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【発明の名称】 紫外線遮光フィルタカートリッジ
【発明者】 【氏名】安藤 正夫

【氏名】亀井 輝

【氏名】平井 信彦

【氏名】清水 靖博

【要約】 【課題】遮光部材を備えることによって、一面側に配設された紫外線照射器からの紫外線が他面側に配設された部材に照射されることのないようにする。

【解決手段】空気が流通する多数の孔を備えるハニカム状のフィルタ本体と該フィルタ本体を収納するためのカートリッジ枠体64とを有し、空気が通過する対向面の一方の面が紫外線ランプ37aに対向するように空気流路中に配設される紫外線遮光フィルタカートリッジであって、前記カートリッジ枠体64は、前記紫外線ランプ37aと反対側の面における該紫外線ランプ37aの投影面に対応する位置に、該投影面に対応する形状の紫外線遮蔽部材を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)空気が流通する多数の孔を備えるハニカム状のフィルタ本体と該フィルタ本体を収納するためのカートリッジ枠体とを有し、空気が通過する対向面の一方の面が紫外線ランプに対向するように空気流路中に配設される紫外線遮光フィルタカートリッジであって、(b)前記カートリッジ枠体は、前記紫外線ランプと反対側の面における該紫外線ランプの投影面に対応する位置に、該投影面に対応する形状の紫外線遮蔽部材を備えることを特徴とする紫外線遮光フィルタカートリッジ。
【請求項2】 前記カートリッジ枠体は、1枚の板状部材を折り曲げて形成される請求項1に記載の紫外線遮光フィルタカートリッジ。
【請求項3】 前記板状部材は、紙から成る請求項2に記載の紫外線遮光フィルタカートリッジ。
【請求項4】 前記フィルタ本体は、紫外線吸収色の材質から成り、前記カートリッジ枠体は、少なくとも外側が紫外線吸収色である請求項1〜3のいずれか1項に記載の紫外線遮光フィルタカートリッジ。
【請求項5】 前記フィルタ本体は、紫外線が照射されると活性化する光酸化触媒を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の紫外線遮光フィルタカートリッジ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線遮光フィルタカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、脱臭機能を併せ持つ空気清浄装置が提供されている。
【0003】該空気清浄装置においては、空気流路中に配設され、イオン化電極と集塵電極との間に高電圧を印加してコロナ放電を発生させることによって、空気中の塵埃(じんあい)を吸引して除去する電気式の除塵装置と、空気流路の前記集塵装置の下流側に配設され、光酸化触媒を含むフィルタカートリッジに紫外線照射器からの紫外線を照射して、脱臭、殺菌等を行う脱臭装置とを備えている。
【0004】この場合、前記イオン化電極、集電電極等は紫外線が照射されると劣化してしまうので、前記フィルタカートリッジが前記除塵装置と紫外線照射器との間に配設され、紫外線照射器が照射する紫外線を遮るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のフィルタカートリッジにおいては、フィルタ本体は、通常、空気を通過させるためにハニカム状の孔が多数穿(せん)設された多孔質体から成っている。このため、紫外線照射器からの紫外線は、大部分が前記フィルタカートリッジによって遮られるが、一部分がハニカム状の孔を透過して、前記除塵装置のイオン化電極、集電電極等に照射されてしまう。
【0006】ここで、前記紫外線照射器、フィルタカートリッジ及び除塵装置の位置関係は不動であり、紫外線が照射される部分は固定的であるから、単位時間当たりの照射量が少なくても、長時間にわたり前記イオン化電極、集電電極等の特定箇所に照射し続けることになる。そのため、前記イオン化電極、集電電極等の特定箇所の劣化が進み、除塵装置の機能が低下してしまう。
