| 【発明の名称】 |
選択的に重みを付したゴルフボール |
| 【発明者】 |
【氏名】マイケル ジェイ サリヴァン
【氏名】ハーバート シー ベイム
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| 【要約】 |
【課題】改良された競技特性、例えばスピン速度等を与えるように設計された、コアの幾何形状を持つゴルフボールを提供する。
【解決手段】予備成型し、選択的に重みを付した内部コアインサート10と、該内部コアインサート上に形成された、外部コア15,20と、該外部コアの周りに設けられたカバー25とを含むことを特徴とする、ゴルフボール。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 予備成型し、選択的に重みを付した内部コアインサートと、該内部コアインサート上に形成された、外部コアと、該外部コアの周りに設けられたカバーと、を含むことを特徴とする、ゴルフボール。 【請求項2】 該インサートが、高比重のホブおよび低比重の外部要素を含み、該高比重のホブが、1.2を越える比重を有し、かつ該低比重の外部要素が、0.9未満の比重を有する、請求項1記載のゴルフボール。 【請求項3】 該高比重のホブが、1.5を越える比重を有する、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項4】 該高比重のホブが、1.8を越える比重を有する、請求項3記載のゴルフボール。 【請求項5】 該低比重の外部要素が、0.8未満の比重を有する、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項6】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された複数のボールを含む、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項7】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された、複数のキノコ形ヘッドを含む、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項8】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された、複数のアンカー形ヘッドを含む、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項9】 該外部要素が、対応するロッドにより、該ホブに接続されている、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項10】 該外部要素が中空である、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項11】 該ロッドが中空である、請求項9記載のゴルフボール。 【請求項12】 該外部要素が、ウエブのある脚部によって、一緒に連結されている、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項13】 該外部要素が中空である、請求項9記載のゴルフボール。 【請求項14】 該ウエブのある脚部が、該ホブを整合し、かつ芯出ししている、請求項12記載のゴルフボール。 【請求項15】 該外部要素が、該ホブ上に設けられた複数の位置決めリングを含む、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項16】 該外部要素が、該ホブ上に設けられた複数の位置決めピンを含む、請求項2記載のゴルフボール。 【請求項17】 該インサートが高比重外部要素を含み、かつ該外部要素が、1.2を越える比重を有する、請求項1記載のゴルフボール。 【請求項18】 該外部要素が、1.5を越える比重を有する、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項19】 該外部要素が、1.8を越える比重を有する、請求項18記載のゴルフボール。 