| 【発明の名称】 |
スプリンクラー消火設備 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊池哲郎
|
| 【要約】 |
【課題】スプリンクラーヘッドからの作動信号を状態監視盤にて監視可能なスプリンクラー消火設備において、作動センサーと状態監視盤とを接続する配線工事の省略が可能なスプリンクラー消火設備の提供。
【解決手段】スプリンクラーヘッドの作動信号を検出する作動センサーと、該作動センサーと接続され、スプリンクラーヘッドの作動を監視する状態監視盤が設置されたスプリンクラー消火設備において、管またはスプリンクラーヘッドまたはスプリンクラーヘッドの近傍に、作動したスプリンクラーヘッドのアドレス信号伝達手段として無線発信器を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】スプリンクラーヘッドの作動信号を検出する作動センサーと、該作動センサーと接続され、スプリンクラーヘッドの作動を監視する状態監視盤が設置されたスプリンクラー消火設備において、管またはスプリンクラーヘッドまたはスプリンクラーヘッドの近傍に、作動したスプリンクラーヘッドのアドレス信号伝達手段として無線発信器を設けたことを特徴とするスプリンクラー消火設備。 【請求項2】前記請求項1記載のアドレス信号伝達手段が、スプリンクラー消火設備に設置される火災感知器、圧力スイッチ、各種センサーや機器に設けられていることを特徴とするスプリンクラー消火設備。 【請求項3】前記請求項1記載のアドレス信号伝達手段に、電気供給手段を設けたことを特徴とするスプリンクラー消火設備。 【請求項4】前記請求項3記載の電気供給手段として、電池を内蔵させたことを特徴とするスプリンクラー消火設備。 【請求項5】前記請求項1から請求項4記載のスプリンクラー消火設備において、各々の機器からのアドレス信号を受信可能な中継器を、アドレス信号伝達手段の無線電波の届く範囲内毎に設けたことを特徴とするスプリンクラー消火設備。 【請求項6】前記請求項1から請求項5記載のスプリンクラー消火設備において、アドレス信号を基に、配管に設けられたバルブの開閉を制御する制御盤が設けられていることを特徴とするスプリンクラー消火設備。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラー消火設備に関するものである。 【0002】 【従来の技術】スプリンクラー消火設備は、オフィスビルやホテル、スーパーマーケット、デパート等に設置されているが、このような建物は規模が大きく、万が一火災が発生した際には火災発生場所を即座に判断できるように、スプリンクラー消火設備の状態を管理人室等で監視し、各区画毎の二次側の圧力値を監視しているところもある。 【0003】具体的には、各区画の二次側配管に圧カスイッチを設けており、スプリンクラーヘッドが何らかの事由により作動すると、二次側配管の圧力が減少するので、該圧力の減少を圧カスイッチにより検知し、管理人室に設置された状態監視盤によって、人にスプリンクラーヘッドが作動した、つまり火災が発生したことを知らせるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のスプリンクラー消火設備の監視手段は各区画毎でしか監視が行えず大雑把な位置は把握できるが、火災が何処で発生してどの程度燃え広がっているのかが、実際に火災現場に行ってみないと判断できないという問題があった。 【0005】上記の監視手段以外に、スプリンクラーヘッド毎に作動センサーを設置して状態監視盤に接続し、個々のスプリンクラーヘッドについて状態監視することも可能であるが、スプリンクラー消火設備の配管工事と、さらに作動センサーからの信号を状態監視盤に送信する配線工事を行う手間があるため、設備が大規模になる程コスト面において実施が困難な状況にある。 【0006】そこで本発明では、スプリンクラーヘッドからの作動信号を状態監視盤にて監視可能なスプリンクラー消火設備において、作動センサーと状態監視盤とを接続する配線工事の省略が可能なスプリンクラー消火設備の提供を目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明はスプリンクラーヘッドの作動信号を検出する作動センサーと、該作動センサーと接続され、スプリンクラーヘッドの作動を監視する状態監視盤が設置されたスプリンクラー消火設備において、管またはスプリンクラーヘッドまたはスプリンクラーヘッドの近傍に、作動したスプリンクラーヘッドのアドレス信号伝達手段として無線発信器を設けたものである。 