【0007】本発明は、前記従来のフィルタカートリッジの問題点を解決して、遮光部材を備えることによって、一面側に配設された紫外線照射器からの紫外線が他面側に配設された部材に照射されることのない紫外線遮光フィルタカートリッジを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、空気が流通する多数の孔を備えるハニカム状のフィルタ本体と該フィルタ本体を収納するためのカートリッジ枠体とを有し、空気が通過する対向面の一方の面が紫外線ランプに対向するように空気流路中に配設される紫外線遮光フィルタカートリッジであって、前記カートリッジ枠体は、前記紫外線ランプと反対側の面における該紫外線ランプの投影面に対応する位置に、該投影面に対応する形状の紫外線遮蔽部材を備える。
【0009】本発明の他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記カートリッジ枠体は、1枚の板状部材を折り曲げて形成される。
【0010】本発明の更に他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記板状部材は、紙から成る。
【0011】本発明の更に他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記フィルタ本体は、紫外線吸収色の材質から成り、前記カートリッジ枠体は少なくとも外側が紫外線吸収色である。
【0012】本発明の更に他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記フィルタ本体は、紫外線が照射されると活性化する光酸化触媒を含む。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図2は本発明の実施の形態における複合換気ユニットの概略斜視図、図3は本発明の実施の形態における複合換気ユニットの概念図、図4は本発明の実施の形態における複合換気ユニットの断面図である。
【0015】図において、11は複合換気ユニット、12は室内13と室外14とを区画する壁体であり、該壁体12に前記複合換気ユニット11が埋設される。該複合換気ユニット11は、熱交換機能、換気機能及び空気清浄機能を併せ持ち、正面から見て右半分の下部に配設された熱交換部15、正面から見て右半分の上部に配設された換気部16、及び正面から見て左半分に配設された空気清浄部17を有する。
【0016】本実施の形態においては、紫外線遮光フィルタカートリッジが前記複合換気ユニット11の空気清浄部17の内部に配設された場合について説明するが、前記紫外線遮光フィルタカートリッジは、家庭用の空調機器、車両用の空調機器、その他いかなる装置に配設されてもよい。
【0017】前記複合換気ユニット11は、該複合換気ユニット11全体の制御を行う制御装置43、及び、室内空気の臭い物質を検出する図示されない臭いセンサ、室内13の温度を検出する図示されない温度センサ、室内空気中に含まれる塵埃の量を検出する図示されないダストセンサ等を備えるセンサ部44を有する。
【0018】そして、前記熱交換部15に交流式の熱交換器31が配設されるとともに、換気部16に排気用の換気ファン32及び吸気用の換気ファン33が並設して配設される。また、空気清浄部17に、下方から順にイオン化電極34、集塵電極35、第1のフィルタカートリッジ36、紫外線照射器37、第2のフィルタカートリッジ38及び空気吹出し用の清浄器ファン39がそれぞれ配設され、前記イオン化電極34及び集塵電極35によって集塵装置40が、前記第1のフィルタカートリッジ36、紫外線照射器37及び第2のフィルタカートリッジ38によって脱臭装置41がそれぞれ構成される。
【0019】そして、前記複合換気ユニット11は、室内13側に向けて形成された室内側パネル21を有し、該室内側パネル21における前記空気清浄部17より下方に、室内空気を吸引するための第1の室内空気吸引口22が、室内側パネル21における前記熱交換部15より下方に室内空気を吸引するための第2の室内空気吸引口23が、室内側パネル21における前記空気清浄部17より上方に空気清浄が行われた後の清浄空気を室内13に供給するための空気吹出口24がそれぞれ形成される。また、複合換気ユニット11は、室外14側に向けて形成された室外側パネル25を有し、該外側パネル25における換気部16より上方に換気口26が形成される。なお、該換気口26は、室内空気を室外14に排出するための室内空気排出口27、室外空気を吸引するための室外空気吸引口28から成る。
