| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々 亮
【氏名】江原 秀一
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| 【要約】 |
【課題】変化に富んだ遊技形態を提供すると共に、リーチ状態の発生確率を向上させ遊技者の期待感を高める。
【解決手段】遊技球が始動入賞口9へ入賞し、可変表示器6が図柄の変動表示動作を開始するごとに、その入賞に基づいて発生する図柄変動の回数が決定される。図柄変動の回数が決定されると、可変表示器6が決定された回数分と同じ数の図柄表示領域に分割される(図1では4分割されている)。各図柄表示領域は独立して制御され、それぞれ別個に図柄変動表示動作が行われる。図柄は順次停止表示され、リーチ状態の発生しなかった図柄表示領域は消去されて、リーチ状態の発生した図柄表示領域が、新たに分割された図柄表示領域に拡大されて継続表示される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤に配設された始動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて、複数列に配列された表示部を有する表示領域のそれぞれの表示部に複数種の図柄を変動表示させ、所定の時間後に前記複数種の図柄の中から選択した図柄をそれぞれの表示部に停止表示し、その停止表示された図柄の組み合わせが、予め定められた特定の図柄の組み合わせである場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるパチンコ機において、前記表示領域は複数の表示領域に分割編成され、その表示領域ごとに独立して図柄の変動表示が行われ、前記変動図柄の所定の条件に応じて前記分割された表示領域が新たな表示領域に編成されることを特徴とするパチンコ機。 【請求項2】 前記新たな表示領域の編成は、分割された表示領域の図柄変動の内、リーチ状態とならなかった表示領域の図柄が消去され、その領域を含めた表示領域にリーチ状態となった表示領域の図柄が拡大表示されて図柄変動が行われる編成であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示装置を備えたパチンコ機、特に、可変表示装置の図柄変動に基づくリーチ状態の発生確率を変化させ得るパチンコ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の可変表示装置を備えたパチンコ機としては、遊技球が始動入賞口(始動入賞装置)へ入賞することによって、可変表示装置に表示されている数字あるいは絵柄(以下、これらを図柄という)が変動表示を開始して、予め定められた特定の図柄等が停止表示すると大入賞口が開放状態(大当たり状態)となり、短時間で多くの賞球を得ることができ、遊技者にとって有利な遊技状態が発生するといったものが一般的である。そして、可変表示装置の図柄変動においては、この大当たり状態が発生する前段階で、3つの変動図柄の内、2つが同じ図柄で停止表示された、いわゆるリーチ状態が発生する。このリーチ状態は、遊技者にとって、大当たり状態が発生するという期待を大きく高める遊技状態であり、リーチ状態の発生確率は、遊技者の遊技意欲を左右する一つの要因となっている。このようなリーチ状態の発生確率を変化させる得るパチンコ機として、例えば、大当たりの発生確率を変動させることなく、且つ、変動表示される図柄の枚数に左右されずに、リーチの発生確率を制御し得るといった内容の従来例が提案されている。これは、リーチとなる確率を、変動表示される図柄の枚数(全図柄の組合せ数の内のリーチとなる組合せ数の比率)によって決定するのではなく、予め用意されている乱数値の中から数値を抽出し、その数値が所定の数値である場合にリーチ状態を発生させるというものであり、そのリーチ状態の発生は、用意されている乱数値の数によって制御される(特開平7−100249号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような機能を有するパチンコ機にあっては、リーチ状態の発生確率を変化させる場合に、変動表示される図柄の枚数に影響を及ぼすことはないため、大当たり状態の発生確率が変化することはない。そして、乱数に含まれる数値の数とその中の所定の数値の数を変化させることによって、リーチ状態の発生確率を設定することができるため、容易な確率変更手段としては有効であった。しかしながら、リーチ状態の発生確率の変化は、パチンコ機内の制御装置によって設定されるものであり、遊技者が遊技中にその変化を認識することはきわめて困難であり、また、リーチ状態の発生頻度が向上していると感じた場合にも、どの程度向上したのかを視覚を通じて確実に認識することはできないという欠点があった。 