【請求項20】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された複数のボールを含む、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項21】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された、複数のキノコ形ヘッドを含む、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項22】 該外部要素が、該カバーに対して対称に配置された、アンカー形ヘッドを持つ複数のボールを含む、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項23】 該外部要素が、対応するロッドにより、該ホブに接続されている、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項24】 該外部要素が中空である、請求項17記載のゴルフボール。 【請求項25】 該インサートが、中空のキャビティーを画成する、請求項1記載のゴルフボール。 【請求項26】 該中空のキャビティーが、エンベロープを含む、請求項25記載のゴルフボール。 【請求項27】 該キャビティーが流体で満たされる、請求項25記載のゴルフボール。 【請求項28】 該流体が、高比重液体である、請求項27記載のゴルフボール。 【請求項29】 該流体が、低比重液体である、請求項28記載のゴルフボール。 【請求項30】 該インサートが、複数の動径方向に伸びた突起を含み、該突起の比重が、好ましくは1.2を越える、請求項1記載のゴルフボール。 【請求項31】 該突起の比重が、1.5を越える、請求項30記載のゴルフボール。 【請求項32】 該突起の比重が、1.8を越える、請求項31記載のゴルフボール。 【請求項33】 該突起が、複数のピラミッド型の要素を含み、かつ該ピラミッド型の要素が、該カバーに近接して配置されている、請求項30記載のゴルフボール。 【請求項34】 該インサートが、少なくとも一つの開口を含む開放型殻であり、該外部コア材料が、該殻上で成型され、かつ該殻の内部に侵入する、請求項1記載のゴルフボール。 【請求項35】 該開放型殻が、該カバーに対して対称に配置された、複数の高比重チャンバーを含み、該チャンバーの比重が、1.2を越える、請求項34記載のゴルフボール。 【請求項36】 高比重ホブを該開放型殻内に設け、かつ該ホブの比重が、1.2を越える、請求項34記載のゴルフボール。 【請求項37】 予備成型した内部コアインサートと、該内部コアインサート上に形成した外部カバーと、ここで該インサートは、該外部コアの一部を受け入れるのに適した複数のポケットを含み、各ポケットの少なくとも一部が、1.2を越える比重を持つ材料を受け入れ、該外部コアの周りに設けられたカバーと、を含むことを特徴とする、ゴルフボール。 【請求項38】 予備成型した内部コアインサートと、該内部コアインサート上に形成した外部カバーと、ここで該インサートは、該外部コアの一部を受け入れるのに適した複数のポケットを含み、各ポケットの少なくとも一部が、0.9を越える比重を持つ材料を受け入れ、該外部コアの周りに設けられたカバーと、を含むことを特徴とする、ゴルフボール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にゴルフボールに関わり、より詳しくは選択的に重みを付したゴルフボールに関するものである。 【0002】 【技術的背景】従来のゴルフボールは、特別な競技特性をもたらすように設計されてきた。これら特性は、典型的にゴルフボールの初期速度、圧縮率およびスピンを含み、また様々なタイプの競技者に対して、最適化できる。例えば、幾人かの競技者は、該ボールの飛びを制御して、該ゴルフボールをグリーン上に停止させるために、高いスピン速度を持つボールを好む。しかし、この型のボールは、通常は最大の飛距離を与えない。その他の競技者は、飛距離を最大にするために、低スピン速度および高レジリエンシーを示すボールを好む。初期の中実ゴルフボールは、一般に硬質コアおよび硬質カバーで構成されていた。一般に、このゴルフボールが、軟質のコアおよび硬質のカバーを含む場合、このボールは低スピン速度を有する。このゴルフボールが、硬質コアおよび硬質カバーを含む場合、このボールは、飛距離を得るための極めて高いレジリエンシーを示すが、「硬い」感触を示し、かつグリーン上でのコントロールが難しい。更に、このゴルフボールが、硬質のコアおよび軟質のカバーを含む場合、このボールは、高いスピン速度を持つであろう。極最近開発された中実ボールは、コアと、少なくとも1層の中間層とカバーとで構成される。該中間層は、中実ボールの競技特性を改善し、かつ熱硬化性または熱可塑性材料で製造し得る。 