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【発明の名称】 スノーボードビンディング装置、スノーボードビンディングシステム及びスノーボードブーツ
【発明者】 【氏名】岡島 伸平

【要約】 【課題】スノーボードの着脱を容易にする。

【解決手段】このビンディング装置は、ベース部材40及び後方結合部材44a,44bを有している。ベース部材40は、前方部分、後方部分、及び前方部分と後方部分との間に伸びる長手方向軸Bを有する。後方結合部材44a,44bは、ベース部材40の後方部分の側面に設けられている。各後方結合部材44a,44bは、ベース部材40に対して移動可能なラッチ部材86a,86bを含む。各ラッチ部材86a,86bは、長手方向軸bに実質的に平行なピボット軸の周りを軸回転するように支持される。そして、各ラッチ部材86a,86bは、ベース部材40に向かって力が加えられたとき、互いに横方向へ移動するように設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】前方部分、後方部分、及び前記前方部分と前記後方部分との間に伸びる長手方向軸(B)を有するベース部材(40)と、前記ベース部材の後方部分の第1側面に設けられた後方結合部材(44a)とを備え、前記後方結合部材は、前記ベース部材に対して移動可能な第1のラッチ部材(86a)を含み、前記第1のラッチ部材は、前記長手方向軸と実質的に平行な第1のピボット軸の周りを軸回転するように支持されており、実質的に前記ベース部材の方向へ力が加えられたとき、横方向に移動するように設けられている、スノーボードビンディング装置。
【請求項2】前記後方結合部材は第1の後方結合部材(44a)であり、前記ベース部材の後方部分の第2側面に設けられた第2の後方結合部材(44b)をさらに備え、前記第2の後方結合部材(44b)は、前記ベース部材に対して移動可能な第2のラッチ部材(86b)を含み、前記第2のラッチ部材は、前記長手方向軸と実質的に平行な第2のピボット軸の周りを軸回転するように支持されており、実質的に前記ベース部材の方向へ力が加えられたとき、横方向に移動するように設けられている、請求項1に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項3】解放位置とラッチ位置との間で移動可能なように前記ベース部材の前方部分に設けられた前方結合部材(42)をさらに備えている、請求項1又は2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項4】前記第1及び第2のラッチ部材は、実質的に前記ベース部材の方向へ力が加えられたとき、第1及び第2の初期位置から第1及び第2のガイド位置へと、相互に横方向へ移動するように設けられている、請求項2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項5】前記第1のラッチ部材(86a)は、スノーボードブーツの第1の後方係止部分(28a)を選択的に保持するため、前記第1のガイド位置から第1のロック位置へ移動するように設けられ、前記第2のラッチ部材(86b)は、スノーボードブーツの第2の後方係止部分(28b)を選択的に保持するため、前記第2のガイド位置から第2のロック位置へ移動するように設けられている、請求項4に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項6】前記第1及び第2のラッチ部材は、第1及び第2の付勢部材によって、それぞれ第1及び第2の初期位置へ付勢されている、請求項2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項7】前記第1及び第2のラッチ部材は第1及び第2の歯止めであり、前記第1及び第2の歯止めは、第1及び第2の付勢部材によって、第1及び第2のガイド位置から、それぞれ第1及び第2のロック位置へ付勢され、前記第1の歯止めは第1のロック面及び第1のガイド面を含み、前記第2の歯止めは第2のロック面及び第2のガイド面を含む、請求項2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項8】前記第1の歯止めは前記第1のピボット軸の周りを軸回転するように支持され、前記第2の歯止めは前記第2のピボット軸の周りを軸回転するように支持されている、請求項7に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項9】前記ベース部材(40)は、取り付け部分(52)、及び前記取り付け部分から垂直に伸びる一対の側面取り付け部分(54a)を含み、前記側面取り付け部分には、それぞれ前記第1及び第2のラッチ部材が設けられている、請求項2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項10】前記ベース部材(40)は、前記ベース部材の後方部分に対して上方へ伸びるハイバックサポート(50)を含む、請求項9に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項11】前記前方結合部材(42)は、付勢力を前方歯止めに加える前方付勢部材(62)によって前記ラッチされた位置へ付勢される前方歯止め(76)と、前記前方付勢部材の付勢力よりも大きな力が加えられたときに前記前方歯止めを前記ラッチされた位置から前記解放位置へ動かすために、前記前方歯止めに結合された解放レバー(64)とを含む、請求項3に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項12】前記前方結合部材(42)は、前記ベース部材(40)に対して異なった長手方向位置で選択的に結合できるように、前記ベース部材の前方部分に対して長手方向に調節可能である、請求項11に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項13】前記後方結合部材(44a)(44b)は、前記ベース部材に対して異なった長手方向位置で選択的に結合できるように、前記ベース部材の後方部分に対して長手方向に調節可能である、請求項3に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項14】前記ベース部材(40)の後方部分はベースプレート(46)を含み、前記第1及び第2の後方結合部材(44a)(44b)は、前記ベースプレート(46)に対して上方及び外側へ傾斜した支持部材の上に取り付けられている、請求項2に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項15】前記支持部材は、ハイバックサポート(50)が取り付けられたヒールカップ(48)の一部分である、請求項14に記載のスノーボードビンディング装置。
【請求項16】靴底部分(22)、前記靴底部分の前方部分に置かれた前方係止部分(26)、前記靴底部分の第1の側面に置かれた第1の後方係止部分(28a)、及び前記靴底部分の第2の側面に置かれた第2の後方係止部分(28b)を有するスノーボードブーツ(14)と、前記スノーボードブーツへ解放可能に結合されるスノーボードビンディング(12)装置とを具備し、前記スノーボードビンディング装置は、前方部分、後方部分、及び前記前方部分と後方部分との間に伸びる長手方向軸(B)を有するベース部材(40)と、前記前方係止部分(26)を選択的に保持するために、解放位置とラッチ位置との間で移動可能なように前記ベース部材の前方部分へ結合された前方結合部材(42)と、前記ベース部材の後方部分の第1側面へ結合された第1の後方結合部材(44a)と、前記ベース部材の後方部分の第2側面へ結合された第2の後方結合部材(44b)とを備え、前記第1の後方結合部材(44a)は、前記スノーボードブーツの前記第1の後方係止部分(28a)を選択的に保持するために、前記ベース部材に対して移動可能な第1のラッチ部材(86a)を含み、前記第1のラッチ部材(86a)は、前記スノーボードブーツによって実質的に前記ベース部材の方向へ力が加えられたとき移動するように設けられており、前記第2の後方結合部材(44b)は、前記スノーボードブーツの前記第2の後方係止部分(28b)を選択的に保持するために、前記ベース部材に対して移動可能な第2のラッチ部材(86b)を含み、前記第1及び第2のラッチ部材は、前記スノーボードブーツによって実質的に前記ベース部材の方向へ力が加えられたとき、相互に横方向へ離れるように設けられている、スノーボードビンディングシステム。
