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【発明の名称】 ネット取付装置
【発明者】 【氏名】松井 ▲高▼芳

【要約】 【課題】支持フレームへのネットの取付を容易かつ確実に行うことができるネット取付装置を提供する。

【解決手段】支持フレーム4のネット取付面には係合溝6を形成すると共に、該係合部と係合して固定可能な複数の係合部材33が装着されたスティック部材31を設ける。スティック部材31と支持フレーム4のネット取付面との間に、ネット2の端縁をセットし、前記係合部材31を前記係合溝6に係合して固定する。これにより、スティック部材31がネット2の端縁を支持フレーム4に押え付けて固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】支持フレームの開口部を覆うネットの端縁を、前記支持フレームに取り付けるネット取付装置において、支持フレームのネット取付面に係合溝を形成すると共に、該係合溝と係合して固定可能な複数の係合部材を装着したスティック部材を設け、該スティック部材と前記支持フレームのネット取付面との間に、ネットの端縁をセットし、前記係合部材を前記係合溝に係合して固定することにより、スティック部材がネットの端縁を支持フレームのネット取付面に押え付けて固定することを特徴とするネット取付装置。
【請求項2】前記係合部材と前記係合溝とは、係合部材の回転操作により、係合部材が係合溝と係合して固定されるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のネット取付装置。
【請求項3】前記係合部材は、前記スティック部材を貫通するネジに螺合し、該ネジの締め付け方向の回転により、係合部材が前記係合溝と係合して固定される係合位置まで回転し、更にネジを締め付けることにより、スティック部材が前記ネット取付面方向にネットを押え付ける力を発生させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のネット取付装置。
【請求項4】前記係合部材と前記スティック部材とは、係合部材が前記係合溝と係合して固定される係合位置で嵌合する嵌合部を有することを特徴とする請求項3記載のネットの固定構造。
【請求項5】前記嵌合部は、前記ネジの回転操作によって前記係合部材と前記スティック部材とが接近することにより、係合部材を前記係合位置まで回動させるガイド部を有することを特徴とする請求項4記載のネットの取付装置。
【請求項6】前記スティック部材は、ネット取付状態において、前記係合溝を除いた支持フレーム外周面から突出しないよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のゴールネット取付装置。
【請求項7】前記係合部材は、アルミダイキャスト製であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のネット取付装置。
【請求項8】前記支持フレームがサッカーゴールのゴールポスト及びクロスバーであり、前記ネットがサッカーゴール用ゴールネットであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のネット取付装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッカーゴールのように開口部を形成する支持フレームにネットを取り付けるネット取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴールを使用する競技においては、競技を行う場合に、競技場の所定の位置に設置されたゴール本体(支持フレーム)、又は、他の場所から移設したゴール本体に対してゴールネットを取り付けるものがある。例えば、サッカーゴールの場合は、グランドや河川敷等に設置されたサッカーゴール本体に対して、練習、試合等の開始前にゴールネットを取り付け、終了後はゴールネットを取り外す場合が多い。
【0003】このため、ゴールネットは、容易に着脱できると共に、使用中においては、確実に固定されていることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サッカーゴールにおいては、支持フレームであるゴールポスト及びクロスバーに設けられた複数のフック(J型のフック等)にゴールネットの端部を引っ掛けると共に、ゴールネットから延設されたロープをゴールポストに結び付けることにより取り付けるのが一般的である。
