| 【発明の名称】 |
マルチピースソリッドゴルフボール |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 隆
【氏名】加藤 聡
【氏名】岩見 聡
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| 【要約】 |
【課題】本発明により、飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールを提供する。
【解決手段】本発明は、センター(1)と中間層(2)とから成るコア(4)、および表面に多数のディンプルを形成したカバー(3)から成り、該センター(1)および該中間層(2)がポリブタジエンゴムを主成分とし、該センター(1)が直径25〜40mmを有し、かつ該センター(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上だけ大きく、該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有し、かつ該中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が該センター(1)の中心硬度より20〜50だけ大きく、該カバー(3)のショアD硬度による硬度Dと、上記中間層(2)の表面硬度Cとの差(C−D)の値が0〜12であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールに関する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 センター(1)と該センター(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)を被覆するカバー(3)から成り、かつ該カバーの表面に多数のディンプルを形成したマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、該センター(1)および該中間層(2)がポリブタジエンゴムを主成分とし、該センター(1)が直径25〜40mmを有し、かつ該センター(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上だけ大きく、該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有し、かつ該中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が該センター(1)の中心硬度より20〜50だけ大きく、該カバー(3)のショアD硬度による硬度Dと、該中間層(2)の表面硬度Cとの差(C−D)の値が0〜12であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。 【請求項2】 前記カバー(3)が、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とする請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 【請求項3】 前記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーが、脂環式ジイソシアネートから生成される請求項1または2のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 【請求項4】 前記ディンプルの輪郭長さx(mm)の総合計をX(mm)で表し、前記ディンプルのボール表面積占有率をYで表したとき、XとYとが以下の式(1):X≦1930+3882Y (1)で表される関係を満足する請求項1〜3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 【請求項5】 前記ディンプルの輪郭長さxが10.5mm以上であるディンプルの個数が、ディンプル総数の90%より多い請求項4記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マルチピースソリッドゴルフボール、特に飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールに関する。 【0002】 【従来の技術】高飛距離とアプローチでの高スピン性能を持つゴルフボールとして、軟質のゴムセンターと、センター上にセンターよりも比較的硬いゴムあるいは樹脂からなる中間層を被せ、カバーに軟質材料を用いた、2層コアあるいは2層カバータイプのゴルフボールが種々提案されている(特許第2910516号公報、特開平10‐151226号公報、特開平11‐151320号公報等)。 【0003】特許第2910516号公報には、センター径が29mm以上、JIS−C硬度による中間層硬度が85以上、センター比重が中間層比重より重いマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、中間層の主材としてアイオノマーを用いているため、得られるゴルフボールの反発性が低く、トライバーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。 【0004】特開平10‐151226号公報には、センターの100kg荷重変形量が2.5mm以上、ショアD硬度による中間層硬度がカバー硬度より13以上大きく、ボールの慣性モーメントが83g・cm2以上のマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、中間層硬度が大き過ぎるため、打球感も硬くて悪く、また、耐擦過傷性において満足できるものが得られていない。 【0005】特開平11‐151320号公報には、センター及び中間層がポリブタジエンゴムを主材とするゴム組成物からなり、センター直径が15〜22mm、ショアD硬度によるセンター硬度が40〜70のマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、センター直径が小さすぎるため、ボールとしたときの反発性が低く、トライバーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。 