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【発明の名称】 遊技装置
【発明者】 【氏名】菅田 晋也

【要約】 【課題】連続開放回数の選定およびその選定内容を最適なタイミングで的確に認識させることができ、当たりが出た場合の楽しみをバリエーション豊かに倍増することができる娯楽性にすぐれた遊技装置を提供する。

【解決手段】始動用入賞口4に玉Aが入賞したとき、大当たり入賞口5のラウンド数を選定してそれを図柄変動表示より前の時点で報知する。遊技者は、図柄変動の表示に基づく当たりの楽しみを先に残した状態で、ラウンド数が選定されたことおよびその選定内容を認識する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 玉が打ち込まれる盤面と、この盤面に設けられた第1および第2入賞口と、画像表示部と、前記第1入賞口に玉が入ったとき、前記第2入賞口の連続開放回数を選定してその選定内容を報知し、その報知後、前記画像表示部で変動画像を表示するとともに、当たりおよび外れのいずれかを決定する第1制御手段と、この第1制御手段で当たりが決定されたとき、当たりの旨を表わす画像を前記画像表示部で表示するとともに、前記第2入賞口を前記第1制御手段の選定内容に対応する回数だけ連続して開放する第2制御手段と、を具備したことを特徴とする遊技装置。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技装置において、前記第1制御手段で外れが決定されたとき、外れの旨を表わす画像を前記画像表示部で表示するとともに、前記第2入賞口の開放を前記第1制御手段の選定内容にかかわらず禁止する第3制御手段、をさらに備えたことを特徴とする遊技装置。
【請求項3】 請求項1に記載の遊技装置において、前記第2制御手段は、第2入賞口の1回分の開放の終了を時間および入賞玉数により制御する、ことを特徴とする遊技装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、玉を盤面に打ち込んで入賞口に入れる遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】玉を盤面に打ち込んで入賞口に入れる遊技装置たとえばパチンコ台がある。盤面には複数の入賞口、多数本の釘、多数個のランプ、画像表示部などが設けられており、特定の入賞口に玉が入ると画像表示部で変動画像表示いわゆる図柄変動の画像表示が開始されるとともに、当たりおよび外れのいずれかが決定される。
【0003】当たりが決定された場合には、当たりの旨を表わす大当たり図柄の画像が画像表示部で表示され、続いて盤面上の大当たり入賞口が複数回連続して開放してそこに多数の玉が入賞する。
【0004】大当たり入賞口の連続開放回数いわゆるラウンド数は、図柄変動の表示が開始された後にランダムに選定され、大当たり図柄の表示に移る直前のリーチ図柄の表示に際し、同じ画面上に表示される。例えば、リーチ図柄の画像として、連続開放回数に応じて互いに異なる複数種のパターンが用意されており、これら画像パターンのいずれが表示されたかによって遊技者はラウンド数を認識することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リーチ図柄の表示に際し、遊技者の興味は、大当たり図柄が表示されることへの期待感でいっぱいとなり、選定されているラウンド数を認識するまでの余裕を持てないことが多い。とくに、遊技に不慣れな者にとっては、ラウンド数の選定およびその選定内容について非常に理解し難い状況にある。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、連続開放回数の選定およびその選定内容を最適なタイミングで的確に認識させることができ、当たりが出た場合の楽しみをバリエーション豊かに倍増することができる娯楽性にすぐれた遊技装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の遊技装置は、玉が打ち込まれる盤面と、この盤面に設けられた第1および第2入賞口と、画像表示部と、上記第1入賞口に玉が入ったとき、上記第2入賞口の連続開放回数を選定してその選定内容を報知し、その報知後、上記画像表示部で変動画像を表示するとともに、当たりおよび外れのいずれかを決定する第1制御手段と、この第1制御手段で当たりが決定されたとき、当たりの旨を表わす画像を上記画像表示部で表示するとともに、上記第2入賞口を上記第1制御手段の選定内容に対応する回数だけ連続して開放する第2制御手段と、を備えている。
