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【発明の名称】 遊技装置
【発明者】 【氏名】武本 孝俊

【氏名】鶴見 正行

【要約】 【課題】可変表示手段での表示に関して娯楽性を高め、遊技者を視覚的により一層と楽しませることができ、遊技におけるスリルと興奮を増大させることが可能な遊技装置を提供する。

【解決手段】始動入賞口20への球の入賞に基づき、先ず第1表示手段30の左端可変表示部31aだけで各種図柄が変化した後に何れかの図柄が停止し、続いて第2表示手段32で各既定表示部33の中から何れかの図柄が特定表示され、ここで特定された図柄は第1表示手段30の残りの可変表示部31b,31cに順次停止表示される。そして第1表示手段30の各可変表示部31に最終的に停止表示された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定すると、大口入賞装置50が最大16回開閉する特賞が発生する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技盤上に球を打ち出す遊技で、所定の始動条件の成立に基づき予め定められた表示遊技が実行され、該表示遊技の結果が特定の大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特賞が発生する遊技装置において、前記表示遊技を表示するのにそれぞれ用いられる第1表示手段および第2表示手段と、遊技全体の進行を制御する遊技制御手段とを有して成り、前記第1表示手段には、表示される各種図柄が確定しない状態を経た後に何れかの図柄が停止表示され、前記第2表示手段は複数の既定表示部を有し、各既定表示部には予め各種図柄が表れており、各既定表示部の中から何れかの図柄が特定可能に表示され、前記遊技制御手段は、表示制御手段と、特賞生成手段とを少なくとも有し、前記表示制御手段は、前記始動条件の成立に基づき、先ず前記第1表示手段で各種図柄を変化させた後に何れかの図柄を停止表示させ、続いて前記第2表示手段で各既定表示部の中から何れかの図柄を特定表示させ、前記特賞生成手段は、前記第1表示手段に停止表示された図柄と、前記第2表示手段に特定表示された図柄とが、所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合に、前記特賞を発生させることを特徴とする遊技装置。
【請求項2】遊技盤上に球を打ち出す遊技で、所定の始動条件の成立に基づき予め定められた表示遊技が実行され、該表示遊技の結果が特定の大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特賞が発生する遊技装置において、前記表示遊技を表示するのにそれぞれ用いられる第1表示手段および第2表示手段と、遊技全体の進行を制御する遊技制御手段とを有して成り、前記第1表示手段は複数の可変表示部を有し、各可変表示部には、表示される各種図柄が確定しない状態を経た後に何れかの図柄がそれぞれ停止表示され、前記第2表示手段は複数の既定表示部を有し、各既定表示部には予め各種図柄が表れており、各既定表示部の中から何れかの図柄が特定可能に表示され、前記遊技制御手段は、表示制御手段と、特賞生成手段とを少なくとも有し、前記表示制御手段は、前記始動条件の成立に基づき、先ず前記第1表示手段の各可変表示部のうちの少なくとも一部で各種図柄を変化させた後に何れかの図柄を停止表示させ、続いて、前記第2表示手段で各既定表示部の中から何れかの図柄を特定表示させ、ここで特定された図柄を前記第1表示手段の残りの可変表示部に停止表示させる表示動作を、残り総ての可変表示部に図柄が停止表示されるまで実行し、前記特賞生成手段は、前記第1表示手段の各可変表示部に最終的に停止表示された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合に、前記特賞を発生させることを特徴とする遊技装置。
【請求項3】前記第2表示手段の各既定表示部に表れている図柄には、前記第1表示手段の残りの可変表示部に1つずつ停止表示される通常の図柄の他、残りの各可変表示部の総てに一度に停止表示され、予め前記大当たり態様の一部をなすリーチ図柄が含まれることを特徴とする請求項2記載の遊技装置。
【請求項4】前記第1表示手段の各可変表示部に表示される図柄には、組み合わされる前記第2表示手段で特定される図柄が前記リーチ図柄であった場合に、該リーチ図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄が含まれることを特徴とする請求項3記載の遊技装置。
【請求項5】前記第2表示手段の各既定表示部に表れている図柄には、組み合わされる前記第1表示手段の可変表示部に既に停止表示された図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄が含まれることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の遊技装置。
【請求項6】前記特賞生成手段は、前記全能図柄を含むことで大当たり態様と見なされた場合に、通常の大当たり態様に基づく特賞とは相違する特賞を発生させることを特徴とする請求項4または5記載の遊技装置。
【請求項7】前記第1表示手段で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段で特定表示される各種図柄は、それぞれ識別子が付加され共通する識別子単位で分類されており、前記特賞生成手段は、前記第1表示手段および第2表示手段で確定された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定しなかった場合でも、図柄同士が同一分類であった場合には、前記特賞よりも価値は低いが遊技者に有利な準特賞を発生させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊技装置。
【請求項8】前記第1表示手段で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段で特定表示される各種図柄は、それぞれ前記識別子として色彩が組み合わされて表現されており、前記特賞生成手段は、前記第1表示手段および第2表示手段で確定された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定しなかった場合でも、図柄同士が同一色彩であった場合には前記準特賞を発生させることを特徴とする請求項7記載の遊技装置。
【請求項9】前記第2表示手段は、前記各既定表示部をルーレットホイールを模して環状に並べて成ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の遊技装置。
【請求項10】前記第2表示手段では、前記各既定表示部が並ぶ円周方向に沿って、予め定められた配列で各種図柄が一斉に周回する様子が所定時間にわたって表示された後、特定箇所の既定表示部に停止した図柄が特定表示されるものであることを特徴とする請求項9記載の遊技装置。
【請求項11】前記第2表示手段では、前記各既定表示部ごとに表された各種図柄の位置は固定されており、発光体が前記各既定表示部が並ぶ円周方向に沿って周回する様子が所定時間にわたって表示された後、前記発光体が停止した既定表示部の図柄が特定表示されるものであることを特徴とする請求項9記載の遊技装置。
【請求項12】前記遊技盤上に始動入賞口を設け、前記始動入賞口に球が入賞することを、前記始動条件の成立として設定したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11記載の遊技装置。
