トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 補助電動機付きスケータ
【発明者】 【氏名】山部 秀康

【氏名】蔡水徳

【要約】 【課題】走行のための駆動装置を小型化して走行以外での持ち運びができるよう小型軽量化すると共に、誰でも操縦が容易にでき、初心者や身障者でも安全に操縦できる補助電動機付きスケータを開発することを課題とする。

【解決手段】前輪3を軸支するハンドル軸1がボード6前端に取付けられ、ボード6後端に後輪11が軸支され、また、このボード6には後輪11に摩擦により動力を伝達する電動モータ14が後輪11との機構的接触を断接可能に支持され、該電動モータ14は、後輪11の回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度で電源が供給されるスイッチ回路21により駆動されるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】前輪を軸支するハンドル軸がボード前端に取付けられ、ボード後端に後輪が軸支され、また、このボードには後輪に動力を伝達する電動モータが後輪との機構的接続を断接可能に支持され、該モータは、後輪の回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度で電源が供給されるスイッチ回路により駆動されるように構成された補助電動機付きスケータ。
【請求項2】請求項1の補助電動機付きスケータにおけるスイッチ回路に、電源が供給された後一定時間経過すれば電源を遮断するタイマーが設けられ、該タイマーにより電源が遮断された後はスイッチ回路がリセットされ、再び後輪の回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度を検出しないと電源が供給されないようにされた補助電動機付きスケータ。
【請求項3】 請求項1又は2の補助電動機付きスケータにおいて、ハンドルにブレーキレバーと後輪に前記ブレーキレバーにより作動されるブレーキ装置が設けられ、また、電動モータと後輪との機構的接続が摩擦接触機構とされ、ボードに枢支した踏板と、この踏板に固定された電動モータであって回転軸に前記後輪に対する接触ローラを有した電動モータとから構成され、前記踏板を踏めば前記接触ローラが後輪に接し動力を摩擦伝動するようにされており、前記踏板には、踏力により下降した踏板に弾撥的に係合し、以後は踏力を解除しても摩擦状態を維持するよう踏板に係合する係止レバーが設けられ、該係止レバーには、さらに解除カム機構が設けられ、該解除カム機構は前記ブレーキ装置の停止方向作動によって踏板から離脱付勢されるよう構成された補助電動機付きスケータ。
【請求項4】 請求項3の補助電動機付きスケータにおいて、ブレーキレバーにより作動されるブレーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとされ、該ブレーキシューは後輪の回転軸と平行な軸によって回転可能に設けられ、かつ前記後輪の回転方向と逆方向へ回動することによって前記後輪外周面に圧接されるように構成された補助電動機付きスケータ。
【請求項5】 請求項3の補助電動機付きスケータにおいてブレーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとされ、踏力により下降した踏板が前記ブレーキシューに係合可能とされ、踏板に係合したブレーキシューが停止方向へ作動されると、ブレーキシューが踏板から離脱し後輪に接触して制動するように構成された補助電動機付きスケータ。
【請求項6】請求項1又は2の補助電動機付きスケータにおける電動モータと後輪との機構的接続が、駆動プーリと後輪に設けた従動プーリの間の巻掛け伝導ベルトとされ、前記駆動プーリは電動モータにクラッチを介して機構的に断接可能とされてなる補助電動機付きスケータ。
【請求項7】 請求項3〜6いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ハンドル軸に設けられたブレーキレバーに、操作時に電動モータの供給電力を断とする電源遮断スイッチが併設されてなる補助電動機付きスケータ。
【請求項8】 請求項1〜7いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、電動モータによって回生制動が行われるようにされた補助電動機付きスケータ。
【請求項9】 請求項1〜8いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ハンドル軸がボードに対し折り畳み自在に取付けられ、折畳んだハンドル軸を軸周囲に回転しないよう係脱自在にロックする係止部材が前記ボードに設けられてなる補助電動機付きスケータ。
【請求項10】 請求項1〜9いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、電源バッテリーを収納するケースに前記ハンドル軸に設けられた引っ掛け金具に係合するフックが設けられ、かつ、該フックと前記引っ掛け金具とが、電源回路のコンセントを兼ね、前記電源バッテリーのケースのフックを、前記金具に係合すれば、バッテリーがハンドル軸に沿って固定されると同時に電源が供給されるようにされた補助電動機付きスケータ。