【0004】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一つの表示領域を複数の表示領域に分割し、それぞれの表示領域に独立した図柄の変動表示を行い、複数のリーチ状態の発生を可能とし、更に、リーチ状態の発生した表示領域を拡大表示することによって、リーチ状態の発生確率を向上させることができるとともに、向上したことを遊技者に容易に認識させることができるパチンコ機の提供を目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技盤に配設された始動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて、複数列に配列された表示部を有する表示領域のそれぞれの表示部に複数種の図柄を変動表示させ、所定の時間後に前記複数種の図柄の中から選択した図柄をそれぞれの表示部に停止表示し、その停止表示された図柄の組み合わせが、予め定められた特定の図柄の組み合わせである場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるパチンコ機において、前記表示領域は複数の表示領域に分割編成され、その表示領域ごとに独立して図柄の変動表示が行われ、前記変動図柄の所定の条件に応じて前記分割された表示領域が新たな表示領域に編成されることを特徴とするものである。ここで、表示領域を編集するとは、図柄の変動表示が開始される前に可変表示器の表示領域全体に一つの表示領域として表示されている領域を、図柄変動の開始に基づいてその表示領域を、選択された分割画面数の表示領域に分割して表示すること、または、分割して表示されている表示領域を、複数領域分組合せて、新たな分割画面数の表示領域に分割表示することをいう。 【0006】分割された表示領域ごとに表示制御を行い、予め用意されている複数種の図柄をそれぞれの表示領域に独立して変動表示させることにより、複数回分の図柄変動を一つの表示領域内に一回で同時に表示させる。表示領域の最初の分割編成は、遊技球の入賞に基づいて、図柄の変動表示動作が開始されるごとに行われ、遊技者の大当たりに対する期待度を変化させる。そして、2回目の表示領域の編成は、変動図柄の途中過程に対応して行われる。 【0007】また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記新たな表示領域の編成は、分割された表示領域の図柄変動の内、リーチ状態とならなかった表示領域の図柄が消去され、その領域を含めた表示領域にリーチ状態となった表示領域の図柄が拡大表示されて図柄変動が行われる編成であることを特徴とするものである。2回目の表示領域の編成によって、遊技者にとって有効な情報のみが表示領域に表示される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、パチンコ機の遊技盤1の一形態を示す正面図である。このパチンコ機の基本的な動作は、遊技球が所定の入賞口(入賞装置)へ入賞することに基づいて、表示装置の表示領域に表示されている図柄(数字や絵柄等)が所定時間変動表示を開始し、特定の図柄で停止表示すると大入賞口が開放して、短時間で多くの賞球を得ることができ、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)が発生するという遊技内容のものである。 【0009】図に示すように、遊技盤1には、ハンドル(図示省略)操作によって打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール2a及び内レール2bが設けられ、この2つのレール2aと2bによって囲まれた部分が遊技領域3を形成している。遊技盤1(遊技領域3)のほぼ中央には可変表示装置5が設けられ、該可変表示装置5には、図柄の変動表示が行われる可変表示器6が設けられている。可変表示器6は、図柄の変動表示動作が開始されると、複数の表示領域(図1では4つの表示領域)に分割して表示され、それぞれの表示領域に独立して図柄変動が行われる(後述する)。また、それぞれの表示領域は、左、中、右の3つの表示部に分割され、それらの表示部には、複数の図柄が独立して変動表示、および停止表示される。また、可変表示装置5の上部には、LED15(4個)が設けられ、このLED15の点灯によって、可変表示器6が変動表示を行う保留回数を表示している。