【請求項13】前記遊技盤上に、遊技者にとって不利な第1状態と、遊技者にとって有利な第2状態に変化自在な可変入賞装置を設け、前記可変入賞装置を、通常の前記第1状態から所定回数を限度に前記第2状態に繰り返し変化させて、前記特賞とすることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12記載の遊技装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に球を打ち出す遊技で、所定の始動条件の成立に基づき予め定められた表示遊技が実行され、該表示遊技の結果が特定の大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特賞が発生する遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技装置としては、様々な機種のパチンコ機が知られている。パチンコ機の遊技盤上には、その機種を定めると共に遊技性を高めるためのメイン役物が配設されている。代表的なメイン役物としては、液晶画面などから成る可変表示手段があり、かかる可変表示手段を備えたものは一般にフィーバー機と称され、広く普及していた。
【0003】前記フィーバー機では、遊技盤上に設けられた始動入賞口に球が入賞すると、前記可変表示手段に各種図柄がスクロール表示される。そして、スクロール停止後の図柄の組み合わせが大当たり態様に確定すると、特賞(いわゆるフィーバー)が発生するようになっていた。ここで特賞とは、通常は遊技盤上に設けられた大入賞口が所定回数を限度に繰り返し開閉するものである。
【0004】前記可変表示手段は、一般には横一列に並ぶ3つの表示欄を有し、各表示欄に停止表示された図柄が、例えば「7,7,7」の如く総て同一図柄が揃った場合が大当たり態様と定められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のフィーバー機では、可変表示手段における各種図柄の表示内容は、一つの可変表示手段の画面上にて単に数字等の図柄が次々流れるようスクロール表示されるだけであり、所定時間の経過後に各表示欄に図柄が停止する順番も常に一定で変化がなく、単調で面白味に欠けており、遊技全体がマンネリ化する傾向にあった。
【0006】このように従来のフィーバー機では、前記可変表示手段の表示に関しては、斬新な娯楽性を付与したり、特賞発生に対する遊技者の期待感を高めるべく演出するには限界があり、新鮮味に乏しく視覚的にはゲーム性の低いものになるという虞れがあった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、可変表示手段での表示に関して娯楽性を高め、遊技者を視覚的により一層と楽しませることができ、遊技におけるスリルと興奮を増大させることが可能な遊技装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊技で、所定の始動条件の成立に基づき予め定められた表示遊技が実行され、該表示遊技の結果が特定の大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特賞が発生する遊技装置(10)において、前記表示遊技を表示するのにそれぞれ用いられる第1表示手段(30)および第2表示手段(32)と、遊技全体の進行を制御する遊技制御手段とを有して成り、前記第1表示手段(30)には、表示される各種図柄が確定しない状態を経た後に何れかの図柄が停止表示され、前記第2表示手段(32)は複数の既定表示部(33)を有し、各既定表示部(33)には予め各種図柄が表れており、各既定表示部(33)の中から何れかの図柄が特定可能に表示され、前記遊技制御手段は、表示制御手段(140)と、特賞生成手段(123)とを少なくとも有し、前記表示制御手段(140)は、前記始動条件の成立に基づき、先ず前記第1表示手段(30)で各種図柄を変化させた後に何れかの図柄を停止表示させ、続いて前記第2表示手段(32)で各既定表示部(33)の中から何れかの図柄を特定表示させ、前記特賞生成手段(123)は、前記第1表示手段(30)に停止表示された図柄と、前記第2表示手段(32)に特定表示された図柄とが、所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合に、前記特賞を発生させることを特徴とする遊技装置(10)。
【0009】[2]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊技で、所定の始動条件の成立に基づき予め定められた表示遊技が実行され、該表示遊技の結果が特定の大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特賞が発生する遊技装置(10)において、前記表示遊技を表示するのにそれぞれ用いられる第1表示手段(30)および第2表示手段(32)と、遊技全体の進行を制御する遊技制御手段とを有して成り、前記第1表示手段(30)は複数の可変表示部(31)を有し、各可変表示部(31)には、表示される各種図柄が確定しない状態を経た後に何れかの図柄がそれぞれ停止表示され、前記第2表示手段(32)は複数の既定表示部(33)を有し、各既定表示部(33)には予め各種図柄が表れており、各既定表示部(33)の中から何れかの図柄が特定可能に表示され、前記遊技制御手段は、表示制御手段(140)と、特賞生成手段(123)とを少なくとも有し、前記表示制御手段(140)は、前記始動条件の成立に基づき、先ず前記第1表示手段(30)の各可変表示部(31)のうちの少なくとも一部で各種図柄を変化させた後に何れかの図柄を停止表示させ、続いて、前記第2表示手段(32)で各既定表示部(33)の中から何れかの図柄を特定表示させ、ここで特定された図柄を前記第1表示手段(30)の残りの可変表示部(31)に停止表示させる表示動作を、残り総ての可変表示部(31)に図柄が停止表示されるまで実行し、前記特賞生成手段(123)は、前記第1表示手段(30)の各可変表示部(31)に最終的に停止表示された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合に、前記特賞を発生させることを特徴とする遊技装置(10)。
【0010】[3]前記第2表示手段(32)の各既定表示部(33)に表れている図柄には、前記第1表示手段(30)の残りの可変表示部(31)に1つずつ停止表示される通常の図柄の他、残りの各可変表示部(31)の総てに一度に停止表示され、予め前記大当たり態様の一部をなすリーチ図柄が含まれることを特徴とする[2]記載の遊技装置(10)。
【0011】[4]前記第1表示手段(30)の各可変表示部(31)に表示される図柄には、組み合わされる前記第2表示手段(32)で特定される図柄が前記リーチ図柄であった場合に、該リーチ図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄が含まれることを特徴とする[3]記載の遊技装置(10)。
【0012】[5]前記第2表示手段(32)の各既定表示部(33)に表れている図柄には、組み合わされる前記第1表示手段(30)の可変表示部(31)に既に停止表示された図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄が含まれることを特徴とする[1],[2],[3]または[4]記載の遊技装置(10)。
【0013】[6]前記特賞生成手段(123)は、前記全能図柄を含むことで大当たり態様と見なされた場合に、通常の大当たり態様に基づく特賞とは相違する特賞を発生させることを特徴とする[4]または[5]記載の遊技装置(10)。
【0014】[7]前記第1表示手段(30)で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段(32)で特定表示される各種図柄は、それぞれ識別子が付加され共通する識別子単位で分類されており、前記特賞生成手段(123)は、前記第1表示手段(30)および第2表示手段(32)で確定された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定しなかった場合でも、図柄同士が同一分類であった場合には、前記特賞よりも価値は低いが遊技者に有利な準特賞を発生させることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]記載の遊技装置(10)。