【請求項11】 請求項1〜10いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ボード本体に修理用工具の収納部が開閉自在に設けられている補助電動機付きスケータ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は補助電動機付きスケータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボードの前端にハンドル操作可能な前輪を、後端に後輪を軸支し、立ち姿勢で走行できるようにしたスケータに、駆動装置を設けることにより自走出来るようにした駆動装置付きのスケータが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら駆動装置付きのスケータは、停止状態から自走で走り出すようにされているので、比較的大馬力の駆動装置が用いられ、また駆動源に内燃機関を使用した場合は、クラッチなどが不可欠となるので、駆動装置が大掛かりとなる問題があった。
【0004】また、電動モータを駆動源とする場合は大容量の電池を必要とし、電動モータそのものは小型化できても電池に大型のものを使用せざるを得ず、非常に重量が嵩むといった問題があった。
【0005】従って、上記何れの場合も、スケータ全体が大型化され、あるいは重量が嵩むので、走行以外での持ち運び、例えば乗用車のトランクに収納して持ち運ぶといった軽便な扱いが簡単にできない問題があった。
【0006】また、電池の蓄電量が無くなり駆動不能となると、電動モータは減速ギャを介して車輪と連接されているので、電動モータを空転させたとしても、ギヤ比が逆となるので大きな走行抵抗となるといった問題があった。
【0007】また、実際の操縦に際しても、始動、加減速、通常走行などにかなり習熟を要し、誰でも容易に操縦出来るものではない問題があった。この発明は、上記問題を解消し、走行のための駆動装置を小型化して走行以外での持ち運びができるよう小型軽量化すると共に、誰でも操縦が容易にでき、初心者や身障者でも安全に操縦できる補助電動機付きスケータを開発することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の補助電動機付きスケータは、前輪を軸支するハンドル軸がボード前端に取付けられ、ボード後端に後輪が軸支され、また、このボードには後輪に動力を伝達する電動モータが後輪との機構的接続を断接可能に支持され、該モータは、後輪の回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度で電源が供給されるスイッチ回路により駆動されるように構成されたものである。
【0009】すなわち、この補助電動機付きスケータは一定以上の速度でなければ電動モータが駆動されないので、その間は足蹴りで進むこととなり、自動走行に習熟していない者であっても安全に操縦できることとなる。
【0010】また、補助電動機は、使用されるまでは後輪から機構的に離れているので、後輪の走行抵抗がなく動力無しの通常のスケータと同じ状態で使用できる。また、一定速度以上となり電動機の電源がオンとなれば、自動走行ができ、労力無しで走行可能となる。
【0011】さらに、電動モータは補助動力であるので、電池や電動モータとしては小型軽量のもので充分となり、その結果補助電動機付きスケータ全体の重量も軽減される。
【0012】なお、ここで機構的接続とは摩擦伝導機構又は巻掛け伝導機構、歯車列の伝導機構などを用いた伝動装置の駆動軸にクラッチなどを設けこれらの断接を行うことによって駆動力を遮断したり伝動したりすることを言う。
【0013】請求項2の補助電動機付きスケータは、請求項1の補助電動機付きスケータにおけるスイッチ回路に、電源が供給された後一定時間経過すれば電源を遮断するタイマーが設けられ、該タイマーにより電源が遮断された後はスイッチ回路がリセットされ、再び後輪の回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度を検出しないと電源が供給されないようにされたものである。
【0014】一定以上の速度で自動走行を開始した後であっても、一定時間、例えば20秒前後の間走行を続ければ自動的に電源を切り、回路をリセットすることによって暴走を防止するのである。
【0015】走行をさらに継続する場合は、当該タイマーによる電源遮断の後、足蹴り操作により速度を増して走行開始のための検出回路を経て再びモーターを駆動するのである。
【0016】従って、下り坂に差し掛かった場合や、速度が意に反して上昇しすぎ、操縦者が操作に混乱を来している場合などでも、一定時間経過すれば、自動的にすべての電源が遮断されてしまうので、安全に走行できる。
