| 【発明の名称】 |
偏光を用いた光治療器 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 貴志
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| 【要約】 |
【課題】連続照射しても患部に熱傷を与えずに、治療効果の充分な電界強度の偏光波を照射できるようにして、効果的な偏光の光治療器を提供する。
【解決手段】ハロゲンランプ1の光を集光レンズ6で集光し、集光された光を2個所の切欠3aのある回転板3に向ける。回転板3は2500PRMで回転していて集光された光は、切欠3aで大きく通過し、非切欠3a以外の範囲ではほとんど遮断されて、光は0.012秒の周期でパルス的に光ファイバー7に送られ、その端部に置かれた偏光フィルター8によって偏光されて患部に照射する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源の光を偏光フィルターで偏光させて患部に向けて照射する偏光を用いた光治療器において、照射される偏光の光の強度に強弱変化を周期的に与える光強弱手段を設け、患部に熱傷を与えずに効果的な高い強度の偏光を照射できるようにしたことを特徴とする偏光を用いた光治療器。 【請求項2】 光強弱手段が、偏光を間欠的に送るようにした請求項1記載の偏光を用いた光治療器。 【請求項3】 光強弱手段が、偏光される前又は後の光の通路をシャッター板でもって間欠的に開閉して光に周期的強弱変化を与えるようにした請求項1又は2記載の偏光を用いた光治療器。 【請求項4】 光強弱手段が、光源の発光に周期的に強弱変化又は発光停止の変化を与えることで照射される偏光の強度に周期的強弱変化を発生させる請求項1記載の偏光を用いた光治療器。 【請求項5】 光強弱手段が、光源の光を反射する反射鏡と、同反射鏡による反射光が周期性をもって多方向に反射するように反射鏡に振動又は回転を与える変動手段と、反射された光のうち限定された角度範囲の光のみ偏光フィルターへ送り込む光制限手段とからなる請求項1記載の偏光を用いた光治療器。 【請求項6】 偏光される前の光を光ファイバーで偏光フィルターまで送るようにした請求項1〜5何れか記載の偏光を用いた光治療器。 【請求項7】 光の強弱の周期が少なくとも0.2秒以下である請求項1〜6何れか記載の偏光を用いた光治療器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に可視光又は赤外線の光を偏光し、偏光した光を患部・皮膚に照射して、筋の疼痛,スパズム等を治療する為の器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、He−Neレーザーやダイオードレーザーなどの低出力レーザーの光を偏光し、偏光波を患部に照射して光照射治療を行う器具が広く知られている。光照射によって、消炎鎮痛効果があることは周知のことであるが、出力が低いためその効果は実用上十分とはいえなかった。又、Nd−YAGレーザーのような高出力レーザーはレーザー発振器の構造上、出力は偏光された後にファイバーを通じて患部に導かれるため、ファイバー内での反射により、患部に照射されるレーザー光はマクロ的には偏光ではなくなり有効性が落ちるものであった。両者の欠点を改善するためにハロゲンランプを光源として十分な出力を確保し、患部に照射直前の部位で通常光を偏光フィルターにより処理する方法が行われ効果を上げている。しかしながら、この方法では被照射部の患部の温度上昇による障害が起きるため出力を落とさざるを得ない。ハロゲンランプが出力1.8Wの場合連続2秒照射で被照射部(患部)の温度上昇のため、照射を休止する必要があった。従来、偏光の治療効果は温熱効果と関連で考えられてきたが、温度上昇を伴わない低出力レーザー光(10〜20mW)でもカラゲニンによるマウスの人工浮腫に対する有効性は証明されているし、又、ネコ神経細胞の活動電位を抑制する効果も報告されている。又、発光ダイオードの出力を偏光にしたものにも傷創治癒促進効果が認められる。サーモカメラによる被照射部の温度変化測定を行ったところ、温度上昇は起きなかった。