【0015】[8]前記第1表示手段(30)で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段(32)で特定表示される各種図柄は、それぞれ前記識別子として色彩が組み合わされて表現されており、前記特賞生成手段(123)は、前記第1表示手段(30)および第2表示手段(32)で確定された図柄同士が所定の対応関係にある大当たり態様に確定しなかった場合でも、図柄同士が同一色彩であった場合には前記準特賞を発生させることを特徴とする[7]記載の遊技装置(10)。
【0016】[9]前記第2表示手段(32)は、前記各既定表示部(33)をルーレットホイールを模して環状に並べて成ることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7]または[8]記載の遊技装置(10)。
【0017】[10]前記第2表示手段(32)では、前記各既定表示部(33)が並ぶ円周方向に沿って、予め定められた配列で各種図柄が一斉に周回する様子が所定時間にわたって表示された後、特定箇所の既定表示部(33)に停止した図柄が特定表示されるものであることを特徴とする[9]記載の遊技装置(10)。
【0018】[11]前記第2表示手段(32)では、前記各既定表示部(33)ごとに表された各種図柄の位置は固定されており、発光体が前記各既定表示部(33)が並ぶ円周方向に沿って周回する様子が所定時間にわたって表示された後、前記発光体が停止した既定表示部(33)の図柄が特定表示されるものであることを特徴とする[9]記載の遊技装置(10)。
【0019】[12]前記遊技盤(11)上に始動入賞口(20)を設け、前記始動入賞口(20)に球が入賞することを、前記始動条件の成立として設定したことを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10]または[11]記載の遊技装置(10)。
【0020】[13]前記遊技盤(11)上に、遊技者にとって不利な第1状態と、遊技者にとって有利な第2状態に変化自在な可変入賞装置(50)を設け、前記可変入賞装置(50)を、通常の前記第1状態から所定回数を限度に前記第2状態に繰り返し変化させて、前記特賞とすることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11]または[12]記載の遊技装置(10)。
【0021】次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。本発明に係る遊技装置(10)によれば、遊技盤(11)上に球を打ち出す遊技で所定の始動条件がうまく成立すると、これに基づき第1表示手段(30)および第2表示手段(32)で表示遊技が実行される。すなわち、先ず第1表示手段(30)で、各種図柄が変化した後に何れかの図柄が停止表示され、続いて第2表示手段(32)では、各既定表示部(33)の中から何れかの図柄が特定表示される。
【0022】前記表示遊技の結果、第1表示手段(30)に停止表示された図柄と、第2表示手段(32)に特定表示された図柄とが、例えば同一であるなど所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合には、特賞生成手段(123)によって遊技者に有利な特賞が付与されることになる。
【0023】別の本発明に係る遊技装置(10)によれば、前記第1表示手段(30)を複数の可変表示部(31)から構成し、各可変表示部(31)ごとに、各種図柄が確定しない状態を経た後に何れか1つずつ図柄が停止表示されるようにする。
【0024】かかる場合の表示遊技では、先ず第1表示手段(30)の各可変表示部(31)のうち少なくとも一部で何れかの図柄が停止表示され、続いて第2表示手段(32)にて、その各既定表示部(33)の中から何れかの図柄が特定表示される。第2表示手段(32)で特定された図柄は、第1表示手段(30)の残りの可変表示部(31)に順次停止表示される。
【0025】このような一連の表示動作は、前記第1表示手段(30)における残りの可変表示部(31)の全部に図柄が停止表示されるまで繰り返される。それにより、従来ない斬新な表示となって表示遊技自体の興趣を高めることができる。
【0026】前記第1表示手段(30)の総ての可変表示部(31)に最終的に停止表示された図柄同士が、所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合には、前記特賞が付与される。
【0027】前記第2表示手段(32)の各既定表示部(33)に表れている図柄には、前記第1表示手段(30)の残りの可変表示部(31)に1つずつ停止表示される通常の図柄の他、残りの各可変表示部(31)の総てに一度に停止表示されるリーチ図柄を含ませてもよい。ここでリーチ図柄は予め大当たり態様の一部をなすものであり、このリーチ図柄が現れることに関して、遊技者に期待感を持たせることができる。
【0028】また、前記第1表示手段(30)の各可変表示部(31)に表示される図柄には、組み合わされる前記第2表示手段(32)で特定される図柄が前記リーチ図柄であった場合に、該リーチ図柄に対応して、大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄を含ませてもよい。
【0029】また、前記第2表示手段(32)の各既定表示部(33)に表れている図柄にも、組み合わされる前記第1表示手段(30)の可変表示部(31)に既に停止表示された図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄を含ませてもよい。
【0030】これらの全能の図柄を含んでいる場合には、全能図柄が現れることにより、遊技者の特賞獲得への期待感を盛り上げることができる。
【0031】さらにまた、第1表示手段(30)で停止表示される各種図柄、および第2表示手段(32)で特定表示される各種図柄を、それぞれに色彩や形状などの識別子を付加することで共通する識別子単位に分類した上で、前記表示遊技の結果が大当たり態様に確定しなかった場合でも、確定された図柄同士が同一分類であった場合に準特賞を発生させるようにすると面白い。かかる場合、遊技者の表示遊技に対する興味を持続させることができる。
【0032】前記第2表示手段(32)は、その各既定表示部(33)をルーレットホイールを模して環状に並べて構成すれば、一般のルーレットゲームにおけるスリルと興奮を加味することができる。
【0033】かかるルーレット態様の第2表示手段(32)における具体的な表示方法であるが、例えば前記各既定表示部(33)が並ぶ円周方向に沿って、予め定められた配列で各種図柄が一斉に周回するようにして、特定箇所の既定表示部(33)に停止した図柄が特定表示されるようにすれば、表示の興趣を高めることができる。
【0034】あるいは別の例として、前記各既定表示部(33)ごとに表された各種図柄の位置は固定しておき、発光体が各既定表示部(33)が並ぶ円周方向に沿って周回するようにして、前記発光体が停止した既定表示部(33)の図柄が特定表示されるようにしても面白い。
【0035】また、前記始動条件として様々な条件が考えられるが、例えば、遊技盤(11)上に、球が入賞し得る状態に始動入賞口(20)を設けておき、該始動入賞口(20)に球が入賞することを前記始動条件としてもよい。かかる場合、遊技者の技量に応じて条件を満たすことが可能となるため、射幸心を満足させることができる。
【0036】さらにまた、前記特賞には、例えば賞球数の割合を一時的に増したり、特定の役物を入賞し易い形態に変化させる、それにいわゆる確率変動や時短モードなど、様々な状態が考えられる。具体的には例えば、可変入賞装置(50)を、遊技者にとって不利な通常の第1状態から遊技者に有利な第2状態に繰り返し変化させるようにすれば、通常より相対的に高い確率での入賞チャンスを遊技者に対し明快かつ簡単に与えることができる。
【0037】なお、前記準特賞は、前記特賞として可変入賞装置(50)を繰り返し変化させる回数の上限値より低い所定回数を限度として、同じく可変入賞装置(50)を繰り返し変化させるようにするとよい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の形態に係る遊技装置10を示している。本実施の形態に係る遊技装置10は、遊技盤11上に球を打ち出す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生するパチンコ機本体とその遊技制御手段である。パチンコ機本体はいわゆるフィーバー機であるが、他の機種のパチンコ機などに適用してもよい。
