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【発明の名称】 オゾン殺菌システム
【発明者】 【氏名】川上 安一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オゾン発生機に人の接近・離反を感知するセンサを接続するとともに、前記オゾン発生機のオゾン吹出し口を殺菌必要エリアに臨ませ、前記殺菌必要エリアに対して人が接近・離反したとき、前記センサからの信号に基づき前記オゾン発生機を駆動・停止させるようにしたことを特徴とするオゾン殺菌システム。
【請求項2】 オゾン発生機に殺菌必要エリアの雑菌数を検出するセンサを接続するとともに、前記オゾン発生機のオゾン吹出し口を前記殺菌必要エリアに臨ませ、前記殺菌必要エリアの雑菌数が上限設定値・下限設定値になったとき、前記センサからの信号に基づき前記オゾン発生機を駆動・停止させるようにしたことを特徴とするオゾン殺菌システム。
【請求項3】 前記オゾン吹出し口に水を霧化して噴出させるミスト吹出し口を接続したことを特徴とする請求項1または2記載のオゾン殺菌システム。
【請求項4】 前記オゾン吹出し口に水を泡化して噴出させる気泡吹出し口を接続したことを特徴とする請求項1または2記載のオゾン殺菌システム。
【請求項5】 前記殺菌必要エリアが、病院の手術室や新生児室、トイレ、浴室、塵芥貯蔵所、生物医学研究施設や食品工場のクリーンルームのいずれかであることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のオゾン殺菌システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾンの強力な酸化力による殺菌作用で殺菌するオゾン殺菌システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、病院の手術室では、感染症等の対策として、内部への雑菌の侵入防止が図られている。そのため、医者や看護婦等の医療者は、手術室に入室する際に、エアーシャワーを浴び、次いで消毒液で手を洗浄し、更に粘着テープを衣服等に押し当てて人体に付着している雑菌を除去するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、これまでは医療者が手術室に入室する際に、エアーシャワーを浴びたり、消毒液で手を洗浄したり、粘着テープを衣服等に押し当てたりして人体に付着している雑菌を除去する必要があり、手術室への入室に手間や時間がかかって煩わしいという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、入室する際に人体に付着している雑菌を除去する必要がないオゾン殺菌システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、オゾン発生機に人の接近・離反を感知するセンサを接続するとともに、前記オゾン発生機のオゾン吹出し口を殺菌必要エリアに臨ませ、前記殺菌必要エリアに対して人が接近・離反したとき、前記センサからの信号に基づき前記オゾン発生機を駆動・停止させるようにしたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、オゾン発生機に殺菌必要エリアの雑菌数を検出するセンサを接続するとともに、前記オゾン発生機のオゾン吹出し口を前記殺菌必要エリアに臨ませ、前記殺菌必要エリアの雑菌数が上限設定値・下限設定値になったとき、前記センサからの信号に基づき前記オゾン発生機を駆動・停止させるようにしたことを特徴とする。
【0007】好ましい態様として、前記オゾン吹出し口に水を霧化して噴出させるミスト吹出し口を接続してもよいし、前記オゾン吹出し口に水を泡化して噴出させる気泡吹出し口を接続してもよい。
【0008】ここで、前記殺菌必要エリアとしては、病院の手術室や新生児室、トイレ、浴室、塵芥貯蔵所、生物医学研究施設や食品工場のクリーンルームのいずれかである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施形態のオゾン殺菌システムを示す概略構成図である。
【0011】図1において、1は殺菌を行う手術室(殺菌必要エリア)、2は手術室1の出入口3に開閉可能に設置された気密性を有するドアである。
