| 【発明の名称】 |
フラッシュバック針 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢代 献ニ
【氏名】森本 利信
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| 【要約】 |
【課題】視認性がよく、製造が容易で安価なフラッシュバック針を提供する。また、視認性がよく、実質的にハブに血液や薬液が残留することのないフラッシュバック針を提供する。
【解決手段】フラッシュバック針は、両端に刃先11、12を有し中間部に側孔13が形成されたカヌラ1と、透明なハブ2を含んでなる。ハブ2はカヌラ挿着孔211が形成された軸部21と、この軸部21と同心状に設けられた基端側の装着部22を含んでおり、この装着部22には凸レンズ部221が形成されている。カヌラ1の側孔13はこの凸レンズ部221と同一横断面上に位置している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端と基端に刃先を有し中間部に側孔が形成されたカヌラと、先端と基端を有する透明なハブを含んでなり、該ハブは、前記カヌラを液密に挿入可能な挿着孔が形成された先端側の軸部と、該軸部と同心状かつ軸部の中間部から基端方向へ軸部を超えて延びる基端側の装着部を含み、該装着部の前記軸部の基端より先端側の部分に凸レンズ部が形成されてなり、該凸レンズ部と同一横断面上の前記軸部に前記カヌラの側孔が位置するようにされてなるフラッシュバック針。 【請求項2】 凸レンズ部が、外面が円形かつ内面が正多角形の横断面形状に形成された装着部部分である請求項1に記載のフラッシュバック針。 【請求項3】 凸レンズ部が、内面が凸面状の縦断面形状に形成された装着部部分である請求項1に記載のフラッシュバック針。 【請求項4】 ハブの軸部に先端側の刃面の向きを示す刃面ポイントを設けた請求項1〜3のいずれかに記載のフラッシュバック針。 【請求項5】 先端側の刃面と側孔と刃面ポイントが平面視で一直線上に並ぶようにされてなる請求項4に記載のフラッシュバック針。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュバック針の視認性の改良に関する。より詳しくは、フラッシュバック機能を備えたプレフィルドシリンジ用両頭針の視認性の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】薬液が予め充填された注射器、所謂プレフィルドシリンジを用いて人体に薬液を投与する場合、従来、両頭針が用いられている。プレフィルドシリンジの口部はゴム栓で閉鎖されており、両頭針のプレフィルドシリンジへの取り付けは、口部のゴム栓に両頭針のバック針(基端側の針)を刺通することにより行われる。放射性同位元素を含んだ放射性医薬は、従来、一部鉛ガラスの付いた鉛製の遮蔽体を用いて投与されるが、放射性医薬は通常プレフィルドシリンジに充填されており、投与に際しては両頭針が使用されている。 【0003】しかしながら、従来の両頭針では、プレフィルドシリンジの放射性医薬を血管投与する場合、遮蔽体の鉛ガラス越しに血液の確認を行っており、鉛ガラス自身着色しており、遮蔽体の内部が暗いため、非常に見難いというのが現状である。従って、血管確保に時間がかかり、そのため施術者の無用の被爆が増えることになる。また、欠陥確保の確認をしないで、医師や看護婦の勘に頼るやり方では、投与に失敗したときに、患者に無用な被爆を強いることになるので問題である。 【0004】そこで、このような血管の確保を可能にするものとして、第1流入針のハブに第2流入針を挿着し、第1流入針のハブと第2流入針の保持部との間に血液確認部を形成したものが提案されている(特開平4−212376号公報)。しかしながら、このものは、2つの流入針(基端にハブを備えた第1流入針と基端に保持部を備えた第2流入針)を作成した後、第1流入針のハブに第2流入針の保持部を挿着してハブと保持部を接着しているため、製造に手間がかかり、コスト的にも問題のあるものであった。また、構造的にも血液確認部に血液や薬液が残留するという欠点を有するものであった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、視認性がよく、製造が容易で安価なフラッシュバック針を提供することを目的とする。また、本発明は、視認性がよく、実質的にハブに血液や薬液が残留することのないフラッシュバック針を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を解決するために、鋭意検討の結果、血液を確認する部分のハブに凸レンズ機能を持たせることにより上記課題を解決できることに想到し、本発明を完成した。