| 【発明の名称】 |
4台以上の定置粉末消火装置からなる消火設備 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩崎 洋一
【氏名】野村 秀夫
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| 【要約】 |
【課題】4台以上からなる消火設備における各定置粉末消火装置のクリーニング用加圧ガス容器内臓を不要とし、代わりに上記消火設備のエリア内に、4本のクリーニング用加圧ガス容器を収納した格納箱を1個設置することにより、設備の簡素化と設置および維持コストの低減をはかる。
【解決手段】粉末消火剤を充填した本体容器と、該本体容器に接続されたところの、先端にノズルを有する放出ホースと、本体容器内に圧力ガスを供給して粉末消火剤を放出ホースを介して先端ノズルより放出させるための加圧用ガス容器とを備えた定置粉末消火装置を4台以上設置した消火設備において、それぞれの定置粉末消火装置内にはクリーニングガス容器を保有しないとともに、当該消火設備のエリア内に別途設けた格納箱内に、各定置粉末消火装置の本体容器内に接続可能な4本のクリーニング用ガス容器を収納してなる。 これにより定置式消火装置の構造の簡素化と軽量化、そして低コスト化をはかることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】粉末消火剤を充填した本体容器と、該本体容器に接続されたところの、先端にノズルを有する放出ホースと、本体容器内に圧力ガスを供給して粉末消火剤を放出ホースを介して先端ノズルより放出させるための加圧用ガス容器とを備えた定置粉末消火装置を4台以上設置した消火設備において、それぞれの定置粉末消火装置内にはクリーニングガス容器を保有しないとともに、当該消火設備のエリア内に別途設けた格納箱内に、各定置粉末消火装置の本体容器内に接続可能な4本のクリーニング用ガス容器を収納してなる消火設備。 【請求項2】クリーニング用ガス容器が、本体容器内に圧力ガスを供給する加圧用ガス容器と付け替えが自在であるところの請求項1に記載の、4台以上の定置粉末消火装置からなる消火設備。 【請求項3】4本のクリーニング用ガス容器を収納した格納箱が、消火設備のエリア内における定置粉末消火装置のうち、いずれかの定置粉末消火装置の外側に付属させて設置されているものであるところの、請求項1に記載の4台以上の定置粉末消火装置からなる消火設備。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、屋内・外駐車場及び工場、倉庫等に粉末消火装置を少なくとも4台以上設置するようにした消火設備の改良に関し、設備の簡素化と設置および維持コストの低減をはかることを目的とする。 【0002】 【従来の技術】屋内・外駐車場等に汎用設置されているこれまでの消火設備としては、図3および図4にあらわしたように、ノブ2により開閉自在な扉3を有する定置式の格納箱1内に、粉末消火剤を充填した本体容器4、加圧用ガス容器7、放出ホース11、およびクリーニング用ガス容器16が、それぞれ装備されている。 【0003】すなわち本体容器4内には粉末消火剤が充填されているとともに、該本体容器4の側面部には取り付け部5および14が設けられ、一方の取り付け部5には接続ナット6により本体容器4の内部に連通させて加圧用ガス容器7が、また他方の取り付け部14には接続ナット15により、同じく本体容器4の内部に連通させてクリーニング用ガス容器16が、それぞれ取り付けられている。 【0004】さらに本体容器4には接続部9により、放出バルブ10を介して長尺の放出ホース11が接続され、しかも格納箱1内に上下に巻回収納させている。 さらに本体容器4の上部には、加圧用ガス容器7からの炭酸ガス等の高圧ガス放出による放出ホース11の損傷を防止するための安全弁18が設けられ、しかも該安全弁18と前記放出バルブ10の出側との間にはパイプ20が介在されている。 【0005】かかる構成において、火災発生時に放出ホース11を引き出し、加圧用ガス容器7のバルブ8および放出バルブ10を開いて取り付け部5から本体容器4内に炭酸ガス等のガスを圧送する。 これにより本体容器4内が加圧されて粉末消火薬剤を接続部9より放出ホース11へと送り出し、先端のノズル開閉バルブ13を開いてノズル12より消火対象域へ向けて消火剤放射をおこなう。 【0006】一方、消火活動の終了後、消火薬剤が全量放射されずに放出ホース11内に粉末消火剤が詰まったままの状態においてノズル開閉バルブ13を閉にすると、本体容器4内の圧力ガスが放出ホース11内の消火薬剤中を通過してノズル開閉バルブ13の隙間より少しずつ放出され、また経時的に放出ホース11内に残存する粉末消火剤が固化してしまい、その後の火災発生時には、もはや使用不能となりやすいところから、放出ホース11内のクリーニングをおこなうことが必要となる。 【0007】クリーニング作業は、加圧用ガス容器7のバルブ8および放出バルブ10を閉じるとともに、クリーニングバルブ19およびノズル開閉バルブ13を開き、この状態においてクリーニング用ガス容器16のバルブ17を開いて、クリーニング用ガス容器16内の炭酸ガスを取り付け部14から本体容器4内へ供給する。 