【0012】4は手術室1の出入口3の上方に設置された赤外線センサ等の人体感知センサで、手術室1に対する人の接近・離反を感知する。
【0013】5は手術室1の天井面の一部に設けられた空気吹出し口(オゾン吹出し口)、6は手術室1の天井面のオゾン吹出し口5とは別の所に設けられた空気吸込み口である。
【0014】7は手術室1の天井裏に設置された空調装置で、その内部に熱交換エレメント8と吸引ファン9を設置し、吹出し側(図中右側)はダクト10を介して空気吹出し口5に接続されるとともに、吸込み側(図中左側)はダクト11を介して空気吸込み口6に接続され、上部に外気を吸入するための外気吸入管12を設けている。
【0015】13は手術室1の天井裏の空調装置7とは別の所に設置されたオゾン発生機で、人体に無害な濃度(例えば、0.5ppm程度)の殺菌作用を有するオゾンを発生する。オゾン発生機13は配管14を介してダクト11に接続されており、オゾン発生機13で発生したオゾンが配管14を通ってダクト11に送り込まれる。オゾン発生機13は人体感知センサ4と電気的に接続されており、人体感知センサ4からの信号に基づいてオゾン発生機13が駆動・停止される。ここでは、人体感知センサ4が手術室1に対する人の接近を感知するとオゾン発生機13が駆動され、人体感知センサ4が手術室1に対する人の離反を感知するとオゾン発生機13が停止される。
【0016】次に、本発明の第1実施形態の動作について説明する。
【0017】通常は空調装置7が連続運転されており、吸引ファン9の吸引作用により手術室1内の空気が空気吸込み口6から吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ダクト11を通って熱交換エレメント8に導かれ、熱交換エレメント8によって熱交換された後、ダクト10を通って空気吹出し口5から手術室1内に吹き出される。その際、空気吸込み口6から吸い込まれた空気の一部が空気排出口(図示せず)から大気中に排出され、その排出量に応じた量の外気が外気吸入管12から吸入される。これにより、手術室1内の空調が行われている。
【0018】この状態において、手術のために人が手術室1に接近すると、人体感知センサ4がそれを感知し、人体感知センサ4からの信号に基づきオゾン発生機13が駆動される。
【0019】オゾン発生機13が駆動されると、オゾン発生機13で発生したオゾンが配管14を通ってダクト11に送り込まれ、オゾンを含んだ空気が空気吹出し口5から手術室1内に吹き出される。これにより、手術室1内をオゾンの強力な酸化力による殺菌作用で殺菌することができる。
【0020】次に、手術が終了して人が手術室1から離反すると、人体感知センサ4がそれを感知し、人体センサ4からの信号に基づきオゾン発生機13が停止され、手術室1内の殺菌が終了する。
【0021】従って、本発明の第1実施形態では、手術のために人が手術室1に接近すると、人体に無害な濃度のオゾンで手術室1内の殺菌が行われるから、医者や看護婦等の医療者が手術室1に入室すれば、オゾンの強力な酸化力による殺菌作用で人体に付着している雑菌を死滅させることができる。これにより、医療者は手術室1に入室する際に、従来のようにエアーシャワーを浴びたり、消毒液で手を洗浄したり、粘着テープを衣服等に押し当てたりして人体に付着している雑菌を除去しなくても構わない。
【0022】図2は本発明の第2実施形態のオゾン殺菌システムを示す構成図である。尚、先に説明した第1実施形態と重複する部分については、図面に同一の参照符号を付けて説明を省略する。
【0023】図2において、15は手術室1の内部に設置された雑菌検出センサで、手術室1内の単位面積当りの雑菌数を検出する。この雑菌検出センサ15には上限設定値と下限設定値が設定されている。この上限設定値は手術室1内の雑菌数が人に対して無害な環境レベルの上限に近い値とし、下限設定値は手術室1内の雑菌数がゼロに近い値とする。また、雑菌検出センサ15はオゾン発生機13と電気的に接続されており、雑菌検出センサ15からの信号に基づきてオゾン発生機13が駆動・停止される。ここでは、雑菌検出センサ15で検出した雑菌数が上限設定値になるとオゾン発生機13が駆動され、雑菌検出センサ15で検出した雑菌数が下限設定値になるとオゾン発生機13が停止される。