【0006】上記のように、飛距離、打球感、耐擦過傷性のすべてを満足するゴルフボールは得られていないのが現状であった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、センター、中間層およびカバーから成るマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、センターの直径、センターの表面硬度と中心硬度との硬度差、中間層の厚さ、中間層の表面硬度とセンターの中心硬度との硬度差、カバー硬度、および中間層の表面硬度とカバー硬度との硬度差を特定範囲内に規定することにより、飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0009】即ち、本発明は、センター(1)と該センター(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)を被覆するカバー(3)から成り、かつ該カバーの表面に多数のディンプルを形成したマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、該センター(1)および該中間層(2)がポリブタジエンゴムを主成分とし、該センター(1)が直径25〜40mmを有し、かつ該センター(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上だけ大きく、該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有し、かつ該中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が該センター(1)の中心硬度より20〜50だけ大きく、該カバー(3)のショアD硬度による硬度が該中間層(2)の表面硬度より0〜12だけ小さいことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールに関する。 【0010】本発明では、中間層の表面硬度とセンター中心硬度との硬度差を大きくすることにより、打撃時のスピン量を抑え、高飛距離を可能にしたとともに、中間層硬度とカバー硬度との硬度差を適度な硬度差にしたことにより、打球感および耐擦過傷性を向上させ得たものである。 【0011】更に、本発明を好適に実施するためには、上記カバー(3)が、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とし、上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーが、脂環式ジイソシアネートから生成され、上記ディンプルの輪郭長さx(mm)の総合計をX(mm)、前記ディンプルのボール表面積占有率をYで表したとき、XとYとが以下の式(1):X≦1930+3882Y (1)で表される関係を満足し、および上記ディンプルの輪郭長さxが10.5mm以上であるディンプルの個数が、ディンプル総数の91〜100%であることが好ましい。 【0012】以下、図1を用いて本発明のゴルフボールについて更に詳しく説明する。図1は、本発明のゴルフボールの1つの態様を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明のゴルフボールはセンター(1)と該センター上に形成された中間層(2)とから成るコア(4)と、該コアを被覆するカバー(3)とから成る。上記カバーは単層構造であっても、2層以上の多層構造を有してもよい。但し、図1では説明をわかりやすくするため、1層のカバー(3)を有するゴルフボール、即ちスリーピースソリッドゴルフボールとした。 【0013】上記コア(4)は、センター(1)および中間層(2)共に、ポリブタジエンゴムを主成分とすることを要件とし、ポリブタジエンに共架橋剤、有機過酸化物および充填材を必須成分として含有するゴム組成物を加熱加圧成形して製造することが好ましい。ポリブタジエンは、従来からソリッドゴルフボールのコアに用いられているものであればよいが、特にシス‐1,4‐結合少なくとも40%以上、好ましくは80%以上を有するいわゆるハイシスポリブタジエンゴムが好ましく、所望により上記ポリブタジエンゴムには、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)等を配合してもよい。 【0014】共架橋剤としては、アクリル酸またはメタクリル酸等のような炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の、亜鉛、マグネシウム塩等の一価または二価の金属塩、またはトリメチロールプロパントリメタクリレート等の官能性モノマー等が挙げられるが、高い反発性を付与するα,β‐不飽和カルボン酸の亜鉛塩、特にアクリル酸亜鉛が好適である。配合量はポリブタジエンゴム100重量部に対して、10〜60重量部、好ましくは10〜50重量部、より好ましくは25〜40重量部である。60重量部より多いと硬くなり過ぎて打球感が悪くなり、10重量部未満では、適当な硬さにするために有機過酸化物の量を増加しなければならず反発が悪くなり飛距離が低下する。 【0015】有機過酸化物としては、例えばジクミルパーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐3,3,5‐トリメチルシクロヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ‐t‐ブチルパーオキサイド等が挙げられ、ジクミルパーオキサイドが好適である。配合量はポリブタジエン100重量部に対して0.5〜5.0重量部、好ましくは0.6〜4.0重量部、より好ましくは0.6〜2.0重量部である。0.5重量部未満では軟らかくなり過ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。