【0008】請求項2記載の発明は前記請求項1記載のアドレス信号伝達手段が、スプリンクラー消火設備に設置される電磁弁、電動弁、各種センサーに設けられているものである。 【0009】また請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のアドレス信号伝達手段に、電気供給手段を設けたものである。 【0010】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の電気供給手段として、電池を内蔵させたものである。 【0011】請求項5記載の発明は、前記請求項1から請求項4記載のスプリンクラー消火設備において、各々の機器からのアドレス信号を受信可能な中継器を、アドレス信号伝達手段の無線電波の届く範囲内毎に設けたものである。 【0012】請求項6記載の発明は、前記請求項1から請求項5記載のスプリンクラー消火設備において、アドレス信号を基に、配管に設けられたバルブの開閉を制御する制御盤が設けられているものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を図1から図3を参照して説明する。図1は第1実施形態のシステム概要図であり、図2は第2実施形態のシステム概要図を表している。 【0014】図1に示すスプリンクラー消火設備は、水源10、一次側配管20、二次側配管30、流水検知装置40、スプリンクラーヘッド50、中継器60、監視盤70から構成される。 【0015】水源10は、水槽内に消火液が貯蔵されており、スプリンクラーヘッド50が作動すると、ポンプPが起動して該水源10より消火液を汲み上げ、該消火液が配管を通ってスプリンクラーヘッド50に供給され、連続的に消火液を散布することができる。 【0016】一次側配管20、二次側配管30および流水検知装置40は、水源10とスプリンクラーヘッド50の間に設置され、流水検知装置40によって一次側配管20と二次側配管30が分けられている。流水検知装置40は、常時閉じられておりスプリンクラーヘッド50が作動すると開放され、水源10から供給される消火液を一次側配管20から二次側配管30に設置されたスプリンクラーヘッド50へ供給することができる。 【0017】スプリンクラーヘッド50は、火災の熱によって開放され、消火液を散布して火を消し止めるものである。該スプリンクラーヘッド50の作動を検知するために、作動センサーを設置する必要がある。 【0018】作動センサーの一例としては特開平3-254764号、特開平3-185598号、特開平2-209164号公報に記載されているものがある。勿論これら以外の作動センサーを用いることも可能である。 【0019】上記スプリンクラーヘッド50及び作動センサーの近傍に、無線発信器51を設置し、作動センサーの出力ポートに接続する。無線発信器51は作動センサーから作動信号を受信すると、該作動信号を中継器60に無線電波で発信する。例えば自動車のドアロックに用いられているキーレスエントリーの技術を用いることが可能である。 【0020】作動センサーと無線発信器51は一体に形成してもよいし、またスプリンクラーヘッドに内蔵させても良い。さらに一台の無線発信器51に複数の入力ポートを設けておき、複数のスプリンクラーヘッドの作動センサーを接続して用いることも可能である。 【0021】また、上記の無線発信器51を火災感知器に設置することも可能であり、スプリンクラーヘッドの作動信号と火災感知器の作動信号のON・OFFの組合せ等により、スプリンクラー消火設備配管上に設置されたバルブの開閉を制御することも可能であり、これについては、第2実施形態以降で詳細に説明する。 【0022】中継器60は無線発信器51の信号を受信可能であり、受信した信号を監視盤70に転送する機能を有する。中継器60と監視盤70は電線によって接続してもよいし、無線によって信号を送信してもよい。スプリンクラー消火設備の規模が大きい場合は、中継器60を無線発信器51の電波の届く距離以下の間隔で複数設ける必要がある。 【0023】監視盤70は、無線発信器51からの信号を人間に理解できるように出力するもので、作動したスプリンクラーヘッドの位置や個数を表示や音声等によって人間に知らせるものである。 【0024】次に第1実施形態の作用について図1を基に説明する。建物内で火災が発生すると、火元付近のスプリンクラーヘッド50が作動する。