【0003】典型的に、中実ゴルフボールコアは、球状かつ中実である。ボールのスピン速度を改善する努力においては、該球状の内部コアまたは該ボール表面近傍のマントル内に質量を集中することによって、該ゴルフボール内の質量分布を変えていた。従って、独特のスピン速度特性を与える、対称的な非-球状の質量分布を、ゴルフボールに与えることが望ましい。幾つかの特許は、穴または突起等の非-球状の特長によって変更された、内部コアを目的としている。スミス(Smith)に付与された米国特許第720,852号は、コアから突出する、小さな中実の突起物を有する、内部コアを開示している。このコアはゴム層に収容されており、このコアは、そこから突出する、小さな中実の突起物を有する。絹の層をこれに巻き付け、次いで該ボールを外部カバー内に収容する。これらの非-球状のコア突起は、該ゴムおよび絹層を係留し、全体として該ボールのレジリエンシーを増すが、質量分布機能は示さない。 【0004】チャットフィールド(Chatfield)に付与された米国特許第1,524,171号は、円筒状の中実ラグを支持する、中空の球状中心を持つコアを開示している。球状のケーシングが、該ラグの先端を取り巻き、かつこれと接触している。該ラグおよびケーシングは、完成されたボール内で、該ケーシングが該ラグを圧縮するように設計されている。流体または巻き付けられたゴムバンドが、該ラグの回りの、該球状中心と該ケーシングとの間の空間を占有している。該非-球状のラグは、該中心の周りに、該ゴムバンドを、均一かつ球状に巻きつけるのを容易にすることによって、該中心の正確な配置を可能とするが、質量の分配機能を持たない。外部殻が、このケーシングを包囲する。スレーター(Slater)に付与されたUK特許出願第2,162,072号は、非-球形内部コアを持つゴルフボールを開示しており、該内部コアは、共通の中心から分岐する中実支持部材またはストラットを含む。該ストラットは、一般に立方体状、四面体または八面体形状のコアを形成する。該ストラットは、該内部コアを、金型キャビティー内に対称に位置させるが、質量分配は行わない。該部コアを該内部コアの回りに成型し、その上にカバーを形成する。該内部および外部コアは、同一のまたは類似の材料から形成される。 【0005】マクマリー(McMurry)に付与された米国特許第5,480,143号は、相互に直交する部材を含む、実質的に球形の練習用ボールを開示しており、該部材は、これらを相互に連結する、複数の壁を持つ。これらの壁は、該ボール上の抵抗を増し、結果としてより狭い競技場所の使用を可能とする。マスタニ(Masutani)等に付与された米国特許第5,836,834号は、低硬度内部コアと、この内部コアの回りに結合した、高硬度の外部コアとで構成される、2層中実コアを含むツーピースまたはスリーピースゴルフボールを開示している。突起を、これらがほぼ法線方向に沿って伸びるように、該高硬度外部コアの内側表面に形成する。一方、これらの突起に対応する溝を、該低硬度内部コアの外側表面に形成する。また、該低硬度内部コアおよび該高硬度外部コアを、該突起が該溝に挿入されるように、一緒に接合する。他の特許は、ゴルフボールに周辺質量を付加して、その慣性モーメントを増大することを開示している。米国特許第5,984,806号は、球状の内部カバー上に設けられた、可視的な周辺質量をもつゴルフボールを開示している。しかし、これら特許は、本発明の改良されたゴルフボールを与える、本明細書に記載するような構造をもつ、ゴルフボールを開示していない。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良された競技特性、例えばスピン速度等を与えるように設計された、コアの幾何形状を持つゴルフボールを提供することにある。本発明の目的は、更に予備成型し、選択的に重みを付したインサートを含む、内部コアを有するゴルフボールを提供することにある。本発明は、更に該内部コア上に成型された外部コアを持たせるのに適した、予備成型し、選択的に重みを付したインサートを含むゴルフボールを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】従って、本発明のゴルフボールは、予備成型し、選択的に重みを付した内部コアインサートと、該内部コアインサート上に形成された外部コアと、該外部コアの周りに設けられたカバーとを含むことを特徴とする。