1203に移行する。ステップS1203においては、ステップS905で取得したリーチパターンが、「どろぼうリーチ」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合(「どろぼうリーチ」の場合)には、当該どろぼうリーチ動作処理を行う。この場合においては、図7(a)及び図19(a)に示すように、表示部3aにどろぼうのキャラクタを表示させるとともに、大当たりライン上にかがみ込むよう表示されているどろぼうに対し、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kを順次変動させ、場合によっては図柄17A〜17Hの絵図柄DG1〜DG8がどろぼうにかみつくかの如く見せる等の処理が行われる。 【0068】より詳しく説明すると、当該どろぼうリーチの発生時には、背景画面が苦楽表示され、そこに道路及び家が表示される。そして、表示対象たるどろぼうが登場するとともに、家の方へ行こうとするかの如く表示がなされる。また、その移動過程において変動表示中の中図柄列15の図柄17A〜17H(犬の絵図柄DG1〜DG8)に気付き、おどろき、しゃがみ込むかの如く表示がなされる。そして、変動表示中の中図柄列15の図柄17A〜17H(犬の絵図柄DG1〜DG8)がどろぼうにかみつくかもしれないという演出表示が所定回数繰り返し実行させられる(このとき、上記繰り返し回数が多いほど大当たり状態発生の期待値が高められることとしてもよい)。その後、大当たり状態が発生しない場合には、絵図柄DG1〜DG8はこれといって何らの動作をも起こすことなくそのまま停止する(後述するステップS130において)。なお、このとき、どろぼうが舌を出す等の演出が行われる。 【0069】これに対し、大当たり状態が発生する場合には、図19(a)に示すように、絵図柄(DG1)がどろぼうにかみつくかの如く表示が行われる。但し、実際には、絵図柄(DG1)は、かみつき動作を行わず、どろぼうが持っている風呂敷の内容物(宝石、貴金属等)が飛散する(表示対象の一部がリアクションを起こすよう表示される)ことで、遊技者はどろぼうが絵図柄(17A)によってかみつかれたのだということを理解する。なお、どろぼうのキャラクタは、このどろぼうリーチに際してのみ表示され、かみつき動作表示後、どろぼうは、画面の外に出るかの如く表示がなされる。 【0070】さて、前記ステップS1203で肯定判定された場合には、ステップS1205に移行する。ステップS1205において、制御装置24はステップS905で取得したリーチパターンが、「丸太リーチ」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合(「丸太リーチ」の場合)には、ステップS1206において、丸太リーチ動作処理を行う。この場合においては、図7(b)及び図19(b)に示すように、中図柄列15に川及び丸太を表示するとともに、図柄17A〜17Hの絵図柄DG1〜DG8が川を泳ぐとともに、川に浮かんでいる丸太を飛び越すかの如く見せる等の処理が行われる。 【0071】但し、この飛び越しに際しては、それまで相互に重なりあうよう表示されていた数字図柄N1〜N8及び絵図柄DG1〜DG8が、一時的に離間表示される。より詳しくは、まず絵図柄DG1〜DG8が障害物たる丸太を飛び越すべく、数字図柄N1〜N8から離間表示され、その後、それに追従するようにして数字図柄N1〜N8も丸太を飛び越し、再度元の状態(相互に重なり合った状態)に復帰する。 【0072】また、前記ステップS1205で肯定判定された場合には、ステップS1207に移行する。ステップS1207においては、ステップS905で取得したリーチパターンが、「氷リーチ」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合(「氷リーチ」の場合)には、ステップS1208において、当該氷リーチ動作処理を行う。この場合においては、図7(c)及び図19(c)に示すように、雪の結晶が降ってきたかの如く表示を行い、その後背景に氷を表示する。そして、中図柄列15に表示された図柄17A〜17H,17Kが氷上を滑っているかの如く表示が行われ、その後図柄17A〜17Hがブレーキをかけるかの如く見せる等の処理が行われる。 【0073】一方、前記ステップS1207で肯定判定された場合には、ステップS1209に移行する。ステップS1209においては、ステップS905で取得したリーチパターンが、「女の子リーチ」でないか否かを判定する。そして、ここで否定判定された場合(「女の子リーチ」の場合)には、ステップS1210において、女の子リーチ動作処理を行う。この場合においては、図7(d)に示すように、まず表示部13aに女の子のキャラクタが表示され、そして、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが女の子の前を通り過ぎるかの如く表示が行われる。 【0074】さらにまた、前記ステップS1209で肯定判定された場合には、ステップS1211に移行する。ステップS1211においては、ステップS905で取得したリーチパターンが、「拡大リーチ」でないか否かを判定する。そして、ここで否定判定された場合(「拡大リーチ」の場合)には、ステップS1212において、拡大リーチ動作処理を行う。この場合においては、例えば図19(a)に示すようにリーチ状態になったならば、比較的短い所定時間の間、ノーマルリーチ状態と同様の処理を行う。その後、図19(b),(c)に示すように、表示部13aの中図柄列15において、リーチ対象となっている図柄(図では、ブルドッグの絵図柄DG7)を中図柄列15からはみ出すくらいの大きさで拡大表示するとともに、中図柄列15には、当該拡大された図柄(DG7)のみを連続的に表示する。