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【発明の名称】 皮膚外用剤及びその製造方法
【発明者】 【氏名】土井 信幸

【要約】 【課題】安全性が高く、日光暴露や乾燥環境等の外的因子により引き起こされる皮膚本来の機能低下を抑制し、シワ・タルミ・シミ等の発生や皮膚乾燥などを相乗的に改善する皮膚外用剤を提供する。

【解決手段】ビタミンA及び/又はその誘導体と、リンゴ種子抽出物とを含有することを特徴とする皮膚外用剤;可溶化製剤又は乳化製剤の形態である上記皮膚外用剤;高圧ホモジナイザーによって調製した基剤を含む上記皮膚外用剤;高圧ホモジナイザーによって基剤及びリンゴ種子抽出物を含む混合物を調製し、その混合物にビタミンA及び/又はその誘導体を添加して混合することを含む、皮膚外用剤の製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビタミンA及び/又はその誘導体と、リンゴ種子抽出物とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】 ビタミンAの誘導体がビタミンA脂肪酸エステルである請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項3】 可溶化製剤又は乳化製剤の形態である、請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
【請求項4】 高圧ホモジナイザーによって調製した基剤を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚外用剤。
【請求項5】 高圧ホモジナイザーによって基剤及びリンゴ種子抽出物を含む混合物を調製し、その混合物にビタミンA及び/又はその誘導体を添加して混合することを含む、皮膚外用剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚外用剤に関し、より詳しくは皮膚の状態を改善する効果に優れ且つ皮脂の分泌を過度に抑制することのない皮膚外用剤に関する。本発明はまた、そのような皮膚外用剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料などの皮膚外用剤には、その使用目的に合わせて種々の有効成分が配合される。特に日光暴露や乾燥環境などの外的因子は、皮膚の光老化を促進するため、皮膚本来の機能を低下させ、シワ・タルミ・シミ等の発生や皮膚の乾燥を誘発することが知られており、これらの現象を抑制する効果を有する皮膚外用剤が求められてきた。このような要求に対して、従来は天然物由来のコラーゲン・エラスチン・ケラチン等のタンパク質並びにこれらの加水分解物、動植物の抽出エキス、動植物油、天然多糖類、フルーツ酸、高分子化合物などが配合されてきた。また、近年ではビタミンAやその誘導体などを配合し、皮膚の光老化や機能低下を改善する方法が開発されている。しかしながら、未だに目的とする効果を発揮する皮膚外用剤の開発には至っておらず、より優れた効果を発揮する有効成分の開発が望まれている。また、ビタミンA又はその誘導体を配合した場合は、これらの成分が皮脂の分泌を抑制するため、皮膚の乾燥を促すという欠点があり、皮脂の分泌が低下することなく上記問題点を解決できる有効成分の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮脂の分泌が抑制されることなく、日光暴露や乾燥環境などの外的因子による、皮膚の光老化や機能低下を抑制する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ビタミンA及び/又はその誘導体とリンゴ種子抽出物とを配合することによって、安全性にも問題がなく、これらの課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。従って本発明は、ビタミンA及び/又はその誘導体と、リンゴ種子抽出物とを含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。本発明の実施態様の一つとして、高圧ホモジナイザーによって調製した基剤を使用することが挙げられる。従って本発明は、高圧ホモジナイザーによって調製した基剤を含む上記の皮膚外用剤に関する。本発明はまた、可溶化製剤又は乳化製剤の形態である上記皮膚外用剤に関する。本発明はさらに、高圧ホモジナイザーによって基剤及びリンゴ種子抽出物を含む混合物を調製し、その混合物にビタミンA及び/又はその誘導体を添加して混合することを含む、皮膚外用剤の製造方法に向けられている。
【0005】
【発明の実施の形態】本明細書中でいう皮膚外用剤には、例えば乳液、クリーム、化粧水、化粧油、パック、クレンジング、洗浄料(洗顔フォーム、ボディーシャンプーなど)、軟膏剤、美容液、ジェル及び育毛剤などが挙げられる。