同時にスプリンクラーヘッド50に設置された作動センサーがONとなり、該作動センサーに接続された無線発信器51は作動信号を無線電波によって発信する。 【0025】無線発信器51から発信した信号は、中継器60に受信され、中継器60は受信した信号を監視盤70に送信して、人間にスプリンクラーヘッドが作動した場所、個数を知らせ、これらの情報を基にして警備員等が建物内にいる人間を迅速に避難、誘導できる。 【0026】また中継器60は、受信した信号によって作動したスプリンクラーヘッド50が接続されている流水検知装置40を開くと共に、ポンプPを起動させて水源10から火元へ消火液の供給を行う。或いは、流水検知装置40の開放とポンプPの起動は、監視盤70から行ってもよい。 【0027】さらに、スプリンクラーヘッド50の作動個数によって、ポンプPの回転数を制御し、二次側配管への送水量をコントロールすることも可能である。 【0028】次に第2実施形態について説明する。図2は第1実施形態のシステムに前述の無線発信器51が設置された火災感知器Sと、スプリンクラーヘッド50に続く枝管31と二次側配管30との間に制御弁32を設置したものであり、さらにスプリンクラー消火設備に設置された流水検知装置40および各バルブの開閉信号の制御を行う制御盤80から構成される。 【0029】制御盤80は、中継器60または監視盤70からの火災感知器Sの作動信号とスプリンクラーヘッド50の作動信号を受信し、流水検知装置40や各バルブの開閉信号を発するものである。制御盤80の機能を、中継器60または監視盤70内に含めて設けることも可能である。 【0030】第2実施形態からは、火災感知器Sの作動信号とスプリンクラーヘッド50の作動信号の状態によってスプリンクラー消火設備に設置された流水検知装置40および各バルブの開閉の制御について説明する。 【0031】第2実施形態のシステムは、火災感知器Sの作動信号とスプリンクラーヘッド50の作動信号が両方がONになった場合に流水検知装置40を開放するものである。その際、制御弁32は常に開放させておく。 【0032】或いは第3実施形態として、流水検知装置40を常時開放させておき、制御弁32の一次側まで充水させ、火災感知器Sの作動信号とスプリンクラーヘッド50の作動信号が両方がONになった場合に制御弁32を開放することも可能である。 【0033】また第4実施形態として、警戒状態において二次側配管30内は充水させず、流水検知装置40は閉じ、制御弁32は開いた状態にしておく。さらに火災感知器Sの作動温度をスプリンクラーヘッド50の作動温度よりも低く設定しておく。 【0034】火災が発生して火災感知器50の作動信号により、流水検知装置40を開くと二次側配管30内に消火液が充水され、次にスプリンクラーヘッド50が作動した際に、即座にスプリンクラーヘッド50から消火液を散布することが可能である。 【0035】数分経過してもスプリンクラーヘッド50が作動しない場合には、流水検知装置40を閉じて二次側配管30の末端に設けられた排水弁33を開き、二次側配管30内の消火液を排水する。排水弁33の開閉は、中継器60や制御盤80からの信号によって行うことも可能である。 【0036】また、第4実施形態において、スプリンクラーヘッド50が誤作動した場合には、二次側配管30内は充水されていないので水損被害が発生することはない。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作動センサーの信号を無線発信器により発信することで、作動センサーと状態監視盤とを接続する配線工事が省略され、また作動したスプリンクラーヘッドのアドレスおよび個数が把握できることで火災位置、規模の特定を容易に行うことが可能になる。これより本発明は建物、設備が大規模なもの程顕著な効果を奏するものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000199186 【氏名又は名称】千住スプリンクラー株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年5月31日(2001.5.31) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2002−355331(P2002−355331A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−164051(P2001−164051) |
|