可変表示装置5の下側には始動入賞口(始動入賞装置)9が設けられ、始動入賞口9の下側には、可変表示器6に特定の図柄が停止表示したときに継続して開放状態となる大入賞口10が設けられている。また、大入賞口10の内部には、V入賞ゾーン16が設けられており、大当たり発生中に大入賞口10に入賞した遊技球がこのV入賞ゾーン16を通過すると、一端、開放状態が終了し閉状態となった大入賞口10が再度開放状態となる。大入賞口10の左右両側には、一般入賞口11が設けられ、大入賞口10の下側には、はずれ球を回収するアウト口12が設けられている。また、可変表示装置5の左右両側には、接触することで遊技球の方向及び速度を変化させる風車13が設けられている。 【0010】尚、この実施例に示すパチンコ機においては、可変表示器6のそれぞれの表示領域に停止表示された3つの図柄の組合せが、特定の組合せの場合(例えば、同一の図柄が3つ揃って停止表示する場合)に、大当たり状態となって大入賞口10が開放し、遊技者に有利な遊技状態が発生する場合について示しているが、この形態のパチンコ機に限定されるものではなく、その他、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる形態として、所定条件に基づいて大当たり状態の発生する確率が上昇する確率変動機能、あるいは可変表示器6とは別個に図柄の変動表示動作を実行する、例えば普通図柄表示器を備え時間短縮機能等を有するパチンコ機であってもよい。 【0011】次に、本発明に係るパチンコ機の制御装置について、図2に示すブロック図を基に説明する。本パチンコ機の遊技の制御は、ROM21、RAM22等を含む中央処理装置(CPU)20によって実行される。ROM21にはCPU20の制御情報が保持され、また、RAM22はCPU20の制御情報の書込み/消去作業をする領域として使用されている。CPU20には、リセット回路30と、電源回路31が接続され、電源投入時にリセット回路23からCPU20へリセット信号が送信され、CPU20は初期状態から動作を開始する。また、CPU20には、図柄始動スイッチ23と、カウントスイッチ24と、継続スイッチ25が入力ポート33を介して接続されている。図柄始動スイッチ23は、始動入賞口9内に設けられ、始動入賞口9ヘの遊技球の入賞を検出し、図柄の変動開始信号を発生する。カウントスイッチ24は、大当たり状態が発生して大入賞口10が開放状態となったときに、大入賞口10に入賞した遊技球の数を検出して、その検出信号を発生する。継続スイッチ25は、大入賞口10に入賞した遊技球が、大入賞口10の開放状態を継続するためのV入賞ゾーン16を通過したか否かを検出し、その検出信号を発生する。そして、それぞれのスイッチで発生された信号がCPU20に入力される。 【0012】また、CPU20には、表示灯制御装置26と、音声制御装置27と、大入賞口用ソレノイド28と、賞球払出制御装置29と、図柄表示制御装置40が出力ポート35を介して接続され、CPU20からそれぞれの制御信号が送信されている。表示灯制御装置26へは、遊技盤1上に設けられている表示灯、例えば、大当たり状態の発生を報知するための表示灯、図柄の変動表示が発生していることを報知するための表示灯等を制御する信号が送信される。音声制御装置27へは、遊技中の効果音を出力するスピーカを制御するための信号が送信される。大入賞口用ソレノイド28へは、大当たり状態が発生したときに大入賞口10の開閉を制御する信号が送信される。賞球払出制御装置29へは、遊技球がどの入賞口へ入賞したかを区別する信号、即ち、遊技者に払出される賞球数を制御する信号が送信される。そして、図柄表示制御装置40へは、可変表示装置5の図柄の変動表示を制御するために設けられている、CPU41を制御する信号が送信される。CPU41はROM42、RAM43を備え、ROM42には可変表示装置5の可変表示器6に分割して変動表示される、それぞれの表示領域の図柄情報(表示領域1〜4の図柄情報)42が保持され、また、RAM43は可変表示器6に分割して変動表示されるそれぞれの表示領域の図柄情報を書込み/消去作業する領域(図柄表示領域1〜4変動作業領域)として使用されている。 【0013】次に、本発明に係るパチンコ機の遊技の処理動作を図3から図7に示すフローチャートに従って説明する。図3は、遊技の処理動作を示すメインフローチャートである。まずステップ50において、パチンコ機の遊技動作が電源投入時であるか否かの判別が行われる。電源投入時である場合には、ステップ51で電源投入時の初期設定の処理が行われ、ステップ60に進んでリターン処理され電源投入時の処理動作が終了する。一方、電源投入時でない場合には、ステップ52で遊技のエラー検出処理が行われた後に、ステップ53でエラーが発生しているか否かの判別が行われる。