トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 油中水型乳化化粧料
【発明者】 【氏名】横田 尚

【要約】 【課題】流動性、保湿性、経時安定性、化粧持続性、に特に優れ、皮膚生理機能を妨げず(肌に負担をかけず)、優れた機能性(耐水性、保護効果)を有し、使用性(塗布時の伸びも良く、使用中のみずみずしさ、肌当たりも優しく、使用後のさっぱり感)、安全性(低刺激性)、に極めて優れた油中水型乳化化粧料.

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】次の成分(a)、(b)
(a)POE硬化ヒマシ油及び/又はPOEヒマシ油 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 0.05〜5.0重量%(b)グリセリン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、 ソルビタン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、 0.1〜5.0重量%【請求項2】
水溶性高分子電解質及び又は電解質 0.05〜5.0重量%を請求項1に含有する油中水型乳化化粧料【請求項3】 ポリエーテル変性シリコーン 0.05〜10.0重量%を請求項1、請求項2、に含有する油中水型化粧料【請求項4】 直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸 エステル化したデキストリン 0.1〜20.0重量%を請求項1、請求項2、請求項3に含有する油中水型乳化化粧料
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油中水型乳化化粧料についてであり、更に詳しくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び/又はポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ不飽和脂肪酸及び又は分枝脂肪酸エステル、グリセリン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、ソルビタン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、と水溶性高分子電解質、電解質、ポリエーテル変性シリコーン、直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸エステルを含有し、流動性、保湿性、経時安定性、化粧持続性、使用感、安全性に優れた油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】従来、色々な油中水型乳化化粧料が開発されているが、流動性、経時安定性、化粧持続性、に優れ、保湿性、使用感、安全性に優れた油中水型乳化化粧料を得ることは困難であり、二相分離型化粧料が市場の中心になっており、現在市場にある油中水型乳化化粧料は性能においても満足するものは少なく、何らかの問題を抱える化粧品が多いのが現状である.
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、油中水型乳化化粧料に於いてみずみずしく、さっぱりとした使用感を出すために、内水相比を高くしたり、油分としてシリコーン油を用いたり、電解質を添加したりしている.しかしながら特にシリコーン油を配合し、且つ内水相比の高い、流動性に優れた、高内水相型油中水型乳化化粧料を調整しようとすると、従来の技術では経時安定性の点で満足出来るものは得られない.本発明は、油中水型乳化化粧料で流動性、経時安定性、持続性、に優れ、保湿性、使用性、安全性等の面で充分満足しえる基剤を提供することを目的とする【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等が鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び又はポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ不飽和脂肪酸及び/又は分枝脂肪酸エステルとグリセリン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、ソルビタン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステルを含有し、更に好ましくは水溶性高分子電解質及び/又は電解質、ポリエーテル変性シリコーン、直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸エステル化したデキストリンを含有することにより、流動性、経時安定性、に優れ、保湿性、使用性(さっぱりとみずみずしい感触)安全性に優れた油中水型乳化化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成した.
【0005】即ち、本発明はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び/又はポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル0.05〜5.0重量%とグリセリン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステル、ソルビタン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステルを含有し、更に好ましくは水溶性高分子電解質及び又は電解質 0.05〜5.0重量%、ポリエーテル変性シリコーン 0.05〜10.0重量%、直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸エステル化したデキストリン0.1〜20.0重量%を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料である.
【0006】以下、本発明の構成について詳述するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油は安全性の高いオリゴマー型界面活性剤であり、本発明に使用するのはHLBが8以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20(ニッコールHCO−20 HLB=10.5)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(ニッコールHCO−40 HLB=12.5)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(ニッコールHCO−50 HLB=13.4)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(ニッコールHCO−60 HLB=14.0)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80(ニッコールHCO−80 HLB=15.0)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100(ニッコールHCO−100HLB=16.5)