【0020】そして、前記複合換気ユニット11内には、図3に示されるように、第1の室内空気吸引口22と空気清浄部17の入口側との間に第1の室内空気吸引部K1が、第2の室内空気吸引口23と熱交換部15の入口側との間に第2の室内空気吸引部K2が、空気清浄部17の出口側と空気吹出口24との間に空気吹出部K3が、換気部16の出口側と室内空気排出口27との間に室内空気排出部K4が、室外空気吸引口28と換気部16の入口側との間に室外空気吸引部K5がそれぞれ形成される。また、熱交換部15の出口側と空気清浄部17の入口側との間に、第1の室内空気吸引口22から吸引された室内空気と室外空気吸引口28から吸引された室外空気とを混合させる混合部K6が形成される。なお、筒状体51が換気部16から室外側パネル25を貫通して室外14に向けて延び、前記筒状体51内において長手方向に形成された区画板52によって前記室内空気排出部K4及び室外空気吸引部K5が形成される。
【0021】したがって、清浄器ファン39を作動させることによって第1の室内空気吸引口22から吸引された室内空気は、第1の室内空気吸引部K1を通って混合部K6に送られ、該混合部K6において室外空気と混合されて混合体になり、更に空気清浄部17において空気清浄が行われた後、清浄空気となって空気吹出部K3を通って空気吹出口24から吹き出される。また、換気ファン32を作動させることによって第2の室内空気吸引口23から吸引された室内空気は、第2の室内空気吸引部K2を通って熱交換部15に送られ、該熱交換部15において室外空気と熱交換が行われた後、換気部16によって室内空気排出部K4を通って室内空気排出口27から排出される。
【0022】一方、換気ファン33を作動させることによって室外空気吸引口28から吸引された室外空気は、室外空気吸引部K5を通って換気部16に送られ、該換気部16によって熱交換部15に送られ、該熱交換部15において室内空気と熱交換が行われた後、混合部K6に送られる。そして、該混合部K6において室内空気と混合されて混合体になり、更に空気清浄部17において空気清浄が行われた後、清浄空気となって空気吹出部K3を通って空気吹出口24から吹き出される。
【0023】この場合、室外空気吸引口28から吸引された室外空気と第1の室内空気吸引口22から吸引された室内空気とが混合部K6において混合され、混合体となって空気清浄部17に送られるようになっているので、室外空気は空気清浄部17において空気清浄が行われた後に室内13に吹き出されることになる。したがって、室外空気中に含まれる塵埃、臭い物質等が除去されることなく室外空気と共に室内13に取り込まれてしまうことがないので、室外空気中に塵埃、臭い物質等が多く含まれる環境の下でも複合換気ユニット11を使用することができる。
【0024】また、空気清浄が行われた後の混合体は、いずれも共通の流路、すなわち、空気吹出部K3を通って空気吹出口24から吹き出されるので、空気吹出部K3を配設するだけでよい。したがって、複合換気ユニット11を小型化することができるだけでなく、コストを低くすることができる。また、室内側パネル21において空気吹出口24が1箇所にだけ形成されることになるので、室内における複合換気ユニット11の配設位置の制約がその分少なくなる。
【0025】さらに、室内側パネル21において空気吹出口24と第2の室内空気吸引口23とが互いに最も離れた位置に形成されるので、空気清浄が行われた後の清浄空気が空気吹出口24から吹き出された後、直ちに第2の室内空気吸引口23から吸引されることがなくなる。したがって、清浄空気を室内13に効率良く送ることができるので、室内13の全体を清浄空気で満たすことができる。また、例えば、室内13の図示されない床上に汚染空気発生源がある場合、該汚染空気発生源から発生した塵埃、臭い物質等を含む室内空気は、第1の室内空気吸引口22及び第2の室内空気吸引口23から吸引されるが、前記清浄空気を吹き出す空気吹出口24は、相対的に第1の室内空気吸引口22及び第2の室内空気吸引口23から離れた位置に形成されるので、空気吹出口24から吹き出された清浄空気によって塵埃、臭い物質等を含む室内空気が攪拌(かくはん)されることがない。したがって、塵埃、臭い物質等を含む室内空気を第1の室内空気吸引口22及び第2の室内空気吸引口23から効率良く吸引することができる。