詳しくは、図19(b)及び図19(c)の表示を繰り返し行い、中図柄列15をリーチ対象となっている図柄があたかも隙間なく移動しているかの如く表示する。これにより、遊技者は、大当たり状態になる可能性が高いことを察知する。 【0075】なお、図19(b),(c)においては、説明の便宜上図示を省略しているが、表示部13aの上・下図柄列14,16には、図19(a)に示すような停止図柄(17G,17F,17H等)が表示される。但し、当該表示を行わないこととしてもよいし、縮小して表示したりしてもよい。また、図では、絵図柄(DG7)のみを拡大表示することとしたが、全体の図柄(17G:数字図柄N7も含めて)表示しても何ら差し支えない。 【0076】さらには、一時的、或いは定期的に拡大表示された変動中の図柄を(カムフラージュ的に)停止することとしてもよい。このような構成とすることで、遊技者にとってのわくわくどきどき感がより一層高められる。 【0077】さて、前記ステップS1211で肯定判定された場合には、いずれのリーチ動作処理をも行うことなく、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了する。また、ステップS1202,1204,1206,1208,1210,1212の各リーチ処理動作処理を実行した後においても、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了する。 【0078】上記のように、ステップS120(「リーチ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS130(図15参照)において、中図柄列15での図柄変動を停止させる。但し、上述した「拡大リーチ」を経た場合には、図柄を拡大表示させた状態での変動を所定時間行った後、図19(b)又は図19(c)のいずれかの状態で停止させる。そして、図20(a)又は(b)に示すように、中図柄列15の図柄を元の大きさに縮小表示する。ここで、図19(b)の状態で停止した場合には、同図では左側に表示されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(a)に示すように、最終的に大当たり図柄(図では図柄17G)が表示される。つまり、大当たりラインL1上に大当たり図柄たる図柄17Gが並んで表示される。一方、図19(c)の状態で停止した場合には、同図では中央に表示されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(b)に示すように、最終的に中央に図柄17Gが表示される。つまり、大当たりラインL1上には外れ図柄たる図柄17Kが並んで表示される。このように、拡大リーチに突入した場合には、見かけ上2分の1の期待値をもって大当たり状態が発生しうる。 【0079】続いて、制御装置24は、ステップS135において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,17Kを同時に再変動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列14〜16の図柄17A〜17Lを停止させる。一方、再変動処理を実行する条件が成立していない場合には、何らの処理をも実行しない。 【0080】さて、再変動処理を行った後、制御装置24は、次に、ステップS140において、図柄17A〜17Hの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を終了する。また、図柄17A〜17Hの組合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。なお、このとき、制御装置24によって大当たり報知表示がなされる。 【0081】次に、制御装置24は、ステップS160(図16参照)において、入賞カウンタCEを「0」にクリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設定する。また、続くステップS170においては、ラウンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。 【0082】さらに、ステップS180において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾーン及び入賞通路への入賞が可能となる。 【0083】次に、ステップS190において、制御装置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされている場合には、ステップS200において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来していないか否かを判定する。この判定条件が満たされている場合(閉鎖予定時期が到来していない場合)には、処理をステップS190へ戻す。その結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個よりも多くの遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。これに対し、ステップS190又はステップS200のいずれか一方が満たされていないと、ステップS210において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状態となり、大入賞口4が閉鎖される。 