【0008】請求項2に係る発明の遊技装置は、請求項1に係る発明において、上記第1制御手段で外れが決定されたとき、外れの旨を表わす画像を上記画像表示部で表示するとともに、上記第2入賞口の開放を上記第1制御手段の選定内容にかかわらず禁止する第3制御手段、をさらに備えている。
【0009】請求項3に係る発明の遊技装置は、請求項1に係る発明において、第2制御手段について限定している。第2制御手段は、第2入賞口の1回分の開放の終了を時間および入賞玉数により制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】図1において、1は遊技装置いわゆるパチンコ台の本体で、前面に透明ガラスを備え、その透明ガラスの内側に盤面2を有している。盤面2には、画像表示部たとえばカラー液晶表示部3、常時開放または一定条件の下で開放する始動用入賞口(第1入賞口)4、開閉自在な大当たり入賞口(第2入賞口)5、および常時開放の複数の通常入賞口6などが多数本の釘および多数個のランプと共に設けられている。
【0012】大当たり入賞口5は、開放時、受け皿のように突出して上方から落下してくる玉を効率良く受け入れる機能を有している。
【0013】本体1の前面には、上記透明ガラスの下方に、操作ハンドル7、玉受けトレー8、玉収容皿9が設けられている。操作ハンドル7を回動操作すると、玉受けトレー8に収容されている玉Aが1個ずつ、図1に破線で示すように順次に盤面2に打ち込まれる。打ち込まれた玉Aが始動用入賞口4または通常入賞口6に入賞すると、所定数の玉Aが玉受けトレー8に放出される。玉受けトレー8が玉Aで満杯になると、それ以降の入賞に基づいて放出される玉Aは玉収容皿9の方に流れる。玉受けトレー8の玉Aをレバー操作によって玉収容皿9に落とすことも可能である。
【0014】制御回路の要部を図2に示す。
【0015】制御部11に、ROM12、RAM13、カラー液晶表示部3、各種スイッチ群14、および駆動ユニット15が接続されている。ROM12は、制御用のプログラムおよび各種データを記憶している。RAM13は、データの一時記憶用として機能する。各種スイッチ群14は、入賞口4,5,6への玉Aの入賞をそれぞれ検知するためのスイッチの集合体である。駆動ユニット15は、本体1の各部を駆動する。
【0016】制御部11は、主要な機能として次の[1]〜[3]の手段を備える。
[1]始動用入賞口4に玉が入ったとき、大当たり入賞口5の連続開放回数(以下、ラウンド数と称する)を選定してその選定内容をカラー液晶表示部3での画像表示により報知し、その報知後、カラー液晶表示部3で変動画像(以下、図柄変動と称する)を表示するとともに、当たりおよび外れのいずれかを決定する第1制御手段。
【0017】[2]第1制御手段で当たりが決定されたとき、当たりの旨を表わす画像(以下、大当たり図柄と称する)をカラー液晶表示部3で表示するとともに、大当たり入賞口5を第1制御手段で選定されたラウンド数だけ開放し、かつその1回分の開放の終了を時間および入賞玉数により制御する第2制御手段。
【0018】[3]第1制御手段で外れが決定されたとき、外れの旨を表わす画像(以下、外れ図柄と称する)をカラー液晶表示部3で表示するとともに、大当たり入賞口5の開放を第1制御手段の選定内容にかかわらず禁止する第3制御手段。
【0019】つぎに、上記の構成の作用を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0020】盤面2に打ち込まれた玉Aが始動用入賞口4に入ると(入賞:ステップ101のYES)、当たりおよび外れのいずれかが決定される(ステップ102)。さらに、大当たり入賞口5のラウンド数が選定され(ステップ103)、その選定されたラウンド数がカラー液晶表示部3で表示される(ステップ104)。この表示例を図4に示している。
【0021】すなわち、ラウンド数として2,4,6,8,10,16が用意されており、これらラウンド数を表わす文字2R,4R,6R,8R,10R,16Rを矩形枠で囲んだ形の画像パターンが横一列に並んで表示され、そのうちの1つが選定ラウンド数として発光表示(図示点々)される。
【0022】各ラウンド数には、選定の出現率(選定率)と、大当たりにつながる度合を表わす信頼度とが、予め個別に定められている。例えば、ラウンド数2Rは、出現率50%、信頼度40%。ラウンド数16Rは、出現率5%、信頼度20%となっている。