【0039】先ず遊技装置10全体の概要を説明する。図3に示すように、遊技装置10の機体正面の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられている。このハンドル12を、球の打ち出し力に比例する任意の角度まで回転させることにより、機体中の球発射装置70(図1参照)が駆動して、球が1個ずつ遊技盤11上に打ち出されるように構成されている。
【0040】遊技に供する貸出球や賞球は、機体前面に設けられた上皿13に貯留される。また上皿13の下側には、多量の賞球が払い出された場合に、上皿13から溢れる球を受け入れる下皿14が設けられている。なお下皿14には、その下方に置かれた玉箱(図示せず)に球を落とすための球抜きレバー14aが設けられている。
【0041】遊技盤11の前面は、該遊技盤11との間に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われている。遊技盤11の外縁には、ハンドル12の回転操作により打ち出された球を、遊技盤11の鉛直方向の上方位置へ送り出すための発射ガイドレール11aが設けられている。
【0042】遊技盤11の略中央には、表示遊技を表示するのに用いられる第1表示手段30および第2表示手段32が配設されており、これらの上方には保留記憶表示装置40が配設されている。また各表示手段30,32の下方には始動入賞口20が配設され、さらにその下方には大口入賞装置(可変入賞装置)50が配設されている。
【0043】その他、遊技盤11上には、打ち出された球の落下速度あるいは方向を変化させるための数多の障害釘の他、風車15やカップ型の入賞口16などの各種役物も適所に設けられている。また遊技盤11の最下部には、入賞しなかった球を回収するためのアウト口17が設けられている。
【0044】さらに遊技盤11の左右両端には、各表示手段30,32における表示遊技で大当たり態様が出現した際など、表示遊技の進行状況に合わせて点滅する電飾ランプ18が配置されている。また遊技盤11の上部片側には、電源投入後から表示遊技の進行とは無関係に点滅して装飾的な演出効果を出す装飾ランプ19が取り付けてある。なお遊技盤11の裏側には、遊技状態を集中的に制御する遊技制御手段(図1参照)が設けられている。この回路部分について詳しくは後述する。
【0045】次に遊技盤11上の主要な構成要素について説明する。図3中に示す始動入賞口20は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、遊技盤11上に球が入賞し得る状態に設けられている。この始動入賞口20に球が入賞することが、次述する各表示手段30,32で表示遊技が実行されるための始動条件として設定されている。
【0046】すなわち、始動入賞口20は、各表示手段30,32上で展開される表示遊技の実行権を確保するための入賞口である。また、始動入賞口20は開閉可能な一対の可動片を有しており、いわゆるチューリップ型の役物として構成されている。
【0047】図1に示すように始動入賞口20は、球の入賞を検知する始動口入賞球検知スイッチ130を内部に備えている。始動口入賞球検知スイッチ130は入賞球を検知してONになると、始動入賞信号を遊技制御手段の主制御部100に出力するように設定されている。
【0048】図4に示すように、第1表示手段30は、第2表示手段32の内側に配されており、第2表示手段32はルーレットホイールを模して構成されている。各表示手段30,32は、具体的にはカラー液晶ディスプレイから構成されている。ただし、他に例えばモノクロ液晶ディスプレイはもちろんのこと、蛍光表示管やブラウン管(CRT)などを用いて構成してもよい。
【0049】第1表示手段30は、3つの可変表示部31a,31b,31cを横方向に並ぶように配置して成る。各可変表示部31には、表示される各種図柄が確定しない状態を経た後に何れかの図柄がそれぞれ停止表示されるように設定されている。
【0050】第1表示手段30では、前記始動入賞口20への球の入賞に基づき、先ず各可変表示部31のうち左端の可変表示部31aで各種図柄が入れ替わるよう変化した後、何れか1つの図柄が停止表示される。続いて、真ん中の可変表示部31bと右端の可変表示部31cには、次述する第2表示手段32で特定された図柄が順次表示されるように設定されている。
【0051】同じく図4に示すように、第2表示手段32は複数の既定表示部33を有し、各既定表示部33はルーレットホイールを模して円環状に並ぶように配されている。また、各既定表示部33の所定間隔おきに、既定表示部33に重なるダブル表示部33aが配されている。
【0052】各既定表示部33には予め各種図柄が1つずつ表れており、またダブル表示部33aには、これが重なる既定表示部33に表れている図柄と同一図柄が表れている。ダブル表示部33aとこれが重なる既定表示部33に表示された図柄は、同一図柄が2つ1組となるリーチ図柄を構成している。
【0053】第2表示手段32では、前記第1表示手段30の左端の可変表示部31aにおける図柄の停止に続いて、各既定表示部33の中から何れかの図柄が特定可能に表示される。第2表示手段32における図柄の特定は、各既定表示部33が並ぶ円周方向に沿って、予め定められた図示した配列で各種図柄が一斉に周回する様子が所定時間にわたって表示された後、特定箇所の既定表示部33にちょうど停止した図柄が特定されることになる。ここで前記ダブル表示部33aが重なる既定表示部33が特定箇所に停止した場合には、そのリーチ図柄が特定されることになる。
【0054】前記特定箇所とは、保留記憶表示装置40の真下に設けられている三角形のポインタ35が指す位置である。なお、別の表示方法として、各既定表示部33ごとに表された各種図柄の位置は固定した上で、発光体が各既定表示部33が並ぶ円周方向に沿って周回する様子を所定時間にわたり表示させた後、前記発光体が停止した既定表示部の図柄が特定表示されるように設定してもよい。
【0055】このように第2表示手段32で順次特定された図柄は、前記第1表示手段30の残りの可変表示部31b,31cに順次停止表示されるようになっている。なお、第2表示手段32における最初の表示で前記リーチ図柄が特定された場合、第1表示手段30の残りの可変表示部31b,31cの総てに一度にリーチ図柄(同一の2つの図柄)が表示されることになる。
【0056】第2表示手段32における表示が終了した後、第1表示手段30の各可変表示部31に最終的に停止表示された図柄同士が、3つとも総て同一に揃った場合(所定の対応関係)が大当たり態様と定められている。かかる大当たり態様が確定すると、後述する大口入賞装置50が所定回数を限度に繰り返し開閉する特賞が発生するように設定されている。
【0057】前記表示遊技の結果、最終的に前記大当たり態様に確定しなかった場合はハズレ態様に相当して特賞は発生しないが、次の表示形態の場合には、大当たり態様の場合と同様に特賞が発生するように設定されている。
【0058】第1表示手段30の各可変表示部31に表示される図柄には、0〜9の数字である通常の図柄の他に、第2表示手段32で特定される図柄がリーチ図柄であった場合に、該リーチ図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄(例えば「☆」)が含まれている。すなわち、可変表示部31aに全能図柄が表示され、続く第2表示手段32でリーチ図柄が特定された場合(以下、「特別大当たり態様1」とする。)にも特賞が発生するようになっている。
【0059】また、第2表示手段32の各既定表示部33に表れている図柄には、0〜9の数字である通常の図柄の他に、第1表示手段30の可変表示部31aに既に停止表示された図柄に対応して、前記大当たり態様になるために最も都合の良い図柄として解釈される全能図柄(例えば「★」)が含まれている。すなわち、可変表示部31aに何れかの図柄が表示され、続く第2表示手段32で全能図柄が特定された場合(以下、「特別大当たり態様2」とする。)にも特賞が発生するようになっている。