5.0重量部を越えると適切な硬さにするために共架橋剤の量を減少しなければならず反発が悪くなり飛距離が低下する。 【0016】充填材としては、ソリッドゴルフボールのコアに通常配合されるものであればよく、例えば無機充填材、具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等が挙げられ、高比重金属充填材、例えばタングステン粉末、モリブデン粉末等およびそれらの混合物と併用してもよい。配合量は、それぞれポリブタジエン100重量部に対して5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部である。5重量部未満では重量調整が難しく、30重量部を越えるとゴムの重量分率が小さくなり反発が低くなり過ぎる。 【0017】更に本発明のゴルフボールのセンターおよび中間層には、有機硫黄化合物、老化防止剤、その他ソリッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分を適宜配合してもよい。使用する場合、配合量は、ポリブタジエン100重量部に対して、0.2〜5.0重量部、好ましくは0.3〜4.0重量部、0.5〜2.0重量部であることが好ましい。 【0018】本発明のゴルフボールに用いられるコア(4)の製造方法を、図2〜図3を用いて説明する。図2は、本発明のゴルフボールに用いられる中間層成形用金型の1つの態様の概略断面図である。図3は、本発明のゴルフボールに用いられるコア成形用金型の1つの態様の概略断面図である。まず、上記センター用ゴム組成物を、金型内で例えば140〜180℃で10〜60分間加熱プレスして、球状の加硫センターに成形する。次いで、図2に示すような半球状キャビティを有する半球状金型(5)とセンターと同形の半球凸部を有する中子金型(6)とを用いて、上記中間層用ゴム組成物をプレスして、未加硫半球殻状中間層(7)を成形する。続いて、図3に示すような上下2つのコア用金型(8)を用いて、上記加硫センター(9)を上記半球殻状中間層(7)2個で挟んで、例えば140〜180℃で10〜60分間加硫成形して、センター(1)と該センター上に形成された中間層(2)とから成るコア(4)を形成する。 【0019】本発明のゴルフボールでは、センター(1)が直径25〜40mmを有することを要件とするが、好ましくは27〜38mm、より好ましくは30〜38mmである。上記直径が25mmより小さくなると打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。40mmより大きくなると中間層あるいはカバーが薄くなり、それぞれの効果が十分に得られなくなる。 【0020】本発明のゴルフボールでは、センター(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上だけ大きいことを要件とするが、両者の硬度差は好ましくは15〜40、より好ましくは15〜35である。上記硬度差が15より小さいと打撃時のスピン量を抑える効果が小さくなって飛距離が低下し、また打球感も硬く悪くなる。 【0021】上記センター(1)のショアD硬度による中心硬度が30〜70、好ましくは32〜65、より好ましくは34〜60であることが望ましい。上記中心硬度が30より小さいと、打球感が重くなるとともに、軟らかくなり過ぎて反発性能が低下し、飛距離が低下する。また、70より大きいと、打撃時に十分に高打出角化ができず飛距離が低下する。 【0022】更に本発明では、センター(1)のショアD硬度による表面硬度が40〜70、好ましくは45〜68、より好ましくは48〜65であることが望ましい。上記表面硬度が40より小さいと打球感が重くて悪く、反発性が低下して飛距離が低下し、70より大きいと硬くて悪い打球感となる。尚、センターの表面硬度とは前述のように加硫成形して形成したセンター、即ち、中間層を被覆する前のセンターの表面で測定した硬度を意味し、センターの中心硬度とは通常2等分切断し、その切断面においてセンターの中心で測定した硬度を意味する。 【0023】本発明のゴルフボールでは、中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有することを要件とするが、好ましくは1.0〜7.0mm、より好ましくは1.0〜5.0mmである。上記厚さが、0.5mmより小さくなると中間層の硬さの効果が十分に得られなくなり打撃時のスピン量を抑えることができず、8.0mmより大きくなると中間層に比較的硬い材料を用いているため打球感が硬くて悪くなる。 【0024】本発明のゴルフボールでは、中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が上記センター(1)の中心硬度より20〜50だけ大きいことを要件とするが、好ましくは20〜40、より好ましくは22〜35である。上記硬度差が20より小さいと打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。上記硬度差が50より大きくなると中間層硬度が硬くなり過ぎるため打球感が硬くて悪くなるばかりでなく、耐擦過傷性および耐久性が悪くなる。 【0025】上記中間層(2)のショアD硬度による表面硬度は47〜67、好ましくは47〜62、より好ましくは52〜62であることが望ましい。上記中間層の表面硬度が47より小さくなると、適正なボール硬度を得るために、センターを硬くしなければならなくなる。その結果、上記のようなセンター中心との硬度差が得られにくくなり、打撃時のスピン量が増え、飛距離が低下する。上記硬度が67より大きくなると、打球感が硬くて悪くなるだけでなく、耐擦過傷性も悪くなる。尚、中間層の表面硬度とは、前述のようにセンター(1)上に中間層(2)を形成して作製した2層構造を有するコア(4)の外表面で測定した硬度を意味する。 【0026】本発明のゴルフボールのコアは初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.0〜4.0mm、好ましくは2.2〜3.5mm、より好ましくは2.5〜3.3mmを有することが望ましい。