本発明の一局面によれば、該予備成型されたインサートは、高比重の中心ホブおよび低比重の外部要素を含み、結果として低慣性モーメントかつ高スピン速度のボールを生成する。本発明のもう一つの局面によれば、該予備成型されたインサートは、高慣性モーメントかつ低スピン速度のボールを生成する、高比重の外部要素を含む。本発明の更なる局面によれば、該内部コアインサートは、その上に外部ポケットを含む。これらポケットは、該外部コア材料の一部を受け入れるのに適したものである。該外部コア材料が、高い比重を持つ場合、該ゴルフボールは高い慣性モーメントを有し、また該外部コア材料が、低い比重を持つ場合、該ゴルフボールは低い慣性モーメントを有する。 【0008】 【発明の実施の形態】本明細書の一部をなし、かつ本明細書との組み合わせで読むべき添付図面に基づいて、以下本発明を更に詳細に説明する。添付図においては、類似の参照番号を使用して、種々の図面における同様な部品を示す。図1を参照すると、本発明のゴルフボール5は、実質的に球状であり、外表面上に形成された多数のディンプル27を持つ、カバー25を含む。図2〜4を参照すると、該ゴルフボール5は、内部コア10、外部コア15および20およびカバー25(ディンプルなしで図示されている)を含む。この内部コア10は、3次元外部表面、中心C、中心部分30および複数の突起35を含む。該中心部分30および突起35は、好ましくは一体式に形成され、結果的にこの内部コアは一体部分である。好ましくは、内部コア10は、予備成型したインサートであり、その上に他の材料を重ねて成型して、該ゴルフボールのコアを形成し得る。図4を参照すると、該内部コア10の外表面28は、該中心Cからの動径方向の距離で規定される。該外表面の周りの、少なくとも2つの動径方向距離、rcpおよびrpは、異なっている。該内部コア10の中心部分30は、矢印rcpで示される半径を有し、この半径は該コア中心Cから該中心部分の外表面まで伸びている。該中心部分30は、本態様では中実であるが、以下で論じるように中空であってもよい。 【0009】図3および4を参照すると、該突起35の各々は、該中心部分30から動径方向外向きに伸び、かつ相互に隔置されて、それらの間にギャップ40を画成する。該突起35は、該内部コア10が実質的に対称となるように付形されている。各突起35は、大きな自由端部45を有し、実質的に円錐形状を有している。各自由端部45は、開放された溝50を有する。各突起は矢印rpで示される半径を有し、この半径は該コア中心Cから該自由端部45における外表面28まで伸びている。この突起の半径rpは、該中心部分の半径rcpとは異なる。図3を参照すると、各溝50は、3つの一体化された側壁55によって形成される。この側壁55各々は、平坦な四分円上に付形されている。この四分円は、曲率を持つ端部65によって結合された2つの直線状の端部60を含む。各突起35において、側壁55の各々は、該直線状の端部60において結合している。該各突起の曲率を持つ端部65は、該内部コアが球状の輪郭を持つことを可能とする。 【0010】3次元デカルト座標系に関連して、8個の八分円を形成する、夫々直交するx、yおよびz軸が存在する。この座標系の各八分円に一つの割合で、8個の突起35が存在する。結果として、該突起35各々は、該骨格状の球の各八分円を形成する。従って、該内部コアは対称である。該ギャップ40は、3つの直交する同心リング70x、70yおよび70zを画成する。参照番号70の下付番は、該リングが境界をなす、その中心軸を示す。図2および図4に戻ると、該外部コアは、第一部分15および第二部分20を含む。該第一部分15は、該突起35の回りの該ギャップ40を満たし、また隣接する突起35の側壁55間に配置される。該内部コアおよび外部コアを含む該コアの径は、約4.27 cm (1.68 in)の径を持つボールに対して、約2.54 cm (1.00 in)〜約4.17 cm(1.64 in)なる範囲の径を持つことが好ましい。 【0011】該第二部分20は、各突起35の溝50を満たし、また単一の突起35の側壁55間に設けられる。該外部コアは、このものが各突起35の自由端部45を同一の高さで終端させる。この外部コアは、実質的に球状の外部表面を持つ。該カバー25は、該内部コア10および該外部コア部分15および20の回りに形成される。従って、該内部および外部コア両者は、該カバーと接している。図2を参照すると、ゴルフボールの形成は、該内部コア10の製造から始める。上で論じたように、内部コア10は、好ましくはインサートとして予備成型される。