【0005】このようにゴールネットをフックに引っ掛けるものでは、例えば、ゴールポスト、クロスバー、又はゴールネットへの衝撃や強風により、ゴールネットがフックから外れるおそれがある。この場合、ゴールポストとゴールネットとの間をボールが通過してしまうといった問題がある。また、競技者等がゴールポストに衝突する場合を考慮すると、前記フックのように局所的に突出する部分があるのは好ましくない。
【0006】本発明は、以上のような問題に鑑みなされたものであって、支持フレームに対してネットを容易かつ確実に取り付けることができるネット取付装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係る発明は、支持フレームの開口部を覆うネットの端縁を、前記支持フレームに取り付けるネット取付装置において、支持フレームのネット取付面に係合溝を形成すると共に、該係合溝と係合して固定可能な複数の係合部材を装着したスティック部材を設け、該スティック部材と前記支持フレームのネット取付面との間に、ネットの端縁をセットし、前記係合部材を前記係合溝に係合して固定することにより、スティック部材がネットの端縁を支持フレームのネット取付面に押え付けて固定することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明は、前記係合部材と前記係合溝とは、係合部材の回転操作により、係合部材が係合溝と係合して固定されるように形成されていることを特徴とする。請求項3に係る発明は、前記係合部材は、前記スティック部材を貫通するネジに螺合し、該ネジの締め付け方向の回転により、係合部材が前記係合溝と係合して固定される係合位置まで回転し、更にネジを締め付けることにより、スティック部材が前記ネット取付面方向にネットを押え付ける力を発生させることを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、前記係合部材と前記スティック部材とは、係合部材が前記係合溝と係合して固定される係合位置で嵌合する嵌合部を有することを特徴とする。請求項5に係る発明は、前記嵌合部は、前記ネジの回転操作によって前記係合部材と前記スティック部材とが接近することにより、係合部材を前記係合位置まで回動させるガイド部を有することを特徴とする。
【0010】請求項6に係る発明は、前記補助部材は、ネット取付状態において、前記係合溝を除いた支持フレームの外周面から突出しないよう構成したことを特徴とする。請求項7に係る発明は、前記係合部材は、アルミダイキャスト製であることを特徴とする。
【0011】請求項8に係る発明は、前記支持フレームがサッカーゴールのゴールポスト及びクロスバーであり、前記ネットがサッカーゴール用ゴールネットであることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、スティック部材に装着された係合部材を、支持フレームに形成された係合溝に係合させることにより、スティック部材がネット端縁を支持フレームに押え付けて固定するので、ネットを支持フレームに対して確実に取り付けることができる。これにより、ネット使用中にネットが外れるようなことを防止できる。
【0013】請求項2に係る発明によれば、前記係合部材と前記係合溝とは、係合部材の回転操作によって係合して固定されるので、ネットを容易に取り付けることができると共に、逆の操作を行うことで、ネットを容易に取り外すこともできる。請求項3に係る発明によれば、例えばコインにより回転操作できるネジを用いれば、ドライバ等の道具を使用することなく、コインをネジに係合してネジを締め付けるだけの操作により、係合部材が前記係合溝と係合して固定される係合位置まで回転し、更にネジを締め付けることで、スティック部材がネットを支持フレームのネット取付面方向に押え付ける力を発生させるので、所定の状態にネットをセットした後は、ネジの締め付け操作を行うだけで容易にネットを取り付けることができる。
【0014】請求項4に係る発明によれば、係合部材と前記スティック部材とが、前記係合位置で嵌合する嵌合部を備えるので、両部材を嵌合させてネジを締め付けることにより、係合部材を確実に係合位置に固定できる。請求項5に係る発明によれば、前記嵌合部は、係合部材とスティック部材とが接近することにより、係合部材を前記係合位置まで回動するガイド部を有するので、ネジの締め付け操作を行うだけで、容易に嵌合部を嵌合させることができる。
【0015】請求項6に係る発明によれば、スティック部材が支持フレームから突出することなく、支持フレームの外周面(溝部を除く)内に収まることにより、支持フレームの突出部をなくすことができ、より安全であると共に、支持フレーム外周面を従来のフレームと同一にできるので、例えば、サッカーゴールに用いた場合に(通常は支持体背面側、ゴール内側にネット取付部を設ける)、ボールがゴールラインを通過したか否かの判定(すなわち、ゴール判定)を正確に行うことできる。