2.0mmより小さいとコアが硬くなり過ぎて、得られたゴルフボールの打球感が悪くなり、4.0mmより大きいとコアが軟らかくなり過ぎて、得られたゴルフボールの耐久性が低下し、また反発が悪くなり飛距離が低下する。 【0027】前述のように、本発明の中間層(2)は、センター(1)と同様に基材ゴム、共架橋剤、有機過酸化物、充填材等を含有するゴム組成物を加熱成形して形成される。このように、中間層(2)が、アイオノマー樹脂、熱可塑性エラストマー、ジエン系共重合体等の熱可塑性樹脂から構成されるのではなく、上記ゴム組成物の加熱成形体から構成されることによって、反発特性が向上し、打球感が良好となる。また、センター(1)と中間層(2)との両層が同様の加硫ゴム組成物から成るために、両層間の優れた密着性により耐久性も向上する。更に、周知の通り、ゴムは樹脂に比較して、常温以下の低温領域での性能低下が小さいため、それを用いた本発明の中間層(2)は低温反発特性が優れる。 【0028】次いで、上記コア(4)上には1層以上のカバー(3)を被覆する。本発明のゴルフボールでは、カバー(3)の厚さを0.5〜2.0mm、好ましくは0.8〜1.8mm、より好ましくは1.0〜1.5mmとするが、0.5mmより小さいとカバーの軟らかい効果が発揮されず、ショートアイアン〜アプローチショット等でのスピン量が少なくなり、コントロール性が劣ってくる。2.0mmより大きくなると得られるゴルフボールの反発性が低下するとともに打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。 【0029】また本発明のゴルフボールでは、カバー(3)のショアD硬度による硬度Dと、上記中間層(2)の表面硬度Cとの差(C−D)の値が0〜12であることを要件とするが、両者の硬度差は好ましくは1〜12、より好ましくは2〜8である。上記硬度差が0より小さいと、カバー硬度が高く、アプローチショット等でスピン量が小さくなり、コントロール性が劣る。上記硬度差が12より大きくなると、カバー硬度が小さくなり過ぎるため、反発性が低下するとともに、打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となって飛距離が低下する。 【0030】上記カバー(3)のショアD硬度による硬度は35〜55、好ましくは35〜50、より好ましくは40〜50であることが望ましい。上記カバー(3)の硬度が35より小さいと打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が出ない。55より大きいとショートアイアン〜アプローチショット等でのスピン量が少なくなり、コントロール性が劣ってくる。尚、カバー硬度とは、各カバー用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて測定した硬度(スラブ硬度)を意味する。 【0031】本発明に用いられるカバー材料としては、耐擦過傷性に優れるポリウレタン系熱可塑性エラストマーが好ましく、特にその原料であるジイソシアネートが脂環式ジイソシアネートであるポリウレタン系熱可塑性エラストマーが反発性、耐擦過傷性、変色性の面から好ましい。上記脂環式ジイソシアネートの例としては、4,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の水素添加物である4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)の水素添加物である1,3‐ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)およびトランス‐1,4‐シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)からなる群から選択される1種、または2種以上の組み合わせ等が挙げられ、汎用性および加工性の面からH12MDIが好適である。上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの具体例として、BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランXNY90A」、「エラストランXNY97A」等)4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。 【0032】更に、本発明のカバー(3)の好ましい材料の例として、上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーのみであってもよいが、上記熱可塑性ポリウレタンエラストマーに、その他の熱可塑性エラストマー、ジエン系ブロック共重合体またはアイオノマー樹脂等の1種以上とを組合せて用いてもよい。その他の熱可塑性エラストマーの例として、上記以外の他のポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。上記その他の熱可塑性エラストマーとしては、カルボキシル基、グリシジル基、スルホン基、エポキシ基等の官能基を有するものを用いてもよい。 【0033】上記その他の熱可塑性エラストマーの具体例として、例えばBASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランET880」)ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、東レ(株)から商品名「ペバックス」で市販されている(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱可塑性エラストマー、旭化成工業(株) から商品名「タフテック」で市販されている(例えば、「タフテックH1051」)スチレン系熱可塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「サーモラン」で市販されている(例えば、「サーモラン3981N」)オレフィン系熱可塑性エラストマー、住友化学工業(株)から商品名「住友TPE」で市販されている(例えば、「住友TPE3682」、「住友TPE9455」等)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。 