【0006】本発明に用いられるビタミンA及び/又はその誘導体としては、ビタミンA(別名:レチノール);酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールといったビタミンA脂肪酸エステル;レチノイン酸などが挙げられ、これらのうちから1種を単独で、又は2種以上を併用して使用することができる。ビタミンA及び/又はその誘導体としては、allトランス型又は13-シス型であることが好ましく、これらの混合物でもよい。中でもビタミンA脂肪酸エステルが好ましく使用され、その中でも比較的安定かつ安全なパルミチン酸レチノールが特に好適である。ビタミンA及びその誘導体は、必要に応じて適宜加工したものを用いることができ、例えば粒径10μm〜1mmのマイクロスフィアーやマイクロカプセルの中にこれらを封入したものなどがある。これらは市販品を利用することができる。本発明の皮膚外用剤に配合されるビタミンA及び/又はその誘導体の量は、特に限定されないが、皮膚に対する効果や影響を考慮すると、皮膚外用剤の全質量に基づいて0.00005〜2質量%が適当であり、好ましくは0.0005〜0.5質量%である。
【0007】本発明に用いられるリンゴ種子抽出物は、リンゴMalus domestica Borkhausen(Rosaceae)(又はPyrus Malus)の種子から抽出溶媒を用いて抽出する。その調製方法は特に限定されないが、種々の溶媒を用い、低温・室温・加温の条件下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば水;メタノール・エタノール等の低級1価アルコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、アセトン、エーテル、酢酸エチル、n−ヘキサンなどの有機溶媒から選ばれる1種又は2種以上の混液を用いることができる。
【0008】リンゴ種子抽出物の抽出方法としては、洗浄した原料をそのまま、あるいは適宜粉砕し、これに抽出溶媒を混合した後に浸漬して抽出する。抽出に際しては必要に応じて減圧濃縮や遠心分離、酵素処理、濾過などを行うこともある。本発明で使用するリンゴ種子抽出物としては、上述のようにして得られた抽出液を、抽出溶媒によってはそのまま使用することもできるし、適宜濃縮した形態で使用することもできるし、抽出溶媒を留去した後の残分(抽出物純分と称する)を使用してもよい。また、リンゴ種子抽出物として、上記のように得られた抽出物純分を水をはじめとする親水性溶媒又は親油性溶媒で希釈したものを用いることもできる。リンゴ種子抽出物の形状は粉末状・液状・半固形状のいずれでもよく、油性あるいは水性のどちらも使用できる。リンゴ種子抽出物として市販品を使用してもよい。市販品の具体例として、上記のような抽出物純分を、例えばエタノール、1,3-ブチレングリコール、精製水又はこれらの混液、ヘキシルデカノールといった化粧品用溶剤で希釈・溶解させたリンゴ種子エキスと称されるものが知られており、例えば Ederline(SEPORGA社製)などがある。
【0009】リンゴ種子抽出物を得る操作の一例として、次のような態様がある:リンゴを圧搾し、残査を回収して洗浄する。種子を分取した後これを粉砕し、エタノール溶媒にて抽出する。次いで溶媒を留去(蒸発)し、残分を化粧品用溶剤に溶解する。これを濾過した後、65℃で12時間加温し、常温まで冷却してリンゴ種子抽出物を得る。本発明の皮膚外用剤に配合されるリンゴ種子抽出物の量としては、皮膚外用剤の全質量に基づいて、抽出溶媒を除いた残分(抽出物純分)として0.0001〜1.5質量%の範囲が適当である。このような範囲であればビタミンA及びその誘導体との相乗効果が問題なく得られる。抽出物純分を適当な溶剤で希釈・溶解させたものを皮膚外用剤に配合するとき、その配合量は皮膚外用剤の全質量に基づいて、一般的に0.01%〜30質量%の範囲にあり、より好ましくは0.05%〜10質量%の範囲にある。
【0010】本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損ねない範囲で、目的とする皮膚外用剤の形態に応じて、前述の必須成分以外に通常化粧品や医薬部外品などに用いられる他の成分、例えば油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、界面活性剤、動植物抽出物、保湿剤、アルコール類、増粘剤、薬剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、顔料、色剤、防腐剤、酸化防止剤、着香剤、キレート剤などが必要に応じて配合できる。本発明の皮膚外用剤の調製方法は特に限定されるものではなく、通常の方法に準じて調製することができる。