ステップ53の判別でエラーが発生していない場合には、ステップ54において、始動入賞口9に設けられた検出スイッチによって遊技球の検出が行われているか否のスイッチ検出処理が行われ、ステップ55において、可変表示装置5の図柄変動処理が行われる(サブフローチャートで後述する)。一方、エラーが発生している場合には、ステップ54、55の処理を行わずにステップ56に進む。 【0014】ステップ56では、各入賞口へ入賞した入賞球に基づく賞球制御処理が行われる他、大当たり状態が発生した場合の賞球処理、および大入賞口10の開放動作処理も行われる。ステップ57では、遊技盤1上に設けられている、大当たり状態の発生を報知するための表示灯、あるいは図柄の変動表示が発生していることを報知するための表示灯等の処理が行われる。ステップ58では、図柄の変動表示動作が行われていることを報知する音、あるいは大当たり状態の発生を報知する音等の、遊技中の効果音の処理が行われる。そして、ステップ59で、CPU20またはCPU41に接続されている各装置等を制御するための信号を各ポートに出力処理した後に、ステップ60においてリターン処理が行われ、一回のメインフローチャートの動作処理が終了する。 【0015】図4は、ステップ54のスイッチ検出処理動作を示すサブフローチャートである。ステップ65で、遊技球が図柄始動スイッチを通過したか否か、即ち、始動入賞口9への遊技球の入賞があったか否かの判別が行われ、遊技球の入賞があった場合には、ステップ65へ進む。一方、入賞がなかった場合にはステップ68へ進みスイッチ検出の処理動作を終了する。ステップ65では、メモリに記憶されている可変表示器6の変動表示を行う保留回数が、4以上であるか否かの判別が行われる。保留回数は前述したようにLED15(4個)の点灯によって表示され、メモリに記憶された保留回数が4以上の場合、即ち、LED15が全て点灯している場合には、ステップ68へ進みスイッチ検出の処理動作を終了する。この場合には、遊技球が図柄始動スイッチを通過したことにより付与される図柄変動の回数分は無効とされる。一方、保留回数が4以上でない場合には、ステップ67で、メモリに記憶された保留回数が1加算され、ステップ68に進んでスイッチ検出の処理動作を終了する。 【0016】図5は、ステップ55の図柄変動処理動作を示すサブフローチャートである。ステップ70では、現在、図柄の変動表示が行われているか否かの判別が行われ、変動中でない場合には、ステップ71へ進み、メモリに記憶された図柄変動の保留回数が残っているか否かの判別が行われる。保留回数が残っている場合には、ステップ72で、メモリの保留回数を1減算して、ステップ73において図柄の変動表示の開始処理(図6に基づいて後述する)が行われた後、ステップ77に進み図柄変動処理動作を終了する。一方、ステップ71で保留回数が残っていない場合には、ステップ77に進み図柄変動処理動作は終了する。また、ステップ70において図柄が変動中の場合には、ステップ74で、可変表示器6に分割して表示される各図柄の変動処理動作が行われる(図7に基づいて後述する)。ステップ75では、分割して表示された全図柄の変動表示が終了しているか否かの判別が行われ、終了している場合には、ステップ76で、停止表示された図柄の表示結果に基づく図柄停止時の処理動作が行われた後、ステップ77に進み図柄変動処理動作を終了する。一方、ステップ75で変動表示が終了していない場合には、ステップ77に進み図柄変動処理動作を終了する。 【0017】図6は、ステップ73の変動開始処理動作を示すサブフローチャートである。ステップ80では、開始される図柄変動が大当たりとなるか否かの決定が行われる。この決定は、予め用意されている乱数表の中から数字を抽出し、その数字が特定の数字である場合に大当たり状態が発生することとなる。そして、ステップ81で、可変表示器6に停止表示される図柄の選択が行われる。ここで、ステップ80において、大当たりと決定された場合には、変動表示される3列の図柄の内、左側の停止図柄が予め用意された図柄(例えば、15種類)の中から選択される。尚、大当たりの発生する場合であることから、3列の図柄の内、残りの2列の図柄(中央の図柄と右側の図柄)は、左側の停止図柄として選択された図柄と同じ図柄が停止表示される。また、ステップ80において、はずれと決定された場合には、変動表示される3列の図柄が、それぞれ15種類の図柄の中から選択されそれぞれの停止図柄として停止表示される。 【0018】ステップ82では、図柄の変動表示される可変表示器6の表示領域に、分割して表示される画面数の選択が行われる。分割される画面数は、1画面〜4画面の4種類の分割画面数の中から選択され、この選択は図柄の変動表示が開始されるごとに行われる。