【請求項17】前記第1及び第2のラッチ部材は、それぞれ第1及び第2のピボット軸の周りで軸回転するように支持されている、請求項16に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項18】前記第1及び第2のピボット軸(2P1)(2P2)は前記ベース部材の長手方向軸と実質的に平行に配置されている、請求項17に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項19】前記第1及び第2のラッチ部材は、前記ベース部材の長手方向軸と平行に配列されており、それぞれ第1及び第2の細長いロック面を有している、請求項16から18のいずれかに記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項20】前記第1及び第2のラッチ部材(286a)(286b)は、それぞれ第1及び第2の細長いロック面を有し、前記第1及び第2の細長いロック面が前記ベース部材の前記後方部分から前記ベース部材の前記前方部分の方へ伸びるにしたがって、前記ベース部材の前記長手方向軸からより離れている、請求項16から20のいずれかに記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項21】前記第1及び第2のピボット軸(3P1)(3P2)は、前記ベース部材の後方部分から前方部分の方へ伸びるにしたがって、前記ベース部材の長手方向軸に対してより離れている、請求項16又は17に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項22】前記第1及び第2のラッチ部材(386a)(386b)は、それぞれ第1及び第2の細長いロック面を有し、前記第1及び第2の細長いロック面は、前記ベース部材(340)の後方部分から前方部分の方へ伸びるにしたがってこれらのロック面が前記ベース部材の長手方向軸からより離れるように、それぞれ前記第1及び第2のピボット軸(3P1)(3P2)と実質的に平行に配列されている、請求項21に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項23】前記第1のラッチ部材(86a)は、前記ベース部材(40)に対して複数の異なった高さで前記第1の後方係止部分(28a)を保持するように設けられており、前記第2のラッチ部材(86b)は、前記ベース部材(40)に対して複数の異なった高さで前記第2の後方係止部分(28b)を保持するように設けられている、請求項16に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項24】前記第1の後方係止部分(28a)が複数の第1のノッチ(29a)を含み、前記第2の後方係止部分(28b)が複数の第2のノッチ(29b)を含む、請求項23に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項25】前記第1のノッチ(29a)は前記スノーボードブーツの第1側面に設けられ、前記第2のノッチ(29b)は、前記第1のノッチとは実質的に反対方向を向くように、前記スノーボードブーツの第2側面に設けられている、請求項24に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項26】前記第1のノッチは、前記ベース部材の長手方向軸と実質的に平行な方向に細長く伸びて形成され、前記第2のノッチは、前記ベース部材の長手方向軸と実質的に平行な方向に細長く伸びて形成されている、請求項25に記載のスノーボードビンディングシステム。
【請求項27】上方部分(24)と、前記上方部分へ結合され、第1側面に設けられた第1の後方係止部分(28a)と第2側面に設けられた第2の後方係止部分(28b)とを有する靴底部分(22)とを備え、前記第1の後方係止部分(28a)は少なくとも1つの第1のノッチ(29a)を含み、前記第2の後方係止部分(28b)は少なくとも1つの第2のノッチ(29b)を含む、スノーボードブーツ。
【請求項28】前記第1の後方係止部分(28a)は複数の第1のノッチ(29a)を含み、前記第2の後方係止部分(28b)は複数の第2のノッチ(29b)を含む、請求項27に記載のスノーボードブーツ。
【請求項29】前記第1及び第2のノッチ(29a)(29b)はそれぞれ前後方向に細長く伸びている、請求項27又は28に記載のスノーボードブーツ。
【請求項30】前記第1及び第2のノッチ(29a)(29b)は実質的にV字型である、請求項27から29のいずれかに記載のスノーボードブーツ。
【請求項31】前記第1及び第2のノッチ(29a)(29b)の各々は、前記靴底部分(22)の底面に対して所定角度の第1及び第2の隣接面(30a)(30b)を有している、請求項27から30のいずれかに記載のスノーボードブーツ。
【請求項32】前記第1及び第2の後方係止部分(28a)(28b)は、前記靴底部分(22)と一体的に形成されている、請求項27から31のいずれかに記載のスノーボードブーツ。
【請求項33】前記靴底部分(22)は前方部分に設けられた前方係止部分(26)を含む、請求項27から32のいずれかに記載のスノーボードブーツ。
【請求項34】前記前方係止部分(26)は、湾曲部分(36)と前記靴底部分(22)へ固定されている一対の脚部分(38)とを有するU字型部材である、請求項33に記載のスノーボードブーツ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、スノーボードブーツを、スノーボードに対して取り外し可能に結合するスノーボードビンディングシステムに関する。更に具体的には、本発明は、スノーボードビンディングとスノーボードブーツの靴底部分との間に雪が堆積しても、スノーボードの着脱が容易なスノーボードビンディングに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スノーボードは非常にポピュラーなウインタースポーツになっている。実際に、スノーボードは日本の長野で冬季オリンピックのイベントであった。スノーボードは、雪に覆われた丘を乗り手が滑り降りる点でスキーに類似している。スノーボードは、一般的に、小さなサーフボード又は車輪のない大きなスケートボードのような形状をしている。スノーボードの乗り手は、スノーボードの長手方向軸を交差するように足をスノーボードの上に置いて立つ。スキーと同じく、スノーボードの乗り手は特別の靴を履き、その靴はビンディング機構によってスノーボードへ動かないように固定される。言い換えれば、スキーとは異なり、乗り手は、一方の足を他方の足の前に置いて、両方の足を1つのスノーボードへ動かないように取り付ける。乗り手は、スノーボードの長手方向軸を交差する方向に両方の足をスノーボードの上に置いて立つ。更に、スキーとは異なり、乗り手はストックを使用しない。
【0003】スノーボードは、バランスと運動のコントロールを伴うスポーツである。丘の斜面を下るとき、乗り手は、スノーボードの運動方向をコントロールするため、様々な方向へ上体を傾ける。具体的には、スノーボードをコントロールするためには、乗り手が上体を傾けた際に、その動きは、乗り手が履いている靴からスノーボードへ伝達されなければならない。例えば、乗り手が後方へ上体を傾けるとき、その動きはスノーボードを傾かせ、傾きの方向へ転回させる。同様に、前方に上体を傾けると、ボードは対応して傾き、スノーボードをその方向へ転回させる。
【0004】一般的に、スノーボード競技は、アルペンスノーボードとフリースタイルスノーボードに分類される。アルペンスノーボードでは、通常、アルペンスキーで使用されるハードブーツと類似のブーツが使用され、いわゆるハードビンディング装置へ嵌め込まれる。ハードビンディング装置は、スノーボードに取り付けられており、アルペンスキーのブーツビンディング装置に類似している。フリースタイルスノーボードでは、典型的には、普通のブーツに類似したソフトブーツ、又はブーツの改造物、例えば堅い外皮のアルペンブーツが使用され、いわゆるソフトビンディング装置に嵌め込まれる。