該内部コア10、外部コア部分15および20、および該カバー25は、圧縮成型、射出成型および流し込み成型によって製造される。この種のコアおよびカバーを製造するためのこれら方法は、当分野において周知である。 【0012】これら内部および外部コア材料は、好ましくは実質的に異なる材料特性を有し、結果的に該内部コアと外部コアとの間には予め定められた関係が存在し、該ボールの望ましい競技特性、例えば該ボールのスピン速度を達成する。例えば、内部コア10は、0.9未満、好ましくは0.8未満の比重を有する、低比重材料から製造できる。他方、外部コア部分20は、好ましくは1.2を越え、より好ましくは1.5を越え、また最も好ましくは1.8を越える比重を持つ、高比重材料で作ることが好ましい。外部コア部分20はより高い密度を持ち、かつ内部コア10と比較してより動径方向内側に位置するので、ボール5は、高い慣性モーメントおよび低いスピン速度を持つ。 【0013】外部コア部分15は、該内部コア10と同様に、低比重の材料で作ることができる。この例においては、外部コア20は、最大の比重を有し、かつ該ボールの高い慣性モーメントに最も大きく寄与する。他方、外部コア部分15は、ボールの全質量が、約45.9 g (1.62 oz)なるUSGA規定質量を越えない限り、外部コア20と同一の比重を持つことができる。あるいは図6に示したように、外部コア部分15は、2つの帯域15aおよび15bに分割することができる。好ましくは、帯域15bは、1.2を越える、より好ましくは1.5を越える、最も好ましくは1.8を越える高い比重を持つ。帯域15bは、内部コア10と類似する比重を持つことができる。同様に、外部コア部分20は、高比重帯域および低比重帯域を持つことができる。あるいはまた、内部コア10の突起35は、高比重材料で作ることができ、一方該内部コア10の残部は、高い慣性モーメントを持つように、低比重材料で作られる。 【0014】更に、該外部コアに向かって質量を分配するために、内部コア10は、図7に示したように、中空のキャビティー72を含むことができる。内部コア10のキャビティー72は、選択された液体が、回りの材料と反応しない限りにおいて、無機または潤滑オイル、植物油、メタノール、エタノール、アンモニア等の低比重液体で満たすことができる。他方、低慣性モーメントまたは高スピン速度ボールを製造するために、内部コア10の中央部分30は、高比重材料で作ることができ、一方突起35、外部コア部分15またはコア部分20もしくはこれら3種の部品の、任意の組み合わせは、低比重材料で作ることができる。好ましくは、中央部分30は、1.2を越える、より好ましくは1.5を越える、最も好ましくは1.8を越える比重を持つことができる。好ましくは、該低比重材料は、0.9未満のおよびより好ましくは0.8未満の比重を持つ。中央部分30は、また好ましくは非-反応性の高比重液体、例えばグリセリンまたは四塩化炭素で満たすことができる。図8に示したように、中央部分30のキャビティー72は、流体76を収容するエンベロープ74を持つ。有利には、エンベロープ74は、反応性液体を使用できるように、該反応性液体を収容しかつ孤立させることの可能な、材料から作ることができる。 【0015】比重の観点から使用できる適当な流体は、空気、水性溶液、液体、ゲル、フォーム、ホットメルト、他の流体材料またはこれらの組み合わせを包含する。適当な液体の例は、塩の水溶液、コーンシロップ、塩の水溶液とコーンシロップ、グリコールおよび水またはオイルを含む。該液体は、更にペースト、コロイド懸濁液、例えば水または他の液体に分散したクレー、バライト、カーボンブラック、または水/グリコール混合物中の塩を含むこともできる。適当なゲルの例は、水ゼラチンゲル、ヒドロゲル、水/メチルセルロースゲル、およびスチレン-ブタジエン-スチレンゴムおよびパラフィン系および/またはナフテン系オイル等のコポリマーゴムを主成分とする材料を含む、ゲルを包含する。適当なメルトの例は、ワックスおよびホットメルトを含む。ホットメルトは、通常の室温またはその近傍では固体であるが、高温で液体となる材料である。融点が高いことが望ましく、その理由は、該液体コアが、該内部コア、外部コア、および該カバーの成型中に、高温度に加熱されるからである。あるいはまた、この液体は、結合して固体を形成する、選択的に反応性の液体系であり得る。適当な反応性液体の例は、シリケートゲル、寒天ゲル、パーオキシドで硬化したポリエステル樹脂、2液型のエポキシ樹脂系、パーオキシドで硬化した液状ポリブタジエンゴム組成物、反応性ポリウレタン、シリコーンおよびポリエステルである。 