従って、本発明者は偏光の治療効果は温度上昇を必要としないとの知見に到った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、上記知見に基づいて従来の問題を解消し、偏光された光の照射に時間的に強弱を与えるとすることによって、熱による障害を発生させずに治療に有効な十分な電界強度を患部に与えることが出来た偏光を用いた光治療器を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本発明の構成は、1) 光源の光を偏光フィルターで偏光させて患部に向けて照射する偏光を用いた光治療器において、照射される偏光の光の強度に強弱変化を周期的に与える光強弱手段を設け、患部に熱傷を与えずに効果的な高い強度の偏光を照射できるようにしたことを特徴とする偏光を用いた光治療器2) 光強弱手段が、偏光を間欠的に送るようにした前記1)記載の偏光を用いた光治療器3) 光強弱手段が、偏光される前又は後の光の通路をシャッター板でもって間欠的に開閉して光に周期的強弱変化を与えるようにした前記1)又は2)記載の偏光を用いた光治療器4) 光強弱手段が、光源の発光に周期的に強弱変化又は発光停止の変化を与えることで照射される偏光の強度に周期的強弱変化を発生させる前記1)記載の偏光を用いた光治療器5) 光強弱手段が、光源の光を反射する反射鏡と、同反射鏡による反射光が周期性をもって多方向に反射するように反射鏡に振動又は回転を与える変動手段と、反射された光のうち限定された角度範囲の光のみ偏光フィルターへ送り込む光制限手段とからなる前記1)記載の偏光を用いた光治療器6) 偏光される前の光を光ファイバーで偏光フィルターまで送るようにした前記1)〜5)何れか記載の偏光を用いた光治療器7) 光の強弱の周期が少なくとも0.2秒以下である前記1)〜6)何れか記載の偏光を用いた光治療器にある。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の光源としては、ハロゲンランプ,発光ダイオード,白熱灯等が使用できる。光源の光は主に、可視光・赤外線の波長帯が使用できる。本発明の光を偏光フィルター(偏光板)に送り込む光の通路としては、光ファイバー,鏡面による空気中を通過させるものがあるが、光ファイバーが所定の位置、狭い場所、複雑な個所への送り込み方法として有効である。本発明の偏光フィルターは、患部への偏光の照射部の近くに配置することが好ましい。本発明の光の強さの強弱は、弱い方が略零となるパルス的に与える場合と、弱い方が光の強度が低いだけで弱くなるだけの脈動的な強弱のタイプの場合とがある。本発明の偏光の光の強さに強弱を与えて照射させる方法(機構)としては、発光された光の偏光される前の光又は偏光された後の光をメカニカル的に間欠遮断又は強弱制御する方法と、光源からの発光自体を間欠的(パルス的)に行わせるか又は発光の強さを強弱与えるように電気制御する方法とがある。本発明の間欠的発光の強の発光(開)時間と弱(停止,閉)時間との割合は、略3:7程度の比率が実用的である。又本発明の発光の開閉又は強弱の周期としては、0.2秒(5Hz以上)以下が熱傷がなく且つ高い電界を患部に与えられて治療効果があり、実用的である。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 :実施例1(図1,2,3参照) 図1〜3に示す実施例1は、本発明の試作機であり、光源として300Wのハロゲンランプを使用し、そのハロゲンランプの光を間欠遮断用の回転板の回転で間欠的(パルス的)な発光とし、それを光ファイバーで送り込んで光ファイバーの後端に偏光フィルターを設けた例である。図1は、実施例1の説明図である。図2は、実施例1の回転板を示す正面図である。図3は、実施例1の偏光された光の出力状態を示す説明図である。図中、1は300W出力のハロゲンランプ、3は間欠遮断用の円形状の回転板、3aは同回転板の切欠、4は同回転板の回転軸、5は同回転板を2500RPMで回転させるモータ、6は集光レンズ、7は光ファイバー、8は偏光フィルター(偏光板)である。この実施例1では、ハロゲンランプ1の光は集光レンズ6で集光され、集光された光は図2に示す2個所の切欠3aのある回転板3に向けられている。回転板3は2500RPMで回転していて集光された光は切欠3aでは通過し、切欠3a以外では外周の一部のみ通過し、残り大部分は遮断され、開閉(パルス)に近い強弱を与えている。強弱が与えられた光は、光ファイバー7を経て患部の近くまで送られ、偏光フィルター8を通過して偏光され、患部に向けて照射される。その偏光波の強弱の状態を図3に示している。この偏光波の強弱の周期は12ミリ秒となっている。この実施例1で得られる偏光された0.012秒周期の間欠的(パルス的)光を患部に2分間照射しても、熱感はなく、照射直後より鍼灸に似た心地よい刺激が連続的に得られ疼通の除去効果が大きく認められた。