【0005】例えばスキー及び/又はスノーボードに使用されるブーツは、スキー又はスノーボードで滑る間、操縦を効果的に行うため、高度の剛性を有しなければならない。特に、スノーボードで滑るとき、乗り手は、スノーボードに関して、側方、後方、及び前方へ上体を傾けることができなければならない。乗り手が傾いた方向に対応する動きは、ブーツを介してスノーボード(又はスキー)へ伝達され、回転又は制動を生じさせる。従って、乗り手が履いたブーツは、そのような傾き動作をスノーボード又はスキーへ伝達するため十分な剛性を有することが非常に重要である。
【0006】特に、スノーボードブーツの後ろ側は、スノーボードの動きを制御する適切なサポートを提供するため堅くなければならない。更に、スノーボードの技術が発達するにつれて、ブーツを平らな地面で履いたとき、乗り手の膝が常に少し曲がるように、スノーボードブーツの後ろ側が少し傾いているとき、スノーボードブーツは最適のサポートを提供することが、乗り手によって発見された。従って、傾いたスノーボードブーツを履いたとき、膝を真っ直ぐにして直立することは、必ずしも心地よいものではない。更に、そのようなスノーボードブーツを履いて歩くことは、時には危険である。
【0007】最近、後ろ側が傾いたスノーボードブーツの傾斜を、乗り手が調節及び変更可能なスノーボードブーツが開発された。この種のブーツとして、例えば、ハイバック(highback)サポートとして知られる部材を含むスノーボードブーツが存在する。ハイバックサポートは、ピンによってスノーボードブーツへ固定され、このピンはハイバックサポートをピンの周りで軸回転させる。ハイバックサポートはブーツの後ろ側を上方へ延長し、定位置にロックされたとき、ブーツの後ろ側を、スノーボードの滑りに最適な所定の傾斜位置へ固定する。アンロックされたとき、ハイバックサポートは逆方向へ軸回転し、ブーツを履いた乗り手が直立して、膝を曲げないでも自由に歩けるようにする。そのようなブーツでは、ハイバックサポートを定位置にロックするため、簡単なバーが使用される。典型的には、バーはハイバックサポートを動かないように定位置へ留める。バーの上端は、ピボットピンによってハイバックサポートの上方部分へ固定される。バーの下端は、ブーツの下方部分に形成されたフックへ嵌め込まれるように構成される。乗り手がブーツを履いているとき、バーを定位置に嵌めたり外したりするには前方へ上体を傾けなければならない。上体を前方へ傾けることは、スノーボードブーツが全体的に堅いため相当に大きな努力を必要とし、従って、バーの構成は、特に雪や寒さの中で、乗り手が解放及び/又は係合することを困難にする。
【0008】従って、スノーボードの乗り手は、滑りのスタイル、乗り手の技能レベル、及び/又は乗り手の選好に依存してビンディング方向を変えたいかも知れない。更に、スノーボードの乗り手は、通常、スノーボード上で左足を右足の前に置いて乗る。しかし、乗り手によっては、スノーボード上で右足を左足の前に置きたいと望む(いわゆるグーフィースタイル)。異なった滑りのスタイル、乗り手の技能レベル、及び/又は乗り手の選好に適応させるため、ビンディング装置は調節可能に作られており、乗り手はスノーボードの長手方向軸に対して足の角度を調節することができる。過去において、乗り手の姿勢の角度を変えるには、乗り手は、ビンディング装置がスノーボードに対して回転するように、幾つかの取り付けネジを緩め、その後でネジを再び締めることが必要であった。このタイプの結合装置は、乗り手の姿勢を変える場合に非常に時間を取った。更に、乗り手の姿勢を調節するため、ツールが使用されなければならない。
【0009】更に、近年では、スノーボードのビンディング装置は、スノーボードブーツを確実にロックするが、乗った後は乗り手によって解放されることができるように設計されている。時によっては、これらのビンディング装置は、雪の堆積及び/又は寒さによって係合することが困難である。更に、これらのビンディング装置は、乗り手のブーツを解放することが困難な場合がある。更に、これらのビンディング装置は、スノーボードブーツとビンディング装置との間の連続的振動に起因して、スノーボードの乗り心地がよくない場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の事項を勘案すると、従来技術における前述した問題点を克服するスノーボードビンディング装置が望まれる。本発明は、従来技術におけるこの必要性、及びこの開示から当業者に明らかとなる他の必要性に対処するものである。本発明の1つの目的は、スノーボードの着脱が比較的に容易なスノーボードビンディング装置を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、スノーボードビンディング装置とスノーボードブーツの靴底との間の雪を収容するため、少なくとも2つの高さ調節位置を有するスノーボードビンディング装置を提供することである。更に、本発明の他の目的は、スノーボードブーツの靴底の下で後方ビンディングを解消するスノーボードビンディング装置を提供することである。
【0012】更に、本発明の他の目的は、製造及び組み立てが比較的に簡単で安価なスノーボードビンディング装置を提供することである。更に、本発明の他の目的は、比較的に軽量なスノーボードビンディング装置を提供することである。更に、本発明の他の目的は、振動を低減し、スノーボードブーツの靴底とスノーボードビンディング装置との間で力の伝達を改善するスノーボードビンディング装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様に従えば、ベース部材及び後方結合部材を含むスノーボードビンディング装置が提供される。ベース部材は、前方部分、後方部分、及び前方部分と後方部分との間に伸びる長手方向軸を有する。後方結合部材は、ベース部材の後方部分の第1側面に設けられている。後方結合部材は、ベース部材に対して移動可能な第1のラッチ部材を含む。第1のラッチ部材は、実質的に長手方向軸に平行な第1のピボット軸の周りを軸回転するように支持される。第1のラッチ部材は、実質的にベース部材へ向かって力が加えられたとき、横方向へ移動するように設けられている。
【0014】本発明の他の態様に従えば、スノーボードブーツ及びスノーボードビンディング装置を含むスノーボードビンディングシステムが提供される。スノーボードブーツは、靴底部分、靴底部分の前方部分に置かれた前方係止部分、第1の後方係止部分、及び第2の後方係止部分を有する。第1の後方係止部分は靴底部分の第1側面に設けられ、第2の後方係止部分は靴底部分の第2側面に設けられる。スノーボードビンディング装置は、基本的にはベース部材、前方結合部材、第1の後方結合部材、及び第2の後方結合部材を含む。ベース部材は、前方部分、後方部分、及び前方部分と後方部分との間に伸びる長手方向軸を有する。前方結合部材は、解放位置とラッチ位置との間を移動できるようにベース部材の前方部分へ固定されている。第1の後方結合部材は、ベース部材の後方部分の第1側面へ設けられる。第1の後方結合部材は、スノーボードブーツの第1の後方係止部分を選択的に保持するために、ベース部材に対して移動可能な第1のラッチ部材を含む。第1のラッチ部材は、実質的にベース部材の方向へ力が加えられたとき移動するように設けられている。第2の後方結合部材は、ベース部材の後方部分の第2側面へ設けられる。第2の後方結合部材は、スノーボードブーツの第2の後方係止部分を選択的に保持するため、ベース部材に対して移動可能な第2のラッチ部材を含む。第1及び第2のラッチ部材は、実質的にベース部材の方向へ力が加えられたとき、相互に横方向へ離れるように設けられている。
【0015】本発明の他の態様に従えば、上方部分、及び上方部分に結合された靴底部分を含むスノーボードブーツが提供される。靴底部分は、靴底部分の第1側面に設けられた第1の後方係止部分、及び靴底部分の第2側面に設けられた第2の後方係止部分を有する。第1の後方係止部分は少なくとも1つの第1のノッチを含み、第2の後方係止部分は少なくとも1つの第2のノッチを含む。