【0016】適当な内部コアおよび外部コアの材料は、熱硬化性樹脂、例えばゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン;熱可塑性樹脂、例えばイオノマー樹脂、ポリアミドまたはポリエステル;または熱可塑性エラストマーを含む。適当な熱可塑性エラストマーは、夫々エルフ-アトケム(Elf-Atochem)、デュポン(DuPont)、種々の製造業者およびシェル(Shell)から市販品として入手できる、ペバックス(PebaxTM)、ハイトレル(HytrelTM)、熱可塑性ウレタン、およびクラトン(KratonTM)を包含する。該内部コアおよび外部コア材料は、また注型性材料であり得る。適当な注型性材料は、ウレタン、ポリウレア、エポキシおよびシリコーンを含む。また、他の適当なコアおよびカバー材料は、米国特許第5,919,100号に記載されている。該特許の内容全体を本発明の参考とする。より具体的には、該低比重材料は、中空の球または微小球等の密度低下フィラーを埋設した、プラスチックポリマーから作ることができ、あるいは発泡等により密度を減じることができる。更に、適当な材料は、核形成された反応射出成型ポリウレタンまたはポリウレアを含み、ここでガス、典型的には窒素ガスが、本質的に、閉じた金型内に成分を注入する前に、該ポリウレタン、典型的にはそのプレポリマーの少なくとも1成分内に吹込まれる。該金型内で全反応が起こり、低下された比重を持つ硬化されたポリマーを与える。これら材料は、反応射出成型(RIM)材料と呼ばれる。他方、該高比重層は、高密度金属から、またはポリマーバインダで包まれた、高密度金属粉末から作ることができる。スチール、タングステン、鉛、黄銅、青銅、銅、ニッケル、モリブデンまたはこれらの合金等の高密度金属を利用できる。 【0017】該カバー25は、高靭性かつ高切断抵抗性であるべきであり、また所定の性能特性に基づいて、ゴルフボールカバーとして従来から使用されている材料から選択すべきである。このカバーは、図5に示されたボールの如く、1以上の層で形成することができる。イオノマー樹脂、イオノマー樹脂のブレンド、熱可塑性または熱硬化性ウレタン、およびバラタ等のカバー材料を、当分野において公知のように使用することができる。本発明のもう一つの態様では、内部コア10自身は、予備成型し、選択的に重みを付した構造にある。好ましくは、この予備成型し、選択的に重みを付した構造は、製造を容易にするために、中実の一体式要素である。しかし、本発明はこれに制限されない。例えば、上記の如く、該突起35を、コア30とは異なる材料で作成して、所定の質量分配を達成することができる。この選択的に重みを付した構造は、任意の適当な様式で、外部コア材料と共に重ね合わせ成型して、ゴルフボール5のコアを製造することを可能とする。幾つかの好ましい製造方法は、射出成型、圧縮成型、反応性射出成型および流し込み成型である。本発明におけるこの予備成型したインサートは、該ボールの質量を、該ボールの中心または該ボールの外側表面に近接する不連続の位置に集中させることができる。これら不連続の位置は、該ボールの空力学および回転特性に影響を与えないように、該ボールの外側表面に対して対称に配置されている。該コアおよび他のマントル層は、この予備成型したインサートの周りに、結果としてこれらは完全に該予備成型したインサートを包囲するか、あるいは該インサートの殆どを包囲するが、幾つかの部分の表面を揃えることによって、該ボールの最終的な表面上に、これら部分を露出または可視状態に維持することができる。 【0018】図9を参照すると、内部コアのもう一つの態様が示されている。この内部コア78は、球状の中心部分および該中心部分から動径方向外向きに伸びた、複数の突起80を含む。これら突起80は、ベースと尖頭の自由端部を含む。これら突起80は、好ましくは円錐形であり、即ち該ベースから該尖頭の自由端部に向かってテーパーが付されている。これら突起80は、多角形等の他の形態を持つこともできる。多角形の例は、三角形、五角形および六角形を含む。内部コア78は、本発明の予備成型インサートの一例であり、これは高い慣性モーメントおよび低スピン速度をもつボールを与える。好ましくは、表面82から突き出る該突起80は、上記のように、高比重材料から作られ、また該内部コア78は、中実であるかもしくは低密度材料または液体で満たすことができる。より好ましくは、コア78の該球状表面82は、該突起80と同一の材料から作られる。