【0017】請求項3の補助電動機付きスケータは、請求項1又は2の補助電動機付きスケータにおいて、ハンドルにブレーキレバーと後輪に前記ブレーキレバーにより作動されるブレーキ装置が設けられ、また、電動モータと後輪との機構的接続が摩擦接触機構とされ、ボードに枢支した踏板と、この踏板に固定された電動モータであって回転軸に前記後輪に対する接触ローラを有した電動モータとから構成され、前記踏板を踏めば前記接触ローラが後輪に接し動力を摩擦伝動するようにされており、前記踏板には、踏力により下降した踏板に弾撥的に係合し、以後は踏力を解除しても摩擦状態を維持するよう踏板に係合する係止レバーが設けられ、該係止レバーには、さらに解除カム機構が設けられ、該解除カム機構は前記ブレーキ装置の停止方向作動によって踏板から離脱付勢されるよう構成されたものである。
【0018】従って、電動モータを後輪に接触させた後は、ずっと踏み続ける必要がなく、両足をボードの上に載せることができ、安全走行ができる。また、ブレーキを操作すれば、係止レバーが踏み板から解放され、以後は電動モータと後輪とは非接触状態となるので、駆動力が絶たれブレーキを掛けているにも拘わらず駆動力が加わり続けるといったことが無くなる。
【0019】請求項4の補助電動機付きスケータは、請求項3の補助電動機付きスケータにおいて、ブレーキレバーにより作動されるブレーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとされ、該ブレーキシューは後輪の回転軸と平行な軸によって回転可能に設けられ、かつ前記後輪の回転方向と逆方向へ回動することによって前記後輪外周面に圧接されるように構成されたものである。
【0020】従って、この請求項4の補助電動機付きスケータのブレーキ装置はブレーキを作動させたとき、ブレーキシューが後輪に食い込む方向に滑るので、ブレーキの効きがよくなる。
【0021】請求項5の補助電動機付きスケータは、上記した請求項3の補助電動機付きスケータにおいてブレーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとされ、踏力により下降した踏板が前記ブレーキシューに係合可能とされ、踏板に係合したブレーキシューが停止方向へ作動されると、ブレーキシューが踏板から離脱し後輪に接触して制動するように構成されたものである。
【0022】従って、この請求項5の補助電動機付きスケータによれば、安全装置としての係止レバーがブレーキシューと兼用されているので構造が簡略化されると同時に作動の確実化も図れ、安全性も増す。
【0023】請求項6の補助電動機付きスケータは、請求項1又は2の補助電動機付きスケータにおける電動モータと後輪との機構的接続が駆動プーリと後輪に設けた従動プーリの間の巻掛け伝導ベルトとされ、前記駆動プーリは電動モータにクラッチを介して機構的に断接可能とされてなるものである。
【0024】この場合、電動モータから後輪への動力伝達は伝導ベルトによるので、動力伝達が確実となり、特に伝導ベルトとの接触面が水などで濡れた場合などでも相互のスリップが防止され確実な動力伝達が可能となる。
【0025】請求項7の補助電動機付きスケータは、上記した請求項3〜6いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ハンドル軸に設けられた該ブレーキレバーに、操作時に電動モータの供給電力を断とする電源遮断スイッチが併設されてなるものである。
【0026】従って、自動走行しているときにブレーキを掛けると、制動されると同時に電動モータの電源が自動的にカットオフされるので、それ以上駆動されることが無くなり、安全に速度を下げることができる。
【0027】請求項8の補助電動機付きスケータは、請求項1〜7いずれかに記載の補助電動機付きスケータにおいて、電動モータによって回生制動が行われるようにされたものである。
【0028】従って、電動モータの電源がカットオフされた後、そのまま電動モータを後輪に対して機構的に接続している場合、後輪によって電動モータが逆に回転させられ、これによって発電され、この電力を蓄電池に蓄電すると共に、この際の駆動抵抗により回生制動が行われる。
【0029】従って、ブレーキの機械的摩擦以外に、回生制動で速度も弱められるのでより安全な運転が可能となる。長い下り坂などの走行では発電電力を無駄無く蓄電でき、回生制動により電力の有効利用が可能となる。
【0030】請求項9の補助電動機付きスケータは、請求項1〜8いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ハンドル軸がボードに対し折り畳み自在に取付けられ、折畳んだハンドル軸を軸周囲に回転しないよう係脱自在にロックする係止部材が前記ボードに設けられてなるものである。
【0031】従って、ハンドルを折畳んでハンドルをロックすれば、ハンドルを支持して前輪を転動させながら引張って持ち運び出来るので、使用しない時の移動が容易となる。
【0032】請求項10の補助電動機付きスケータは、請求項1〜9いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、電源バッテリーを収納するケースに前記ハンドル軸に設けられた引っ掛け金具に係合するフックが設けられ、かつ、該フックと前記引っ掛け金具とが、電源回路のコンセントを兼ね、前記電源バッテリーのケースのフックを、前記金具に係合すれば、バッテリーがハンドル軸に沿って固定されると同時に電源が供給されるようにされたものである。