【0016】請求項7に係る発明によれば、耐久性のある係合部材とすることができる。請求項8に係る発明によれば、サッカーゴール本体(ゴール枠)にゴールネットを容易かつ確実に取り付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るネット取付装置をサッカーゴールに適用した実施形態について、図面に基づいて説明する。図1はサッカーゴール本体1にゴールネット2が取り付けられた状態を後方(背面)から見た図である。
【0018】図に示すように、ゴールネット2の端縁は、ネット取付部材3によってサッカーゴール本体1の開口部を形成する支持フレームであるゴールポスト4及びクロスバー5に取り付けされる。図2、3にサッカーゴール本体1を示す。図に示すように、ゴールポスト4及びクロスバー5の背面側(ゴール内側)には、それぞれの中心軸に沿った方向で溝部6が形成されている。
【0019】該溝部6は、ゴールポスト4及びクロスバー5の外周面上に形成された開口部11と、該開口部11の幅寸法W1よりも大きな幅寸法W2を有する溝内部12とで構成される(図3(C)、(D)参照)。ここで、溝部6はゴールポスト4及びクロスバー5それぞれの長手方向に亘って連続するものを1つ設けるものとしてもよく、また、分割して設けるようにしてもよい。
【0020】なお、本実施形態では、ゴールポスト4側に設けた溝部6は、連続して一体的に形成されたものとし、クロスバー5側に設けた溝部6は、ゴールポスト4側の溝部6と同一なものが複数形成されたものとすることで、使用するネット取付部材3を共通化している。次に、ネット取付部材3について説明する。
【0021】本実施形態に係るネット取付部材3は、図4に示すように、ゴールネット2をゴールポスト4又はクロスバー5に押え付けるスティック部材31と、該スティック部材31を貫通するネジ32と、該ネジ32に螺合し、ゴールポスト4又はクロスバー5に設けられた溝部6と係合して固定される係合部材33と、を含んで構成される。
【0022】スティック部材31は、例えばサッカーゴール本体1と同材質製の細長い棒(若しくは板)状の部材であり、図4、5に示すように、長手方向に所定の間隔で設けられた皿モミ加工が施された孔部41を有すると共に、図5(B)で見て右側に、ゴールネット2をゴールポスト4又はクロスバー5に押え付ける押え部42と後述する係合部材33の凸部51と嵌合する凹部43とを長手方向全長に亘って有する。
【0023】なお、前記凹部43は、傾斜面43aと前記押え部42に平行な面43bとにより構成され、断面で見て台形状の空間となっている。ネジ32としては、皿ネジ(丸皿ネジ等)を用い、前記スティック部材31の孔部41に施した皿モミ加工により、ネット取付状態において、スティック部材31よりも突出しないようになっている。
【0024】係合部材33は、図4、6に示すように、前記スティック部材31の凹部43に嵌合可能に形成された凸部51と、前記スティック部材31の孔部41を介したネジ32に螺合するネジ穴52と、ゴールポスト4又はクロスバー5に設けた溝部6に係合する係合部53と、前記スティック部材31の押え部42が当接することで、スティック部材31と前記ゴールポスト4又はクロスバー5との隙間をゴールネット2の太さよりも狭い一定の隙間Gとするスティック部材取付面54と、を含んで構成される。
【0025】前記凸部51は、係合部材33の上側に設けられ、前記スティック部材31の凹部43の有する傾斜面43aに対応する傾斜面51aを有し、断面で見て台形状に形成されている。前記係合部53は、ネジ穴52を中心として係合部材33を回転させたときに、前記溝部6と平行になるように係合部材33の下側に設けられており、係合部53が溝内部12にある状態においても係合部材33が一定の範囲で回転できるように切欠部53aを有している。
【0026】なお、係合部53の幅寸法H1は、前記溝入口部11の幅寸法W1よりも小さく形成され、長さ寸法L1は係合部材32が回転した際に、所定の回転位置で前記溝内部12を形成する壁面に突き当たり、回転止めがなされるよう調整された寸法に形成されている。また、前記スティック部材取付面54に、スティック部材31の押え部42が当接することで、ネット取付状態において、スティック部材31とゴールポスト4又はクロスバー5との間にゴールネット2の太さよりも狭い隙間Gが形成される。
【0027】なお、本実施形態においては、耐久性等を考慮してアルミダイキャスト製の係止部材を用いているが、これに限られず他の材質としてもよい。そして、係合部材33は、その凸部51がスティック部材31の凹部43aと合わさるような向きで、スティック部材31の孔部41を介したネジ32(例えば、丸皿ねじ)に螺合してスティック部材31に装着され、ネット取付部材3を構成する。