【0008】さらにクリーニング用ガス容器16から供給されたクリーニングガスは、本体容器4内から、その上部に取り付けられたクリーニングバルブ19を通過し、パイプ20を経て放出ホース11内へと供給され、放出ホース11内に残留する粉末消火剤を、残らず先端のノズル12より外方にすべて排出してクリーニングを完了するようになっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した汎用の定置式消火装置は構造が比較的複雑で重量が嵩み、しかも高コストとなるばかりでなく、数年毎のメンテナンス時における点検項目も増加する。 また屋内・外駐車場及び工場、倉庫等の、比較的広いエリア内のすべてについて防災設備を備えるには多数の定置式消火装置を設置する必要があり、しかも消火設備が稼動するのは万一の火災発生時のみであり、また火災が発生したとしても、そのすべての定置式消火装置を稼動させるようなことは殆どなく、また1箇所の火災現場に対し、その周辺に設置されている定置消火装置からホースを伸ばして消火活動に使用したとしても、通常は発火点を囲む4台程度までである。 さらに放出ホースのクリーニングについては、火災発生に伴う消火活動そのものには何ら必要とされるものではないから無駄が多い。 【0010】 【課題を解決するための手段】斯様な現状からみて、本発明は、多数設置された定置式消火装置の、それぞれについて前記したクリーニング用ガス容器を備える必要はなく、火災の消火活動に定置式消火装置が最大で4台使用されたとしても、使用された4台の定置式消火装置の全てについて放出ホース内クリーニング作業を実施できるだけの本数のクリーニング用ガス容器を纏めて別途収納箱内に収納し、これを当該消火設備内に設置するほうが構造の簡素化と、コストの低減の見地から有意義であるとの知見により案出されたものである。 【0011】すなわち本発明は、粉末消火剤を充填した本体容器と、該本体容器に接続されたところの、先端にノズルを有する放出ホースと、本体容器内に圧力ガスを供給して粉末消火剤を放出ホースを介して先端ノズルより放出させるための加圧用ガス容器とを備えた定置粉末消火装置を4台以上設置した消火設備において、それぞれの定置粉末消火装置内にはクリーニングガス容器を保有しないとともに、当該消火設備のエリア内に別途設けた格納箱内に、各定置粉末消火装置の本体容器内に接続可能な4本のクリーニング用ガス容器を収納してなる消火設備に関する。 【0012】上記した構成において、火災発生に伴う消火活動の終了後、使用した定置粉末消火装置のクリーニングに際して、4本のクリーニング用ガス容器を備えた収納箱から必要本数のクリーニング用ガス容器を取り出し、これらをクリーニングすべき定置粉末消火装置の加圧用ガス容器に付け替えることによって本体容器内に接続し、クリーニング用ガスを本体容器内からクリーニングバルブおよびパイプを経て放出ホースへと送り込み、先端ノズルから放出ホース内の残留粉末消火薬剤を噴出させて除去する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下において、本発明の具体的な内容を図1〜2にあらわした実施例をもとに説明すると、図1はクリーニング用ガス容器を備えていないタイプの定置式粉末消火装置を、また図2は該定置式粉末消火装置の外側に付属させて取り付けられたところの、4本のクリーニング用ガス容器を収納した格納箱をあらわしている。 図1の定置式粉末消火装置において、21は定置式の格納箱、22は格納箱21内に収納装備されているところの粉末消火剤を充填した本体容器、24は本体容器22の側面に取り付けられた加圧用ガス容器、28は放出ホースをそれぞれあらわす。 【0014】すなわち、本体容器22内には粉末消火剤が充填されているとともに、該本体容器22の側面部には取り付け部23が設けられ、該接続部23に対して接続ナットにより本体容器22の内部に連通させて加圧用ガス容器24が取り付けられている。 一方放出ホース28は、前記した本体容器22に設けられた接続部26により、放出バルブ27を介して長尺の放出ホース28が接続され、しかも格納箱21内に上下に巻回収納させている。 【0015】さらに本体容器22の上部にはクリーニングバルブ31が設けられ、しかも該クリーニングバルブ31と前記放出バルブ27の出側との間にはパイプ32が介在されている。 また図2において、33は前記した格納箱21の側面に付属させて取り付けられたところの、正面側に片持ち式の開閉扉37を有したクリーニングガス容器格納箱をあらわし、内部には4本のクリーニング用ガス容器35を収納するとともに、各クリーニング用ガス容器35は固定金具34により固定されている。 なお図において36は、それぞれのクリーニング用ガス容器の上方部に設けられた接続用ネジをあらわしている。 【0016】本発明は上記した通り、図1のようにクリーニング用ガス容器を備えていない4台以上の定置式粉末消火装置から構成された消火設備と、該消火設備のエリア内に設置されたところの、図2のように4本のクリーニング用ガス容器を収納した格納箱とから構成されることを特徴とするものである。 