【0026】ところで、前記熱交換器31において相対的に温度が異なる室内空気と室外空気との熱交換が行われるので、熱交換器31の高温側の熱交換面において室内空気又は室外空気に含まれる水分が結露することがある。ところが、換気部16は熱交換部15の上方に配設されるので、水滴が換気部16に付着することはない。したがって、該換気部16の金属部分が腐食したり劣化したりすることがなく、複合換気ユニット11の寿命を長くすることができる。なお、34aは放電電極、35aはフィルム電極である。
【0027】次に、前記集塵装置40及び脱臭装置41について説明する。
【0028】該集塵装置40は、高電圧電極、すなわち、陰極となるイオン化電極34及び陽極となる集塵電極35から成り、前記イオン化電極34と集塵電極35との間に高電圧が印加され、イオン化電極34によってコロナ放電が生じて負イオンが発生させられる。その結果、混合部K6から供給された混合体中の塵埃が、帯電させられ、クーロン力によって集塵電極35に向かって移動させられ、該集塵電極35によって除去され、集塵が行われる。なお、前記イオン化電極34は、コロナ放電が生じやすいように棒状の複数の放電電極34aを平行に並べることによって形成され、前記集塵電極35は、ポリプロピレン等から成るフィルム電極35aを螺(ら)旋状に巻回させることによって形成される。
【0029】続いて、集塵が行われた後の混合体は、脱臭装置41に供給される。該脱臭装置41は、紫外線遮光フィルタカートリッジとしての第1、第2のフィルタカートリッジ36、38によって紫外線照射器37を上下から挟むようにして構成される。前記第1、第2のフィルタカートリッジ36、38は、後述されるように光酸化触媒を含みハニカム状の孔を多数備えるフィルタ本体61を有する。そして、紫外線照射器37は、紫外線ランプ37aを平行に並べることによって形成され、紫外線を前記第1、第2のフィルタカートリッジ36、38に照射する。
【0030】そして、前記紫外線照射器37によって、前記第1、第2のフィルタカートリッジ36、38に紫外線を照射すると、光触媒反応によって、混合体中のホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC:Volatile OrganicCompounds)、及び、アンモニア等の臭い物質は分解されて除去され、また、混合体中の窒素酸化物(NOX )は酸化されて二酸化窒素になり、第1、第2のフィルタカートリッジ36、38において吸着され、さらに、酸化触媒によって、混合体中の一酸化炭素は二酸化炭素になり、前記第1、第2のフィルタカートリッジ36、38から排出される。そして、混合体中の細菌、ウィルス等は、前記光触媒上で殺菌される。
【0031】このようにして、集塵装置40及び脱臭装置41において、混合体中の塵埃、揮発性有機化合物、臭い物質、窒素酸化物、一酸化炭素等を除去するとともに、細菌、ウィルス等を殺菌して空気清浄を行うことができる。
【0032】そして、空気清浄が行われた後の清浄空気は、清浄器ファン39を作動させることによって空気吹出口24から吹き出される。前記清浄器ファン39は、横流(クロスフロー)ファンによって構成され、円周方向に複数の羽根を並べることによって形成された円筒状の羽根車から成る。そして、図示されないモータを駆動して前記羽根車を回転させると、清浄空気は、羽根車の各羽根間を通って外側から内側に送られ、再び各羽根間を通って外側に吐出されるようになっている。
【0033】次に、紫外線遮光フィルタカートリッジとしての第1、第2のフィルタカートリッジ36、38について、詳細に説明する。なお、第1のフィルタカートリッジ36と第2のフィルタカートリッジ38とは同一の構成を有しているので、ここでは、第1のフィルタカートリッジ36についてのみ説明し、第2のフィルタカートリッジ38についての説明は省略する。
【0034】図5は本発明の実施の形態におけるフィルタ本体の構成を示す図、図6は本発明の実施の形態におけるフィルタ本体のための緩衝材の構成を示す図、図7は本発明の実施の形態におけるフィルタ本体ユニットの構成を示す図、図8は本発明の実施の形態におけるカートリッジ枠体の展開図である。