【0033】従って、この補助電動機付きスケータによれば、電源バッテリーの交換時など、バッテリーを所定の引っ掛け金具に係合させて取り付けるだけで、電源の接続も完了するので、例えばコネクタの接続などの他の作業も省略され、取り扱いが容易になる。
【0034】請求項11の補助電動機付きスケータは、請求項1〜10いずれかの補助電動機付きスケータにおいて、ボード本体に修理用工具の収納部が開閉自在に設けられているものである。
【0035】従って、走行中に何らかの故障が生じた場合、直ちに修理ができる。
【0036】
【実施の形態】次に、この発明の実施形態である補助電動機付きスケータを説明する。
実施の形態1以下、図を参照しながらこの発明の実施の形態1である補助電動機付きスケータを説明する。
【0037】図1において、1はハンドル軸を示し、図示例のハンドル軸1はテレスコープ状の伸縮自在構造とされ、緊締バンド部材1dにより任意伸縮位置で巻き締め固定可能とされている。ハンドル軸1の上端にはハンドルバー1aが取付けられ、ハンドルバー1aに沿ってブレーキレバー1bが取付けられている。
【0038】そして、ハンドル軸1の下端に形成したフォーク部2に前輪3が軸支されている。上記ハンドル軸1はヘッドパイプ5に軸周囲に回転可能に支持され、このヘッドパイプ5は、ステー8を介してボード6の前端部分にヒンジ部7で折曲回動可能に取付けられている。
【0039】従って、図示例のハンドル軸1は、図1に二点鎖線で示すようにヒンジ部7で折畳めるようにされていると共に、矢印方向へ伸縮自在とされている。また、このステー8のヒンジ部7には、ハンドル軸1が、立設位置と、折畳位置のそれぞれで固定できるラッチ装置9が設けられている。
【0040】このラッチ装置9は、図2に拡大して示すように、ボード6表面にステー8を挟むように立設した一対の係合板9a、9aと、この係合板9a、9aの外周縁に形成した係合凹部9b…9bと、この係合凹部9b…9bに係合する、ステー8に形成した長孔8aに収納されたピン9c、およびこのピン9cを前記係合凹部9bから抜け出る方向へ操作するレバー9dとから構成されている。
【0041】図中6aは、スタンドを示し、図示例の場合は、図3に示すように、スタンド6aに一体に形成した鍔状体6bとスタンドの軸支部6cとの間にばね6dを圧縮介挿し、矢印で示すようにクリック状に回動してそれぞれの位置に自動的に収まるようにされている。
【0042】即ち、スタンド6aは方形状のブラケット6eに軸支部6cで回動自在に軸支され、一方、スタンド6aに形成された鍔状体6bとブラケット6eの縁の間にバネ6dが圧縮介挿されている。なお、6fはバネ6dとブラケット6eの縁との間に介挿されたワッシャを示し、必要に応じて介挿される。
【0043】従って、スタンド6aを図3に実線で示した位置から仮想線で示す位置へと回動させたとき、方形状のブラケット6eの角部を乗り越えるときにバネ6dの圧縮状体が変化するので、この変化によりスタンド6aがスナップ状に立ち上がったり、折り畳まれたりするのである。
【0044】なお、図中6hはボード6の裏面に出没自在に摺嵌された引き出しを示し、この中にスパナやドライバなどの簡単な緊急用修理工具などが収納されている。また、図1において、符号10は、バッテリーを収納したバッテリーケースを示し、図示例のものは、ステー8に固定したブラケット8bに引っ掛け金具10aで着脱自在に取付けられている。
【0045】10bは電源コネクタを示し、バッテリ10をブラケット8aに取り付けた時に自動的に接合出来るようにされている。このバッテリーケース10の引っ掛け金具10aは図4(a)に示すように先端10cが鉤状とされ、この鉤状部10cがブラケット8aの先端に形成した係合部8cに係合するようにされている。
【0046】また、この引っ掛け金具10aはバッテリーケース10に軸10dで軸支され、係合方向へ常時回動するようにバネ10eで回動付勢されている。図4(a)において10fはバッテリーケース10の持ち運び用把手を示し、仮想線で図示のように上下方向へ移動可能とされ、かつ引っ掛け金具10aの末端に形成した円周膨出部10gに下方没入時は接触し、上方引出し時には前記円周膨出部10gから外れる操作板10hが取り付けられている。
【0047】また、ケース10の引っ掛け金具10aと同一軸線上に取り付け金具を兼ねるコネクタ10bが設けられており、このコネクタ10bの両側には図5に示すように八の字状にガイド10jが設けられ、ステー8に設けられたコネクター8dに接続しようとしたとき、コネクター10bが接続位置に導かれるようにされている。
【0048】従って、バッテリーケース10を車体に取り付ける場合、把手10fを持って吊り下げ支持すれば、バッテーは重いので自重により把手10fは引き出された状態となり、図4(a)に示すように引っ掛け金具10aはその基部10gが操作板10hから外れ、軸10dを支点として鉤状部10cをブラケット8aから外れる方向へと回動する。
【0049】この状態でバッテリーケース10をコネクタ10b方向へ降ろすように移動させると、八の字状ガイド10jで案内されてコネクタ10bがコネクタ8dに接続され、同時に取り付け金具10は図4(b)に示すようにブラケット8a先端の係合部8c位置に位置する。
【0050】そして、把手10fを下降させれば、把手10fは元の位置に復帰し操作板10hが下降し、これによって操作盤10hが引っ掛け金具10aの円周膨出部10gに当接し、ブラケット8a先端の係合部8cに係合する方向へ移動させると同時にこの位置で動かないように固定する。