【0034】上記ジエン系ブロック共重合体は、ブロック共重合体または部分水添ブロック共重合体の共役ジエン化合物に由来する二重結合を有するものである。その基体となるブロック共重合体とは、少なくとも1種のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと少なくとも1種の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBとから成るブロック共重合体である。また、部分水添ブロック共重合体とは、上記ブロック共重合体を水素添加して得られるものである。ブロック共重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、p‐t‐ブチルスチレン、1,1‐ジフェニルスチレン等の中から1種または2種以上を選択することができ、スチレンが好ましい。また、共役ジエン化合物としては、例えばブタジエン、イソプレン、1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン等の中から1種または2種以上を選択することができ、ブタジエン、イソプレンおよびこれらの組合せが好ましい。上記ジエン系ブロック共重合体の具体例としては、例えばダイセル化学工業(株)から商品名「エポフレンド」市販されているもの(例えば、「エポフレンドA1010」)、(株)クラレから商品名「セプトン」で市販されているもの(例えば、「セプトンHG‐252」)等が挙げられる。 【0035】上記アイオノマー樹脂としては、エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、またはエチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したものである。上記のα,β‐不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸とメタクリル酸が好ましい。また、α,β‐不飽和カルボン酸エステル金属塩としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n‐ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルが好ましい。上記エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中や、エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、錫、ジルコニウム、カドミウムイオン等が挙げられるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性等からよく用いられ好ましい。 【0036】上記アイオノマー樹脂の具体例としては、それだけに限定されないが、ハイミラン(Hi−milan)1555、ハイミラン1557、ハイミラン1605、ハイミラン1652、ハイミラン1702、ハイミラン1705、ハイミラン1706、ハイミラン1707、ハイミラン1855、ハイミラン1856(三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン(Surlyn)8945、サーリン9945、サーリン6320(デュポン社製)、アイオテック(Iotek)7010、8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。これらのアイオノマーは、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよい。 【0037】上記その他の熱可塑性エラストマー、ジエン系ブロック共重合体やアイオノマー樹脂の配合量は、カバー用の基材樹脂100重量部に対して、0〜40重量部、好ましくは0〜30重量部である。40重量部より多いと耐擦過傷性、反発性、耐変色性のいずれかが低下する。 【0038】本発明に用いられるカバー(3)には、上記樹脂以外に必要に応じて、種々の添加剤、例えば二酸化チタン等の顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料、蛍光増白剤等を、ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量はカバー用樹脂100重量部に対して0.1〜5.0重量部が好ましい。 【0039】上記カバー(3)を被覆する方法についても、特に限定されるものではなく、通常のカバーを被覆する方法で行うことができる。カバー用組成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接コア上に射出成形してコアを包み込む方法が用いられる。そして、カバー成形時に、ボール表面にディンプルを形成し、また、カバー成形後、ペイント仕上げ、スタンプ等も必要に応じて施し得る。本発明のゴルフボールは、ゴルフボール規則に基づいて、直径42.67mm以上(好ましくは42.67〜42.82mm)、重量45.93g以下に形成される。 【0040】本発明のゴルフボールにおいて、ディンプルの輪郭長さ(ディンプルのエッジ部の長さ)x(mm)の総合計をX(mm)で表し、前記ディンプルのボール表面積占有率(ディンプル総面積が仮想球面積に占める割合)をYで表したとき、XとYとが以下の式(1):X≦1930+3882Y (1)で表される関係を満足することが望ましい。上記Xが式(1)を満たすことによりディンプル輪郭長の大きいディンプル種類をできるだけ多く配置することが可能であり、バックスピンをかけて打出した直後のボールの抗力を小さくする事でボール速度の推移の軽減をはかり飛距離増大に繋がる。 【0041】ここで、ディンプルの面積は、無限遠からゴルフボールの中心を見た場合の、ディンプルの輪郭に囲まれた面積(即ち、平面形状の面積)である。円形ディンプルの場合は、以下の式:S=(d/2)2×π(式中、dはディンプル直径である)によって面積が算出される。