【0016】本発明のこれら及び他の目的、特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。詳細な説明は、添付の図面と組み合わせて、本発明の好ましい実施形態を開示する。ここで、この最初の開示の一部分を形成する添付の図面を参照する。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1及び図2に、本発明の第1実施形態によるスノーボードビンディングシステム10を示す。スノーボードビンディングシステム10は、基本的にはスノーボードビンディング装置12及びスノーボードブーツ14を含む。スノーボードビンディング装置12は、4つの締め具としてのネジ18を介して、スノーボード16のトップ面又は上面へ取り付けられる。スノーボード16の長手方向軸は図1の中心線Aである。そして、乗り手が両方の足をスノーボード16へ確実に取り付けられるように、一対のスノーボードビンディングシステム10がスノーボード16と組み合わせて使用される。好ましくは、ネジ18を介して一対のスノーボードビンディングシステム10をスノーボード16へ調節可能に結合するため、一対の調節円盤20が使用される。なお、ここでは、1つのスノーボードビンディングシステム10のみについて示す。
【0018】スノーボードブーツ14は、好ましくは、比較的に滑らか又はフレキシブルなスノーボードブーツである。柔軟なスノーボードブーツは当技術分野で良く知られており、スノーボードビンディングシステム10に関連していることを除いて、ここでは詳細に説明又は図示していない。このような柔軟なスノーボードブーツは、堅いゴム状材料から作られた靴底部分、及び例えばプラスチック材料、革及び/又は合成皮革材料から構成されたフレキシブルな上方部分を有する。このように、柔軟なスノーボードブーツの上方部分は、いくぶんフレキシブルでなければならない。
【0019】スノーボードブーツ14は、図3及び図4で示されるように、基本的に靴底部分22及び上方部分24を有する。上方部分24は本発明にとって重要ではなく、従って、ここでは詳細に説明又は図示されない。靴底部分22は、靴底部分22の底面の前方部分に置かれた前方係止部分26を有する。第1の後方係止部分28aは靴底部分22の第1の側面に設けられ、第2の後方係止部分28bは靴底部分22の第2の側面に設けられている。前方係止部分26は、スノーボードブーツ14の靴底部分22の底に動かないように結合される。後方係止部分28a及び28bは、好ましくは、靴底部分22の側面へ成形される。
【0020】更に具体的には、前方係止部分26は、好ましくは、スノーボードブーツ14の靴底部分22へ成形されるか、締め具(図示せず)を介して取り付けられる。図1、図3、及び図4を再び参照すると、前方係止部分26は、基本的に、湾曲部分36と、湾曲部分36から伸びる一対の脚部分38とを有するU字型部材である。この開示から理解されるように、本発明は、前方係止部分26の厳密な構成に限定されない。前方係止部分26は多数の方法で実施されることができ、本発明は、単なる例の目的で提供された図に示された特定の実施に限定されない。とにかく、前方係止部分26は、好ましくは、硬質で堅い材料、例えばスチール又は他の適切な材料から構成され、スノーボードブーツ14に動かないように結合される。前方係止部分26は、これから詳細に説明されるように、スノーボードビンディング装置12の一部分と係合するように構成される。
【0021】前述したように、後方係止部分28a及び28bは、好ましくは、スノーボードブーツ14の靴底部分22へ成形される。代替的に、後方係止部分28a及び28bは、取り外し可能であって、締め具(図示せず)を介してスノーボードブーツ14へ取り付けられることができるようにしてもよい。いずれにせよ、後方係止部分28a又は28bの各々は、スノーボードビンディング装置12に対して異なった高さを有する複数の係合位置又はロック位置でスノーボードビンディング装置12と係合するように設計される。更に具体的には、後方係止部分28aは、スノーボードブーツ14の靴底部分22の(第1の)側面へ複数のV字型溝又はノッチ29a(2つだけが図示される)を成形することによって形成される。後方係止部分28bは、スノーボードブーツ14の靴底部分22の反対の(第2の)側面へ複数のV字型溝(2つだけが図示される)を成形することによって形成される。
【0022】好ましくは、ノッチ29aの各々は靴底部分22の底面に対してある角度の隣接面30aを有し、ノッチ29bの各々は靴底部分22の底面に対してある角度の隣接面30bを有する。好ましくは、隣接面30a又は30bの各々は、靴底部分22の底面と約30度の角度を形成する。言い換えれば、隣接面30a及び30bは、スノーボードブーツ14の中心面から下方へ先細となり、スノーボードビンディング装置12と係合して、スノーボードビンディング装置12からスノーボードブーツ14が上方へ移動するのを防止するように構成される。ノッチ29a及び29bも、好ましくは、スノーボードビンディング装置12からスノーボードブーツ14が上方へ移動するのを防止する十分な深さを有し、スノーボードビンディング装置12と噛み合うような構成及び/又は形状を有する。
【0023】もちろん、もし必要及び/又は所望であれば、追加の係合位置又はロック位置を異なった高さに有するように、スノーボードブーツ14を設計できることは、この開示から当業者に明らかであろう。例えば、スノーボードブーツ14は、3つの異なった高さを有する3つの異なった係合位置(即ち、3つのV字型溝)を有するように設計されることができよう。しかし、本発明は後方係止部分28a及び28bの厳密な構成に限定されない。後方係止部分28a及び28bは多数の態様で実施されることができ、本発明は図示された特定の実施形態に限定されない。図示された特定の実施形態は、単に例のために提供される。
【0024】再び図1及び図2を参照すると、スノーボードビンディング装置12は、好ましくは、前方傾斜力をスノーボードブーツ14に加えるハイバックビンディング装置である。スノーボードビンディング装置12は、基本的にはベース部材40、前方結合部材42、及び一対の(第1及び第2の)後方結合部材44a及び44bを有する。前方結合部材42は、解放位置とラッチされた位置との間を移動できるようにベース部材40へ結合される。一対の(第1及び第2の)後方結合部材44a及び44bは、これから詳細に説明されるように、ベース部材40の対向する側面へ結合される。
【0025】ベース部材40は、基本的に、調節円盤20を介してスノーボード16へ調節可能に結合されたベースプレート46、ベースプレート46へ調節可能に結合されたヒールカップ(heel cup)48、及びヒールカップ48へ調節可能に結合されたハイバック50を含む。スノーボードビンディング装置12は、好ましくは、調節円盤20を介してスノーボード16へ調節可能に結合される。後方結合部材44a及び44bは、スノーボードブーツ14を選択的に保持するため、ベース部材40に対して移動可能である。後方結合部材44a及び44bは、実質的にベース部材40の方向へ力が加えられたとき、初期休止位置(図9)からガイド位置(図10)へ相互に横方向へ離れるように配列される。更に、後方結合部材44a及び44bは、力が除去されたとき、ロック位置の1つ(図11又は図12)へ相互に向かって、又は一緒になって横方向へ移動するように配列される。このように、後方結合部材44a及び44bは、ベース部材40の上で異なった高さを有する複数の係合位置又はロック位置へスノーボードブーツ14を選択的に保持するように配列される。
【0026】図1で示されるように、調節円盤20は、ネジ18を介してスノーボード16へ取り付けられる。ネジ18は、ベース部材40のベースプレート46をスノーボード16の上面へ締め付ける。従って、ベース部材40は、ネジ18を緩めることによって、調節円盤20及びスノーボード16に対して角度を調節できる。もちろん、ベース部材40のベースプレート46は、必要及び/又は所望によって、スノーボード16へ直接取り付けられる。当業者は、ベース部材40をスノーボード16へ取り付けることが、多数の態様で達成されることを、この開示から理解すべきである。更に、本発明は、特定の実施形態に限定されない。
【0027】図1及び図2で示されるように、ベース部材40のベースプレート46は、好ましくは、取り付け部分52及び一対の(第1及び第2の)側面取り付け部分54a及び54bを有する。好ましくは、ベースプレート46は硬質の堅い材料で構成される。ベースプレート46の適切な硬質で堅い材料の例は、様々な金属並びにカーボン及び/又は金属/カーボンの組み合わせを含む。好ましい実施形態において、取り付け部分52及び側面取り付け部分54a並びに54bは、金属シート材料を曲げることによって形成される。従って、ベースプレート46は、一品の単位部材である。図17で示されるように、側面取り付け部分54a及び54bは、好ましくは、実質的に相互に平行であり、取り付け部分52に垂直である。代替的に、側面取り付け部分54a及び54bは、後で本発明の他の実施形態を参照して説明されるように、スノーボードビンディング装置12の後方部分からスノーボードビンディング装置12の前方部分へ向かって、相互から外側へ少し先細りに(即ち、離れるように)されることができる。取り付け部分52は、調節円盤20を受け取る中央開口56を有する。好ましくは、開口56は、歯を形成するためにセレーションが形成された傾斜エッジを有する。この歯は、対応する傾斜エッジを調節円盤20の噛み合い歯へ係合する。