等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及び20〜100の付加モル数のポリオキシエチレンヒマシ油がこれに相当する.またポリオキシエチレンソルビトールテトラ不飽和脂肪酸及び/又は分枝脂肪酸エステルは乳化力の優れたオリゴマー型界面活性剤であり、酸化エチレン付加モル数が30、40、60、のニッコールGO−430、ニッコールごGO−440、ニッコールGO−460、がこれに相当する.これらは分子量が大きく低刺激性である.
【0007】グリセリン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステルとしてはイソステアリン酸グリセリン(HLB=3.7)、イソステアリン酸ジグリセリン(HLB=5.5)、ジイソステアリン酸ジグリセリン(HLB=3.7)、ポリグリセロールジイソステアレート(HLB=6.0)、ポリグリセロールトリイソステラート(HLB=4.0)、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル(HLB=3.5)、その他、オクタン酸グリセリン、イソステアリン酸ポリグリセリル−4、モノオレイン酸グリセリン(HLB=3.7)、モノオレイン酸ジグリセリル(HLB=5.5)、ジグリセロールジオレエート(HLB=3.7)、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル(HLB=3.5)、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、等である.ソルビタン分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸エステルとしてはイソステアリン酸ソルビタン(HLB=5.0)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB=4.5)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB=4.3)、セスキオレイン酸ソルビタン(HLB=3.7)、トリオレイン酸ソルビタン(HLB=1.7)等である.上記成分以外でもHLBが1〜6の成分は全てこれに含まれる.
【0008】水溶性高分子電解質は海藻抽出物としてアルギン酸塩、カラギーナン、アルゲコロイド、植物果実粘質物としてペクチン酸塩、微生物産生粘出物としてキサンタンガム、セルローズ誘導体としてカルボキシメチルセルローズNa、アクリル酸共重物としてカルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸Na、その他ヒアルロン酸Na、コンドロイチン硫酸Na、DNA−Na等が挙げられる.上記成分は代表的な成分であり、上記成分以外の全ての水溶性高分子電解質が含まれる.
【0009】電解質は無機塩として塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、有機塩としてアミノ酸塩としてL−グルタミン酸Na、L−アスパラギン酸Na、ピロリドンカルボン酸Na、有機酸塩として、乳酸Na、クエン酸Na、リンゴ酸Na、酒石酸Na、グリコール酸Na、等が挙げられる.上記成分は代表的な成分であり、上記成分以外の全ての電解質がこれに含まれる.
【0010】ポリエーテル変性シリコーン(シリコーンコポリオール)はポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンでシリコーン主鎖の側鎖及び/又は末端に、ポリオキシアルキレン鎖を有する化合物を指す.更に、側鎖及び/又は末端に水素、炭素数1〜18までのアルキル鎖、フェニル基、炭素数1〜10までのフルオロアルキル鎖を有しているものを指す.具体的には、ジメチコンコーポリオール、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・パーフルオロアルキル共変性オルガノシロキサンがあげられる.例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重体[信越化学社のシリコーンKF6015(HLB=4.5) シリコーンKF6017(HLB=4.5)等、東レダウコウニング社のシリコーンSH3772C(HLB=6.0)、ゴールドシュミット・テー・ハー社のABIL WE−09=セチルジメチコンコポリオール・イソステアリン酸ポリグリセリル−4・ラウリン酸ヘキシル]、ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン[ゴールドシュミット・テー・ハー社のABIL EM−90=メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン重合体]
ポリオキシエチレン・トリフルオロプロピル共変性シリコーン(HLB=4)ポリエーテルとしてはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重体がある.HLB値が1〜6の範囲にあるものが特に好ましい.HLB値が6を越えるとW/O乳化性、耐汗性が低下する問題がある.上記成分は代表的な成分であり、上記成分以外のHLBが1〜6に入る全てのポリエーテル変性シリコーンが含まれる.
【0011】その他、上記ポリエーテル変性シリコーン以外にHLBが1〜6の範囲に入る構造の異なる全てのポリエーテル変性シリコーンがこれに含まれる.
【0012】直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸エステル化したデキストリンはデキストリンと脂肪酸とのエステル化合物であって、デキストリン平均糖重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数8〜22の直鎖脂肪酸と炭素数4〜26の分枝脂肪酸、炭素数6〜30の不飽和脂肪酸、炭素数6以下の直鎖飽和脂肪酸の一種又は二種以上とからなり、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であることを特徴とするデキストリン脂肪酸エステルで例えば主なものとしてデキストリン(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)エステルデキストリン(パルミチン酸/イソステアリン酸)エステルデキストリン(ステアリン酸/イソパルミチン酸)エステルデキストリン(ミリスチン酸/イソステアリン酸)エステルデキストリン(パルミチン酸/ステアリン酸/2−エチルヘキサン酸)エステルデキストリン(ステアリン酸/オレイン酸)エステルデキストリン(パルミチン酸/オレイン酸)エステルデキストリン(ミリスチン酸/オレイン酸)エステル等がある.上記、直鎖脂肪酸と分枝脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸エステル化したデキストリンは代表的なものであり、すべての脂肪酸エステル化したデキストリンが含まれる.本発明の油中水型乳化化粧料は上述した成分を必須成分とするが、これら必須成分の他に、通常の化粧料に用いられる油剤、粉体、保湿剤、紫外線吸収剤、香料、着色料、防腐剤、抽出エキス(動物、植物)、美容成分、薬剤、等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合出来る.
【0013】