従って、分割されて可変表示器6に変動表示される画面数は変動表示が開始されるごとに変化する(但し、同じ画面数が連続して選択されることもある)。 【0019】ここで、図9、図10に、可変表示器6の表示領域が選択によって4画面に分割された場合を示す。可変表示器6は、図柄A表示領域6a(以下、図柄表示領域6aともいう)から図柄D表示領域6d(以下、図柄表示領域6dともいう)までの4つの表示領域に分割され、それぞれの図柄A〜D表示領域6a〜6d(以下、図柄表示領域6a〜6dともいう)は、独立して図柄の変動表示の制御が行われる。また、それぞれの図柄表示領域6a〜6dは、図柄表示領域6bに示すように、3列に配置された表示部(6b1〜6b3)に分割され、それぞれ別個に複数の図柄(例えば、15種類)が変動または停止される。ステップ81で選択された停止図柄は、図柄表示領域6a〜6dのいずれかの表示領域(例えば、図柄A表示領域6a)に停止表示され、その他の3つの図柄表示領域(例えば、図柄B〜D表示領域6b〜6d)には、図柄A表示領域6aの停止図柄と異なる図柄であって、且つそれぞれの図柄B〜D表示領域6b〜6dとも異なる図柄が停止表示される。また、ステップ81で選択される停止図柄の「当り/はずれ」はステップ80において決定されるが、その他の3つの図柄表示領域に停止表示される図柄の「当り/はずれ」の決定は行われることはなく、全ての場合において「はずれ」の図柄が停止表示される。即ち、その他の3つの図柄表示領域の図柄変動は、デモンストレーション的な変動であり、4つの図柄表示領域の内、2つ以上の図柄表示領域で当り図柄が同時に停止表示されることはない。ステップ82で分割画面数が選択されると、ステップ83ヘ進み、変動開始処理動作を終了する。 【0020】図7は、ステップ74の各図柄変動処理動作を示すサブフローチャートである。ステップ85では、図柄A表示領域6aに変動表示される図柄の設定処理が行われる。そして、ステップ86において、ステップ82(図6)で選択された分割画面数が1以下であるか否かの判別が行われ、1以下である場合には、ステップ92へ進み各表示領域ごとの表示部の制御処理が行われる(図8に基づいて後述する)。この場合、選択された分割画面数は1であり、可変表示器6には図柄A表示領域6aに変動表示される図柄が、可変表示器6いっぱいに(4つの図柄表示領域6a〜6dを合わせた領域に)変動表示されるように設定されている。 【0021】ステップ86で分割画面数が1以下でない場合には、ステップ87で、図柄B表示領域6bに変動表示される図柄の設定処理が行われる。そして、ステップ88において、ステップ82(図6)で選択された分割画面数が2以下であるか否かの判別が行われ、2以下であると判別された場合には、ステップ92へ進み各表示領域ごとの表示部の制御処理が行われる(図8に基づいて後述する)。この場合、選択された分割画面数は2であり、可変表示器6には、図柄A表示領域6aに変動表示されるように設定処理されていた図柄が、2つの図柄表示領域6aと6bを足し合わせた領域に変動表示され、図柄B表示領域6bに変動表示されるように設定処理された図柄が、2つの図柄表示領域6cと6dを足し合わせた領域に変動表示される。 【0022】ステップ88で分割画面数が2以下でない場合には、ステップ89で、図柄C表示領域6cに変動表示される図柄の設定処理が行われる。そして、ステップ90において、ステップ82(図6)で選択された分割画面数が3以下であるか否かの判別が行われ、3以下であると判別された場合には、ステップ92へ進み各表示領域ごとの表示部の制御処理が行われる(図8に基づいて後述する)。この場合、選択された分割画面数は3であり、可変表示器6は、例えば、図11、図12に示すような3つの図柄表示領域6a〜6cに分割され、図柄A〜C表示領域6a〜6cに変動表示されるように設定処理されていた図柄が、それぞれの表示領域に変動表示される。 【0023】更に、ステップ90で分割画面数が3以下でない場合には、ステップ91で、図柄D表示領域6dに変動表示される図柄の設定処理が行われた後、ステップ92へ進み各表示領域ごとの表示部の制御処理が行われる(図8に基づいて後述する)。この場合、選択された分割画面数は4であり、可変表示器6は、例えば、図9に示すような図柄表示領域6a〜6dに分割され、図柄A〜D表示領域6a〜6dに変動表示されるように設定処理されていた図柄が、それぞれの表示領域に変動表示される。ステップ92で各表示領域ごとの表示部の制御処理が完了するとステップ93ヘ進み、各図柄変動処理の動作を終了する。 【0024】図8は、ステップ92の表示領域制御処理動作を示すサブフローチャートである。