【0051】従って、把手10fを持って取り付けるだけでバッテリーは容易に車体に取り付けられる。なお、上記バッテリーケースの取り付け構造としては、コネクタと取り付け金具とを一体化しない構造とし、電源回路は別にコネクタで接続するようにしても良い。
【0052】次に、ボード6の後端には図6、図7に拡大して示すように後輪11が軸12により軸支されている。この後輪11には図6に示すようにブレーキ装置としてブレーキシュー18が設けられている。このブレーキシュー18は、ブレーキレバー1bよりケーブル1cを介して操作され、図6に示すように後輪11の回転軸12と平行な軸18a周囲に回転可能なロッド18bの先端に支持し、後輪11の回転方向と逆方向へ回動することによって後輪11に接するように構成したものである。
【0053】ブレーキシュー18が後輪11に接したとき、矢印で示すように、ブレーキシュー18が後輪11にかみ込む方向に変位しようとするので非常にブレーキの効きが良くなる。
【0054】なお、ブレーキの構成としてこれ以外の構成、例えば、タイヤのリムを両側から挟むもの、車軸外周にバンドを巻き付けて締め付けるもの、あるいはディスクブレーキ等の構造としても良い。
【0055】そして、この後輪11の外周には、駆動用の電動モータ14が後輪11との機構的接触を断接可能に支持されている。図7に示したものの場合は、電動モータ14を踏板15に取付け、前記電動モータ14の軸14aに、接触ローラ13を同軸に固定しことにより構成されている。
【0056】なお、上記ローラ13は効率良く摩擦電動が行えるよう、外面に凹凸溝を付した金属ローラやゴムローラ、さらには帆布やワイヤー等で補強したゴムロール等が使用される。なお、金属ローラは、車輪が濡れた時にスリップして動力伝達効率が悪くなることがあるので、ゴムローラないしは帆布やワイヤー等で補強したゴムロールの使用が望ましい。
【0057】上記踏板15は、図7に示すようにボード6後端部に軸16を介して矢印で示すように回動自在に取付けれられ、常時は、二点鎖線で示すようにばね15bにより接触ローラ13が後輪11より離れる方向に付勢され、足で踏んで押し下げると、実線で示すように前記接触ローラ13が後輪11の外周に接触するようにされている。
【0058】なお、電動モータ14と後輪11との機構的接触を断接可能に支持する構成としては、上記のような踏板15による構成の他、電動モータ14と後輪11の軸12との間にクラッチ、または電磁クラッチを配置しておき、これらの電磁クラッチの作動により電動モータ14と後輪11とが機構的に断接可能な構成としても良い。
【0059】例えば、図8に示すように、電動モータ14にクラッチ17を介して駆動プーリ41を軸支し、一方後輪11には図9に示すように、ホイールリム11aに従動プーリ42を一体的に形成し、コグベルト、Vべルト、タイミングベルトなどの伝動ベルト43を両プーリ41、42間に巻掛け、テンションプーリ44により伝動ベルト43の張りを調整するとともに従動プーリ42に対する巻掛け角を増大し、巻掛け伝動の効率を図る構成としても良い。
【0060】上記クラッチ17は、図10に拡大して示すように、伝動モータ14の駆動軸14aと、これに整列されて遊転自在に軸支された従動軸45との間に設けられ、駆動軸側に固定したかみ合い回転子46に、従動軸45に軸方向摺動移動可能とされたもう一方のかみ合い回転子47を、駆動レバー48の矢印方向への移動により軸方向へ移動可能に設け、かみ合い回転子47の凹凸49を他方の回転子46の凸凹49にかみ合わせることにより伝動し、反対方向へ移動させることにより駆動軸と従動軸との縁が切れるようにされている。
【0061】図中50は従動軸側のかみ合い回転子47を常時駆動側の回転子方向へ移動するように付勢するばねを示す。この場合は、クラッチ17の断接を行うレバー48が前述した実施の形態の踏板15と同様な作用を行う。
【0062】図1、図7において、図中20は制御回路の入ったケーシングを示し、電動モータ14の駆動ないしは停止を司る制御回路が収納されている。図11はこの制御回路の一例を示し、電動モータ14の電源は、バッテリ10より、フューズ27、メインスイッチ28からリレースイッチ21を介して供給され、リレースイッチ21は電動モータ14の起電力が一定以上の電圧となった時に作動するサイリスタ23により作動するようにされている。
【0063】回路図の抵抗24は、電動モータ14の起電力が一定以上の電圧になった時にサイリスタ23を作動させるようにするもので、電動モータ14の起動時の速度に応じて適当な抵抗値のものが使用される。
【0064】また、25は、リレースイッチ21の作動電源の遮断スイッチを示し、ブレーキレバー1b(図1)と連動するようにされ、電動モータ14による自動走行中ブレーキを操作したときに作動電源が遮断され、リレースイッチ21がリセットされるようになっている。
【0065】なお、図11において点線で囲む部分の回路は、バッテリーの電圧チェック用のパイロットランプの回路を示し、踏板15の踏み下げによってオンとなるリミットスイッチ26によって、走行時は断となり、停止時に操作することにより接となるようにされている。