各ディンプルの面積Sの総和を、ディンプルがないと仮定した場合の仮想球の表面積で除すことにより、表面積占有率Yが算出される。 【0042】上記Xの値は、好ましくはX≦1810+3882Yであり、より好ましくはX≦1495+3882×Yであり、最も好ましくはX≦1085+3882×Yである。上記Xの下限は、X≧95+3882×Yである。 【0043】ディンプル占有率Yは、0.70〜0.90、好ましくは0.75〜0.90であることが望ましい。上記Y値が、0.70未満ではボールが上がりにくい(低弾道)ため飛距離が減少する。0.90より大きいとボールが吹き上がりすぎて飛距離が減少する。 【0044】また、上記ディンプルの輪郭長さxが10.5mm以上であるディンプルの個数が、ディンプル総数の90%より多く、好ましくは91〜100%であることが望ましい。上記ディンプルの個数がディンプル総数の90%以下であると、打撃直後の抗力係数が大きくなり、飛距離が低下する。また、ディンプル総数は、200〜500個、好ましくは250〜400個であることが望ましい。200個より少ないと、所定のディンプル占有率Yを維持しつつゴルフボールの形状を略球状とすることが困難となるおそれがある(即ち、ゴルフボール表面の円滑さが損なわれる)。500個より多いと、上記式(1)が満たされにくくなるおそれがある。 【0045】ディンプル容積は、表面にディンプルが存在しないと仮想した場合の仮想球面からディンプル底まで全ての容積を表したものであり、ディンプル総容積は300〜700mm3、好ましくは350〜600mm3であることが望ましい。300mm3より小さいと、吹き上がる弾道となり飛距離が低下する。700mm3より大きいと、逆に弾道が抑えられ過ぎるため、ドロップ気味になり飛距離が低下する。 【0046】本発明では、中間層とセンター中心硬度との硬度差を大きくすることにより、打撃時のスピン量を抑え、高飛距離を可能にしたとともに、中間層硬度とカバー硬度との硬度差を適度な硬度差にしたことにより、打球感および耐擦過傷性を向上させ得たものである。 【0047】 【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0048】(i)センターの作製以下の表1に示した配合のセンター用ゴム組成物を混合、混線し、金型内で165℃×20分間加熱プレスすることにより球状のセンターを得た。得られたセンターの直径、重量、中心硬度(A)および表面硬度(B)を測定し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。それらの結果から、センターの表面硬度と中心硬度との硬度差(B−A)を計算し、同表に示した。 【0049】(ii)中間層用半球殻状未加硫成形物の作製以下の表1に示した配合の中間層用ゴム組成物を混合、混練し、図2に示すような金型(5、6)内でプレスすることによって、中間層用の半球殻状未加硫成形物(7)を得た。 【0050】(iii)コアの作製上記(i)で作製したセンター用加硫成形物(9)を、(ii)で作製した2つの中間層用半球殻状未加硫成形物(7)で挟んで、図3に示すような金型(8)内で、165℃×20分間加熱プレスすることにより、直径40.4mmおよび重量38gを有する2層構造を有するコア(4)を作製した。得られた2層コアの表面硬度を測定し、その結果を中間層の表面硬度(C)として表3(実施例)および表4(比較例)に示した。それらの結果から、中間層の表面硬度とセンターの中心硬度との硬度差(C−A)を計算し、同表に示した。 【0051】 【表1】
【0052】(注1)JSR(株)製のハイシスポリブタジエンゴム(1,4‐シス‐ポリブタジエン含量:96%) 【0053】(カバー用組成物の調製)以下の表2に示すカバー用配合材料を二軸混練型押出機によりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得た。押出条件は、スクリュー径=45mm,スクリュー回転数=200rpm,スクリューL/D=35であり、配合物は押出機のダイの位置で160〜260℃に加熱された。各カバー用組成物から厚さ2mmの熱プレス成形シートを作製し、23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ショアD硬度を測定した。その結果をカバー硬度(D)として表3(実施例)および表4(比較例)に示した。それらの結果から、中間層の表面硬度とカバー硬度との硬度差(C−D)を計算し、同表に示した。 【0054】 【表2】
【0055】(注2)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY90A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー(注3)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY97A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー【0056】実施例1〜9および比較例1〜4得られたカバー用組成物を上記(iii)で得られた2層コア上に直接射出成形して、表面に表7および8に示すディンプルを有する厚さ1.2mmを有するカバー層を形成し、表面にクリヤーペイントを塗装して、直径42.7±0.03mmおよび重量45.3gを有するゴルフボールを得た。得られたゴルフボールに関して、飛行性能、打球感および耐擦過傷性を測定または評価し、その結果を表5および6に示す。試験方法は以下の通りとした。 【0057】(試験方法) ■センター硬度および中間層表面硬度作製したセンターの外表面で測定したショアD硬度をセンターの表面硬度とし、センターを2等分切断し、その切断面の中心点において測定したショアD硬度をセンターの中心硬度とした。またセンター上に中間層を形成して作製した2層コアの外表面で測定したショアD硬度を中間層表面硬度とした。ショアD硬度は、ASTM‐D2240に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いた。 