【0023】遊技者は、ラウンド数2Rの選定を認識した場合、『これ結構当たるんだような…』あるいは『これ当たってもたいしたことないし、でも当たるかな…』という心理状態になる。ラウンド数16Rが選定されたことを知った場合は、『でも、こんな良いのは当たんないだろうな…』あるいは『絶対、滅多に選定されないんだから、当たれ…』という心理状態になる。
【0024】こうして、ラウンド数が表示された後、カラー液晶表示部3で図柄変動の表示が開始される(ステップ105)。図柄変動表示は、例えば3本の文字列画像が個々に回転して動く表示である。
【0025】外れが決定された場合(ステップ106のNO)、カラー液晶表示部3において選択的にリーチ図柄が表示される(ステップ107)。リーチ図柄の表示は、3本の文字列画像のうち2本の文字列画像が互いに一致する状態に止まり、残り1本の文字列画像は回転を続ける表示である。この表示を見た遊技者は、実際は外れが決定されていることを知らないまま、『当たりますように〜』という期待感を抱くことになる。
【0026】そして、リーチ図柄の表示後、あるいはリーチ図柄の表示が無いまま、外れの旨を表わす外れ図柄がカラー液晶表示部3で表示される(ステップ108)。遊技者は、この表示を見て、外れであることを認識する。この場合、上記ラウンド数の選定にかかわらず、大当たり入賞口5の開放が禁止される。
【0027】当たりが決定された場合には(ステップ106のYES)、カラー液晶表示部3においてリーチ図柄が表示され(ステップ109)、次に、当たりの旨を表わす大当たり図柄がカラー液晶表示部3で表示される(ステップ110)。この表示を見た遊技者は、当たりであることを認識して大喜びする。続いて、大当たり入賞口5が選定されたラウンド数だけ連続して開放される(当たり処理:ステップ111)。
【0028】大当たり入賞口5の1回分の開放は、一定時間が経過したとき、あるいは当該大当たり入賞口5への入賞玉数が一定数に達したとき、終了する。
【0029】以上のように、始動用入賞口4に玉Aが入賞したとき、大当たり入賞口5のラウンド数を選定してそれを図柄変動表示より先に報知することにより、遊技者にとっては、図柄変動表示に基づく当たりの楽しみを先に残した状態で、先ずはラウンド数が選定されたことおよびその選定内容を最適なタイミングでしかも的確に認識することができる。
【0030】この認識に基づき、遊技者にとっては、当たりへの期待感が変わったり、気分の高揚度が変化するなど、当たりへの楽しみがバリエーション豊かに倍増することになり、娯楽性が大幅に向上する。
【0031】本体1を設置している側の店舗にとっては、始動用入賞口4に玉Aが入賞した時点で、当たり時の出玉量や当たり処理終了までにかかる時間を予測することが可能であり、出玉量に応じた最適な大きさの玉入れ箱を最適なタイミングで遊技者の足元に用意できるなど、遊技者に対するサービス性の向上が図れる。
【0032】出玉量に応じた最適な大きさの玉入れ箱を最適なタイミングで遊技者に提供できれば、大勢の客で混み合う店舗内を遊技者が動き回ることもなくなり、店舗内が整然となって集客効果が高まるなどの利点もある。
【0033】その他、上記実施形態では、選定したラウンド数をカラー液晶表示部3での画像表示によって報知したが、報知の場所および方法についてとくに限定はなく、遊技者が認識し易い場所および方法であればよい。
【0034】たとえば、図5に示すように、盤面2に存在する複数の通常入賞口6にラウンド数を表わす文字2R,4R,6R,8R,10R,16Rを記載しておき、選定ラウンド数が記載されている通常入賞口6を1つだけ発光することによって報知を行うようにしてもよい。あるいは、選定ラウンド数を音声で報知するようにしてもよい。なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、連続開放回数の選定およびその選定内容を最適なタイミングで的確に認識させることができ、当たりが出た場合の楽しみをバリエーション豊かに倍増することができる娯楽性にすぐれた遊技装置を提供できる。
【出願人】 【識別番号】396021472
【氏名又は名称】オウミ技研株式会社
【出願日】 平成12年6月29日(2000.6.29)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
【公開番号】 特開2002−11178(P2002−11178A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−195964(P2000−195964)