この態様において、該球状表面82および該突起80は、該ボールの慣性モーメントを最大にするために、該ボールの表面近傍に配置される。 【0019】図10のa、b、cおよびdは、本発明による該予備成型されたインサートの他の態様を示すものであり、これらは高い慣性モーメントを持つボールを与える。ボール-ロッドインサートの一例を図10のaに示した。好ましくはこのインサート84は、高密度材料で作られる。ボール86は、ロッド88よりもかなり大きく、また該ロッド88よりも該ゴルフボールから更に動径方向の遠方に位置するので、ボール86は、このゴルフボールにより高い慣性モーメントを付与する。有利には、ボール86およびロッド88は、好ましくは同一の材料で作られるので、その製法が単純化される。該慣性モーメントを更に大きくするために、ロッド88を中空にすることができる。あるいはまた、中空ロッド88を低比重流体で満たし、あるいはロッド88を、低比重材料で作ることができ、あるいは低密度フィラーで満たすことができる。 【0020】同様にボール88は、該ボール-ロッド構造が、図10のbに示すようなキノコ形の構造、あるいは図10のcに示すようなアンカー構造となるように、該慣性モーメントを更に高めるべく、大きくすることができる。該ボール-ロッドインサート84に関わる上記の議論は、これらキノコ型インサート90およびアンカー型インサート92に対しても適用される。図10のdは、該ボール-ロッド構造のもう一つの変形を示す。このウエブのあるボール-ロッドインサート94は、ウエブのある脚96によって一緒に接続された、複数のボール88を含む。有利には、これらボール88およびウエブのある脚96の質量を、該ゴルフボールの該外側周辺部に向かって分配して、その慣性モーメントを最大にする。該インサート94のボール88を大きくして、キノコ型またはアンカー型の形状を持たせることも可能である。 【0021】図11のa〜eは、本発明による予備成型したインサートを含む内部コアに関する、低慣性モーメントの態様を示す。図11のaは、図10のaに示したボール-ロッドインサートと実質的に同一である。予備成型したインサート98は、ロッド102により高比重ホブ104に接続された、複数の低比重ボール100を含む。ホブ104は、好ましくはボール100の比重よりもかなり高い比重を持つ。適当な高および低比重材料は、上で議論した。好ましくは、ロッド102も、低比重材料で作られる。あるいはまた、ボール100またはロッド102あるいはこれら両者は、中空であり得る。またインサート98は、キノコ型またはアンカー形状を持つことができる。図11のbに示した高比重インサート106は、図10のdに示されたインサートと実質的に同一である。但し、ボール108は低比重材料で作られる。ボール108およびウエブのある脚110は、中心112を画成する。中心112は、高比重要素、例えば金属ボールベアリングまたは他の重質の物体を受け入れるのに適している。あるいはまた、中心112は、高比重の成形性の材料で満たすことができる。ボール108も中空であり得る。ウエブのある脚110は、好ましくは該成型工程中、該ボールベアリングを芯出しし、かつ所定の位置に維持する。あるいはまた、インサート106も、キノコ型またはアンカー形状を持つことができる。 【0022】図11のcは、ホブ-ロッドインサート114を示し、これは図11のaのインサート98と類似するが、インサート114は、ホブ116およびロッド118を有するが、ロッド118の端部に設けられた低比重ボールを含まない。インサート114は、好ましくは上記のような高比重材料で作られる。図11のdは、インサート120を示し、これは複数のリング124によって包囲された、高い比重を持つ中心122を含む。リング124は、インサート120を、金型キャビティー内に配置し、かつ芯出しするのに役立つ。同様に、図11のeに示されたインサート126は、動径方向に伸びた複数の芯出しピン130によって包囲された、高密度ホブ128を持つ。 【0023】本発明の更に別の局面において、図12のa〜cは、中実、中空または部分的に満たされたものであり得る、チャンバーをもつ連続的な構造としての、該予備成型インサートの別の態様を示す。図12のaに示したように、インサート132は、殻133を含み、該殻はその表面に開口134を含む。コア材料は、該開放した殻133の回りに成型することができ、また該材料は、該開口134を介して該殻内部に侵入できる。