【0060】さらにまた、前記第1表示手段30で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段32に表示されている各種図柄には、それぞれ識別子として色彩が組み合わされている。
【0061】具体的には、第1表示手段30の可変表示部31aに最初に表示される図柄は、青色、赤色または黒色の何れかの色彩が付加される。また、第2表示手段32にいては、図4中のA区切り線〜B区切り線までに位置する既定表示部33(以下ダブル表示部33aも含む。)には青色が付加されており、B区切り線〜C区切り線までに位置する既定表示部33には赤色が付加されており、C区切り線〜A区切り線までに位置する既定表示部33には黒色が付加されている。
【0062】このように各種図柄には識別子としての色彩が組み合わされており、共通する色彩単位で分類されることで、前記第1表示手段および第2表示手段で確定された図柄同士が前記大当たり態様などに確定しなかった場合でも、図柄同士が同一色彩であった場合(以下、「準当たり態様」とする。)には、特賞よりも価値は低いが遊技者に有利な準特賞が発生するように設定されている。なお、特賞および準特賞については後述する。
【0063】図3中に示す保留記憶表示装置40は、始動入賞口20への球の入賞により確保された表示遊技の実行権のうち、未実行になっているものの数(保留数)を表示するものである。保留記憶表示装置40は、後述する主制御部100の権利保留手段121からの信号に基づき、RAM113に記憶された前記保留数を表示するように設定されている。
【0064】詳しくは図4に示すように、保留記憶表示装置40は4個の保留ランプ41,41…を有し、未実行の表示遊技は一度に4回まで保留可能となっている。すなわち、保留数は4回が上限であり、それ以上については、表示遊技の実行権が破棄される。保留記憶表示装置40は、4つの保留ランプ41,41…の点灯個数を増減させることにより、現時点の保留数を表示するように設定されている。
【0065】図3中に示す大口入賞装置(可変入賞装置)50は、一般に大口入賞口(アタッカー)と称されるものであり、ソレノイド134(図1参照)により開閉駆動する誘導板51を備えている。大口入賞装置50は、前記表示遊技で大当たり態様となった際、主制御部100からの信号に基づき、特賞を演出するように制御される。
【0066】ここで特賞とは、誘導板51が所定時間(例えば29秒)に亘って開いた後(遊技者に不利な第1状態)、短時間(例えば2〜3秒)だけ閉じる(遊技者に有利な第2状態)という開閉動作が、所定ラウンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される状態である。また、前記準特賞は、特賞よりも少ない所定ラウンド回数(例えば8回)の大口入賞装置50の開閉動作と定められている。
【0067】図1に示すように、大口入賞装置50の内部には、入賞した球を検出する大入賞口入賞球検知スイッチ131が設けられている。この大入賞口入賞球検知スイッチ131からの信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例えば10個)の入賞球が計数された時点で、誘導板51は継続して開く所定時間が経過する前であっても、いったん閉じるように制御される。
【0068】また、大口入賞装置50の内部には特定領域55も設けられており、各ラウンドごとに、特定領域55へ入賞することが、次ラウンドに移行するための継続条件となっている。特定領域55への球の入賞は、図1に示す特定領域入賞球検知スイッチ132によって検知される。
【0069】図1に概要を示す遊技制御手段は、主制御部100と、表示制御部140と、音声制御部170とを主な回路部分として備えている。主制御部100は、遊技装置10の動作を統括制御する中枢的な回路部分であり、ワンチップマイコン110と、リセット回路101と、クロック回路102と、I/Oポート103と、ドライバ回路104とから構成されている。なお、遊技制御手段は、パチンコ機本体と一体にするのではなく、機本体から分離してその近傍に設置するようにしてもかまわない。
【0070】ワンチップマイコン110には、I/Oポート103を介して始動口入賞球検知スイッチ130、大入賞口入賞球検知スイッチ131、特定領域入賞球検知スイッチ132、セーフ球検知スイッチ133、外部情報入力端子138などが接続されている。
【0071】このうち始動口入賞球検知スイッチ130は、前述したが始動入賞口20に球が入賞したことを検知するためのスイッチである。始動口入賞球検知スイッチ130には、機械的なスイッチのほか、球により光の遮られたことで入賞を検知する光センサや、球の通過による磁界の変化を検出する磁気センサなど各種のセンサをスイッチとして用いることができる。
【0072】大入賞口入賞球検知スイッチ131は、大口入賞装置50に球が入賞したことを検知するためのスイッチである。大入賞口入賞球検知スイッチ131は、前記始動口入賞球検知スイッチ130と同様に機械式、磁気式、光学式など各種のセンサをスイッチとして用いることができる。
【0073】特定領域入賞球検知スイッチ132は、大口入賞装置50の中の特定領域55に入賞した球を検知するものである。セーフ球検知スイッチ133は、遊技盤11上に配置された何れかの入賞口16へ球が入賞したことを検知するためのスイッチである。外部情報入力端子138は、発射制御信号(打ち止め信号)をホール管理コンピュータ(図示せず)から入力するための端子である。
【0074】このほか、ワンチップマイコン110には、I/Oポート103とドライバ回路104とを介して各種の部品が接続されている。具体的には、大口入賞装置50の誘導板51を開閉駆動するためのソレノイド134、4つの保留ランプ41から成る保留記憶表示装置40、電飾ランプ18、装飾ランプ19、外部情報出力端子A135、電飾回路136、払出回路137などである。また、払出回路137には、外部情報出力端子B139が接続されている。
【0075】このうち外部情報出力端子A135や、外部情報出力端子B139は、遊技場に配置されている多数の遊技装置10を集中管理するホール管理コンピュータと電気的に連絡するためのデータ送信線を装着するための端子である。外部情報出力端子A135は、確率変動信号、大当たり信号、スタート信号などの遊技装置10からの各種信号を、ホール管理コンピュータに送信するための端子である。外部情報出力端子B139は、賞球払出数(賞球10個で1パルス)、球貸信号、扉開放検出信号などを、それぞれホール管理コンピュータに送信するための端子である。
【0076】電飾回路136は、各表示手段30,32上で展開される表示遊技の進行に伴って電飾ランプ18を点滅制御する回路部分である。例えば、特賞が発生した際などに電飾ランプ18を点滅させるようになっている。払出回路137は、賞球の払い出しを行う球払出装置(図示せず)を制御する回路部分である。より具体的には、主制御部100のワンチップマイコン110から送られてくる賞球数の情報に基づき、指定された個数の賞球を上皿13の中へ払い出すための制御を行うものである。
【0077】ワンチップマイコン110は、遊技制御CPU(中央処理装置)111と、ROM(リード・オンリ・メモリ)112と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)113とを主要部とした回路から構成されている。ROM112には、遊技制御CPU111の動作手順を表したプログラムや、各種の固定データが記憶されている。遊技制御CPU111は、ROM112に格納されているプログラムに従って動作する。RAM113は、遊技制御CPU111が動作する際に、各種のデータを一時的に格納するための作業領域である。
【0078】クロック回路102は、所定周波数のクロック信号を生成するものである。ワンチップマイコン110は、クロック回路102の発生するクロック信号を動作速度の基準信号として入力している。クロック回路102は、発振回路と分周回路などから構成される。
【0079】リセット回路101は、ワンチップマイコン110から数m/sec毎に信号を受け取り、クロック回路102から供給されたクロック信号と先の信号とを同期させたリセット信号を生成し、これをワンチップマイコン110へ出力するものである。リセット回路101は、電源が投入された際には、その時点から、クロック回路102が生成するクロック信号を所定数計数し終える時点まで、リセット信号を出力するようになっている。