この刺激は、間欠的でなく連続的に2秒程照射して熱感のため照射停止したときに一瞬だけ感じられる刺激感のものであった。この刺激感が無い場合は、経験的に有効性が低いことが知られていた。このように、実施例1の偏光照射は、治療に有効であり、且つ患部の熱傷を与えることが少ないものであった。 :実施例2(図4参照) 図4に示す実施例2は、光源として50〜100個の赤外線発光ダイオードを使用し、同赤外線発光ダイオードの印加電圧をトランジスタを用いて100Hzで開閉するスイッチング回路を用いて発光を間欠的にした例である。図4は、実施例2の説明図である。図中、21は40mW程の赤外線発光ダイオード、22は集光レンズ、23は光ファイバー、24は偏光フィルター、25は赤外線発光ダイオード21及びスイッチング回路26の直流電源装置、26は100Hzで赤外線発光ダイオード21の給電路を開閉するトランジスタを用いたスイッチング回路である。この実施例2では、光源としては40mW程の赤外線発光ダイオードを50〜100個使用して、最大値2〜4W程の赤外線発光を可能としている。赤外線発光の出力を最大値より小さくすることは、使用する赤外線発光ダイオード21の数をスイッチング回路26で電気的に制限(不作動,電圧非印加状態)とすることで可能である。スイッチング回路26で赤外線発光ダイオード21の発光を発光時間3ミリ秒,停止時間7ミリ秒の周期でパルス状に行った。光は、集光レンズ22で集束され、光ファイバー23に入力され、その端部の偏光フィルター24を介して患部に向けて照射される。照射は、実施例1同様に鍼灸様の刺激感が連続し、疼通の除去効果が認められ、又患部の過熱は感じられるものでなかった。 【0007】:実施例3(図5参照) 図5に示す実施例3の光強弱手段は、反射鏡32と,同反射鏡を加振機で振動させて反射方向を変動させる手段としての加振機33と,反射鏡32の回転の為の枢軸32aと,反射された光の一部のみ入光させて光ファイバー34に取り込む制限手段とからなり、光ファイバー34で光を送って、その後端で偏光板35で偏光して患部に向けて照射する例である。 【0008】図5は、実施例3を示す説明図である。図中、30は300Wのハロゲンランプ、31は集光レンズ、32は反射鏡、32aは同反射鏡の回転中心の枢軸、33は反射鏡32を枢軸32a中心に周期的な揺動させる加振機、34は光ファイバー、35は偏光フィルターである。 【0009】この実施例では、ハロゲンランプ30の光は集光レンズ31で集光されてから反射鏡32に向けられ、反射鏡32で反射される。その反射光の方向は、加振機33の振動周波数50Hzで振動させると反射鏡32はその枢軸32aまわりにその周波数で振動し、光はその角度範囲で変向していく。光ファイバー34に入光するのはその反射光の所定の範囲の一部の反射光のみとなり、0.02秒の周期で光ファイバー34に光が送られて偏光フィルター35で偏光されてパルス的に照射される。 【0010】本実施例の偏光波による照射によって、患部は熱傷なく前記実施例同様に有効な治療効果が認められた。 【0011】 【発明の効果】以上の様に、本発明によれば偏光を、周期的に強弱変化をつけて照射できることによって、治療に有効な高い強度の光を患部の過熱が少なく且つ長い間の照射を可能とし、又強い照射が間欠的になされて鍼灸様の刺激感を与え、疼痛の除去効果を高いものにできた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】301022758 【氏名又は名称】山田 貴志
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| 【出願日】 |
平成13年4月26日(2001.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084294 【弁理士】 【氏名又は名称】有吉 教晴 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−320683(P2002−320683A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月5日(2002.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−128745(P2001−128745) |
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