【0011】本発明の皮膚外用剤は、特に、化粧水などの可溶化製剤や、クリーム、乳液などの乳化製剤とする場合には、の高圧ホモジナイザー(高圧乳化機)を用いて調製した基剤を使用することによって、独特の官能特性、具体的には滑らかで優れた塗布感が得られ、本発明の皮膚外用剤の効果を一層高めることができる。高圧ホモジナイザーを用いる場合、基剤成分として、可溶化剤あるいは乳化剤、例えば非イオン性界面活性剤、大豆又は卵黄から得られるレシチン(リン脂質)及びその誘導体(主にリゾ体)などから選ばれる少なくとも1種;グリセリン、1,3-ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオールなどから選ばれる少なくとも1種の多価アルコール類;エステル油、シリコン及びその誘導体、動植物油、高級脂肪酸、高級アルコール、鉱物油などから選ばれる少なくとも1種の油分;及び水などが用いられる。
【0012】調製に用いる可溶化剤若しくは乳化剤は特に限定されないが、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、卵黄レシチン、大豆レシチン、卵黄リゾレシチン、大豆リゾレシチン、水酸化大豆レシチン若しくはこれらの水素添加物が挙げられる。可溶化剤又は乳化剤として、これらの中から1種又は2種以上を組み合わせて使用するすることができる。
【0013】可溶化製剤の場合、可溶化剤、多価アルコール、水及び油分を均一に混合してなる予備混合液を、高圧ホモジナイザーで処理することによって基剤が得られる。また、乳化製剤の場合、乳化剤、多価アルコールと油分を均一に混合して油相とし、これに水を加えて調製した予備乳化物をさらに高圧ホモジナイザーで処理することによって基剤が得られる。予備混合液あるいは予備乳化物の調製は、常圧式のホモジナイザーを使用して常法により実施することができる。なお、これらの調製においては、必要に応じて適宜加温若しくは加熱処理を施すことができる。
【0014】高圧ホモジナイザーを用いて基剤を調製する際の、可溶化剤あるいは乳化剤、多価アルコール、油分、水の質量比率は、予備混合液・予備乳化物の全量に基づいて可溶化製剤の場合、一般的に可溶化剤:15〜45質量%、多価アルコール:10〜50質量%、油分:1〜15質量%、水10〜50質量%の範囲であり、乳化製剤の場合、一般的に乳化剤:0.2〜4質量%、多価アルコール:2〜30質量%、油分:5〜40質量%、水:20〜80質量%の範囲である。高圧ホモジナイザーで得られた基剤を、そのまま本発明の皮膚外用剤の基剤として使用することもできるし、該基剤を適当な基剤と混合して本発明の皮膚外用剤の基剤としてもよい。熱による成分の分解が起こらない限り、リンゴ種子抽出物及び任意にその他の添加剤を、上記の予備混合液あるいは予備乳化物の調製の際に、又は高圧ホモジナイザーを使用する時に添加してもよい。
【0015】使用する高圧ホモジナイザーの具体例として、ゴーリンホモジナイザーAPV(ラニー社製)、ナノマイザー(ナノマイザー社製)、マイクロフルイダイザー(マイクロフルイデックス社製、みづほ工業(株)製)、アルティマイザー(スギノマシン社製)などがあり、中でもマイクロフルイダイザーが好適である。マイクロフルイダイザーは、米国特許4533254号明細書に開示されており、連続式の超高圧式ホモジナイザーであって、機種によって200〜3000kgf/cm2まで調圧が可能となる。高圧ホモジナイザーを使用する場合は、その調圧可能な範囲から適宜圧力を選択して例えば1000〜1500kgf/cm2で、また、パス回数は1〜5回から適宜選択して操作することができる。
【0016】高圧ホモジナイザーを使って調製された混合物は、調製直後は比較的高い温度を有するので、室温又はそれ以下にまで充分に冷却した後に、ビタミンA及び/又はその誘導体を添加することが好ましく、さらに必要あればその他の成分を添加し、均一に混合して、本発明の皮膚外用剤とする。リンゴ種子抽出物をビタミンA及び/又はその誘導体とともに添加してもよい。本発明の皮膚外用剤は、その形態に応じて通常の使用方法にて使用することができる。
【0017】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【実施例1及び比較例1〜4】表1に示す組成(単位は質量%、全量で100質量%とする)にて実施例1及び比較例1〜4のクリームを調製した。
【0018】
【表1】

*1:配合量は抽出物純分としての量である。
*2:リンゴ:Malus domestica Borkhause (Rosaceae)の果実(生)からの1,3-ブチレングリコール溶液による抽出物。配合量は抽出物純分としての量である。
【0019】クリームの製法成分(15)の一部に(11)及び(12)を溶解し、これに同じく(15)の一部に(13)を溶解したものを加えて混合する。次いで(6)及び(7)の混合液に(10)及び(14)を溶解したものを加えて均一とし、更に(1)〜(5)、(8)、(9)及び残りの(15)の混合物を加えて均一に攪拌し、実施例1及び比較例1〜4のクリームを得た。