【0028】図2及び図13で示されるように、ベースプレート46の取り付け部分52は、ベースプレート46の前方部分を形成するため動かないように結合された前方結合プレート60を有する。前方結合部材42は、結合プレート60へ移動可能に結合される。従って、結合プレート60が取り付け部分52へ動かないように結合されたとき、前方結合部材42は、ベース部材40のベースプレート46へ移動可能に結合される。ベース部材40は、ベース部材40の前方部分(即ち、結合プレート60)とベース部材40の後方部分(即ち、ヒールカップ48及びハイバック50)との間で伸びる長手方向中心軸Bを有する。前方結合部材42は、好ましくは、軸回転するように前方解放レバー64を介して結合プレート60へ結合される。前方解放レバー64は、前方結合部材42のための前方ピボットピンとして働く。後で説明されるように、前方結合部材42を、係合位置又はラッチされた位置へ向けて付勢するため、付勢部材62が前方解放レバー64の上に配列される。付勢部材又はスプリング62の付勢力又は強制力に対抗して、ラッチされた位置から解放位置へ前方結合部材42を移動するため、コントロール又は解放レバー64は、好ましくは、前方結合部材42へ回転不可能に結合される。
【0029】解放レバー64は、基本的には、ピボットピン部分65及びハンドル又はコントロール部分66を含む。言い換えれば、解放レバー64の一部分(ピボットピン部分65)は、前方結合部材42の前方ピボットピンを形成する。従って、解放レバー64は、一品の単位部材として統合的に形成される。ピボットピン部分65は、好ましくは、その自由端に形成された環状溝65aを含む。解放レバー64及び前方結合部材42を結合プレート60へ固定し、それらの間にスプリング62を配列するため、Cクリップ66(又は他の適切な保持部材)が環状溝65aの中に受け取られる。
【0030】更に、結合プレート60は、好ましくは、ベースプレート46の取り付け部分52に対して調節可能である(長手方向軸Bに沿って)。更に具体的には、取り付け部分52は複数の(3つの)スロット68を含み、結合プレート60は複数の(3つの)貫通孔69を含む。ベース部材40の長手方向軸Bに沿って調節可能な様式で、結合プレート60を取り付け部分52へ動かないように結合するため、複数の(3つの)締め具又は取り付けネジ70が、孔69及びスロット68を通して挿入され、ナット71へ取り付けられる。従って、前方結合部材42は、ベース部材40に対して異なった長手方向位置で選択的に結合されることができる。もちろん、前方結合部材42の長手方向位置を調節するため、様々な他の構成を使用できることは、当業者に明らかであろう。更に、もし必要及び/又は所望であれば、結合プレート60をベースプレート46と統合的に形成できることも、当業者に明らかであろう。
【0031】結合プレート60は、好ましくは、その上面から伸びる一対の(第1及び第2の)ガイドフランジ72a及び72bを含む。ガイドフランジ72a及び72bは、スノーボードブーツ14をスノーボードビンディング装置12へ結合するときの助けとなる。ガイドフランジ72a及び72bは、前方係止部分26を長手方向軸Bの方へ、従って、前方結合部材42の方へ案内するため、スノーボードビンディング装置12の長手方向軸Bに対してある角度を有する。スノーボードブーツ14とスノーボードビンディング装置12との間の係合は、後で詳細に説明する。更に、コントロール又は解放レバー64を介してスノーボードビンディング装置12からスノーボードブーツ14を解放することも、後で詳細に説明する。
【0032】図13に最も良く示されるように、前方結合部材42は、基本的には、取り付け部分74、結合フランジ又は前方歯止め76、接続部材78、付勢部材62、及び解放レバー64を含む。取り付け部分74は、ラッチされた位置と解放位置との間を前方ピボット軸の周りで回転するように、解放レバー64のピボットピン部分65の上に回転不可能に取り付けられる。前方歯止め又は結合フランジ76を前方係止部分26との係合から外すことができるように(即ち、解放位置へ)、前方ピボット軸は結合プレート60の下に配列される。付勢部材又はスプリング62は、前方歯止め76を、ラッチされる位置へ強制する。前方歯止め76は、スノーボードブーツ14の前方係止部分26の湾曲部分36の上面と係合するように構成された下面を含む。接続部分78は、前方歯止め76と取り付け部分74との間に伸びている。
【0033】更に具体的には、取り付け部分74は、好ましくは、一対の(第1及び第2の)取り付けフランジ75a及び75bから形成される。取り付けフランジ75aは、好ましくは、そこから伸びる突出部75cを含む。突出部75cは、スプリング62の第1の端62aと係合するように設計される。スプリング62の他の端(第2の端)62bは、取り付けプレート60内に形成された横断孔(図示されていない)の中に受け取られるように設計される。従って、スプリング62は、スノーボードブーツ14の前方係止部分26を選択的に保持するため、前方結合部材42を、ラッチされる位置へ強制するように前もってロードされる。更に、少なくとも1つの取り付けフランジ75a及び75bは、解放レバー64の非円形部分65bを回転不可能に受け取るため、好ましくは、非円形(正方形)開口75dを含む。図示された実施形態では、結合プレート60のいずれの側からも解放レバー64を伸ばして取り付けることができるように、双方の取り付けフランジが非円形孔75dを含む。
【0034】結合プレート60は、その中に形成された実質的にU字型の開口60aを含む。U字型の開口60aは、前方結合部材42を部分的に受け取るように構成される。U字型の開口60aの脚の最も遠いエッジに、一対の停止面60bが形成される。停止面60bは、通常、ラッチされた位置に前方結合部材42を保持する。更に、前方結合部材42のピボット軸は結合プレート60の底面の下にあるから、前方結合部材42は回転して、前方係止部分26との接触から外れることができる。前方結合部材42が解放位置にあるとき、ベース部材の底面(即ち、結合プレート60)は追加の停止面を形成する。このようにして、前方歯止め76は、結合フランジ又は歯止め76が実質的に水平であるラッチされた位置から、結合フランジ又は歯止め76が実質的に垂直である解放位置へ、約90度回転することができる。
【0035】図14及び図15に最も良く示されるように、後方結合部材(第1及び第2の)44a及び44bは、好ましくは、ベース部材40のヒールカップ48へ移動可能に結合される。後述するように、ヒールカップ48は、一対の(第1及び第2の)側面取り付け部分を形成するため、ベースプレート46の取り付け部分54a及び54bへ調節可能に結合される。従って、後方結合部材44a及び44bは、ベースプレート46へ移動可能に結合される。取り付け部分54a及び54bの各々は、それぞれ切欠55a又は55bを含む。切欠55a又は55bは、結合部材44a及び44bを結合されたヒールカップ48が、ベースプレート46へ調節可能に取り付けられるように構成される。従って、後方結合部材44a及び44bは、ベース部材40へ調節可能及び移動可能に結合される。
【0036】更に具体的には、後方結合部材44a及び44bは、それぞれ一対の(第1及び第2の)ピボット軸P1及びP2の周りを軸回転するようにベース部材40へ結合される。好ましくは、第1及び第2のピボット軸P1及びP2は、図17で示されるように、実質的に相互に平行であり、実質的にスノーボードビンディング装置12の長手方向軸Bに平行である。この配列は、後で詳細に説明されるように、スノーボードブーツ14をスノーボードビンディング装置12から解放するときの助けとなる。もちろん、これらの中心軸は、後で本発明の他の実施形態を参照して説明されるように、長手方向軸Bに対してある角度にすることができる。