【0066】また、二点鎖線で囲む部分は電圧を表示するパイロットランプの回路を示し、電圧の高さに応じ、点灯ライトの色などを変化させるようにしたものである。また、上記電動モータ14及びバッテリ10としては補助動力用とすれば良いので小型の電動モータ及び小容量の電池でも充分であり、全体重量も10〜14kg程度の運搬可能な重量とされる。
【0067】なお、回路図には図示されていないが、電源回路にタイマーを設け、電動モーター14の駆動開始と同時に作動し一定時間、例えば20秒〜30秒程度の時間が経過すれば電源をオフとするようにし、回路をリセットして、再び最初からの走りだし操作をしなければ自動走行しないようにしても良い。
【0068】次に、上記補助電動機付きスケータの作動を説明する。まず、図1に二点鎖線で示した状態からハンドル軸1を立て、ラッチ装置9で倒れないようにハンドル軸1を固定する。
【0069】そして、走行する場合は、ハンドルバー1aを持ってボード6に片足を乗せ、他の片足で地面を蹴り走行を開始し、速度を上げる。ある程度の速度が出れば、地面を蹴っていた足を踏板15上に移し、ばね15bの付勢力に抗して踏みつけ、接触ローラ13を後輪11の外周に機構的に接触させる。なお、図8、図10に示したクラッチの場合は、駆動レバー48を矢印方向へ足で蹴って倒して接とする。また、電磁クラッチ(図示せず)の場合は、電磁ラッチのスイッチをONにする。
【0070】電動モータ14は後輪11によって従動回転され、電動モータ14の回転子(図示せず)の回転によって起電力が生じる。直ちにこの起電力は抵抗24を通じてサイリスタ23へと供給され、後輪11の回転数が一定以上で起電力が一定以上となったときにサイリスタ23が作動し、同時にリレースイッチ21が作動し、オンとなって電動モータ14に電源が供給される。
【0071】この瞬間、電動モータ14は駆動源に変化し、接触ローラ13を介して後輪11を駆動し始める。従って、足蹴り動作によって一定以上の速度となっていれば踏板15を踏む事によって電動モータ14で自動走行することができる。
【0072】そして、踏板15を踏み続ける限り電動モータ14は駆動源として作動し続け走行が継続する。クラッチによる断接の場合は、駆動レバー29でクラッチを接としている限り電動モータ14は駆動源として作動し続け走行が継続する。
【0073】次にブレーキレバー1bを引き、ブレーキをかけると、ブレーキシュー18が後輪11に摩擦接触して速度を弱めると同時に、遮断スイッチ25が作動して、電動モータ14の電源回路が絶たれる。同時にリレースイッチ21の電源も絶たれるので、これによりサイリスタ23がリセットされた状態となる。
【0074】従って、電動モータ14は後輪11を駆動しなくなり、もし踏板15を踏み続けたままの場合、あるいはクラッチを接としたままの場合は、電動モータ14は後輪11から接触ローラ13又は伝動ベルト43を介して逆に回転させられるので走行抵抗となり、補助電動機付きスケータの走行速度をより弱める。
【0075】従って、ブレーキシュー18による摩擦停止力の他に電動モータ14による回転抵抗による停止力が後輪11に作用する。そして、再び通常走行する場合は、ブレーキレバー1bを放す。
【0076】これによって、遮断スイッチ素子24がその遮断機能を止め電源回路が回復するが、サイリスタ23はリセットされた状態となっているので、最初の走出しの場合と同様に、後輪11との機構的連接により従動回転する電動モータ14の起電力によって自走するかどうかが抵抗24とサイリスタ23の作用によりチェックされる。
【0077】そして、サイリスタ23が導通すればリレースイッチ22が作用して元通りの電源供給が行われる。一方、所定の起電力以下の起電力しか無かった場合は、リレースイッチ22が働かず、電動モータ14は駆動回転しない。
【0078】従って、踏板15から足を降ろし再び地面を蹴って速度を上げるのである。クラッチの場合は駆動レバー29でクラッチを断とし、再び地面を蹴って速度を上げるのである。
【0079】以上のように、電動モータ14による速度チェックが停止方向の常に安全側へと制御されるので特に習熟しなくても安全に誰でも容易に操縦できる効果を有する。
【0080】なお、電源回路にタイマー回路を設けた場合は、電動モータ14の駆動が開始されても、一定時間経過後は自動的に電源が絶たれる。従って、その後再び足で地面を蹴って速度を増し、上述した駆動操作を繰り返す。
【0081】この場合は、電源が入ったままとなることによる予想外の暴走を防止でき、より安全な操縦ができる。さらに、タイマーによって電源が遮断された後、一定時間経過しなければ自動走行ができないようにすることも出来る。
【0082】この場合は、タイマーにより走行時の電源が切られた後、まだ高速状態が維持されていた場合、自動走行の実質的な継続を防止するためである。なお、上記実施の形態において、ブレーキレバー1bに併設される遮断スイッチ素子24に回生電力を直流に整流して蓄電池側へと流す回路を併設し、電動モータ14への電源供給の遮断と同時に回生起電力の回路をオンにするようにしておけば、フレーキを掛ける都度、起電力が蓄電池側へと供給されるので、エネルギの有効利用が図れる。
【0083】特に、長い坂道を下る場合などは回生電力の有効利用が図られる。