【0017】なおこの場合、4台以上の定置粉末消火装置のうち、クリーニング用加圧ガス容器を収納した格納箱を付属して備えている定置粉末消火装置が、設置されている少なくとも4台の定置粉末消火装置群の中にあって、できるだけ中央寄りに位置するようにすると、設置されている定置粉末消火装置のうち、いずれの定置粉末消火装置に対してもクリーニング用加圧ガス容器の持ち運び移動距離が比較的短くなり、放出ホース内クリーニング作業その他のメンテナンスが容易となるので一層好ましい。 【0018】なお上記の実施例においては、クリーニング用ガス容器の格納箱33を、特定の定置粉末消火装置における格納箱21の外部側面に付属させて取り付けるようにした場合について説明したが、必ずしもこのような構成に限られるものではなく、4本のクリーニング用ガス容器を収納した格納箱21の設置個所については、消火設備の領域内であれば、これを単独で床置きし、あるいは壁面に取付る等、いずれの個所に設置してもよい。 【0019】かかる構成において、少なくとも4台以上の定置粉末消火装置群の設置領域内において火災が発生した際、当該火災発生個所に対応する1又は2以上の定置粉末消火装置から放出ホース28を引き出し、加圧ガス容器24のバルブ25および放出バルブ27を開いて取り付け部23から本体容器22内に炭酸ガス等のガスを圧送する。 これにより本体容器22内が加圧されて粉末消火薬剤を接続部26より放出ホース28へと送り出し、先端のノズル開閉バルブ30を開いてノズル29より消火対象域へ向けて消火剤放射をおこなう。 【0020】消火活動の終了後、消火薬剤が全量放射されずに放出ホース28内に粉末消火剤が詰まったままの状態においてノズル開閉バルブ30を閉にすると、本体容器22内の圧力ガスが放出ホース28内の消火薬剤中を通過してノズル開閉バルブ30の隙間より少しずつ放出され、また経時的に放出ホース28内に残存する粉末消火剤が固化してしまい、その後の火災発生時には、もはや使用不能となりやすいところから、使用後において放出ホース28内のクリーニングをおこなう。 【0021】すなわちクリーニング作業を実施するに際し、まずクリーニング用ガス容器の格納箱33内より、固定金具34を外して必要本数のクリーニング用ガス容器35を取り出すとともに、これをクリーニングを必要とする定置粉末消火装置の格納箱21に持ち込み、該格納箱21内の加圧ガス容器24のバルブ25および放出バルブ27を閉じるとともに、加圧用ガス容器24の取り付け部23において、取り付けネジを緩めて加圧用ガス容器24を本体容器22から取り外し、該加圧用ガス容器24に代えて前記したクリーニング用ガス容器35を、その接続用ネジ36により取り付けることにより本体容器22に接続する。 【0022】続いてクリーニングバルブ31を開き、この状態においてクリーニング用ガス容器35のバルブを開いて、クリーニング用ガス容器35内の炭酸ガスを、取り付け部23から本体容器22内へ供給する。 さらにクリーニング用ガス容器35から供給されたクリーニングガスは、本体容器22内から、その上部に取り付けられたクリーニングバルブ31およびパイプ32を経て放出ホース28内へと供給され、放出ホース28内に残留する粉末消火剤を、残らず先端のノズル29より外方にすべて排出してクリーニングを完了する。 【0023】 【発明の効果】本発明は上記した通り、粉末消火剤を充填した本体容器と、該本体容器に接続されたところの、先端にノズルを有する放出ホースと、本体容器内に圧力ガスを供給して粉末消火剤を放出ホースを介して先端ノズルより放出させるための加圧用ガス容器とを備えた定置粉末消火装置を少なくとも4台以上であって、10台、あるいは20台以上と多数設置した消火設備において、それぞれの定置粉末消火装置内にはクリーニングガス容器を保有しないとともに、当該消火設備のエリア内に別途設けた格納箱内に、各定置粉末消火装置の本体容器内に接続可能な4本のクリーニング用ガス容器を収納してなるものであるために、各個別の定置粉末消火装置自体にはクリーニング用ガス容器を内臓する必要がなく、従って在来型の定置式粉末消火装置に比べ、定置式消火装置の構造の簡素化と軽量化、そして低コスト化をはかることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000161437 【氏名又は名称】宮田工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070183 【弁理士】 【氏名又は名称】吉村 公一
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| 【公開番号】 |
特開2002−325857(P2002−325857A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【出願番号】 |
特願2001−130732(P2001−130732) |
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