【0020】<使用試験1:肌の改善度>上記実施例1及び比較例1〜4のクリームを、10名の健常な女性パネル(28〜45歳)に使用させた。使用は右顔面に実施例1のクリームを、左顔面に比較例1のクリームを各々1日2回(朝と夕)塗布し、1ヶ月連続使用後、使用前に比べて使用後の効果を10名の自己申告により評価した(試験■)。その後、順次、左顔面を比較例2、3、4の各々のクリームに変えて、同様の試験を行った(試験■、■、■)。評価項目はa)肌にハリを与える効果、b)シワの改善効果、c)肌への保湿効果とし、次の基準に準じて評価を行った。
A:かなり効果があった。 B:やや効果があった。
C:変化がなかった。 D:悪くなった。
各判定A〜Dの人数を表2にまとめて示す。
【0021】
【表2】 肌の改善度
【0022】実施例1のクリームの上記試験■〜■の平均評価は次のとおりである。

表2の結果から明らかなように、本発明に従った実施例1のクリームは、比較例1〜4のものと比較して、優れた肌状態の改善効果を有していることが判る。
【0023】<使用試験2:皮脂量>実施例1及び比較例1〜4のクリームを、10名の健常な女性パネル(28〜45歳)に使用させた。使用は額部に実施例1及び比較例1〜4のいずれかのクリームを各々1日2回(朝と夕)塗布し、1ヶ月連続使用後、使用後の額部の皮脂量を測定し、使用前の額部の皮脂量と比較した。皮脂量の測定は、測定前に被験部位である額を70%エタノール水溶液で軽く清拭し、その30分後に額の皮脂量(μg/cm2)を油分計(Sebumeter SM810)にて測定した。結果を表3〜4にまとめる。
【0024】
【表3】 額部の皮脂量(μg/cm2

使用後の下段の数値は、使用前との差を示す。
【0025】
【表4】 額部の皮脂量(μg/cm2

使用後の下段の数値は、使用前との差を示す。
【0026】表3及び表4の結果から明らかなように、本発明に従った実施例1のクリームはビタミンA誘導体による皮脂量の低下を抑制していることが判る。
【0027】以下に実施例2〜11の皮膚外用剤を示す。各組成は全量で100質量%とする。
実施例2化粧水 質量%(1)レチノイン酸 0.005(2)リンゴ種子エキス(水性、抽出物純分3%) 3.0(3)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.2(4)ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4) 0.1 セチルエーテル(5)ポリエチレングリコール1000 2.0(6)1,2−ペンタンジオール 1.0(7)プロピレングリコール 1.5(8)エタノール 3.0(9)メチルパラベン 0.1(10)天然ビタミンE 0.05(11)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.12(12)クエン酸(10%水溶液) 0.1(13)クエン酸ナトリウム(10%水溶液) 0.6(14)精製水 残部<製法>(14)に(11)を加えて溶解し、これに(3)〜(10)の混合液と(12)及び(13)を加える。最後に(1)及び(2)を加えて混合し、これを濾過して化粧水を得た。この化粧水は、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0028】
実施例3乳液 質量%(1)パルミチン酸レチノール 0.5(マイクロスフィアー品:平均粒径35μm)
(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 10.0(3)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 1.0(4)ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0(5)スクワラン 0.5(6)グリセリン 3.5(7)ジプロピレングリコール 1.5(8)メチルパラベン 0.1(9)エチルパラベン 0.05(10)プロピルパラベン 0.05(11)フェノキシエタノール 0.3(12)酢酸トコフェロール 0.1(13)水素添加大豆リン脂質 0.4(14)カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 10.0(15)L−アルギニン(10%水溶液) 0.7(16)精製水 残部<製法>(2)〜(13)を80℃にて混合し、これに80℃に加熱した(16)を徐々に加える。この液をホモミキサーを使用して5000rpm、3分間ホモジナイザー処理し、引き続きマイクロフルイダイザーにて高圧乳化処理した(1200kgf/cm2、パス回数2回)。高圧乳化処理したものに(14)に加え均一とした後、(15)を加えて混合し、30℃付近まで冷却し、最後に(1)を加えて乳液を得た。この乳液は、使用感触に優れ、且つ皮脂分泌を抑制することなく肌状態の改善効果に優れていた。