【0084】続いて、ステップS220において、制御装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められた所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmaxよりも小さい場合には、続くステップS230において入賞判定フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フラグFEが「1」の場合には、処理をステップS160へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生すると、遊技球5がVゾーンに入賞することによる継続条件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEmaxが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーンへの入賞を条件に最大で16回繰り返されることとなる。そして、ステップS220又はステップS230の判定条件のいずれか一方が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。 【0085】以上詳述したように、本実施の形態によれば、拡大リーチにおいて、大当たり状態の発生に関連する図柄(絵図柄DG1〜DG8)が拡大表示されるとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変動表示される。従って、遊技者は、拡大表示された図柄を注視する。特に、本実施の形態では、中図柄列15において変動表示される図柄は、大当たり図柄に直結するものばかりである。このため、かなり高い確率で大当たり状態が発生するのではないかという期待感が一層高められ、わくわくどきどき感が増大する。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。 【0086】さらに、本実施の形態では、前記図柄が拡大表示されるに際しては、中図柄列15をはみ出すくらいの大きさで表示される。このため、表示部13aにおいて、当該図柄が占有する割合が大きいものとなる。従って、大当たり図柄で停止しやすいのではないかという遊技者にとっての期待感に拍車がかけられることとなる。 【0087】併せて、拡大表示された図柄は、遊技者にとってほぼ隙間なく表示されているかの如く視認される。このため、上記作用効果がより一層確実に奏される。 【0088】加えて、本実施の形態では、拡大表示された図柄の停止位置に基づいて大当たり状態の発生の有無が遊技者に報知される。すなわち、図19(b)の状態で停止した場合には、同図では左側に表示されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(a)に示すように、最終的に大当たり図柄(図では図柄17G)が表示される。つまり、大当たりラインL1上に大当たり図柄たる図柄17Gが並んで表示される。一方、図19(c)の状態で停止した場合には、同図では中央に表示されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(b)に示すように、最終的に中央に図柄17Gが表示される。つまり、大当たりラインL1上には外れ図柄たる図柄17Kが並んで表示される。従って、遊技者は、どの種類の図柄で停止されるかということよりも、むしろ拡大表示された図柄がどの位置で停止されるかということに興味が注がれる。このため、拡大リーチ独特の感覚を覚えることにより、さらなる興趣の向上が図られる。 【0089】また、上記作用とも相まって、拡大リーチに突入した場合には、見かけ上2分の1の期待値をもって大当たり状態が発生しうる。そのため、遊技者にとっての期待感が一層増大し、さらに面白味が増す。 【0090】さらに、本実施の形態では、図柄17A〜17Hは複数の図柄因子(数字図柄N1〜N8及び絵図柄DG1〜DG8)によって構成され、かつ、前記絵図柄DG1〜DG8のみが拡大表示される。従って、当該犬(キャラクタ)の絵のみに興味が集中し、他のリーチ状態とは異なった興趣を堪能することができる。 【0091】併せて、拡大表示された図柄は、その変動停止後において、元の大きさに縮小表示される。従って、縮小表示された図柄17A〜17Hを確認することにより、大当たりラインL1〜L5に大当たり図柄が揃ったか否かを最終的に確認することができる。その結果、遊技者にとって当該拡大リーチ状態の演出内容を容易に理解せしめることができる。 【0092】尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。 【0093】(a)上記実施の形態では、図柄17A〜17Hとして、絵(キャラクタ)図柄DG1〜DG8及び数字図柄N1〜N8の組み合わせを採用することとしたが、絵図柄及び他の絵図柄の組み合わせ等、実施の形態以外の図柄因子同士を組み合わせてもよい。さらに、3種以上の図柄因子同士を組み合わせてもよい。また、1つの図柄因子のみからなる図柄(例えばキャラクタ図柄のみ、数字図柄のみ等)を採用してもよい。 【0094】(b)上記実施の形態では、拡大表示するに際し、数字図柄の表示を省略して、絵図柄DG1〜DG8のみを変動表示することとしたが、上述したように、数字図柄N1〜N8を合わせて表示してもよい。また、別のキャラクタを合わせて表示してもよい。 【0095】(c)上記実施の形態では、左側の大当たりラインL1についての拡大リーチ状態について詳述したが、他の大当たりラインL2〜L5においても、同等のリーチ演出を行うことができる。