【0080】ワンチップマイコン110の遊技制御CPU111は、ROM112に記憶されているプログラムを実行することで、図2に示すように、抽選実行手段120、権利保留手段121、遊技進行選択手段122、特賞生成手段123、効果音管理手段124、それに賞球管理手段125などの諸機能を果たすようになっている。
【0081】抽選実行手段120は、球が始動入賞口20へ入賞することにより前記表示遊技の実行権が確保された際に、その結果を定める乱数抽選を実行する手段である。抽選実行手段120は、「0」から所定数(例えば「1023」)までの数値をごく短い時間周期(数m/secごと)で繰り返し発生させるカウンタ機能と、始動口入賞球検知スイッチ130が球の入賞を検知した時点でのカウント値を読み取る機能と、読み取ったカウント値をRAM113に設けた所定のメモリ領域に記憶する機能を有している。
【0082】ここで抽出されたカウント値(図柄乱数)に基づき、後述する表示制御部140によって、各表示手段30,32における一連の表示遊技の具体的内容が決定される。ROM112は当たり判定用参照テーブルを有しており、大当たり態様に相当する大当たり値や、準大当たり表示に相当する準当たり値の個数をそれぞれ変更することにより、大当たりないし準当たりとなる確率を適宜変更できるようになっている。なお、大当たり値には通常の大当たり値の他に、前記特別大当たり態様1に相当する値、および前記特別大当たり態様2に相当する値が含まれている。
【0083】権利保留手段121は、前記始動入賞口20への球の入賞により、表示遊技の実行権が発生した際に、前記表示遊技中ないし特賞・準特賞発生中であるか否かを判断し、これらの最中であった場合に、前記抽選実行手段111で抽選された図柄乱数に基づく新たな表示遊技の実行を一時保留する制御を行うものである。
【0084】ここで保留された図柄乱数(表示遊技の実行権と同義。)は、一度に最大4個まで保留記憶表示装置40に表示される。具体的には、始動入賞口20へ球が入賞したとき、現時点における前記図柄乱数の保留数を調べ、この保留数が上限(4つ)に達していなければ、前記抽選実行手段120により抽出された図柄乱数をRAM113に記憶させると共に、保留数に「1」だけ加算して保留記憶表示装置40の保留ランプ41の点灯数を1つ増加させる。
【0085】一方、既に保留数が上限に達していれば、今回の入賞に基づき前記抽選実行手段120で抽出された図柄乱数の保存は行わない。また、権利保留手段121は、保存されている図柄乱数の読み出しに基づき、各表示手段30,32上で表示遊技が実行されると、その度に保留数を「1」だけ減算し、かつ保留記憶表示装置40の保留ランプ41の点灯数を1つ減らすという制御を実行する。
【0086】遊技進行選択手段122は、抽選実行手段120の抽選結果に従って表示遊技の進行パターンを選択する手段である。すなわち、抽選実行手段120の抽選結果が特賞発生を招く大当たり値である場合には、表示遊技で大当たり態様が確定する表示パターンを選択する。
【0087】また、抽選実行手段120の抽選結果が準特賞発生を招く準大当たり値である場合には、表示遊技で準大当たり態様が確定する表示パターンを選択する。一方、抽選実行手段120の抽選結果が「ハズレ」のときは、表示遊技で結局ハズレ態様が確定する表示パターンを選択する。
【0088】表示遊技は、遊技進行選択手段122によって決定された各種表示パターンと、表示遊技の実行結果を構成する図柄群の情報とを含む実行開始命令が、遊技進行選択手段122からI/Oポート151を通じて表示制御部140に送信されることで開始されるようになっている。
【0089】特賞生成手段123は、前記表示遊技の結果が大当たり態様となった場合、すなわち前記抽選実行手段120で抽出された図柄乱数が大当たり値に相当していた場合に、特賞を発生させる制御を実行するものである。ここで特賞とは、大口入賞装置50の誘導板51が一定期間(例えば29秒)開いた後、短時間(2秒ほど)閉じるという開閉動作を所定回数(16回)を上限に繰り返す動作である。
【0090】詳しく言えば、大口入賞装置50が開いてから閉じるまでの各ラウンドにおいて前述の一定時間(29秒)が経過する前に、所定の許容上限個数(ここでは10個)の球が大口入賞装置50に入賞すると、その時点で大口入賞装置50を閉じるようになっている。
【0091】さらに、大口入賞装置50の内部に設けた特定領域55へ各ラウンド中に少なくとも1つの球が入賞し、かつラウンド数が上限に達していなければ次のラウンドに進む。一方、今回のラウンド中に球が特定領域55に1つも入賞しなかった場合は、そのラウンドにて特賞は終了するようになっている。
【0092】また、特賞生成手段123は、前記表示遊技の結果が準大当たり態様となった場合、すなわち前記抽選実行手段120で抽出された図柄乱数が準大当たり値に相当していた場合に、準特賞を発生させる制御を実行するものである。ここで準特賞とは、大口入賞装置50の誘導板51が一定期間(例えば29秒)開いた後、短時間(2秒ほど)閉じるという開閉動作を所定回数(8回)を上限に繰り返す動作である。かかる準特賞は、大口入賞装置50の開閉動作の上限値のみが特賞と異なり、その開閉動作の上限値は特賞の半分に定められている。
【0093】なお、本実施の形態では、通常の大当たり態様に基づく特賞と、特別大当たり態様1,2に基づく特賞とは全く同一に定められているが、これらを相違するように定めてもよい。例えば、特別大当たり態様1,2に基づく特賞を通常の特賞よりも価値を高めて、大口入賞装置50の開閉動作の上限値を大きくすることなどが考えられる。
【0094】効果音管理手段124は、表示遊技の実行中などに流す各種の効果音の種類やその発生タイミングを管理する部分である。遊技の進行パターンごとに、効果音などを流すタイミングは予め定められており、ワンチップマイコン110は、表示主制御部150に表示遊技の実行開始命令を送信した時点からの経過時間を計測し、予め定めたタイミングが到来したとき、効果音などの再生指示を後述する音声制御部170に出力するようになっている。
【0095】賞球管理手段125は、賞球の払出個数を管理するものであり、払出回路137が、賞球10個に対して1パルスをホール管理コンピュータ(図示せず)に送信し、ホール管理コンピュータから遊技装置10内部に設けられた球払出装置(図示せず)へ球の払い出しの指示を出力するものである。
【0096】表示制御部140は、前記主制御部100から受け取る指令に基づいて、第1表示手段30,32の表示制御を実行する回路部分である。すなわち、表示制御部140は、前記遊技進行選択手段122により定められ表示パターンとその結果などの情報に基づいて、表示遊技の具体的な展開内容を決定し、これに対応した表示データを作成して、該表示データを各表示手段30,32に逐次送信する機能を備えている。
【0097】表示制御部140は、主制御部100からの指令に従って表示遊技の具体的な展開内容を決める表示主制御部150の他、該表示主制御部150が決めた展開内容に従って実際に描画処理を実行し、各表示手段30,32に表示データを送出する表示処理部160とから構成される。また表示制御部140は、表示主制御部150に供給するクロック信号を生成するためのクロック回路142と、リセット信号を発生するリセット回路141を備えている。
【0098】表示主制御部150は、主制御部100との間で各種の信号を入出力するためのI/Oポート151と、表示制御CPU152と、制御ROM153と、RAM154とを有している。制御ROM153には表示遊技を実行するための制御プログラムや制御データ、各種の設定値などが記憶されている。
【0099】表示制御CPU152は、ROM153に格納されている制御プログラムなどに従って表示遊技の表示制御を行う。RAM154は、表示制御CPU152が制御プログラムを実行する際に必要な表示データを一時的に格納するための作業領域である。
【0100】表示制御CPU152は、制御ROM153に記憶されているプログラムを実行することにより、図2に示すように、第1表示制御手段152aと、第2表示制御手段152bの各機能を果たすようになっている。