【0014】

【0015】

【0016】

【0017】

【0018】実施例 1半透明ローッショントリオクタン酸グリセリル 33.0オクタン酸セチル 23.0流動パラフィン 13.0マカデミアンナッツ油 5.0ポリオキシエチレンl硬化ヒマシ油 6.0イソステアリン酸グリセリル 7.0精製水 13.0【0019】
実施例 2乳 液 Aスクアラン 2.0ステアリン酸イソセチル 4.0トリイソステアリン酸グリセリル 10.0オクタメチルシクロテトラシロキサン 7.0デカメチルシクロペンタシロキサン 7.0ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E、O) 2.0モノイソステアリン酸グリセリル 2.0グリセリン 3.0硫酸マグネシウム 0.5パラオキシ安息香酸メチル 0.2精製水 62.3【0020】
実施例 3乳 液 Bコハク酸ジ−2−エチルヘキシル 20.0オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0デカメチルシクロペンタシロキサン 7.0ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E、O) 1.5イソステアリン酸モノグリセライド 1.5ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0精製水 59.0【0021】
実施例 4下地乳液スクアラン 1.5ステアリン酸イソセチル 3.0ホホバ油 10.0オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0デカメチルシクロペンタシロクサン 5.0ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E、O) 1.0イソステアリン酸モノグリセライド 1.0セチルジメチコンコポリオール・イソステアリン酸ポリグリセリル−4・ラウリン酸ヘキシル 0.5硫酸マグネシウム 0.5精製水 69.50【0022】
実施例 5日焼け止め乳液デキストリン(パルミチン酸/2−エチル 0.8ヘキサン酸)エステルコハク酸ジ−2−エチルヘキシル 18.0シリコーン処理微粒子酸化チタン 4.0オクタメチルシクロテトラシロキサン 9.0デカメチルシクロペンタシロキサン 6.0メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 4.0ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E、O) 1.5イソステアリン酸モノグリセライド 2.0セチルジメチコンコポリオール・イソステアリン酸ポリグリセリル−4・ラウリン酸ヘキシル 1.5硫酸マグネシウム 0.5キサンタンガム 0.3パラオキシ安息香酸メチル 0.2グリセリン 1.0精製水 52.8【0023】
【発明の効果】流動性、経時安定性、保湿性、化粧持続性に優れ、皮膚生理機能を妨げず(肌に負担をかけない、優れた機能性(耐水性、保護効果)を有し、使用性(塗布時に伸びが良く、使用中のみずみずすさ、肌当たりも優しく、使用後のさっぱりさ)、安全性(低刺激性)、に極めて優れた油中水型乳化化粧料を提供出来る.
【出願人】 【識別番号】599043817
【氏名又は名称】横田 尚
【出願日】 平成13年6月4日(2001.6.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−363030(P2002−363030A)
【公開日】 平成14年12月18日(2002.12.18)
【出願番号】 特願2001−205384(P2001−205384)