実施の形態2図12は実施の形態2の要部平面図、図11は実施の形態2の他の構成例の要部斜視図である。
【0084】この実施の形態2は、電動モータ14と後輪11との接触状態の維持を目的としたもので、この部分以外は実施の形態1と同じであるため、異なる部分のみ説明する。
【0085】この実施の形態2では、図12に示すように踏板15の側面位置に係止レバー19をボード6に立てたピン6pに回動自在に軸支すると共に、ピン6pに設けたつるまきばね(図示省略)により踏板15方向へ弾性付勢し、踏板15を踏みつけて押し下げた時に、係止レバー19で踏板15をその位置で固定出来るようにしたものである。
【0086】すなわち、係止レバー19には、踏板15方向へ緩い傾斜面を有して突出する突起19aが設けられ、この突起19aの後端面19bが踏板15表面に引っ掛かるよう鋭角の爪状に形成されている。
【0087】従って、踏板15を矢印M方向へ踏むと突起19aの傾斜面により係止レバー19は矢印Q方向へ移動したあと、突起の後端面19bが踏板15に引っ掛かって係止し、電動モータ14の接触ローラ13が後輪11と接した状態となったまま固定維持される。
【0088】そして、係止レバー19の根元部分19cには、前記傾斜面と同様な傾斜面を有した突起19dが形成されている。この突起19dはブレーキシュー18を駆動させるロッド18aの側面と接触可能とされ、ブレーキシュー18が矢印Rで示すように、後輪11に接する方向へ移動すれば、傾斜面に押されて係止レバー19が矢印Qで示すように踏板15を解放する方向へ回動し、これによって踏板15は矢印S方向へ移動し、電動モーター14が後輪11から離れるようにされている。
【0089】したがって、この場合、踏板15を踏みつけることによって、接触ローラ13と後輪11とを接触させて電動走行しだしたあとは、踏板15から足を放しても踏板15が係止レバー19に係合し、その結果、接触ローラ13は後輪との接触状態を維持するので、ボード6上に両足を載せることができ、安全な操縦ができる。
【0090】次にブレーキレバーを引いてブレーキをかけると、回動するブレーキシューのロッド18aが突起19dの傾斜面に接触して、係止レバー19を踏板15から外れるように押す。これにより係止レバー19が外れると、踏板15が矢印S方向へ跳ね上がり、電動モータ14の駆動力が後輪11から遮断され、ブレーキを掛けているにもれ拘わらず後輪11に駆動力が加わり続けるといった危険な状態が予防できる。
【0091】なお、係止レバー19の踏板15に対する係合位置を調節するため図13に示すように、突起19aをガイド19gに沿って移動可能とし、調整ねじ19hによって位置調節可能としても良い。なお、図中19kは調整ねじを回転させる把手部を示す。
【0092】なお、係止レバー19を踏板15から解除する機構として、上記ブレーキシュー18のロッド18aとの接触の他、図14に示すように、ブレーキケーブル1cのブレーキワイヤー1wを係止レバー19の先端にも結止し、間にローラ18cを介挿することによってブレーキワイヤー1wの牽引方向を変化させて係止レバー19を直接牽引作動できるようにしても良い。
【0093】この場合は、ブレーキ操作時の力が係止レバー19に直接的に作用する。したがって、この実施の形態2によれば、電動走行しだしたあとは、踏板15から足を放しても接触ローラ13は後輪との接触状態を維持するので、ボード6上に両足を載せることができ、安全な操縦ができる。
【0094】そして、次にブレーキレバーを引いてブレーキをかければそれに伴って係止レバー19が踏板15から外れ、駆動力が絶たれるので安全に停止することができる。
【0095】なお、踏板15の固定を係止レバー19による場合を示したが、図15に示すようにブレーキシュー18に上記係止レバーの機能を兼用させることもできる。即ち、図15は、実施の形態2の他の構成例を示す側面図であってブレーキシュー18の先端18bにフック18cが形成され、一方踏板15裏面にも、前記フック18cに向かい合うフック15aを有する爪片15bが突設され、ブレーキロッド18aにバネ18dにより矢印方向へ附加される付勢力を利用して、踏板15を踏み降ろしたとき、フック15aがブレーキシュー18のフック18cに係合するようにされている。
【0096】したがって、踏板15を踏み自動走行に入れば、フック15aがブレーキシュー18のフック18cに係合し、走行状態が維持され、ブレーキをかければ、ブレーキシュー18はバネの付勢力に抗して後輪方向へ移動するが、この時、フック15aも外れて駆動力が絶たれるので安全に停止することができる。
【0097】また、上記踏板15裏面とブレーキシュー18とを直接的に係合する場合を示したが、図16に示すように、間にリンク15cを介在させ、踏板15のフック15aとリンク15cとの係合をブレーキシュー18とリンク15cとの係合動作によって制御するようにしても良い。
【0098】即ち、図16においてボード6に設けた支持板61に軸62を介して中間リンク15cが軸支され、このリンク15cの先端15eが常時ブレーキシュー18の背面に接するようにし、後端に設けたフック15fに踏板15のフック15aが係合するようにし、踏板15を押し下げればフック15aが中間リンク15cのフック15fに係合し、ブレーキがかけられブレーキシュー18が後輪11方向へ移動すれば、これに伴なって中間リンク15cが回動しフック15aが外れ、踏板15が跳ね上がるようにされている。