ステップ95において、選択された分割画面数の判別が行われる。可変表示器6は、選択された画面数に応じて上述したように分割表示され、図柄が変動表示される。ステップ96〜99では、選択されたそれぞれの画面数の場合における各表示部の画面制御が行われる。以下、選択された画面数が4の場合について、図13〜図18を参照しながら説明する。可変表示器6は、4つの図柄表示領域6a〜6dに分割され、各図柄表示領域6a〜6dは独立して制御されている。また、各図柄表示領域は左、中、右に分割される3つの表示部(例えば、6b1、6b2、6b3)を有し、それぞれ複数の図柄(例えば、15種類の図柄)が変動表示されている(図13)。所定の時間が経過すると、それぞれの図柄表示領域6a〜6dの左側の表示部6a1、6b1、6c1、6d1が停止表示される(図14)。図柄表示領域の表示部は、左側、真中、右側の順に停止表示される。 【0025】ステップ100では、真中の表示部の図柄が停止表示されているか否かの判別が行われる。真中の表示部の図柄が停止している場合には、ステップ101で、4つの図柄表示領域の内、リーチ状態(同じ図柄が左側と真中の表示部に停止表示されている状態)となっている領域があるか否かの判別が行われる。ここで、可変表示器6の通常の表示領域(図柄表示領域が1つの場合)に変動表示される図柄の組合せ数は、1つの表示部に変動する図柄数を15個とすると、3375通りである。そして、リーチとなる図柄の組合せ数は225であることから、リーチの出現率は約6.67%となる。これに対して、可変表示器6が4つの図柄表示領域に分割された場合のリーチ出現率は、1−(1−0.0667)4×100=24.1%となる。即ち、リーチ状態の出現率は、分割される図柄表示領域の数が多いほど向上することとなる。 【0026】ステップ101で、リーチ状態が発生していない場合(大当たりの発生がない場合)には、ステップ102で、4つの図柄表示領域の右側表示部の図柄が停止表示され、可変表示器6の分割画面数が1に設定された後に、ステップ107に進み表示領域制御処理動作を終了する。一方、リーチ状態が発生している場合(図15の6bと6cの図柄表示領域)には、リーチ状態となっていない図柄表示領域(図15の6aと6dの図柄表示領域)の、右側表示部6a3、6d3の図柄が停止表示され(図16の6aと6dの図柄表示領域)、ステップ103で、リーチ状態の発生していない図柄表示領域が消去される。そして、ステップ104において、リーチ状態となっている図柄表示領域の数(図15および図16に示す6b、6cの図柄表示領域2つ)が、新たな分割画面数として設定され、その2つの図柄が、新たに分割された可変表示器6の表示領域に図柄表示領域6a、6bとして継続表示される(図17)。 【0027】ステップ105では、リーチとなった図柄表示領域のリーチ動作表示を終了したか否かの判別が行われ、終了していない場合には、ステップ107へ進み表示領域制御処理動作を終了する。一方、リーチ動作表示が終了している場合には、ステップ106で、図柄表示領域6a、6bの右側表示部6a3、6b3の図柄が停止表示され(図18)、「はずれ」の場合には、可変表示器6の分割画面数が1に設定された後に、ステップ107に進み表示領域制御処理動作を終了する。ここで、最終図柄として停止表示される右側表示部6a3、6b3の停止タイミングとしては、両者に所定の時間差を持たせて別個に停止表示させることが望ましい。大当たりが発生するか否かの決定表示を複数回(ここでは、2回)に分けて行うことで、遊技者に期待感を長く持たせることができる。尚、ステップ80(図6)において、「当り」と決定されている場合には、図柄表示領域6a、6bのいずれかの図柄の組合せが3つ揃い大当たりが発生することになる。また、ステップ100で、真中の表示部の図柄が停止していない場合は、ステップ105に進み、リーチ動作表示を終了したか否かの判別が行われる。この場合には、リーチ状態は発生していないので、必ず終了していないことになり、ステップ107へ進み表示領域制御処理動作を終了する。 【0028】尚、上述の実施の形態においては、可変表示器6の変動表示画面数が4つに分割されたとき、1つの停止図柄について「当り/はずれ」の決定が行われ、その他の3つの停止図柄の「当り/はずれ」については決定が行われることなく、全て「はずれ」となる場合について記載したが、この形態に限定されるものではなく、例えば、ステップ80(図6)においての「当り/はずれ」の決定で、「当り」と決定された場合には、その他の3つの図柄表示領域に停止表示される図柄が、それぞれ15種類の図柄の中から選択され、図柄表示領域に配置されたそれぞれの表示部に、同じ図柄が3つ揃う形態を表示してもよい。 