【0035】図5において、61は、正面図(a)及び側面図(b)に示されるように、例えば、長さ90[mm]、幅70[mm]、厚さ7[mm]程度の直方体形状で、ハニカム状に形成された多数の孔61aを有するするフィルタ本体である。該フィルタ本体61は、活性炭、常温酸化触媒及び光酸化触媒を混練した混練物を押出成形し、所定の厚さにスライスして得られる直方体形状のハニカム体を乾燥させたものであり、黒色である。
【0036】ここで、前記常温酸化触媒は、例えば、CeO2 ・ZrO2 であり、また、光酸化触媒は、例えば、TiO2 である。また、前記孔61aの形状は、正面から見て、図5の(a)に示されるような正方形であってもよいし、正六角形であってもよいし、円であってもよいし、正三角形であってもよいし、いかなる形状であってもよい。なお、前記孔61aは、フィルタ本体61の厚さ方向に貫通するように形成されており、集塵が行われた後の混合体が該フィルタ本体61を厚さ方向に通過することができるようになっている。
【0037】また、図6において、62は、正面図(a)及び側面図(b)に示されるような形状の弾力性を有する緩衝材であり、前記フィルタ本体61の側面に巻き付けるようになっている。前記緩衝材62は、例えば、発泡倍率30倍の発泡ポリエチレンから成るが、発泡ポリウレタンから成るものであってもよいし、いかなる材質からなるものであってもよい。
【0038】そして、前記緩衝材62をフィルタ本体61の側面に巻き付けて、図7に示されるようなフィルタ本体ユニット63が構成される。ここで、(a)はフィルタ本体ユニット63の正面図であり、(b)はフィルタ本体ユニット63の側面図である。
【0039】そして、前記フィルタ本体ユニット63をカートリッジ枠体64に装填(てん)してフィルタカートリッジ36を得ることができる。また、前記カートリッジ枠体64の材質は、紙、樹脂、金属、その他いかなる材質であってもよいが、ここでは紙である場合について説明する。前記カートリッジ枠体64は、内部に前記フィルタ本体ユニット63が装填される直方体の箱であり、正面及び裏面に前記混合体を通過させるための大きな開口を有するものであり、複数の板状部材を接合して形成されてもよいが、展開された1枚の板状部材を折り曲げて組み立てることによって形成することが望ましい。
【0040】ここで、図8に示されるように展開された板状部材は、3つのフィルタ本体ユニット63を内部に装填するカートリッジ枠体64を形成するためのものであり、主枠部材65におけるカートリッジ枠体64の正面及び裏面に対応する部分に混合体を通過させるための大きな開口66を有する。また、該開口66内には支持梁(はり)部材69が形成される。該支持梁部材69は、装填されるフィルタ本体ユニット63間の境界に対応する場所に形成され、該フィルタ本体ユニット63を支持する機能、前記境界部分に前記混合体が流入しないように遮蔽(へい)する機能、前記境界部分に位置する前記フィルタ本体ユニット63の緩衝材62に紫外線照射器37の紫外線ランプ37aからの紫外線が照射されないように遮蔽する機能、及び、開口66によって低下したカートリッジ枠体64の強度を補強する機能を有する。
【0041】さらに、裏面側、すなわち、紫外線ランプ37aと反対側の開口66内には、前記紫外線ランプ37aと対応する位置に、紫外線ランプ37aの形状と対応する形状の紫外線遮蔽部材68が形成される。本実施の形態においては、後述されるように、紫外線ランプ37aがフィルタカートリッジ36の長手方向に延在するロッド状なので、前記紫外線遮蔽部材68は、フィルタカートリッジ36の長手方向(図8における左右方向)に延在する帯状に形成される。
【0042】そして、図8に示されるように展開された板状部材を点線に沿って折り曲げて箱を組み立てることによって、カートリッジ枠体64が形成される。なお、図8における67は、折り曲げて組み立てられた状態に前記板状部材を固定する止め金具を取り付ける金具止部である。