実施の形態3この実施の形態3は、ハンドルの構造を改良したもので、実施の形態1で説明したように伸縮して折り畳んだハンドル軸1を軸周囲に回転しないように固定可能としたものである。
【0099】すなわち、図17に示すようにボード6に枢支したステー8に、ハンドル軸1に設けた突起33に係合するロックアーム16を回動可能に設け、ハンドル軸1を折畳んだ時はこのロックアーム16を突起33に係合させてハンドル軸1の回転を止めるのである。
【0100】すなわち、ハンドル軸1には、図18に示すように割り31を有しねじ32によってハンドル軸1に締め付け固定可能な突起部材33が取付けられている。一方、ステー8には突起部材33の突起33aに嵌合するコ字状部16aを有するゲート状ロックアーム16が軸支されている。
【0101】このロックアーム16は図17に示すようにステー8に設けたピン8bを受容する長孔16bを有し、ロックステー16の末端は長孔16bの端部16cを中心とする半円状の輪郭とされている。
【0102】そして、ロックアーム16を突起部材33から外れた姿勢の時に固定するピン8cが、ロックアーム16末端の輪郭に沿った位置で、かつロックアーム16を受容しロックした姿勢の時の側面となる位置に突設されている。
【0103】従って、図1に点線で示したようにハンドル軸1を折畳んだとき、ロックアーム16をハンドル軸1の突起部材33に係止すれば、ハンドル軸1の回動が固定され、ふらふらと遊転するのが防止されるので、図19に示すようにハンドル1を支持して、前輪3を地面に接して、引き摺りつつ移動することが可能となり、乗車しない場合の移動や持ち運びが楽になる。
【0104】
【発明の効果】この発明にかかる補助電動機付きスケータは以上のように構成したので、請求項1の構成によれば、通常のスケータと同様な足蹴りで始動を行い、一定以上の速度で動力による自走に切り替えることが出来るようにしたので、慣れない者でも容易かつ安全に操縦でき、特に身障者の軽便移動用の乗り物としても利用できる。また、電動モータとその電源も補助用を目的としたものであるので、小型軽量のもので良く、そのため全重量も軽くなり、走行時以外の運搬も軽便に行えるといった効果がある。
【0105】請求項2の構成によれば、一定以上の速度で自動走行を開始した後であっても、一定時間走行を続ければ自動的に電源が切られるので暴走が防止され安全が確保される。
【0106】従って、下り坂に差し掛かった場合や、速度が意に反して上昇しすぎ、操縦者が操作に混乱を来している場合などでも、安全に走行できる。請求項3の構成によれば、駆動状態となったとき踏板がその状態で係止レバーにより固定されるので、両足を揃えてボード上に置くことができ、片足で立つ不自然な姿勢をしなくてもすみ、安全に操縦できる。また、ブレーキを掛ければ直ちに係止レバーが解除されるので、ブレーキを掛けているにも拘わらず駆動力が加わり続ける事態が防止され安全な運転が可能となる。
【0107】請求項4の構成によれば、ブレーキ装置はブレーキを作動させたとき、ブレーキシューが後輪に食い込む方向に滑るので、ブレーキの効きがよくなる。請求項5の構成によれば、安全装置としての係止レバーがブレーキシューと兼用されているので構造が簡略化されると同時に作動の確実化も図れ、安全性も増す。
【0108】請求項6の構成によれば、伝動モータの駆動力は、ベルトによって後輪へ伝動されるが、このベルトに対するプーリの接触面は、路面から離れているので、路面が濡れていても接触面が濡れることがなく、摩擦伝動面がスリップすることがない。従って確実な伝動が可能である。そしてベルトとしてコグベルトやタイミングベルトなどを使用すれば、伝動接触面が雨水などで濡れていてもさらにスリップをすることがなく確実な伝動ができる。
【0109】請求項7の構成によればブレーキ操作時に必ず駆動電源が遮断されるので、ブレーキを掛けているにも拘わらず駆動が継続されるといった危険な事態が確実に予防され、安全な操縦ができる。
【0110】請求項8の構成によれば、ブレーキをかけたとき、回生制動によりエネルギの回収が行われるので、効率の良い運転ができる。請求項9の構成によれば、ハンドルを折畳んだとき、ハンドル軸が回転しないように固定されるので、そのハンドルを持って前輪を転動させつつ引き摺って移動できるので、移動の労力が軽減される。
【0111】請求項10の構成によれば、電源バッテリーの交換時など、バッテリーを所定の引っ掛け金具に係合させて取り付けるだけで、電源の接続も完了するので、例えばコネクタの接続などの他の作業も省略され、取り扱いが容易になる。
【0112】請求項11の構成によれば走行中に何らかの故障が生じた場合、直ちに修理ができる。
【出願人】 【識別番号】592069481
【氏名又は名称】株式会社アトラスオート
【出願日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2002−320702(P2002−320702A)
【公開日】 平成14年11月5日(2002.11.5)
【出願番号】 特願2001−121871(P2001−121871)