【0024】本発明の第2実施形態によれば、手術室1内の雑菌数が上限設定値になると、雑菌検出センサ15がそれを検出してオゾン発生機13が駆動され、オゾンを含んだ空気が手術室1内に吹き出される。これにより、手術室1内をオゾンの強力な酸化力による殺菌作用で殺菌することができる。その結果、手術室1内の雑菌を死滅させて手術室1内の雑菌数を減少することができる。
【0025】次に、手術室1内の雑菌数が下限設定値になると、雑菌検出センサ15がそれを検出してオゾン発生機13が停止され、手術室1内の殺菌が停止される。
【0026】以後、上記動作の繰り返しにより、手術室1内の雑菌数を上限設定値と下限設定値の間に維持する。
【0027】従って、本発明の第2実施形態でも第1実施形態と同様に、医者や看護婦等の医療者が手術室1に入室すれば、オゾンの強力な酸化力による殺菌作用で人体に付着している雑菌を死滅させることができ、医療者は手術室1に入室する際に、従来のようにエアーシャワーを浴びたり、消毒液で手を洗浄したり、粘着テープを衣服等に押し当てたりして人体に付着している雑菌を除去しなくても構わない。
【0028】以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更できることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、オゾンをそのままの状態で空気吹出し口5から手術室1内に吹き出しているが、空気吹出し口5に水を霧化して噴出させるミスト発生機のミスト吹出し口を接続し、オゾンをミスト発生機のミスト吹出し口から噴出されるミストに付着させた状態で空気吹出し口5から手術室1内に吹き出しても構わない。このようにオゾンをミストに付着させた状態で吹き出させることにより、オゾンが手術室1の床面に速やかに落下するから、オゾンを手術室1の床面に集中的に作用させることができる。
【0029】また、空気吹出し口5に水を泡化して噴出させる気泡発生機の気泡吹出し口を接続し、オゾンを気泡発生機の気泡吹出し口から噴出される気泡内に閉じ込めた状態で空気吹出し口5から手術室1内に吹き出しても構わない。このようにオゾンを気泡内に閉じ込めた状態で吹き出させることにより、被殺菌面に気泡が到達して破裂したとき、オゾン発生機13で発生した適正濃度のオゾンが稀釈されることなくそのまま被殺菌面に作用して効率的な殺菌が行える。
【0030】また、上記実施形態では、手術室1の天井面にオゾンを吹き出させる空気吹出し口5を設けているが、手術室1の隅々まで行き渡るようにオゾンを吹き出させるところであれば、手術室1の任意の位置に設けても構わない。尚、オゾンは空気よりも比重が重いため、空気吹出し口5は手術室1の上部に設けるのが好ましい。
【0031】更に、上記実施形態では、病院の手術室1の殺菌に適用しているが、病院の新生児室、トイレ、洗面所、浴室、塵芥貯蔵所、生物医学研究所や食品工場のクリーンルームの殺菌にも適用することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、オゾン発生機に人の接近・離反を感知するセンサ或いは殺菌必要エリアの雑菌数を検出するセンサを接続するとともに、前記オゾン発生機のオゾン吹出し口を前記殺菌必要エリアに臨ませ、前記殺菌必要エリアに対して人が接近・離反したとき或いは前記殺菌必要エリアの雑菌数が上限設定値・下限設定値になったとき、前記センサからの信号に基づき前記オゾン発生機を駆動・停止させるようにしたから、殺菌必要エリアに入室することで、オゾンの強力な酸化力による殺菌作用で人体に付着している雑菌を死滅させることができ、従来のように入室する際に、エアーシャワーを浴びたり、消毒液で手を洗浄したり、粘着テープを衣服等に押し当てたりして人体に付着している雑菌を除去する必要がなく、殺菌必要エリアに短時間で入室できるとともに、煩わしい手間も不要である。
【出願人】 【識別番号】591071056
【氏名又は名称】大淀小松株式会社
【識別番号】593005921
【氏名又は名称】川上 安一
【出願日】 平成13年3月1日(2001.3.1)
【代理人】 【識別番号】100064584
【弁理士】
【氏名又は名称】江原 省吾 (外3名)
【公開番号】 特開2002−253647(P2002−253647A)
【公開日】 平成14年9月10日(2002.9.10)
【出願番号】 特願2001−57141(P2001−57141)