【0037】後方結合部材44a及び44bは、好ましくは、実質的に相互に鏡像である。後方結合部材44aは、基本的に、(第1の)ピボットピン82a、(第1の)本体部分84a、(第1の)ラッチ部材86a、(第1の)停止部材88a、及び(第1の)付勢部材90aを含む。後方結合部材44bは、後で詳細に説明されるように、基本的に、(第2の)ピボットピン82b、(第2の)本体部分84b、(第2の)ラッチ部材86b、(第2の)停止部材88b、及び(第2の)付勢部材90bを含む。付勢部材又はスプリング90a及び90bは、後で詳細に説明されるように、通常、ラッチ部材86a及び86bを、それぞれガイド位置からロック位置へ向けて付勢する。
【0038】ラッチ部材86a及び86bは、好ましくは、実質的に長手方向軸B及びピボット軸P1並びにP2に平行であり、それぞれスノーボードブーツ14のノッチ29a及び29bと噛み合うように構成される。代替的に、ラッチ部材86a及び86bは、後で本発明の他の実施形態を参照して説明されるように、長手方向軸B及びピボット軸P1並びにP2に対してある角度で構成してもよい。更に、後で本発明の他の実施形態を参照して説明されるように、ラッチ部材86a及び86bが長手方向軸Bに対してある角度を有するように、後方結合部材44a及び44bを、角度を有する側面取り付け部分へ取り付けるようにしてもよい。いずれにせよ、スノーボードブーツ14のノッチ29a及び29bは、ラッチ部材86a及び86bと噛み合うように構成される。言い換えれば、後で本発明の他の実施形態を参照して説明されるように、もしラッチ部材86a及び86bが長手方向軸Bに対してある角度を有するならば、ノッチ29a及び29bは、対応する角度を有しなければならない。
【0039】結合部材44aの本体部分84aは、軸回転するようにピボットピン82aの上に取り付けられる。ピボットピン82aは、好ましくは、その自由端に環状溝を形成された頭付きピボットピンである。ヒールカップ48の一対のフランジ92a及び93aの間に後方結合部材44aを保持するため、Cクリップ(又は他の適切な保持部材)が環状溝の中に設けられる。付勢部材90aは、好ましくは、コイルバネであって、後方結合部材44aをロック位置へ向けて付勢するため、コイルバネの一端はヒールカップ48の外側面に係合し、反対側の端は結合部材44a(即ち、ラッチ部材86aの底面)と係合する。ラッチ部材86aは、本体部分84aから伸びて、スノーボードブーツ14の溝又はノッチ29aと係合するように構成される。好ましくは、ラッチ部材86aは、後方結合部材44aの第1の歯止めを形成する。停止部材88aも、本体部分84aから伸びるが、実質的にラッチ部材86aから反対方向にある。
【0040】更に具体的には、停止部材88aは、結合部材44aが初期休止位置にあるとき、ヒールカップ48の内面又は側面と接触するように構成された隣接面を含む。ロック位置において、ラッチ部材86aは、スノーボードブーツ14の溝又はノッチ29aの1つへ係止し、上面はヒールカップ48の横方向側面から少し離れている。図11及び図12で示されるように(ラッチ部材86bが示される)、スノーボードブーツ14の高さをベース部材40(即ち、ベースプレート46の取り付け部分52)に対して変えることができるように、ラッチ部材86aは横方向の溝又はノッチ29aのどちらの中へも係止可能である。図9、図10(ラッチ部材86bが示される)、及び図14で示されるように、ラッチ部材86aはロック面87a及びガイド面89aを含む。スノーボードブーツ14がロック位置の1つにあるとき、ロック面87aは隣接面30aと係合する。
【0041】前述したように、後方結合部材44bは、好ましくは、実質的に後方結合部材44aの鏡像である。結合部材44bの本体部分84bは、軸回転するようにピボットピン82bの上に取り付けられる。ピボットピン82bは、好ましくは、その自由端に形成された環状溝を有する頭付きピボットピンである。後方結合部材44bを、ヒールカップ48の一対のフランジ92b及び93bの間に保持するため、Cクリップ(又は他の適切な保持部材)が環状溝の中に設けられる。付勢部材90bは、好ましくは、コイルバネであり、後方結合部材44bをロック位置の方へ付勢するため、コイルバネの一端はヒールカップ48の外側横方向側面と係合し、反対の端は結合部材44a(即ち、ラッチ部材86bの底面)と係合する。ラッチ部材86bは、本体部分84bから伸び、スノーボードブーツ14の溝又はノッチ29bと係合するように構成される。好ましくは、ラッチ部材86bは(第2の)後方結合部材44bの第2の歯止めを形成する。停止部材88bも、本体部分84bから伸びるが、実質的にラッチ部材86bから反対の方向にある。
【0042】更に具体的には、結合部材44bが初期休止位置にあるとき(図9)、停止部材88bは、ヒールカップ48の内面又は横方向側面と接触するように構成された隣接面を含む。ロック位置において、ラッチ部材86bは、スノーボードブーツ14の溝又はノッチ29bの1つに係止し、停止面はヒールカップ48の横方向側面から少し離されている。スノーボードブーツ14の高さを、ベース部材40(即ち、ベースプレート46の取り付け部分52)に対して変えることができるように、ラッチ部材86bは横方向溝又はノッチ29bのいずれの中へも係止可能である。図9、図10、及び図14で示されるように、ラッチ部材86bはロック面87b及びガイド面89bを含む。スノーボードブーツ14がロック位置の1つにあるとき、ロック面87bは隣接面30bと係合する。
【0043】ヒールカップ48は、好ましくは、硬質の堅い材料で構成される。ヒールカップ48の適切な硬質で堅い材料の例は、様々な金属、並びにカーボン及び/又は金属/カーボンの組み合わせを含む。ヒールカップ48は、下方の自由端の各々に一対のスロット94a及び一対のスロット94bを有する弓状部材である。前記下方の自由端は、それぞれベースプレート46の側面取り付け部分54a及び54bへ取り付けられる。スロット94a及び94bには、ヒールカップ48をベースプレート46へ調節可能に結合するため、締め具96が設けられる。締め具100を介してハイバック50をヒールカップ48へ取り付けるため、追加のスロット98a及び98bがヒールカップ48の中に設けられる。従って、ヒールカップ48はベースプレート46へ調節可能に結合され、ハイバック50はヒールカップ48へ調節可能に取り付けられて、ベース部材40が形成される。このように、後方結合部材44a及び44bを、ベース部材40に対して異なった長手方向位置へ選択的に結合することができる。
【0044】ハイバック50は、硬質で堅い材料から構成された硬い部材である。ハイバック50の適切な硬質で堅い材料の例は、硬質の堅いプラスチック材料又は様々な合成タイプの材料を含む。もちろん、ハイバック50は様々な金属からも構成されることができよう。ハイバック50は、締め具100を装着するための一対の孔を有する実質的にU字型の底部分を有する。ハイバック50を垂直軸に関して調節できるように、締め具100はヒールカップ48のスロット98a及び98bの中へ調節可能に結合される。ハイバック50は、軸回転するように締め具100によってヒールカップ48へ結合される。ハイバック50、ヒールカップ48、及びベースプレート46の間の接続は、比較的普通のものである。従って、これらの部材の取り付けは多数の態様で可能であること、及び本発明はこれら接続の特定の実施形態に限定されないことは、当業者に明らかであろう。
【0045】更に、ハイバック50は、好ましくは、通常の前方傾斜調整手段102を有する。調整手段102は、ヒールカップ48と係合して、ハイバック50をベース部材40に対して前方へ傾斜させる。前方傾斜調整手段102の厳密な構成は本発明にとって問題ではない。更に、前方傾斜調整手段102は当技術分野で良く知られており、従って、ここで説明又は図示されない。もちろん、前方傾斜調整手段は多くの態様で実施可能であること、及び本発明は前方傾斜調整手段の特定の実施形態に限定されるべきでないことが、この開示から当業者に明らかであろう。
【0046】本発明に従ったスノーボードビンディングシステム10は、ハイバック46が最も前方へ傾斜した位置にあるとき、スノーボードブーツ14がスノーボードビンディング装置12へ取り付けられることを可能にする。具体的には、スノーボードの乗り手が結合装置の中に踏み込んだとき、スノーボードブーツ14が係合プロセスの間にハイバック50に対して後方へ移動するように、前方及び後方の結合部材42及び44a並びに44bが配列される。言い換えれば、前方係止部分26を結合装置12へ係合させる間、ハイバック50がスノーボードブーツ14を結合装置12に対して前方へ曲げるように、スノーボードブーツ14の上方部分がハイバック50と接触する。