【0029】
実施例4クリーム 質量%(1)パルミチン酸レチノール 0.5(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 5.0(3)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0(4)2−エチルヘキサン酸セチル 2.0(5)ワセリン 0.5(6)流動パラフィン 7.0(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5(8)ポリグリセリン脂肪酸エステル 3.5(9)1,3−ブチレングリコール 6.0(10)メチルパラベン 0.2(11)フェノキシエタノール 0.5(12)酢酸トコフェロール 0.1(13)ステアリン酸 0.3(14)カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 30.0(15)水酸化カリウム(10%水溶液) 1.0(16)精製水 残部<製法>(2)〜(13)を80℃にて混合し、これに80℃に加熱した(16)を徐々に加える。更に80℃に加熱した(14)を加えた後、(15)を加えて混合し、30℃付近まで冷却する。最後に(1)を加えてクリームを得た。このクリームは、皮脂分泌を抑制することなく肌状態の改善効果に優れていた。
【0030】
実施例5化粧ジェル 質量%(1)酢酸レチノール 0.0005(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 0.01(3)ジメチコン(10CS) 3.0(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5(5)1,3−ブチレングリコール 2.5(6)グリセリン 2.5(7)ソルビット液 1.5(8)エタノール 2.0(9)メチルパラベン 0.2(10)酢酸トコフェロール 0.05(11)キサンタンガム 0.12(12)カルボキシビニルポリマー 0.4(13)水酸化ナトリウム(10%水溶液) 1.0(14)精製水 残部<製法>(3)〜(5)を混合し、これに(12)を(14)に溶解した液を加え、さらに(13)を加えて均一とする。次いで(6)〜(11)の混液を加え、最後に(1)及び(2)を加えて化粧ジェルを得た。この化粧ジェルは、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0031】
実施例6美容液 質量%(1)パルミチン酸レチノール 2.0(2)リンゴ種子エキス(水性、抽出物純分3%) 3.0(3)オリブ油 0.2(4)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 2.0(5)マルチトール 0.5(6)グリセリン 2.5(7)トレハロース 1.5(8)エタノール 3.0(9)メチルパラベン 0.2(10)リン酸マグネシウムアスコルビル 0.5(11)キサンタンガム(1%水溶液) 5.0(12)ヒドロキシエチルセルロース(1%水溶液) 15.0(13)トリメチルグリシン 1.0(14)精製水 残部<製法>(3)〜(9)を混合し、これに(14)を加え均一とした後、さらに(10)〜(13)を加えて均一とする。次いで(1)及び(2)を加えて美容液を得た。本発明の美容液は、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0032】
実施例7洗顔フォーム 質量%(1)酢酸レチノール 0.00005(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 0.05(3)アシルグルタミン酸ナトリウム 22.0(4)テトラデセンスルホン酸ナトリ 5.0(5)1,3−ブチレングリコール 10.0(6)グリセリン 5.0(7)ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0(8)ポリエチレングリコール1500 5.0(9)メチルパラベン 0.2(10)酢酸トコフェロール 0.05(11)モノステアリン酸ポリエチレングリコール 4.0(12)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1(13)アラントイン 0.1(14)精製水 残部<製法>80℃にて(3)〜(13)を混合し、これに80℃に加熱した(14)を徐々に加えて混合する。30℃付近まで冷却し、(1)及び(2)を加えて均一とした後、脱泡処理して洗顔フォームを得た。この洗顔フォームは、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0033】