すなわち本発明は、先端と基端に刃先を有し中間部に側孔が形成されたカヌラと、先端と基端を有する透明なハブを含んでなり、このハブは、前記カヌラを液密に挿入可能な挿着孔が形成された先端側の軸部と、この軸部と同心状かつ軸部の中間部から基端方向へ軸部を超えて延びる基端側の装着部を含み、この装着部の前記軸部の基端より先端側の部分に凸レンズ部が形成されてなり、この凸レンズ部と同一横断面上の前記軸部に前記カヌラの側孔が位置するようにされてなるフラッシュバック針に関する。ここで、凸レンズ部は、外面が円形かつ内面が正多角形の横断面形状に形成された装着部であってもよく、また、内面が凸面状の縦断面形状に形成された装着部であってもよい。ハブの軸部には先端側の刃面の向きを示す刃面ポイントを設けるのが好ましい。また、先端側の刃面と側孔と刃面ポイントが平面視で一直線上に並ぶようにするのが好ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例を示す縦断面図であり(カヌラ部分は断面表示をしていない)、図2は図1に示すフラッシュバック針のX−X線断面図、図3は本発明の他の実施例を示す縦断面図である(カヌラ部分は断面表示をしていない)。図1〜図3に示すように、本発明のフラッシュバック針は、両端に刃先11、12を有し中間部に側孔13が形成されたカヌラ1と、透明なハブ2を含んでなる。ハブ2はカヌラ挿着孔211が形成された軸部21と、この軸部21と同心状に設けられた基端側の装着部22を含んでおり、この装着部22には凸レンズ部221が形成されている。カヌラ1の側孔13はこの凸レンズ部221と同一横断面上に位置している。 【0008】カヌラ1はSUS304などのステンレス鋼で形成されたパイプ状部材であり、先端と基端に刃先11、12を有し、その中間部には側孔13が形成されている。一方、ハブ2は先端と基端を有するキャップ状部材であり、透明な合成樹脂、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリカーボネートなどで形成される。ハブ2は、先端側の軸部21と、この軸部21と同心状かつ軸部21の中間部から基端方向へ軸部21を超えて延びる基端側の装着部22からなっている。軸部21にはその軸心にカヌラ1を液密に挿入可能な挿着孔211が形成されており、この挿着孔211にはカヌラ1が液密に挿着されている。軸部21の先端側には接着剤注入部212が設けられており、カヌラ1と軸部21はここに注入された接着剤3により固定されている。装着部22はフラッシュバック針をプレフィルドシリンジ(図示していない)の口部に装着する部分であり、軸部21の基端より先端側の装着部部分には凸レンズ部が形成されている。挿着孔に挿着されたカヌラ1の側孔13はこの凸レンズ部と同一横断面上に位置している。ここで、凸レンズ部は、図2に示すような、外面が円形かつ内面が正多角形の横断面形状に形成された装着部部分221であってもよく、また、図3に示すような、内面が凸面状の縦断面形状に形成された装着部部分222であってもよい。 【0009】フラッシュバック針の血管への刺入に際しては、刺入操作を容易にするため、通常刃面を上にして行うが、刃面の向きを確認しやすいように、図示していないが、ハブ2の軸部21には先端側刃先11の刃面の向きを示すための点や矢印、▲などの刃面ポイントを設けるのが好ましい。また、フラッシュバック針が血管に刺入されたことの確認を容易にするために、先端側刃先21の刃面と側孔13と刃面ポイントが平面視で一直線上に並ぶようにするのが好ましい(図1では刃面と側孔13とが平面視で一直線上になっている)。これにより、フラッシュバック針の刺入操作とフラッシュバックの確認を略同時に行うことが出来る。 【0010】 【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本発明によれば、以下のような効果が期待できる。部品点数が少なくて済むので、製造が容易であり、製造コストも少ない。また、軸部の挿着孔211にカヌラが液密に挿着されており、装着部22に形成された凸レンズ部によりカヌラ1の側孔13が拡大されるようになっているので、視認性がよく、実質的にハブに血液や薬液が残留することがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135036 【氏名又は名称】ニプロ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月26日(2001.2.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−248170(P2002−248170A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−49722(P2001−49722) |
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