【0047】ここで図5〜図8、及び図9〜図12を参照して、スノーボードブーツ14をスノーボードビンディング装置12へ取り付ける方法、及び取り外す方法を、詳細に説明する。スノーボードの乗り手がスノーボードビンディング装置12へ足を置きたいとき、図5及び図9で示されるように、ブーツ14は少し傾けられなければならない。前方係止部分26が、最初に前方結合部材42と係合する。具体的には、前方係止部分26が、前方結合フランジ又は歯止め76の下に置かれる。次に、乗り手は、スノーボードブーツ14のヒール又は後方部分を、実質的にベース部材40の方向(即ち、ベースプレート46の方向)へ移動する。言い換えれば、スノーボードブーツ14の後方部分が実質的にベース部材40の方向へ移動するように、スノーボードブーツ14は前方係止部分26の周りを後方へ軸回転する。
【0048】図10で示されるように、スノーボードブーツ14のこの運動は、後方結合部材44a及び44bを、それぞれスプリング90a及び90bの付勢力に対抗して軸回転させる。従って、スノーボードブーツ14が下方へ移動できるように、後方ラッチ部材86a及び86bが、長手方向軸Bから離れてガイド位置(それぞれ、第1及び第2のガイド位置)へ横方向に移動する。図6及び図11で最も良く示されるように、一度、後方係止部分28a及び28bが所定の距離だけ移動すると、後方ラッチ部材86a及び86bは、(第1及び第2の)ガイド位置から(第1及び第2の)ロック位置へ移動する。従って、スノーボードブーツ14は第1のロック位置にある。この第1のロック位置において、靴底部分22の後方部分は、ベースプレート46の取り付け部分52から少し離れている。従って、図11で示されるように、もし必要であれば、妨害物O、例えば雪、泥、又は砂に順応することができる。図12で示されるように、もし妨害物Oが移動を邪魔しなければ、スノーボードブーツ14を、第2のロック位置へ更に移動することができる。この第2のロック位置において、後方ラッチ部材86a及び86bは、それぞれ中間の(第1及び第2の)ガイド位置(図示されていない)から追加の(第1及び第2の)ロック位置へ移動する。従って、スノーボードブーツ14は、第2のロック位置にある。
【0049】スノーボードブーツ14をスノーボードビンディング装置12から解放する方法を、これから詳細に説明する。スノーボードブーツ14がいずれかのロック位置にあるとき(図6、図11、及び図12)、スノーボードビンディング装置12はスノーボードブーツ14を容易に解放することができる。具体的には、図7で示されるように、前方結合部材42を、ラッチされた位置(図6)から解放位置へ解放するため、解放レバー64が軸回転される。従って、スノーボードブーツ14の前方係止部分26は、スノーボードビンディング装置12から解放される。しかし、後方結合部材44a及び44bは、係合位置又はロック位置に残ったままである。スノーボードブーツ14をスノーボードビンディング装置12から完全に取り外すために、後方歯止め86a及び86bが、それぞれノッチ29a及び29bの中で滑るように、スノーボードブーツ14が長手方向へ(即ち、長手方向軸Bに沿って)移動される。ブーツ14が十分な距離を移動した後、後方歯止め86a及び86bはノッチ29a及び29bを係合又はロックしないであろう。従って、スノーボードビンディング装置12からスノーボードブーツ14を完全に解放することができる。
【0050】[第2実施形態]図18に、本発明の第2実施形態によるスノーボードビンディング装置212の一部分を示す。この第2の実施形態のスノーボードビンディング装置212は、第1実施形態の後方結合部材44a及び44bに代わって一対の(第1及び第2の)後方結合部材244a及び244bを有することを除いて、第1実施形態のスノーボードビンディング装置12と同じである。スノーボードビンディング装置212は、第1実施形態のスノーボードブーツ14と同一又は実質的に同じスノーボードブーツと一緒に使用されるように設計される。第2実施形態のスノーボードビンディング装置212は、第1実施形態のスノーボードビンディング装置12と実質的に同じであるから、スノーボードビンディング装置212は、ここで詳細に説明又は図示されない。次の説明は、主として相違に焦点を当てている。更に、第1実施形態のスノーボードビンディングシステム10、スノーボードビンディング装置12、及びスノーボードブーツ14に関する説明の大部分が、この第2実施形態のスノーボードビンディング装置212に応用されることが、当業者に明らかであろう。
【0051】スノーボードビンディング装置212は、基本的に、ベース部材240、前方結合部材(図示されていない)、及び一対の(第1及び第2の)後方結合部材244a及び244bを含む。この第2実施形態のベース部材240は、基本的に、ベースプレート246、ヒールカップ248、及びハイバック(図示されていない)を含む。ベース部材240は、第1実施形態のベース部材40と同じである。従って、ベース部材240は、ここでは詳細に説明又は図示されない。更に、スノーボードビンディング装置212の前方結合部材(図示されない)は、第1実施形態の前方結合部材42と同じである。従って、この第2実施形態の前方結合部材は、ここでは詳細に説明又は図示されない。前述したように、後方結合部材244a及び244bは、第1実施形態の後方結合部材44a及び44bの修正バージョンである。更に具体的には、後方結合部材44aは、基本的に、(第1の)ピボットピン282a、(第1の)本体部分284a、(第1の)ラッチ部材286a、(第1の)停止部材288a、及び(第1の)付勢部材290aを含む。後方結合部材244bは、基本的に、(第2の)ピボットピン282b、(第2の)本体部分284b、(第2の)ラッチ部材286b、(第2の)停止部材288b、及び(第2の)付勢部材290bを含む。後方結合部材244a及び244bは、第1実施形態と同じような態様で、一対の(第1及び第2の)ピボット軸2P1及び2P2の周りを軸回転するようにベース部材240へ結合される。言い換えれば、本体部分284aは軸回転するようにピボットピン282aの上に取り付けられ、本体部分284bは軸回転するようにピボットピン282bの上に取り付けられる。他方、ラッチ部材286a及び286bは、第1実施形態のラッチ部材86a及び86bを少しだけ修正したバージョンである。具体的には、ラッチ部材286aはロック面(図示されていない)及びガイド面289aを含み、ラッチ部材286bはロック面(図示されていない)及びガイド面289bを含む。ラッチ部材286a及び286b(即ち、ロック面及びガイド面289a及び289b)は、ベース部材240の中心長手方向軸2Bに対してある角度を有することを除いて、ラッチ部材86a及び86bと同じである。言い換えれば、(第1及び第2の)細長いロック面(図示されていない)がベース部材240の後方部分から前方部分(図示されていない)へ伸びるにつれて、細長いロック面はベース部材240の長手方向軸2Bに対してより離れるように形成されている。更に、ラッチ部材286a及び286bは、ピボット軸2P1及び2P2に対してある角度を有する。言い換えれば、スノーボードビンディング装置212は、ラッチ部材286a及び286bと形状が対応するある角度のノッチを有するスノーボードブーツと一緒に使用されるように設計されている。
【0052】[第3実施形態]図19に、本発明の第3実施形態によるスノーボードビンディング装置312を示す。この第3実施形態のスノーボードビンディング装置312は、第1実施形態のベース部材40に代わってベース部材340を使用することを除いて、第1実施形態のスノーボードビンディング装置12と実質的に同じである。スノーボードビンディング装置312は、第1実施形態のスノーボードブーツ14と同一又は実質的に同じスノーボードブーツと一緒に使用されるように設計されている。この第3実施形態のスノーボードビンディング装置312は、第1実施形態のスノーボードビンディング装置12と実質的に同じなので、スノーボードビンディング装置312は、ここでは詳細に説明又は図示されない。以下の説明は、主として相違に焦点を当てている。更に、第1実施形態のスノーボードビンディングシステム10、スノーボードビンディング装置12、及びスノーボードブーツ14の説明の大部分は、この第3実施形態のスノーボードビンディング装置312に適用されることが、当業者に明らかであろう。