実施例8パック 質量%(1)酢酸レチノール 0.05(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 0.5(3)ポリビニルアルコール 8.0(4)ポリエチレングリコール1500 1.5(5)プロピレングリコール 5.5(6)メチルパラベン 0.1(7)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5(8)酢酸トコフェロールム 0.05(9)エタノール 8.5(10)エデト酸二ナトリウム 0.05(11)香料 0.03(12)精製水 残部<製法>(4)〜(8)を混合し、これに(3)を(12)に加熱溶解した液を加え、さらに(9)及び(11)を加えて均一とする。次いで(1)及び(2)を加えてパックを得た。上記のパックは、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0034】
実施例9クレンジング 質量%(1)パルミチン酸レチノール 0.0005(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 0.8(3)ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.5(4)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 1.5(5)1,3−ブチレングリコール 5.0(6)グリセリン 3.0(7)フェノキシエタノール 0.5(8)エタノール 2.0(9)メチルパラベン 0.2(10)ジブチルヒドロキシトルエン 0.05(11)キサンタンガム(1%水溶液) 10.0(12)カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 50.0(13)水酸化カリウム(10%水溶液) 1.5(14)精製水 残部<製法>(3)〜(10)を混合し、これに(12)及び(13)を加え均一とする。さらに(11)及び(14)を加えて均一とし、最後に(1)及び(2)を加えてクレンジングを得た。このクレンジングは、皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0035】
実施例10育毛剤 質量%(1)パルミチン酸レチノール 0.05(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 0.1(3)卵黄リゾホスファチジルコリン 0.5(4)β−グリチルレチン酸 0.1(5)D−パントテニルアルコール 0.5(6)グリセリン 2.5(7)1,3−ブチレングリコール 1.5(8)エタノール 35.0(9)メチルパラベン 0.2(10)酢酸トコフェロール 0.1(11)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1(12)精製水 残部<製法>(1)〜(4)、(6)及び(7)を混合し、これに(12)を徐々に加える。この液を適宜高圧乳化処理し、この高圧乳化処理液に(8)に(9)〜(11)を溶解させたものを加え均一として育毛剤を得た。この育毛剤は使用感触に優れ、且つ皮脂分泌を抑制することなく、頭皮状態の改善効果に優れていた。
【0036】
実施例11化粧油 質量%(1)パルミチン酸レチノール 0.1(2)リンゴ種子エキス(油性、抽出物純分3%) 30.0(3)天然ビタミンE 0.1(4)マカデミアナッツ油 1.0(5)バチルアルコール 0.3(6)オクチルドデカノール 残部<製法>(1)〜(6)を均一に混合し化粧油を得た。この化粧油は使用感触に優れ、且つ皮脂分泌を抑制することなく、肌状態の改善効果に優れていた。
【0037】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、ビタミンA及び/又はその誘導体を含みながらも、皮脂量の過度の低下を抑制し、且つ日光暴露や乾燥環境等の外的因子により引き起こされる皮膚本来の機能低下を抑制し、シワ・タルミ・シミ等の発生や皮膚乾燥などを相乗的に改善するものであり、安全性にも配慮した皮膚外用剤である。
【出願人】 【識別番号】391066490
【氏名又は名称】日本ゼトック株式会社
【出願日】 平成13年6月1日(2001.6.1)
【代理人】 【識別番号】100059959
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
【公開番号】 特開2002−363025(P2002−363025A)
【公開日】 平成14年12月18日(2002.12.18)
【出願番号】 特願2001−166654(P2001−166654)