【0101】第1表示制御手段152aは、前記表示遊技の初期段階として、前記第1表示手段30の左端の可変表示部31aで各種図柄をスクロール表示させた後、何れか1つの所定図柄を停止させる表示制御を実行するものである。ここで停止表示される図柄は、前記遊技進行選択手段122により適宜選択されるものである。
【0102】第2表示制御手段152bは、前記可変表示部31aにおける図柄の停止に続いて、前記第2表示手段32で各既定表示部33に並ぶ図柄群を円周方向に周回させた後、任意のタイミングで周回を停止させた際にポインタ35に示された図柄を特定する表示制御を実行するものである。かかる第2表示手段32における図柄の特定は1回ないし2回繰り返されることになる。
【0103】このように第2表示手段32で特定された図柄は、同じく第2表示制御手段152bの制御により、前記第1表示手段30の残りの可変表示部31b,31cに順次停止表示されるようになっている。なお、第2表示手段32で特定される図柄も、前記遊技進行選択手段122により適宜選択されるものである。
【0104】表示処理部160は、VDP(Video Digital Processor)161と、画像データROM162と、VRAM163とから構成されている。画像データROM162は、各表示遊技で登場する各種の図柄やその背景の画像データを予め記憶した読み出し専用のメモリである。VRAM163は、各表示手段30,32への表示データを少なくとも1表示遊技分蓄積するためのビデオメモリである。
【0105】VDP161は、表示主制御部150の表示制御CPU152からの指令に基づいて各種図柄を画像データROM162から読み出し、これをVRAM163上に展開し、各表示手段30,32に表示すべき1回分の表示遊技の表示データを構成する。またVDP161は、VRAM163に蓄積された1回分の表示遊技の表示データを所定の画像タイミング信号に従って順次読み出し、これを各表示手段30,32に向けて送出する機能を備えている。
【0106】音声制御部170は、前記ワンチップマイコン110などを介して遊技制御CPU111からの指令を受け取り、これに従って音楽や効果音などの音声信号を音声合成し、所定の発生タイミングでスピーカ174に出力する機能を有している。かかる音声制御部170は、ワンチップマイコン410との間で各種の信号を授受するためのI/Oポート171と、音声合成回路172と、音声増幅回路173とを有している。
【0107】音声合成回路172は、I/Oポート171を通じて受信した制御信号に従って、各種の音楽や効果音の音声信号波形を合成する回路である。音声増幅回路173は、音声合成回路172が合成した音声信号を増幅しスピーカ174に出力するものである。
【0108】次に遊技装置10の作用を説明する。図3において、遊技者はハンドル12を回転操作することにより遊技盤11上に球を打ち出し、打球の各役物などへの入賞を競い楽しむ。かかる遊技の進行中に、図5に示すフローチャートにおいて、打ち出された球が始動入賞口20にうまく入賞すると(S111でY)、始動入賞球検知スイッチ130から始動入賞信号が主制御部100へ出力される。この信号を遊技制御CPU111が受けると、その抽選実行手段120により乱数を用いた抽選が実行される(S112)。
【0109】抽選実行手段120により乱数抽選が行われた場合、先ずワンチップマイコン110のRAM113に保存されている図柄乱数が、保留記憶表示装置40に表示し得る限度数4個未満であるか否かが判別される(S113)。ここで限度数4個未満であれば(S113でY)、最高4回まで前記抽選結果である図柄乱数(表示遊技の実行権)が新たに保存される(S114)。このとき、図柄乱数の保存個数、すなわち表示遊技の実行権の保留数は、保留記憶表示装置40の保留ランプ41の点灯によって加算表示される(S115)。
【0110】一方、図柄乱数が限度数4個まで保存されている状態で乱数抽選が行われても(S113でN)、新たに図柄乱数が保存されることはなく、表示遊技の実行権は放棄される(S117)。その後、表示遊技の実行権が破棄された場合も含めて、前記始動入賞口20への入賞に基づく所定数の賞球が払い出される(S116)。
【0111】次に、図6に示すフローチャートにおいて、表示遊技中ないし特賞(準特賞も含む。)の発生中でなければ(S120でN)、前述した表示遊技の実行権が保留されているか否かが判別される(S121)。ここで実行権が保留されていた場合(S121でY)、該実行権に相当する図柄乱数(抽選実行手段120が乱数抽選で抽出したカウント値)がRAM113から1つ読み出される(S122)。
【0112】このとき、図柄乱数が当たり態様に対応するものか否かが、当たり判定用参照テーブルを参照して調べられ、該図柄乱数に基づいて実行される表示遊技の実行結果が決定される。さらに、その実行結果に基づいて、表示遊技の進行パターンや最終的な実行結果を構成する図柄の組み合わせも適宜選択される。
【0113】これら実行結果および図柄組み合わせなどの情報と表示遊技の開始指示とを含む所定の実行開始命令が、遊技進行選択手段122よりI/Oポート151を通じて表示主制御部150の表示制御CPU152に出力される。主制御部100のワンチップマイコン110は、効果音などの出力タイミングを表示画面と同期させるため、前記実行開始命令が出力された時点からの経過時間を計測する。また、前記実行開始命令が出力された時点で、保留記憶表示装置40の保留ランプ41が1つ消灯することで減算表示される(S123)。
【0114】表示遊技の実行開始命令を受けた表示制御CPU152は、受信した命令に含まれる実行結果や進行パターンに従って表示遊技を各表示手段30,32上で実行する(S124)。すなわち、先ず最初に第1表示手段30の左端の可変表示部31aで図柄がスクロールし、所定時間が経過した後、前記抽選実行手段120の抽選結果に応じた表示結果として、可変表示部31aに何れか1つの任意の図柄が停止表示される。
【0115】続いて、第2表示手段32で図柄群が一斉に周回した後に何れかの図柄がポインタ35で特定され、ここで特定された図柄は順次、前記第1表示手段30の残りの可変表示部31b,31cに停止表示される。なお、表示遊技の詳細については後述する。
【0116】表示遊技の結果が通常の大当たり態様に確定したり、あるいは特別大当たり態様1,2に確定した場合には(S125でY)、遊技者に有利な特賞が発生し(S126)、これらの大当たり態様に該当しなくても(S125でN)、準大当たり態様に確定した場合には(S128でY)、特賞よりも価値の低い準特賞が発生する(S126a)。
【0117】一方、ハズレ態様が確定すると(S128でN,S129)、特賞や準特賞が発生することはない。以上のような遊技過程は、遊技者が遊技を終了するまで繰り返される(S127)。
【0118】図7〜図9に示すフローチャートは、前記表示遊技の詳細を示している。先ず図7において、表示遊技が開始されると、最初は第1表示手段30の左端の可変表示部31aで各種図柄が入れ替わるよう変化した後、何れか1つの図柄が停止表示される(S201)。
【0119】可変表示部31aに停止する図柄は、通常の図柄(「0」〜「9」)あるいは全能図柄「☆」であるが、何れの場合にせよ(S202)、続いて今度は第2表示手段32で、その各既定表示部33の中から何れかの1つの図柄を特定する1回目の表示がなされる(S203,S207)。
【0120】すなわち、第2表示手段32では、各既定表示部33が並ぶ円周方向に沿って、予め定められた配列の各種図柄群が一斉に周回する様子が表示された後、任意のタイミングで停止し、停止した時にポインタ35が示す特定箇所にちょうど位置した既定表示部33の図柄が特定されることになる。
【0121】前記可変表示部31aに停止した図柄が全能図柄「☆」であって(S202でY)、第2表示手段32での1回目の表示により(S203)、ダブル表示部33aが重なる既定表示部33が特定箇所に停止してリーチ図柄が特定されると(S204でY)、このリーチ図柄は、前記第1表示手段30における残り2つの可変表示部31b,31cに一度に表示され、特別大当たり態様1が確定する(S205)。ここでのリーチ図柄の種類は問われず、リーチ図柄であれば何でもよい。