【0028】ここで、ゴールネット取付状態以外では、ネジ32は緩められており、係合部材33は、スティック部材31に対して(ネジ回り方向に)回転可能な状態となっている(図7参照)。そして、係合部材33を、ネジ穴52を中心として回転させ、係合部53を前記溝部6に略平行とすることで、係合部53は溝開口部11を通過して溝内部12に収納できる。
【0029】また、係合部53が溝内部12に収納された状態で、係合部材33を他の回転位置に回転することで係合部53が溝開口部11(の内側)に係合し、係合部材33が固定される。次に、ゴールネット2のサッカーゴール本体1への固定について図8、図9に従って説明する。
【0030】(1)まず、(例えば、サッカーゴール本体1を倒した状態で)サッカーゴール本体1にゴールネット2を覆いかぶせる。このとき、ゴールネット2の端縁がゴールポスト4及びクロスバー5に設けられた溝部6よりも外側に位置するようにする(図8(A))。
(2)ネット取付部材3において、全ての係合部材33を回転させ、係合部53をゴールポスト4又はクロスバー5に設けられた溝部6と平行にする(図8(B))。
【0031】(3)上記(2)の状態にまま、スティック部材31でゴールネット2の端縁を押えるようにして、該スティック部材31に装着された係合部材33の係合部53をゴールポスト4又はクロスバー5に設けられた溝開口部11を通過させ、溝内部12に収納する(図8(C))。
(4)すべての係合部材33の係合部53が溝内部12に収納されたら、ネジ32を締め付ける。
【0032】ここで、ネジ32の締め付け操作により係合部材33も回転するが、上述したように、係合部53が溝内部12を形成する(内)壁に突き当たり回転止めされる。そして、その後のネジ32の締め付け操作により、スティック部材31と係合部材33が接近すると、スティック部材31の凹部43に設けた傾斜面43aと係合部材33の凸部51に設けた傾斜面51aによって、係合部材33は、その凸部51がスティック部材31の凹部43と嵌合するように回動される(ガイドされる)。
【0033】更にネジ32を締め付けると、係合部材33の凸部51とスティック部材31の凹部43に嵌合し、係合部材32の回転位置が確実に固定され(図9(A))、係合部53が溝開口部(の内側)11と係合する。また、スティック部材31は、その押え部42が係合部材33のスティック部材取付面54に当接した状態で固定され、ゴールポスト4又はクロスバー5との間にネットの太さよりも狭い隙間Gを形成する。
【0034】この結果、ゴールネット2の端縁は、スティック部材31によりゴールポスト4又はクロスバー5に押え付けられ、サッカーゴール本体1にしっかりと固定され取り付けられる(図9(B))。以上のように、スティック部材31によりゴールネット2をゴールポスト4又はクロスバー5に押え付けて取り付けるので、ゴールネット2が確実に固定され、単にゴールネット2をフックに引っ掛ける従来のように、使用中にゴールネットが外れるおそれがない。
【0035】なお、ゴールネット2を取り外すときは、前記動作(1)〜(4)の逆の操作を行えばよい。ここで、前記ネジ32としては、工具を用いることなく、例えばコイン等によって作業できるものが作業性の面からも好ましい。また、ゴールネット2を固定した状態において、前記ネット取付部材3が、ゴールポスト4及びクロスバー5の外周面から突出しないよう構成してもよい。
【0036】例えば、図10に示すように、スティック部材31の大きさを考慮して、溝部6をより内側となる位置に形成する等である。このようにすれば、ゴールポスト4の背面側(ゴール内側)にゴールネット2を取り付けた場合において、ゴール判定(ボールがゴールポストを超えたか否かの判定)の際、より正確な判定を行うことができる。
【0037】なお、本実施形態ではサッカーゴールのネット取付装置について説明したが、これに限られず、開口部を形成する支持フレームにネットを取り付けるものであれば本発明に係るネット取付装置を適用できる。
【出願人】 【識別番号】391042656
【氏名又は名称】株式会社ルイ▲高▼
【出願日】 平成13年5月7日(2001.5.7)
【代理人】 【識別番号】100078330
【弁理士】
【氏名又は名称】笹島 富二雄 (外1名)
【公開番号】 特開2002−325874(P2002−325874A)
【公開日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【出願番号】 特願2001−136219(P2001−136219)