インサート132は、低比重材料で作ることができ、あるいは中空であり得、また該コア材料は、高比重材料製であって、低慣性モーメントのボールを与えることができる。他方、インサート132は、高比重材料で作ることができ、また該コア材料は、低比重材料製であって、高慣性モーメントのボールを与えることができる。あるいはまた、図12のbに示したように、インサート132は、高比重材料で完全にまたは部分的に満たした、チャンバー136を含み、周辺部に重みを付したボールを得ることができる。他方、図12のcに示したインサート132は、開放型殻133内の中心部に位置する高密度ホブ138を持つことができる。ホブ138は、高比重材料、例えば金属ボールベアリングで作ることができ、また殻133は、低比重材料で作ることができ、あるいは中空であってもよい。好ましくは、殻133は、該ゴルフボール5のカバー25の近傍に配置できるように、サイズおよび寸法調製することができる。 【0024】更に、図10のa〜図12のcに示された、該ボール86、100、108、該キノコ型およびアンカー型ヘッドおよびチャンバー136、並びにホブ104、116、122、128および138および中心112の位置は、これら構造が該ボールの重心半径に対して位置決めされた場合には、最大にすることができる。該重心半径とは、該ボール中心からの半径方向の距離であり、質量の再配分がなされていないボールの慣性モーメントと比較して、質量の再配分の結果として、この重心半径において慣性モーメントは、増加から減少に転じる。換言すれば、より多くのボール重量または質量を、その中心から該重心半径までの、該ボールの体積に、再配分した場合、該慣性モーメントは減少し、結果として高スピンボールを与える。より多くのボール重量または質量を、その該重心半径から該外部カバーまでの体積に、再配分した場合、該慣性モーメントは増大し、結果として低スピンボールを与える。この重心半径は、2001年3月23日付けで出願された、「ゴルフボールおよびそのスピン速度を制御する方法(Golf Ball and a Method for Controlling the Spin Rate ofSame)」と題する、出願番号 を持つ同時継続中の特許出願に、詳細に記載されている。この特許出願の内容全体を、本発明の参考とする。 【0025】ここでは、ボール86、100、108、該キノコ型およびアンカー型ヘッド、およびチャンバー136を、該ボールのカバーと該重心半径との間に配置し、かつホブ104、116、122、128および138並びにチャンバー112を、該ボールの中心と該重心半径との間に配置することが有利である。更に、6種のボール86、100、108、6種のキノコ型およびアンカー型ヘッドおよび4種のチャンバー112のみを図面に示したが、該予備成型されたインサート10は、任意の数のボール、キノコ型およびアンカー型ヘッドおよびチャンバーを、これらが該ゴルフボール上に対称に配置される限りにおいて、持つことができる。本明細書に記載した本発明の例示的態様が、上記の目的を満足することは明らかであるが、多くの変更並びに態様を、当業者が工夫できることは明らかであると考えられる。このような変更の一つは、該外側表面が、該内側表面の自由端部と揃えられているか、あるいは該自由端部を越えて伸びていてもよいことである。従って、上記の特許請求の範囲は、本発明の精神並びに範囲に入る、全てのこのような変更並びに態様を含むものと理解すべきである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390023593 【氏名又は名称】アクシュネット カンパニー 【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
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| 【出願日】 |
平成14年3月22日(2002.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059959 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−325861(P2002−325861A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−80049(P2002−80049) |
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