【0122】かかる特別大当たり態様1に見かけ上は起因して、後述する特賞発生が発生することになる。なお、前記可変表示部31aに全能図柄「☆」が停止したにもかかわらず(S202でY)、第2表示手段32での1回目の表示により(S203)、リーチ図柄が特定されなかった場合(S204でN)、本実施の形態ではハズレ態様に確定する(S206)。ここで例えば、第2表示手段32での全能図柄「★」が停止した場合には、特別に大当たり表示としてもよい。
【0123】また、前記可変表示部31aに停止した図柄が全能図柄「☆」でなく(S202でN)、通常の図柄であった場合には、第2表示手段32での1回目の表示により(S207)、前記可変表示部31aに停止した図柄と同一数字が並ぶリーチ図柄であれば(S208でY)、かかるリーチ図柄は、前記第1表示手段30における残り2つの可変表示部31b,31cに一度に表示され、通常の大当たり態様が確定する(S209)。
【0124】一方、前記可変表示部31aに停止した図柄と異なる数字が並ぶリーチ図柄であれば(S210でY)、かかるリーチ図柄は、前記第1表示手段30における残り2つの可変表示部31b,31cに一度に表示され、その時点でハズレ態様が確定する(S211)。また、第2表示手段32での1回目の表示によりリーチ図柄が特定されなければ(S210でN)、図8に示す表示遊技の続きに移行する。
【0125】次に図8において、前記第2表示手段32での1回目の表示により、前記可変表示部31aに停止した図柄と同一の通常図柄が特定された場合(S221でY)、この図柄は第1表示手段30の可変表示部31bに表示されて、同一図柄が2つ揃ったリーチ態様となる(S222)。続いて再度第2表示手段32で、その各既定表示部33の中から何れかの1つの図柄を特定する2回目の表示がなされる(S223)。ここで先に確定したものと同一図柄が停止した場合には(S224でY)、大当たり態様が確定し(S225)、異なる図柄が停止した場合には(S224でN)、ハズレ態様が確定する(S226)。
【0126】また、前記第2表示手段32での1回目の表示により、全能図柄「★」が特定された場合には(S227でY)、前記第1表示手段30の可変表示部31aに停止されている図柄の種類を問わず、また第2表示手段32での2回目の表示を待つことなく、特別大当たり態様2が確定する(S228)。
【0127】さらにまた、前記第2表示手段32での1回目の表示により、前記可変表示部31aに停止した図柄と異なる図柄であって(S221でN)、かつ全能図柄以外の図柄が停止した場合には(S227でN)、当該図柄が前記第1表示手段30の可変表示部31bに表示された後、続いて再度第2表示手段32で、何れかの1つの図柄を特定する2回目の表示がなされるが(S229)、その後は結局、ハズレ態様が確定する(S230)。
【0128】前述した各種ハズレ態様であるが、その確定後に図9に示すように、前記第1表示手段30の各可変表示部31に確定した図柄の色が同一であるか否かが判断され(S231)、ここで同一色だった場合には(S231でY)、準当たり態様となり(S232)、後述する準特賞が発生する。なお、同一色でなかった場合には(S231でN)、ハズレ態様のまま表示遊技は終了する(S233)。
【0129】図10に示すフローチャートは、前記表示遊技の結果が大当たり態様(特別大当たり態様1,2を含む。)であった場合に実行される特賞発生処理を示している。かかる処理では、先ず大口入賞装置50が開放される(S301)。詳しくは、前記抽選実行手段120での抽選された図柄乱数が大当たり値の場合、これに基づき、特賞生成手段123から大口入賞装置50へ特賞信号が出力される。すると、大口入賞装置50のソレノイド134が駆動して、誘導板51を所定時間(例えば29秒)に亘って開く。
【0130】この大口入賞装置50の開放中に、所定個数、例えば10個の入賞があったか否かが、大入賞口入賞球検出スイッチ131からの入賞信号に基づき判別される(S302)。ここで10個の入賞があった場合(S302でY)、特賞生成手段123からの信号に基づきソレノイド134が駆動し、誘導板51が所定時間(例えば2秒)に亘って閉じられて、大口入賞装置50は閉鎖される(S304)。
【0131】また、10個の入賞がなかった場合は(S302でN)、29秒のタイムアウトか否かの判別が行われ(S303)、タイムアウトの場合は(S303でY)、大口入賞装置50が閉鎖される(S304)。また、タイムアウトでない場合は(S303でN)、10個の入賞があったか否かの判別に戻る。
【0132】大口入賞装置50が2秒間閉鎖された後、再び大口入賞装置50は29秒間に亘り開放されるが、その前にラウンド数(大口入賞装置50が開放してから閉鎖するまでを1ラウンドとする。)が、予め定められた上限ラウンド数である16回に達しているか否かが判別される(S305)。
【0133】未だ上限ラウンド数に達していなければ(S305でN)、特定領域55へ球が入賞したか否かが判断される(S306)。ここで特定領域55へ球が入賞していなければ(S306でN)、その時点で特賞は終了する(S307)。一方、特定領域55へ球が入賞していれば(S306でY)、再び次ラウンドとして大口入賞装置50が開放する(S301)。また、上限ラウンド数に達した場合も(S305でY)、特賞は終了する(S307)。
【0134】なお、準特賞発生処理では、上限ラウンド数が特賞の場合の半分である8回に定められており、その他は共通するので重複した説明は省略する。
【0135】以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0136】具体的には例えば、前記第1表示手段で停止表示される各種図柄、および前記第2表示手段で特定表示される各種図柄には、それぞれ識別子として色彩を組み合わせ分類したが、色彩ではなく例えば○、□、△などの図形を識別子として組み合わせても、もちろん、図柄自体も数字に限るものではない。
【0137】また、前記第2表示手段32における別タイプの表示方法として、各既定表示部33ごとに表された各種図柄の位置を固定した上で、発光体が各既定表示部33が並ぶ円周方向に沿って周回する様子を所定時間にわたり表示させた後、前記発光体が停止した既定表示部の図柄が特定表示されるように設定してもよい。
【0138】また、前記始動入賞口20に球が入賞することを、表示遊技が実行されるための始動条件として設定したが、他の補助的な変動表示遊技を行う表示器や、開閉動作遊技を行う入賞装置などにおいてある条件を満たすことを、前記始動条件に設定してもよい。
【0139】さらにまた、本実施の形態では、通常の大当たり態様に基づく特賞と、特別大当たり態様1,2に基づく特賞とは全く同一に定められているが、これらを相違するように定めてもよい。例えば、特別大当たり態様1,2に基づく特賞を通常の特賞よりも価値を高めて、大口入賞装置50の開閉動作の上限値を大きくすることなどが考えられる。もちろん、前記特賞や準特賞における大口入賞装置50の開閉動作の上限値は16回や8回に限るものではない。
【0140】
【発明の効果】本発明に係る遊技装置によれば、始動条件の成立に基づき、先ず第1表示手段で各種図柄を変化させた後に何れかの図柄を停止表示させ、続いて第2表示手段で各既定表示部の中から何れかの図柄を特定表示させ、これらの図柄が所定の対応関係にある大当たり態様に確定した場合に前記特賞が発生するので、可変表示手段での表示に関して娯楽性が高まり、遊技者を視覚的により一層と楽しませることができ、遊技におけるスリルと興奮を増大させることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【出願日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【代理人】 【識別番号】100082728
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開2002−11181(P2002−11181A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−197926(P2000−197926)