【0053】スノーボードビンディング装置312は、基本的に、修正されたベース部材340、前方結合部材(図示されていない)、及び一対の(第1及び第2の)後方結合部材344a及び344bを含む。スノーボードビンディング装置312の前方結合部材(図示されていない)は、第1実施形態の前方結合部材42と同じである。更に、後方結合部材344a及び344bは、第1実施形態の後方結合部材44a及び44bと同じである。従って、前方結合部材(図示されていない)及び後方結合部材344a及び344bは、ここでは詳細に説明又は図示されない。修正されたベース部材340は、後方結合部材344a及び344bが、ベース部材340の中心長手方向軸3Bに対して少しの角度を有するように、形状が少し修正されていることを除いて、第1実施形態のベース部材40と同じである。ベース部材340は、基本的に、ベースプレート346、ヒールカップ348、及びハイバック(図示されていない)を含む。ベースプレート346は、取り付け部分352及び一対の(第1及び第2の)側面取り付け部分354a及び354bを含む。ベースプレート346は、取り付け部分354a及び354bが、中心長手方向軸3Bに対して少しの角度を有することを除いて、第1実施形態のベースプレート46と同じである。更に、ヒールカップ348は、その形状が、修正されたベースプレート346と一緒に使用されるように修正されていることを除いて、第1実施形態のヒールカップ48と同じである。言い換えれば、ヒールカップ348の自由端も、好ましくは、中心長手方向軸3Bに対して少しの角度を有する。更に、スノーボードビンディング装置312のハイバック(図示されていない)は、ベースプレート346及びヒールカップ348と一緒に使用されるように少しだけ修正されてよい。しかし、第1実施形態のハイバック50も、ベースプレート346及びヒールカップ348と一緒に使用されるように、ハイバックは、好ましくは、制限された柔軟性を有する材料で形成される。ベースプレート346及びヒールカップ348の構成に起因して、後方結合部材344a及び344bは、中心軸3Bに対してある角度を有する。更に具体的には、後方結合部材344a及び344bは、それぞれ一対の(第1及び第2の)ピボット軸3P1及び3P2の周りを軸回転するようにベース部材340へ結合される。ピボット軸3P1及び3P2は、長手方向軸3Bに対してある角度を有する(即ち、軸3Bからベース部材340の前方部分へ向かってより離れる)。更に、後方結合部材344aはラッチ部材386aを有し、後方結合部材344bはラッチ部材386bを有する。従って、ラッチ部材386a及び386bは、中心長手方向軸3Bに対してある角度を有する。言い換えれば、後方結合部材344a及び344bは、後方結合部材344aの方向及び後方結合部材344bの方向が、ベース部材340の構成に起因して修正されていることを除いて、第1実施形態の後方結合部材44a及び44bと同じである。言い換えれば、(第1及び第2の)細長いロック面(図示されていない)がベース部材340の後方部分から前方部分(図示されていない)へ伸びるにつれて、細長いロック面はベース部材340の長手方向軸3Bに対してより離れるように形成されている。従って、スノーボードビンディング装置312は、ラッチ部材386a及び386bと形状が対応する角度付きノッチを有するスノーボードブーツと一緒に使用されるように設計されている。
【0054】[第4実施形態]図20に、本発明の第4実施形態によるスノーボードビンディングシステム410の一部分を示す。この第4実施形態のスノーボードビンディングシステム410は、第1実施形態のベース部材40に代わってベース部材440を含むことを除いて、第1実施形態のスノーボードビンディングシステム10と実質的に同じである。スノーボードビンディングシステム410は、第1実施形態のスノーボードブーツ14と同一又は実質的に同じスノーボードブーツと一緒に使用されるように設計されているスノーボードビンディング装置412を有する。スノーボードビンディングシステム410は、第1実施形態のスノーボードビンディングシステム10と実質的に同じであるから、スノーボードビンディングシステム410は、ここでは詳細に説明又は図示されない。以下の説明は、主として相違に焦点を当てている。更に、第1実施形態のスノーボードビンディングシステム10の説明の大部分も、この第4実施形態のスノーボードビンディングシステム410に適用されることが、当業者に明らかであろう。
【0055】スノーボードビンディングシステム410は、基本的に、スノーボードビンディング装置412及びスノーボードブーツ414を含む。スノーボードブーツ414は、第1実施形態のスノーボードブーツ14と同じである。従って、スノーボードブーツ414は、ここでは詳細に説明又は図示されない。スノーボードビンディング装置412は、基本的に、ベース部材440、前方結合部材(図示されていない)、及び一対の(第1及び第2の)後方結合部材(1つだけが図示されている)を含む。スノーボードビンディング装置412の前方結合部材(図示されていない)は、第1実施形態の前方結合部材42と同じである。更に、後方結合部材(1つだけの後方結合部材444bが示される)も、第1実施形態の後方結合部材44a及び44bと同じである。他方、ベース部材440は、第1実施形態のベース部材40の修正バージョンである。更に具体的には、ベース部材440はベースプレート446、ヒールカップ448、及びハイバック(図示されていない)を含む。ベース部材440のベースプレート446及びハイバック(図示されていない)は、第1実施形態のベースプレート46及びハイバック50と同じである。しかし、ヒールカップ448は、第1実施形態のヒールカップ48の修正バージョンである。具体的には、スノーボードブーツ414をスノーボードビンディング装置412の中へ案内するときの助けとして、ヒールカップ448は、その自由端に一対のフレア部分又は支持部材(1つだけが示される)を形成される。支持部材449は、ベースプレート446から上方及び外側へ斜めにされている。もし必要及び/又は所望であれば、支持部材449を少し曲げることができる。
【0056】本明細書で使用される用語であって、程度を表す用語、例えば「実質的に」、「約」、及び「ほぼ」などは、最終結果が顕著には変化しないほどの、修飾された用語の逸脱の合理的な量を意味する。これらの用語は、修飾された用語の少なくとも1つ±5%の逸脱を含むものと解釈されるべきであるが、この逸脱が、修飾される用語の意味を否定しないことを条件とする。
【0057】本発明を説明するため、限られた実施形態を選択したが、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が可能であることは、この開示から当業者に明らかであろう。更に、本発明に従った実施形態の、これまでの説明は、例のためにのみ提供されたもので、特許請求の範囲によって定義される発明及びその同等物を限定するために提供されたものではない。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スノーボードの着脱が比較的に容易なスノーボードビンディング装置が得られる。また、少なくとも2つの高さ位置で調節できるようにした場合は、スノーボードビンディング装置とスノーボードブーツの靴底との間に雪等が侵入しても、ビンディングが可能となる。さらに、他の態様によれば、スノーボードブーツの靴底の下で後方ビンディングを解放することができる。さらに他の態様によれば、振動を低減し、スノーボードブーツの靴底とスノーボードビンディング装置との間で力の伝達を改善することができる。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成14年4月16日(2002.4.16)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外2名)
【公開番号】 特開2002−325877(P2002−325877A)
【公開日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【出願番号】 特願2002−113456(P2002−113456)