【0058】■コア変形量2層コアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量を測定した。 【0059】■カバー硬度各カバー用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ASTM‐D2240に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いて測定した。 【0060】■飛行性能(1) ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにメタルヘッド製ウッド1番クラブ(住友ゴム工業(株)製のXXIO、W#1、ロフト角8°、Xシャフト)を取り付け、ヘッドスピードを50m/秒に設定して各ゴルフボールを打撃し、打ち出し直後のスピン量(バックスピン量)、およびトータル飛距離を測定した。測定は各ゴルフボールで12回行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果とした。 【0061】■飛行性能(2) ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにサンドウエッジ(住友ゴム工業(株)製のDP‐601、SW)を取り付け、ヘッドスピードを21m/秒に設定して各ゴルフボールを打撃し、打ち出し直後のスピン量(バックスピン量)を測定した。測定は各ゴルフボールで12回行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果とした。 【0062】■打球感ゴルファー10人によるメタルヘッド製ドライバーでの実打テストを行い、打撃時の衝撃の大きさを評価し、最も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準は以下の通り。 評価基準〇:衝撃が小さくて打球感が良好△:普通×:衝撃が大きくて打球感が悪い【0063】■耐擦過傷性ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにピッチングウエッジ(住友ゴムエ業(株)製のツアーフォージト、PW)を取り付け、ヘッドスピードを36m/秒に設定して各ゴルフボールの2ケ所を各1回打撃し、2ケ所打撃部の表面状態を目視にて判定した。判定基準は以下の通り。 判定基準〇:ゴルフボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気にならない程度。 △:ゴルフボール表面に傷がはっきり残り、若干の毛羽立ちが見られる。 ×:ゴルフボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが目立つ。 【0064】(試験結果) 【表3】
【0065】 【表4】
【0066】 【表5】
【0067】 【表6】
【0068】 【表7】
【0069】 【表8】
【0070】実施例1〜9のゴルフボールは、比較例1〜4のゴルフボールに比べて、飛距離、スピン性能、打球感、耐擦過傷性に優れることがわかった。 【0071】これに対して、比較例1のゴルフボールは、センター直径が小さく、中間層厚さが大きいために、トライバーによる打撃時のスピン量が多く、飛距離が小さく、また打球感も悪くなっている。比較例2のゴルフボールは、中間層の厚さが小さくなりすぎて、ドライバーによる打撃時のスピン量が大きくて飛距離が小さくなっている。 【0072】比較例3のゴルフボールは、中間層表面硬度とカバー硬度との差(C−D)が大きいため、耐擦過傷性が悪くなっている。比較例4のゴルフボールは、中間層表面硬度とセンター中心硬度との差(C−A)が小さいため、ドライバーによる打撃時のスピン量が大きくて飛距離が小さくなっている。 【0073】更に、コアおよびカバーの配合が同じでディンプルの異なる実施例3〜9のゴルフボールについて、ディンプルの輪郭長さx(mm)の総合計であるX(mm)とディンプルのボール表面積占有率をYとの関係をグラフ化したものが図4である。図から明らかなように、実施例3〜7はすべてX=1930+3882Y (I) で表される直線上または直線より低X領域にある。即ち、本発明の実施例3〜7のゴルフボールはすべてXとYとが以下の式(1):X≦1930+3882Y (1)を満足するものである。逆に実施例8および9は直線(I)より高X領域にあり、上記式(1)を満足しないものである。 【0074】表5〜6の結果および図4からわかるように、前述のように比較例のゴルフボールに比べて優れた特性を有する本発明の範囲内である実施例3〜9のゴルフボールの中でも、X≦1930+3882Yの関係を満たしている実施例3〜7のゴルフボールは、上記の関係を満たしていない実施例8および9に比べて、大きな飛距離を有する結果となった。 【0075】 【発明の効果】本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、センターの直径、センターの表面硬度と中心硬度との硬度差、中間層の厚さ、中間層の表面硬度とセンターの中心硬度との硬度差、カバー硬度、および中間層の表面硬度とカバー硬度との硬度差を特定範囲内に規定することにより、飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールが得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000183233 【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月5日(2001.9.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−355342(P2002−355342A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−268876(P2001−268876) |
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