【0029】また、4つに分割された図柄表示領域の図柄変動は、始動入賞口9への遊技球の入賞に基づいて全てが同時に変動表示を開始する場合、それぞれの変動開始を少しずつずらし、それぞれの図柄表示領域の図柄の停止表示するタイミングを相違させる場合、あるいは全てを同時に変動開始させ、それぞれの変動時間を変化させて図柄の停止表示するタイミングを相違させる場合であってもよい。更に、4つの図柄表示領域の停止表示するタイミングを相違させた場合には、最初に停止表示した図柄が「はずれ」の図柄であるとき、その図柄表示領域の図柄を消去して、図11、図12に示すような3つに分割した表示画面の変動表示に変更し、継続して図柄の変動表示が行われている他の図柄表示領域を大きく表示する形態であってもよい。これにより、遊技者に対して変化に富んだ図柄の変動表示を提供することができ、遊技に対する遊技者の興味を向上させることができる。 【0030】次に、遊技球が始動入賞口9へ入賞したときに、一回の入賞に基づいて複数回の図柄変動が発生し、その発生に基づいて可変表示器6が複数の図柄表示領域に分割されるパチンコ機の実施の一形態について説明する。この形態においては、遊技球が始動入賞口9へ入賞したことに基づいて発生する図柄変動の発生回数は予め定められている。即ち、遊技者は、一球の遊技球が始動入賞口9へ入賞するごとに、複数回の図柄変動が付与されることになる。そして、遊技球が始動入賞口9へ入賞すると、可変表示器6は、一球の入賞に基づいて発生する図柄変動の回数分と同じ数の図柄表示領域に分割される。即ち、一球の遊技球が始動入賞口9へ入賞するごとに3回の図柄変動が付与されるパチンコ機においては、可変表示器6は3つの図柄表示領域に分割され、4回の図柄変動が付与されるパチンコ機においては、可変表示領域6は4つの図柄表示領域に分割される。例えば、3つに分割される図柄表示領域としては、図11、図12に示すような形態が挙げられ、4つに分割される図柄表示領域としては、図10に示すような形態が挙げられる。分割された図柄表示領域はそれぞれ独立して制御され、一球の遊技球の入賞に基づいて発生する複数回分の図柄変動は、可変表示器6に同時に変動表示され、一回分の変動表示時間で図柄変動の処理が行われる。それぞれの分割表示領域数に分割された後の動作処理は、前述した各動作処理動作と同様である。 【0031】尚、この形態において複数回発生する図柄変動の数は、所定の条件の下に変化するものであってもよく、例えば、通常の遊技状態において、始動入賞口9に遊技球が入賞した場合には、一回の入賞に基づいて2回の図柄変動が発生して、可変表示器6は2つの図柄表示領域に分割され変動表示動作が開始するものとし、大当たりが発生してその大当たりに基づく特別遊技状態が終了した後から、次の大当たりが発生するまでの遊技状態において、始動入賞口9に遊技球が入賞した場合には、一回の入賞に基づいて4回の図柄変動が発生して、可変表示器6は4つの図柄表示領域に分割され変動表示動作が行われる遊技形態とするものであってもよい。 【0032】 【発明の効果】本発明に係るパチンコ機によれば、可変表示器の表示領域は、複数の表示領域に分割され、それぞれの表示領域が独立して制御されて、表示領域ごとに図柄の変動表示が行われるので、その変動表示は変化に富んだものとなり、遊技者の遊技に対する興味を向上させることができる。また、分割される表示領域の数は、図柄の変動表示動作が開始されるごとに決定され、変化するので、遊技者は変化に富んだ図柄変動を楽しむことができる。リーチ状態の発生確率は、表示領域の分割数が多いほど向上するので、遊技者は、その分割数に応じたリーチ発生の期待感を楽しむことができる。更に、表示領域中の一部の図柄が停止表示された結果に基づいて、遊技者にとって望ましくない、リーチ状態とならなかった表示領域の図柄を消去させ、遊技者にとって望ましいリーチ状態となった図柄内容を、拡大して新たな図柄表示領域に継続表示することにより、限られた表示領域を有効に利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和
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| 【出願日】 |
平成12年6月29日(2000.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−11179(P2002−11179A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2000−196145(P2000−196145) |
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