例えば、中央の大当たりラインL3でリーチ状態となった場合には、図19(c)のように拡大表示された図柄が中央で停止した場合に大当たり状態が発生することとしてもよい。 【0096】(d)上記実施の形態では、再変動(全回転)処理を行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。また、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターンを維持することとしたが、そのようなリーチパターンを維持せずとも、単に全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,17Kを再変動させるだけの構成としてもよい。また、それまでとは異なったリーチパターンを採用してもよい。 【0097】(e)上記実施の形態では言及しなかったが、演出効果を高めるべく、拡大リーチ状態に際し、表示部13aの背景をそれまでとは異なったものとしてもよい。 【0098】(f)表示装置13としては、上述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示菅等を用いてもよい。 【0099】(g)乱数に関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDB、リーチ種別決定カウンタCV)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよい。 【0100】(h)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。例えば、大当たり図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として実施することも可能である。なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作等することで図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間が経過することにより図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となる。 【0101】(i)また、確率変動モードや、時間短縮モードを実行しうるパチンコ機にも適用してもよい。 【0102】(j)上記実施の形態では、図19(b)及び図19(c)の表示を繰り返し行うことにより、中図柄列15をリーチ対象となっている図柄があたかも隙間なく移動しているかの如く表示することとした。これに対し、他の表示方法を採用することとしてもよい。例えば、図19(b)の左右の絵図柄(DG7)を交互に点滅表示し、最終的にいずれか一方の絵図柄を停止させ、当該図柄を縮小表示したり、表示部13aに拡大表示された(絵)図柄を3つ(又は4つ以上)順に表示し、最終的にいずれか一つの絵図柄を停止させ、当該図柄を縮小表示したりしてもよい。 【0103】(k)上記実施の形態では、図柄を拡大表示するに際し、相似形の図柄を表示することとしたが、左右方向或いは上下方向或いは斜め方向に潰れ変形した図柄を拡大表示することとしてもよい。 【0104】(l)また、拡大表示中に表示部13aに「どこで止まるかな?」の如く、演出内容の理解を促す表示(報知)を行うこととしてもよい。 【0105】(m)上記実施の形態では、図19(b)の状態で停止した場合には、大当たりラインL1上に大当たり図柄が並んで表示され、図19(c)の状態で停止した場合には、最終的に中央に大当たり図柄(17G)が表示され、大当たり状態が発生しないこととした。これに対し、図19(c)の状態で停止した場合でも、縮小表示に際して、停止表示位置を移動させ、最終的に大当たり図柄が並んで表示され、結果的に大当たり状態が発生するようにしてもよい。かかる構成を採用することにより、一旦外れたと思ってがっかりしかけた遊技者が、一転して大当たり状態の発生を目の当たりとすることとなり、遊技内容に厚みが増す。 【0106】(n)上記実施の形態では、5つのラインL1〜L5によって大当たりラインを構成したが、4ライン以下であっても、6ライン以上であってもよい。 【0107】(o)上記実施の形態における上・中・下図柄列14〜16に代えて、左・中・右図柄列によって構成してもよい。また、図柄列は2列以下でもよいし、4列以上であってもよい。 【0108】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、複数の図柄が変動表示される表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産 【識別番号】598088066 【氏名又は名称】アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月2日(1999.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111095 【弁理士】 【氏名又は名称】川口 光男
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| 【公開番号】 |
特開2002−11183(P2002−11183A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2001−169401(P2001−169401) |
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