【0043】なお、カートリッジ枠体64はそれ自体、紫外線ランプ37aからの紫外線が照射されるので、劣化したり変色したりする恐れがある。そのため、カートリッジ枠体64の表面の色を紫外線吸収色にして、該カートリッジ枠体64の内部にまで紫外線が届かないようにすることが必要である。これにより、紫外線ランプ37aからの紫外線がカートリッジ枠体64の表面で反射して、フィルタカートリッジ36周辺に存在する部材に当たることも防止される。
【0044】ここで、前記紫外線吸収色とは、少なくとも近紫外線より短波長の光を吸収する色であり、例えば、黒色である。そして、前記カートリッジ枠体64の全面が紫外線吸収色であることが望ましいが、外側に該当する場所だけが紫外線吸収色であってもよい。また、紫外線吸収色とするには、表面を塗装した板状部材やそれ自体の色が紫外線吸収色である樹脂のような材質の板状部材を使用してカートリッジ枠体64を形成してもよいし、箱状に形成されたカートリッジ枠体64の表面を塗装してもよい。
【0045】次に、前記構成の紫外線遮光フィルタカートリッジの動作について説明する。
【0046】図1は本発明の実施の形態における紫外線遮光フィルタカートリッジの紫外線遮光機能を示す概念図である。
【0047】図1において、裏面側、すなわち、紫外線ランプ37aと反対側の主枠部材65は、説明の都合上、カートリッジ枠体64の図における下方に離して配設されているが、実際には、カートリッジ枠体64の下面を形成するようになっている。また、58は、集塵電極35の上面における紫外線ランプ37aの投影面である。
【0048】前記紫外線ランプ37aからの紫外線はフィルタカートリッジ36の表面、すなわち、紫外線ランプ37a側の面(図における上面)に照射される。ここで、カートリッジ枠体64の表面側の主枠部材65及び支持梁部材69に照射される紫外線は吸収されてしまうので、前記主枠部材65及び支持梁部材69の真下に位置するフィルタ本体ユニット63の緩衝材62に照射されることがない。そのため、緩衝材62の紫外線による劣化を防止することができる。
【0049】一方、カートリッジ枠体64の表面側の開口66内のフィルタ本体61の図における上面には紫外線が照射される。ここで、前記フィルタ本体61には、厚さ方向(図における上下方向)に貫通するハニカム状の多数の孔61aが形成されているので、紫外線の大部分は前記孔61aに進入して内壁を照射する。すると、フィルタ本体61に含まれる光酸化触媒が活性化して、前記孔61a内を通過する混合体中のホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物、及び、アンモニア等の臭い物質は分解されて除去され、また、混合体中の窒素酸化物は酸化されて二酸化窒素になって吸着され、混合体中の一酸化炭素は二酸化炭素になり、混合体中の細菌、ウィルス等は、前記光酸化触媒上で殺菌される。
【0050】また、フィルタ本体61は紫外線吸収色の一種である黒色なので、孔61aに進入して内壁を照射した紫外線は吸収されてしまう。そのため、カートリッジ枠体64の表面側に照射された紫外線の内、前記孔61aの軸と平行な紫外線だけが前記孔61aを通過して、カートリッジ枠体64の裏面側に到達することとなる。仮に、カートリッジ枠体64の裏面側に主枠部材65が無いとすると、紫外線ランプ37aからの紫外線は、カートリッジ枠体64の図における下方に配設された集塵電極35の上面を照射する。この場合、照射範囲は集塵電極35の上面における紫外線ランプ37aの投影面58となる。
【0051】本実施の形態においては、カートリッジ枠体64の裏面側に主枠部材65の開口66内における紫外線ランプ37aの投影面と対応する位置に、前記紫外線ランプ37aの形状と対応する形状の紫外線遮蔽部材68が形成されている。このため、孔61aの軸と平行な紫外線が前記孔61aを通過して、カートリッジ枠体64の裏面側に到達しても、前記紫外線遮蔽部材68に遮られて、集塵電極35の上面を照射することがない。
【0052】ここでは、フィルタカートリッジ36の長手方向に延在する直線状の2本の紫外線ランプ37aが平行に配設された場合について説明したが、紫外線ランプ37aの数や配列の仕方が変更された場合には、それに対応して紫外線遮蔽部材68の位置や形状も変更される。
【0053】また、第1のフィルタカートリッジ36についてのみ説明したが、第2のフィルタカートリッジ38も同様に紫外線遮光フィルタカートリッジとして機能し、、第2のフィルタカートリッジ38の紫外線ランプ37aと反対側に配設された部材、例えば、清浄器ファン39等に紫外線が照射されることがない。
【0054】このように、本実施の形態においては、カートリッジ枠体64の紫外線ランプ37aと反対側の面における前記紫外線ランプ37aの投影面と対応する位置に、前記紫外線ランプ37aの投影面と対応する大きさ及び形状を有する紫外線遮蔽部材68が形成されている。
【0055】このため、前記紫外線ランプ37aからの紫外線がハニカム状の多数の孔61aが形成されたフィルタ本体61を通過し、カートリッジ枠体64の裏面側に到達しても、前記紫外線遮蔽部材68に遮られるので、カートリッジ枠体64の紫外線ランプ37aと反対側に配設された部材の面を照射することがない。
【0056】また、カートリッジ枠体64の少なくとも外側の色は、黒色等の紫外線吸収色であるので、前記紫外線ランプ37aからの紫外線がカートリッジ枠体64に反射して、周囲の部材を照射することもないし、カートリッジ枠体64自体が劣化したり変色したりすることもない。
【0057】さらに、フィルタカートリッジ36の製造工程において、作業者が黒色の活性炭を含むフィルタ本体61を保持する時に手に付着した黒色の粉体がカートリッジ枠体64に転写されてしまうが、該カートリッジ枠体64の少なくとも外側の色が黒色等であるので、該カートリッジ枠体64の商品価値が低下することがない。
【0058】さらに、前記カートリッジ枠体64の材質が紙である場合は、廃棄処分が容易であり、廃棄の際のコストを低くすることができる。
【0059】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、空気が流通する多数の孔を備えるハニカム状のフィルタ本体と該フィルタ本体を収納するためのカートリッジ枠体とを有し、空気が通過する対向面の一方の面が紫外線ランプに対向するように空気流路中に配設される紫外線遮光フィルタカートリッジであって、前記カートリッジ枠体は、前記紫外線ランプと反対側の面における該紫外線ランプの投影面に対応する位置に、該投影面に対応する形状の紫外線遮蔽部材を備える。
【0061】この場合、紫外線ランプからの紫外線がハニカム状の多数の孔が形成されたフィルタ本体を通過し、カートリッジ枠体の裏面側に到達しても、紫外線遮蔽部材によって遮られるので、カートリッジ枠体の紫外線ランプと反対側に配設された部材の面を照射することがない。
【0062】他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記カートリッジ枠体は、1枚の板状部材を折り曲げて形成される。
【0063】この場合、カートリッジ枠体を容易に短時間で製造することができ、また、カートリッジ枠体の内部にフィルタ本体を収納する作業も容易になる。
【0064】更に他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記板状部材は、紙から成る。
【0065】この場合、使用済みのカートリッジ枠体の廃棄処分が容易であり、廃棄の際のコストを低くすることができる。
【0066】更に他の紫外線遮光フィルタカートリッジにおいては、さらに、前記フィルタ本体は、紫外線が照射されると活性化する光酸化触媒を含む。
【0067】この場合、紫外線ランプからの紫外線は孔に進入して内壁を照射するので、フィルタ本体に含まれる光触媒が活性化して、前記孔内を通過する空気中のホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物、及び、アンモニア等の臭い物質は分解されて除去され、また、空気体中の窒素酸化物は酸化されて二酸化窒素になって吸着され、空気中の一酸化炭素は二酸化炭素になり、空気中の細菌、ウィルス等は、光触媒上で殺菌される。
【出願人】 【識別番号】591261509
【氏名又は名称】株式会社エクォス・リサーチ
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明 (外1名)
【公開番号】 特開2002−291855(P2002−291855A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−99631(P2001−99631)